「無  題」 匿名希望 9歳 

 

生後3ヶ月頃から、顔にプツプツと湿疹が発生し、乳児湿疹と言われたものの、しだいに首のまわりがただれてきました。浸出液でべとべとで、切れて血も出て、ほっぺも赤くただれました。

小児科や皮膚科を受診したら、ステロイドの軟膏とスキンケア用の軟膏を処方され、使用続けた結果、1歳の頃ふと気がつくと、首が薬を塗った所と塗っていない所とが境界線を引いたように、くっきりと皮膚の色が変色していました。その時に、ステロイドの副作用だと気づき、このまま使い続けると大変なことになると思い、ステロイドを切ったものの、これからどうしようと思い悩んでいました。

そんな時、上の子が幼稚園に通っていて同じクラスに、アトピーのひどい子供さんがいて、その子供さんはめずらしい治療をしていると聞きました。それで尋ねてみると。ステロイドは一切使わず、食事療法の除去食(血液検査でアレルギー反応のある食物を除く)をし、漢方の塗り薬だけで治療をし、自然治癒力を高め、体質改善を目指していると言われました。さっそく私も、子供を病院に連れて行き、血液検査でアレルギーを調べてもらうと、卵・小麦・牛乳に反応が出ました。

食事は、ほんとに気をつけて作って食べさせました。お友達に少しわけてもらって、黄色でくさい塗り薬でしたが、使ってみました。着せるものもすべて棉100%にし、洗剤類もアレルギー対応にし、気のつく事は全部変えました。

それで、しばらくはましになっていたのですが、2才を過ぎた頃から、体幹部へとアトピーの出る場所が広がっていき、両肘、大腿部、両膝、お尻全体となりました。かきむしり、ぐずぐずと泣き、眠れない日々が続いていたある日、TVで、強酸性水とぶどうのオイルの薬でアトピーがきれいになるという病院を見ました。東京のその病院まで行き、使ってみましたが、まったく効き目なく終わり、東洋医学系のもの、レイシ、プロポリス、酵素など試してみました。使っているときは、わりに効くようなのですが、どれも値段が高くてなかなか続かず、悩んでいました。そんな時に、父親の会社の同僚の子供さんもアトピーがひどく、母親と2人で治療を受けている病院のことを聞きました。そこはステロイドを使わず漢方薬で治療する病院なので、一度行ってみてはどうかと、紹介してもらいました。

幼稚園の年少・4才半で、初めて松本医院を受診しました。ドアから入ると、今迄感じたことのない、独特の漢方のにおいにびっくりしました。そりより何より、待合室にうちの子よりひどいアトピーの人がたくさん待たれていることにも、驚きました。先生に診察して頂き、やっと、やっと、探し求めていた治療にめぐりあえたと実感しました。

お風呂に入れる漢方煎剤と、飲む漢方煎剤を、毎日こつこつとし、入浴も2時間近く入れました。ぐずろうが、イヤがろうが、根性で続けました。始めの2ヶ月ほどは、好転反応でしょうか、引いたり出たりでしたが、半年ほど経つと、あんなに出ていた湿疹がきれいな皮膚へと変わりました。ほんとに、4〜5年もの間かゆみと不眠に悩まされていた日々が、やすらぎへと変わったのです。何よりも、子供がかゆい思いから解放されたことに、涙があふれました。この子にぴったりの治療だと実感しました。

今、小学4年生になりました。今では煎じて飲む漢方だけ続けています。ただここ1〜2年の夏だけ、急に気温も高くなったせいか汗をかくので、何故かおちんちんのまわりに湿疹が出て困ります。でも夏以外の季節は、まったくきれいな皮膚です。あと一歩・・・これからも続けて完治をめざして頑張ります。

松本先生、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。スタッフの皆様、遠方にいるためいつも発送して下さり、ありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願い致します。

平成14年10月11日