「アトピー手記」 江口 拓 2歳
2006年3月5日
コメント2008年3月22日
私達には2人の息子がおります。二男は、生後2ヶ月頃から頬が赤くカサカサしていました。長男も生後3ヶ月頃まで多少の湿疹がありました。ガーゼでこまめに拭いているうちに、いつの間にか良くなっていたのですが、二男はそうではありませんでした。1月生まれと6月生まれなので、気候のせいかな?とも思っていました。
(赤ちゃんが誕生したときに、まず5体満足かどうかを見て問題がなければ親は安心します。つまり直感的に目に見える生まれつきの病気である遺伝子病がないと考え、ホッとするのです。その後、お母さんの5大栄養素と水がたっぷり入っている母乳を飲み、空気を吸ってすくすくと育っていきます。ところが、生後2~3ヶ月するとまず最初の異常、つまり病気に気がつきます。アトピーです。
どうして生後2~3ヶ月にアトピーが出始めるかというと、この頃から赤ちゃんの本格的な免疫が作り始められるからです。生まれた当初はお母さんから胎盤を通じてもらったIgG抗体がありますが、この抗体は生後6ヶ月までには消えてしまいます。ところがIgE抗体はお母さんからもらうことは出来ません。確かに生後1~2週間後でアトピーが出始める赤ちゃんもいますが、このような赤ちゃんは免疫の成長が早いからです。普通はこの子供たちと同じように生後2~3ヶ月で化学物質である異物を認識し始めるのです。そしてこれを排除するために本格的にIgE抗体を作り始めるのです。この異物を認識し、IgE抗体を作る働きを担っているのが免疫なのです。お母さんのお乳の中に様々な農薬を始めとする化学物質がたっぷり仕込まれているので、それを異物と認識し排除しようとするからです。
今から40~50年前までは赤ちゃんのアトピーは皆無でした。日本が自然農法の農業国家から大量農薬使用農業を始め、国が工業化を進めるにつれて、大気・水・土・食べ物が化学物質で汚染され始めたのです。異物を認識する優れた免疫の能力を持っている赤ちゃん達が徐々にアトピーを出し始めましたが、皮膚からこのような汚染異物を排泄しようとしている正しい免疫反応であるにもかかわらず、医者や製薬メーカーは原因不明の病気だとして、ステロイドを大量に使い始めました。免疫学のイロハを勉強すれば、免疫は異物を排除するシステムであるということが簡単に理解できるのに、過剰反応だと片付けて抑えにかかったのです。
実は「過剰」という言葉には何の科学的な根拠も含まれていません。言葉のあやで過剰は悪いものだと思われていますが、実は私は過剰という言葉は大好きなのです。私が欲しいものは過剰な富、過剰な才能、過剰な魅力・美貌、過剰な財産、過剰な寿命、過剰な体力、過剰なエネルギー、過剰な忍耐力、過剰な幸せ、など、私は過剰が大好きです。良いものは過剰であればあるほどよいものであるにもかかわらず、人間にとって不必要な異物を出す働きを悪いアレルギーの過剰反応として間違って捉えているのです。これは免疫の成り立ちを全く理解していない医者のやることなのです。なぜならば人間にとって必要にして且つ十分な摂取物は5大栄養素と水と酸素だけですが、その中に異物が混入したときに、それを排除しようとするのが免疫の働きですから、アレルギーの何が間違っているのでしょうか?正しい反応を過剰に起こしても何も間違いはないのです。
例えば、なぜ風邪のときにステロイドを入れないのかご存知ですか?鼻水・鼻詰まり、発熱、だるさ、食欲不振、これらは何故過剰反応といわないのでしょうか?このような症状が花粉症で出たらすぐにステロイドを使いたがる医者ばかりなのに、なぜ過剰反応としてステロイドを使って抑えつけないのでしょうか?それは、もし感染症でウイルスのときにステロイドを使えば死ぬことがあるのです。ステロイドを使えばその間免疫が抑制されて風邪のウイルスは我が物顔で呼吸器の細胞に感染し、最後は肺炎を起こし、肺の臓器不全となり、息が出来なくなり死んでしまうからです。しかし、時に小児の風邪で、抗生物質を投与しながらステロイドを使って症状は取れても最後は肺炎で死ぬことがあります。これは時に聞くことです。病名は原因不明となります。
