「リウマチ治療記録」 南澤みさ子 49歳
平成13年3月末
明け方、膝・足の裏の痛みで目が覚め、病気との戦いが始まった。以前から半月板損傷の持病があったので、多少の痛みには耐えられるのに“何故??”歩くのもやっと。シップ薬を張り何日かが過ぎ、ついに病院で検査を受けた。“リウマチの疑いあり”の診断。“治らない病気”、ショックとなんとも言いがたい不安が押し寄せてきた。
5月15日
リウマチ科のある専門病院で治療開始。注射2本と痛み止めの錠剤を飲み始める。痛みはすっかり消え、家事・仕事もすんなりこなせる日常生活が戻ってきた。2週間に1回の病院通いが続く。
8月下旬
病院通いにも慣れ体調も良かったが、薬への不安が大きくなっていた。注射を打ち始めた頃は、2週間ほど効き目があったのに、徐々に薬の切れる時間が早まってくるのを感じるようになった。
9月初旬
いろいろ悩んでいたところに朗報。主人がインターネットで“松本医院”のホームページを見つけてくれた。リウマチ・アトピーの資料を読み、“これしかない!”と確信した。漢方薬・鍼灸治療は以前にも経験したことがあったので不安は少しも無く、むしろ体質に合っているようにも思えた。
10月19日
松本医院の待合室。漢方薬の匂い。夜行バスでの疲れも緊張もどこかへ消えていた。「遠いところからよく来たね。治してあげるから、頑張りなさい。」という先生の言葉でなんだか元気になったような気がした。織田先生の治療でバスの疲れもすっかり取れ、“がんばろう!”という意欲が沸いてきた。もっと早く先生の治療を受けていたら・・・。注射をあんなに打たなくて済んだかもしれないと思った。帰宅後、後悔ばかりだった気持ちが前向きになり、注射を止められて良かったと思えるようになった。
10月27日
電話で検査の結果を尋ねる。「バリバリのリウマチです。治してあげるから、頑張りなさい。」と元気な松本先生の声に励まされる。漢方薬、灸、入浴治療を続ける。
10月29日
発熱。膝・肩・手指は曲がらず激痛が走る。これがリバウンドか?これからどんなに辛くなるのだろうか?不安がよぎったが、“この痛みを乗り越えれば必ず楽になる!”とプラス思考に頭を切り替えた。2〜3日経つと少し痛みは和らいだ。その後は痛みの程度、回数もどんどん減り、良くなっていることを実感する。
11月26日
足・胸にアトピー出現。“嬉しい!良くなっている。”アトピーが出て喜んでいるなんて不思議に思うけど、本当に嬉しい。私は幸運なのかもしれない!と思えるほど順調。
12月29日
痒みは腕から肩・首へとゆっくり進んでいた。少しでも早く調子が良くなればと、仕事から帰ってから漢方風呂も頑張って3〜4回は入る。
平成14年1月18日
診察時にアトピーのことを報告。「必ず治してあげる。」の先生の言葉に励まされ、帰路。バスの待ち時間に京都の清水寺見物に出かけた。3ヶ月前は足を引きずり、ただ歩くことだけで精一杯。京都見物どころではなかった。“早くバスの時間にならないかな。”“早く家に帰りたい。”と思っていたのに、この日は20年ぶりの京都にワクワクした。リウマチの私が一人で京都の町を歩いているなんて夢のようだった。
2月初旬
入浴剤を煮出した液を体につけ始めて、アトピーが少しずつ良くなっていた。痒みも少なくなり、掻き傷も薄くなってきた。
3月下旬
那須連峰から吹き降ろす風は、まだすごく冷たい。毎年よく風邪を引いているのに、今年の冬は元気がいい。きっと漢方薬のお陰だろう。いつも足が冷たくて眠れないのに、寝つきも良く足がポカポカしている。
4月20日
アトピーの痒みは少なくなり、手の関節のこわばりが残っていることを報告。先生は力強く“治してあげるから頑張りなさい。”と勇気付けてくれる。半年でこんなに良くなって、嘘のようだけれど、嘘じゃない。現に夜行高速バスで福島大阪間をトンボ帰りしているのだから。
6月
頭部にあったアトピーも消え、指のこわばりだけが残っている。以前は疲れやすくてすぐに横になっていたが、最近は疲れても少し休めばすぐに家事ができる。元気なことは本当に幸せな事。
松本先生、織田先生、そして病院の皆様、有難うございます。今、感謝の気持ちで一杯です。こうしてキーボードを打っている自分を1年前には想像できませんでした。現在パソコン教室に通い、秋には検定試験を受けるという大それた目標を持てるほど心身共に回復してまいりました。遠距離な為に通院回数を増やすことは難しいのですが、今後とも先生を信じて完治するよう努めていきたいと考えております。これからもよろしくお願い致します。
2002年8月10日