(お父さんの一行さんが書かれました。) まず子供(女、5歳6ヶ月、幼稚園児)がアトピーにかかった頃のお話をしますと、秋頃のことでした。背中に湿疹が沢山出たのでかかり付けの小児科で診てもらい、塗り薬(ステロイド系、非ステロイド系の塗り薬及び痒み止めの飲み薬)をもらい治療していましたが良くならず、そのうちに首の周りに首輪をしたように一杯出てきたので小児科の先生から大学病院のアレルギー専門の先生に診てもらうよう紹介してもらい受診しました。 (大学のアレルギー専門の先生といっても、治療は開業医の先生と変わるところはありません。というのは、現代医学の治療は免疫を一時的に抑制する以外に他に方法がないからです。私の行っている自然後天的免疫寛容の理論に裏付けられた治療は他の施設ではできないのです。勿論、この理論ははじめからあったのではなくて膨大な数のアトピー患者をステロイドを使わないで完治させた事実を見つけ出してから現代の先端の免疫学の勉強をしなおして作り上げたものであります。世界で最初に私が見つけ出した理論であります。) 大学病院での検査の結果、ハウスダスト・ダニ・生卵のアレルギー反応があるということで室内を清潔にするように言われ、布団をカバーを防ダニ用に替え、畳表も張り替えて防虫シートを入れるなどして、少しでもハウスダストを減らすようにしていましたが、良くなるどころか首・背中だけではなく、手足の関節・顔にも出てきました。(ハウスダストもダニも人類の生活で見られなかったことはないのです。しかしながら、つい最近まで人間はアトピーで苦しんだことは全くなかったのです。また、生卵は最高の栄養食品として長い間珍重されてきたものです。それにもかかわらず、なぜこれらがアレルゲンとなるのでしょう。答えは簡単です。ハウスダスト、ダニ、卵に新たなるアレルゲンを引き起こす物質が最近、大量に混入し始めたからです。それは、人類の体の免疫機構が今まで出合ったことが無い化学合成物質なのです。これほど明々白々な事実さえをも、アレルギー学者や医者は気が付いてないのです。これらの化学物質は、最近とみに私達の身の周りに無限に見られるようになったものです。一度異物と認識した免疫機構は、アレルゲンに出合うたびに、症状を出しながら人体からその異物を排除しようとします。しかし、この戦いは無限に続くわけでは有りません。必ず、出せなくなる時が来るのです。というのも、環境に見られるアレルゲンは無限でありますが、人体は有限であり、その有限な人体の作るIgE抗体はさらに有限であり、排除すべき相手が大量である時には作れなくなるのです。これを自然後天的免疫寛容と私は名付けました。この状態に達してしまうと、あらゆるアレルギーは完治してしまうのです。) アトピーの症状が出始めてから6ヶ月の頃ある診療所へ変わり、そこで温泉が良いということでいろいろな温泉へ連れて行きましたが、(日本人の人の良さでもあり、また一大欠点でもあるのですが、他人が良いと言えば無批判に受け入れて行動してしまう癖があります。これは、現代の間違った教育の結果でもあります。どんな事柄も、根拠なしに良いと考えるのは、だまされる第一歩となります。特に、健康については取り返しのつかないことになることもあり、常になぜ良いのかを考えるべきです。つまり、良いという理由を明確に知るべきなのです。)少し良くなったかと思うとまた悪くなり、その繰り返しで徐々にひどくなっていき、きれいなところは手足の裏と鼻あたりだけになりました。(医学に無知な患者は、誰かが良いという治療法を何故良いのかを考えずに、まるで水に浮かんだ葉っぱのようにさまよって最後は私の医院に到達します。私の医院はアレルギーの最終病院なのです。私は全てのアトピーを治すことができます。)痒いので掻きむしるため血がにじむようになり、掻くと良くないので子供を叱り続けていました。(日本列島の私以外の全ての医者は、掻くことはアトピーを酷くするからダメだと言います。本能である睡眠中にも無意識のうちに掻いてしまう行為の意味付けを他の医者はしたことがあるのでしょうか。人に迷惑をかけない限り、腹が空けば食べ物を食べれば良いし、喉が渇けば飲めば良いし、掻きたければ掻けば良いのです。これらの本能は、人間が生きるために絶対に必要な行為なのです。掻くということは、異物を皮膚から出そうとする大切な免疫の働きを手助けしているに過ぎないのです。引っ掻くことで異物が出てしまうので痒みも止まってしまうのです。ただ、その後の傷口を出来る限り早く治してあげる必要はあります。