さらに、薬疹というのがあります。なぜ薬を使うことで薬疹が出るのでしょうか?それは薬は人間にとって異物の化学物質であるからです。それをアレルギーで排除しようとしている正しい免疫の働きの結果なのです。医者はすぐその薬を止めます。決してステロイドを入れてその薬を続けることをしません。必要な薬であれば、ステロイドを入れながら薬疹を抑えればいいではないでしょうか?不必要な薬ならば始めから使わなければ良いのに。
もちろん薬疹もその薬を使い続ければ自然後天的免疫寛容を起こし、その薬と共存することは実は可能なのです。私は間近にその例を知っています。私の母親は今年93歳でありますが、高血圧だけが問題です。降圧剤を数年前から飲んでいますが、始めは薬疹が出ましたが、近頃は一切でなくなりました。脳卒中で死んでもらうと困るので、降圧剤の薬疹はいずれ消えるというのが分かっていましたから、飲み続けてもらったのです。そして今現在、降圧剤による薬疹は一切でなくなりました。
自分の母親ですから、私が出した降圧剤による薬疹で死んでもかまわないと思ったわけではないのですが、降圧剤に対する自然後天的免疫寛容が起こることは分かっていたので飲み続けてもらったのです。予想通り薬疹は飲み続けても出なくなってしまいました。
アレルギーのときだけステロイドを使うのはどういう根拠があって行うのでしょうか。アレルギーも異物であるアレルゲンさえ入れなければ、絶対に起こりえないのです。しかし、アレルゲンである農薬、食品添加物、防腐剤などを入れないことが可能でしょうか?また、ディーゼルエンジンの排気ガスをなくすことが出来るでしょうか?文明を否定しない限りそれは無理です。従って免疫寛容を起こして共存する以外にはないのです。
全く現代の医療は矛盾だらけです。アレルギーも薬疹と同じく原因は化学物質なのです。しかし現代の医学者は決してそれを口にしません。何故でしょうか?考えてください。
このような薬やアレルゲンの異物を皮膚から出すために免疫系は脳に痒みを感じさせて、引っ掻き破らせて、異物を外へ排除する正しい反応なのです。ところが一生掻き続けるなどという無用な免疫のアレルギー反応を起こさせないように、免疫系の中に隠された奥の一手があるのです。それが自然後天的免疫寛容なのです。免疫系は38億年かけて死んだ異物(化学物質)をどのように処理するかについて、ちゃんと答えを出してくれているのです。つまり、排除しても排除しても大量に入ってくる化学物質に対して、しかも人間の生命を脅かすことのない化学物質に対して、最後は共存できるというシステムを作っておいたのです。排除しきれない化学物質に対して、免疫はサプレッサーT細胞という、戦いを終わらせ共存する命令を伝えることのできるリンパ球を作っておいたのです。化学物質がこのサプレッサーT細胞と結びつくと、免疫細胞間同士の伝達信号であるサイトカインといわれるインターロイキン10やTGF-βを大量に出して、同じ異物に対して戦いを終わらせるようにするのであります。この事実は私が世界で初めて15~6年前に臨床で見つけたのでありますが、2007年7月に京大の坂口志文教授がサプレッサーT細胞そのものを見つけてくれたのであります。(坂口先生、私の臨床を支えてくれてありがとうございます。)
このように免疫系は完成された自己完結した世界であり、異物との戦いは外から見えない免疫に100%任せておけば、必ず答えを出してくれるようになっているのです。ましてや免疫系の働きを抑えるなどというような気違いじみた薬を絶対に投与してはならないのです。もちろんヘルプすることは許されるのです。それは抗生物質であり、C型肝炎の根本治療薬であるインターフェロンであり、その他、中国医学の漢方薬や鍼灸などであるのです。ステロイドなどというのは、生死を分かつ時にのみ使うことを許されるのです。他の全ての免疫抑制剤は全く無用の長物なのです。しかしながら製薬メーカーはほとんどが免疫を抑える薬しか作れないので、これを間違って医者が用いると新たなる医原病を作ることになるのです。
なぜ免疫を抑える薬が医原病を作るのかや、病気とは何かについて原点に戻って考えましょう。これについては、こちらで詳しく述べています。 )
2人が風邪をひいてしまい、かかりつけの小児科で、二男のカサカサを相談すると、『何もしなくても良いと思うけど、心配だったら、皮膚科へ行ってみたら?」と言われたので、皮膚科へ行く事にしました。
