クローン病の患者さんの手記を読む 潰瘍性大腸炎の患者さんの手記を読む

クローン病の完治の理論と根拠

 (クローン病は潰瘍性大腸炎が、より進展した病気ですから根本的には同じ膠原病であるので同じ理論となります。潰瘍性大腸炎の方は『クローン病』を『潰瘍性大腸炎』と読み替えてください。また同じ膠原病であるリウマチの理論とも合わせて読んでください。)

1932年にクローンによって見つけられた膠原病のひとつであるクローン病についての理論をやっと書く気になりました。クローン病に限らず、膠原病の根本原因は人間にとって異物である環境汚染化学物質であり、それが人体に摂取され、結合組織に蓄積し免疫に認識されIgG抗体で処理される時に生じる病気であることは言うまでもありません。近代文明は人工的な人間にとって異物となる化学物質を大量に作り上げたために、その化学物質と人体の様々な蛋白質が結びついて初めて免疫に異物と認識され、排除する正しい戦いが始まり、その時に見られる症状を膠原病というわけです。この蛋白をキャリア蛋白と言い、化学物質をハプテンと言い、キャリア蛋白とハプテンとの複合体を抗原と言われるのは既にご存知でしょう。

これまでに何人かのクローン病を治したことがありますが、患者さんに手記を書いてもらうことができなかった上に、(治療前に必ず『治してあげるから、自覚症状も検査データも良くなりつつあるときの途中経過と、さらに検査も自覚症状も全てが良くなったときの完治の手記のふたつを書いて下さい』と頼んでおいても、クローン病に限らず書いてくれない人が数え切れないほどいます。ましてや完治の記録は今までに書いてくれた人は2,3人足らずです。書いてもらう意図は、何も松本医院を宣伝してもらうためではありません。この世にアレルギーや膠原病で悩んでいる人がゴマンといます。このために一生棒に振った人もいます。この人たちの為に真実を伝えてもらうことをお願いしているだけなのですが、良くなってしまうと“喉元過ぎれば熱さ忘るる”で仕方のないことです。)

ここでついでにアレルギーや膠原病が完治するという意味について述べておきましょう。理論的には同じ抗原に対して免疫寛容を起こすことであり、検査データ的には様々な炎症所見が陰性となり、自覚症状的には膠原病やアレルギーの症状が同じ抗原にさらされても出なくなることです。臨床の世界では寛解という言葉がよく使われます。完治と言わずしてなぜ寛解と言うのでしょうか?寛解とはもっと簡単に言えば、正しい免疫を無理やりに一時的に抑え、データや症状が良くなっていることです。裏の意味は、薬が切れれば再び同じ症状で苦しみますよ、という意味です。なぜ治りもしないのに、このような間違った治療が白昼堂々と行われるのでしょうか?医学者が怠慢であり、患者を自分の家族の一人だと思わないからです。さらに医学の真理よりも製薬メーカーの力が強すぎるからです。このことを実証するためにも、やっとクローン病の理論を書くことにしました。

クローン病は潰瘍性大腸炎よりも遥かに少ない膠原病であるうえに、自分の診る患者も少なかったので書く情熱を感じていなかったのです。ところが今回、私の膠原病の治療の理論通りに治してあげた患者さんが素晴らしい手記を書いてきてくれたのでコメントする必要にも迫られました。さらに最近、朝日が『難病』シリーズの特集記事を企てているのですが、相も変わらずクローン病は治らないとされている上に、間違った現代医療の薬物治療や手術で苦しんでいる患者さんの記事を見て、とても義憤を感じてやっと書く気になりました。この難病シリーズでは、様々な膠原病は治らない難病として報道されていますが、実は私が既に完治させている膠原病がいくらでもあるのです。そのひとつが潰瘍性大腸炎であり、さらにクローン病であるのです。

潰瘍性大腸炎とクローン病は全く違った病気であるように書き立てられていますが、結局は同じ病気であるのです。ちょうど気管支喘息とアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎やアトピー性皮膚炎が同じ原因で生じ、同じ免疫の働きで起こっているにもかかわらず、異なった病気と考えているのと同じ間違いなのです。ただ、異物を排除しようとする結合組織の部位が違うだけなのです。

まず、腸管の簡単な構造について説明しておきましょう。小腸は3つの部分から成り立っています。まず、胃の直後にある十二指腸、次に空腸、最後に回腸となります。回腸の後に大腸が続きます。大腸の始まりは盲腸であります。その後に長い結腸と続き、最後に直腸となって終わります。直腸の後が肛門であることはご存知でしょう。

さて、大学病院で診断された数多くの潰瘍性大腸炎の患者さんを治療しているうちに、これはクローン病ではないかと思うことが時々ありました。クローン病は昔は限局性回腸炎と言われたことがあります。ところがクローン病は小腸のみならず、大腸や食道にまで炎症が波及することがわかりました。従ってクローン病と潰瘍性大腸炎の判別がはっきりしなくなってきたのです。今回、完治させてあげたクローン病の患者さんも、当初なかなか診断がつかなかったのはこのためですが、同じ病気であることは分かっていたので、自信を持って治療に臨むことができました。クローン病の特徴のひとつは肛門周辺の痔ろうが多いと言われますが、潰瘍性大腸炎でも直腸型のタイプのものでは、肛門周囲膿瘍などがよく見られ、この両者の鑑別が難しいことがあります。このような困難さは同じ原因の膠原病を無理やり二つの病気に分けようとするからこそ生ずるものです。このような困難さはリウマチとへバーデン結節の場合にも見られます。ヘバーデン結節は手の指の関節だけに炎症が見られますが、(少しずつ他の関節にも波及することはあります)リウマチはさらに大きく広がり、全身の関節に見られるだけなのです。従ってリウマチと同時にヘバーデン結節が見られる患者がいても何の不思議もないのです。これはちょうど、喘息とアレルギー性鼻炎を持っている場合と似ています。この場合もほとんどの人がアレルギー性鼻炎でありますが、同時に花粉のために喘息も起こす人も数多くいます。結局は花粉に運ばれる化学物質を鼻で捕まえてしまえば気管支喘息は起こらないのです。従って、喘息の人が遥かに少ないのは当たり前のことです。このようなつまらない診断の誤りが生ずるのは、病気を症状の出る部位別に分けようとするからです。原因を考えれば部位とか臓器とかに分けて病名をつける必要はないのです。原因が同じであれば治療の原理は全て同じなのです。

なぜこのような病気を診断する際に、このような問題が生ずるのでしょうか?答えは簡単です。昔は免疫学が全く暗黒の世界であったために、症状別に病名を作り、かつ臓器別に病名をつけていったためです。病気の原因がわからなかったために、同じ原因で起こる病気を無理やりに臓器別に鑑別して別々の病気に仕立てようとしたためです。例えば、今でこそアレルギー科という標榜科目が許されていますが、昔はアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎(アトピー)、アレルギー性気管支炎(気管支喘息)は別の疾患として書かれていました。つまり、症状別や臓器別に病気を分けようとしたために、同じ原因で起こるアレルギーを別々に分けてしまう誤りにやっと厚生労働省が遅まきながら気がつき始めたのです。このようにクローン病も潰瘍性大腸炎も、実は同じ膠原病であり、腸管結合組織病とひとつにまとめられる日が来るでしょう。

