「必ず治るアトピー治療に出会って」 山本 祐也 2歳

 まず初めに松本先生へ心より御礼申し上げます。アトピーで悩んでおられる方が早く良くなられますようにお祈りいたしております。きっと良くなられます。頑張って下さい!

 現在19ヶ月になる息子に"アトピー性皮膚炎"とは無縁のものと思っておりました。(近頃アトピーのいない家庭を見つけることは難しくなってきました。何故かといいますと、人間の生活の中に化学物質がどんどん侵入してくると同時に、代謝されないで蓄積した化学物質がますます増えるからであります。従って、21世紀は全人類がアレルギーに罹患することになると確信を持って予言できます。しかし何も恐れることはありません。私のアレルギー完治の理論を実践すれば必ずアレルギーは完治するからであります。)12ヶ月を過ぎた冬のある日、いつも元気な子供がぐったりとしているのに気付き、熱を計ると397分もあり慌てて病院へ連れていきました。"風邪"と診断されましたが、それから1週間の間、昼間は37度位まで下がり、夕方から朝にかけて40度を越える高熱が続きました。やっと熱が下がると共に体中にブツブツと発疹ができ"突発性発疹"だろうと思ったのが"アトピー性皮膚炎"の始まりでした。(このようにアトピーのきっかけはウィルス感染によることが多いようです。その理由は、ウィルスを排除しようとして免疫活動が活発になり、その為にアレルギーの免疫活動も同時に高まり異物を認識する力も増強されるからだと思います。)

 小児科へ連れていき"とびひ"と言われ、飲み薬と抗生物質を塗りますが全く良くならないので、皮膚科へ連れていくと"乳児性湿疹"(実はアトピー性皮膚炎)と診断され、小さな子なのできつい薬は使わず、「薄いステロイド剤を112回塗って下さい。」と言われました。その頃はもう全身にボコボコと赤黒く盛り上がるオデキのようなものができ、顔・耳・背中はジュクジュクで下着には汁が付いてパリパリになるほどでした。夜は眠たいのに痒くて眠れないようで、1晩中抱っこしていた日もありました。薬は小さなチューブでしたので1日か2日で使ってしまい、ほとんど毎日皮膚科通いでした。1ヶ月続けましたが、良くならず、病院を変えようか悩んでいたとき、"アトピー性皮膚炎"の子供を持つ友人に松本医院を紹介してもらい、(私がアトピーを治してあげた子供の母親が紹介してくれたのです。)聞いたその日に松本医院へ息子を連れていきました。

 「必ず治してあげます。」とおっしゃる先生の言葉を信じ、次の診察までの2週間お風呂と煎じ薬で先生に言われた通りやってみました。2週間後、ジュクジュクだった顔の赤みがとれてカサカサ乾いていたので、この調子だとすぐ治ると楽観しておりました。しかし、ステロイド剤を使用していた肌はそんなに簡単に治らず、良くなるどころかだんだんジュクジュクになり、掻きむしる度に、体中生臭い黄色い汁と血でベトベトになりました。特に顔がひどく、まるで火傷のようでした。(その通りです。化学火傷です。)それでも1日中家の中で遊ばせるわけにもいかず、公園に連れていくと子供達に「汚い顔!」と言われ、買い物に連れていけば皆振り返り、好奇の目にさらされていました。息子本人が分かっていないのがせめてもの救いでしたが、親としては心中穏やかではありませんでした。そんな時、私の妊娠が分かり、体調が良くなかったので実家のお世話になることになりました。実家は自宅と近く、両親・姉も快く引き受けてくれました。まだ聞き分けのない息子をお風呂に123回、しかも1時間入れることは容易な事ではありませんでした。おもちゃはもちろん、歌を歌ったりお菓子を食べさせたり大変でした。毎日機嫌がいいというわけではなく、泣き叫ぶ日もあり、特に消毒はしみるのでしょう、毎回泣いて嫌がりました。嫌がるからといって止めるわけにもいかず、「心を鬼にして」正にその通りでした。(特に消毒などをするときに痛がり嫌がりますが、必ずしなければならないことは泣いてもしなければなりません。)しかし1ヶ月半のリバウンドはひどく、正直なところ「本当に治るのかな?」と疑ってしまいました。(私の治療はステロイドを抜くということが大部分の仕事ですから、必ず症状は悪くなります。漢方を用いて症状が良くなるとすれば、こっそりとステロイドを用いていると考えて良いでしょう。(どんな治療でも見かけが良くなる治療は必ずステロイドが使われています。)さらに残念ながら漢方で痒みを取る処方はまったくありません。それは痒みの出るメカニズムを考えれば当然のことであります。)そんなリバウンドのひどい時、私のつわりもだんだんきつくなり、入院を余儀なくされてしまい、勿論息子のことが心配でしたが、2週間の間実家に預けました。私の入院中、特に姉は頑張ってくれたようでリバウンドの峠を越え、退院したとき、まだまだ赤い顔でしたが、その中に白い皮膚が少し見えたとき本当に感動しました。

 それからもまだ123回のお風呂は続けなければなりませんでしたが、私の体調も良くなり、そして子供をお風呂に入れることにも随分となれてきたので、余り苦痛には思いませんでした。それより、少しずつですが良くなっていく息子を見る度嬉しくて嬉しくて・・・。治療を始めて5ヶ月でほとんど良くなりツルツル・スベスベの肌になり、アトピーで悩んでいたのが嘘のようでした。

 6ヶ月経った現在、漢方のお風呂も11回で、あとは汗をかいたらシャワーをするくらいで、とても楽になりました。まだ、体に薄く痕が残っているところもありますが、痒がることもなくとても元気です。

 今回、アトピーについてとても関心を持ち、そしてなんと言ってもステロイド剤の怖さを実感いたしました。松本先生、本当に有り難うございました。(この患者さんもアトピーが完治して来院しなくなったのですが、その後生まれた赤ちゃんがアトピーになり、最近赤ちゃんの治療の為についてこられ全く正常な皮膚を見せてもらいました。勿論、赤ちゃんのアトピーもきわめて簡単に完治しました。)