「リウマチの手記」 岡野 佐与美 47歳

 治るんです、治せるんです。(その通りです。リウマチは決して難病ではないのです。治せるのは私だけです。現代医学は治せる病気を治せない病気にしているだけです。)この病と一生付き合わねばと半ば諦めていました。(決して諦めないで下さい。現代医学の間違った治療が少ない人ほど早く治ります。特にステロイド注射をされたり、長期にステロイド内服剤を服用してきた患者さんが現代医学の治療の最大の被害者と言えます。現代厚生省が認めている薬で止めるとリバウンドが出るのは、このステロイドと麻薬の二つしかありません。リバウンドが出るという意味は、人体はこのような薬を必要としていないという警告であるのです。リウマチをステロイドで治せるものであれば、人体は自分自自身の副腎皮質の働きをアップして自らステロイドを作りだし、リウマチを治してくれるのです。しかしそんなことでリウマチが治るわけではないので、そんな馬鹿なことはしないのです。そんな愚かなことをするのは現代医学だけなのです。)

 慢性関節リウマチと診断が下って病院の処方された薬を飲んでの治療をして9年、一向に良くならず横になって体を休める日が多くなりました。(ステロイドも含めて様々な免疫抑制剤を飲み続けてきました。そして薬の副作用の為にますますリウマチが深刻になっていったのです。)このままでは寝たきりになってしまうと不安になっていた矢先、タイミング良く松本医院を教えていただき一年発起門をくぐる事にしました。

 ここでの治療は漢方と鍼灸、家での灸、初体験のことばかりで半信半疑で通い(私がリウマチを治してあげると叫んであげても最初から私を信じてくれる人は誰もいません。当然でしょう。世界中の大学のリウマチの権威ある先生方がリウマチは治らないと断言しているときに一介の開業医である私を信じるのは、太陽が地球の周りを回っているというのに等しいからです。だからこそリウマチが良くなったときにこのような証言をしてもらうために手記を書いてもらっているのです。それでも信じない人がいるのです。残念です。)、半年目には楽に歩けるようになり、包丁も使える、洗濯もできる、ボタンも留められる、正座もできる、振り返れば沢山の動作が苦痛だったのです。それが今では節々の硬さが取れスムーズに動くのです。こんなに嬉しいことはありません。

 無理せず焦らず、鍼灸士の織田先生の持論「人間の体は自然に治す力を持っていて、悪いものを出し切ってしまう。」を成る程と思い、信じて治療を受けました。(この患者さんは私の指導を受けてその理論を実践している織田先生の言葉を誤解しておられるようです。私は自然治癒力などというような得体の知れない言葉を使ったことはないのです。正しい言い方は人間の免疫力には限界があり、異物を関節から排泄しようとする戦いは出し切る前に敗北に至り汚染環境と共存するという言い方です。ちなみに自然治癒力というのを正しく言いかえれば、免疫力であります。従ってリウマチが治るというのはリウマチの戦いにおける免疫力の弱化とか、免疫力の破綻と言った方が正しいのです。)

 今では松本医院を巣立つ日を心待ちにしています。

2000年 記

 

 

 

(この方は来院時のRAPAは1280であったのですが、現在は40未満の正常値に低下しています。)