「無 題」 松宮フミ子 58歳 去年の春、両手小指の第1関節に変化を感じ始めました。「きっと働きすぎたんや。」そう思ってあまり気にしなかったのです。しかし、私にリウマチの姉がいるので気になり、近くの内科医院でリウマチの検査をしてもらいました。 平成14年4月12日、検査の結果が出ました。RF42でした。 先生は「これ位なら、リウマチの薬は飲まなくてもよい。それよりも総コレステロールが高いので(250mg)、その薬を飲みなさい。」と言われ、名前は忘れましたがその薬を飲みました。すると、翌日の昼を過ぎた頃から、指先の関節が痛みだしました。 それでもコレステロールが気になるのでその薬を続けていましたが、あまり痛いので、3日目にもう一度、今度は整形外科の先生に診てもらいました。 コレステロールを下げるという薬をたった3日間飲んだだけで、血液検査の結果、RFが42だったのが、倍の82になっていたのです。 先生は「軽いリウマチですね。」と言って、炎症を抑える飲み薬とモビラートという塗り薬を出して下さいました。 布団を干すのも何をするのも痛くなり、手だけでなく足までも、少し痛み出しました。先生から「あまり痛むようなら、だんだんと薬を替えていきましょうか。」と聞かれたとき、ふと、田舎で3年間寝たっきりになり、背中は曲がり、手首や指までもが変形してしまったあの痛々しい可愛そうな姉のことが思い浮かびました。私も、あの姉のようになるのだろうか、と思い悩みました。 どこかにリウマチ専門の良い病院はないか、良いお医者さんはいないだろうかと、方々聞いて回りました。そんな時、知人がインターネットで松本医院を探してくれました。(松本先生には失礼ですが)そのときの私は、藁をも掴む気持ちでした。 5月7日、松本医院のドアーを恐る恐る開けました。するとインターネットで読んだ手記の通り、漢方の匂いが私の鼻をつきました。 看護婦さんが私の顔を見て「初期ですか?」と聞かれ、「はい。」と答えました。そして「ステロイドの薬は飲んでいません。」と答えると、「それはGood!ですよ。」といわれました。 診察室に入ると、先生らしからぬ格好、そして誰か芸能人に似た顔、それでいて優しそうな顔の先生。少し私の話を聞いただけで「治したる。」と力強い握手。「えー本当!」私はびっくりし、喜びました。「絶対に治る。」と言ってくださった松本先生。その言葉に私も「治るんや。」と、心の中がぱっと灯りがついたように明るくなりました。 織田先生に鍼をしてもらい、「初期でよかったね。」と言っていただき、お灸のすえ方も教えて下さいました。 それから毎日、先生に頂いた薬草を煎じて飲み、30分程ですが漢方風呂にもほとんど欠かさず入りました。手足が痛くなったらお灸をし、「これで治るんや。」と思えば、何の気にもならず出来ました。 その年の暮れ12月17日に、先生から「痛みはどうですか?」と聞かれ、「肋間神経痛のような痛みです。」と答えると、「検査の結果だが、血沈・CRP・IgG抗体・IgM抗体は正常ですが、RFが50だからもう少しで正常ですよ。」と言われ、私は嬉しくて嬉しくてなりません。 それから半年が経ちました。痛みも段々と少なくなりました。明日、先生にお薬をもらいに行きますが、また「良くなっているよ。」と言って下さるような気がします。 松本先生始め、織田先生、看護婦さんにスタッフの皆さん、本当にお世話になりました。本当に有難うございました。もう少しかかると思いますが、これからもよろしくお願い致します。 |