皮膚科の先生は、『何もしなくて良い事はないよ!ちゃんとしてあげなきゃ」と仰いました。「脂漏性湿疹だから、1ヶ月くらいで良くなる」そう言って、キンダベート(ステロイド)を処方されました。頭の片隅に、「ステロイドって大丈夫なのかな?」と思っていたので、薬剤師の方に尋ねると、『これは、ごく弱い方よ。もっと強いのを貰ってる人もいるから、大丈夫!!」そう言われました。不安はあったものの、「1ヶ月で良くなる」と言う先生の言葉を信じるしかありませんでした。
薬を塗ると、あっという間に湿疹は消えました。しかし、塗らないとまた出来てきます。1ヶ月検診で、産婦人科の先生に聞くと、『その薬は、あまり塗らない方が良いよ」と言われました。(皮膚科の先生は長い間患者を診ているのにもかかわらず、嘘をつきます。いや、長い間患者を診ているので嘘のつき方を良く知っていると言ったほうが正しいでしょう。ステロイドを塗れば全ての免疫の働きはたちどころに抑制されますので、農薬などの化学物質を排除する働きは即座に停止します。しかしながら、ステロイドの免疫抑制効果がなくなると、再び強いリバウンド現象が起きてきます。こんな単純な事実を医学生じゃあるまい熟練した開業医の皮膚科医が知らないわけはないのです。にもかかわらず患者には伝えません。何故でしょうか?考えてください。この患者さんもすぐにリバウンドが出て再びステロイドを塗らざるを得なくなったのです。)
良くなると言われた1ケ月も空しく過ぎ、別の皮膚科を受診する事にしました。そこでは、『乳児湿疹だね。良い日と悪い日を繰り返しながら、10ヶ月頃には良くなるでしょう」と言われ、悪い日はキンダベート、ちょっと良い日はワセリンとサトウザルベの混合を貰いました。それから1ヶ月、言われたように薬を塗り続けるも、『本当にこれで良いの?そんな気持ちで一杯でした。
インターネットで色々調べているうちに、「息子はアトピー性皮膚炎なのかもしれない。このままステロイドを使い続けると、何らかの副作用もあるらしい。」そんな事を思うようになりました。それから、ステロイドを使わずにアトピー治療をしている病院を探しては、受診しました。
(皮膚科医が如何にぞんざいな医者であるかは、始めの皮膚科医は脂漏性湿疹と言い、次の皮膚科医は乳児湿疹と言い、その根拠については全く触れないことから察しがつくでしょう。
皮膚科の病名は全てをかき集めれば2000以上もあります。これらは症状だけを勝手気ままに集めているだけで、病気の原因については全く一顧だにもされていない病名であります。何故このような病名が脈々と続けられてきたのでしょうか。それは病気は目で見て分かる症状から病名がつけられていったからです。現代のように免疫学が確立されるまでに数千年もの間、皮膚の症状だけは誰が見てもすぐに分かるものですから、その症状ごとに新たなる皮膚科の病名がつけられていった結果が、2000以上の皮膚科の病名を作り出してしまったのです。これが現代も整理されないでそのまま踏襲されているからです。
体の病気は4つしかありません。感染症、アレルギー・膠原病、成人病、癌の4つです。(さらにもうひとつ付け加えておけば医原病です)何も皮膚科の特殊な原因による病気があるわけでもなく、耳鼻科は耳鼻科の、また眼科は眼科の、また内科は内科の特殊な病気があるわけではありません。ただ人体は200種類以上の細胞から、つまり組織からできていますので、病気によって機能的な障害が色々起こりますが、その機能障害の原因というのは、侵入する異物の違いによって上に挙げた4つの病気に分類されてしまうのです。
医者が病気を治すというのは、根本原因を除去するということで病気を治すべきであるのに、見掛けの症状だけを除去すれば、患者は病気に関しては完全に無知なのですぐに病気を治ったという気になってしまうので、その弱みに付け込んで、医者は免疫を抑える薬を(その代表はステロイドでありますが)投与して誤魔化します。特に皮膚科や耳鼻科や眼科や整形外科は使われる薬の90%以上がステロイドであると言っても過言ではありません。従ってこのような科はまとめてステロイド科と言った方が正しいくらいです。もっと正確に言えば、免疫抑制科と名づけたほうが妥当でしょう。もちろん言うまでもなく、手術は技術ですから別の話です。)
1件目では、「皮膚病は、腸の汚れ、腸を績麗に」と言われ、浣腸をし、自律神経を整えるように言われました。その治療方法は、熱い湯・冷水と交互に入ることでした。4ケ月の息子を、真冬、心を鬼にし、20°Cの冷水に浸けました。しかし、特に良くなるような気配はなかったので、次の病院を探すことにしました。
