「無 題」 新居 千鶴 54歳 毎年人間ドックを受診していますが、今から3年前のドック入院の時に医師から「リウマチの数値が少し高くなっています。でも心配ないでしょう」と言われ、全然気にしていませんでした。 翌年、「リウマチの数値が高いですね。詳しく検査を受けてください。」思いがけない医師の診断結果にかなりショックを受けました。 いつも人間ドック入院を終えた日は、お気に入りの喫茶店でコーヒーとケーキをいただきながら健康に感謝するのですが、その日はそんな気にはなれず、自宅に帰りました。 それから後、毎朝、両手に(膨張感)や(こわばり)があり、日増しにきつくなっていくようでした。いよいよ来たな・・・という恐怖心と不安な気持ちで勤務していました。 ある日、知人の紹介で病院に行き、診察を受けました。「立派なリウマチです。3ヵ月後にもう一度来てください。その時に薬をお渡しします。」次回の予約をしたものの、3ヶ月も待てませんでした。 ある大学病院に行きました。「先生、薬はいただけるのでしょうか?食事で気をつけることは?スポーツはどんなことをすればいいのですか?」苛立つ気持ちを抑えて、先生にお尋ねしました。「お渡しする薬もありませんし、今まで通りの食事、運動をしてください。1ヵ月後にまた来てください。」関節が変形し、痛みが出てくるというリウマチ、それから悶々とした日を過ごしていました。 そんな時同じ職場の人が、インターネットで大阪に松本医院があり、リウマチやアトピー治療について効果をあげ、完治している事を教えてくれた。「大阪?高槻?行く、行く!」とすぐに返事をしました。 バスや電車を乗り継いで高槻へ。初めての者にとっては、高槻駅を下車するとすぐ近くにある医院は大変便利でありがたく思いました。松本医院の階段を登ると、ドアに「ステロイドのほしい人は、他の病院へ行ってください。」という貼り紙があり、それがかえって先生の患者さんに対する思いと、治療に対する自信の表れのように思われました。漢方の匂いがプンプンする待合室では患者さんが溢れんばかりで、しばらく順番を待ちました。 白衣ではなく、アロハシャツのようなものを着用され、大きな声、早口で質問や説明をしてくださいます。「薬を出さなかったその医者は、いい医者や。私が必ず治してあげます。」と握手。その時なぜか4割くらい治ったような気分でした。 漢方を頂き、毎日頑張って飲んでいます。今は、ほぼ正常値ですが、RFが少しまだ動くようです。でも、もう一息。手の膨張感や、こわばりも意識しなくなり、自分がリウマチであることも忘れていることが多いこの頃です。 あと少し、先生よろしくお願い致します。 |