さて、私はリウマチの理論を語った時に、リウマチは潰瘍性大腸炎の関節型であり、潰瘍性大腸炎はリウマチの大腸型であると述べました。同じようにクローン病でも合併症として結節性赤斑や、関節炎や、紅彩炎(ブドウ膜炎)がよく見られると言われますが、これも当たり前のことなのです。結局は体内に摂取された化学物質である異物が、どれかの臓器の結合組織(膠原線維)に沈着し、炎症を起こす病気を膠原病と称しているだけですから、わざわざ臓器別に病気の名称を変える必要はないのです。しかしながら人間の体は60兆個の細胞で成り立っています。その60兆の細胞は役割に応じて270種類の細胞集団に分けられます。そして、この細胞を結びつける結合組織は270箇所にあります。(血液の中に含まれる赤血球や血小板や白血球は細胞集団ではありますけれども、固定された結合組織を持っているわけではないと反論する人もいるかもしれません。しかしこれらの血球集団は流れる細胞集団と言えます。この流動する細胞集団の結合組織は血漿であります。つまり粘着性のある血漿によって血球は結び付けられると考えられます。)この結合組織そのものは、細胞の種類にかかわらず全て同じ種類の膠原線維からできていると考えられます。従って、これらの270種類の細胞の結合組織に異物が沈着し、この異物を排除するために炎症が生じる可能性があるわけですから、270種の膠原病が生じても不思議ではないのです。しかし現在のところ、自覚症状を基にして確認された膠原病は50数種類と言われていますが、やはり一番多い膠原病はリウマチなのであります。リウマチが一番多い膠原病である理由は、やはり関節が体中に210箇所もあるからです。つまり、体内で結合組織が最も多い組織は関節であるが故にリウマチが圧倒的に生じやすいのです。

近頃、若い潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんが増えてきました。なぜでしょう?答えは簡単です。その理由はふたつあります。まず一つ目は、環境汚染化学物質がますます増えてきたためです。食べ物や水や空気が、近代化学工業が作り出した化学物質、いわゆる環境汚染物質に汚染されてしまったからです。農薬、化学肥料、保存剤、防腐剤、着色剤、香味料など、その他さまざまな食品添加剤、下水を浄化するために加えられるあらゆる殺菌剤や水質改善剤、さらに毎日摂取する飲食物に何万種類もの化学物質が含まれます。このような異物が毎日平均10gも人体に入り込んでいると言われています。これらの異物が体内に吸収されると、あらゆる結合組織に蓄積されていきます。そして結合組織に見られる様々なタンパク質と結びついて複合体となり、これが人間の免疫に異物と認識され、抗原となり、これを排除しようとする戦いが始まります。IgG抗体やIgE抗体を作るためには必ず異物は蛋白と結びつかなければなりません。元来、これらの異物はアレルギーで処理されるべきものが、膠原病として処理されるようになったのです。つまり、IgEの世界からIgGの世界で異物を処理しようとするので膠原病となるのです。なぜアレルギーで処理されるべきものが膠原病で処理されるのでしょうか?これが、潰瘍性大腸炎やクローン病を起こす二つ目の原因となります。以下説明しましょう。

つまり、IgEの世界をIgGの世界に変える理由は何か、であります。それはストレスです。世界中の資本主義的自由民主主義的な先進国は、生まれたときに皆人間は平等であると考えています。そして資本主義社会において成功することはつまり、高い社会的地位を確立し、かつお金を儲けることです。皮肉なことに出発点が平等であるがゆえに、全ての人は競争を余儀なくされます。この競争はもっと正しく言えば、能力を最大限に磨く競争といえます。生まれて物心つく前から社会は人間の能力を評価し始めます。実を言えば、生まれたときにもう既に遺伝子の違いがあり、平等ではなくて能力には差がありますが、建前はないことになっています。しかしその能力があるかないかは、まず学校の成績から始まります。つまり学力競争です。学力競争で差別され社会に出て行きます。社会に出れば出るで、自分の力で稼がなければなりません。のんびりしていては学力競争も稼ぎの競争においても遅れてしまいます。これに打ち勝つためには常に努力を強制されます。努力は常に交感神経を刺激させ続けることによって支えられます。ストレスに耐えるためにアドレナリンやストレスホルモンであるステロイドを最大限に毎日毎日作り続けます。アドレナリンやステロイドがなければ戦う気力も出てこないのです。戦う前から負け犬となってしまいます。
現代の免疫学はアドレナリンやステロイドが戦いのホルモンであり、免疫を抑えることを証明しております。従ってこのような継続した戦いの生活は免疫を必ず抑制します。もちろんストレスを朝も昼も夜も続ければ、それこそ過労死や鬱になってしまいます。ところが休んでいる間に副交感神経が優位となり、一時的にストレスは開放されますが、同時に免疫系の抑制も取れ、リバウンドが出現します。これを毎日毎日繰り返すことは、医者から病気のために炎症を抑えるステロイドホルモンや頭痛薬や解熱剤を投与されている状態と変わりなくなってしまいます。そのうちに毎日体内に侵入してくる化学物質が膠原線維と結びついて、これが複合抗原となりヘルパー1Tリンパ球に認識され、Bリンパ球にIgG抗体をがどんどん作るように命令し、この複合抗原(キャリア蛋白と化学物質であるハプテン)と、このIgG抗体とが結びつき、これらが好中球や大食細胞やNK細胞に食われてしまうのです。これらの貪食細胞は異物である化学物質を溶かそうとしますが、元来、殺して溶かすことができない異物ですから、溶かしきれず結合組織に吐き出し、同時に活性酸素やペルオキシダーゼなどの様々な酵素も放出し、結合組織に炎症を起こし、結合組織のみならず、その周辺の実質細胞も破壊し、あらゆる膠原病が生じてしまうのです。それが消化器官で生じれば、クローン病や潰瘍性大腸炎となるのです。

このようにして、ストレスがなければ、元来簡単にIgEを作ってアレルギーで排泄すべき異物を、あらゆる組織の結合組織で膠原病を起こしてしまうのです。従って、クローン病は難病中の難病と言われますが、潰瘍性大腸炎と比べてことさら難病という必要もないのです。というよりも、潰瘍性大腸炎が消化管全てに及んだときにクローン病になると言った方が正しいのです。従って、クローン病の根本治療は、潰瘍性大腸炎の治療と同じく、膠原病の武器であるIgGを自然にクラススイッチして、アレルギーの武器であるIgEに変えてしまうと、クローン病の症状である腹痛や下痢や出血がアレルギーの痒みに変わり、最後は自然後天的免疫寛容を起こせばよいのです。このために様々な免疫を上げる東洋医学的手法を駆使すれば、自然にクラススイッチと免疫寛容が生じて、環境汚染物質である抗原と共存できるようになるのです。ところが現代医学は免疫を抑える薬、つまり抗炎症剤しか作れないので、治る病気も永遠に治らなくなってしまうのです。つまり国民の健康を守ると言いながら、実は白昼堂々と病気を作っているだけなのです。

膠原病性大腸炎であるクローン病と潰瘍性大腸炎は下痢を主症状とする場合が多いのですが、アレルギー性消化管下痢との大きな違いは、出血があるかないか、また腹痛があるかないかによって臨床的には鑑別できます。既に述べたように、IgGと結びついた抗原は、さらに貪食細胞と結びついてはじめて貪食細胞は組織を破壊させる活性酸素や酵素を結合組織に放出して、血管を傷つけて出血を起こしたり、発痛物質であるアミン類(セロトニン、アセチルコリン)やペプチド類(ブラジキニン、サブスタンスP、バゾプレッシン)や、脂肪酸(プロスタグランディン)などが放出され、これが痛みや出血を起こすのです。

一方、IgEと結びついた抗原は、肥満細胞や好酸球や塩基球などの白血球と結びついて、ヒスタミンを大量に出させて主に痒みを感じさせるからです。このヒスタミンは、痛みを引き起こしたり血管を傷つけることはほとんどないのですが、血管を広げ、血管内細胞の透過性を高めて、下痢を引き起こすことがあるのです。

