「インターネットで松本医院を見つけて」 タテマツヒロミ 44歳 「なぜ顔にばかり出るのだろう」 松本医院に出会う前の7ヶ月間、繰り返す「顔」のトラブルに、わけのわからないまま振り回されたのでした。そして、インターネットで松本医院をみつけ、治療を始めて2ヶ月。治癒の目途が見えてきた今、これまでを自分なりにまとめてみたいと思います。(最近このインターネットを通じて全国から当医院を受診される人が増えてきました。インターネットを読んで来られる患者さんは、何とかしてアトピーを治そうという意欲と目的意識を持ち、かつ数多くあるインターネットの情報から私の医院を選び出すだけの知性をも持った人達ばかりです。その中でもこの方は抜群に頭の良い方です。私の言いたいアトピーの完治の理論を完全に理解されて来られました。この文を読まれたら分かるように、惚れ惚れするほどの頭脳明晰な方です。私は今までにこんなに歯切れの良いリズムのある簡明な手記を読んだことがありません。一気呵成に読んでしまいました。)
きっかけは1998年12月、旅先でした。 全身に渡って、突如皮膚に赤みが広がり、痒みというよりは熱を持ち痛むという症状でした。びっくりして薬局に飛び込み、「医者に行くと強い薬を出すけど、これなら・・・。」とすすめられた外用剤(弱いらしいステロイド剤)と痒み止めらしき内服剤を買い、その場で水をもらって飲みました。 すぐ帰宅して、2,3日様子を見たものの治まる様子がないので、ほとんど行った事もない「皮膚科」へ行ったのでした。 そこでは、外用剤(リドメックス・コーワ軟膏)と内服剤2種(抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤)が出され、外用剤を10日間塗り、内服はその後もしばらく続ける様にとの事で、いわれたとうりにしました。塗り薬に関して医師は「この薬はだらだら塗り続けるとよくないけれど、集中的に使ってぱっと止めれば大丈夫だから・・・」と指を折って数えて、この日まで塗りなさいという事でした。(集中的に使ってパッと止めれば何が大丈夫なんでしょうね?パッと止めてアトピーが治るのだったら私が使いたいものです。)飲み薬に関しては症状が引いてからもしばらく飲み続けるようにとの指示でしたので、永く続けて副作用はないのかと尋ねると「全くない。」という事でした。(このような大嘘をつく医者が罰せられもせず大手を振って闊歩しているのが日本の医療です。何故嘘をつくのでしょうか?私は全く理解できません。やはり罰せられないからでしょう。)ですから飲み薬に関しては以降も安全だと信じていました。 ステロイド剤を塗った最初の10日間、思い返せば「顔」ばかりに塗りました。痒みが少ない上に、身体は服で隠れたので気にならなかったのか、あるいは症状が早く引いたのかも知れません。ところが顔は人目に触れる所です。早く治さねば仕事ができないとばかりに、僅かな赤みも気になって一生懸命に塗ったと記憶しています。 それ以降、顔ばかりがむず痒くなって湿疹が出る→皮膚科へ行く→薬を飲む。その繰り返しで悩みました。「どうしてでしょう」と尋ねると、ある時には、「何か刺激する事をしたか」と聞かれて、「顔そりをした」と言うと「顔そりなんかするのは日本人だけだと、アメリカの皮膚学会では笑われる。」と言われました。(顔剃りをしたからアトピーが出るわけではないのに、自分が治せないのでその場限りの逃げの言い訳をしているだけです。)ある時には、「顔にばかり出るのはおかしいからパッチテストをしましょう」と化粧品やシャンプー類など十数種しましたが、すべてマイナスでした。(日本の医学は検査医学であり、検査をしたからといって治らない病気が治るわけではありません。患者が求めているのはただ一つ、治してもらうことだけなのに。まさに日本の医療は検査漬けです。) そうやって半年以上繰り返す顔の湿疹に疑問を持ちながらも、飲み薬を続けて飲めば治まっていました。外用は、ワセリン(サンホワイト)が出されていました。 ところが、ある日、飲み薬が効かなくなってしまいました。医師の処方で1日に飲む回数を増やして、薬の強さを増しても効きません。頬の赤みは面状に広がり痒みも増してきました。こんな事は始めてです。