さらに、掻かないことから引き起こる困ったことが一つあります。それは、痒みに耐えられずに掻く代わりに顔を叩き続けるアトピー患者がいることです。長期間、顔を叩き続けると、眼球に強い振動をあたえ、その結果、網膜剥離が起こることです。これをアトピー性網膜剥離だという医者がいますが、実は医原性網膜剥離なのです。)今から思えば可愛いそうなことをしてしまったと思います。 年が変わり5月の頃、子供がこのまま大きくなっていくのかと諦めていた頃、知人の中学生の娘さんが松本医院の漢方治療で治ったと聞き、松本先生に診ていただくことにしました。(私の患者さんのほとんどが、私が治してあげた患者さんの紹介で受診されます。ところが最近は、このインターネットを見て遠方から来られる人も多くなってきました。私がこのインターネットで伝えたいのは、アトピーを始めとする全てのアレルギーが、私の理論によって、私の治療によって、完治することを全世界のアレルギーの患者さんに伝えたいためなのです。私が大声でアトピーが治るといっても誰も信じてくれないからこそ、このように治った患者さんの証拠をお見せするのです。付け加えておきますと、私が完治させることができるのは、アレルギーだけではありません。同じように絶対治らないと言われているリウマチをも同じ考え方で完治させることが出来るのです。リウマチに興味がある人は、リウマチのインターネットを読んで下さい。)医院で最初に手記を読んでアトピーが治った話に驚き、治療前後の写真でビックリ、そして先生のお話で「アトピーは治ります、身体が痒ければどんどん掻いてください。」と聞かされ、これから子供に掻くなと叱らなくてすむ、絶対に治るのだと思うと気が楽になりました。(アトピーは絶対に治るのです。その証拠にこのような手記を患者さん自身に書いてもらっているのです。) さてこれから治るまでの経過をご紹介しますと、薬は入浴剤・赤色の塗り薬・入浴前の消毒液、そして煎じ薬です。最初は子供の身体に傷があったので入浴前の消毒は痛かったのでしょう、塗る前になると泣いて逃げ回るのです。これを幼稚園に行く前・昼・夜と一日3回繰り返すのが大変でした。(結局、一言でアトピー治療の要点を言いますと、ブドウ球菌による皮膚感染症対策に尽きると言えます。勿論、これは必要条件ですが十分条件ではありません。細かいノウハウは、15年間ステロイドを一切使わずにアトピーを治してきた私だけの頭の中に入っています。泣いても喚いても黄色ブドウ球菌を殺すための消毒は絶対に欠かしてはいけません。アトピーの根治治療の為には心を一時的に鬼にする必要がときにあるのです。苦しみはいつまでも続くものではありません。) 治療を始めてすぐにリバウンドが出てきて、顔の皮がむけ、瞼が腫れ目が開いていないような顔になりましたが、3日位で瞼の腫れが戻り、皮の剥けるのも止まりました。(ステロイドを止めたからといって、全ての患者さんがこのようになるわけではありません。これまでに使ってきたステロイドの量により離脱症状は千差万別です。このような症状を初めて体験される患者さんの家族は、とてもびっくりされますが、最後は必ず元に戻りますから、何も心配することはありません。) 2ヶ月位はあまり変化がなく、かえって身体全体が黒ずんできました。(黒ずんでくるのは、ステロイドで異常にされた細胞が新しい正しい細胞と入れ替わるために死んでいくからです。)先生のお話によると、今までステロイドで弱くなった皮膚が出てきているとのことで、これから新しい皮膚との交替を繰り返していくそうです。(皮膚が黒くなるのは大量のステロイドで遺伝子を変えられた皮膚の細胞が剥がれるときに起こるのです。悪い皮膚を剥がさなければ新しい皮膚は再生してこないわけですから、皮膚が黒くなることは喜ぶことこそすれども何も嘆くことはありません。) 季節が夏にさしかかる頃になり、これから海水につかり日焼けをすれば皮膚が沢山剥けて治るのが早くなるとのことで、海へ連れて行けば良いのですがプールでも良い(プールの水は薬品が入っているので良くないが日焼けをするには良い。)ということで毎日のようにプールへ行きました。(つまらないアトピーの本には、海水は絶対良くないとか日にあたるのは良くないとかが書かれていますが、大間違いです。このような本を書く医者は日光の紫外線が持っている強いエネルギーのために、ステロイドの効果が無くなり見せかけの治療の化けの皮が剥がれてしまうからです。水泳のシーズンである夏は、アトピー患者さんにとっては最高の季節なのです。