このようなIgGの世界からIgEの世界へとクラススイッチしてはじめてIgGがIgEになるのです。ヘルパー1Tリンパ球はBリンパ球にIgGを作らせるのですが、Bリンパ球にIgGからIgEの抗体を作り変えるように命令するのは、ヘルパー2Tリンパ球であります。ヘルパー1Tリンパ球よりも始めは遥かに数少なかったヘルパー2Tリンパ球にも、IgG抗体で殺しきれなかった抗原がヘルパー2Tリンパ球にどんどん結びつくようになると、ヘルパー2Tリンパ球が増えだし、多くのインターロイキン4を出し始め、インターロイキン4がBリンパ球に結びつくと、Bリンパ球はIgGからIgEに抗体を作り変え始めるのです。これを抗体のクラススイッチと言います。クラススイッチをするリンパ節は腸管に無数にあるパイエルパッチです。ちなみにこのクラススイッチの遺伝子をBリンパ球に初めて見つけたのは京大の本庶佑であります。

免疫の働きを抑えなければ、以上に述べたような免疫の自然な働きにより、クラススイッチが簡単に生じるにもかかわらず、現在の医療は殺すことができない化学物質を殺そうとして炎症を起こすヘルパー1Tリンパ球の働きを闇雲に押さえ込もうとします。すると症状は楽になるのですが、同時にヘルパー2Tリンパ球の働きも抑えるので、永遠にクラススイッチが不可能となり、治る病気が一生治らない難病となってしまうのです。また、ヘルパー1Tリンパ球の働きを抑えても、ヘルパー1Tリンパ球は免疫抑制剤で殺されるわけではないので、ただ単に働きをブロックされたり、遺伝子の働きを一時的に変えられるだけですから、ブロックがはずされたり遺伝子の修復が行われると再び炎症症状が出現します。しかも毎日毎日骨髄で何十億個ものTリンパ球が作られ、胸腺でヘルパー1Tリンパ球になるべく教育され続けるので、目覚めた1Tリンパ球と新しい1Tリンパ球が相携えて、さらに大きな炎症症状、つまりリバウンド症状を起こし続け、最後は腸管の炎症がさらに深く広まっていくと、内科的な治療では症状を抑えきれず、最後に外科手術を勧められるのです。この時に患者は初めて現代の医療で治すことができないどころか、医者に腸管まで奪われてしまうことに恐怖におののき、私のインターネットを探し始め、当院に来ることになるのです。間違った医療を始める前に当院のホームページを探せば簡単に治ってしまうのに、始めは病気の症状も軽いものですから、医者の言うままに安易な間違った治療を選んでしまうのです。病状が重篤になった時にはじめて真剣に自分の病気について勉強し始めるのは、時既に遅しです。まさにこのような現代の膠原病に対する治療はまさに病気を治しているのはなくて、病気を新たに作っている医原病と言うべきものです。

この医原病を完治させることが私の仕事となるのです。それは一切のペンタサやサラゾピリンやステロイドをやめさせる事が私の仕事となるのです。いつもの如く、その困難さはどれだけ免疫を抑えてきたかに依存します。長期に大量に免疫抑制剤を使ってきた人は、その分だけ免疫を回復させ、免疫の力が何倍も強くなるので、免疫と異物との戦いが激しくなり、症状がひどくなり、それだけ苦しまざるを得ないのです。

ここで免疫を抑制することとリバウンドについて詳しく説明しましょう。まず免疫の仕事はほとんどが蛋白によって行われます。異物が侵入したときにその異物を認識するレセプターも蛋白でありますし、その情報を核に伝えるのも蛋白である酵素であり、さらにその情報を受け取って作られる発信情報物質の全てが蛋白でありますし、その情報物質の担い手であるインターフェロンやサイトカインも全て蛋白であります。例えば自己が自己であることを証明する身分証明書と言ってもよいMHC1やMHC2も蛋白ですし、免疫の反応をカスケード式に進めていくサイトカインといわれる情報物質の全てが蛋白であります。免疫の働きは情報伝達のサイトカインネットワークと言われるように、このサイトカインという蛋白がなければ免疫の働きは一切生じません。

人体には十万種類の蛋白が毎日作られているといわれますが、それではこのような蛋白は誰が作ることを指令しているのでしょうか?まさに今をときめく遺伝子なのです。従って免疫の働きを止めたり抑制したりするということは、とりもなおさず遺伝子の働きを止めていることになるのです。現代の基礎医学は毎日毎日新しい蛋白を見つけ、免疫がどのように組み立てられているのかを解明しています。なぜ彼らはこれほど情熱を持って免疫の実像に迫ろうとするのでしょうか?それは免疫の人知を超えた絶妙な働きを解き明かすことに喜びを感ずるだけではなく、解明すればするほど病気が治ると信じているからです。しかしこの思いは思い込みであって、実際に病気を治しているのではなくて、病気を新たに作っていることに気がつかないのです。

どうしてそんな間違いが起こるのでしょうか?答えは簡単です。生命は全て遺伝子によって命令され、生老死を繰り返していることに気がつかないからです。かの有名なリチャード・ドーキンスが言っているように、生命体は遺伝子の乗り物に過ぎないのです。38億年かけて生命は進化してきましたが、その元は遺伝子であり遺伝子の変異によって進化してきたのです。38億年という生命誕生以来の遺伝子の進化を200~300万年前に生まれた人間は傲慢にもその遺伝子を変えようとする間違いを犯しているのです。人間の脳も遺伝子によって形作られていることを忘れてしまっているのです。38億年かかって累積されてきた遺伝子の進化、つまり遺伝子の変異の素晴らしさを感嘆することは許されても、決して変えてはならないのです。確かに人間のゲノムは全て解明されたといいますが、それは単なる30億対の塩基配列が分かっただけで、遺伝子の働きが解明されたわけではありません。毎日毎日マスコミは学者の研究成果をあたかも全ての病気が治るような研究と結び付けたがりますが、その報道は何の価値もありません。

何故かというとこれに対する答えも簡単です。現代の学者は本末転倒なことをやっているのです。つまり病気の原因は何であるかを全く不問にして、症状だけを治せばよいと考えるからです。この症状のメカニズムは当然遺伝子の命令であるということは言うまでもないことですが、この遺伝子の働きが悪いと勝手に決めつけ、その症状を取ればまるで病気が治ったように思い込み、患者に思い込ませているのです。そしてその病気の原因は常に分からないと言い続けるのです。

病気の原因は異物です。人体に5大栄養素と酸素と水以外のものが取り込まれない限りは、病気など起こりえないのです。もっとはっきり言いましょう。この世に人間と5大栄養素と酸素と水だけが存在するならば、免疫などというシステムは不必要なのです。この地球上に人間にとって敵である異物があるからこそ、免疫のシステムが進化してきたのです。しかもこの異物は2種類しかないのです。原因から言うと、増殖する敵であります。これはまさに豚インフルエンザウイルスであります。このようなウイルスや細菌が人体に入ると免疫がなければ無限に増殖して人は最後は死んでしまいます。免疫があっても弱い人は死んでしまいます。ふたつめは増殖しない異物です。これが環境汚染物質である化学物質であります。

次に異物を免疫の処理の仕方によって2つに分けることができます。ひとつめは豚インフルエンザウイルスのように、殺すという処理しかない異物です。このときの免疫の武器はIgGであります。二つ目は殺さなくても共存できる敵である異物であります。これが環境汚染化学物質であります。これら以外に免疫が敵とする異物はありません。これが病気の原因の全てです。こんな時に学者は何を研究すればよいのでしょうか。それは生命の不可思議、免疫の凄さを解明して、進化の驚異を堪能するだけです。つまり真実だけを明らかにする以外に何もないのです。私が若い頃は、大学は真実を追究する聖域であって、決して金儲けをする場所ではありませんでした。産学協同反対などのデモがあったりしたのは、あの当時はお金儲けよりも真実が大事だという暗黙の了解がありました。ところが徐々に時代が変わり、学問研究は金儲けの奴隷に成り下がってしまいました。これも資本主義の牙城であるアメリカの影響が大きくなったためであります。そのうちに大学自身が独立採算制となり始め、金を儲けなければ大学自体がやっていけなくなったのです。学問的真実を明らかにする前に、学者は如何にしてお金を稼ぐかを考えるようになったのです。いずれにしろあらゆる医学研究をするためにはまずお金が要ります。このお金を稼ぐ為には、役に立つ、つまり病気を治すということを言い張らなければお金は集まりません。病気を治すのは症状を取れば治るのだと一般大衆を洗脳しなければならないのです。従って症状を取るためには正しい異物との戦いに見られる、絶対唯一の正しい免疫の遺伝子の働きを傷つける以外にはないのです。そして治る病気を専門知識を用いて複雑にし、人間に不必要な異物である化学物質を良い薬だと言い張り、免疫を抑えることによって、病気を治しているのだと強弁し、訳の分からない薬を大量に投与し、新たに医原病を作り上げるしかないのです。

