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    手記を送ります。どうぞよろしくお願いします。
    現在、娘は2歳。先月1月より少し湿疹が出てきました。
    松本先生より、花粉が飛んでいるからとのこと。
    様子を見ようと思います。(アレルギーの中で一番自然後天的免疫寛容が起こりにくいのは花粉症です。それは花粉は1年に1回しか出会わないからです。)
    右近

    「アトピー手記」 右近 萌木 2歳

    コメント:平成20年5月5日

    たいへん遅くなりましたが手記を送ります。
    色々とお世話になりました。本当にありがとうございました。

    2005年2月15日
    右近由美(母親)
    松本医院 松本先生へ

    2003年2月(誕生)
    助産院で産まれた時から、顔には赤いプツプツがあるが、『乳児性湿疹』との事でした。大した事でもなさそうなので、そのうち消えるだろうと、心配はしませんでした。

    (生後直後からアトピーが出現した乳幼児の手記です。どうしてこのように生まれる前からアトピーが出る準備がなされていたのでしょうか?赤ちゃんの免疫はもちろん未熟ながらも胎児の頃から始まっています。まず肝臓や脾臓で免疫細胞は作られますが、生まれる数ヶ月前から徐々に本格的に骨髄で作り始めます。もちろん同時にIgE抗体を作るリンパ節も作られつつあるのです。

    胎盤を通じてお母さんが摂取した化学物質が胎児にどんどん運ばれ、免疫系の発達が優れた赤ちゃんは既に胎児の間にこの異物と戦っているので、胎児のときに既に皮膚にアレルゲンを出してアトピーを作っているのです。従って出産直後にもう既に化学物質を皮膚から排除する症状であるアトピーが見られたのです。この赤ちゃんのアトピーを産科医は乳児湿疹と名づけたのでありますが、これはあくまでも症状を述べているだけであって、病名ではありません。

    皮膚の症状は突き詰めれば二つしかないのです。それは湿疹と蕁麻疹だけであります。皮膚の表面、つまり表皮で免疫反応を起こして異物を出すときに見られるのが湿疹であり、皮膚の奥深く、つまり真皮で異物を認識し、真皮から異物を吐き出そうとするときに蕁麻疹が現れるのです。

    皮膚の病気というのはその原因を考えれば10にも満たないと考えています。にもかかわらず皮膚の病気は皮膚科の書物には2000以上も記載されています。このような皮膚科学を皮肉な言い方をすれば記載皮膚科学と言ってよいでしょう。まさに記載されているだけであって、正しい病名、つまり原因病名を述べているのではありません。

    いずれにしろこの赤ちゃんのように生まれたときからアトピーがある赤ちゃんは、かなり異物を認識する能力が優れているといえます。この能力は遺伝子学的にはMHCという遺伝子によって決められており、その多様性が大きい赤ちゃんほどアトピーになりやすいのです。私は人間は全てが遺伝子で先天的に決められていると考えています。ただしここで一言大切なことを付け加えなければなりません。それは人間の遺伝子の発現は後天的な環境によって決められていることです。この赤ちゃんにしても、化学物質がなかった数百年前にはこのように異物を認識するMHCという遺伝子の発現は発揮されなかったのです。しかし現代のようにほとんどの製品が人工化学物質でできている時代においては、後天的にこのような人工環境物質に反応して異物を出さざるを得なくなり、遺伝子が発現したというわけです。

    さらにここでもうひとつ付け加えておきたいのは、ひとつの遺伝子の発現が永遠に続くというわけではないということです。つまりこの赤ちゃんもアトピーの症状が出たわけですが、最後はこの症状を消してしまうことが出来る遺伝子も人体に内蔵されているところが人間の適応力の素晴らしさなのです。従って人間の様々な才能の遺伝子も後天的な環境に影響されるので、生まれつき賢い人がアホな人がいるわけではないので、このような意味でも人間を差別してはならないのです。逆に様々な才能の遺伝子を発現させるために、出来る限り良い後天的な環境を整えなければならないし、自分もその才能を発揮すべく努力しなければならないのです。逆に全ての人間が持っている都合の悪い遺伝子の発現が出ないように、社会システムを整備していかねばならないのです。)

    3月(生後1ヶ月)
    顔の湿疹は、少しマシになったり、たくさん出たりして、綺麗にはなることはありませんでした。痒いのかどうかは全然わかりませんでしたが、よく泣き、なかなか眠りません。
    1ヶ月検診で、病院へ行き、湿疹について質問しましたが、「今の所は、診断のしようがない。」という事でした。

    (すべからく病気はその原因を考えれば簡単に診断できるのです。要するに人体にどんな異物が侵入したかによって病気の診断は可能なのです。現代の基礎医学は免疫というものがどのような働きをして病気を引き起こすのかを明らかにしたにもかかわらず、臨床医学は意図的にといってもいい程に全ての病気の原因を曖昧にしております。