(腸には何兆個という細菌がたむろしています。これだけの細菌がうようよしているからこそ腸の恒常性が保たれているのです。腸の汚れで皮膚の症状が出るというのも、でまかせも良い加減してくれ、というところです。何故こんなでたらめを堂々と皮膚科医は言うのでしょうか?一番正しい答えはステロイドで全ての皮膚病が一時的に良くなるからだといえます。それは大衆が免疫学に無知であり、人体の中で行われている免疫の働きが外から見えないものですから医者を信じるほかないからです。
近頃、偏差値の高い受験生は東大よりも地方の国立大学の医学部に殺到するようになりました。それは医者の仕事は、でまかせを言おうが、医原病を作ろうが、病気を治さなくてもお金を取れるのを知っているからでしょうか?今の医療体制は出来高払い制です。余計な検査をし、余計な薬を出せば出すほど金が儲かる仕組みになっております。誰がこんな仕組みを作ったのでしょうか?考えてください。本当の正しい医療システムは、病気を治した時に初めてお金を払うようにすべきです。これが可能になれば、毎年30兆円以上使われている医療費は10分の1以下になるでしょう。)
2件目の総合病院のアレルギー科では、「薄いシルクの衣類を1枚だけ着せるように」言われ、「夏はエアコンで部屋を冷たくし、お風呂には入れない事、皮膚を空気に触れさせないように」と指示されました。『ズボンを脱がさずに、オムツを替える工夫をしなさい」と言われた時には、途方に暮れました。アレルギー用のミルクも、皮膚や便の状態を見て、あれこれ変えるように言われました。最初にロにする食べ物は、病院で写真(顔・体)を撮ってもらい、15分後、30分後、1時間後・・とチェックされました。ブドウ球菌が繁殖しているといい、ワセリンとサトウザルベをべったり塗って、ガーゼで覆うように言われました。しかし両足からの浸出液は、1ヶ月もだらだらと出続けている状態でした。
(九州から来られた患者さんです。この子供さんを治してからお父さんのアトピーも治してあげました。皮肉を言えば、九州はさすが田舎であるようで、関西や関東では他の医者に聞けばすぐに嘘とすぐにばれるような説明を皮膚科医は言いたい放題のようです。
近頃、確かに医療訴訟が増えました。医者といえども完璧な人はいません。必ずミスがあるものです。しかしながらこの患者さんが罹った皮膚科医の言葉や治療は、ミス以前の問題です。免疫学を少しかじれば如何に愚かなことをしているか皮膚科医はすぐに気づくはずなのに。)
そうこうしているうちに、半年が過ぎましたが、息子はちっとも良くなりませんでした。
そんな時、実父から、漢方薬でアトピーが治ると、TV番組で言っていたと聞きました。早速、その漢方薬局へ行ってみる事になりました。ここでの指示は、病院とはまったく違ったもので、これまでの治療方法に疑問を感じていた私は、目から鱗・・の状態でした。まず食事は、ご飯やうどんを中心に炭水化物をしっかり食べさせる事でした。皮膚を綺麗に洗い、清潔に保つように・・とも言われました。5月から10月まで一度もお風呂に入らなかった息子が、お風呂に入れることを喜びました。飲み薬は、漢方の粉薬にあめ玉のようなものを入れて甘く煮たものでした。
(薬剤師は薬を売ることは出来ても、治療行為は出来ません。ましてや検査をやったり、体の免疫の状態を知ることは一切出来ません。ただなんとなく漢方が良いということで適当にやっているだけです。何故私がこのように漢方薬局をあしざまに言うかというと、医者でもアレルギーの強い赤ちゃんや、リバウンドの激しい患者さんを完治まで診ていくのに非常に苦しみ、手こずることがあるのに、薬剤師が最後までアトピーの患者さんの責任を持てるはずがないからです。薬剤師がアトピーの患者に手を出すことは「めくら蛇に怖じず」のきらいがあります。当院にも無責任な漢方薬局へ行ってひどい目にあい、その後始末をしてあげた患者さんがたくさん来ています。私もステロイドを一切使わずに20年以上やってきましたが、今でこそどんなひどい患者さんも自分の手で責任を持って治すことができるようになりました。これが可能となったのも、まず私が内科医であり、人の死に目にも出会い、医療経験も豊富だったからです。つまり、アトピーの治療困難な患者さんは、皮膚科の領域にとどまらず、感染症や栄養不良や脱水症や、さらに膠原病などの全ての病気に関わりがあるので、臨床経験のない薬剤師が手を出せるような容易な病気ではないのです。)
