酒井 利恵 36歳

 生まれた時から皮膚は乾燥状態。(乾燥状態が生じるのは、なにも皮膚が乾燥しやすいからではありません。気付かないアトピーがベースにあり、知らぬ間に皮膚から異物を吐き出し、その後に傷が出来、そこから皮膚の水分が蒸発しているために乾燥していると感じるわけです。愚かな学者達は、乾燥がアトピーの原因であると言ったりしていますが、これは原因と結果を取り違えているのです。)又、生後2日目ぐらいからはひどいおむつかぶれ。おむつがえの度におしりをお湯で洗い、その後、ドライヤーでかわかし、薬をぬるという生活をしていました。(オムツかぶれも一種のアレルギーであり、近頃はオムツも人工化学合成物質から作られているので、これを異物と認識した赤ちゃんが、排除しようとして起こすのが、オムツかぶれです。元来、かぶれの原因というのは、ほとんどが異物と接触してそれを排除しようとするために生じる炎症であり、それを俗にかぶれと言っているに過ぎないのです。)ちょうど3ヶ月目でおでこにあせものような湿疹が出ました。(汗疹も、実は異物のために生じる炎症です。昔から皮膚科の病名は、原因も分からずに適当に病名が付けられていました。したがって、根本的には同一の原因であるのに症状として出た表現形が異なるというだけで、どんどん病名が付けられ、2000以上の皮膚病があることになっています。私の考えでは、皮膚病というのは、ほとんどが体内から体外へ異物を吐き出すために免疫が起こしている病気であり、いわば免疫疾患と言えます。したがって、この免疫の働きを抑えて見かけを良くするためにステロイドがほとんど全ての皮膚病に用いられているのです。異物を吐き出すことは、人体にとって正しい働きにも拘らず、出させないためにステロイドが使われているというのは、大間違いです。したがって、皮膚科は免疫科と名前を変えてステロイドを使わない正しい治療に専念してもらいたいものです。)次第に体のあちこちに赤い湿疹。体の節々は赤くじくじくしだしました。もちろん頭の中はまっしろな脂漏性湿疹。(脂漏性湿疹という病名も、極めて曖昧なものです。皮膚の脂肪の分泌が盛んな皮膚の部位に生じやすい湿疹ということでありますが、私の考えでは、脂肪に溶けやすい化学物質を排除するアレルギーであります。結局は、アトピー性皮膚炎と同じものです。もちろん、間違った現代の治療は、この病気の治療に対してもステロイドであります。)顔も赤くずるむけ状態。悲惨な状態でした。太陽の光も皮膚には悪いのでは…となかなか外出もせずに過ごしていました。(太陽の光は、めぐみ以外のなにものでもありません。人間を始めとする万物の全ては、太陽によって初めて育まれるのです。それなのに、太陽の光を恐れさせたのは誰でしょうか。それは、ステロイドを塗った皮膚は異常な皮膚となり、その皮膚を剥がすためにまさに太陽の光のエネルギーが有効で、剥がれるときに、症状が出るものですから、皮膚科医は、太陽の光に当たらないようにと間違ったアドバイスをするのです。)

 皮膚科(河合皮膚科)でアトピーはすぐに治してもらえるという話をきき、すぐに連れて行きました。まず、頭の中がひどいので男の子であれ、女の子であれ、近くの床屋で丸刈りを命じられ、その後すぐに頭一面に薬をぬられ、その日一日は包帯で覆っておきました。普通なら一日でとれるであろう脂漏性湿疹。我子は一日ではとれきれず二日この治療を受けました。(どこの町にも、強いステロイドを大量に使わせて、すぐに良くなる見せかけの治療をしてアトピーが治ったように思い込ませ、評判を呼んでいる悪徳医師はいるものです。彼らは、患者をいわば犬猫扱いしているようなものです。というのは、普通の人間に、「このステロイドを使った時は症状がすぐ良くなるが、後でもっと酷いリバウンドのために困りますよ」と言われた時に、果たしてその人はステロイドを使うでしょうか。元来、医者は、資格を与えられているのは病気の行く末(予後)や薬の副作用を熟知しているからなのです。このような情報を一切患者に伝えずに薬を出す医者を悪徳医師と言わずして何と言いましょうか。私自身の仕事は、まさに99%がステロイドの影響をとってあげることですから、仕事が増えて結構なことなのですが、患者さんの苦しみは増えるばかりです。このような医療システムをどうすればいいのか、みなさん考えてください。)

