「リウマチを治して北欧旅行もできた」 小林 美代子 68歳

 平成10415日、松本先生の診察を受け「私が治してあげる。100%、いや200%治してあげます。」という言葉を聞き、半信半疑でした。(日本列島は嘘つき列島に堕落しました。私は絶対に嘘はつかないのでありますが、やはりこのように半信半疑の患者さんがいても何も不思議ではありません。しかし事実がその疑念を簡単に氷解させてくれるのです。)

 というのも、手の間接が痛み出したのは、もう30数年前のことです。

 最初は、交通事故の後遺症と思い諦めていたのです。痛みがひどくなると、整骨医院や鍼灸をして一時しのぎをしていました。10数年前から右手首が痛み出し、鍼灸治療を続けていましたが、先生の突然の死という出来事があり、通院を止めてしまいました。5ヶ月過ぎたころから右手首の痛みがひどくなり、松本先生の診察を受け、「治してあげる。」と言われたのですが信じられませんでした。でも、先生の真剣な目を見て通院が始まりました。(この患者さんは鍼灸治療をしてこられていたので、30年のリュウマチの病歴があってもリウマチが進行しなかったのです。しかし鍼灸治療だけとか漢方煎剤だけとかではリウマチを完治することは難しいのです。やはり東洋医学の両輪である鍼灸と漢方煎剤の両方を用いることによってはじめてリウマチを治すことができるのです。私の医院は両方の治療をしているからこそリウマチも治すことができるのです。)

 通院を始めて3ヶ月頃、湿疹が出始めました。最初は1ヶ所だったのが、あっというまに両手両足に広がりました。その痒さに夜も眠れないほどでした。しかし、不思議なことに湿疹がひどくなるにつれ手首の痛みを感じなくなり、治ったような錯覚をしたくらいでした。その内、湿疹からジュクジュクと膿が出始め、気が滅入る日が続きました。(すでに述べたようにリウマチもアトピーもアレルギーであり、同じリンパ球がそれぞれの抗体を作るので、アトピーの症状が出たときにはリュウマチの抗体を作る力が落ちるので必ずリウマチの痛みは急激に楽になります。このようなことを繰り返してリウマチ抗体もアトピー抗体も作るだけ作り尽くすと、いずれ作れなくなってリウマチもアトピーも完治します。これを私はアレルギーの自然後天的免疫寛容と呼んでいます。これを発見したのは世界で私が初めてであります。)

 そんな時、鍼灸の織田先生に薬風呂を教えてもらい、松本先生にお願いして薬を出してもらい、その日に風呂に入りました。あれだけジュクジュクしていたのが嘘のようにカラっとなった時は、本当に嬉しかったです。薬風呂の効果のすごさには驚きました。(私の作った漢方薬剤風呂の威力は素晴らしいものがあります。アトピーは免疫を抑制せずに免疫の最終段階の炎症の後始末をするだけでアトピーは完治します。)

 年が変わり平成11年を迎え、今年も頑張ろうと心に誓いました。

 体験記を書くように先生から言われ、一度9月頃に書き始めましたが、手首に激痛が走り、それ以来書くことに恐怖を感じなかなか書けなかったのですが、少しずつ書き、やっと書き上げました。まだまだ無理はできません。でも、1年前の今頃のことを思えば嘘のようです。右手首が軽くなったようです。

 松本先生が最初に言われた200%まではまだまだですが、きっとその日が来ることを信じて頑張りますので、松本先生これからもよろしくお願いします。

 織田先生、私が痛い時は共に痛み、楽になれば共に喜び、励まして頂き、本当に有難うございました。(この方はその後更に良くなられ、北欧旅行も楽しんで帰ってこられました。完治したときにもう一度書いていただく予定です。)

 K.MさんのRAPAの値は正常な為掲載していません。

 

 上の表は言わば関節腔内に侵入してきた異物を排除する為の武器であるリュウマチ関連抗体の量を間接的に示すZTTの値の変化を示しています。この患者さんのZTTは初めから終わりまで下降し、現在は正常値を取っています。

 

  上の二つの表は言わば抗体を使って免疫反応を終えた後の炎症の度合いを示すCRPと赤沈であります。異物との戦いが強ければ強いほど炎症の度合いも強くなります。左のCRPよりも右の赤沈の方が遥かに敏感であります。この方のCRPは初めから正常値であるにもかかわらず赤沈は異常値を示していましたが、徐々に下降し赤沈も正常になっています。