「私のリウマチ闘病経過」N.M 44

 

 私が始めて血液検査でリウマチ因子があると言われたのは、約8年前の36歳の時に、右肩の激痛で整形外科を受診した時のことでした。しかし、右肩は2〜3日もすればよくなり、他の慢性関節リウマチの症状もなかったので、その後普通に生活しておりました。 

 しかし昨年の1月、同居している義母が股関節を骨折して入院し、交代で付き添いをするようになって、朝の手のこわばりがきつくなり、改善にも時間がかかるようになりました。

 仕事柄医学的知識のある私は、慢性関節リウマチのことはもちろん、治療薬として使われているステロイド剤の副作用の事もよく知っていたので、病院に関しては、自分が納得したところでないと受診したくないと、様子をみておりました。しかし、日常生活や仕事に苦痛に感じるようになり、そろそろ観念しないといけないかなと思っていたとき、主人がインターネットで松本医院を検索してくれ、プリントアウトとして私に見せてくれました。読み終わった私は、ここなら受診してみようと、2日後の2月2日に受診しました。

 高槻に着いて探してたどり着いた病院は、思ったより小さい病院で、町のお医者さんといった感じでした。玄関を入った時の漢方薬の匂いは印象深く、治療に期待が膨らみました。

 先生は、大阪の人といった感じのはっきりものを言われる人ですが、「治してあげます。」との言葉と握手を心強く思ったのですが、治ることについては半信半疑でした。

 家に帰って、早速漢方薬を煎じて飲みましたが、飲みにくく苦痛に感じましたが、すぐに慣れました。入浴剤の漢方薬を家族に見せると、高校生の長男がミシンで袋を縫ってくれ、嬉しく思いながら入浴したものです。お灸は、入浴前のみですが毎日の日課となり、1ヶ月ごとに受診をして経過を診ていただきました。

 薬の処方を依頼するために病院に電話をすると、保留のメロディーに「夢をあきらめないで」が流れ、元気が出たものです。

 受診時や薬の処方を依頼する時に電話で先生とお話しすると、「アトピーは出ませんか?出てくると良くなる。」と言われ、アトピーが出てくるのを待ったものです。4月に入って、湿疹様のものが出てきて、関節のこわばりが朝の時点でもなくなってきました。数値も徐々に改善して、あとリウマチ反応のみという頃になって、湿疹様のものが出てきた頃から出来ていた口腔の粘膜や舌に出来ていた口内炎がひどくなり、食事はもちろん、仕事で話す事が多い私にとってとても苦痛になり、8月頃から、治療を中断してしまいました。

 その後、忙しい日々を送っていたのですが、すぐには体調が崩れる事はありませんでした。しかし今年になって、又昨年の1月の頃と同様の症状(今回は、両手の指の第2関節を曲げると痛みがあり、ペンを握ることに支障がありました。)が出てきたので、3月再受診しました。先生には、勝手に治療を中断した事を注意されました。案の定、リウマチ反応や血沈は、昨年の初診時ごろと変わらない数値になっていました。

 その後治療を継続していて、現在では、朝の手のこわばりはまだありますが、改善がはやくなり、日常生活や仕事に影響はなくなりました。

 漢方薬も再度飲み始めて3ヶ月になりますが、口内炎は漢方薬を飲んですぐうがいをしているせいか、昨年ほどひどくならず、仕事への支障もありません。

 今までの経験で、あせらず気長に治療を継続していこうという気持ちになりました。先生をはじめ、病院のスタッフの皆様、これからもどうかよろしくお願いします。