小野 多絵子 28歳

 新年明けましておめでとうございます。先日1225日に初めて診察して頂き、ステロイドを止める決意ができました。しかし、日々変化していき顔が赤くただれていくのを見て、心中穏やかではありませんでした。私は母と二人暮しですので心配を掛けたくないですし、平気なふりをしていましたが、1230日には顔がふくれあがり鏡を見て絶望してしまいました。母が外出したとたん、腫れて開かない眼からも涙がぽろぽろ止まらず、ステロイドを止めたことが良かったのかとさえ思いつめました。会社も数日休み、この先どうしたらいいのか何が何だかわからなくなってしまいました。年末のお休みに先生にお電話をするのは大変申し訳なかったのですが、たまらなくなってお電話し、先生がすぐに折り返し自宅に電話を下さったことで、取り乱した心が落ち着き、辛くとも頑張ろう、と心を切り換えさせて頂く事ができました。また、先生が悩める患者一人に向き合って下さった事に大変感動致しました。私は中学生の頃より喘息発作に悩まされ、夜中に呼吸困難で病院にタクシーで吸入に走る事もしばしばでした。連休中に発作が起こり、休日救急センターで手違いで劇薬をを飲まされ翌日即入院歩くことすら24時間点滴を4日間続け、何とか回復しましたが、それ以来鼻炎と顔・首のアトピーがひどくなり、ステロイドをすすめられるがままに使い続けました。高校、短大生の頃はやみくもにアトピー関連の本を読み、何とかステロイドを止めようと民間療法にあちこち行き、遠方まで遠方まで漢方薬をもらいに行ったり、高価な薬を買ってみたり、ありとあらゆる事を試しましたが一向に変わらず、結局ステロイドが止められず、暗い心で続けました。社会人になってからは薄く、赤くなった顔にファンデーション、お化粧で隠し、どうして私は他の人に様に生活できないのかしら、といつも悶々としていました。

 さらにここ1年程で、ステロイドを塗っても痒みも赤みもおさまらなくなり夜は痒みで眠りが浅くなり胃炎まで起こし行き詰まっておりました。今はまだお化粧もできませんし、鼻炎も結膜炎もつらいですが、喜んで安心して耐えることができます。数日後顔の腫れが引き、普段の輪郭に戻りました。そして昨日、中学生の頃より手放せなかったステロイドを全部処分することが出来ました。先生からすぐにお電話を頂けた事で、一生治らないと諦めていたアトピーとアレルギーと闘おう、と心を落ち着けることができました。今まで病院で機械的にステロイドを処方するお医者さんや大学病院で、「問診室へ」と案内されたら、白衣の学生がズラリと並んでいたり、傷つき悲しい思いを沢山しました。もう一人で悩まなくてもいいのだ、と思うと心がホカホカしてきます。私は窓口での接客・対応の仕事をしていますので、今はマスクにお化粧もできませんが、心は晴々としています。アレルギーを克服し、同じように悩み悩める方にお伝えしていける自分にならせて頂きたいです。どうかこれからも宜しくお願い申し上げます。

平成1413