病院での治療とは違って、僅かではありましたが改善しているようでした。『医者ではないのに、薬局で治るという保障が出来るのだろうか?』飲み始めて1ヶ月経ち、その事を不安に思い始めていた時に、インターネットで、『娘のアトピーが完治しました」と、松本医院を受診された方の書き込みを見つけました。松本先生の『アトピー根本治療法」を読み、手記を全て印刷して読みました。(この患者さんのお母さんはとっても賢明な女性でした。その通りです。医者ではないのに薬剤師が治す保障は出来ないのです。それはその後の患者さんのリバウンドの凄さから分かってもらえると思います。ましてや喘息などというのは漢方薬局で対処できる病気ではないのです。)
総合病院では、「赤ちゃんは、アレルゲンを見つけるのが簡単だから、すぐに治るよ」と言われながら、アレルギー反応のある食品等を除去しても、改善は見られず・・次はどうしようか?の確かな答えもなく・・・一方、松本先生の治療法には、どんな事を行わなければならないのか?するとどうなるのか?最後は..?その十分な答えが用意されていました。これまで私達が不信感を抱いていた事を全て払拭するような理論でした。なお、患者さんの手記を読むことによって、『戦っているのは私達だけじゃない!辛いのは私達だけじゃない!最後には完治している!!』そう信じる事が出来ました。
(医者が医者たる資格はまず病気が治せるかどうかで決まります。そのためにはその病気が何故起こり、どのような経過を取り、その経過の中で何が一番重要であり、どのような予後になるかを完璧に知っているからこそ病気を治せるのです。私が全てのアレルギーを治し、リウマチもアレルギーと同じ異物を敵にしていると明確に述べ、これらの病気を治せるのは、これらの病気の全てを知っているからです。もちろんどの教科書にもアレルギーもリウマチも治るとは書いていないものですから、自分で次々と新しい発見をして、このような病気の治し方を世界で初めて見つけ出したのです。これを私は最近松本医学と名づけるぐらいに自信を持ち始めました。松本医学の根幹は現代医学の反対をやればよいのです。免疫さえ抑えなければ、さらに免疫を手助けさえすれば、最後はあらゆる病気は治るのです。
怖い病気などは何もないのです。何故かと言いますと、病気の原因を理解すれば、いわゆる病気などというものは何も怖くないからです。今も昔も第1の病気の原因は感染症を起こすウイルス・細菌であり、これは抗生物質とワクチンで征服されました。
次の異物は化学物質であります。これが人体に入るとIgEの世界ではアレルギーとなり、IgGの世界ではリウマチ・膠原病となるのです。IgGをIgEにクラススイッチすればアレルギーとなり、アレルギーは自然後天的免疫寛容を起こせば治ってしまうのです。
三つ目の病気の成人病は贅沢病ですから、食べ過ぎなければ成人病は簡単に治るのです。
最後は癌ですが、癌は老化による免疫の低下であり、老化による細胞の癌化ですから、老化を恐れない限り癌も恐れる必要はないのです。
癌について視点を変えて言い換えると、人は何によって死ぬかという問題です。脳が認知症やアルツハイマーになる前に、癌になって死ぬ方が人間の誇りを傷つけることがないでしょうから、私は脳が退廃する前に癌になって死にたいと思います。しかし、出来る限り癌にならないように免疫を上げ、癌になる生活習慣を避けるように生きるつもりです。もう一度言います。怖い病気は自分の免疫を落とさない限りは何もないのです。)
H16年11月21日 初診
松本先生の事を『白髪交じりで恰幅の良い人」と想像していた私は、180度違う姿に驚きました。大きな声と早ロ・・は、手記を読んで知っていましたけど・・・具体的な例を挙げながら、アトピーの痒みや掻いても良いと言う理論を説明され、息子に『可愛こちゃ~ん!絶対治したるでえ~!」と何度も言って下さいました。そして、主人と私とに握手をして、『連絡を密にとって行こう!」と仰いました。
