「リウマチは治る」 荒木 美代子 65歳 私は65歳の主婦です。 最初にリウマチにかかったのは今から33年前の32歳の時でした。 4人の子どもの子育て真っ最中の忙しい毎日で、ある朝起きると関節という関節がピンと張って起き上がれず、まるでロボットの様でした。すぐに病院に行って調べてもらうと「リウマチです」と言われ目の前が真っ暗になりました。 医者にもらった薬を1ヶ月程飲みましたが、胃が弱いので薬が合わず困っていた時、子どものかかっていた針灸のはりの先生が「リウマチの熱で関節が曲がらなくなるから早く来なさい」と言われ、毎日毎日、仕事の様にはりをして1年程で元気になりました。(この患者さんは胃が弱かったために、現代医学のリウマチの薬を飲めなかったのが逆に幸運だったのです。そのまま飲みつづけていれば、今頃は現代医学の薬による副作用のために寝たきりになっているか、命を失っているでしょう。この方は1年間の熱心な鍼灸治療によってよくなったということですが、これはあり得る話なのです。というのはアトピーにしろリウマチにしろ、結局は体内から異物を吐き出す防御反応であり、その戦いに勝利しているからこそ生じてくるアレルギー症状なのです。ところが無限に侵入してくる化学物質に対しては勝利し続けることが不可能であり、最後は武器である免疫抗体を作れなくなり敗北に至るべく運命づけられており、共存して戦いは終わるのです。何故ならば無限である強い敵に対しては負けるのは森羅万象を支配する根本原理であるからです。これを私は自然後天的免疫寛容と名付けているのです。従って免疫を抑制しない限りは、戦いは必ず終わり最後は自然に完治するのでありますが、それまでの戦いの症状に対して、いかに対処するかだけが医者の仕事となるのです。リウマチの場合は痛みを軽減するだけが私の仕事となるのです。そのために鍼、灸、漢方煎薬、漢方風呂を用いる訳です。) その後パートをしながら4人の子どもを育て、6人の孫のおばあちゃんになり、健康を維持してきました。 ところが・・・・ 平成12年の9月ごろから、足のくるぶしが腫れて、近所の整形外科へ、赤沈とCRPの値が高く、電気治療と痛み止めの薬を貰って3ヶ月程飲み続けました。 「みんな飲んでいる痛み止めの薬ですから大丈夫ですよ」ということで、安心して飲んでました。でも薬を飲み忘れると痛みで寝ることもできず、大きい病院で再検査をしてもらうと「リウマチ性多発筋痛症」と診断され、「この薬を飲んで様子を見てみましょう」とステロイドの薬をもらった。
もともと胃が丈夫でなく、こんな怖い薬を一生飲まなくてはならないのかと思うといやで、孫がアトピーでお世話になっている娘に「絶対にステロイドを飲んだらアカン!リウマチもアトピーと一緒の病気やから松本医院に行こう」と言われ13年の1月末に初めて診察を受けました。(インターネットで私のアトピーの論文を読んでおられた娘さんが、私がリウマチをも治すことを知っていたのです。幸運なおばあさんです。というよりもインターネットがこの幸運を結び付けたのでしょう。)
病院には漢方の匂いと患者さんが溢れていて、先生に大きな声で「絶対に治してあげる、ステロイド飲まないで来てエライ!私の仕事がなくなるやんか・・・」と握手をして励ましてもらい「ここへきてよかった!」と先生を信じて治して頂こうと決心した。(アトピーの場合もリウマチの場合も同じ事ですが、使ってこられたステロイドの量が多ければ多いほど私の仕事は増えます。従って、冗談でステロイドを使ってこられない患者さんに対しては「仕事が減る。」と言うのです。皮肉を言わせてもらえば、ステロイドが私の仕事を不朽にしてくれます。失業の多い時代に私の仕事は増えるばかりです。と同時に患者の苦しみも増えるばかりです。何と皮肉なことでしょうか。医者の作った病気の後始末が私の仕事の大半なのです。こんなことを許しておいてよいのでしょうか?)
それからは病との戦いが始まった。
週に1度の通院と家では漢方とお灸、丁度主人が定年して通院とお灸を引き受けてくれ、朝5時から昼、夜と日に3回、1回に痛い所が多いので3時間位かかるのに毎日続けてくれました。(お灸はやりすぎるくらいにやってもいいのです。リウマチの炎症の痛みを熱さに変え、患部に血を集め、炎症産物をすばやく流し去ることができるのです。さらに免疫の働きもアップすることができるのです。さらによいことには免疫の働きが上昇するのでお灸の後からアトピーも徐々に出現してくるのです。つまり私の言うリウマチの抗体をクラススイッチさせて、アトピーの抗体に変えさせることによって痛みが痒みに代わり最後はアトピーの治療となるのです。私は世界でただ一人アトピーを完治させることができる理論と証拠を持っているが故にリウマチを完治させることができるのです。お灸はこのようにすばらしい治療です。もう一つよいことには、お灸はいつでも、誰でも、どこでも、ただで、できるのです。こんな治療を考え出した中国人の偉大さに感嘆せざるを得ません。) 漢方でどんどん免疫があがるのか、痛みが日ごとに激しくなり、あらゆる関節がはれあがり、まげられない、立つこともできずタンスにつかまって後ろから支えられてやっとの思いでトイレに、おしっこの方はバケツで受けて・・・とそんな生活でした。 そんな毎日のくりかえしで「いつまでこの痛みが続くのか・・・」「本当に治るのか?」と嫌になりみじめな気持ちでしたが、主人が毎日一生懸命に灸をすえてくれ、織田先生に励ましてもらい、松本先生に「これでいいんやー」と誉めてもらい、1ヶ月に1回検査をしてCRPと赤沈とも数値が上がりきったら下がってくるのが嬉しく段々よくなってくるのが実感でき自信がつきました。(激しい痛みの症状が出れば出るほど、治るのも早いのです。痛みの症状が出るということは、関節から異物を出す戦いに勝っていることを意味しているのです。しかし戦いが激しければ激しいほど早く勝敗の決着がつき、敗北が訪れるのです。つまり、自然後天的免疫寛容が生じるのです。)
漢方でドンドン体の毒素を出し、熱いですが灸をすえると痛みが和らぎ、痛い所の周りにドンドン灸をすえ、はりでおぎなうというこの治療はとても自然でいいと思いました。
(灸をすえるとおしっこが何回も出て、腫れている所の水が抜けるようでした。)(お灸を据えるとおしっこが増えるのはお灸が体全体の血流を極めてよく改善しているからです。血流を増やすことによって痛みを起こす炎症産物を早く処理し、新陳代謝を速く行わせ、新しい関節の組織を作らせるのです。) 6月の終わりからアトピーが一杯でたら腰、膝、足の痛みが和らいで少しずつ曲がるようになってきて、9月の終わり頃から洗濯、そうじ、台所のことができるようになりました。まだふくらはぎとくるぶしの所がやけるように痛いことがあるのですが、動けることがうれしいです。 私みたいな方がたくさんいらっしゃると思いますが、必ず治ると信じて、灸でドンドン痛みをとって、漢方をしっかり飲みましょう。 松本先生、織田先生、看護婦さん、スタッフのみなさん本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 |