仕事にも支障が出てきて、本当に困っていました。 1999年6月末、知人に話すと「これを飲むといい」と粉状の食品をすすめられ、酵素食品という事だけであまり説明も聞かず、ワラにもすがる思いで一週間飲んだのでした。皮膚科の内服薬を続けたままで。飲み始めると、よくなるどころか日増しに症状が悪化して、7月初めには突如激しく炎症が噴出して腫れ上がり、別人の様になりびっくりしました。今でこそ、その酵素の食品によって促されたリバウンドだったのかと思うのですが、当時は何も聞かされていない上に治癒のメカニズムも知らず、薬の「リバウンド」とも考えつかない位に無知でしたので、又もや慌てて、「こんな風になってしまった。」と皮膚科に行ったのでした。 医師は、「おかしいですね。(自分で)ステロイドを使ってないよね。食べ物に心当たりある?」と、今度は血液検査をすることになりました。幸い「あなたの場合慢性化する恐れがあるから」という事で、ひどい皮膚症状になってきてもステロイド剤は出されず、外用はワセリンに亜鉛華単軟膏が加わり、内服は抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤のままでした。(慢性化する恐れがあるからステロイドは使えないという言葉には全く論理がありません。アトピーは全て慢性疾患であるのです。)しかし私は、もうその医師の治療に対してかなり信頼できない気持ちでした。話を聞いてくれるし、高圧的ではないタイプの方だったのですが、「わからない」ようで、患者としては不安になります。テストや検査ばかりで「治る道筋」が示されません。検査結果がわかれば、そしてこの治療を続ければ治ると言うのでしょうか。(本当に良い医者は病気を治してくれる医者なのです。患者にへつらって優しくしていつまでもひきずりまわす医者は悪い医者なのです。) この時点で、「任せられない」と真剣に考え始めました。(現代の医療を良くする方法は二つあります。一つは医者に治せるか治せないかをはっきり言わせる事です。二つ目は用いる薬の副作用を患者に言わせることです。このような医療がなされないのでアトピーの患者はハシゴ酒よろしくハシゴ医院をします。他の皮膚科に行ってもすることは同じなのに、他の病院では違うことをしてもらえるという幻想を抱いて常に騙されているのです。いずれにしろ、病気を治すどころか副作用の為に病気が深刻になるだけの医療は、ただ単に迷惑どころか医療費も無駄に使われるだけです。このような医療を続ける限り、日本の医療財政は遅かれ早かれ破綻してしまうでしょう。)鏡の中の顔は今まで見た事もない形相です。痒みと顔面に熱を帯びた痛みで何も手につきません。何とかしなくては・・・。私は自分に起こっている事が何なのか、治す事ができるのか、知りたいと思いました。(それまで通った皮膚科の医師からはまだ病名も特定されずに「湿疹」というだけでした。)(皮膚科の病気は極論すれば、湿疹と蕁麻疹しかありません。従って湿疹というだけでしたら皮膚の病気と言っているの同義ですから何の意味も無いことです。) この時唯一の気がかりは三日後の仕事でした。人に集まってもらって私が講師をするというものでした。場所も借りていて参加者の予約も入っています。いまさら穴を空けるわけにはいきません。このままでは話をするどころか、何も手に着かないほどの辛さでした。 私はこれっきり、この日のため、と覚悟して自らステロイドを塗りました。半年間いっさい使う事がなかったステロイド剤の効果はすばらしいもので、一日の使用で瞬く間に炎症を治めてくれ、浮腫みも引き、赤みが残るものの何とか人前で話すという仕事を無事終わらせたのでした。7月8日の事でした。 この状態は「ステロイド効果」にすぎないと思ってはいても、誰もが望みを持つように、私も「このまま治っていくかも知れない」と思えました。しかし疑問は何一つ解決されていません。とにかくすぐインターネットで思いつくままに調べ始めたのでした。ステロイド剤、アレルギー、アトピー・・・。皮肉な事ですが、ステロイド効果がもたらしてくれた気持ちのゆとりでした。 http://www.yahoo.co.jpはヤフーという最もよく利用されるインターネットの検索エンジンです。