「手記」 福井京子 34歳 私がアトピー性皮膚炎になったのは中学1年生の時です。最初は十円玉位の大きさだった患部が徐々に全身に広がっていきました。それから松本先生に出会うまでほぼ二十年間のアトピーとの付き合いになりました。その間、大学病院の皮膚科にも行きましたし、京都の河合医院にも行きました。松本医院の門をくぐる直前には足の両外側には水イボ状となったブツブツがいっぱい広がり、顔は真っ赤、口の周りは魚を食べただけで痛痒く真っ赤に腫れていました。湿疹のできていない所は脇の下、足の裏ぐらいでした。ステロイドを塗れども塗れども治りませんでした。そんな時、母が知り合いから松本医院を聞いてきました。始めは半信半疑でした。とにもかくにも言われたと通り、煎じ薬とお風呂と塗り薬の治療が始まりました。私はあえて部分的に書いていこうと思います。 「顔」ステロイドを止めて3日位で真っ赤に腫れ上がり、両こめかみか・額・耳・首・ほっぺたがリンパ液でヌルヌルになりました。3回位にわたって止まっている期間もありましたが完璧にリンパ液が止まるまでほぼ一年間かかりました。 「背中」背中は治療を始めて半年位たってからリンパ液が出始めました。昼も夜もバスタオルを衣服との間に挟み、なるべくベトベトしているのが自分自身でわからぬよう努めました。この間は夜寝て朝起きると水たまりの様に布団がぬれていました。布団とシーツの管理が大変だったです。背中は一度リンパ液が止まると、また出るということはありませんでしたが、止まってからが痛くて大変でした。お風呂上がりもすぐに薬を塗ってバスタオルで覆わないと我慢できな程でした。リンパ液が止まってから半年程が過ぎましたが背中の痛みからはごく最近解放されつつある様に思います。 「腕」腕も治療前は足と同様、水イボ状のブツブツがいっぱいありましたが今はきれいになりました。 「手」リンパ液はあまり出ませんでしたが、一時期親指を除く四本がパンパンに腫れ上がりミカンもむけなくなりました。 「足」治療前は両ひざ下の外側に水イボ状のブツブツがいっぱいでしたが大分きれいになりました。一番辛かったのは太ももの内側に少し汗をかいただけで、痒くて痒くてたまらずに、しょっちゅうかきむしりました。治療を始めて一年三ヶ月が過ぎましたが、最近やっと痒みから開放された様に思います。 「最後に」松本先生と出会えて良かったです。治療前の私は魚も食べられませんでした。今は治療のお陰で魚も食べられるようになりました。ここにステロイドに関する新聞の記事を添付致します。ピンクのラインが引いてある所は全て私に当てはまります。手足が異様に毛深かったです。腎臓からは血が出ていると言われました。ステロイドは本当に怖い薬だと思いました。止められてよかったです。松本先生はそれまで行っていた病院とは全く反対のことを言われます。 「痒い時は掻いても良い」この言葉はアトピー患者にとって気持ちを楽にしてもらえる言葉でした。「何を食べても良い」湿疹がひどい時は何が悪いのだろうとこわごわ飯を食べていた事を思えば、漢方薬を飲みながら何を食べても良いと太鼓判を押してもらえて気持ちが楽になりました。この一年三ヶ月大変でしたが、松本医院の門をくぐり、治療を受けられて良かったです。先生、ありがとうございました。これからアトピーと闘う方、一緒にがんばりましょう。私もあともう少しです。 |