    病気とは異物が体内に入り込んだときにそれを排除しようとする免疫の正しい働きの結果生じる症状なのです。この異物には2種類しかないのです。ウイルスや細菌などの有害な異物と、化学物質という無害な異物の二つだけなのです。従ってこの症状は全ていわば『異物が入ったぞ』という警告なのです。ウイルスや細菌の有害な異物はワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。ところが無害な死んだ異物に対してはいつまでも間違った対応を臨床家は取り続けているのです。つまりこの警告を消し去ろうとする誤った治療が現代医学の臨床なのです。何故そのような警告が出てくるのか、その原因が何なのかについてどんなお偉い大学の教授先生方も一顧だにしないのです。本当に恐ろしいことです。こんな簡単な原因を分からない分からないといって逃げまくるのです。そして誤診を繰り返し、誤治療を繰り返し、最後はどうにもならない医原病を仕立て上げてしまうのです。しかもその責任も微塵だに感じることもないのです。
     
    真実の臨床医学というのは病気の原因は何かを突き止めることです。なんとなれば原因を突き止めない限りは病気を根本から治すことは出来ないからです。その原因を突き止める手段は免疫学であります。免疫の働き方を知ることによって原因が分かるのです。有害な生きた異物を殺すために免疫はIgG抗体を作ります。一方無害な死んだ異物と戦うときは免疫はIgE抗体を作り出します。まさにこの赤ちゃんの皮膚の症状は母乳から入ってきた農薬をはじめとする全ての無害な化学物質が原因となり、それをいたいけな赤ちゃんが必死で排除している姿がアトピーなのです。

    アトピーを起こさせないためには環境から全ての化学物質を除去すればよいだけです。しかし文明が作り出した化学物質を環境から全て除去することは、結局文明を否定する以外にありません。それではどうすればよいのでしょう?この答えも免疫の働きの中にあるのです。

    元来人体に入ってくる化学物質は、農作物の収穫を最大限にし、かつ労力は最小限にし、かつ最大限の利益を得るために用いられた農薬や除草剤や殺虫剤であり、その他様々な食べ物を美味しくする食品添加物であります。これらが食べ物や水と共に侵入してきたに過ぎないので、生涯そのような化学物質を摂取し続けても死なない程度の量なのです。

    人体の免疫はこのような化学物質に出会うと、免疫の仕事である異物を排除するという作業に取り掛かります。こうして皮膚から異物を出すときに見られる症状がアトピーなのです。ところが出してもさらに侵入してくる異物は、いずれ出し切れなくなってしまうのです。この時にその戦いを止めさせる働きが自然後天的免疫寛容なのであります。つまり、人体はいつまでも阿呆なことをし続けないメカニズムを遺伝子の中に内蔵しているのです。このような働きこそ人間の進化の適応力といえるものです。異物が人間を殺さない限り、必ずその異物を共存できるという極めて適応性の高いシステムを内蔵しているのです。この遺伝子が発現されるまで人間の免疫は異物と戦い続けるのであります。そして最後はアトピーの症状も消えてしまうのです。

    ここで賢い患者さんは次のような質問をするでしょう。「人体に異物が蓄積され続ければどうなるのでしょうか?」と。答えは二つあります。ひとつは化学物質である異物によって知らぬ間に癌ができたり、人体の機能が悪影響を受けて弱まったり、あるいは遺伝子にも影響があって、それこそ数世代後に人間は現在の人間ではなくなるかもしれません。しかし一方、人類はこのような化学物質を自分の必須の構成成分として活用することになるかもしれません。今のところその答えは誰も知りません。長い長い時間が答えを出してくれるでしょう。今のところそんなことを心配しても無駄でしょう。)

    4月(生後2ヶ月)
    成長とともに、手で顔を掻き、本当に不快な様子なので、手袋をつける事にしました。
    市の助産婦さんの家庭訪問でも、湿疹の事を相談しましたが、『乳児性湿疹』で、全く問題はないとの事でした。私はその言葉に安心が出来ず、酷くなる一方の娘の様子が、とても心配でした。薬品を塗る事には抵抗があるので、もう少し様子を見ることにしました。

    (この助産婦さんが言った、「乳児性湿疹で、全く問題はない」という説明にはお母さんを安心させる根拠は何も述べられていません。根拠もなく薬を塗り続けるお母さんの不安は正しいものです。

    私以外にこのようなお母さんの不安を消し去る科学的根拠を持っている医者はいないのです。その根拠と証拠がこのホームページに満載されているのですが、私のホームページに出会う確率が少ないので皆さんは私に本を大々的に出版して全ての人が目に付くように、と勧めてくれますが、私はなかなか踏み切れません。その理由のひとつは患者さんが一日何千人も来ると、一日で私は忙しさのために殺されてしまうことになります。二つ目は医学界から刺客を送られて?殺されてしまう可能性があるからです。私一人が如何に真実を伝えても既成の組織に勝てるはずがありません。私のホームページを読めばお分かりのように、アトピーとリウマチも結局は同じ敵を相手にしているのですから、病気の原因を考えれば同じ病気といえるのです。このような誰も知らない事実と理論で埋め尽くされている本が出版されれば私はどうなるのでしょうか?黙殺だけで済むでしょうか?それこそ、一生懸命真実を語れば語るほど反発は大きくなっていきます。日本の医学界、世界の医学界、日本の製薬メーカー、世界の製薬メーカーが、私の口封じのためにどんなことを仕掛けてくるかを考えるだけで、私は生きた心地がしません。でもいずれ私の理論と実践は少しずつ認められる日が来ることを祈りながらコメントを書き綴っているところです。)