そこから「健康と医学」のジャンルの中の「病気」を開き「アレルギー」→「アトピー性皮膚炎」を開くと60件ほどのホームページリストが出てきました。そこには、今までほとんど関心を持たずにきた「アトピー」の世界がありました。(松本医院もここからたどり着いたのです) 私のテーマは、「アレルギーとは何か」「アトピー性皮膚炎とは何か」「私はアトピーなのか」「アトピーだとしたら、完治する方法はないのか」という事でした。(これほどの明確な目的を持って開かれたホームページの発信者である私は名誉に感じます。)様々なホームページで情報を得て照合する中、ステロイドを止めなければよくならないらしい、という事。アトピーの場合「治す」治療法が確立していないらしくて、ほとんどが「症状の軽減」の為の原因除去やスキンケアに終始していました。一見患者団体の様に見せてアトピーグッズを通販している企業のカタログは、「簡単に治らないアトピー」の為に開発された、永遠に使い続けなければならないアトピーグッズのオンパレードでした。私はなんともすっきりしない、暗い気持ちになりました。(この患者さんが指摘しているように、インターネットといえども価値の無い情報が満載されているだけです。世界でアレルギーを完治させる理論を持ち、その理論を実践し、実際に全てのアレルギーを完治させているのは私だけです。) そんな中、「松本医院」という、テキストばかりの地味とも言えるホームページを見つけたのでした。ざっと読み、これはすごい事が書いてあると出会いを直感し、プリントアウトしたのです。そして、何回も理解しようと読みました。(免疫学を勉強したことが無い素人の患者さんがインターネットだけの情報で私の医院を選び出した頭脳の良さには感服します。このような人がどんどん増えることを期待しています。) その内容たるや、本質的な答えを見つけられず薄暗がりの中を手探りしていたような私の疑問に対して、非常に明快に答えてくれるものでした。そして、「アレルギーとは何か」から、「完治のメカニズム」まで一挙に勉強させられたのでした。松本先生による整理されたアレルギーの原因・結果・根本治療法・完治の理論の前には、それまでに知ったすべての治療法が「除去」と「結果対応」に終始していて「根本治療」ではないように思いました。(その通りです。他の治療法は患者さんには何の価値も無いものです。根本治療は私の治療以外にはありません。私は世界の全てのアレルギーを根治することができます。何も私が特別の名医であるからではなく、元来アレルギーの全ては免疫を抑制しない限り最後は治るという事実を知っているのは私だけだからなのです。) 論より証拠という言葉がありますが、私にとっては論こそも納得がいくものでなくてはなりませんでした。気長にあれこれ試してみる余裕などありませんでした。どうしても治さなくてはいけません。そういう意味で、松本先生の理論の「真実」は、理系でもない医学に素人の私にも解り、「これだ!」と直感したものなのでした。(この方のすごいところは事実よりも、その事実を生み出す背後にある理論を求め続ける情熱です。どんなひどいアトピーの人でも、これほどどうして治るのかという根拠を求めた人は、今だかつて誰もいませんでした。) 松本医院を知ったその日、私は飲んでいた抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤をやめました。これも生体の免疫システムに影響を及ぼすと松本理論の中にあったからです。私はリバウンドを覚悟して、松本医院に行く事を決めたのです。 正直に言って、松本理論を読むまでは、「私のように病歴も浅い者が一般にいうアトピーといえるのだろうか」とか、「ステロイドを10日と1日しか使っていないのにリバウンドなど起こるのか」などと考えていました。 そして、というかやはり、内服剤をやめるとたちまち症状が激しく変化し、顔はでこぼこ、所々ごわごわに硬くなり、赤黒く浮腫み、深いしわを刻むという生まれて初めて見る悲惨な顔になってしまいました。ステロイドを1日だけ使用した日から6日後、飲み続けていた内服剤をやめてから3日後の事でした。(これだけ明々白々なステロイドの副作用であるリバウンドも認めようとしないのが現代の医療です。