黒瀬 知子

 我が家には3兄弟がいます。今、三男の治療中です。長男(2歳2ヶ月)はここ松本医院でお世話になり、今ではすっかり治ってツルツルのお肌になって元気いっぱいです。これから治療を始められる方々に、私の手記で少しでも不安が取り除け安心して希望を持ってアトピーと戦う事が出来ればと思います。

 私が初めてこの松本医院をしたのは長男が生後5ヶ月の時でした。銀行のキャッシュサービスコーナーで並んでいる時、全然知らない女性が子供の顔を見て自分の子供が通って治ったという松本医院のことを教えてくれたのです。名前も何も知らないその方のおかげで私はここを知る事になったのですが、会ったのはそれきりで出来れば本当にお礼を言いたいです。

 その頃は私はアトピー治療に対して不安がいっぱいでした。恐い薬だとわかりながらもステロイド入りの塗り薬ザジデンシロップという飲み薬による治療をしていました。(ザジデンは抗アレルギー剤の代表で、ステロイド剤でないという理由で一番よく使われているものです。しかし、この薬も一時的に免疫の一部分を抑制しているだけで、薬の作用が切れると必ずリバウンドが出ます。皮膚の傷がほとんどないのに体の奥の方が痒がる子供は必ずと言っていいくらいにザジデンを飲んできた子供です。この薬も根本治療には無益有害な薬の一つです。)でもいろんな本を読んでやっぱりこわくなり、勝手にやめてまたひどくなれば他の病院へ…の繰り返しで病院を転々としていました。でも小児科で出される薬や治療方法はどこも同じで、「量を守れば恐い薬ではない、問題ではない」という言葉が返ってくるだけでした。不安を訴えてもやっぱり納得のいく回答はありませんでした。(恐い薬ではないという答えは、答えになっていないのです。患者はアトピーを治しに来ているだけで、一時的に症状が良くなったからといって、後で困る事を望んではいないのです。したがって答えはザジデンを飲めばアトピーが治るのか、治らないのかをはっきり告げるべきなのです。治らなければどうなるかをさらに説明すべきなのです。)

 2ヶ月の時血液検査をしたのですが、IgE 836 卵白 49.59 牛乳 5.18 大豆 11.29 小麦 49 という結果が出て、母乳の私の食事制限には大変厳しいものがありました。最初のうちは塗り薬などで綺麗になったのですが、だんだん薬を塗っても治らなくなってきました。(卵白・牛乳・大豆・小麦がアレルゲンではないのです。これらの成分である蛋白と結び付いた化学物質が問題なのです。間接的にはこれらの化学物質を体内に入れないためにはこれらの食べ物を摂らなければよいわけです。しかしこんなことが一生可能でしょうか。無理です。しかもこれらの化学物質は他の食べ物にまぎれ込んでいますから、卵白・牛乳を食べないからといっても片手落ちになるのです。食事制限というのは本当に愚かな治療法です。)

 4ヶ月検診の時、保健所の先生に「えーっ、こんな小さい子でこんな高い数値出んのー?(血液検査のアレルギーの数値)こんなんやったら他にもアレルゲンになってるものあるかもしれんし、顔の湿疹もひどいし、よくなれへんのやったら母乳なんかやめて、アレルギー用のミルクに変えた方がいいわ。お母さん妊娠中一体どんなもん食べてたん?」と言われた時、この子がアトピーで生まれたのも今やっている事も全て私のせいなんだと、ただただその無神経な先生の言葉を黙って聞いていました。(このような根拠のないデタラメを知ったかぶりをして事も無げに喋るレベルの低い医者がいることを知って、同業者として極めて恥ずかしい思いがします。何にも知らない、何も考えない医者が巷に溢れていることが日本の無責任なうそつき社会の象徴の一つです。食べ物が悪いのではありません。食べ物に含まれる農薬が悪いのです。誰が農薬を使うことを許したのでしょうか。また、誰が農薬を使ったのでしょうか。決して母親ではありません。母親には何の責任もないのです。現代社会に住んで農薬からどのようにして逃れる事ができるでしょうか。考えて下さい。)ショックのせいかその日から母乳も全く出なくなり、結局アレルギー用ミルクを与える事になりました。松本医院に来るまでは毎日不安で1人になると泣いたりしていたし、家庭の中も暗かった…妊娠中の明るく期待や希望に満ち溢れていた頃の生活に戻りたかった…

