横山さん 松本先生、本当にどうもありがとうございます。今、私がこうして心穏やかに食べたいものを食べ、やりたい事をやり平和に暮らせるのも全部先生のお蔭だと思っています。(私がアトピーを治してあげた患者さんに、常に、言い続けています。病気を治すのが、医者の務めであるので、「感謝されるのは嬉しいけれども、その代わりに、アトピーが良くなった時に、必ず証人になってください」と。というのも、世界中の全ての医者が、アトピーは治らないと言っている時に、私がただ一人、大声で「アトピーは治る!」と言っても、誰も信じないからです。世の中の間違いを直すためには、間違いの正しさを証明してくれる証拠が必要なのです。この手記が、証拠なのです。) 私にアトピーの症状が出たのは今から4年前、23歳の時でした。就職をして1人暮しを始めた頃です。でも、その時の私は自分がアトピーだなんて夢にも思ってなかったですから、医者にはもちろん、薬すら塗りませんでした。何もせずに放っておいたのです。気が付くと治ってました。次の年もその次の年も冬場になるとアトピーは発現しましたが、放っておいて治しました。(このように、初期の軽度なアトピーは、我慢できない不幸だと感じない限りは、合併症である重篤な感染症も起こらない限りは、自然に治ることは、しばしばあることなのです。この時に、医者に行くと、医者のつくった本格的な永遠に治らないアトピーになってしまうのです。医者は、自分がつくった病気を「治らない、治らない」と口を揃えて言うのは、何と皮肉なことでしょう。) 仕事を辞め、実家に帰った年はアトピーはぴくりとも出てきませんでした。(この人のアレルゲンは、会社だけにしかない異物なのです。したがって、実家に帰ると、アレルゲンとの出合いが無いものですから、アトピーはでないのです。決して、ストレスがアトピーの原因ではないのです。)「あぁこれはストレス性のアトピーなんだ」と自分なりに納得していたものです。そして今年、結婚をして引越しをし、慣れない環境から来るストレスと、再び仕事を始め、その忙しさから来るストレスとで今までに出た事の無い瞼にアトピーが現れました。それには今までのんきに構えていた私も焦りました。目の周りが赤く腫れあがり人相が変わってしまいました。最初は近所にある皮膚科に行きました。一番弱いステロイド軟膏をもらいました。その薬を塗ると確かに良くなるのですが、治ったと思ってもすぐにぶり返してくる。そんな事を1ヶ月程続けました。その間にも、ステロイドは副作用の大変キツイ恐い薬だという事を知りましたので、「ステロイドを塗っている」という罪悪感がストレスとなり、余計に症状を悪化させているようでもありました。(世間では、ストレスがアトピーの原因だという人が多いですが、決してそうではありません。ただ、ストレスは、全ての病気を悪化させることはいうまでもありません。) 次に病院を変え、「ステロイドを使いたくない」と言うと、新薬の「プロトピック軟膏」という免疫抑制剤を渡されました。その頃の私は目の周りはもちろんの事、口の周り、頬、おでこにアトピーの症状が出ていました。体も上半身に出ていました。プロトピックも塗るとすぐに良くなるのですが、塗らないとまたぶり返してくる。(プロトピックもステロイドも同じ穴のムジナなのです。というのも、ステロイドが、なぜ恐い薬かというと、免疫を抑制するからです。プロトピックも、その点では、全く同じことなのです。ステロイドも昔は万能の特効薬と言われた時代がありました。しかし、使えば使うほどリバウンドと副作用の両方で苦しむ患者が増えてきたので、大衆も、その恐さを知るようになったのです。プロトピックもいずれ、遅かれ早かれ、その恐さが知られる時期が来るでしょう。本質的にはステロイドと同じ薬なのです。) 薬を塗っているから治ったように見えるのであって塗らなかったら悪化する。これでは根本的解決にはなりません。私は薬に頼りたくは有りませんでした。そんな時です。何気なくインターネットでアトピー関係の情報を探していたら、松本医院のホームページに辿り着きました。松本先生のアトピーの理論を読み、患者さんの手記を読み、やっと私が理想とする治療をしてくれる医院を見つけたと思いました。でも、ちょっと待って。自分の医院のホームページに載せる患者さんの手記だから、「アトピーが治った」というに決まってる。他のアトピー関連の情報サイトで松本医院に行ってアトピーが治ったという人を見つけて初めて松本医院のホームページまるごと全部信じよう、と思いました。探しました。これ程インターネットを活用した事ない位、探しました。そしてとうとう見つけました。これで心は固まりました。(この患者さんは、とても賢い人です。