「ママのアトピーが治った。息子のリウマチも」 梅辻 陽子 30歳

 平成12年5月10日に初めて松本医院を訪れ私のアトピーと息子のリウマチを治療していただく事になりました。(3歳の息子さんのリウマチの完治の手記は、リウマチの手記に載せる予定です。)

 私のアトピーは2年前突然背中や腰・前脇側に出て来て今年になり両手ひじの内側、首にまで出て来たのでした。(成人になってアトピーが突然に出現するのは極めて珍しいことです。それは、成人になって初めて出合うアレルゲンは極めて少ないからです。従って、この方も以前から時に気がつかない程度のアトピーがあったはずです。ただ、治療するほどには酷くはなかっただけなのです。)

 こちらに来る前は皮膚科でもらった塗り薬(ステロイド系)を少しの期間ですが塗っていたので松本先生からリバウンドがくると言われた時は顔が上げられない様な状態になるかも知れないと思い恐かったです。(リバウンドの度合いは、使ってきたステロイドを始めとする免疫抑制剤の使用量に比例するのです。その量を正確に記憶しているのは、患者さんの頭の記憶よりもむしろ免疫の記憶装置です。従って、実際にステロイドを止めることによって出現する症状によってしかわかりません。つまり、最初から、ステロイドの離脱症状の酷さは、予言できないのです。言い換えると、それだけステロイドは得体の知れない薬といえます。このような薬は免疫を抑制する薬以外には見出せないものです。最近、プロトピックというステロイド以上に強い免疫抑制剤が使われていますが、この薬を止めると離脱症状はステロイド以上に激しいものです。いずれにしろ、免疫抑制剤を使って良い時は、生死にかかわる病気の時にだけ許されるものだと私は考えます。)

 でも治したいという思いで毎日2人分の2種類の飲み薬を煎じ入浴薬を煎じました。

 2週間目頃からリバウンドのせいかかゆみが強くなり、夜はぐっすり眠る事が出来ませんでした。

 1ヶ月過ぎからかゆみが少し治まり、ステロイドで黒ずんでいた皮膚がだんだん肌色になってきました。(アトピーのために皮膚が黒ずんだりすることは無いのです。皮膚の色素異常はすべてステロイドによってひきおこされた副作用です。黒ずみは治療可能ですが、ステロイドのために白くなった皮膚、これを白斑症と言いますが、極めて治りにくい副作用です。)おふろ上がりに赤い塗り薬を塗り、黒ずんでいた皮膚をカイカイッとひっかくとポロポロッてはがれ落ちたのは本当にびっくりしました。

 夏場は汗を肌に残さない様にシャワーを1日2回あびて、かゆみは少しずつなくなってきました。

 10月末頃には、ほとんど治ったみたいだったので一度飲むのを止めてみようと思い1週間止めましたがまた少しプツプツが出て来てやっぱりまだみたいなのでもう一度飲み始めました。(アトピーが治ったかどうかは、目で見て皮膚の状態が良くなったかどうかで決まるものではありません。元来、アトピーは何も皮膚の問題ではなくて、免疫の問題なのです。つまり、アレルギー抗体であるIgE抗体の為せる仕業であるのです。従って、IgE抗体が減り始めることを確認しない限りは、治ったとは言えないのです。(私はこれを自然後天的免疫寛容と呼んでいます。)従って、皮膚の状態が良くなったからといって、勝手に治療を止めると、再びアレルゲンに出合うとこのように症状がでてくるのです。)

 12月に入りかゆみもなく皮膚も美しくなっているのでもう一度薬を飲むのを止めてみる事にしました。

 今度はもう治っていました。1月の現在もかゆみもでません。本当に治ったのだと確信しました。

 そして息子のリウマチも12月の血液検査で、ほぼ正常になった事がわかり先生自らお電話していただき家族全員で大喜びしました。

 こんなに早くいい結果が出るとは思わなかったので(もっと長くかかると思っていました)本当に松本先生に出会えて良かったです。心より感謝しております。(この方が短期間でアトピーが完治したのは、ステロイドを使った量も期間も少なかったからです。現代のアトピーは、ほとんどがステロイドが作り出した病気だと言っても過言ではないのです。)

 ありがとうございました。