なぜ私が免疫を抑えることが、遺伝子を傷つけるとあえて言ったのか説明しましょう。ひとつは、アレルギーや膠原病は決して遺伝子病ではないからです。アレルギーや膠原病が少なかった昔は、これらが遺伝子病だと勝手に思い込まれ、色々責任遺伝子を捜し求めようとした時代もありました。しかし、いつの間にかアレルギーや膠原病が遺伝子病であると言われなくなってしまいました。それは異物を認識する遺伝子に多様性があることが証明されたためです。この多様性の違いが他の人が気づかない異物を敏感に認識し、免疫を発動させることがわかったのです。つまり全ての人が自分の細胞のアイデンティティを示す自分独自のMHC蛋白を作り、このMHC蛋白を60兆個の自分の細胞の膜に表示していることが分かったからです。異物はこのMHC蛋白と結びついて初めて異物だと認識されることが分かり、異物がこのMHCに結びつきやすい人がアレルギーや膠原病を起こすことが分かったからです。このようにMHC蛋白を作らせるMHC遺伝子の多様性が、異物を認識する多様性を作り出していることが分かったのです。

ふたつめは、アレルギーが全世界的な先進国病となり、遺伝子の異常によるものではないことが分かってきたからです。さらに膠原病もアレルギーも同じ敵を排除しようとする働きにすぎず、膠原病がIgGをアレルギーはIgEを武器として使い分けているに過ぎないことが判明したからです。従って文明が毎日毎日作り続けている環境化学汚染物質が増えれば増えるほど、アレルギーや膠原病が増加するのも当たり前のことだということが知られるようになったからです。ブラックユーモアをひとつ言わせてもらいましょう。アレルギーや膠原病を遺伝病だというのは、ちょうど成績の悪い人を遺伝子病と言ってみたり、私のように見目麗しくない人を遺伝子病だと言うのと同じなのです。これらは全て遺伝子の多様性による個性に過ぎないのです。その個性をある目的の為に不都合だということで無理に変えようとするのは間違っています。人間はロボットではなくて多様性があるからこそ生き延びることができるのです。なぜならばこのMHC蛋白の多様性がなければ、つまりMHC蛋白が単一のクローンであれば、この唯一単一のMHC蛋白に結びつくことができないウイルスによって人類は簡単に滅びてしまうからです。なぜならばこのウイルスを異物として認識できないので、命綱である免疫は発動できないからです。

本論に戻りましょう。愚かにも傷つけてはならない遺伝子を人為的に一時的に傷つけることによって、免疫の働きを発動させる蛋白を作らせないような薬を作ることで、お金を稼いで研究費を返さねばならないのです。もちろんこのような薬が病気を治せばお金は大いに儲けてもらってよいのですが、遺伝子を一時的に傷つけたり、変性させたり、本来の遺伝子の働きを変えたりするだけで治しているわけではない事を、学者はもとより大衆は気がついていないのです。もちろん私は一介の開業医に過ぎないのですから、私よりも遥かに頭が良くて、日々免疫の真理を求めて学問研究を行っている学者がこのことを知らないわけはないのです。しかし現在の資本主義の世の中は真実よりも金が世界を支配しております。真実は常にお金の前では無力です。ところがこのように真実を台無しにして、無残にも免疫の蛋白を作る遺伝子が薬によって傷つけられたとしても、遺伝子は必ず修復の遺伝子を発動させて、正しい遺伝子に戻そうとします。(この遺伝子の修復機構についても完全には今はわかっていませんし、今後も解明されないでしょう。)現在、数万種類の薬が用いられていますが、症状が取れれば効果があるとして厚労省は薬を認可しますが、その作用機序については不明な薬が山ほどあります。ましてやそれらの薬がどれほど遺伝子を変えたり傷つけたりしているかについては全く分かってはいないのです。本当に価値ある薬は免疫をヘルプする薬だけです。それはワクチンと抗生物質だけです。

あらゆる炎症をたちどころに止めてしまう薬はステロイドです。ステロイドという妖怪が全世界の医療を支配しております。それこそステロイドだけあれば医療はやっていけます。このステロイドこそ即座に遺伝子を変え、一挙に遺伝子を傷つけて見掛けの症状をたちどころに消してしまうからです。症状が消えれば患者は大満足で納得します。ステロイドは現在NF-κBという遺伝子の転写因子の働きを抑制し、遺伝子の発現を抑えているということは分かっていますが、このようにしてステロイドによって無理やり変えられた遺伝子がどのようにして元の正しい遺伝子に戻るかについての研究は、現代の分子生物免疫学のレベルでも簡単に答えは出ていません。その気になって研究すれば、ステロイドによる全ての臓器に現れる華々しい副作用のメカニズムも簡単に分かりそうですが、誰もそんな金の儲からない研究はしません。だってそのメカニズムが分かってしまえば、それが公表されれば医者が使いたくても患者が許さないでしょうから。もちろん密かに学問的良心を発揮させ、既に答えを持っている学者もいるでしょうが、残念ながら現代のステロイド万能医学の時代では発表できないのでしょう。このような真実を明らかにすれば学会から袋叩きにあって村八分にされてしまうでしょうから。

ステロイドをやめると徐々に免疫の遺伝子は修復されて、再び異物を吐き出す戦いを始めます。つまり免疫力が回復し、症状が激しくなっていきます。これが免疫抑制剤離脱症状、つまりリバウンドと呼ばれているものです。このリバウンドのために患者がどれだけ苦しんでいるかを私以外の医者は誰も知りません。いや、知らないのではなくて知ろうとしないのです。いや、知っている人も当然いるでしょうが、病気を作っても罰せられることがないので誰もステロイドを使うことに心を痛めることがないのです。近頃インフォームドコンセントとかが喧伝され、薬の副作用を減らすためにお薬手帳なるものが出されていますが、全く意味がありません。そのような情報の中には薬の本当の怖さについては一言も触れられていないのです。まさに偽善の極みであります。

何回も繰り返して言いますが、病気とは異物を排除するときに見られる正しい症状なのです。従って病気は良いものだと評価すべきなのです。つまり今までの病気の概念を180度変える必要があります。病気を治すという言い方自身が滑稽なのです。病気の症状を手助けする、つまり正しい免疫が異物である敵をやっつけようとしているときに、なぜ免疫の働きを抑えなければならないのですか?大間違いです。人類発生以来、人体の中で必死に戦っている免疫の働きが外からは全く見えなかったので、免疫の雄雄しい戦いの証拠である症状を無知な人類は病気だと恐れ続けたので、現在でも症状が病気だと間違って認識されている弊害が踏襲されているだけなのです。見えない免疫、つまり見えない免疫の遺伝子の働きを抑えて、症状を取るというのは大間違いなのです。少しでも免疫を勉強すればこんな簡単なことはすぐ分かることです。私だけが知っているのではありません。ましてや高名な医学者が知らないわけはないのです。なぜこのような間違った病気に対する考え方が今なお続いているのでしょうか?分かりません。

