「無 題」平前みのり 2歳
平成13年10月頃より、毎日のように全身に蕁麻疹が出るようになり、出生の時から診察を受けていた病院で診ていただいたところ、当初は季節的に発疹したりする類の蕁麻疹と診断され、塗り薬の投薬が始まりました。その後症状は一時的に治まり、完治したかのように見えました。ところが1ヶ月程すると、身体の柔らかい部分に湿疹が出るようになり、その後、蕁麻疹まで発疹するようになりました。再度診察を受けに行くと、「幼い子には珍しい慢性の蕁麻疹の可能性が高い」とのことから、内服薬と塗り薬の投薬が始まり、この時はステロイド等の薬品は一切使用しない旨の説明が医師より告げられ安心していました。ところが6ヶ月以上経過しても、蕁麻疹どころか湿疹も治まらず、親の我々の目から見える症状は以前にも増してひどくなっている様に思い、医師に何度となく相談しましたが、返事・回答は常に「この症状が治まるには時間が必要だから」と我々の訴えには耳も傾けてくれませんでした。この頃になると子供自身も常時体の痒さを訴えるようになり、親・子供共に睡眠不足とストレスで、今考えると信じられないような日々を過ごしていました。 ある日家内が知人より松本先生のことを聞いて帰り、早速インターネットを見たところ、子供はアトピーかもしれないと夫婦共に考えるようになり、一度診て頂きたいと思い伺ったところ、最初の診察で「アトピーだ」と言われお薬を頂きました。最初は正直なところ半信半疑の状態で、ただ他の患者さんの手記を読むと早い方でも3ヶ月程度してから結果が出ているように理解し、6ヶ月は頑張ってみようと思い、それから子供と親の毎日の戦いが始まったのです。 当初は症状がひどく、消毒・風呂と常に泣き喚く我が子を押さえながら毎日が過ぎ、夫婦・子供共にノイローゼ気味になっていましたが、4ヶ月程度してから突然日に日に症状が良くなり、今現在では以前の状態が想像出来ないくらい迄に回復し、子供も毎日喜んで風呂に入るようになりました。 私共のようなケースはまだ軽い状況であったかもしれませんが、同じ症状の子供さんを抱えておられる親の方には是非とも頑張って頂きたいと切に願います。 平成14年11月11日 |