「失望から希望へ」 藤吉悦子 53歳 今年の4月2日「リウマチは治ってあとはアトピーだけだ。」と松本先生に言われました。嬉しくて天にも上る思いでした。感謝の気持ちを込めて、手記を書かせていただきます。 私がリウマチを宣告されましたのは、去年7月のことでした。その一ヶ月程前から、両手の甲と両膝が腫れて痛くなり始めました。特に朝起きた時には痛くて握りこぶしが出来なく、炊飯器などの取っ手を持つことや、箸や鉛筆を長い間持つこともままなりませんでした。正座や和式のトイレでしゃがむことなど、今まで当たり前に出来ていたことが、ことごとく出来なくなっていきました。嫌な痛みを一日中感じました。そのうちに両手首の辺りも腫れてきました。 これはおかしいなと思い、地元の病院を訪れました。整形外科の先生がレントゲンを見るなり、「リウマチと診断します。今の医学では特効薬はありません。民間療法で良いと言われることをどんどんやりなさい。」と言われました。この日、私がお願いして、両膝の水を抜いてもらいました。 不治の病と言われている『リウマチ』という言葉を聞き、絶望的になってしまいました。帰り道、車を運転していても涙が止まりませんでした。家へ帰るとすぐ、まだ仕事中の主人に電話でこのことを話しました。その日のうちに主人はインターネットで松本医院を探してくれました。 次の日さっそく松本医院を訪れました。中はプーンと漢方薬の匂いがしていました。先生に「僕がリウマチを治してあげます。手の指のアトピーも治してあげます。」(15年程前から、手の指と目の周りにアトピーが出来、ずっとステロイドを使ってきたことでリウマチになったのだと、先生はおっしゃいました。)と言いながら握手をしてくださった時には、気持ちが少し楽になり、涙が出てきました。 前の日からずっと、「毎日毎日痛い痛いと言って過ごし、どんどんひどくなっていき、最後には車椅子の生活を送らなくてはいけないのだ。」などと考え、悲観的になっていたからです。「もうこの先生しかリウマチを治すことが出来る人はいないのだ。言われるままにやってみるしかない。」と思いました。 次の日から治療が始まりました。朝から二時間ほどかけて煎じ薬を作り、それを1日に何度にも分けて飲み、生まれて初めてのお灸を1日に3回程行い、1時間かけて薬を熱湯に浸してお風呂を作り、そのお風呂に1時間かけて入るようにしました。1日中治療しているだけの日々が過ぎました。 5日程すると、左足の親指付け根辺りが痛くなり、次の日には左足の残りの指まで痛み出しました。朝起きた時、痛くて歩きづらい日が続きました。熱も37度以上の日が10日間程続き、そのうちの2日間は38度近くもありました。(後に、この高熱は両膝に打った注射のせいだと、先生からお聞きしました。)爪楊枝や包丁などを持つと、手がしびれました。「だんだんひどくなっていく。これがリバウンドなのかな。本当に治るのかな。」という思いがしてきました。左手の小指が曲がってしまった夢を見た時、目が覚めてびっくりして指を眺めたこともありました。 松本医院へ通い始めて3週間程過ぎた頃から、徐々にリウマチの症状は軽くなっていきました。腫れが少しひいて久し振りに手の甲の骨が見え始めました。手のこわばりも減り、朝起きたときの症状も、今までの昼間ぐらいまでになりました。1ヵ月後には、和式トイレも大丈夫になり、1ヵ月半程すると、痛みもすごく減ってきました。手の指を揃えて手の甲側へ反ることも出来ました。 二ヶ月程経つと、お灸をする所にアトピーが出始めました。アトピーは日に日に広がっていき、とうとう体中にでき、夜寝ている間も知らぬ間に掻いていました。血が出るまで掻くこともありました。15年来のアトピー持ちなので、アトピーはひどく出ました。手の甲・首・脇の下・足の付け根が特にひどく、温泉へ行っても部屋のお風呂にしか入れませんでした。また、久し振りに会う人には、いちいち説明しなくてはなりませんでした。 この頃から痛みはぐんと減りました。が、それと同時に毎日下痢が続きました。でも正座も出来るようになるなど、どんどん良くなり、やっと松本先生を本当に信じるようになりました。(先生ごめんなさい。) 二ヵ月半程して、今度は口の中や頬にヘルペスができ、辛いものや熱いものが食べづらい日が続きました。代わりにリウマチの痛みは、信じられない程なくなっていました。そのため、いちばん嫌だったお灸の箇所がぐんと減り、長くかかることを覚悟して買っておいたもぐさは、半分以上残っています。 その後は毎日ずっと平熱が続き、ヘルペスもアトピーも少しずつ治り始めました。 リウマチの薬のお陰で、思わぬ良いこともありました。両膝の黒ずみが消えてきれいになったり、足の踵がつるつるになったり、冬になると毎年できていたしもやけができませんでした。 12月の血液検査の結果で、初めて全ての値が正常と言われた時、思わず先生の手を握ってしまいました。アトピーの痒みはほとんどなくなっていました。1月の結果では血沈のみ少し値が上がってしまいましたが、風邪をひいていたのです。2月からは全ての値が正常になり、リウマチの薬がアトピーの薬に変わりました。鍼もやらなくてもよくなりました。 今、ずっと正座をしてこの手記を書いています。もしも松本先生のことを知らずにいたら、今頃どうなっていただろうと思うとゾッとします。これで、いずれは生まれるであろう孫を抱いたり、主人と一緒に大好きな旅行に行ったりすることが可能となり、残された人生を夢を持って生きていくことが出来ると思うと、本当に嬉しくなってまいります。 治療をしていただきました松本先生、織田先生、看護婦さんに心からお礼を申し上げます。本当にどうもありがとうございました。また適切なご指導をいただきました地元の病院の先生にも感謝しております。 平成14年4月 |