病気を治すということは、まず第一に異物を体内に入れないことです。既に述べたように、異物には2種類あります。殺さなければ自分が殺される異物であります。今はやりの豚インフルエンザであります。免疫の弱い人は死ぬことがあります。二つ目の異物は増殖しない死んだ化学物質であります。いわゆる全ての環境汚染物質が人体に侵入したときに、それを異物と認識できる賢い免疫の持ち主、つまり優れたMHC遺伝子の持ち主はそれを排除しにかかります。これがアレルギーです。アレルギーの武器はIgEです。さらにこの働きがあるにもかかわらず、免疫を抑え続けるとIgEの世界がIgGの世界にとどまってしまいます。既に述べたようにこれが膠原病です。膠原病は本来IgEで処理し、最後は免疫寛容を起こして共存することができる敵と一時的に戦っているだけなのです。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?免疫を抑えるからです。既に同じ事を書きましたがしつこくもう一度書きます。

免疫を抑える方法は2種類あります。いずれも人間自身が行うことです。ひとつは医者の出す薬です。製薬メーカーが出す薬の90%以上は免疫を抑える薬です。二つ目の免疫抑制の原因はストレスです。現代は金が全てを支配する力の源泉です。そのために子供の頃の教育を含めて、まさに金の取り合いをする競争社会になっています。ところがこの世で一番難しいのはお金を稼ぐことです。間単にお金を稼ぐために犯罪が蔓延しています。それに加えて自由に快楽を求めようとして、人間関係も複雑になり、交感神経を毎日刺激し続けます。複雑な社会において鬱にならないためにストレスホルモンであるステロイドホルモンを毎日過剰に産生し続けます。交感神経の刺激によって生み出された副腎髄質ホルモンであるアドレナリンも、副腎皮質ホルモンであるステロイドホルモンも、全て免疫を抑え続けます。このようにして大量の文明が作り出した環境汚染物質にさらされ、かつ様々なストレスに対抗するために常に免疫を抑えてしまう副腎皮質ホルモンを出し続け、免疫を抑えて風邪などの感染症にかかりやすく、体内の寄生ウイルスであるヘルペスウイルスを増殖させ続けると同時に、アレルギーが増え続けると同時に、膠原病も増大し続けます。皮肉を言わせてもらえば、医学や医療がどんどん進んでいるにもかかわらず、治る病気を治さなくしてもお金がもらえる医者になるべく偏差値の高い学生は医学部、医学部へと殺到し、病気を拡大再生産する医療がますます増え続け、最後は医療費破産国家となりつつあります。

このように免疫を無理やり抑えられてきた患者は、松本医院において初めて免疫を抑制しない治療を受けることになります。徐々におびただしい数の細胞の免疫の遺伝子が松本医院において正常に回復される途上で、離脱症状が出現します。この時に生じる正しいの免疫の働きである炎症反応を乗り越えさせることが私の腕の見せ所となるのです。

アレルギーにしろ膠原病にしろ、治療をせずに当院に受診される人はまず見当たりません。病院に行けば病気は治してもらえると思い込んでいるだけで、実は正しい遺伝子の免疫の働きである症状だけを遺伝子を傷つけて一時的に消えさせているだけで、治しているわけではないことに気がつくのに、かなりの時間がかかります。というのは完治できるどころか、さらに症状も良くならないということがわかるまでに必ず時間がかかるのです。とりわけあらゆる炎症をたちどころに抑える、まさに麻薬であるといっても過言ではないステロイドは様々な副作用をもたらします。なぜならばステロイドほどあらゆる細胞の遺伝子を傷つけ変性させるものはないからです。アレルギーにしろ、膠原病にしろ、これは何も遺伝子病ではないのです。異物が入らない限り免疫は絶対に活躍する必要はないのです。にもかかわらず現代の医学は大間違いをして症状だけを取るために遺伝子の働きを一時的に変えているだけに過ぎないのです。しかし、どんな製薬メーカーも医学者もこの事実を残念なことに一言も口にしません。ステロイドほど多様な遺伝子障害作用がないペンタサやサラゾピリンなども、初めは症状を取る効果が見られても、遺伝子を傷つけることについては同じ事であり、遺伝子を修復するためにリバウンドを繰り返し、その症状を除去するために服用量が増えてきます。

こんな時に初めて患者さんは治らないということに気がつくのです。さらに薬だけでは見掛けの症状が取れないために、最後に医者は脅かしをかけます。つまり異物との戦いである臓器をなくしてしまう以外に道はないと言うのです。大腸全てをとらねばならないとか、小腸を手術しなければならないとか言われて、患者はびっくりして今までの治療が何の意味もないことだと気がついて松本医院のインターネットを探しにかかります。ところが残念なことにインターネットは金を儲ける宣伝のために使われているだけであって、松本医院のように患者が心から望む「完治する」という情報には全く出会うことがないのです。現代の治療がおかしいと思いながら「潰瘍性大腸炎 完治」や「クローン病 完治」をさせてくれる松本医院に出会うまでに大変な時間がかかる人がいます。常に多すぎる宣伝が唯一の真実を伝える松本医院のホームページにアクセスできなくしてしまっているのです。

いつも私は患者に言います。インターネットで松本医院を探すのであれば、なぜもっと早く探さなかったのかと。患者は答えて言います。探しまくったけれども、どういうものか松本医院に到達できなかったと言います。こんなことを聞くたびごとに、私は松本医院を巷間にもっと知らせてあげようと思うのですが、問題が二つ出てきます。ひとつは私の身が危険になることです。私はあらゆる医学者や医者を敵に回すのみならず、大資本の製薬メーカーをも敵に回しているのです。さらに公権力である厚生省をも敵に回しているのです。いや、それだけではありません。医者に治る病気を治らないと洗脳された大衆や患者さえをも敵に回しているのです。病気の真実を世界で唯一知っている人間ほど既得権益にまみれている強敵を敵に回してどうして私の真実が勝つことができるでしょうか?無理です。このような細々とホームページを公開しながら、偶然出会った患者が真実の医療に接することだけで満足する以外に手はないでしょう。私の医療が世界に広まれば、病気は薬で治すのだと喧伝している大製薬メーカーがつぶれるのみならず、医者が病気を治すのだと思い込んでいる医者も失業してしまうでしょう。繰り返しお経のごとく唱えたいことがあります。病気を治すのは全ての人が持っている免疫であり、免疫の働きこそが名医なのです。

二つ目の危険がまだあります。それはもし私の治療が広まってしまえば、私の体が持たなくなるのです。私が本を書くとすれば次のようなタイトルになるでしょう。一冊目は『治らなければ2倍返しするアレルギー、アトピー、喘息治療法』となり、2冊目は『治らなければ3倍返しする膠原病、リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、潰瘍性大腸炎、クローン病』となるでしょう。このような医院には仮病が殺到することになるでしょう。ワッハッハ。

なぜこのようなとんでもないタイトルで本を書くことができるのでしょうか。これも実に簡単なことです。死なない限り免疫は働き続け、この免疫を抑えない限り病気は全て自分の免疫で治すことができるからです。つまり病気の治し方は異物である敵を殺すか共存するかだけなのです。このメカニズムこそ免疫が自然にやってくれる働きなのです。しかし残念ながら現代の医者は全て反対のことをやっております。なぜならば製薬メーカーの作る薬は免疫を抑える薬しかないからです。永遠に免疫を高める薬は出てこないでしょう。それはちょうど頭を良くする薬ができないのと同じだからです。頭を良くするのは刺激する以外にないのです。免疫も働きを良くするのは異物という刺激がない限り、免疫を上げることはないからです。