    5月(生後3ヶ月)
    よく掻き、顔の状態もますます悪くなり、近くのアトピー治療で有名な漢方医院に行きました(ツムラの漢方薬をもらい、私が服用し、母乳を通して娘に与えるよう指示される)。全く変化がないまま、1週間後に再来院。この時には、日々悪化が激しく、夜など、痒そうで、もう見ていられない状態でした。

    (私は無名の医者です。有名とは一体何でしょうか?一度考えて見ましょう。有名とは数多くの人がその人の名前を知っているということです。私は常々思うところは名声よりもその人がどんな真実を知っているのか、行っているのかが一番大事だと思います。有名である人は現世利益がたんまり色々な形で懐に入ってくるでしょうが、果たしてその人の真実の度合い、正しさの度合いは有名さに比例しているでしょうか?有名な漢方医院は本来、何によって有名になるべきでしょうか?答えは簡単です。病気を治せることによってでしかありません。もちろんこの有名な漢方医院もアトピーを治すことができないのですから、偽りの虚飾の有名さであります。このような有名さがあらゆる分野で日本国中広まっています。意図的に宣伝を行うマスコミを通じて、間違った名声が闊歩しております。さらに、有名になった人は虚飾の自己満足、つまり虚栄心という快楽をむさぼることが出来ます。うぬぼれればうぬぼれるほど、幸せが拡大していきます。

    しかしながら本当に有名になるべきものは真実だけなのであります。真実には虚栄心もなくうぬぼれもありません。その真実を発見した人が死んでも真実は絶えることはありません。真実のみが永劫に栄えるべきものなのです。真実を求めて生きるがゆえに永遠の生きがいも出てくるものです。どうして他の人たちはこんな簡単なことに気が付かないのでしょう?)

    翌日、病院の小児科で、『重症のアトピー』と診断されました。(ここでこの患者さんのお母さんはこの医者に聞くべきです。「今まで乳児湿疹といわれてきたのですが、重症のアトピーとどう違うのですか?今までの診断は誤診だったのですか?貴方が重症のアトピーと診断される根拠は何なんですか?」と。こんな質問をすれば、この医者もうろたえるあまりに、患者に対して怒りを感じたことでしょう。なぜならば医者は本質である知らない痛いところを突かれると、自分のプライドを傷つけられるからです。彼らは真実を傷つけられるよりも、間違ったプライドが傷つけられる方が、遥かに痛みを感じる人種なのです。)

    (痒み止めのローションとステロイドなどをもらう。)ステロイドは塗りたくないと言いましたが、「ここまで酷い状態だと、ステロイドを塗る以外にない、必ず塗ってあげるように、それが母親の役目です。少しずつ減らせるから。」と強く言われました。帰ってから、ローションは試してみましたが、変化はありません。娘は、顔を掻きむしっては、泣き叫びます。その日一日中、ステロイドをについて、インターネットで調べました。悩んだ結果、使用しない事にして、他の方法を探し続けました。

    (ステロイドをひとたび使えば、止めることが出来なくなる麻薬だということをこの医者は長い間の経験からも学び取っているはずなのです。にもかかわらず結局嘘をつくことに何の反省もないのです。しかも相手は素人ですから、さらに弱みを持った患者さんですから、言いたいやりたい放題というわけです。

    このような間違いを正す方法が唯ひとつあります。次のように法律で決めるのです。『治さなければ医者にお金を払う必要はない、治らない上に副作用を引き起こせばその保障もする。』という法律を作れば、この世から医原病という一番多い病気は消え去ると共に、医療費が今の30兆円から10兆円以下になるでしょう。いや、もっと減る可能性があります。さらに、もうひとつ法律を作ればもっと医療費は減るでしょう。『専門家である医者が素人である患者に嘘をつけば2倍返しをする』という法律を加えるのです。もちろんこんな法律を作れば医者のなり手も激減し、製薬メーカーも必要なくなり、厚労省も仕事がなくなり、厚労官僚も減ってしまうでしょう。こんな正しいことをやれば困る人が出てくるから決して絶対に永遠にこんな法律は作られないでしょう。アハハハ。)

    翌日も、症状は悪化するばかりでした。あまりの酷さに、傍で見ているだけで神経がやられそうになりました。昼間は何冊もアトピーの本を読み、夜中はずっとインターネットで調べました。娘は、手袋を、パジャマに安全ピンで留められて泣きわめき、芋虫のようにのたうち回っていました。もう、この状況を1日たりとも続けられない、自分の神経が持たないと思いました。

    そして、松本医院のページに辿り着き、できるだけ色んなページを読み、とにかく松本先生の「絶対に治る」の一言に強くひかれて、行く事に決めました。

    (私はアトピーもリウマチも理論的には絶対に治ると言い切っています。先ほどのような法律が作られれば、私も専門家の医者の端くれでありますから、もし私の言っていることが嘘であれば私もとんでもない窮地に追い込まれることになります。それでもそのような法律を作れと提唱するのは、私の理論は絶対に間違いがないからです。

