「出す」 尾河 祐里・美和 3歳・36歳 娘、祐里は生まれながらにアトピーで、乳児湿疹に始まり痒みと睡眠不足で機嫌も悪く、当時母乳だったので母親の私も検査の度に食事を制限されて、睡眠不足と食べられないストレスで本当にシンドイ時期でした。そのためちょっとでも痒みがましになって、夜も寝てくれたら(自分も楽になる)と思って、病院でもらう薬(抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、インタール、塗り薬、もちろんステロイドも)をせっせと飲ませたり、塗ったりしていました。「今日は出てない。痒みもまし」と毎日子どもの体を見ては一喜一憂し、何か身体に出ていると何が原因やろう、あの食べ物が悪かったのかと原因を捜して、ドンドン自分も子どもも主人も追い込んでいたように思います。 いつの日からかこんな小さい子にこんな沢山の薬を飲ませることに疑問を感じるようになったのと、ドンドン強い薬を出す病院の先生に疑問を感じ、「自分の力でアトピーを治せないものか」と思っていた矢先に職場の同僚から松本先生の漢方治療を聞いて、さっそく診察を受けました。飲んでいた薬を持参したが「これが悪の根源だ!」とゴミ箱に捨てられ、先生の強烈な個性とアトピー治療に絶対的な自信があるその考え方に引き込まれました。さっそく手記を読み漁あさり、先生の本を読んで半分わかったようなわからない気持ちで漢方治療を始めました。 1歳2ヶ月の娘に漢方を薄めて飲ませ、漢方風呂のつけ、赤い薬をつける。1年くらい薬を飲ませ続けていたので、薬を止めた反応と免疫が上がっていくのとで、次々と痒いところが広がって、すごく赤くガサガサとして掻きむしり、ポロポロ皮がはがれるということが2ヶ月くらい繰り返し繰り返しあった。それと同時に残った漢方のお茶をもらい飲んでいた私と主人も反応が出て、私は手と首が痒く、主人はわき腹と足のすねが痒くなってきました。 娘の方は段々症状が下に下がってきて、頭・首の裏・肘・膝の裏・足首と痒い場所が移動していき、今(2歳7ヶ月)は膝の裏と足の甲と手足のしもやけくろいとなりました。卵と牛乳そのものはまだあげていないのですが、肉類・小麦・大豆と食べても耐えられるようになってきました。 何が一番嬉しかったかというと、掻いてもいい、食べてもいい、出てもいいという考え方と身体の免疫力を信じて自分でアトピーを治すというこのやり方が、とても自然でとても素晴らしいことなんだと思えるようになりました。 風邪をひいて咳が出ても、熱が出ても、身体が戦っているんだと薬で抑えたりせず自然治癒力を信じ、食べるものと休養するだけで治ってしまいます。娘も段々アトピーだけでなく、身体全体が強くなってきました。主人も私もアトピーがあったんだねぇと痒みが出て驚きましたが、今では外食したり食べ物が悪いときに痒みがある程度です。 身体は悪いものが入ったときに戦って「出す」ということがわかったから、痒みが出ても全然へっちゃらです。反対に出てくれて身体に溜まらなくて良かったと喜んでいます。松本医院と出会って、漢方と出会って本当に良かった。ありがとうございました。 現在私の母も去年の夏よりリウマチにになり病院でステロイドを出され、「絶対飲まない!」「飲んだらあかん!」と拒否し、松本医院でお世話になっております。やはり漢方で免疫が上がりドンドン炎症反応が出て、見ているのも辛いですが「出ることはいいねん!」とみんなで励ましながら、痛みに耐えてがんばっております。 娘がアトピーで生まれて松本医院で良くなって「この子がいたから、私も薬づけになってしまうところを助けられた」と母は喜んでいます。娘は祖母を助けるためにアトピーで生まれてきたのではないかと思っています。 親子三代でお世話になっておりますがこれからもよろしくお願い致します。 2001年2月24日 |