京大の山中教授はリウマチが治せないからという理由で、整形外科医を辞めて基礎医学の研究者になりました。そしてiPSを見つけました。いまや世界中の人気者になっています。なぜ彼は遺伝子病である癌も治すことができると言わないのでしょうか?不思議です。私は常々思っています。38億年かけて進化してきた遺伝子は変えてはいけないし、見かけを一時的に変えたとしても永遠に変え続けることは不可能だと思います。必ずどこかで遺伝子の逆襲を受けることになるだろうと直感的には感じています。遺伝子を変えることは、いわば神に挑戦することです。生命の根源に挑戦することです。私が免疫を抑えてはいけないという根拠は、まさに免疫を変えることは遺伝子を一時的に変えることに過ぎないからです。従って人間にとって都合が悪いからといって、ある特定の遺伝子だけを変えるということは絶対に不可能だと考えています。何故かというと、必ず元の遺伝子に戻そうという修復遺伝子が備わっているわけですから、必ず元に戻ってしまうと考えているからです。それはちょうど免疫の遺伝子が一時的に変えられたとしても、元に戻そうとするときに症状が再び激しく生じて人間を苦しめるからです。同じようなことがiPSによって一時的に遺伝子が変えられたとしても、同じような問題が必ず出現すると思います。しかも変えられた遺伝子を修復しようとするときに、癌が生じても不思議ではないからです。

確かに人間のゲノムの全てが解明されました。30億の塩基対があり、遺伝子であるジーンが3万足らずあるということがわかりました。しかしその遺伝子がどのような仕事をしているかを絶対確実に明確にすることは永遠に不可能でしょう。なぜならば遺伝子の相互作用については、保証することは不可能であるからです。ましてや遺伝子というのは永遠に一定ではないのです。必ず変異を受けます。その変異がどのような現象をもたらすかについても誰も保証することはできないのです。このようなiPSによって遺伝子を変えようとするのは、いわば要素還元主義的な現代科学の限界を露呈しているのです。つまり科学というのは一つ一つの働きを確認することはできても、毎日毎日変化している有機的な生命の働きを要素還元主義的に固定してしまうことが不可能な上に、原理的に生命の総合的作用や相互的作用に対しては手も足も出ないのです。逆に言うと人間の頭脳というのは、あまりにも複雑な生命現象に対しては無力であり、生命の営み、つまり遺伝子の営みに対しては頭を下げて感嘆して見守る以外にはないのです。

現代の本当の病気は2つしかないのです。異物によって起こされる本当の病気は、感染症、アレルギーと膠原病の2つです。この病に対して、現代の薬は、とどのつまりは免疫を抑えるか、免疫をヘルプしているだけのものなのです。つまりワクチンは弱い敵を入れて免疫に覚えさせて、免疫をヘルプしているだけであり、遺伝子に直接影響を与えているわけではありません。また抗生物質も細菌の細胞壁を破壊しているだけで、免疫を手助けしているだけであり、遺伝子には全く直接的には関与していません。他の全ての薬は直接的に遺伝子を傷つけているだけであり、従って病気を治しているのではなくて遺伝子の働きを一時的に抑えるだけのインチキ医療であって、後で遺伝子の修復という逆襲にあい、リバウンドでさらに症状がひどくなるだけなのです。つまり人間は遺伝子の命令からは永遠に逃れることができないのです。遺伝子は60兆の細胞に等しく分配されています。ただ違った組織や器官によって必要な遺伝子だけが発現されているのだけなのです。

リチャード・ドーキンスという有名なイギリスの動物行動学者は言いました。生命は遺伝子の乗り物に過ぎないと。これは言いえて妙であります。私たちの生命は遺伝子だけを永遠に継承していくために、遺伝子に操られた一時的なはかない乗り物に過ぎないというわけです。このような考え方は生命の本質を語っていると思います。生命の多様なあり方は遺伝子と遺伝子の変異によってもたらされたものであり、それを自由に変えるなどということは、人間が越えてはいけない神の世界へと突入していく危険きわまりのない暴挙です。

最後に癌はまさに遺伝子の命令であり延命治療はできても、永遠に治すことができないでしょう。なぜならば遺伝子を変えるなどということは絶対に不可能であるからです。いずれ私も癌で亡くなっていくでしょう。癌は遅かれ早かれ遺伝子が命令するものであり、病気であるとは考えていません。癌に早くならないためには2つの方法があります。ひとつは原癌遺伝子が癌化しないようにすることです。それは発癌物質からできる限り逃れることです。さらに癌細胞が生じたときにこの癌細胞を如何に早く見つけるかであります。このがん細胞を見つけて殺してくれるのは免疫の働きです。従って免疫をいかに高めるかであります。というよりも、免疫の働きを落とさないことです。このためには現代の製薬メーカーが作る免疫抑制剤をできる限り飲まないことであり、ストレスをできる限り避けて、交感神経を刺激しないことです。常に副交感神経を優位にし、笑いの多い陽気な生活をすることです。従って製薬メーカーの作る薬をできる限り飲まないで、自分が不幸でも人の喜びを自分の喜びにできる人は癌になりにくいと考えています。私もそのような生き方を努めてやっております。松本医院で治療をされている人は全て免疫を上げる治療ですから、私は患者さんが早く癌にならない治療も同時に知らないうちにやってあげていると心ひそかに悦に入っています。確かに私の治療を受けている人は異口同音に風邪を引かなくなったと言ってくれています。ありがたいことです。いずれにしろ免疫を抑えることは100%間違った治療なのです。これを実証するために私は日々正しい免疫を上げる診療を続けています。

病気の原因は異物である限り、そして免疫が正常である限り、敵を殺すか共存するかによって治すことができます。しかし癌は遺伝子病であるために、私たちは最後は癌で死んでいくでしょう。もし癌で死ななければ何で死ぬでしょうか?成人病でしょうか?成人病も暴飲暴食をしなければ起こりえません。それでは最後は何で死ぬでしょうか?老衰でしょう。しかし癌もなくなり、成人病も亡くなってしまえば、日本の寿命は100を越えるでしょう。誰がこのような老人の世話をするのでしょうか?この世に生まれて自己の遺伝子を子供たちに残し、その子供たちが孫に遺伝子を残すことができるまで生んだ責任を果たしてしまえば、私たちに残された使命はただひとつ、死ぬことだけです。責任を果たした後に癌になって死ぬことは悲しむべきことではありません。年老いて死を恐れることは滑稽なことです。死を受け入れながら毎日の生を充実させることが私たちの義務なのです。私もいずれ癌で死ぬでしょう。しかしまだ医療の真実を伝える仕事が残っています。そのために日々努力しています。一番悲しい運命は若くして癌になって亡くなることです。しかしこれも遺伝子のいたずらでしょうから、残念なことに避けることができないと考えています。

遅すぎましたがクローン病の原点に戻りましょう。クローン病の患者さんも現代の治療が間違いであることを心から悟って初めてクローン病という病気に恐れを抱き、完治のための探求が始まるのです。インターネットを縦横に駆使して情報を捜し求め、うまく私のホームページにヒットした患者さんは遅まきながらどんな遠方でも飛んでこられるわけです。どうせ当院に来られるなら、もっと早く来られたら今までこれほど苦しむことはなかったのに、と思うと残念でなりません。

そしてステロイドにしろペンタサにしろ、徐々に量を減らしゼロにしてしまいます。とりわけ、ステロイドは突然にやめると副腎機能不全を起こし、ショック状態をもたらすことがあるので慎重に減らしていきます。もちろん来られたときには既に自分の副腎が作り出すステロイドホルモンで生きているのではなくて、医者の投与した人工ステロイドホルモンで生き続けている人がたくさんいます。そのような人はますます注意しながらステロイドを減らし、自分のステロイドの機能を回復させるまでは目を離せないのです。ペンタサも大量に長期に飲み続けている人はすぐに止めるととんでもないリバウンド症状が出て、脱水症状や栄養不良状態を起こし、生命が脅かされることもあります。クローン病のほとんどの患者さんは人工栄養剤であるエレンタールを摂取しています。もちろん何を食べても良いのですが、ステロイドやペンタサを減らしている途中で普通の食事では下痢がひどくなる人は適当にエレンタールを食べてもらうことあります。また、下痢がひどい人は水分のみならず、電解質も減っていきますから、スポーツドリンクを飲んでもらうこともあります。さらにアルブミンが減っている人が多いのでその原料であるアミノ酸を服用してもらうこともあります。