このような無駄なことをしなくても、インターネットを利用できないのでしょうか。ただ一つ、やりかたがあります。間違った情報を流せば罰せられるという法律です。なぜ、このような最高の素晴らしい法律を政治家はつくらないのでしょうか。それは、おそらく、公約を破ることを常としている政治家が、最初にその法律の網の目にひっかかるからでしょうか。さらに言わせてもらうと、大衆は、なぜ、嘘をつく政治家を選ぶのでしょうか。一番の責任は、政治家を選んだ大衆にあることを、大衆が気付いていないことです。残念です。)6月7日の事です。最初先生は、「これからしばらくリバウンドで悪化するけど我慢して。」とおっしゃいました。一連のリバウンドの流れは他の患者さんの手記を読んで理解しているつもりでしたが、いざ自分の身に起こるとなると不安でいっぱいでした。 煎じ薬を飲み始めて3日も経つと顔は腫れ上がり、赤鬼のようになりました。見た目の症状にはびっくりする位ひどいものでしたが、もうステロイドもも免疫抑制剤も使っていないという安心感から精神的に迷いはありませんでした。治療2週間目からは漢方浴剤も加わりました。その週は相変わらず真っ赤な顔で、目も腫れて、おまけに目やにまで大量に出てきました。そんな調子が約1ヶ月半続きました。治療7週目の時思い切って海水浴に1泊2日で出かけました。顔には日焼け止めを塗っていたので変化はなかったのですが、上半身に出ていたアトピーが見事にきれいに治りました。海水浴効果を思い知りました。(ステロイドで侵された皮膚を剥くのは、海水浴が最高です。しかし、注意しなければならないのは、日光で焼いた皮膚の傷に、ブドウ球菌やヘルペスウィルスが繁殖することです。自分勝手にステロイドを止めたり、真夏の海水浴に出かけることは、極めて危険であることを知ってください。) そのあたりからです。徐々にですが顔の赤みが引いてきました。「昨日よりもきれいな今日があり、今日よりきれいな明日がある。」と思えるようになってきました。治っていくという実感が自信を生み、新たな回復力につながるようでした。これでどんどん治っていく―と思っていた11週目、再び顔が赤くなりました。ちょっと驚きましたが、これが最後のリバウンドだと自分に言い聞かせ、焦らず見守っていたら、3・4日でまた治っていました。(大きなリバウンドが何回出るかは、初めから予言することは出来ません。リバウンドの強さに差が出るのは、時に応じて、抑制するために使ったステロイドの強さに依存します。患者さんは、リバウンドは一回で済むと思っているようですが、それは間違いです。長くステロイドを使った人は、必ず何回か大きなリバウンドが出てきます。) 今は9月中旬、治療を始めて3ヶ月半です。漢方浴剤は卒業し、煎じ薬だけ飲んでいます。塗り薬も塗る必要はありません。顔も体も私がアトピーで悩んでいたなんて知らない人が見たら想像出来ない位回復しています。仕事先の先生も(私は大学の医学部で働いています。)(大学の医学部に働きながら、しかも、その大学の皮膚科に行かないというのが、現代の医療の矛盾なのです。何百人も医者がいる大学病院を蹴って、吹けば飛ぶような私の医院に来ていただける私は一体どんな医者なのでしょう。世界でただ一人、アトピーを治せる医者なわけですから、アトピー患者が、最後に私の医院に来られるのも当然のことでしょう。)「本当にきれいに治りましたね。どこの病院ですか?名医ですね。」といわれています。(私は、名医でも何でもありません。ただ、責任を持ってアトピーを治すことの出来る当たり前の医者です。治せる病気を治せる医者を、名医と呼ぶ必要があるでしょうか。) 私がステロイドや免疫抑制剤を使った期間は人生の中でたったの2ヶ月間です。そのリバウンドがこれほど苦しいものだとは…。改めてステロイドの恐ろしさを考えてしまいます。(たった二ヶ月でも、使ったステロイドがこのような恐ろしいリバウンドを起こすことを、みなさん、しっかり覚えておいてください。ましてや、何十年も使ってきた人は、ステロイドを抜くことが、いかに困難であるかを知ってください。十五年間、私は、ステロイドを抜くことだけをしてきたと言えます。リウマチでも、ステロイドを抜くことが、私の仕事の全てです。ステロイドを抜くことにおいては、世界一の医者だと自負しております。)ましてや、幼少の頃から何十年と使い続けた患者さんのリバウンドの苦しみは想像を絶するものがあるでしょう。本当にみなさん頑張ってください。必ずアトピーは治ります。私もまだ回復したと言えども治療の途中です。リバウンドで苦しんだ分、元通り以上にきれいになって、先生から「完治です」の言葉が聞けるよう頑張りたいと思っています。 平成12年9月20日 |