残念です。) 私は、確かに薬の影響を受けている・・・。 さあこれで、松本理論で学んだ事が証明されてしまいました。予想通りです。この半年間、抗アレルギー・ヒスタミン剤でブロックし続けただけなのでした。ステロイド外用は無知なりにも怖れがあったのですが、「これは安全」といわれた抗アレルギー・ヒスタミン剤は「悪さ」をしないとインプットされていて、最後まで飲み続けたのでした。そう、松本理論を読むまでは。(これは安全と言う医者の言葉の意味が不明確です。飲んでも死なないという意味では全ての薬は恐らく安全でしょう。このように医者の言う言葉は、常に薬の副作用を言わないようにしているようです。これでは日本の医療は永遠に患者のためにはならないでしょう。) 仕事の段取りをつけ、新幹線に飛び乗ったのはいうまでもありません。新幹線の中では、やはり自分の顔を意識して人目を避けるようにうつむき、ひたすらインターネットからコピーした「手記」を読んでいました。「ここへ行くしかない。ここで治療すれば治る。」と自分に言い聞かせていました。 7月14日、こうして高槻の松本医院にたどり着きました。 松本先生にお会いするまでは、自分の今までの症状の変化について、あれも話そうこれも話そうなどとメモにまとめていました。ところが先生は、私の顔をご覧になった瞬間、「ああ、解っている。任せなさい。」という表情をされました。私も病歴の細かな説明など不要という気にさえなりました。(病歴はこれから出現するであろうリバウンドが全てを語ってくれるのです。肉体だけが正直であります。従って不正確な細かい病歴など聞くに値するものではありません。)治療に対する「信頼感」を持ってこの場にいる自分にその時気がついたのでした。なぜならば、どんな経過でここへ来ていても先生の治療で必ず治るからです。皆が共通のリバウンドの過程を踏んで治癒していく事は「松本理論」で納得し、「手記」を読んで解っているからです。唯一気になるのは、自分のリバウンドの期間はどれくらいかという事ですが、「それは、身体だけが知っている。」のですから、治療を始めたら、自分に起こるリバウンド症状を受け入れていく事だけなのです。(この患者さんは私が語らなくても全て自分で語ってくれています。) 東京からという事で、先生は開口一番、「どうして、来たの?」尋ねられました。その問いには、「どこで知ってここまで来たの?」と「ここまで来て治療しようと思ったのは、なぜ?」と「遠くから、よく来たね。」が、全部混ざっているように思い、インターネットの松本理論と手記で自分なりに「解って」ここに来ている事をお話したのでした。 先生は、まるで仲間や同志や教え子にでも語るような口調で、パワフルにご自分の考えを聞かせて下さいました。その気迫には圧倒されるほどでしたが、それは、「真実」をつかんでたくさんの人を治しきっている人のみが持つ事のできる自信と、間違った事が正されない世の中の仕組みと闘い続けるエネルギーなのでした。(この方は一回会ったきりで私の全てを分かってもらえました。こんな人ばかりだと世の中が全て良くなるのですがね。)こんな先生がいらっしゃる事に、とても感動を覚えました。自分はもう治ったも同然という気がして、より多くの人を治してあげて欲しい、と思いました。インターネットも、この時ほど役に立つと実感した事はありませんでした。
翌日から、松本医院の治療がスタートしました。 煎じ薬を飲み始めた次の朝には、顔が全体にパンパンに浮腫んで瞼も腫れ、目やにまで出て、別人の様な顔になっていました。以降、真っ赤な炎症が噴き出して広がり、時間を置いて次々に新たな炎症が噴き出す状態が続きました。顔全体の浮腫も、夜になると引いて朝は又パンパンに浮腫んでいるし、炎症のリズムと浮腫のリズムがずれるので毎日朝と夜で全く違った顔になり、日々の変化も全く予測がつかない状態でした。ピークを超すと徐々に色が茶色に治まっていきます。この最初の大きな山が終わり、浮腫も引いて土色の炎症の跡が日毎に薄くなっていくと、このまま治っていくのかなと思いました。ところがそう思えたのもつかの間、顔がむずむずとしてきて皮膚に熱を感じ、顔の表面がジンジンしてきて新たな炎症が噴き出してくるのです。