岩本 恵 27歳 「治してあげます。」最初にそんな言葉を松本先生から伺ったとき正直自分の耳を疑いました。いままで通ったどんな大病院皮膚科でもアトピーを治すと断言した先生なんて一人もいなかったからです。そして私自身アトピーが治るなんて思ってもみませんでした。 幼い頃から皮膚がカサカサしたりしてどちらからいうと肌が弱かった私を親ごごろで皮膚科に連れていってくれたのでしょう。私の物心つくまえからステロイドとの付き合いは始まっていたのです。小学生の頃に軽いアトピーと診断され症状がでれば塗り薬を皮膚科でもらってつける。そんなくりかえしでした。高校生ぐらいになるといつも綺麗な肌でありたい欲望にかられ、まるで化粧品のようにステロイドを塗っていたように記憶しています。ステロイドは本当に魔法のようにきれいになるのですから…。その時はステロイドの恐ろしさを知るよしもなかったのです。 高校を卒業して女子大生になる頃はステロイドの常用に疑問の声がTVなどで目にするようになりしばらくステロイドからは遠ざかるようになり、いわゆる無添加化粧品などにきりかえました。肌の調子が悪くなるとさまざまなアトピーに効くとされる(そう広告でなんとなくうたわれている)化粧品をとっかえひっかえの日々でした。 そうこうしているうちに卒業と同時に結婚してアメリカに住む事になりました。 いろんな準備がめじろおしで忙しい日々を送るうちアトピーの症状がなんとなく悪化している事に気づきました。結婚式を半年後に控え私は焦り、これまで以上に高額な化粧品を買ったりしましたが一向に改善がみられず私はついに禁断のステロイドに手をのばしてしまいました。ステロイドを少しぐらいなら塗ってもずっと塗りつづけなければ大丈夫。と勝手に決め付け安易に塗ってしまったのです。初めは少し改善がみられました。でもすぐに症状は悪化し塗ればよけいに私の顔が赤くなりはじめました。もうお化粧ではカバーできないほどでした。今まで特効薬だったステロイドが今度は私の症状を悪化させているのはあきらかでした。なんとなく恐くなり薬を絶ちましたが症状は治まらず悪化するばかりで、とにかくどこかの病院にすがるしかないと思いました。結婚式を3ヶ月後に控え私は本当に本当に幸運な事にその時一番近い松本医院を偶然訪ねたのでした。 ステロイドは使わないという旨を伝える張り紙がドアにしてありました。今までに通った皮膚科とは全く違う印象でした。先生と初めてお会いしてあの「治してあげます」の一言に驚き、見た事もない塗り薬や生薬の入浴剤にただただ圧倒されて帰宅しました。早速お風呂にゆっくりつかるととっても気持ちよく肌が喜んでいる感じで、上がって顔を見てみるとたった1回入っただけなのに顔の皮膚に改善が見られたのです。 それから2ヶ月今まで体験した事ないぐらいひどい状態になりました。その時の自分の姿にイライラして精神が不安定な時もありましたが松本医院でアトピーの方々の手記を読むと私などは本当にまだ軽い方でもっと症状が深刻の方がアトピーを克服されているのを知って自分を恥ずかしく思いまた勇気づけられました。 そんな中、症状に改善が見られはじめました。まだまだ全快ではないものの見た目にはアトピーと分からないぐらいになり無事結婚式を迎えられました。その後渡米し母にアメリカに薬を送ってもらいながら過ごしました。アメリカは日本のように汚染が進んでいないせいか私の体はアトピーとは無縁になってしまったのです。日本はやはりいろんな意味で汚染されているのだと身をもって知ったのです。 その後日本に帰ってからやはり少しずつ症状は出るものの前とは比較にならないほど軽症でした。それでも私は塗り薬、煎じ薬をかかしませんでした。数年後、妊娠したので煎じ薬は大事をとってやめました。その頃はほとんど症状はなくなり塗り薬を塗る事もなくなりました。 そして無事出産し子供が1ヶ月になる頃に一般的に脂漏性湿疹といわれているものが頬にみられました。はじめは石鹸で改善がみられましたが4ヶ月になるころは慢性的に頬に湿疹がみられ膝の裏側に赤くなっている所をみつけたのでアトピーと思い迷わず松本先生のお世話になりました。子供にアトピーの症状が見られた時は正直ショックでしたが松本先生の「お子さんにアトピーの症状があらわれたらすぐ来てください」という力強いお言葉とそしてなにより私自身、アトピーは治るという確信がありましたのでとくに心配はしていませんでした。実際顔にほんの少し赤みが残る程度にまで2ヶ月ほどで回復しました。 もしあの時偶然に訪ねた病院が松本医院でなかったら、、、。そんな事を思うと本当に恐ろしくなります。私の夫は医師ですが時々アトピーで悩まれている方にどこか良い病院をきかれるそうです。そんな時にご紹介する病院は自分の勤務している病院でなく松本医院です。どういう意味かはお分かりですね。 最後に現在治療で頑張っている方々に絶対あきらめないでいただきたいと思います。本当に肉体的ばかりか精神的までもかなりの厳しい日々だと思いますが必ず良くなります。 松本先生という心強い同士がいらっしゃいます。先生を信じて、そして自分の持つ治癒力を信じてがんばってください。 |