 最初にここに来た時も松本先生が「絶対治してあげるから」と握手してくれた時も、少しの不安はまだ残っていました。ただステロイドを使わない治療だったし、初めに色々環境問題のことステロイドのこと…政治のことまで。話を聞いているうち、私はこの先生を信じよう、頑張ろうと決めたのです。(このような間違った医療が行われるのは政治が無責任だからであります。ところが政治を直接に行う政治家をえらぶのは民衆ですから、結局のところ民衆が無責任ということになります。言い換えると、民衆自身が自分の首を自分で締めて苦しんでいるというわけですから、皮肉な事です。)この時長男は生後6ヶ月になろうとしている時でした。。以前勝手にステロイドを止めてリバウンドのようなひどい状態を経験していて、またそういう状態になるだろうけど、悪いものがどんどん出ていっているということだから頑張りなさいと言われました。(ステロイドを使っていたら、その使っていた期間の倍は治るのにかかるとのことでした。)(実際にステロイドを使った期間とアトピーの罹病期間とは違います。ステロイドを一度使えばかなりの期間アトピーの症状は出ないわけですが、正確にはステロイドを使った期間というのは分からないものです。従って私はこのような不正確な言い方をした覚えはありません。つまり治る期間は始めから正確に予言する事は不可能です。様々な症例の患者さんの手記をもっと読んで下さい。そうすれば自分の間違ったアトピー治療歴と比較して、どのくらいの期間で治るのかが大体分かるでしょう。)

 その日からお風呂と赤い塗り薬の治療を始めましたが、ひどい状態になることはなく、1〜2週間たった頃からジクジクしていた皮膚も茶色くかれていってる状態になりました。1ヶ月程たった頃、ゴワゴワ赤くなっている皮膚のすき間に白く普通の皮膚が見えてくるようになりました。その後2ヶ月、3ヶ月と経つうちによくなったりひどくなったりを繰り返していたのが、良い状態の日が多くなってきて、いろんな所へ出かけたり、2人目の妊娠や私達の生活も明るく変わってきました。5〜6ヶ月経つ頃には赤い薬を塗る所もほとんどなくなり、見た目もアトピーだとは全くわからなくなりました。(なぜこんなに早く治ったのかというと、赤子の時にすぐに来られたからです。赤子でステロイドを使っているからといっても、使ったステロイドの量はたかが知れているからです。アトピーを早く治す為の秘訣は、何よりも出来る限りステロイドを使わないで私の治療を受ける事です。)

 次男もやっぱりアトピーだったのですが、妊娠中松本先生に「もし赤ちゃんがアトピーだったら薬は絶対使わずにすぐ連れておいで。早ければ早いほどいいし、すぐ治るから」と言われていたので、その通り薬は使わず(アンダーム軟膏を1ヶ月検診の時出されたのですが)3ヶ月の時、ここ松本医院にかかりました。すると本当に先生がおっしゃった通り、1〜2週間ですっかり治ってしまいました。(このように一度もステロイドを使わずに私の治療を受けた人は、子供も大人も1〜2週間で治ってしまうのも珍しい事ではありません。結局私のアトピーの治療というのはステロイドや抗アレルギー剤の影響を抜くことが全てと言っても言い過ぎではないのです。従ってこれらの薬を長く使えば使うほど、また多く使えば使うほど私の仕事が増えるだけです。と同時に、患者さんの苦しみも増えるだけなのです。)

 そして今三男(2ヶ月)の治療を始めたばかりです。朝と夕方ベビーバスでなるべく濃いお風呂に20分〜30分つけています。毎日毎日、結構大変だけどゴールは近いと思ってがんぱっています。

 これから治療を始められる方も、治療中の方も、「絶対に治してあげる」という松本先生の言葉を信じ、アトピーと戦っていきましょう。松本先生と出会えたことを本当に幸せに思っています。(世界でアレルギーの全てを治せると断言できる医者は私一人です。治らなかったらお金を返すと言いきれる医者も私一人です。アレルギーとリウマチは私に任して下さい。出来る限り現代の間違ったアレルギーとリウマチの治療を止めるのが早ければ早いほど完治するのが早く、かつ苦しみも少なくて済むのです。)

 先生、病院の方々、本当にありがとうございました。そしてこれからももう少しよろしくお願いします。

2001年3月17日