(九州から来られた患者さんですから、患者さんのお母さんは不安が多かったと思います。私は20年以上もあらゆるアトピーの患者さんを、赤ちゃんからお年寄りまで、全て対処してきたので全てお見通しです。しかしながら、患者さんのお母さんとしては、初めて現代医学の免疫抑制を止めて根本治療に挑むわけですから、予後が全く分からないので不安がられるのは当たり前です。こんな時のために、常に連絡が取れるように、自宅の電話番号や携帯電話番号を教えておきます。休みの日でもいつでも相談できるようにするためです。休みの日に連絡をして良いというのは、患者に対して責任があるからです。
今現在日本に一番欠けているのは何かというと、責任です。とりわけ権力や知識を持っているエリートたちの無責任ぶりは目に余ります。自由や権利だけが主張され過ぎて、それに伴う責任だけは反故にされています。何故このような世の中になったのでしょうか?考えてください。)
スタッフの方から、入浴剤の使い方や消毒の仕方、薬の塗り方を教えて頂きました。「絶対、治そうね!頑張ろうね!」そう気合を入れて、聞いた事を忘れないようメモを取りました。そして、不安なことは何度か尋ねて帰路に着きました。
あんなにも浸出液が出ていたのに、それは3日も経つと、ピタリと治まりました。顔・腕・両足の消毒には時間がかかり、毎日が慌しく過ぎました。お風呂は、子供が疲れてぐずるので、お茶やジュースで誤魔化しながら入りました。ぐずる子供をあやしたり、こちらも同じように疲れるので、30分が限界でした。
不安や疑問に思うことは、すぐに電話で尋ねました。患者からの電話に出て指示をしたり、自宅の電話番号を教えてくれる先生が、他にいらっしゃるでしょうか?松本先生は、誠心誠意患者への治療に対して責任を持っているんだなあ~と心強く思いました。(お金をもらっている以上、さらに「絶対に治してあげます」と言った以上、その責任を毎日の患者さんの治療の中で果たしていかねばなりません。ただ私にも休息が必要ですから、休みの日の電話は必ず午前8時~午後の6時までと決めています。)
来る日も来る日も、お風呂に充分入れない分を消毒と塗り薬でカバーしました。朝晩の消毒は、お風呂の濃い液だけでは拭い切れないので、シャワーで流しました。掻き毟ると、益々消毒に時間が掛かることや、少しでも早く傷が塞がるようにしたかったので、手にはミトンを付け、取れないように、ズボンもめくれないように工夫をしました。それでも掻いて血が出る事が、多々ありました。
果物は何でも食べさせましたし、反応が出ていた小麦と海老も、遠慮なく食べさせました。ただ、卵と牛乳は、反応の数値が高かったので、子供の傷具合や体調を見ながら、少しずつ食べさせて行く事にしました。
(もちろん何を食べても良いのですが、今まで除去食をやってきた人が、その除去食を大量に食べると症状がドーンと出てびっくりすることがあるので、徐々に増やしていくように指導しております。
何回も強調しておきますが、卵やミルク自身がアレルゲンではなくて、その中に含まれている化学物質がアレルゲン性を持つハプテンとなり、このハプテンが食べ物の蛋白(これをキャリア蛋白といいますが)と結びついて初めてアレルゲンとなるのです。よく言われるようにアナフィラキーショックなどというものは、普通の生活では滅多に起こりません。私も20年以上患者を何万人も治してきましたが、アナフィラキーショックは経験したことがありません。ただ、注意しなければならないのは2~3歳の小児が食べた食べ物によって喉頭浮腫が生じて、息が出来なくなることを2~3回経験したことがあります。そのような時でも、様子を見るだけでほとんど自然に浮腫が解消していきます。それこそ息が出来なくなったときにはステロイドが必要でありますが、滅多に使うことはありません。医者は常に大げさに症状や予後を患者に伝えることがあり、患者を恐怖に陥れることが得意です。そして過剰治療をやって結局は後でリバウンドに苦しむことが多々あります。
特に子供の病気は熱が出る風邪と、アレルギーしかありません。風邪は熱が出るものですから母親は心配しますが、結局子ども自身の免疫でウイルスを殺す以外に治しようがないのです。漢方は免疫をヘルプしてくれます。ただウイルスによる肺炎は少ないのですが、2次性の感染症である細菌性肺炎は抗生物質で治すことができます。風邪も恐れるに足りません。やはり子供の病気で一番怖いのは喘息です。息が3~4分出来なければ取り返しのつかないことになることがあるので、注意しなければなりません。風邪が喘息の引き金になるので漢方煎剤をいち早く飲んで免疫を上げて治さなければなりません。
