「松本医院最悪のリバウンドを乗り越えて」 本多 佳予 30歳 アトピーに悩まされ続け、約10年間ステロイドによる治療を受け、いずれも治るものと信じ(現代の医療は治せる病気と治せない病気がはっきりしているにもかかわらず、いかにも治るような態度を見せながら患者をひっぱりつづけ結局は医原病を作り、患者を更に苦しめてしまうことが多々あります。従って、まず始めに治るか治らないかをはっきり言い、更に一時的に症状を良くするとすればそれによる副作用も患者に告げねばならないという法律を作るべきです。つまり最後はどの治療をするかどうかは患者に選択させるべきです。ちなみに、治せない、いわゆる難病指定の病気のほとんどに用いられる薬はステロイドです。)、ステロイドの怖さも知らずに栄養クリームのように体全体に塗り、(ここで医者は栄養クリームのように絶対にステロイドを使ってはいけないとアドバイスすべきだったのですが、薬価差があり、ステロイドを出せば出すほど儲かるから何も言わなかったわけです。)挙げ句の果てには、薬までも効かなくなり副作用が出始めて、初めて「これではいけない!」と思いつつもどうしたらよいのか全く分からず、いろんな病院へ行ったり民間治療を試してみたりと一人で思い悩んでいた頃のことを思えば、今私は夢のような日々を過ごしています。(このような医者と患者との出会いが偶然にしか起こり得ないことが極めて問題です。もし私との出会いが無ければこの患者さんはどうなっていたでしょうか?思うだけで身震いがします。従って責任を伴う宣伝を自由に出来るように法律を作るべきです。つまり、病気が治らないのに治るという宣伝をしたときには払ったお金の5倍を返すとか医師免許を剥奪することです。あるいは難しいとされている病気の治療については契約制にするとかであります。) アトピーであってもステロイドでごまかしていたので、見た目にも全く分からず普通に日々を過ごしてきました。(ステロイドが厄介な薬であるのは、ステロイドはある時期まで症状を消し去りごまかしつづけることが出来る点であります。病気のほとんど全ては見かけは炎症という症状として出現します。このステロイドは炎症を闇雲に隠すことが出来るわけです。しかし、病気の根源はいつまでも残りさらに炎症を抑えることによって病気が知らず知らずの内に深刻になるということもあります。しかもある量を超えると深刻な副作用さえもたらしてしまうこともあります。)しかし結婚してますますひどくなる一方で、入院までしなければいけない程になってしまいました。(入院しても更に強いステロイド剤を用いたりステロイドの注射をされて症状を軽減するだけですから結局はさらに病気を深刻にするだけです。)5日程で退院はしましたが、結局根本からは治っていなかったのです。アトピーを根本から治したいと思い、とりあえず、ステロイドの離脱を決心して松本医院に来てから約3年、辛かったです。しかし今では、両親と旅行をしたり、友人とショッピングを楽しんだりと普通に生活を送り、今秋より社会復帰できるようになりました。今、ステロイド離脱によるリバウンド現象から解放され思うことは「なぜ、今まで漠然といつか治ると信じ、自分自身に言いくるめて、東大阪市内の皮膚科へ通ったのか?」、また、「ご丁寧に薬もきらすことなく通院し、日々の薬をきちんと飲んでいたのか?」とつくづく思います。(これは医者が無責任だからであります。責任を持って治せるか治せないかをはっきり言うべきであります。治らないのに治るような態度で患者を引張り続けるのは罪悪というものです。)「人間には自然に治る力(正しくは環境と共存できる力)があって、漢方薬はその手助けです。」と松本先生に言われ、自分で実践してみてやっと分かった。 本当に悪夢としか言い様のない2年間でした。ステロイド離脱を決心し、松本先生に出会い、先生の治療法・考え方に納得・共感し信頼して今までやってきて本当に良かったです。しかし今までは決して楽ではなく、紙面では書き表せないほどで、全身赤紫に腫れ、肌のきめがしわとなり、そのしわも彫刻刀で彫ったように深く、体中のしわというしわは全て切れ、指の間は裂け、柔らかい部分は象の肌のようにでこぼこになってしまい、とてもこれが人間の体とは思えない程でした。(これはステロイドという化学物質による化学火傷の後始末をしているわけです。)そのうえ、痒みと悪寒・ふるえ・痛みがあり、痛みも何とも言えない痛みなのです。(ステロイドで侵された皮膚は全て剥がされて自分の正しい遺伝子を持った正常な皮膚を新たに作り出していくわけです。その際皮膚が全てズル剥けになるときに痛みを感じます。さらに、皮膚が一時的に無くなるために保温作用が無くなると悪寒やふるえを感じます。と同時に保湿作用も無くなるので皮膚が乾燥するのは当然のことなのです。)皮膚が薄くなっているせいか、体中の神経がむき出しになっているような痛みです。体液も止めどなく流れるので、タオル・包帯で頭から足先まで巻き皮膚を保護していました。空気に触れている少しの時間さえ我慢できないほどの痛みだったので、包帯を替えている時はいつも痛さとつらさで唸っていました。包帯やタオルはすぐ体液でびしょびしょになるので、日に2・3度は取り替えていました。それに伴って、お風呂も2・3度入るのですが、裸になることはもちろんとても辛く、痛みもありますが、お湯につかっているときが一番痛みも和らいでいました。しかし日に3度も入っているのにもかかわらず、毎回、湯船のお湯は私が入るとすぐ濁るのです。原因は、体から流出している体液なのです。ものすごい量の体液が体中の栄養分と一緒に流れ出るので、いくら食べても追いつかずやせる一方でした。(この人のピークのIgE抗体は37000前後であり、この抗体は機械的にリンパ液と共に体外に排泄されるのでリンパ液が多ければ多いほどIgE抗体の減り方は速くなり、かつアレルゲンと結びつくこともないのでアトピーそのものの症状は減るわけですから都合は良いわけです。