「手記」 松本 維子 65歳 若いときはなんともなかったのが、年をとってから皮膚が弱くなりすぐ負けるようになりました。(皮膚が弱いという言い方は間違いです。皮膚が破れやすいのは一連のアレルギーの免疫の最後の過程であり、わざわざ内側から皮膚を破って異物を掃き出しているわけです。従って正しくは、自分の体を外的から守る力が強いというべきです。さらに言えば、免疫学的に賢い体と言えます。自慢すべき体でありますが、一時的には不幸を感じるわけです。勿論、この方も当院に来られる前に某大学病院で何回か皮膚の治療をされてきておりました。ステロイドの注射もされてきたようです。)平成6年3月23日、最初顔が赤くなり少し腫れぼったくなりましたので、以前友達にお聞きしていた松本医院へ診察に伺いました。「先生は必ず治してあげます。ステロイドは一切使用していませんから安心して下さい。」とおっしゃいました。赤い塗り薬と漢方薬を頂きました。最初は苦くて蜂蜜を入れて飲みました。晩に赤い薬を顔に塗ると、お化けのようでみんな驚きました。4日程で顔は治りましたが、今度は手にできました。面の手袋をはめ、さらにゴム手袋をして炊事洗濯をしました。その時は辛くて夜中に何度も目が覚め、お風呂に飛び込む始末です。ある日、先生の所の張り紙を見ました。「鍼灸で痒みを止める。」と書いていましたので、先生に言うと「いいですよ。」と言われ、平成6年7月から始めました。最初2ヶ月程は月3回、それから月2回が7ヶ月、平成7年4月から月1回を5ヶ月間続けました。家でも千年灸を据えました。先生が「もういい。」と言われるまで鍼灸を続けました。現在でもまだ漢方薬を続けています。その間に、東京にいる娘の女の子(孫)がアトピーで困っているのを聞き、先生に一度診てもらうように話しました。平成7年5月29日に日帰りで診察に来院しました。腕と膝と口の周りにできていました。痒くて夜中に掻き、血が出ていました。赤い塗り薬と消毒液と漢方薬を頂きました。孫は治りが早いようでした。患者の皆様、先生を信じて最後まで頑張って下さい。(二人ともとっくに完治され来院されておりません。) |