 当時、私はステロイドという薬の名前はきいた事はありましたがどのような副作用があるか…という事までは知っていませんでした。軽いステロイドならば大丈夫と渡され、治るのなら、きれいになるのなら…と使いました。使えばきれいになるけれども使用するのを止めると又、もとにもどる…というので3種類ほどの薬を使い分けするようにもなりました。生後5、6ヶ月頃だったでしょうか。きつい薬になってきていたと思います。(免疫が出来あがっていない赤ちゃんの時にステロイドを大量に用いると、その影響は極めて甚大です。つまり、自然後天的免疫寛容が起こりにくく、アトピーの完治が極めて難しくなるという印象があります。実際、ステロイドの副作用というのは、今だかつて誰も明らかにしたことが無いほどに不明なことばかりなのです。にもかかわらず、最も頻繁に大量に用いられている薬はステロイドなのです。原因不明の治りにくい病気には、ステロイド以外の薬は使われていないというほどです。にもかかわらず、誰も真剣にステロイドの副作用を解明しようとする人はいないというのは、全く不思議な話です。なぜこんなことが許されるのか、みなさん、考えてください。)とうとうめったと当皮膚科ではしない、というスクラッチテストをしました。食物アレルギーのようです。当病院では治療無理です。東京の病院を紹介しましょうか、というような言葉でこの皮膚科での治療は終わりました。(実を言えば、食物アレルギーというのは間違っているのです。食物に含まれる農薬アレルギーと言うべきなのです。というのは、アレルギーを起こすIgE抗体は、排除すべきアレルゲンと結びついているのですが、まさかIgE抗体と卵やミルクと引っ付くわけは、断じてないのです。このことを考えても、食物アレルギーなどという愚かしい病名が出てくるはずはないのです。こんなことさえも考えつかない大学教授と名の付いたアレルギー学者の無能ぶりには辟易するばかりです。あくまでもアレルゲンは卵やミルクに含まれているタンパクに結びついた農薬を始めとする化学物質なのです。人類が最高の栄養食品として摂取してきたミルクや卵が突然にアレルゲンになることは、決してないのです。卵やミルクを作るために、新たに使い出した飼料に入った農薬がアレルゲンなのです。)

 比較的安全とされるポリオ予防注射も見合わせるようにや、個別に保健婦の訪問があったりもしました。ステロイドはこわい薬というのがわかりだしていたので、ステロイドを使わない治療にはどのようなものがあるのか調べたりきいたりしました。

 除去食をすすめる診療所(鈴木診療所)に通い出しました。その病院は完全予約制。時間はだいたい1人5分位ずつしかとってもらえていませんでした。どうしても…という時だけステロイドを出されましたが、完全な除去食。当時私は母乳を飲ませていたので私自身が食事制限をしました。初めての診察の時に、このポツポツは―――が原因。このじくじくは―――が原因。この脂漏性湿疹は―――が原因。といろいろな食品名を言われたのを今でも覚えています。除去をすれば治る、きれいになる、と信じ必死に生活していました。やはり食べなかったらきれいになったかのように見える事はありましたが…。たまご、牛乳、大豆、次第に食べられるものはなくなって行きました。いくたびに何種類もの項目のスクラッチテストが用意され、検査しました。小麦、米も除去するように。しょうゆは豆からできているので使用ダメ。甘いものもかゆみを増すのでダメということで砂糖ぬき。油もダメ。何もかもダメダメ。気がつくとジャガイモ少しにキャベツの葉少しを水でたいて塩で味つけて食べるだけ、というのが私の唯一の食事になていました。母体、私自身が栄養をとっていないので私自身一気に−10kgほどになりました。母乳だけで育てていたので栄養のないお乳だけを飲んでいた我子も体重が増えるのがとまってしまいました。少しでも良いお乳が出るのならば…と母乳マッサージにも通っていました。(つまらない除去食の治療をしている医者は、死ぬまで続けなさいというのでしょうか。確かに、牛乳・大豆・小麦・米・砂糖・油を除去すれば、それらに含まれている農薬は摂取されないので、アトピーは楽になるでしょうが、一生やり続けさせるのでしょうか。本当につまらないことです。最も愚かしいことは、医者が、農薬ではなく食べ物そのものがアレルゲンだと考えている点であります。愚かさの極みです。)

