赤井さとみ 53

 私と松本医院との出会いは息子のインターネットでした。早速、5月の初めに息子と2人で来院し先生に診察していただきました。問診表を見ながら不安で一杯の私に先生は、「必ず治してあげます。」と力強く握手をしておっしゃって下さいました。私はこの一言に希望が見えたようでした。その日に織田先生にお灸のやり方を習い、鍼をしてもらい、2週間分の漢方薬を頂いて帰りました。

 驚くことに私の場合は、2週間で痛みをほとんど感じなくなり、本当に治るのだということを実感しました。本来なら1日に3回のお灸を毎日行うと効果が出やすいと先生に言われていたのですが、午前中は仕事をしていますのでどうしても時間がとれず、私は12回のお灸を毎日行い、それに漢方を煎じて飲む事とお風呂に入れて入浴することが日課になっていました。

 この頃はまだ疲れやすく、仕事から帰ってくるとほとんど午後は寝て過ごし、家事も満足に出来ないこともありました。それでも7月頃になると本当に歩くことも楽になり1泊旅行にも行きました。しかし1泊旅行が悪かったのか一時歩くのも困難なほどの膝の痛みに襲われ、お灸を行い切り抜けることが出来ました。

 これまで順調でこのままいけるのかと思っていたのですが、7月の末頃からアトピーができ始めました。お盆を過ぎた頃には、もう体全身がアトピーで痒くなり、特に足が一番酷く、足首は象の足のようにくびれが無くなるほど腫れてしまい、皮膚も硬くなっていました。先生の話ではリウマチのアレルゲンがアトピーに変わってきており、沢山のアトピーができた方がリウマチは治るとの事でした。私にとってリウマチは痛く苦しいものでしたが、このアトピーも大変苦しいものでした。

 先生はアトピーも大変な戦いだと言われたけれど、本当に大変でした。2週間ほど熱が出て、口の中から足の裏までアトピーができてしまいました。食事も熱い物、辛い物、酢の物を食べると口の中が痛くなり、ほとんど食べられず体重も落ち、体力も限界でした。先生の「必ず治してあげます。」の言葉を信じていても気分的に落ち込みました。厚いと痒くなり、クーラーで冷やせばリウマチに悪いので本当に大変な夏でした。

 ところが11月に入った頃、あれほど辛かったアトピーの痒みがスーッと引いていくようになりました。先生にも「検査の結果も正常値に戻っていますよ。」と言われました。やっと長く辛いトンネルを抜けられたと思いました。しかし気が付いてみれば、今度は体中がアトピーの跡で真っ黒になっていました。

 現在はまだ体中が真っ黒の状態で、織田先生の「絹のような肌になりますよ。」という言葉を信じて只今治療中です。リウマチの方も油断をすれば、またあちこちから顔を出してきます。しかしあんなに辛かった階段も昇り降り出来るようになり本当に楽になりました。

 まだまだ完治までかかりそうですが、先生方、スタッフの方々有難うございました。そしてもうしばらくよろしくお願いします。