    こんなことに気が付くのは、何も私が神に近い頭脳を持っているわけではありません。私より頭の良い医者はごろごろいます。国公立大学の教授連の学力の偏差値は圧倒的なものでしょう。が、ここでひとつ断っておきたいのです。頭の良いことと正しさは比例するわけではないということです。私は東大の医学部の教授より学力の偏差値は劣りますが、真実の偏差値と正しさの偏差値においては絶対に負けません。世の中の誤った考えのひとつは、知識を持った権力を持った権威を持った資格を持った頭の良い人は間違いを犯さないという考えです。このような人の周りには利権の匂いがぷんぷんとしています。真実や正しさの匂いよりも利権の匂いが遥かに強いのです。一人一人の専門家の正しさというのは、医療界という集団としての利権に圧倒されてしまいます。一人の人間の力というのは時代の流れを決める集団の力の前ではひれ伏さざるを得ないのです。その組織集団で生き続けるためには、その集団の仁義に従わざるを得ないのであります。
     
    私が一人、一匹子羊よろしく世界でただ一人孤軍奮闘できるのは、自分の道を進める一介の開業医であるからです。集団の間違った規制に従うことは全くないからです。ただ、医療の唯一の目的は病気を治すことです。この目的を果たせば、患者さんは私を信頼し、患者さんが私を支えてくれるのです。今のところは私のホームページに出会ったり、口コミで私を知った人だけが、私の患者さんでありますが、最後の最後は間違った医療を受け続けている全ての患者集団が私の味方になってくれることでしょう。それはいつの日かは分かりませんが。)

    翌日、さっそく松本医院へ行きました。娘の顔や身体は、ずる剥けで、赤くなり、体液でベタベタしていました。本当に酷い状態でした。「どんな先生だろう、本当に良くなるんだろうか。」と、不安な気持ちもありましたが、着いてみて、患者さんの多さと、スタッフの方々のてきぱきとした仕事ぶり、そして医院内の活気に、少し安心しました。

    松本先生には、「こんなくらい、軽い軽い。治るわ。」とあっさり言われて、大変心強く、私自身がまず助けられたように感じました。そして帰りの車で、娘の顔に赤い軟こうを塗りました。こうして、信頼できる先生にかかり、安心できる薬(漢方)を使える事が、これ程までに気持ちの落ち着く事かと思いました。

    (偽りの安心というものもあります。私が差し出す安心は真実の安心です。理論と証拠で裏打ちされた本当の安心です。ただ自然後天的免疫寛容を起こすまで、どこまで赤ちゃんが耐えられ、どれだけ家族が耐え続けられるかが問題です。

    とりわけ大人のアトピーと違って、赤ちゃんのアトピーの治療に際して注意しなければならない点がいくつかあります。まず第一は、ブドウ球菌感染をどのようにして防ぐかということです。風邪でないのに発熱が見られれば感染が起こっているということです。このときはすぐに抗生物質を飲んでもらわねばなりません。つまり常に体温を測らねばなりません。発熱が見られれば必ず感染が起こっている証拠であります。二つ目は栄養不良状態にならないことです。栄養そのものはお母さんの母乳から供給されます。ところがまさにその栄養物質である食べ物に農薬が大量に混入しているためにアトピーが生じるのです。赤ちゃんの免疫は吸収されたこの化学物質を血管から排除するために炎症を起こします。そうすると血管から化学物質と共にリンパ液、つまり体液が組織に大量に出て行き、その組織からこれらの体液が体外へ出て行きます。引っ掻くことによって異物が排除されると同時に、リンパ液に含まれる蛋白質、水分、電解質、脂肪などの全ての栄養も一緒に体外へ出てしまうのです。すると症状がひどいときは体重が増えないことがあるのです。

    化学物質そのものがアレルゲンになっているのではありません。この化学物質と結びついた蛋白がアレルゲンとなるのです。この化学物質のことをハプテンといいます。蛋白のことをキャリア蛋白といいます。つまりハプテンとキャリア蛋白が結びついて複合体をつくり、この複合体が赤ちゃんの免疫にアレルゲンと認識されるのです。言い換えると、卵がアレルゲンではないのです。卵と結びついた化学物質であるハプテンを排除しようとしてアトピーを引き起こすのです。

    この点を絶対に間違わないでください。医学会は卵やミルクや小麦を除去しなさいと勧めます。除去すべきは本当は卵や小麦に含まれている農薬であるにもかかわらず、このような間違ったアドバイスをします。とすれば、原理的にアトピーの赤ちゃんは永遠に卵・小麦が食べられないわけです。何故こんな間違いが起こるのでしょうか?答えは簡単です。製薬メーカーが実は医療界を支配しております。それは製薬メーカーが一番大きなお金を持っているからです。製薬メーカーの子会社が農薬メーカーであります。もし農薬が原因だと大学の教授が言ってしまえばどうなるでしょうか?おそらく学会から村八分にされてしまいます。

    東京で最近気管支喘息の訴訟がありました。ディーゼルエンジンの排気ガスが原因であると喘息患者が一団となって訴訟したのです。6大自動車メーカーは原告団とこっそり手打ちをしました。十数億円を支払ったようです。私は常々言っているように、気管支喘息もアトピーも同じ敵を相手にしているだけで、戦う場所が違うだけですから、同じようにアトピー患者が集団訴訟を農薬会社にすればどうなるでしょうか?農薬会社は大損害をこうむることになるでしょう。
     
    話を元に戻しましょう。残念なことに除去食をやってこられたり、お母さんの母乳を飲ませないで人工ミルクをやってこられる赤ちゃんがいます。これは極めてまずいことなのです。母乳をやっている間にお母さんが大量の蛋白質の多い食べ物を食べ続けてこられるのが一番良いのです。お母さんが農薬のいっぱい引っ付いている蛋白質を食べてそれを母乳に加工するときに、アレルゲンの強さが軽減しマイルドになるからです。