 ますます神経質にもなっていき、次は…アトピーの次はぜん息…と思い込んでいました。農薬、ダニ、湿度、洗剤にも、私自身敏感になってきていました。

 これではだめ、といろいろ調べました。沢山の本を買い求めました。民間療法、ためしました。びわ酒、モモの葉、電気、ホホバオイル、自然食品…その他いろいろあります。そうそう、漢方薬も飲ませました。結局、どのような薬を調合されていたかはわかりませんが…。

 丸太町病院にヨモギの会があるというのをきいて、すぐに購入に行きました。婦長さんがあまりにもアトピーがひどいので塗る前に一度小児科の先生にみてもらうように…という事で当時どこの病院にも行っていなかったので一度くらい…と思いみてもらいました。(今は小児科はなくなっています。ひょっとすれば週1回だけ診察があるかもしれませんが)親切に対応してもらったのは覚えていますがやはり、ひどい時にだけステロイドをぬり、あとは3種類(ステロイドなし)程の薬を混合したものをぬるという方法をすすめられました。完全除去ではなく、少しずつ母体の私自身が食べていく、又離乳食も始めなければならない時期になっていたので、ゆっくり離乳食もすすめていく…という方法でした。時には、栄養士の先生も一緒に…という方法でした。が、アトピーはやはりひどく全身に広がったままでした。アトピーは普通でもかゆいもの、その上、「はしか」にでもなったら大変なのでは…と思い、予防注射をしました。ちょうどこの頃この病院から小児科がなくなりました。週一回だけ、アレルギー患者の為だけに先生は通ってこられるようになりました。

 大変です!!アトピーでもない、はしかでもない、とびひになってしまったのです。とびひは飛火してまたたく間に全身に広がりました。もう家では治療困難となり、入院することにしました。小児科がないので皮膚科としての入院、皮膚科というだけあってステロイドをぬりたがる…皮膚科医。とびひも治療しなければならないが、まずはアトピー。アトピーを治せばとびひも治るから、すこしきついがこのステロイド…と言われました。(アトピーを治せば確かにとびひは起こりません。しかし、ステロイドを塗ったらアトピーが治るのでしょうか。まるで逆です。ステロイドを使えば使うほど、皮膚の免疫が低下して、ますますとびひになりやすくなるのです。にもかかわらず、こんなデタラメを言い続ける皮膚科医は一体何者なのでしょうか。専門家が堂々と間違ったことを言っている時に、素人の患者は救われません。)私はどうしてもいやだったので、先生にはアトピーは治してはもらわなくていいです、とびひだけ治して下さい、と言ったのを覚えています。が、結局、当時頼りきっていた小児科の先生にすすめられ、全身ステロイド、包帯まき、まるでミイラのようでした。手は、ドラえもんのようでした。(実を言えば、とびひだけを治すことは出来るのです。結局は、とびひの原因菌である黄色ブドウ球菌を殺すだけで良いのです。なにも一切ステロイドはいらないのです。)

 この入院中、もうひとつたいへんな事になりました。1週間前にした予防注射、はしかの副作用がでてきました。高熱、発疹…アトピー、とびひ、もうめちゃくちゃな状態でした。(アトピーの状態が悪い時に予防注射をすることは、控えた方が良いのです。こんな状況で予防注射をする医者の気が知れません。というのは、傷だらけのアトピー患者は、常にブドウ球菌や連鎖球菌、緑膿菌などの細菌の感染に晒されているのみならず、ヘルペスウィルスの感染にも晒されているからです。そのうえに、ステロイドという免疫抑制剤を使っていると、ますます感染症になりやすいのに、弱いといえども別のワクチンという名の新たなるウィルスや細菌を入れることは、極めて危険なことなのです。と言うのは、二重三重の感染が起こる確率が高くなるからです。)

