「リウマチと」  沼田昌子 34歳 平成15年5月21日 2001年夏。私は当時通っていた通信大学のレポート作成に日々かなりの時間を費やしていました。ペンを毎日13時間以上は握り締め、一教科につき8枚のレポートを仕上げていました。もともと右手首に腱鞘炎を持病のようにもっていたのでした。

 2001年秋。私は幼児教育の免許取得のため、某幼稚園で教育実習を行っていました。毎日子供達との触れ合いは楽しいものでした。しかし、教育実習が後半に近づくにつれ、膝が、腕が、と次々に体の関節が痛みだしたのです。おかしいなと思いつつも、「多分、普段し慣れないことをしているから」と思い込み、接骨院に行って電気治療を受け、何とか日々を過ごしていました。そのお陰か、何とか教育実習は終わらせることが出来たのでした。しかし、関節の痛みは治りませんでした。

 2001年12月。毎日のようにあちこちの関節が痛んでは消えるといった症状が出始めました「一体どうしたんやろう・・・・・」と不思議に思いつつ、日々の忙しさの中、それほど気には留めませんでした。きっと教育実習の疲れが今出ているのだろうといった程度の思いで、日々を過ごしていました。

 2002年3月。しかし、関節の痛みは以上で、ふと頭に「リウマチ」という言葉が浮かびました。1997年に香港に旅行した時に見てもらった占い師の人に言われた言葉がふと頭に浮かびました。「腕や足に気をつけて下さい。」・・・・・そんなある日、ついに右手の指が曲がらなくなったのでした。「うそや!」焦って接骨院の先生に診てもらいました。「腱鞘炎がひどくなって、手まで動かなくなったんやろね。大丈夫、大丈夫。」先生の言葉は一時的に私を安心させたものの、長くは続きませんでした。何故なら、いくら治療に通っても決して良くはならなかったからです。同時に私の身体のあちこちの関節が叫び始めたのでした。

 2002年4月。友人たちに進められ、ようやく病院に行く事にしました。

 インターネットで「リウマチ」についての知識を得ていた私は、自分がこの病に侵されたのは承知の上でした。ただそれを実証するために病院に行ったようなものでした・・・・

結果、私は「リウマチ」と診断されたのでした。痛む関節をかばいつつ、何でもないかのように座っている私に医師は言いました。「あんたの場合、まだたいした事ないよ。とりあえず薬を出すから様子みといて・・・」たいした事ないとは一体どういうことやねん!この痛みをあんたわからんとよう医者してるなあー!!!私はこの医師に絶望し、「こうなったら一人で治したる!」と思ったのでした。でも私の体は、どんどん悪化し、寝返りさえ打つのが苦になっていったのでした。

寝返りだけでなく、ペンを持つ事も困難になり、仕事に差し支えるようになって来ました。肩や首の関節も痛み、膝や足の指まで痛みが走り、日常生活が困難になって来たのでした。日に日にひどくなる自分の身体をふりきり、毎日仕事をしていました。しかし、そんな状態では仕事が出来る訳もなく、ついに休職願いを出すことになったのです。

 同時に私は、松本医院のことを友人から教えてもらって、神にもすがる思いで医院を訪ねていました。インターネットで患者さんたちが手記の中で書いていらっしゃる通り、松本先生は白衣を着ておられず、少し怖い印象を受けました。しかし、先生の対応は暖かく、何よりも患者のことを思って下さっている様子が伺えました。「絶対治してあげる。」と言った言葉を聞いて私はどんなに気持ちが楽になったことでしょう。漢方が私にあうのだろうか・・・・・といった不安もありましたが、とにかく先生を信じてみようと思ったのでした。

 2002年5月。松本医院に通い出して約1ヶ月が過ぎようとしています。はじめは飲み辛かった漢方も何時しかなくてはならないものになっていました。そして、薬の効果かリバウンドの症状が出始めました。つまり、症状が悪化したのです。しかし、それは効果の現われでもありました。何をするにも時間がかかりました。痛みが絶えず付きまとい、耐え切れず自分の手を壁にぶち当てた事も何回もありました。

 2002年6月。太股に湿疹のようなものが出始めました。何だろう?これが先生のおっしゃっていたアトピーかな?と思いつつ、ポリポリと掻いていました。そして、それは次第に両太股に広がり、先生に「アトピーだよ。」と言われたときは、嬉しくて嬉しくて本当に先生に感謝しました。それからは痛みが少しずつ緩和していき、日常生活が楽になっていったのでした。

 2002年7月。日に日に症状は良くなり、何とか中旬には職場に復帰することが出来ました。先生は「もう少し様子をみるか?」と優しい言葉をかけてくださいましたが、松本先生が何時でもいてくださると思うと安心でき、頑張って職場に復帰しようといった気持ちの自分がいたのでした。

 2002年9月。再びアトピーが出てきました。今度はなんと全身でした。背中から始まり、お腹、腕、足と全身が本当に痒かったです。しかし、先生から頂いた薬と漢方風呂で何とか耐えました。疲れやすく仕事から変えるとすぐに寝ていました。

 2002年10月。アトピーはまだありますが、痛みはほとんどありません。時折無理をすると、痛みが足の指などに走りますが、以前に比べれば全然大した事はありません。完治まであとわずかだと感じます。でも、寒くなるとまたぶり返すことがあると先生がおっしゃっていたので、油断は禁物です。あと少し、松本先生を信じて最後まで頑張りたいと思います。

 

 先週、久々に海外へ2泊3日の旅行に行って来ました。現地では誰よりも元気な私でした。是も先生のお陰です。本当に有難うございました。また引き続きよろしくお願い致します。