次の山の始まりでした。大きい山小さい山がありましたが、そんな繰り返しが幾度か続きました。全体として痒みは少ない方だと思います。(たった7ヶ月間の本格的な現代医療のアトピー治療を受けただけでも、これほどの激しいリバウンドが出るということを皆さん理解してください。ましてや赤ちゃんのときから治療してこられた人がどれほどのリバウンドを乗り越えなければならないかを知ってください。だからこそ私は大声で叫ぶのです。ステロイドを使うな、アトピーでステロイドを使うのを禁止しろと。) 身体の症状としては、最初の一週間はおなかがゆるくなりました。便秘気味であった私としては嬉しかったのですが、それは一週間で元に戻りました。 熱はずっと37.2度位が続いていて、だるい状態が続きました。(これはアレルギー熱というものです。)「病気」ではないのだからという気持ちと、「顔だけ」なのだからと思い、表面の症状が少し治まった時をねらって外に出る仕事をこなそうとしましたが、そうした日はぐったり疲れて、帰宅するとすぐ横になり、眠ってしまっていたのを覚えています。幸い、自分の裁量で仕事をしていましたので、人に頼んだりしながら一定期間は覚悟を決めて治療に専念しよう、と思いました。 自分の顔がこんな状態になる体験は初めてなので、気分は晴れず、毎日頻繁に鏡を見ていました。 しかし一方では、治る道筋が理解できていたので、治る過程としてすべてを受け入れていこうと考えて、客観的に自分を見つめる事ができました。それは事前に、あるいは治療の最中も、繰り返し松本先生の論文と患者さんの手記を読ませていただいた事が大きいと思っております。 このような私のリバウンドは5〜6週間続きました。 炎症が起こらなくなり、熱を測らなくなった頃からは 平熱になり、浮腫みもすっかり引いて身体も気持ちも外に向けて動くようになりました。 8月21日の診察では、「あとは、きれいになっていくだけです。」とのお言葉をいただきました。リバウンドの山は終えたようです。 もうすぐ治療開始から8週目になろうとしています。頬はほとんど赤みがひいて健康な状態になり、うっすら土色の跡が残る目の周りも日に日に色が取れていく気がして、嬉しいのです。 湿疹の赤みではなく、漢方の煎じ薬で健康的な血色のよい顔色となり、冷え性だった私は、代謝の良い汗がかきやすい身体になっています。体内の効果に加え、漢方入浴剤と赤紫の塗り薬は古い角質を落とし、皮膚の生まれ変わりのサイクルをとても早くしてくれているという実感があります。(漢方は一言で言えば健康保健薬とでも言っても良いものです。何も皮膚の新陳代謝だけを良くするものではありません。皮膚の新陳代謝が良くするのは漢方煎剤が体全体の新陳代謝を良くできるからです。) リバウンドの時期に思ったのは、繰り返し炎症が出るものの、炎症の噴出→赤みと腫れが引く→土色の跡が残る→跡が薄くなり肌の色に近づく、というサイクルがとても早いのです。汗疹やにきびなど出ても即治ってしまうのでもわかります。この漢方の三位一体の相乗効果である、身体の持つ治癒力を促進する効果はすばらしいと思いました。まだ治療半ばではありますが、私としては久しぶりに見る透明感のある肌の状態です。顔のトラブル続きだった私は、自分の「健康な肌」をずっと見ていなかった気がします。「健康な状態」こそが、きっと「美しい」という事なのだと、言い尽くされている事なのに改めて実感し、完治を楽しみにしています。 たまに、顔や首がうっすら赤くなる事があります。以前でしたら、「これがいけなかったのかな。」と原因を避ける思考になったのですが、今では、「この治療期間にかまわず何でもやって、私の身体が反応するものにはちゃんと反応させて(抗体を戦わせて)いいんだ。」と思えるようになっています。それが、松本先生がおっしゃる“自然免疫寛容”を促し、結果として根本治癒につながる方向だ、と解らないなりにも解釈しています。(その通りです。) こんな短い期間でここまでになった事は、最短の距離で治癒に導いていただいた、と深く感謝しております。最後まで、完治まで、治療を続けたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。 (1999年9月初旬) |