「リウマチ」 矢上有紀子 33歳
私の症状が出たのは32歳で初めて出産をして(育児中の)3ヵ月後でした。(母親にとって元来胎児は異物なのです。出産してからも少なからずの胎児関連の異物の残渣が母親の体内に残っており、これが関節に大量に蓄積した時に排除しようとしてリウマチが起こるのはよく見られることです。)朝、目覚めた時に両手がパンパンに腫れあがった感じで、指を動かすと痛みました。とりあえず行った内科でリウマチの可能性を言われ、すぐにリウマチ科へ行き、病気の話や薬の話を聞きました。幸いなことにまだ授乳中だったので、薬は何も貰わず帰り、これからどうしたら良いのか悩みました。
実は義母が重いリウマチで、私たちの結婚が決まった時には寝たきりに近い状態まで悪化し、結婚式後すぐに肺炎で亡くなったのです。リウマチでなかったらそんな重い肺炎になることもなかったと思われました。手足が曲がってしまった義母を見て、「こんなひどい病気に治療法がないなんて、どうして?」とその時は思っていたのですが、まさか自分もなるとは・・・。抗リウマチ剤等の薬では治らないことは夫が良く分かっていたし、薬を飲み始めるともう妊娠はできません。1人産まれたばかりですが、義母は15年ほどで動けなくなったそうなので、私もこの子が中学生くらいで動けなくなるのでは・・・とか、家族にどんな迷惑をかけるのだろうと考え込み、うつ状態になってしまいました。
そんな時、妹がインターネットで「こんな病院がある!」と調べてくれて、先生の論文を読みました。内容は少し難しく半分くらいしか理解できませんでしたが、「ここしかない!」とすぐに夫と大阪へ行きました。病院で先生に大きな声で「絶対に治してあげるから大丈夫!」と言われた時、2人ともどれだけ安心したことか。
漢方薬を飲み始めて1ヶ月ほどで目の周りが痒くなりました。すぐにひどくなり、赤く腫れて触ると皮がベロッとむけ汁が出る状態になりました。妹が見て「誰か分からん。」というくらい顔が変形してしまい、落ち着くまでの2ヶ月間がすごく大変でした。帽子を深くかぶって買い物へ行き、子供の小児科へは夫に行ってもらい、近所の人には「祈れば治る!」と宗教に誘われました。私は他に治療をせずに松本医院へ行ったので、リバウンドは無かったのですが、アトピーが顔にしか出なかったので大変辛かったです。でもこの時期にRF値が20も下がったのです。1月の最初の来院時のRF値は92で、約1年後の12月のRF値は58です。最近はアトピーがあまり出ていないのでRF値も減りませんが、朝の手のこわばりはほとんど無く、痛みもわずかです。
すっかり安心してしまい、遠いこともあるのですが2・3ヶ月に一度の通院で鍼治療もほとんど受けない態度の悪い患者になってしまいました。ごめんなさい。でも飲み薬と入浴剤はしっかり続けているので、またアトピーがひどくなるはずです。先生に「リウマチの薬はもう飲まなくていい。」と言ってもらえるように頑張りますので、まだあと少し宜しくお願いします。
2002年 記