「私のリウマチ・アトピー治療」 高橋功子 48

 

松本医院に通院するまでの病状

 平成122月頃、手がしびれ、寒いところにいると手の色が悪くなり、腕も痛く、夜寝ていても痛くて目が覚めるほどでした。近くのクリニックでリウマチの検査をしてもらったのですが、結果は異常なく血行障害ではないかということになり、血流改善薬を飲むことになりました。しばらくすると腕の痛さはなくなりました。でも手のしびれは残っていたので薬を飲み続けました。同じ年の3月半ば頃、目の周りが真っ赤になり検査をしたところ、スギ花粉症であることがわかりました。塗り薬と飲み薬(ステロイド系)をもらい、3日ぐらい飲んで治りました。

 血液検査は6ヶ月ごとにしていましたが、平成1310月、リウマチの数値プラスとなる結果が出ました。その時に行動を起こせばよかったのですが、「数値が低いからしばらく様子を見ましょう」というお医者さんの言葉に甘んじてしまい、放っておきました。同じ年の1231日、朝起きると385分の熱があり、病院に行くと肺炎との診断を受けました。少し風邪気味でしたが、前の日までお正月の準備で慌ただしく動き回っていたので本当にびっくりしました。29日に、換気扇を掃除するのに油汚れを落とすスプレーをかけたとき、吸い込んで喉が痛いなあと思ったのですが、それも肺炎の原因のひとつであろうということでした。2週間の入院でしたが退院後も体調が優れず、買い物に行ったり家事など、動くと微熱が出るようになりました。血液検査で炎症反応があるということで点滴を1週間受け、やっと炎症反応が下がりました。でもまた微熱が出、ステロイドを飲むと下がり、リウマチからの熱ではないかということになり、整形外科を紹介されました。そこでは「手は少し腫れてるけど、骨に異常はなく数値も低いので、薬を飲むか飲まないか迷うところですね。」と言われました。でも「今いいお薬があるので早い目に飲むのもいいかもわかりませんね」ということで薬をもらって帰ってきましたが、薬のことが気になりインターネットで調べてみると抗リウマチ剤とわかり、薬を飲み続けるのが不安になると同時に、リウマチってどんな病気か詳しく知りたいと思い、ネットで調べている時に漢方治療を行っている松本医院のことを知りました。

 

松本医院に通院して

 平成1458日、治りたい一心で初めて松本医院を訪れました。今までのいきさつを聞いていただき、先生の「治したる。」の力強い言葉に励まされ、漢方のお薬を頂いて帰りました。その日から私のリウマチの漢方治療が始まりました。松本医院での血液検査の結果は思いのほか悪く、「炎症反応も出てるし、リウマチに関するあらゆる数値が高いよ。」と言われました。

 1週間ぐらいすると、お腹や胸のあたりが赤くなってきました。2週間を過ぎる頃より、だんだん赤くなる範囲が広がってきました。通院1ヶ月になる頃には、お腹や背中、胸のあたりが真っ赤で熱を持って赤く、少し腫れた状態でした。もちろん痒くて痒くて夜も寝辛く、何回も起きて漢方の塗り薬を塗るという日が続きました。

 先生は「わあ、真っ赤やな。これからはアトピーの治療になるからな。」とおっしゃい、煎じ薬が変わりました。リウマチと言えど、もともと痛みはなく、手のしびれと手のこわばりからだったのですが、こんなにきついアトピーが出るとは思いもせず、ショックであり辛くもありました。この頃より、先生から「タンパク質が不足しているからプロテインを飲みなさい。110杯やで。」と言われ頑張って10杯飲むようにしました。

 6月の半ば頃より熱が出てきました。これはアレルギーからの熱ということでしたが、風邪もひきやすかったので、先生に抗生剤と漢方の風邪薬を処方していただきました。それから37度〜372分のアトピー熱が1ヶ月あまり続きました。それ以上の熱が出たときは、先生にご指導いただきながら抗生剤を飲んで対処しました。口内炎にもなり、煎じ薬がピリピリとしみて飲み辛く、食事をするのも大変でした。先生より「煎じ薬は薄めて飲みなさい。」とご指導いただき、薄めるとなんとか飲めました。

 727日現在、アトピー熱は367分〜37度にやや下がってきましたが、まだまだ平熱よりは高く不安定です。アトピーの方はだいぶましになり、真っ赤だったところも黒ずんできましたが、痒みはまだまだあるので睡眠をしっかりとるために睡眠薬を処方していただき、半錠ずつ飲んでいます。お陰様で朝までほとんど目が覚めることなく寝ることができるようになりました。熱のある間はできるだけ安静にしていたほうがよいとのことでしたので、買い物は両親や主人に行ってもらい、家事はほとんど母にやってもらうという状態でした。今はまだ母に世話をかけていますが、家事の量も徐々に増やし、買い物も主人について行ってもらってではありますが、行けるようになりました。でも動き過ぎるとまだ374分〜5分の熱が出ることもあるので、気をつけて体と相談しながらその日その日を過ごしています。口内炎も少しずつよくなってきています。手の方もしびれはありますがむくみが取れ、指が細くなった感じです。ペットボトルを開けるのも、手が痛くて力が入らなかったのですが、この頃は力が入るようになり、開けられるようになり、嬉しく思っています。

私のアトピー治療は峠をやや過ぎたところのように思いますが、まだまだこれからです。精神的に落ち込むこともありましたが、先生の「治る、治したる。」の言葉に何度となく励まされ、また、同じような患者の方たちと話をして、「私も頑張ろう」と勇気が出てきました。アトピー熱が出なくなり、痒みも治まり、リウマチの数値が下がるまで先生にご指導いただきながら、あまり焦らず治していきたいと思っています。

松本先生、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

2001年 記