「私の嬉しい記録」 塩見 美和子 67歳

 今日もまた、土瓶の中で漢方がクラクラと煮えくり返っています。部屋いっぱいに匂いを出しながら!

 思い返せば、一昨年の6月頃でした。それ以前よりたまに、足・手指が腫れ上がり痛み出すことがありました。その都度近所の整形外科医で注射していただいたりの繰り返しが45年間続きました。足から水も3回程抜きました。けれど何時もきつい飲み薬は服用しないように心がけておりました。(この患者さんのように現代医学は対症療法にすぎないことや薬の副作用について十分に用心して来られた方は薬を抜いたときの離脱症状は、罹病期間の割には比較的楽に乗り切ることができます。)しかし1年半前のことです。隔日毎位に、夕方から足が痛み出し、夜中にかけて激痛が起こり、体の身動きすらできず、全神経が痛みに集中して睡眠はもちろんのこと、立つこともできません。トイレにも行けず、もう限界に達しておりました。

 その時、松本先生のことを知人より教えていただき、藁をも掴む思いで診察をしていただきました。(この知人の方は老化で引き起こされる変形性膝関節症を治してあげた方です。変形性関節症も現代医学では治すことのできない疾患の一つですが、漢方は確実に治すことができます。)血液検査の結果、間違いなく大変なリウマチだったと思います。「治りますよ!塩見さん、どんどん薬を飲みなさい。」と先生の励ましのお言葉通り、毎日一生懸命飲みました。「良薬口に苦し。」の如く飲みにくい時もありますが、あの痛みを思えば何ら苦にはなりません。それ以後からは、不思議なくらい激痛は一度も起こりません。(漢方煎剤は現代医学の痛み止めよりも遥かに良く痛みを止めてくれます。関節腔内の痛みを引き起こす原因物質を除去すると同時に痛みそのものを楽にすることができます。)23日足が少し痛くなった程度で、それもすぐに治ります。本当に、嬉しくて感謝でいっぱいでございます。「もし先生に出会えてなかったら、今頃どうなっていたでしょう。」と思う今日この頃です。今の状態でいられます様に祈りたいものです。日常元気で仕事も手傳えており、先生どうも有り難うございました。

塩見美和子さんのRAPAは正常値であったために掲載していません。

 上の表は言わば関節腔内に侵入してきた異物を排除する為の武器であるリウマチ関連抗体の量を間接的に示すZTTの値の変化を示していますが、この患者さんのZTTは正常値の中で変化しているだけです。

 

 下二つの表は言わば抗体を使って免疫反応を終えた後の炎症の度合いを示すCRPと赤沈であります。異物との戦いが強ければ強いほど炎症の度合いも強くなります。左のCRPよりも右の赤沈の方が遥かに敏感であります。この方のCRPと赤沈はリバウンド期にもかかわらず確実に下降していますがまだ正常値にはなっていません。しかし漢方煎剤を服用するだけで日常生活には何の支障もありません。CRPの正常値は0.6以下で赤沈の正常値は12以下です。