アトピーの患者さんはブドウ球菌感染症になりやすいので、ブドウ球菌による発熱に対して常に注意しなければなりませんが、熱が出れば抗生物質をすぐに飲めば敗血症で死ぬことはありません。
小児科医が少ない少ないと言われていますが、風邪とアレルギーだけが小児の病気でありますから、小児科医は風邪医、アレルギー医といっても良いぐらいです。)
治療を始めて5ヶ月が過ぎようとしていた頃、細菌に感染している様子ではないのに、熱が引かないので、近くの内科を受診したら、『風邪でしょう』との事でした。3日目の夜になっても熱が引かないので、夜になって救急病院に連れて行きました。肺炎との事で、その夜から入院することになりました。点滴を打つと言うので、「ステロイドが入った薬は使わないで下さい」とお願いしました。翌朝、担当の先生が来られましたので、子供がアトピーの治療で、松本医院にかかっている事、飲み薬は松本先生の許可を貰ったものしか飲ませたくない事を伝えました。最初は怪誘そうな顔で、話が理解出来ない様子でしたが、子供を守ってあげられるのは自分しか居ないと思うと、担当の先生が分かってくれるまで何度でも言うしかありませんでした。この先生の言うままにして、治療が逆戻りになるのは避けたかったのです。ここだけは、どうしても譲ることは出来ませんでした。しかし、命に関わる事だったらどうしよう・・と思ったのも事実です。
松本先生に、肺炎で入院している事を言い、薬の事を尋ねました。離れていても、こうして指示をして下さるので、心強かったし、有難く思いました。
それから1ヵ月後、再び発熱。今度は、熱と共に、腕に水泡が出来ていました。その水泡は、指や体に広がってきました。へルペスウイルスに感染しているとの事で、先月と同じ総合病院に入院しました。前回、薬の事で私の話を理解してくれた女の先生が主治医でした。先生は、『お母さんを通じてお薬の話をすると行き違いがあるから、松本先生と直接話をしたい。」と仰いました。松本先生に事情を話すと、快諾して下さいました。その日は、病院がお休みでしたので、自宅に連絡をしました。
(確かに病院の医者から電話があったことも記憶しております。ステロイドを使うと必ず免疫が抑制されます。免疫が抑制されている間にヘルペスウイルスが増殖しますが、その間免疫で察知されないのでヘルペスの症状は起きないのです。というのは、全ての感染症について言えるのでありますが、症状が出るのは免疫が敵を認識し、排除する戦いを挑むときだけなのです。ヘルペスは極めてずる賢いウイルスであり、様々な免疫から逃れる術を身につけています。とりわけ免疫の届かない神経細胞にこっそり人間の一生涯に渡って隠れて続けることが出来るのですが、人間の免疫が落ちたとき、例えば風邪を引いたときや睡眠不足や長期の勉強や労働やストレスの最中に、免疫が下がっている間に、こっそりと神経に沿って増殖していくのです。免疫は神経に炎症を起こし、一度傷つくとなかなか修復されにくいので、免疫の炎症が起こりにくいようになっています。ここで隠れ住み増殖していくのはヘルペスのずる賢さのひとつです。しかしながら臓器不全を起こすほどヘルペスはタチは悪くないのです。人間の体内に住み着くだけで満足しているのですが、やはりウイルスのひとつですから様々な症状を呈します。例えば慢性疲労症候群とか、寝汗とか、ラムゼーハント症候群という内耳神経を傷つけて、難聴や耳鳴りや眩暈を起こすのです。よく言われるメニエール病というのも、ヘルペスウイルスのために起こっていると私は考えています。他に顔面神経麻痺や三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛などの末梢神経痛もほとんどがヘルペスウイルスとの戦いの炎症のために生じているのです。ヘルペスは8種類の仲間がおり、それぞれに特徴的な症状を引き起こします。ヘルペスはまたの機会に詳しく述べます。ただ、ヘルペスに効く抗ウイルス剤が使えるので、症状はずいぶん楽になります。)
この後、ヘルペスは治ったものの、赤い発疹が胸・お腹・背中に出来ていました。暖かい時期になろうとしていたので、全身を消毒した後、シャワーで流しました。それも1ヶ月程度で、無くなりました。
