
「潰瘍性大腸炎手記」
匿名希望 10歳(北海道) 2012年12月28日
(私の全ての病気の治し方は極めてシンプルです。まず病気の原因を知ることです。その原因を免疫がどのように処理しているかを知ることです。最後はその原因を殺すのか、排除するのか、封じこめるのか、共存するのかのいずれかを免疫に決めさせることです。これで全ての病気は自分の免疫で完治させることができます。
まず何よりも病気の原因がわからなければ、そんな治療を施しても治るわけはありません。つまり博打と変わりません。“当たるも八卦、当たらぬも八卦”の世界です。潰瘍性大腸炎(UC)の原因はまさに現代文明が作り出した化学物質でありますが、誰一人として化学物質がUCの原因であることを知っているにもかかわらず口にしません。悲しいことです。化学物質が飲食物に入ることは許されないということを全ての人が分かっているにもかかわらず、一旦体内に入ってしまえば、どのように処理されるかについては誰も関心を持たないフリをするのです。このような心のあり方を自己欺瞞といいます。日本人が一番好む心のあり方です。福島の原発事故も日本人にとっては過去の話のようです。毎日毎日放射能が福島の原発から放出されているにもかかわらずです。悲しいことです。
なぜ私は全ての病気を治せる医者だとお考えですか?それは私以外の医者の誰一人として病気の本質を知らないからです。病気とは、体内に5大栄養素と水と酸素以外の不必要な異物が入ったときに、免疫が処理しようとしている尊い戦いなのです。体内に異物を入らせないように公衆衛生が発達している先進国においては、人体に入ってくる異物が不明であるということはありえないのです。
実は病気という言葉は廃語にすべきです。なぜならば病気という言葉はどのように生まれたと思いますか?熱や痛みや皮膚の症状をはじめとする様々な目に見える症状により、乳幼児や若者たちが死んでいく姿を恐ろしい原因の分からない死に至る症状として、古来から人々は病気という名称をつけ始めたのです。病気という言葉が何千年も使われてきました。ところがヨーロッパの科学がルネッサンス以後、徐々に徐々に発達し、19世紀の終わりからパスツールやゴッホをはじめとする優秀な医者たちが病気の原因を追究し始め、病原菌が病気の原因であることを明らかにし始めました。それから医学の驚異的な発展があり、150年経った現代では、症状は免疫と異物との戦いにより生ずるものであり、癌さえもが遺伝子レベルで解明され、癌は全て癌遺伝子によるものであるということが分かるようになったのです。いったん異物が体内に入ったときに、この異物を免疫が処理するプロセスも遺伝子のレベルで分かりだしたのです。このような免疫の異物の処理の仕方を教えるのが免疫学なのです。もちろん免疫の働きも細胞分子生物学により遺伝子レベルで免疫の働きもほとんど解明されるようになったのです。それどころか、その遺伝子を変えようとする遺伝子操作も可能になったのです。
現代では人体に入る得体の知れない異物は全くなくなってしまったのです。ところが医学者たちは文明が作り出した病気の最後の原因である化学物質だけはどうしても認めようとしないのです。ただただ、敵は分からないけれども、つまり原因不明であるけれども、何かと免疫が戦っていることは知っているので、免疫を抑えることが症状を一時的には消し去ることだけに邁進しているのです。なぜならば免疫を抑える薬しか作ることができないからです。人間の免疫が正しい働きをしているにもかかわらず、自分たちのやっている間違った免疫抑制治療を正当化するために、免疫が悪いと言い出し始めたのです。かといって、免疫の遺伝子病であるということを堂々と言うのは気が引けるので、つまり嘘をついているという気持ちがどこかにあるので、全て病気の原因を曖昧にし始めたのです。挙句の果てに化学物質をIgGで正しく排除しようとしている免疫の働きを、自己免疫疾患などと言い出し始めたのです。UCも自己免疫疾患のひとつであります。
つまり38億年かけて敵を攻撃することで生命が連綿と維持されてきたのにもかかわらず、その免疫の働きが敵から自分をまもるのではなくて、自分自身を攻撃するという荒唐無稽な理屈を持ち出し始めたのです。矛盾の極みですが、「UCのような病気はとにかく難病である」と言い続け、膠原病を治さずにどんどん薬漬けにして患者の不幸を食い物にしてきたのです。今この瞬間にもし続けているのです。このUCも海外の医学書では自己免疫疾患とされていますが、日本では何もかも分からない病気として取り扱われてしまっているのです。原因が絶対に分からない、一生治らない、という冷酷極まりのない宣告をこのような10歳の患者さんに嬉々として下してしまうのです。医学会全体が治らないと一旦認めてしまえば、子供たちの病気を治せないどころか、治さないことによって一生金が儲かるので、医者にとっては最高の宣告なのです。少なくとも医者はUCの患者さんに言うべきです。『今の医療では原因も治療法もないが、いずれは必ず治るときがくるから頑張ってね』というべきですが、それさえも言わないのです。なんと犯罪的な医者たちでしょうか?彼らはなぜ自信を持って治らないというのでしょうか?実は彼らは知っているのです。免疫を抑える限り、病気は絶対に治らないことを。悲しいですね~!悔しいですね~!
