「早くみなさんも気付いて下さい」 匿名希望 (息子) 1歳8ヶ月
私達の息子は生後1ヶ月の頃から顔に赤いぽつぽつが目立ち始め、産婦人科や小児科で「乳児湿疹ですね」と言われました。また、友達からも「乳児湿疹だからそのうち直るよ」と言われたので、あまり気にもせず、小児科で出してもらったアンダームと言う薬を塗っていました。ちょうど夏だったので、汗疹のせいでかゆがるのかな?と思い、こまめに汗をふいてあげたり、シャツを替えてあげたりしていました。 やがて夏も終わり、汗もそれほどかかなくなる季節になっても、一向に湿疹がひいていく気配がありません。むしろだんだんひどくなり、顔はいつも赤ら顔、足の指の皮がむけ、手の親指がぼんぼんに腫れ、皮がむけていて、耳の後ろは、切れて、血や汁が出ていました。これって、結構ひどいのでは!!と思い5ヶ月を過ぎた頃、小児科でアレルギー検査を受ける事にしました。血液検査をし、一週間後の検査結果を待ちました。 結果は、「卵白に反応が出ています。アトピーですね。」と言われました。まずは栄養指導を受けました。「この時期の赤ちゃんは、まだ内臓が完全にできあがっていないので、新しい食べ物を異物(敵)だとみなし、体が反応し、湿疹が出ることがあります。ですから、内臓がある程度できあがるまで、反応の出る食べ物を遠ざける事によって、敵だと認識させないようにしましょう。そして、内臓機能ができあがってきたら、徐々に食べさせるようにしていきましょう。」という説明でした。 その他には、酸性水を湿疹のでている部分にかけ、清潔に保ち、ミルクはアレルギー用ミルクに替え、母乳も与えていたので、私も卵を使った料理を控えました。そんな日々がしばらく続きましたが、一向に良くなりません。 冬が近づくにつれ、乾燥のせいか、ひどく痒がるようになりました。小児科に「最近痒みがひどいようで」と相談したところ、保湿剤(抗ヒスタミン剤入り)と、かゆみ止め(弱ステロイド)の薬が処方され、これを塗り始めました。これが6、7ヶ月の頃だったと思います。私の中でもステロイドは良くないと言う事は知っていましたので、痒がる時はできるだけ、保湿剤の方を塗ってあげるようにしていました。しかし、確かに弱ステロイドの方を塗った時の方が、痒さがおさまるようです。かきむしって、泣いて痒がる時には、つい弱ステロイドの方を塗ってしまっていました。痒さのせいか、夜中に何度も目が覚め、ぐっすり眠る事はできなかったようです。代われるものなら、代わってやりたいといつも顔をみるたびに思っていました。 月日が経つに連れ、今まで出ていなかった、背中、おなかと次第に体全体に広がっていき、本当に良くなるのかなっ?と日々不安は募っていきました。一歳ぐらいになれば、自然に湿疹が引いていくと言う話をよく聞いていましたが、一向に良くなる気配もなく、むしろひどくなっている感じがしてきて、このままじゃいけない!!と思いインターネットで検索をしてみました。(以前にもアトピーで検索をした事がありましたが、これと言って良い病院はありませんでした。)そこで、なんと{絶対直る}と言う文章を発見しました。これが松本医院だったのです。 アトピーでいろいろ掲載されていますが、{絶対直る}と書いてあったのは初めてで、すぐに主人に見てもらい「これなら治るかも?」と思い大阪に行く決心をしました。漢方治療という事で両親にも「本当に大丈夫?高いお金払わせられてよしじゃない?」等といろいろ言われました、私達も内心、同じ事を思いつつ高槻へ向かいました。病院へ着き、待ち時間の間、手記を読んだり、廻りの患者さん達の様子を見ていました。しばらくして、名前を呼ばれ、中へ入り女性の先生と少しお話をし、薬草風呂の説明や薬の説明をうけました。それからまた、一時間ぐらい待って今度は、松本先生の診療でした。大きな声で「大丈夫、必ず治してあげます。」とはっきり言われ、びっくりしたのと同時に希望がもてた事を覚えています。 これからが、大変だったのですが。(^_^;)毎日、薬草風呂と塗り薬!始めてから1,2ヶ月は全身に湿疹が広がり、もう出るところがないと、言うくらいでました。(少し不安でした。)近所の人や友達に会うと、説明するのが大変で苦労しました。なかなか漢方は信じてくれる人が少なく、「だまされているんじゃない?・・・」と言う人がほとんどで、私達も結果がまだでていなかったので、強いことも言わず、「とりあえず三ヶ月はがんばって続けようと思ってる」と、言っておきました。 両親達も最初は「こんな薬塗ってもかゆみはおさまらんぞ!!」と怒っていましたが、それでもかわいい孫の為一緒になって漢方のお風呂に入り協力してくれました。2ヶ月半を過ぎたころ背中やお腹の湿疹が嘘のように突然消え始めました。目の中の湿疹も消え、今まで二倍にふくれ上がっていた親指も普通の大きさに戻りました。そして何よりも、夜、ぐっすり眠るようになりました。(以外と早くに直るかも?) 結果が出てくると、廻りの人達も徐々に信じてくれるようになりました。幸い熱もでず、抗生物質を飲むこともありませんでした。夏の間、ほとんど症状がなくなり、治ったかと思っていたのですが、秋になり、乾燥する季節になって少しリバウンドがありました。現在は落ち着いています。まだまだ完治したわけではないようですが、前程あせる事もなく対応できるようになりました。 病院が遠いのでなかなかいけませんが、症状が悪くなった時は、電話で相談にのってもらい治療を続けています。完治する日もそんなに遠くないかなと思いながら、この手記を書きました。まだまだ、小児科に行くとアトピーで苦しんでいる人がたくさんいます。そしてステロイドの薬をもらって行きます。その光景がとても怖くみえます。私たちは早く気づく事ができ、松本先生に会うことができ、本当に良かったと思っています。いろいろありがとうございました。 平成 15年2月 |