    自然後天的免疫寛容を起こすまでに赤ちゃんが摂取すべきアレルゲン量は決まっていると考えています。赤ちゃんの腸管から直接にアレルゲンが入るとその症状は極めて激烈に出ることがあります。それどころか赤ちゃんが蛋白と結びついた化学物質の多い食事を口に含むだけで吐き出すことがあります。こんな時に同じ食べ物を母乳を通じて与えると、いわばその食べ物がお母さんの体で加工されてアレルゲンの度合いが弱まっているので、赤ちゃんのアトピーの症状が楽になる状態を続けながら食べさせ続けると、最後はその食べ物に関して免疫寛容が起こってしまうのです。しかも赤ちゃんは痒いのでその不安たるや絶大です。この時にお乳を飲ませると不安感が和らぎ、スキンシップによる愛情が赤ちゃんの痒みを耐えさせる力を生み出すことが出来るのです。
     
    離乳食は赤ちゃんのアトピーが良くなるまでは出来る限りしないほうがいいと考えています。誰が決めたか知りませんが、一般的に6ヶ月で離乳食をやるよう勧めていますが、これは間違いです。離乳食はあくまでも母乳だけでは体の成長に追いつかないときに補助食として徐々に加えていくべきものです。母乳は最高の栄養であると同時に母親の分泌IgA抗体がたっぷり含まれていますから、風邪をはじめとする感染症になりにくい上に、愛情が満載されています。特にアトピーの間は傷口からリンパ液が体外へ出てしまい、ますます傷口からの感染症の心配をしなければいけませんから粘膜から侵入してくるウイルスや細菌をやっつけてくれる分泌IgA抗体を含む母乳は絶対不可欠なものなのです。いずれにしろお母さんは蛋白質の多いあらゆる食品をどんどん食べて赤ちゃんに母乳として与えるべきなのです。アトピーの赤ちゃんだからといって特別なことをする必要は全くないのです。
     
    三つ目は赤ちゃんは痒くても掻けないものですから泣き叫ぶのです。優しく愛情を持って掻いてあげれば良いのです。『今は異物を吐き出す正しい戦いをやっているけれども、最後は有害でないということがわかれば、痒みはなくなるからね』と思いながら優しく優しく掻いてやってください。掻き傷からはがれた皮膚に化学物質である異物が付着して出ていくので、体は掻いてくれと要求しているのです。掻き破ればいいのです。傷を見るのが辛いから掻かない母親がいます。赤ちゃんが痒いときに掻けない苦しみをお母さんご存知ですか?掻きなさい。この後掻き破った後の処置が大事になります。掻き傷からブドウ球菌が感染することです。もちろん引っ掻き傷も痛いでしょうが、これは背に腹は変えられないので、当たり前のことなのです。ただその傷跡を早く治し、その傷跡につくブドウ球菌を如何に殺してしまうかということであります。その為に当院に来られたらやるべきことを色々と細かくアドバイスしてあげることになります。
     
    お母さんがあらゆる蛋白の多い美味しいものを食べて、たっぷりと母乳を作り、飲ませてあげてください。そして、常に体温の上昇がないかを注意し、かつ体重の減少がないことにも留意し、元気よく痒みのために泣いてくれれば優しく掻き破り、その傷跡を早く治し、その傷に付くブドウ球菌を殺し続ければ、アトピーの戦いが自然に終わり、症状がなくなり、アレルゲンと共存することが出来るようになるというわけです。
     
    赤ちゃんの体に入ってくるアレルゲンはまず食べ物でありますから、アトピーが出て一切免疫を抑制しない限りにおいては、普通のアトピーの子供は食べ物に含まれる化学物質に対して4ヶ月~5ヶ月で食べ物に対して自然後天的免疫寛容を起こします。次に出現するアレルゲンはハウスダストと色々な種類のダニが運ぶ化学物質です。最後に出てくるのは花粉症です。花粉症は大気汚染化学物質を結びつけて鼻や眼や気管支の粘膜に引っ付いてアレルギーを引き起こすのみならず、皮膚にアトピーの傷があればそこに引っ付いてさらにアトピーを悪化させるのです。)

    帰宅してからのお風呂などは、妹に手伝ってもらっても、慣れないせいか大変で、「これを、明日から、1人で1日2回するのか・・・」と不安になりましたが、昨晩に、どんな事でもしようと覚悟をしたばかりです。やるしかありません。その夜は、軟膏を何度も塗ってやりました。

    (アトピーにしろリウマチにしろ絶対に免疫を抑制しない限りは敵となっている化学物質という異物と共存できるように遺伝子的に定められているのですから、治る以外に道はないのです。私が治らないと言っても治るようになっているので、私の言うとおりにやれば絶対に治るのです。病気は私が治すのではないのです。人間の免疫が治してくれるのです。医者が出来ることは免疫を抑えることではなくて、免疫の働きを手助けすることができるだけです。この事実さえ世界の他の医者は全く気が付いていないのです。残念です。

    従って後は免疫力が全てを実行してくれます。もちろん治せない方法はひとつだけあります。それは現代医療がやっていることで免疫を抑え続ければ絶対に治らないようになっているのです。)