しかし同時に蛋白も水分も排泄されるわけですから栄養不良になり体重も減るわけです。)お風呂上がりは大変で、全身マッサージをし、体を乾かないうちに包帯とタオルでぐるぐるに巻き、痛みを和らげるのですが、それでもしばらくすると痛みで1時間程のたうち回っていました。もちろんそんな状態ですので、夜は眠れず、いつも明け方にうつらうつらする位でした。全く働けないので寝たきり状態で、起きるのはトイレとお風呂くらいです。それもトイレなどは足の曲げ伸ばしが辛いので、できるだけ行くのを我慢したほどです。 とにかくステロイド離脱からしばらくしてどんどん悪くなる一方でした。ボロボロと皮はめくれ、毎日毎日ものすごい量がとれるのです。家中皮だらけで、掃除機の中は皮だらけでした。でも、皮がめくれることは悪いものがどんどんとれている気がして何となく嬉しかったものです。(その通りです。変性した古い皮膚の上に新しい皮膚は出来ません。必ず古い皮膚を剥がしその下からしか正常な皮膚は出来ないのであります。)けれど症状はそれだけではなく、感染症によるヘルペス(ステロイドを使用してきたために皮膚の免疫は低下しており、かつ皮膚が剥けることによって黄色ブドウ球菌が繁殖し、かつ体力も低下しているわけですからヘルペス感染もおこるようになりました。しかし最近優れた抗ヘルペス剤が開発され以前は怖いウィルスのひとつと考えていたヘルペスウィルス感染も早期治療により簡単に治るようになりました。)、高熱にうなされたり、その上網膜剥離による目の手術(一般の皮膚科医は掻いては駄目だとアドバイスします。従って患者は掻く変わりに顔を叩くことによって痒みを軽減しようとします。すると、目の奥の網膜に振動を与え網膜剥離を起こします。この病気も間違った医者の指導の結果生じたと考えられます。初診時には顔を絶対に叩かないようにとアドバイスするのでありますが、それまでに掻く代わりに叩いても良いと他の医者に言われてきているので、その習慣が抜けきれず、本能的に就眠中に叩き続けたようです。)、最後に離婚と本当に様々なことがありました。もちろん失ったものもありますが、それ以上にステロイドから離脱し、きれいな身体・薬に頼らない身体を手に入れた方がさらに喜びが大きいのです。まだまだ回復の途中ですので、首など痒いですが、なによりステロイドに頼らなくても自然に治り、日々過ごせるという自信が、より良い体の快方に向かっている気がします。来る日も来る日も布団の上で過ごし、窓の外の同じ風景を見て、日が昇り、沈み、「いつ死のうか。何度死のうか。」(世の中には決して治らない病気にかかっていても力強く生きている人は沢山います。ましてや絶対に治るアトピーで死のうなどと思うことほど無意味なことはありません。私の仕事の大部分は患者さんに絶対に治ることを保証し続けることです。その為に、治らなければお金を返すとか、裁判所に訴えなさいとか、果ては私の命をあげますとまで言いきっています。さらに証拠にテープレコーダーで私の言ったことを全部録音してくださいとまで言っています。)と考えましたし、「もう元の体に戻らないのでは?」と何度も先生に詰め寄ったこともあります。でも先生はいつも「必ず治るし、元に戻ります。」と励まして下さり、私がひどくて病院に行けないときには、毎日家の方へ電話を下さって「頑張れ!」と励まし続けて下さったお陰で私も何とかやってこれました。(私は絶対に嘘はつきません。どうすれば患者さんに分かってもらえるのか孤軍奮闘している毎日です。アトピーは必ず治ります。こんな時にステロイドやステロイドを使う医者の無責任振りに対して強い憎しみを感じることさえあります。本当にアトピーは簡単すぎると言っても良いくらいの病気です。勿論、ステロイドや抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤を用いなければの話です。大体すべからく、皮膚の病気というのは皮膚の症状を出しきれば治すことが出来るのです。にもかかわらず、ほとんどの皮膚の病気の治療薬はステロイド剤で症状だけを一時的に改善することによって、新たなるステロイド皮膚症を作っていることに大学の偉い皮膚科の教授先生方は全く気が付いていないことは本当に残念です。) こうして今いろんな事を書いているのは、今どうしようかと迷っている人、本当に治るか心配している人に少しでも私のことを知って欲しいからです。松本医院でもかなりひどい患者だった私(この患者さんは最も激烈なリバウンドを乗り越えたすばらしい女性です。)がここまで良くなったのですから、皆さんも大丈夫です。頑張って下さい。(最近本多さんは、アトピーであったことを言っても誰も信じてくれないことを嘆いていました。外見は全く普通の状態にまで改善したのです。彼女は現在法律時事務所でバリバリ仕事をしております。)
<上の表の説明> 初診時にはIgE抗体はすでに5286と非常に高値を示していました。ステロイド離脱により、6倍以上に増え、この間激しい離脱症状を経験されたわけであります。勿論、抗体の上昇や下降は決して一直線ではありません。その間上がったり下がったりして最後はどんどん減っていくわけです。治癒期に再び一時的に高く上昇することが見られますが(勿論最高値を超えることはありませんが)、それは過去の一時期に強いステロイドを使って強く抑制したためであります。最近値の4990は初期値の5286に近いのでありますが、アトピーの状態は全く雲泥の差があります。従ってIgE抗体の絶対値だけでアトピー全体を論ずることが出来なくなったのは、まさにステロイドを使ったが為であります。ステロイドさえ使わなければ、IgE抗体は絶対にこんなに高値をとることはないのです。 |