このような医者が人間として最も尊い人間の集団であり、最も賢い人間の集団であると思われていることに、私は反吐が出そうです。言わせてもらいましょう。あちこちに私が書き綴っているように、私は人生に挫折した男です。挫折の経験が無い有名国公立大学の医学部を優秀な成績で卒業し、専門医になり医学者になった人たちが、どうして私のレベルにまで達することができないのでしょうか?答えは簡単です。私よりもはるかに優れたレベルに達している人はゴマンといます。しかしながら、私が知り、かつ彼らが知っている真実を彼らは口に出せないどころか、その真実に基づいてUCを治すことも許されないのです。なぜでしょう?医学会や薬学会という組織から出られないからです。組織には必ず組織の掟があります。学会のボスに異を唱えると、その組織からは追い出されてしまうのです。追い出されてしまうと出世はもとより飯が食えなくなります。
にもかかわらずなぜ私は飯が食えているのでしょうか?それは漢方との出会いがあり、かつ中国医学との出会いがあったからです。免疫を上げる偉大なる中国医学を実践することができるようになったからです。私も漢方をはじめとする中国医学との出会いがなければ、絶対に今私がやっているレベルの正しい医学をやることはできなかったでしょう。さらにそれに加えて、世界の科学や基礎医学が進んで細胞分子生物学が遺伝子のレベルにまで明らかになり、医学の基礎である免疫学がほとんど全て解明され、それを貪欲に勉強し続ける努力を怠らなかったからこそ、現代の臨床医学が間違っていることが分かったのです。
私が知りえた病気を治す方法はただひとつです。患者の免疫を抑えないことです。免疫を抑えることによって、膠原病であるUCが生ずるのです。副腎皮質ホルモンで免疫を抑えるが故にUCが生じるのです。もちろん化学物質さえなければ、いかに免疫を抑えても自己免疫疾患といわれているUCが絶対に生じないことは言うまでもありません。世界がグローバルな戦いをやり、全ての人間が過酷な競争に耐えて勝ち抜くためにストレスホルモンである副腎皮質ホルモンを出し続ける限りは、化学文明である現代社会はますます多くのUCやクローン病を作り続けるでしょう。さらに免疫を抑える薬だけしか製薬メーカーは作れないので、新たにUCの患者が増えるのみならず、累積的にUCは増えていくでしょう。そして特定疾患としてUCを治せない治療に莫大な金がかかり続け、医療費で国家財政は早晩破滅してしまうでしょう。私の医療が世界に広まらない限りは、不幸なる若者がこれからもますます巷にあふれ出し続けるでしょう。悲しいことです。残念です。)
今日はここまでです。 2013/01/24
10歳の息子が潰瘍性大腸炎と診断されたのは2012年7月。 松本医院で治療を受けた2012年9月末から12月。約半年間の経過です。 病気についての詳しい理論は松本先生やたくさんの方の手記でお判りい ただけると思いますので、母親としての視点で息子に起きたこと、私が感じたことを綴りました。同じ病気で苦しんでいる子供たち、その親御さんのお役に少しでも立て るように、情報が届くように願います。
2012年6月 腹痛 下痢 下血
これまでは、大きな病気もなく、元気に学校に通っていた、ごく普通の 10歳の男の子でした。6月のある日、腹痛を訴え下痢をしました。それまでは、便秘気味な方で下痢をするのは珍しかったので、風邪などの時に診てもらっている小児科に行きました。熱はなく食欲もあったので、整腸剤を処方されそのまま帰りました。ところが、それから2日間下痢が続き、だんだん腹痛も強くなっているようでした。顔は青白く、食べるとすぐに腹痛がおき、1日に6~7回も トイレに駆け込む状態でした。便が真っ赤でおかしいと言ってきたので、見せるように言い、下血していることがわかりました。休日だったので、急いで近くの当番病院へ連れて行くと、入院した方が いいと言われ、消化器科がある病院を紹介されました。そこで、急性腸炎と診断され、3~4日入院して絶食してから、何が原因か調べる為に大腸内視鏡検査をしましょうと言われました。検査はかなり苦しく痛みもあったようで息子はグッタリしていました。検査をした医師に大腸内部の写真をちらっと見せられ、『炎症、全体にあるでしょ。食中毒かな。何か心当たりある?後で担当の先生から詳しく説明ありますから。』とだけ言われ、結局その日は担当の医師からの説明はありませんでした。
(近頃、10歳前後でクローン病(CD)や潰瘍性大腸炎(UC)を発病する子が多くなりました。古来から人類を苦しめてきた病気、つまり感染症は現代では公衆衛生の向上と免疫の元にある栄養状態も飛躍的に向上したので、感染性の腸炎はほとんど制圧されてしまいました。例えばコレラ、赤痢、疫痢、様々な感染性腸炎、腸チフス、パラチフスなどの感染症を見た医者もいなくなりました。せいぜいウイルス性の胃腸炎が見られるだけです。つまり人体、特に腸管にとって異物となる病気の原因は、皆無だと思われていますが、実は全ての医者が知っているにもかかわらず口に出せない原因があるのです。それが大量に毎日食べ物や水に入ってくる化学物質なのであります。だからこそ大腸全体に炎症所見を生み出すほどの大量の化学物質が原因であるのですが、全ての医学者は口を閉ざして原因不明の腸炎だと言い続けるのです。人体の免疫は戦う敵である異物が侵入しない限りは絶対に炎症を起こすことはないのです。これが38億年の免疫の進化の原理原則そのものなのですが、残念ながら私以外の誰一人も指摘しないのです。医学者が化学物質が膠原病の原因であると一言でも言えば、その医学者は医学会から、いや社会から村八分にされてしまうからです。)