いずれにしろ免疫を抑える製薬メーカーが作っている全ての薬をやめない限りは、絶対にクラススイッチは起こらないどころか、免疫寛容も起こらないのです。完全にこのような薬を止めて初めて徐々に免疫が回復しだします。それと同時に様々な症状、とりわけ下痢、下血、腹痛が一掃悪くなることがありますが、これを漢方と鍼灸と私の理論で乗り切っていくのです。下痢がひどいときには脱水症状に常に気をつけ、下血がひどいときには貧血の度合いを監視しなければなりません。腹痛がひどければ腸管破裂ということも考えられるでしょうが、いまだかつて経験したことはありません。腸管の炎症はほとんどが粘膜に留まり、粘膜筋層にまで至ることは滅多にないうえに、筋肉は非常に密に詰まっていますから結合組織が少ないので、そこまで炎症が波及することは理論的には絶対にないので腸管が破裂することはないのだと考えています。

ここであえて一言付け加えておきましょう。最近、膠原病を自己免疫疾患などと脅かす医学者も減ってきました。一時は自己の免疫が自己を攻撃するというとんでもない理屈で患者を脅かし、学会を席巻したのでありますが、近頃は膠原病が自己免疫疾患であると聞くことが少なくなりました。私は既に自己免疫疾患などはないのだということを論証していますから、こちらを読んでください。ただ付け加えたいのは、自己免疫論者が決して口にしないことがあります。自己の免疫が自己の何に対して攻撃をしているかについてであります。既に述べたように、全ての人は独自のMHC蛋白を持っています。もう一度なぜかを説明しましょう。人体は細胞と結合組織のふたつから成り立っています。この細胞がつぶれてしまうと、人間は生きられません。ましてや異物を殺すことができる力を持っている細胞はまさに免疫細胞です。この免疫細胞が別の自己の細胞を攻撃するなどということがないように、同じ味方であるということを知らせるために、60兆個の細胞の全てにMHCクラス1が細胞膜に表示されているのです。免疫は自己を攻撃しないのはまさに味方であることを示す全く同じMHCを持っているからに過ぎないのです。こんな簡単なことを頭の良い複雑な頭脳構造をした医学者はなぜかなぜかと捜し求めています。愚かなことです。これを解明すればノーベル賞がもらえるとほざいている医学者もいるぐらいです。既に分かりきっていることになぜノーベル賞を出す必要があるのでしょうか?

免疫の仕事はただひとつ、敵である異物を殺すか排除するかのどちらかなのです。敵であるかどうかはMHCが同じであるかないかで決めているのです。臓器移植の時には他人の異なったMHCが侵入してくるので即座に敵と認識し、その臓器を拒絶してしまいます。ところがMHCを持っていない異物が入った時に、免疫はどのようにして敵と認識するのでしょうか?これも答えは簡単です。まず自分の味方、つまり自分の独自のMHCにその敵を捕まえさせて、ゆっくりとその敵を煮たり焼いたり食べる方法や捨てたりする方法を考え出したのです。これをMHC拘束性と言います。いわばまずMHCという警察に敵を捕まえさせて、それを裁判にかけてTリンパ球やBリンパ球という裁判官に殺すかどうかを判定させるという、まさに人知を超えた素晴らしいシステムを進化の中で作り出したのです。

アレルギーや膠原病は60兆個の細胞の中に入った敵を殺したり排除したりしているのではないのです。あくまでも人体に侵入し、結合組織に蓄積した異物を排除しようとしているだけなのです。この結合組織に溜まった異物をIgEで処理しようとすればアレルギーとなり、この異物をIgGで処理しようとすれば膠原病となるだけなのです。従って、鼻炎も結膜炎も喘息もアトピーも全て異物をIgEで排除しようとしているだけで、それらの結合組織が存在する臓器が違うだけで病名が別々に付けられているのです。同じように私が治したSLEもMCTDもリウマチもクローン病も潰瘍性大腸炎もブドウ膜炎も天疱瘡も尋常性乾癬も全て、異物をIgGで排除しようとしているだけで、これも戦う結合組織の臓器が違うだけで病名が別々に付けられているだけなのです。このために同じ原因である同じ病気でも、臓器別にさらに症状別に病名が付けられるので、病気が数万を超え、ますます患者は訳の分からない病名に驚き、恐怖を抱き、原因も知らない医者がたむろしている病院に駆け込むことになります。しかも病気の原因が分からずしてどうして病気を治せるでしょうか?治せないためにこれほど医学が進んでいるといわれるのに、患者は増えるばかりとなります。それは医者が治すどころか病気を拡大再生産させているからです。残念です。改めて言います。全ての病気の原因はたった一つです。異物です。そしてその病気の原因を処理する仕方はたった二つです。ひとつは異物を殺すことです。ふたつめはその異物と共存することです。この治療は免疫がやってくれることです。医者は免疫の働きを手助けするだけです。

こんな簡単なことを学ぶために日本一数学や物理ができないと東大理Ⅲや京大の医学部に入れないのは本当に滑稽なことです。医学の真実を知るためには数学や物理などは全く要りません。確かに医学も全てが解明されているわけではありません。しかし医学の目的は38億年の生命の進化の驚異を理解して、感嘆するだけでよいのです。ときに人体に異物が入ったときにそれを排除しようとする免疫の働きを手助けしてやるだけでよいのです。しかしながら免疫を高めるという薬は永遠に作ることはできないので、結局は医者ができることはワクチンをうったり抗生物質を投与したり、せいぜい胃薬を入れたり血圧の薬を投与するぐらいしか本当の仕事はありません。それよりも如何に異物を入れないかという保健衛生教育をやるべきなのです。成人病などというのはまさに必要なものを入れすぎたために異物となって起こるだけです。これもブラックユーモアになりますが、成人病になった人に税金をかけるべきです。たとえばメタボリック税とか糖尿病税とか肥満税をかけるのです。そうすれば税金も増えると同時に病気も減ってしまうのでしょう。

医学を研究しても人体を利用することは決してできません。ところが数学や物理は研究すればするほど新しい発見がどんどん見つけ出されると同時に、その原理を人間の幸せのためにいくらでも活用することができるのです。物理や数学の真理は生命と違って進化には関わりがないうえに、現象は変えても真理は絶対に変えられないからです。実は同じことが人体についても言えるのです。隠れた正しい人体の免疫の働きを現象である症状を変えようとすることは一時的に可能ではありますが、免疫の遺伝子そのものを永遠に変えることは絶対にできないのです。

なぜこのような症状を取ろうとするつまらない間違いがいつまでも続くのでしょうか?答えはいくつかあります。ひとつは、昔は病気の原因がわからなくて症状を臓器別に分けて、その症状を臓器別に病名をつけてしまったためです。つまり免疫の正しい戦いに際して見られる症状を病気だと言う以外にない未熟な医療であったためです。病気の原因は異物であると明確に認識しているのは世界でおそらく私一人でしょう。ましてや5大栄養素とも水と酸素以外に異物が入らない限り本当の病気は絶対に起こりえないと認識しているのも世界で私一人でしょう。ふたつめは、このように現在ほどナノやミクロの分子生物免疫学が進んでいる時代においても臨床医学者達が病気の根源に横たわっている免疫学を勉強しないことに原因があります。私に言わせると、症状が原因不明である病気などはほとんどないのですが、臨床医はいつまでも免疫の働きが症状を起こしていることをまるで理解せず、症状が病気そのものだと思い続けているためです。このような意識は人類発祥以来の病気に対する考え方と何も変わっていないのです。症状が悪いのではなくてこの症状を引き起こす原因、つまり異物が悪いのだということを医学界は気がついていないのです。このように医学、つまり免疫学が最高度に解明されたにもかかわらず、この病気の本質が今なお知られていないのは、やはり薬で病気を治すものだという間違った考え方があるのは、やはり医学界が製薬メーカーに支配されているからだと思います。症状とは免疫が異物を処理する正しい戦いの状態であり、それを手助けするのが薬であり医者であるのですが、このような極めて簡単な事実を誰も気がついていないのです。