 ステロイドできれいになったか…治ったように見えていたアトピーも退院後、しばらくして出てきました。一日中かゆがり、夜もほとんど寝られず、かゆさのあまり泣き叫び、近所からも「寝られない」「子供の精神状態、大丈夫?」「親が神経質すぎるから治る病気も治らないのでは?」といろいろ言われました。(間違ったアトピーの治療をされた子供の痒みというのは、その子供と家族しか分からないのです。にもかかわらず、他人はこのような暴言を吐くのです。人間は愚かな存在です。自分が病気になって初めて、その病気の酷さが分かるものです。)どうしようもない日々を過ごしていました。女の子でありながらスカートもはかせた事もなく、いつも長ズボン、夏でも長ズボンでした。きしるが出ている時はズボンにぺったりとはりついてしまっていてなかなかとれない状態。バリバリという音をさせながらズボンをおろす…ということをしていました。ほこりや、よごれが少しでもつかないように…といつも気を配る生活でした。

 我子はもしかしたら普通の生活ができないかもしれない?と思いだした頃、思わぬ所から松本先生を知りました。(私が治してあげたアトピーの患者さんの紹介です。)先生にお会いして、今までのどの病院の先生ともぜんぜん違う先生ということを感じました。はじめて「アトピーを治してあげる」と言ってもらいました。「私を信用しなさい」とも言ってもらいました。松本先生の所では、出てこないのです。あのステロイド。そのかわり鮮やかな色の赤や黄や緑の葉、せんじ薬、入浴剤…。これから頑張っていきましょう、という大きな声と握手。希望を持たせてもらい、治療する事にしました。

 家に帰ってすぐに飲み薬のせんじ薬をのませました。私は、せんじ薬の量をまちがえて飲ませていたのに気が付いたのは、4日程してからだったと思います。3日分を1日で飲ませていたのです。出る出るアトピーが…。あわてて先生にみてもらいました。「大丈夫、これでいいんです。」「何もいいことないじゃんか!実際に先生の所に来る前よりひどくなっているやんか!」でも、今までの治療ではなく、そう、おさえる治療ではなく出す治療なんだ、と理解し、また、がんばる事に…。(全世界で、私がアトピーを治せる正しい理論と実践を有している唯一の医者です。そのことを理解してもらえるのにどれだけの努力をしても、愚かな患者は、すぐに見かけを良くしてあげたら治っていると思い込むのです。逆に、見かけが悪ければ治っていないと思い込むのです。私の医院に来れば、必ず治るわけですから、私の医院に来た以上、いかなる症状も悪くなろうが良くなろうが、根本治療への必要な出来事なのです。例えば、アトピーは皮膚の病気では無いということを、何十回説明しても分からない阿呆な患者が多くいます。彼らにとっては、目に見えるものだけが全てなのです。目に見えないものが、実を言えば、一番大事であるのにもかかわらず、彼らは洞察力というものを一つも持ち合わせていないので、いつまでも同じ誤りを続けるのです。そのような教育しか受けていないから仕方がないとは言えますが、残念です。私は、アトピーの本質を理解してもらうために、口を酸っぱくしてその本質を喋り続けるのですが、なかなか理解されません。アトピーは病気ではないのです。病気なのは、化学物質で汚染された環境であり、その悪い環境が、体内に入ってくる時に、排除しようとするのがアトピーであるわけですから、極めて賢い自己防衛の働きであるのです。したがって、実は、症状が出れば出るほど、喜べば良いのです。痒ければ掻けば良いのです。しかし最後は、自己防衛の戦いも敗北に終わり、IgE抗体も作られなくなり、自分の体も環境と同じく汚染人体に成り下がれば良いのです。この事実を、私は世界で初めて見つけたのです。これを私は、自然後天的免疫寛容状態に至ると名付けているのです。)理解したのは理解した、でも、いつになったら、ましになるのか…。本当にこの治療で良くなるのか…と一人になるとついつい思う事もあり、何度も何度もくじけそうになる事もありました。その度に、先生の所に寄せてもらい、大きな声で励ましてもらったり、しかられたり…。元気をもらって、また、治療することができました。(人間は、苦しみに耐えることが出来るのは、希望があるからです。治るという希望を常に新たに患者さんの心に植え付け続けるのが、患者さんに対する心のケアと言うべき私の最大の仕事です。)

