E.Y 54歳
私はリウマチ歴5年半のワーキングミセスです。ちょうど1年半前の平成13年8月31日に松本医院を訪れました。
平成9年2月に私はリウマチと診断されたのですが、それとほとんど同じ頃、同居していた母が交通事故で意識不明の重態になりました。最初の2・3ヶ月は母の看病の為救急救命センターに通う毎日でしたが、痛い体を無理に動かすことで血行が良くなったのか、リウマチの方も軽減し痛みも忘れるほどに回復しました。平成10年3月母は亡くなりました。その頃は実際CRPもRFもマイナスで正常、血沈も8〜12でほぼ正常でした。痛みを持って行ってくれた母に感謝しました。(このようにリウマチは一過性に起こり治ることがあるのです。一つはたまたま関節に排除すべきアレルゲンが一過性に大量に侵入したために起こります。これはちょうど花粉症が生じるのはアレルゲンである花粉が大量に一過性に飛散して生じるのと同じことです。二つ目は非常に強いストレスがかかり、副腎皮質のステロイドホルモン生産量が一時的に増大し免疫が抑制され、その後減少した時にリバウンド現象が起こり免疫の働きが過剰に上昇し異物を認識する力が増えたために起こるのです。三つ目は外部から大量のステロイドを入れられ、止めた後に免疫が強くなりリバウンド症状のひとつとしてリウマチが出てくるのです。これらはほとんどの場合はいずれ自然に正常に戻ってしまうからです。)
平成11年の春位からRFが300以上になり右手首に違和感を覚えました。1年間ほど右手首が腫れたり治ったりの繰り返しでしたが腫れてる状態が多くなりました。薬も検査結果が正常値の頃は、朝アザルフィジン1カプセルだったのがロキソニン・モーブと増えていきました。変形も始まり最悪ステロイドになるかもしれないと恐くなりました。その頃何処かに良い病院がないかと主人がインターネットで「リウマチは治る」と言ってくださる松本医院を見つけてくれたのです。半信半疑で医院を訪ね今に至ります。
この1年の経過を報告します。
来院の日に今までの薬は全て捨てました。その日から毎日漢方薬を煎じて2番煎じまで飲んでいます。漢方風呂もほとんど欠かさず30分以上半身浴をしています。お灸は1〜2ヶ月は毎日朝仕事に行く前に1時間集中して行いました。初めの1週間は慣れない動作にかえって肩が凝り頭が痛くなる始末でしたが、徐々に痛みより体が温まり血流が良くなっていく気持ちの良さが分かって来ました。1ヶ月間はリバウンドで苦しかったと思います。毎朝起きれない私のために主人が薬を煎じてくれて、手の届かない所にお灸をしてくれました。それでもお昼からは仕事に行きました。でも最初の2日間は頭痛・微熱・脱力感・体中の痛みで仕事は休みました。1ヵ月後の10月の初めには体もとても楽になり、バネ指も治り(バネ指もリウマチの一症状であることがしばしば見られます。)、久々にお掃除をしたりできるようになりました。ポツポツとアトピーらしきものも出始め(皮膚の症状についてふれていないリウマチの患者さんの手記が沢山提示されていますが、全ての患者さんに多かれ少なかれ必ず痒みを伴なうアトピーは出現しています。アトピーに言及していない患者さんはアトピーの状態がそれほどひどくなく気にならなかっただけのことです。強調しておきたいことはリウマチで排除しようとしているアレルゲンとアトピーで排除しようとしているアレルゲンは全く同じものなのです。私の理論をしっかり理解してもらいたいのですが自然後天的免疫寛容が起きるのはIgE抗体を作った後にしか生じないのです。何故ならばIgG抗体は体内で増殖し最後は生命を奪う敵に対してのみ使われるものです。もしIgG抗体で免疫寛容を起こし敵と仲良くしてしまうと敵は癌と同じく無限に増殖し命を奪ってしまうことになります。人体はこのような理不尽なことを許すことは絶対に無いのです。生命は30億年の間に進化した最高の合目的・論理的精密機械であり、生命を持続する為にこの機械を完璧に作り上げたのですが、これこそ進化の所産であるのです。)、10月12日からはCRPは正常になりました。無理をすると右手首・左膝は痛みますが、見た目は普通の人と変わりません。平成14年8月2日の検査は血沈、CRP、IgG抗体、IgM抗体と皆正常で、RFが40でもう少しで正常です。
昨年初めて来院した時「1年続けられるかしら?」だったのが「あっというまの1年」に変わりました。ちょっと変わったドクターらしくない、松本先生有難うございます(私は偽善的な医者である前に正直な人間になりたいのです。)。また頑張って続けられたのも鍼灸の織田先生の励ましのお陰だと思います。両先生、有難うございます。もうちょっとお世話になりますが、宜しくお願いします。