「無  題」 半浦映子 48

 花粉症が出始めた67年前から、冬になると体のあちらこちらに湿疹が出て赤くなったり、冬などはカサカサになって痒くなったりしていました。それが昨年の夏、急に右足の指辺りにひどい湿疹が出て市販の薬ではどうにもならず、「お医者さんで薬を貰えばいいや。」と軽い気持ちで松本医院を訪ねました。

 でも問診の時に伺ったお話にびっくり。花粉症を治す為に飲んでいた市販の薬(多分ステロイド系だったのでしょう。)で症状を抑えていた分、出る場所がなくなったものが他の所に現れてきたとの事。血液検査の結果も、スギ・ハウスダスト等に特に反応して、抗体値も高く、立派な()アトピーと診断されました。赤い塗り薬と漢方の飲み薬を頂き、いつ治るか分からないという不安をかかえながら通院いたしました。

 私の場合は、お陰様で大した振り返しも無く、1年程でほとんど湿疹が出なくなりました。正直言って煎じ薬は飲みにくいものでした。習慣にはなっていたものの、やはり飲む時は悲しくなりました。でも松本医院へ来る度、たくさんの患者さんが同じく辛い思いをされ、同じ様に希望を持ってこの薬を飲んでおられるのだと思い、「早く治れ、早く治れ!」と自分の体に言い聞かせるように頑張りました。

 アトピーでお悩みの方がこんなに沢山いらっしゃることに驚きました。どうぞ皆さんも諦めず、「必ず治る!」と信じて治療に励んでください。せんせい、スタッフの皆様、有難うございました。

 

平成14831