この世に名医はいません。真実を知らないやぶ医者がゴマンといます。いや、実は名医はいるのです。それは外から見えません。隠れています。全ての人にこっそりと生まれたときから与えられている免疫の遺伝子であります。この遺伝子こそが全ての病気を治してくれる名医であります。この名医の働きを介助するのが医者である私なのです。病気を治す主人公は医者でも薬でもありません。免疫の遺伝子こそヒーローなのです。しかし免疫だけでは実は病気を治すことはできないのです。患者自身も自分の免疫の働きを手助けする必要があるのです。というのは、患者自身が免疫の働きを抑えることがあるのです。それはストレスです。ストレスこそが免疫の敵なのです。従って常にストレスから開放される生き方をする必要があります。免疫の働きと心の働きは連動しているのです。この意味であらゆる病気は肉体の免疫と心で治すべきものだと言えるでしょう。

最後に一言、病気は自分で作り、自分で治すものです。

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 アレルギーは医学部の教科書には、現代の医学では治らないと書かれています。何故、一介の開業医である私は治すことができるのに他のお偉い方々は治らないとおっしゃるのでしょうか?いずれにしても、私が如何に大声をあげてアトピ-やリウマチが治るといっても変人扱いされるだけでしょうが、ここに証拠をお見せしましょう。ここで紹介される患者さんの手記は、巷に出ているノンフィクションの本よりも遙に感動的であり、今アトピ-や喘息やリウマチと戦いつつある患者さんの皆さんに大きな励ましとなるでしょう。このホームページを読めば、体の中で起こっている自然の正しい免疫反応を抑制してはいけないのに、見せかけだけを良くするために抑制して生じた薬害の後始末をすることが私の主な仕事となり、完治するのはアトピ-やリウマチだけではなく、同時に他のアレルギ-(アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息やアレルギー性結膜炎)が全て消失してしまうのもお分かりになるでしょう。

 患者さんが経験された厳しい症状などについて医学的な意味付けが赤字でコメントしているものもありますから、私のアトピ-やリウマチの治療法がさらによく理解できると思います。何回も読み返してください。この記録から、ステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗炎症剤の免疫抑制剤が一時的に症状を良くしても、結局は見せかけの治療薬に過ぎないことが理解され、とりわけステロイドの乱用によりステロイド皮膚症になった人が、いかにステロイドから脱却し、最後はアトピーやリウマチを治しきってしまうこともお分かりになるでしょう。 

アトピー・リウマチをはじめ、全てのアレルギー・膠原病の治療において、一切ステロイドを使いません。

 それは、ステロイドをはじめとする免疫抑制剤を使っている限り、アトピー(アレルギー)やリウマチなどの膠原病はもとより、全ての病気を治すことができないからです。また、私は何も漢方で治しているのではなくて、正しくは漢方を使って免疫を上げて、患者の免疫を高め続けることによって、自分でクラススイッチをしたり免疫寛容を起こさせたりする手助けをしているだけなのです。漢方が治したり、私が治したりしているのでもなく、あくまでもあらゆる病気は自分の免疫で治しているのです。

漢方治療中(治療中でなくても)、市販の風邪薬は飲まないでください。

 市販で売られている、もしくは他医院で処方された風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤が含まれています。とりわけ、小児用の風邪薬の中には、必ず、ぺリアクチンという抗ヒスタミン剤が入っています。私のアトピーや花粉症の患者さんの治療が、なぜか長引いてしまうことが時にありました。この方々は風邪を引くたびに、このぺリアクチンの入った市販の薬を服用していた患者さんたちであることがわかりました。これらの風邪薬は、鼻水や鼻づまりなどの見かけの症状を取りながら、同時に、本来のアレルギーを抑制しています。風邪が治ったあと、必ずリバウンドが繰り返され、アトピーをはじめとするアレルギーやリウマチの完治が遅れますので、服用しないでください。

松本医院の「なぜ」

病気とは何でしょうか?

 病気とは、人体に不必要な異物が侵入してきたときにそれを排除しようとする正しい免疫の働きに見られる症状のことを病気だといえば一番わかりやすいでしょう。となれば、病気とは否定的に捉えるのではなくて肯定的に捉えるべきものではないでしょうか?つまり否定されるべきものは侵入してくる異物であり、病気そのものではないのです。言い換えると異物が人体に侵入しない限り、免疫の働きは行使される必要はないのです。この世から人体に必要な5大栄養素と水と空気以外の異物が存在しなければ、病気は絶対に起こらないのです。言い換えると、病気を起こす原因は人体に不必要な異物なのです。

 それでは異物には何があるでしょうか?2種類しかありません。ひとつは、病原細菌であり、ウイルスであります。これらはワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。つまり、間単に殺すことができるようになったのです。このために人類の寿命は飛躍的に延びました。ふたつめは何でしょうか?まさに近代化学が作った化学物質であります。この化学物質が人体に侵入したときに、それを排除する免疫の働きの症状がアレルギーとなるのです。

アレルギーとは何でしょうか?

 アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。

膠原病とは何でしょうか?

 膠原病はアレルギーと同様、環境汚染物質という同じ敵を排除しようとしています。ただ、膠原病はIgG抗体を用い、アレルギーはIgE抗体を用います。つまり武器を変えて戦っているだけの違いなのです。

アレルギー・膠原病はなぜ治るのでしょうか?

 敵は無限に存在する化学物質や環境汚染物質であり、味方はアレルギーの場合は有限であるIgE抗体であり、リウマチの場合はIgG抗体やリウマチ関連抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、有限は無限に絶対に勝つことはできないからです。ところが現代の医学は異物を排除しようとする免疫の働きを一時的に抑制するだけですから、IgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が再び作り出されいたちごっこになり永遠に戦いが終わらないのです。従って免疫の働きを一切抑制せずにアレルギーの症状を楽にしてあげるだけで最後はIgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が作られなくなるのです。これを発見したのは世界で私が初めてなのであります。これを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。

リウマチの患者さんの家族の皆様に

 他医院で治療をされていない初期のリウマチは、「風邪よりも治すのが簡単である」と言っても過言ではありません。しかし、私の患者さんは当院に来られる前に間違った現代医学の免疫を抑制する治療を受けて来られる方がほとんどです。従って、私の治療を始めると、間違って受けてきた治療の度合いに応じて、多かれ少なかれ必ずリバウンドが出現し、それに伴い、痛みが増強します。大量のステロイドを注射されたり飲まされてきた人、長期に渡って他の病院でリウマチ治療を受けてきた人は、激しい痛みのために、自分自身の身の回りの世話が不可能になる事態もしばしば遭遇します。

 そのために、私の治療を受け続けるには、絶対に家族の協力が必要となります。ところが、遠方から来られる方や、お年寄りの方の中には、リウマチ治療の困難さを全く理解せずに、すぐにリウマチが治ると思って気軽に一人で受診される方がいます。実際の治療の困難さや、具体的な私の治療法、何より私自身を知ってもらうためにも、初診時には必ず家族の方と一緒に来て下さい。また、患者さんはもちろん、家族の方も私のホームページに記載されている理論とその証拠である手記を繰り返し読み、私の理論と治療法を理解してから来て下さい。

 また漢方薬だけでは絶対にリウマチを治すことは出来ないのです。他の免疫を上げる鍼・お灸・漢方風呂などを総動員して初めて徐々に免疫は回復し、上昇し、最後はクラススイッチし、自然後天的免疫寛容となるのです。