「喘息で漢方薬を飲み始めて1ヶ月」 赤井 英子 49歳

 まず私がこちらの松本医院に来させて頂くまでの経緯をお話します。

 4年前、ある日突然花粉症になりました。しばらくして治まりました。次の年も花粉症になりました。それもしばらくして治まりました。(花粉症は治っていたのではなくて、他の医院でもらった免疫抑制剤で一時的に治ったように見えていただけです。逆にIgE抗体自身は徐々に上昇し、さらに大きなアレルギーを起こす準備をしていただけなのです。)(去年は特に花粉症は気にならずに勤めていましたが、11月前後から風邪に似た症状が現れ、風邪かと思っていました。1年前の職場の私の席の横は、煙草を吸う人の溜まり場となっており、絶えず煙草の害に悩まされておりました。ちなみに私と私の家族は誰も煙草を吸いません。)そうこうするうちに風邪も長すぎると感じ、もちろんいろいろ他の検査もしていただきました。病院では結核でもないし、肺炎でもないし、胸はきれいと言われました。結局、病院の診断では、杉花粉や他のいろいろなものに反応する喘息ということでした。そして喘息の薬を出してもらいました。

 そして松本医院にくる8ヶ月前は呼吸も苦しい時期があり、勤めの疲れも出て、一時何日か寝込んで会社を休みました。薬は喘息の薬を飲み続けていました。そんな薬を飲んでいてもちょっとしんどい時もありました。(鼻炎が鼻の粘膜に侵入しようとする異物を吐き出す為にくしゃみや鼻水や鼻詰まりを起こすように、喘息は気管支に侵入した異物を排除する為に起こる症状です。ただ鼻炎の場合は、鼻から息ができなくても口から息を吸えば死ぬことは無いのですが、喘息の場合は息ができなければ死んでしまいます。この為に日本では7000、アメリカでは6000人の喘息患者が毎年死んでいます。従っていかに免疫を抑制せずに気管支を開いてあげるかが問題になります。ところが現代医学は両方同時にすることはできないのですが、漢方煎剤はそれが可能なのです。最後は自然後天的免疫寛容を起こし、全てのアレルギーと縁を切ることができるのです。)

 その様子を見かねた母が、知人からその方のお孫さんが喘息でこちらの松本先生のところの漢方薬を飲んで1年になるけれど、発作も起こらず、もう来なくても良いんじゃないかと言っておられるとのことを聞いて来て、私に漢方薬を飲んで見たらと薦めてくれました。そして私も思いきって平成111114日に初めて松本医院に参りました。

 次に私が漢方煎じ薬を飲み始めてからの状態をお話します。

 最初2週間お薬を頂いていた時は、お茶代わりに何度も飲みました。時をかまわず飲みました。(喘息の人は気管支での炎症産物を痰で吐き出すために水分がたくさん必要です。漢方煎剤の二番出し・三番出しをどんどん飲めば残りの成分が摂取されると共に、水分も取り込まれるのでその目的にもかなうのです。)飲み始めは咳もまだよく出ました。食後すぐに飲んだときは、もどしたりもしました。寝るときもよく咳が出て、3日位でティッシュの箱が1箱なくなるありさまでした。しかし私は咳を最初にした時から、痰やツバを1回ごとに出すようにしました。今までもそうしていましたが、飲み込まずに出すのです。寝ているときも枕元にティッシュやごみ入れをおいて寝るのです。そうしたら1回ごとに胸が楽になっていくのです。咳をするのは面倒だし、なかなか眠れない時もありましたが、私の場合しんどくはないのです。呼吸も咳の為にうまくできるか心配な時もありましたが、落ち着いてあせらずゆっくり息をはいて吸えば大丈夫でした。

 そうこうしている内に漢方薬を飲むタイミングも分かってきて、私の場合食前に飲むか、食後の場合は食事の後23時間あけるということを守ってうまくいきました。最初の2週間が終わる頃には随分と咳も治まって、夜寝るときの寝掛かりと朝の通勤電車の中だけによく咳が出るだけになりました。

 次に2週間が過ぎたので、また漢方薬を頂きに行きました。1130日です。段々夜の咳が減っていきました。今この文を書いている日は1218日です。何日か前から、朝の通勤前にも漢方薬を飲んでいるので朝の電車の中での咳もほとんど出なくなりました。ツバや痰は出るので出していますが、今では日中1回だけ咳が出るかどうかくらいになっています。つまり一日中で、時にツバは出ますが、咳は1回するかしないかだけになりました。明日松本先生がどうおっしゃるか楽しみです。もしかしたらもう飲まなくて良いよとか、いや用心の為にもう少し続けてくださいとか。(このように漢方煎剤の即効性は素晴らしいものです。漢方煎剤は長く飲まねば効かないというのは間違った神話であることを理解してください。)

 漢方薬を飲み始めてから1ヶ月と4日ですが、ほとんど咳は出ていません。嬉しいやら。今までのこの約1年間のことを振り返ると、もっと早く松本医院と出会って漢方煎剤を飲んでいたら良かったのにと感じました。(漢方煎剤がいかに素晴らしい薬であるかを知ってもらうためにこのような手記を書いてもらっているのです。できる限り沢山の喘息患者さんが漢方煎剤の恩恵をできる限り早く享受してもらう為にわざわざ書いてもらっているのです。)

 最初に松本先生と出会った時、必ず治してあげると握手された時、びっくりしましたが、約1ヶ月で咳が出なくなった私自身を振り返って、またまたびっくりです。

 松本先生本当に有難うございました。感謝の気持ちで一杯です。(この患者さんは完治され、もう来院されておりません。)