    驚く事に、次の日から、顔の皮膚が堅くなって、体液が出なくなりました。見た目は赤黒く、堅くなるのですが、あのズルズルに皮膚が破れて、液の出ている顔と比べれば、明らかに改善しているように思えました。こんな風に、たった1日で症状が変わると思ってもみなかったので、びっくりしました。こうして、漢方治療が始まりました。

    (現代医学の薬の効果は『症状が良くなれば効果あり』と厚労省はその薬を認可するのですが、これが間違いの始まりです。症状を良くすることが病気を良くすると考え続けている限り、アトピーを代表とするアレルギーも、リウマチを代表とする膠原病も永遠に治らないのです。

    病気とはすべからく異物が人体に侵入したときにそれを排除しようとするときに見られる症状のことを言っているわけですから、実は病気は喜ぶべきことなのです。何故ならば人間に不必要な異物を体内から排除しようとすることは正しいことではありませんか?この正しい戦いに際して見られる症状をなくしてしまえば、その異物がいつまでも体内に残り続けるわけですから、病気の原因は除去されないままになってしまいます。この症状を取る薬が効く薬として厚労省が認めるのですが、全て免疫を一時的に抑える薬に過ぎないのです。根本治療は侵入してきた異物を入れないことですが、入れないようにする薬は永遠に作られることはないでしょう。だからこそ人体は免疫というシステムを作って、異物を入れないように努力し排除する戦いを行っているのにもかかわらず、逆にその働きを奪ってしまうという愚かなとんでもない悪事を行っているのが、いわゆる製薬メーカーの作る薬なのです。
     
    この赤ちゃんも消毒をし、漢方風呂に入り、皮膚の新陳代謝を促進し、傷を治せばこんな風に一日で治ったかのように外からは見えるのです。ところがアトピーが治るというのは自然後天的免疫寛容を起こし、侵入した異物を吐き出さなくなることですから、それまでは人体の免疫は先天的に異物と認識したものを排除し続けるので、一時的に皮膚の症状が良くなったからといって、良くなった良くなったと喜ぶ必要もないのです。

    私の医院に来る人のほとんどが常に良くなったか良くなったかと尋ねますが、私の治療を受け始めて自然後天的免疫寛容になるまでに見られる如何なるひどい症状もどれほどひどい痒みでも全て良いことづくめなのです。ただその時に傷口から入ったブドウ球菌が感染症を起こすことは別の病気を起こすことになるので、これだけは避けなければなりません。乳幼児の場合はもうひとつ気をつけなければならない点は、既に述べたように、体外へ体液が露出しすぎて栄養不良になり、体重が増えないことがあることです。この2点だけが良くないことです。痒みが強いこととか、引っ掻き傷が増えるとか、痒みのために夜間眠れないとか、ぐずつくとかは全て自然後天的免疫寛容になるまでは当たり前の免疫の働きの結果生じたもので良いことなのであります。自然後天的免疫寛容が起こり、つまり治ってしまえば一切今まで述べてきた症状は消え去ってしまうので、それまで戦いを続ければよいのです。)

    6~7月(生後5ヶ月)
    毎日のお風呂は、正直に言ってなかなか大変だったのですが、それでも工夫して、漢方を台所で煮だし、濃い液を湿布用に少し残し、あとはお風呂に入れて、一緒につかりました。香りが苦手だと、色んな方の手記にありましたが、私は全く平気で、「なんて利き目のありそうな、いい香りだろう」と、温泉に入るような気持ちで楽しんでいました。(私は漢方風呂を漢方温泉の内風呂のつもりで楽しんでください、と言い続けています。常に赤ちゃんを抱きしめてアトピーは必ず治るという思いを込めて、このお母さんのように漢方風呂を楽しんでください。)

    手袋は、はめたり外したりして、好きなだけ掻かせましたが、体液が出るような事はなくなりました。湿疹は、広範囲に出ていて、良くなっていっているのかどうかはよくわかりませんでしたが、とにかく続けました。

    (良くなっているかどうかがわからないという思いは、素人の感じ方です。患者さんが常に医者に安心を求めるために発する言葉があります。まず『大丈夫ですか?』『良くなっていますか?』であります。これらの質問はいつも主語が欠けています。何が大丈夫で、何が良くなっているのかがはっきりしない質問なので、説明しようがありません。患者さんとしては信頼している医者から大丈夫と言われることでひとまず安心したいのでしょうが、これほど曖昧な問いかけはないのです。病気というのは見えない免疫の働きが病気を治すものですから、見えている症状を云々してもあまり意味がないのです。私のように全ての病気の本質を理解している医者ならともかく、普通の医者も症状の良し悪しで病気の経過の良し悪しを決める傾向があり、症状だけで医者自身も安心するところがあります。

    結局のところ本当の病気は感染症とアレルギー・膠原病の2つしかないので、いずれも免疫を抑制してくれるステロイドを投与すれば、たちどころに一瞬症状が良くなり、患者を安心させ、自分も安心することが出来ます。まさにこのような治療が現代医療の最も得意とする治療方法であります。一方、私の仕事はこのステロイドを抜いてステロイドの影響を除去し、最後は自然後天的免疫寛容を起こすことです。従って見かけの症状が良くなったり悪くなったりしたからといって、一喜一憂すべきではないのです。一番大切なのは目に見えない免疫の働きがどうなっているかであります。症状に惑わされずに見えない免疫の働きを見極める医者を名医というべきものです。)

