「アトピー性皮膚炎と向き合って」 船引小有里・皓他 2

 息子は生後1ヶ月頃から、顔にポツポツと湿疹が出始め1ヶ月検診の頃には、「乳幼児湿疹ですね。」と言われました。その後、症状はあまり回復せず、耳切れも始まり3ヶ月検診では「アトピー性皮膚炎だと思います。」と診断されました。“アトピー性皮膚炎”、最近は患者数も増えその言葉も氾濫していますが、突然の言葉への驚きと「まさか自分の子供に!・・・」と実感が湧かず、今後どのように生活していけばよいのか大きな不安を感じたのを覚えています。

 当時の息子は頭には白いカサブタの様なもの、顔には所々に赤い湿疹と耳切れ。上半身(お腹と背中辺り)はザラザラしているのですが、膝の裏側がジュクジュクしている状態でした。病院も23通いましたが

@ 幼いうちに(幼稚園位で)治る場合もあれば、大人になっても(中学生位まで)続く場合もある。 −要するにいつ完治するかは分からない−

Aどの食べ物で反応が出るかをよく観察し、反応の出たアレルゲンの高い食物は与えないように。同時に母親も母乳であれば、食事制限とのこと。 −23時間で反応が出る場合もあれば、何日間もかかる場合もあるので全てにおいて判断することは困難−

B 乾燥は良くないので常に一定の湿度を保つこと。 −屋内ならともかく屋外では難しい−

C 肌を良く洗い清潔に保つこと。

D 部屋のホコリ、布団のダニなど、こまめに掃除すること。 −そんな小さな事にまで気が遠くなりそう−

等々を基本に、医者によってすこしずつ言うことが違い、どれも私を納得させるものではありませんでした。息子のアトピーも一進一退の中、私たち夫婦も一喜一憂しており、アトピーに関する本や雑誌を読み調べてみましたが、多種多様の情報源の中で何を信じ何を支えにしたら良いのか分からず、苦悩の日々を過ごしておりました。

 そんな時に離乳食教室で知り合ったTさんに「松本医院」を紹介して頂き、ホームページを見た私たちは「ここしかない!」という強い希望を抱いて当医院を訪れたのです。

 松本先生は息子を見るなり一言「絶対に治してあげる!」とおっしゃいました。息子の身体を丁寧に診察する医者はいましたが、どの言葉も曖昧で結果はいつも同じ。「絶対に治る」、これが私たちの一番聞きたかった言葉でした。治るか治らないかをこれ程ハッキリと自信を持っておっしゃった方は他にはなく、今までの胸のつかえが一気に解消されたような気分でした。

 早速その日の夜から治療を始めました。当時息子は5ヶ月になっていましたが、幸い以前にステロイドは処方されていませんでしたので、最初の12ヶ月のうちは何回かのリバウンドを経験しつつも、34ヶ月でみるみる綺麗な肌へと変わっていきました。リバウンド・・・、確かに辛かったです。しかし治療法等で分からないことはそのままにせず先生に直接伺うと、即、適切な答えを返してくださるので黙々と治療を続け、乗り越えることが出来ました。「必ず治る」のですから、どんな事でも出来ますよね。

 また治療を始めてから松本先生の「革命的根本治療法」のホームページを何回も熟読し理解に努めました。読んでいくにつれてアトピー性皮膚炎と気管支喘息の関係、また全てのアレルギーの根本治療についての知識も深まり、私自身の勉強にもなったと感じております。これだけ医学が発達し、膨大な薬が開発されている今こそ、私たち患者が正しい知識を自ら求め、情報を交換しながら治療に望む決心をし、素直に、全力で、取り組んでいく姿勢が大切だという事を痛感しました。その上で、私たち家族があらゆる意味において、当医院で治療ができる環境にいたことに感謝するとともに、改めて息子のアトピー性皮膚炎を治してくださった松本先生と、温かい言葉をかけて下さったスタッフの方々に御礼申し上げます。本当に有難うございました。

 現在は、私が花粉症になっておりますが、息子も風邪、下痢、熱等々何かあるとすぐに松本医院に駆けつけております。今では我が家の主治医と言っても過言ではありません。先生、今後共に宜しくお願いいたします。

 最後に、現在治療中の皆さん、これから来院される皆さん、藁をも掴む必死の思いでしょうが(私もそのうちの一人でした)先生は鉄です。強い強い鉄です。(ご自分でもおっしゃっていましたよ)勇気を持って治療に取り組んで下さい。必ず治るのですから!!