 かゆかったら、かかせればいいんです。そりゃそうだ。でも、かけばひどくなる…と思い、かゆがる所にたっぷりと赤、黄、緑の薬をぬって、ぬるぬる状態にしてかいてもあまり傷ができないようにもしました。そのうちに、ポロポロと皮膚がおちていきました。(引っ掻いて皮膚がポロポロ落ちた後は、痒みが無くなってしまうのです。痒みを無くすために掻けば良いのです。こんな簡単な事実を他の皮膚科医は、全く知らないのです。)新しい皮膚が次々に出てきました。お風呂に入って、赤い薬をぬると、ますますその代謝が激しくなるようで、湯船一面に皮膚が浮いた事もしばしばあります。だんだん湯船に皮膚が浮かなくなると肌がきれいに、以前より強い皮膚に変わってきているのがわかりました。

 松本先生にお世話になっている間にもとびひにかかりました。とうとうステロイド…?と思いましたが、黒いキャップのチューブと赤い薬で治りました。もちろん、ステロイドを使った時よりは長期間かかりましたが。安心の方法で治すことができました。(そうです。とびひになっても、ステロイドなどというのはまったく使う必要はないのです。無責任にもステロイドを使いたがるのは、ヤブ医者だけです。とびひで死ぬこともないわけですし、実際、体温が上昇しない限りは、皮膚の表面的な感染だけですから、何も心配しなくて良いのです。体温が上昇した時には、体内にブドウ球菌が侵入しているので、抗生物質を内服して細菌を殺せば良いのです。いずれにしろ、とびひの皮膚の症状に惑わされることはないのです。)

 下の子も、生後まもなくアトピーだろうな、という湿疹が出てきました。上の子のようにはさせたくない!と思い松本先生の所にとんで行きました。赤い薬と入浴剤で、ちょうど3ヶ月目くらいには、きれいにつるつるお肌になっていました。こわい薬でへんな治療をしなければ、本当に早くに治ってしまうんだ、と改めて思いました。(その通りです。私にかかれば、アトピーなどというのは、ほとんどが最初からステロイドさえ使わなければ、皮膚の風邪みたいなものです。ステロイドを使い始めた時に、(もちろん他の抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤も使っては駄目なのですが)医者の作った病気となりステロイドの作った病気となり、一生付き合わなければならない医者と薬屋に都合の良い病気となってしまうのです。もちろん、悪い薬はステロイドのみならず、今流行りのタクロリムス(プロトピック軟膏)や抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤などの全ての免疫抑制剤なのであります。最近、タクロリムスは、ステロイドでは無いとか非常に効果があるという理由でどんどん使われていますが、結局は私の仕事を増やすだけです。というのは、ステロイドが悪いのは、免疫を抑制するから悪いのであるということが、世間では全く理解されていないのです。したがって、ステロイドよりも免疫を抑制できるタクロリムスは、尚一層、止められない薬になってしまうのです。というのは、リバウンドがステロイドよりもはるかに激しいものになり、止めるに止められなくなり、そのためにIgE抗体がどんどん上昇し続け、それこそ、ステロイド人間よりも酷いタクロリムス人間になってしまうでしょう。もう既にそのような患者が僕の医院に来ています。)

 下の子には、半年程放っておいていた“めいぼ”がありました。半年間、大きくもならず、小さくもならず…と言う様子だったので、まだ2歳ということもあって、ほうっておいてました。が、ある時から大きくなりだしました。“めいぼ”は、目にできているから眼科に行かなければ…とまずは眼科に行きました。「小さい子供は局所麻酔では無理なので、全身麻酔にして治療しましょう。」と言われ驚きました。何とか、もっと簡単に治してほしい…と2件目の眼科に連れて行きましたが、この医者にも全身麻酔…と同じ事を言われました。

 ひょっとすれば、松本先生に良い方法を教えてもらえるかも…と思い、急いで松本先生のところにとんで行きました。なんの事もない「このせんじ薬をのみなさい」とのこと。せんじ薬をのませだして3か目くらいで小さくなってきているように感じだしました。結局1ヶ月もかからずに、麻酔で手術もせずにただ飲ませるだけで治ってしまいました。“めいぼ”は眼ではなく皮膚にできるもの…とよくよくわかり、またアトピーだけではなく、“めいぼ”にもまずは松本先生、と再認識しました。(人間にとって不必要なものが皮膚に出来れば、それを自然に除去するための働きが人体には本来備わっているのです。この場合は、めいぼの跡が残っているだけですから、新陳代謝を良くして、外部へ排除する手助けをすれば、簡単に消えてしまうのです。現代医学は、何でも急ぎすぎます。もっと見かけにこだわらずに、本質を見る教育をするべきです。)