しかし、プールの水に含まれている次亜塩素酸などの殺菌剤が異物となり皮膚の傷から体内に侵入するので、アトピーの患者はプールで泳いだ後は必ず症状が悪くなります。さらに日光に当たりすぎると紫外線のエネルギーが免疫の働きを弱めカポジー水痘様発疹というヘルペスウィルス感染が起こることがあり、泳ぎ疲れるほどに遊びすぎてはいけません。従ってプールに行くのは日に焼いて悪い皮膚を入れ替えに行くというつもりだけにしておいてもらいたいものです。勿論、異常な皮膚が一皮剥けたからといってステロイドの影響が取れたわけではありません。ステロイドの影響は皮膚の表面だけでなく、奥深い皮膚の中まで浸透していますから、これらを全て生え替えさせなければならないのです。これにはかなりの時間が必要なのです。) プールから上がり身体が乾くとおもしろいように皮がボロボロ剥け少しきれいになり、この繰り返しが2日〜3日の間隔で行われ、夏も終わり秋になり治療を始めて4ヶ月の頃、ザラザラしていた肌がツルツルとして、半分くらいしかなかった眉毛もきれいに生え、そして以前は喘息気味だった咳もほとんどでなくなりました。(アトピーでステロイドのために頭髪や眉毛が抜け落ちる人がいますが、アトピーが治っていくうちに徐々に生えてきて最後は元に戻ります。この患者さんは、アトピー以外に喘息もあったのですが、このようにIgE抗体が皮膚でどんどん消費されますと、気管支の粘膜に使われるIgE抗体が減り、アトピーの治療とともに喘息も治っていくのです。つまり、私の治療でアトピーが治るということは、喘息を始めとする他のアレルギーも全て治るということです。ちなみにアレルギーを皮膚で起こすことが一番安全です。というのも、アトピーの治療で死ぬことはありませんが、気管支喘息は息が3分以上できなければ死ぬことがあるからです。) 黒ずんだ身体の一部が白くなり始め、痒みもあまり言わなくなり、治療開始から7ヶ月になり血液検査をしてIgE抗体の数値が5800(初診時3500)と比べて一番高いところまできているのではないかということで、身体表面は以前のように戻っていましたが、このまま治療を続けて1年が経ち血液検査をしてみたらIgE抗体の数値が3800に下がっていました。そして治ってきているのが分かりました。(IgE抗体がピークを超えてしまうと、本当に症状は楽になります。このようにIgE抗体がピークを超えると徐々に作られなくなることを発見したのは私が世界で初めてであり、これを自然後天的免疫寛容と名付けています。ステロイドを使ってこなかった人は、自然後天的免疫寛容が生じればアトピーが完治したと言えるのですが、残念なことに、ほとんど全てのアトピー患者さんがステロイドを使ってから受診されます。そのために、抑制された免疫を全て抑制されない元の状態に戻そうと免疫は働き出します。これは免疫の特性の1つなのです。つまりこれがリバウンドが生じる理由なのです。リバウンドを起こしながら、現在から過去への免疫抑制を解除していくのです。言い換えると、1番多く抑制した部分が最後に解除されるのです。従って、最も初期に抑制した免疫が最も強く抑制されているわけですから、最後に解除されるのは、アトピーの症状が出始めた最初の皮膚の部位です。その最後の解除が行われるまで、多かれ少なかれリバウンド症状が出るのです。簡単に言い換えると、ステロイドを使ってきたアトピー患者のアトピーを完治させるということは、自然後天的免疫寛容を起こし、さらにリバウンドをやり終え、最後にステロイドの影響のない正しい皮膚をつくる必要があるのです。この3つの条件を満たせば、実際的にアトピーが治ったと宣言できるのです。) 人間の身体は体内に入ってきた悪い物質を自ら排泄しようとし、排泄しきれない物を皮膚から出すのがアトピー性皮膚炎となり身体は正常な働きをしているのに、その皮膚をステロイド軟膏等を使うことで排泄を抑えてしまい、皮膚を弱くし、肌が荒れてしまうのだと思いました。漢方薬はその手助けをし、排泄が終われば皮膚は自ら元の肌に戻りアトピーから解放されたのです。(この患者さんのお父さんのように、初めから私の理論を完全に理解され信頼されて来られると私のストレスも随分楽になります。患者さんの中には、いくらステロイドの離脱による症状の悪化を説明しても理解されないときがあり、そのときのストレスは言葉に表せないくらいです。) 最後に松本先生ならびに医院の皆様には大変お世話になりありがとうございました。 |