治療開始から7ケ月目に、2度目の受診。この頃から、あまり痒がらなくなってきました。太ももの内側とひじ、足の甲には、若干の傷はありましたし、頬も赤くなったりならなかったりを繰り返していました。松本先生からは、消毒やお風呂を欠かさない、アレルギー反応のある食べ物も食べさせるようにとの指示がありました。実際は怖かったので、たま~に食べさせる程度でした。
しかし、その後玉子焼きやチーズを食べても、ひどくなったり湿疹が出ることはなく、ロの周りが赤くなることが、たまにありましたが、卵や牛乳に限りませんでした。それもごく僅かな時間だけで、す-っと引いて行きました。
治療開始から11ヶ月目に、3度目の受診。
この日、松本先生から、『10月の花粉の時期が終わったら、お風呂も2日に1度でも良いよ』と言われました。それと、待ちに待っていた『手記』を書くように・・との話がありました。福岡から大阪へ、治療もそろそろ終盤なのでは?と感慨深い思いで向かいましたので、本当に『手記」のお話があった時、思わず『書いていいんですか?』と尋ねてしまいました。
ここまで松本先生を信じられたのは、何件かの皮膚科で受けた治療による不信感と疑問を、松本先生が解決してくれたからです。それと忘れてはならない事は、家族の協力と同意です。私は仕事を持っているので、保育園に預けられない二男の面倒は、主人の両親が見てくれました。二男の入院中も、仕事が休めなかったので、主人と主人の両親と実家の両親が、交代で対応してくれました。その事にとても感謝しているし、今の二男があるのは、皆のお陰だと言うことを忘れてはいけないと思っています。そして-番頑張ったのは、やはり二男本人だったでしょう。『たつくん、よく頑張ったね!!」そう思うと胸が熱くなります。
(重症のアトピーやリウマチの根本治療は家族の協力が欠かせません。このお母さんのようにあちこちの皮膚科を回って、そのでたらめぶりを経験した人には私の理論と実際が如何に正しいかはすぐに分かることです。しかしながら世界でただ一人、アレルギーは全て治すことが出来ると豪語している男を誰が信用するでしょうか?私の背後には誰も支えてくれる人がいません。ただ私一人自分の真実の孤塁を守り続ける中で、このように治っていく患者さんが徐々に増えていくと、真実も長い時間がかかっても最後は世界を支配することができるようになるでしょう。このお母さんも松本医院でアトピーが治ったと福岡で吹聴して回っても、おそらく誰も信じないでしょう。だってお母さんは医者でも何でもないのですから、周りの医者の全てがアトピーは治らないと言ってしまえば、このような貴重な体験も全く説得力が消え失せるでしょう。しかし、ガリレオ・ガリレイではないのですが、それでも『アレルギーの全ては治り、リウマチは治る』という言葉は永久に鳴り響き続けるでしょう。)
辛いこと、挫けそうになること、何度も何度もありました。だけど治療を受けていらっしゃる方、これから治療を受けられる方、どうぞ松本先生の理論を理解して、アトピー完治に向けてまい進して下さい!!以前は目を覆うような痛々しい姿でしたが、今は誰よりも締麗な肌をしています。
(その後お父さんのひどいアトピーも治してあげました。いずれ手記も書いてもらう予定です。
子供のアトピーについて一言述べておきます。生後2~3ヶ月でアトピーが出て、すぐに当院に来られれば、4~5ヶ月で食べ物によるアレルギーの全てはほとんど治ってしまいます。つまり、4~5ヶ月で食べ物に含まれる化学物質に対して自然後天的免疫寛容を起こしてしまうということです。
ステロイドを使って生後6ヶ月で来られると、治るまでの期間は4~5ヶ月では足りません。何故かというと、その間にステロイド、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤を使ってこられるので、抑制された免疫系のリバウンドがあると同時に、免疫寛容を起こすサプレッサーT細胞の働きも抑制されているので、この抑制の解除にも時間がかかり、思いのほか免疫寛容を起こすのに手こずります。
アトピーなどというのはまさに自分で治すものであり、医者や薬で治すものではないのです。何もアレルギーだけが自分で治す病気ではなく、全ての病気は自分の免疫で治すものです。ところが現代の医療は免疫を抑制することによって病気を作り、一生治らない病気にしてしまうのです。免疫系は人間の頭脳より遥かに完全無欠であります。このような完全無欠のシステムを乱すのが医者であり、製薬メーカーの作る薬であるのです。悲しいことです。)