 下の子のアトピーは、もうぜんぜん出ません。本当に3ヶ月ほどで治ってしまいました。上の子のアトピーは、だいぶ良くなり、しばらくは先生にお世話になる事もなかったのですが、たまにほんのたまに、悪化する事があるだけ…となりました。(ステロイドを長期に大量に使うと、自然後天的免疫寛容が起こっても、一時的に症状が出ることがあります。それは、免疫は自分の働きを抑制したことを正確に記憶しており、時間差をもって最後までその抑制を解除しようとする働きがあるからです。免疫学者は、この事実を、重要視していませんが、これは、免疫の本質的な働きの一つです。(このシステムを解明すれば、またノーベル賞がもらえるでしょう。)このために、免疫というのは生死に関係が無い時には、抑制してはいけないのです。結局は最後は、リバウンドという形で、免疫の働きが回復され、免疫によって復讐されてしまうからです。)先日、何年目でしょうか、本当に久しぶりに血液検査をしました。どのような結果が出ようとも、今では、普通の生活をしています。学校の給食も残さずに何でも食べています。除去食をしていた頃には考えられなかった、ゆでたまごだってとっくの昔から好きで食べている。(さすがに、生たまごは、赤くかゆくなるらしいが)それに、少し悪くなるみたいだけれどプールにだって入っている。洗濯も一般の洗剤で洗っているし…。ひどい生活をしていた頃には考えられないような普通の生活をしています。(アトピーが治るというのは、理論的には自然後天的免疫寛容を起こしてしまった時点であります。決してIgE抗体が0になることではありません。というのは、全ての人が、症状がでなくても全てのアレルゲンに対するIgE抗体は多少とも持っているのです。したがって、実際的にはアトピーが治るというのは、普通の生活が支障無く送れるかどうかで決まると考えます。)

 そういえば、生後から、アトピーがひどかった頃には、きしるは、たっぷりと出るけれども、汗は出ませんでした。(汗というのは、水分が90%以上を占めているものです。きしるというのは、リンパ液のことであり、この中の90%以上がやはり水分です。汗に出るべき水分がリンパ液に出ているので、汗を出す必要は無かったのです。しかし、アトピーが良くなりリンパ液も出なくなると当然、汗も出だしたわけです。)不思議と汗はかきませんでした。でも、今では、暑い時には汗ダラダラで遊びまわっています。体の中から変わってきているんだなって思います。

 ひどい時の様子を見ていた近所の人、通りすがりの人からも、どのように治したのか教えてほしい…とわざわざ聞きに来られる人がいます。

 少々大きな声でしかられ、こわいなぁ…なんて思う事もあるけれども、いつも真剣に向かい合って下さったと思っています。(これは、私のことです。私は、患者にへつらうのが大嫌いで、物事に対して白黒のけじめを付けるのが好きです。曖昧なことも大嫌いで、全て単刀直入にものを言います。私の仕事は、患者の病気を治すことですから、他の病院では絶対に治せない病気を治してあげるわけですから、はっきりと「治らなければお金を返す」とまで言い切るのです。こんな医者には、文句を言わずについて来てくだされば、必ず治るわけですから、全てを任せてもらえばいいわけです。そのために、誤解されることがしばしばありますが、それは、相手の勝手です。誤解されて私についてこられない人は、結局他の病院で騙されるだけですから、それも相手の勝手です。そのうえに、性格が生真面目ときているので、患者に対しては、いつも真剣に向かい合っているので、声も大きく、愚かな患者に対しては、怒鳴りつけることもあります。しかし、絶対に嘘は付きませんし、責任を取る覚悟はいつもあります。)今まで、沢山、数えきれないほど、はげましてももらいました。

 とびひ、“めいぼ”も治してもらい、アトピーも完治に近い状態にしてもらいました。本当に先生のおかげとおもっています。病気とは、少しでも縁遠くなりたいけれども、無理だろうな…困った時、まず、松本先生…と思っています。その時は、またまた、よろしくお願いします。(東洋医学では、西洋医学では治せない病気を、いくらでも治せます。下に、西洋医学では治らないか、あるいは、治りにくい病気で私が実際に治した経験のある病気を載せておきます。参考にしてください。)

 先生、これからも元気で困った病気の人達、治してあげてね。