    8月(生後6ヶ月)
    そしてある時、す~っと湿疹がひいていき、顔や体中がつるつるになりました。信じられないくらい綺麗になりました。まわりは「治った」と言っていましたが、「夏は良くなる」という話も聞くので、私としては様子を見ようと思いました。(この時点で食べ物が含んでいる化学物質に対して、概ね免疫寛容が起こったのでしょう。免疫寛容はひとつひとつの食べ物に対して起こしていきます。とりわけ蛋白の多い食べ物に引っ付いた化学物質が一番アレルギーが強く出てきますので、とりわけ3大アレルゲンである卵やミルクや小麦などに対して免疫寛容を起こすと、急激に症状は軽減します。)

    9月(生後7ヶ月)
    ・あまりにも綺麗になって、お風呂に入れなくなっていたら、冷たい風の吹き始めた9月中旬頃、2~3日で、顔に赤い湿疹が一気にできました。以前よりはマシでしたが、やはり「またか・・・」とショックではありました。治療を再開しました。(食べ物に対して自然後天的免疫寛容が生じれば、次に見られるのはハウスダスト、ダニ、そして花粉であります。アトピーの傷が完全に癒えていないときに、傷口にハウスダストや花粉が引っ付くと、再び症状がひどくなることがあります。とりわけ花粉は一年にある特定の季節に1回しか出会わないので、免疫寛容が起こりにくいのです。その点、ハウスダストやダニは毎日出会っているので、花粉が運ぶ化学物質よりもハウスダストが運ぶ化学物質のほうが遥かにたやすく自然後天的免疫寛容を起こしやすいのです。)

    10月~2004年5月(生後1年4ヶ月)
    どこかに赤い湿疹が出ている状態は続きましたが、それでも、どんどんマシになっていきました。

    (生後7月から生後1年4ヶ月へと飛んでしまいましたが、その間あまりひどくなかったのでしょう。全ての人は先天的にIgE抗体を多かれ少なかれ作るように遺伝子に暗号がコードされています。つまり異物に対して先天的免疫活動性を持っています。従って全ての人に大量のアレルゲンを投与すれば、必ずアレルギーを経験することが出来ます。

    いわゆるアトピーの患者さんは少量のアレルゲンでもそれを異物と認識し、排除せざるを得ない遺伝子の働きが強いといえます。従って子細に人を観察すれば、アレルギーを一度も経験したことがない人はいないものです。現代文明が作り出した化学物質は何十万種類もあります。このような人工的化学物質は世界が工業化を始める前は、というよりも産業革命以前は皆無だったのですから、産業化以前の時代にはアレルギーの「ア」もなかったでしょう。

    もちろん天然の異物は人類発生以来、人体に侵入してきたはずですから、多かれ少なかれアレルギーを経験したはずですが、この人たちも免疫を抑えられない限りは、(もちろんそんな薬はなかったので)そのような天然の異物に対して自然後天的免疫寛容を起こし、共存できるようになったのです。これを私は進化論的自然後天的免疫寛容と呼んでいます。いずれにしろ、如何なる異物でも人間を殺さない限りは共存できるようになっているのです。自然の理に逆らわない限り、つまり免疫を抑えない限りは必ず全ての異物に対して自然後天的免疫寛容になるようになっているのです。)

    6~9月(生後1年7ヶ月)
    去年と同じく、殆ど治ったかのように、皮膚は綺麗になりました。又、秋になるまで様子を見ようと思いました。

    10~12月(生後1年10ヶ月)
    そして、今年は、寒くなってからも綺麗なままです。背中に1つ2つ小さな赤い湿疹が出ているくらいで、それも痒そうではありません。初めて松本医院を訪れた時の事を思うと、信じられない状態です。本当にありがとうございました。心より感謝しています。

    (この赤ちゃんも大勢は生後6ヶ月で決まってしまいました。全てのアレルギーは大量に摂取しなければならない食べ物から入ってきます。生きる為に一日3回は無理やり化学物質で味付けられた食べ物を食べざるを得ないからです。これらの化学物質を消化吸収して体内に入れ込んだ後、免疫がそれを排除する戦いに挑みます。さあ、どこから出せばよいのでしょうか?当然皮膚が一番広くて出しやすいので、まず赤ちゃんのアレルギーは皮膚からアトピーが出ます。

    アトピーが出現すればすぐに松本医院を見つければよいのですが、これは宝くじを当てることよりも難しそうです。見つけても3~4ヶ月間戦い続ける赤ちゃんの症状がひどいので、途中で挫折する赤ちゃんもいます。赤ちゃんが挫折するというよりも、お母さんやお父さんが耐えられなくなって、結局他の医院でステロイドを使ってしまう症例もたくさんあります。お母さんお父さんが完全に私の理論を理解し、私を信頼しても、今度はおじいさんおばあさんが許さない家庭もあります。さらに、親戚に医者がいるともう終わりです。

    私は世界の全ての医者や学会を敵に回しているものですから、私を目の敵にしている医者が多いのもうなずけます。それでも医者の子供さんで面白い症例がありました。東大の医学部の先生の娘さんを治した経験があります。この方は臨床の先生ではなくて、やはり基礎の先生でした。基礎の先生は薬とは直接関係ないので利害関係がなく、私の理論が正しいと理解され、最後まで続けていただけました。

