「アトピーの治療」 武田 芳樹 30歳 私は小さい頃からアトピーでした。ただ全身ではなく手と背中ぐらいがカサカサで、夏になると少し痒くなる程度でした。(アトピーは最初から症状がひどくなるのではなくて、ステロイドを使うにつれてステロイド皮膚症となり、さらにステロイドの為にIgE抗体が上昇しひどくなっていくわけです。)高校を卒業し、靴の販売の所へ就職して皮を触るようになってから、手の荒れるのが年々ひどくなってきました。その時は普通の皮膚科に行って、飲み薬と塗り薬をもらい、少しましになると病院に行かなくなるということを繰り返していました。(ステロイドの副作用が気が付くほどに出てくるのに時間がかかるのは、皮膚の症状が良くなれば当然塗ることを止めるからです。ステロイドを毎日同じ所に塗れば1ヶ月もしない内に紅皮症が出現し、皮膚が腫れ崩壊していきます。それを良くするためにさらに強いステロイドを用いれば一時的に良くなりますが、それを繰り返しているうちに1年以内にどんな強いステロイドでもどうにもならないときが来ます。つまりステロイドを止める以外に治しようが無いわけです。勿論その際のリバウンドというのは言うまでも無く恐ろしいの一言に尽きます。)その時はステロイドというものが、いかに怖いものか知らず、皮膚が見た目きれいになれば治ったと思っていました。11年間勤めていた会社を退職し、仲間数人と新しい事業をすることになり、その準備に追われていたある日、今までアトピーが出たことのなかった顔に出ました。それで「病院に行こう!」と思い妻と母に相談しました。私は普通の皮膚科に行こうと思っていましたが、新聞・雑誌等で「ステロイドは治すのではなく、抑えてごまかすだけ。」ということを知りましたので迷っていました。その時母が、松本先生の所を教えてくれました。母の知人が松本先生にアトピーとか喘息を治していただいたそうです。松本先生の所は「ステロイドを使わずに、漢方で体質を変える。」(漢方で体質を変えるということを私は言ったことがありません。ただ必ず治してあげると言ったことが患者さんには結局体質を変えると聞こえたのでしょう。)ということを聞いて、お世話になることを決めました。 3月の中頃に、松本先生の所へ初めてお伺いして診察していただいたとき、「必ず治してあげるから。」とおっしゃっていただいたとき、正直びっくりしました。今までの皮膚科に限らず、病院に行って先生からそんなことを言われたことがなかったので、本当かと思いました。(私は決して嘘をつきませんが、世界中で他のどんな偉い医者でも治せないアレルギーを一介の開業医が、しかも医者は成れの果てであるというのが口癖である男がアトピーは必ず治してあげると言っても誰もはじめは信用しないのは当然でしょう。何故私が治せるかと言うと、アトピーは原理的には何もしなければIgE抗体が体内で自然と作られなくなるのだという事実を世界でただ一人私だけが知っているからです。従って放置しても治る病気を私が治してあげるからと言っても何の不思議も無いわけです。世の中には何もしないことが一番良いのに、お金が儲からないから何かをするということが多すぎますよねぇ。)でも、受付の所に「アレルギーは漢方で必ず治ります。」って書いてあるし、母の知人も治していただいているので松本先生を信じて通院することにしました。 最初に行ったとき、漢方のお風呂とお茶をいただいて「これで治るのかな。」と思いながら、毎日ゆっくりお風呂につかり、しっかりお茶を飲みました。通院しだして3週間くらい経つと、ぞくぞくし熱が37度位が続くようになり、不安になって松本先生に尋ねると「皮膚熱(アレルギー熱が正しい。)といって皮膚が死ぬ(正しくは皮膚が炎症を起こすときにと書くべきです。)ときに出る熱だ。」と教えていただいてホッとしました。ただその時に熱が37.5度を越えると感染している恐れがあるので、必ず毎日熱を計るようにとのことでした。熱が出だしてから皮膚がだんだん赤くなってきて、体中に湿疹が出てきました。体調もだんだん悪くなり動くのも困難な状況が続き、耳や首を掻くとリンパ液が出てぐちょぐちょになり、手足も掻きむしって皮膚がえぐれてしまい体中ボロボロになりました。(私の治療中は症状が激しく出れば出る程ステロイドで変質した皮膚が剥がれているわけですから、それだけ喜んでもらえば良いわけです。悪い皮膚を取らなければ下から新しい皮膚は決して生まれてこないからです。人間は誰でも表面の目に見える現象だけを全てだと考える傾向があります。実を言えば、本質は見えないところに隠されていることがほとんどであります。) お風呂に入ったら剥がれた皮膚がたくさん浮いているし、朝起きると爪の中には皮膚が入っているし、部屋中リンパ液の臭いがして大変でした。この時思ったのは、「病院に行ってひどくなるってどういうことか、本当にきれいな肌になるのか?」ということでした。(ここで私の治療を止めてしまう人が沢山います。いかに説明しても理解してくれない人が必ず出てきます。こんなときにどうすれば良いのか途方に暮れてしまいます。思わず時には治らなければ私の命を上げますということもあります。)通勤に車を使っていますが、「このまま壁にぶつかって死んでしまった方が楽かもしれない。」とまで思いました。食欲も全くなくなり薬を塗るのもできなくなったとき、妻がずっと薬を塗ってくれたり、身の周りのことを全てしてくれました。薬を塗りながら妻が、「ここまで来たのだから松本先生を信じて頑張ろう。」と言ってくれて、私も「頑張らないと。」と思いました。会社の方々もいろいろ気を使ってくれて、私に負荷がかからないようにしてくれました。松本先生に「ステロイドを抜くことはそんなに簡単な物ではない。」と言われ、「今まで大変良くない薬を使ってたんだな。」と怖くなるくらいに思えました。ゴールデンウィーク前に診察にお伺いしたとき、松本先生は自宅の電話番号を教えてくれて、「もし何かあったら、いつでも電話してきなさい。」とおっしゃってくれてとても有り難かったです。 「他の病院の先生だったらここまでしてくれるか?」と思うと、(この患者さんは本当に私の誠実な心を分かってくれて嬉しくなります。だからこそ最後まで戦ってくれたと思います。)「松本先生のお世話になって本当に良かった。」と思いました。こんな状態が2ヶ月ほど続いたのですが、だんだんと体調がちょっとずつ良くなっていき、体中から出ていたリンパ液も止まってきました。皮膚も通院する前よりツルツルになり、松本先生には「ピークを越したかもしれない。」とおっしゃっていただいて、気分的にも大変楽になりました。これを書いているのが7月の中頃で、今は仕事も普通にしていますし、体調も調子が良いです。まだ通院はしていますが、「必ず治る。」と確信しています。松本先生には本当に感謝しています。まだお世話にならないといけないのですが・・・。 あといろいろ身の周りの世話をしてくれた妻や、会社の方々にも感謝しています。周りの方々の協力があったからこそ、今元気に生活できていると思います。これから「アトピーを治そう!」と思っておられる方は、松本先生を信じて通院すれば必ず治りますので頑張って下さい。(この患者さんも完治され私の医院とはお別れしています。) |