「親子でアトピーを治してもらって」 丹後 ゆかり・有紀 30歳・2ヶ月 手足に虫刺されのような湿疹ができ、当時勤務していた大学病院の皮膚科を受診したのは平成8年の冬でした。(アトピーの素人的な、実際的な診断の一つは、虫刺されがひどくなるということです。)ダニとハウスダストのアレルギーがわかり、(ダニとハウスダストがアレルゲンではありません。あくまでもダニとハウスダストの蛋白に結びついた化学物質がアレルゲンであります。ダニとハウスダストはただ単にこれらの化学物質の運び屋にすぎないのです。間違えないようにしましょう。)まさか私がアトピー性皮膚炎になるとは…。(アトピーはいかなる年齢の人でも突然に出るものです。)結婚を考える24歳、化粧やお洒落をしたい時、ショックは大きかったです。妹が幼少期よりアトピーであれこれ治療を試し(勿論ステロイドは手放せない状態)、その時もなおサメ肌の状態だったのです。苦しさも見ていたため、自分もああなるのかと考えると辛く、妹の今までの辛さを分かってなかったことを、看護婦でありながら身内の苦しみも理解していなかったことを反省せざるを得ませんでした。どうにかして治してやる。そして妹のアトピーも治してやりたいと考えました。 大学病院の治療は非ステロイド軟膏と抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤の内服で症状を一時抑えるだけで、全く効果はありませんでした。友人がテレビで漢方を知り教えてくれて、漢方薬局へ行きました。煎じ薬を処方してくれ症状は徐々に軽減、(いかなる漢方でもアトピーに際しては、飲めば必ず症状は悪くなります。従って軽減したのは何らかの形でステロイドを出されていたのでしょう。)しかし医者ではないので保険も利かず高価だったこと、いつまで続けるかはっきりしないこともあり悩んでいたところ、学生時代の後輩が漢方を使い保険診療をしてアトピーを治していると教えてくれました。早速松本医院を受診し、先生は「必ず治ります。」とアトピーについて早口で説明してくれました。それまでにすでに病院での薬は止め、漢方を使っていたので症状も見る見る良くなり、(勿論一時的には悪くなった時点があったのです。)平成9年4月には無事結婚しました。平成10年3月は1年余りの治療を終了することが出来ました。薬を飲まず、塗らずで済むことはとても嬉しかったです。 この治療なら様々な治療でも駄目だった妹のアトピーも治るはずと感じ、岡山にいる看護婦の妹に話して受診させました。妹は煎じ薬に加え、薬浴と岡山からの通院と金銭的負担は大きかったものの、どうしても結婚するまでに治してやりたいと思い、「今までの苦しみを考えて頑張れ!」と励ましてきました。一時は諦めていた妹もぐっすり眠れるようになったと治療を続け、平成10年10月にはかなり良くなった肌で結婚できました。結婚式の写真を見ては妹・母と松本医院で治療し、ここまで良くなったことを本当に喜びました。もう少し手や首に湿疹が残っており現在も治療中です。 そして平成11年1月、私は娘を出産しました。かわいい我が子も生まれてすぐはツルツルの肌でしたが、3週目には顔に赤いブツブツができ、1ヶ月の頃は黄汁が出てガサガサの肌になり、痛々しくて見ていられないほどでした。(最近徐々にアトピーの症状のひどい赤ちゃんが増えているようです。これは一つには皮膚科へ行っても治してくれないからといって皮膚の黄色ブドウ球菌による皮膚の崩壊に対する処置がなされていないためだと思います。)1ヶ月検診で勧められ近所の皮膚科へ行き、ステロイドとワセリンの混合軟膏を処方され帰宅しました。ステロイドは使いたくなかったのですが、あまりの無残さに少しだけとうっすらとつけると、さすがに良く効いて2日で改善しました。(副作用さえなければステロイドは夢のような神のような薬です。)しかしまたすぐブツブツが出て…の繰り返しでした。皮膚科では「1ヶ月くらい続けて大丈夫。」としか言ってくれず、これでは同じことの繰り返しと1年振りに松本医院を訪れました。 まだ2ヶ月にならないこともあり、薬浴の方法を教えてもらい1日2回沐浴しています。はじめは顔から首が真っ赤になり、顔に触れると泣くのでおしゃぶりをくわえつつ薬をつけていましたが、徐々に赤みがひき2週間でかなりきれいな皮膚になってきました。今はお腹・手足に広がっていますが、顔以外はステロイドを使っていないので湿疹は軽く乾燥してきており、1日1日良くなっているのが分かります。ツルツル肌の娘とお出かけできるのを楽しみに毎日沐浴を続けています。 まだまだアトピーで苦しんでいる人も多く、町の中でそのような人を見ると松本医院のことを教えてあげたくなります。(まだ勇気が無くて声をかけたことはありませんが。)私自身はアトピーになった時期に高槻に住んでいたことが、今思えばラッキーだったと思います。こんなに早くアトピーとさよならできたのも松本先生の治療あってこそです。娘の治療も早く終わることを心待ちに頑張っていきます。全国で正しい知識が知られ、このような治療ができる日が1日も早く来ればと願っています。私はアトピーになったことで、妹の今までの苦しみを少し分かってあげることが出来ました。看護婦としてその病気になった人でないと、本当の苦しみを理解することは難しいことも痛感しました。そして今、娘のアトピーを早く治してやりたいと心から思ってやることができます。そう思うと、私がアトピーになったことは私にとってプラスになることのほうが多かったのではないかと振り返ります。子供が出来ても松本医院に行けば大丈夫と思えたので、今回も不安はありませんでした。先生いつまでもお元気で頑張って下さい。今後もよろしくお願いします。(このように私が患者さんを励ますのではなくて、患者さんが私を励ましてくださるとは本当に私の治療が理解できる患者さんが段段増えていることを知って、とても嬉しく思います。本当に世界中からアレルギーを根治できる日が来るまで頑張ります。) |