    他にも全国からアトピーを持った臨床医が来てくれました。彼らはステロイドはいつでも簡単に手に入るものですから、どんどん使い、挙句の果てにステロイド皮膚症となり、どうにもならなくなって松本医院に来てくれました。早速ステロイドを止めてもらうわけですがリバウンドがでます。開業している医者であれば症状がひどくても休めません。休めば医院が全て立ち行かなくなるものですから、結局臨床の先生で最後まで私についてきてくれた人は、私の覚えている限りは誰もいません。勤務医の場合も途中で挫折する人がいました。開業医と同じように長期に休むことは専門医であればあるほど難しいうえに、私の治療を続けることは同時に現代医療に挑戦していることになり、その病院の皮膚科に行かざるを得なくなり、私の理論は誤っていると言われ、ステロイドに逆戻りとなってしまうのです。
     
    最後に述べておきたいのですが、いわゆる病気は否定的に捉えるべきものではないのです。病気は異物が入ったという警告であり、この異物が何であるかを見極めることが医者の仕事となるべきなのです。警告を出してくれているのは免疫の働きであり、警告されているのは人体に侵入してくる異物であります。これを排除するために免疫が作動し始めるのです。

    従って正しい病気の分類は侵入してくる異物の種類によってされるべきなのです。

    1つ目は細菌・ウイルスという異物による感染症。これはワクチンと抗生物質によって征服されました。

    2つ目は化学物質を排除する戦いであるアレルギー・膠原病です。これは私が征服してしまいました。

    3つ目は必要な栄養を摂り過ぎて成人病を起こすことです。これも炭水化物を摂り過ぎず、標準体重を維持すれば必ず治る病気です。これが豊かな日本で最も多い病気となっています。しかし治すのも実は極めて簡単なのです。食欲をコントロールすればいいのです。

    4つ目は心の異物を排除する戦いのために生じる精神病です。この治療法は心の異物を受け入れることしかありません。つまり諦めることです。昔は食欲を如何に満たして生き続けるかが問題でありました。つまり、食べることさえ出来れば人々は納得したのです。ところが、現代人は食べられないことで心配する人はなくなりました。従って餓死する人は誰もいません。逆に3つ目の病気である成人病は食欲を満たしすぎるから生ずることは述べました。ところが、食欲を満たした後に次に出てくる問題は心を満たすことです。余りにも心を満たすための刺激が多くなりすぎたために心の病が増えてしまったのです。食べて生き続けることだけで満足できなくなった現代社会に特徴的な病と言えます。

    5つ目は癌です。これは自己の細胞がいわば異物になることです。私もいずれ癌で死ぬことになるでしょう。人間は生まれたときに生命の設計図である遺伝子の中に死の設計図も共に持って生まれてきているのです。従ってこれは純粋な異物ではありません。自分の体の一部が異物になってしまったのです。この異物を排除するということは自分の細胞を排除することになります。従ってこれは病気ではありません。これは内側から生命が崩壊していることですから、異物云々という病気のレベルの話ではないのです。だからこそ私は癌は病気ではないと言い続けているのです。遅かれ早かれ生あるものは死を迎えるようになっているので、これは誰もが避けられない神の定めというべきものです。ただ出来る限り癌にならない努力はできます。癌については他に書くつもりです。

    最後の最も多い病気は医原病です。癌や精神病以外の3つの病気は全て異物を排除する手助けをしてあげれば治せるのですが、逆に排除しようとする免疫の働きを抑える薬しか作れないので、結局病気を作っていることになります。(もちろんワクチンと抗生物質は例外ですが)しかも薬そのものが異物ですから、2重で医者は病気を作っていることになります。

    私は自分だけが優れた医者だとは全く考えていません。他の医者や製薬メーカーに対して私怨を抱いているわけでもありません。ただただ純粋に真実を述べているだけです。
     
    私の理論が如何に正しいかは他の人が治せない病気を治しているからです。全ての病気は私が言うように正しい治療をすれば治ります。ただ正しいからといって全て実践可能だとは限りません。例えば私は糖尿病ですが、糖尿病は全ての主食である炭水化物を食べなければコントロールできます。しかし美味しいご飯や麺類やパンを食べないで済ますことが全ての人に可能であるかどうかはわかりません。

    また、心の心の病気についても実践可能かどうかは難しい点もあります。いくら悲しい事実を受け入れなさいと言っても、また諦めなさいと言っても、それができるかどうかは別問題です。毎日毎日最近では硫化水素による自殺が報じられていますが、もう既に300人を超えています。心の悩みを治すどころか人生に絶望して生命まで諦めてしまうという悲劇が毎日繰り返されています。私も20年以上も鬱状態で自殺志願者でしたが、死ぬことは私には無理でした。死ねない限り生き続けざるを得ないので結局は悲しい事実を受け入れることしかなかったのです。
     
    以上、病気に対する理論と実践についてもコメントで書き入れましたが、私のホームページにもっともっと詳しく理論が書かれていますから読んでください。

    アトピー・リウマチは必ず治ります。ただどれだけ苦しむかは免疫をどれだけ抑えたかに尽きます。)

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