翌日、大腸全体に炎症がある。原因は食中毒かもしれないし、クローン病や潰瘍性大腸炎などの病気の可能性もある。組織検査の結果を待たないと判断できない。と説明を受けました。初めて聞いた病名でしたので、何が何だかわかりませんでした。ネットで病名を検索し、どんどん不安になってきましたが、食中毒であって欲しいと祈っていました。結果は、食中毒に見られるような菌は今回の検査では出ませんでした。菌が便と一緒にもう外に出てしまって検査結果に出ないこともあります。炎症が広範囲なので潰瘍性大腸炎の可能性もあります。うちの病院ではこれ以上の検査は出来ないので、専門医のいる病院を紹介します。詳しい検査をしに行ってください。と言われました。淡々と私に説明をし、子供には何の声もかけない医師にこんな病院で治療したくないと思いました。その時の私はまだ可能性だから検査しなければ分からない、認めたくないという思いでいました。しかし、息子の様子を見ていて何日間かの入院にはなるだろうと思い、 入院の準備をして自宅から離れた総合病院に紹介状を持って向かいました。
(細菌やウイルスの感染症による大腸炎でない限りは、残された大腸炎の原因は化学物質だけです。この化学物質と患者の免疫とが腸管で戦う病気を適当に医者たちはクローン病と言ってみたり、潰瘍性大腸炎と言ってみたりするだけであり、病名などはどうでもいいのです。化学物質がない限りは免疫がIgGで戦う必要もないので、絶対に膠原病は起こりえないのです。この真実も世界中の医学者の誰一人として口に出しません。悲しいことです。化学物質が膠原病の原因だということが分かれば、現代の化学文明を作っているあらゆる世界的な化学会社が責任を持たざるをえなくなるからです。しかしながら38億年の免疫の進化は化学物質と共存できるシステムを作り上げていることを、またまた口に出さないで原因の分からない病気であるとか、一生治らないとかいう冷酷無情な宣告を子供に下してしまうのです。悲しいことです。現代の医療は病名遊びであり、病気作りの医療であり、最後は患者に新たなる病気を作り出し不幸をどんどん生み出してしまうのです。
それではこのような化学物質と人体の免疫はどのようにして共存することができるのでしょうか?自然後天的免疫寛容という働きを実行すればいいのです。私はこれまでこのような免疫寛容を起こすリンパ球をサプレッサーT細胞(Ts)と言ってきましたが、最近ではレギュラトリーT細胞と呼ぶようになりました。正確にはInducible Regulatry T-cellと名づけられ、略してiTregといいます。学者によってはTsとiTregとは別のリンパ球だという人もいます。しかしながら働きは全く同じものですから、名称はどうでもいいのです。
現在まではサプレッサーT細胞は、ヘルパーT細胞やキラーT細胞と同じように、独立したT細胞のひとつであると考えられてきたのでありますが、iTregも実は未熟なナイーブT細胞から分化成熟してできあがったものです。ちょうどそれはTh1やTh2がナイーブT細胞から分化成熟してできあがったのと同じです。ナイーブT細胞のことをTh0という書き方をしてきたこともあります。さらになぜInducible Regulatry T-cellというかというと、“Inducible”という意味は“誘導された”という意味があります。iPSの“i”と同じです。それではこのiTregと表記されるレギュラトリーT細胞はどこから誘導されたのでしょうか?まさに未熟なTh細胞、つまり未熟なヘルパーT細胞からであります。だからこそこの細胞をTh0と表記するのです。この意味ではTh1やTh2も同じようにTh0から誘導された細胞ですから、Th1やTh2も詳しく書けばInducible Th1とかInducible Th2と書くべきなのです。
それではiTregの詳しい説明をしていきましょう。ある意味では免疫学の根本にふれるので、非常に難しい話になりますが、ついてきてください。なぜ難しい話をするのでしょうか?それは免疫の原理原則や化学物質と共存できる働きを生み出してくれるiTregの説明をすれば、潰瘍性大腸炎(UC)やクローン病(CD)がリウマチよりもはるかに治りやすいということも理解できるからです。私のこのホームページでも、最近リウマチの患者さんの手記よりもはるかに多くのUCやCDの患者さんの良くなった手記が多くなってきていることに気づかれるでしょう。なぜUCやCDが治りやすいのかの意味も完全に理解していただきたいからです。もっとはっきり言えば、若い幼い子供たちがUCやCDになっても怖がる必要がないということも理解してもらいために難しい話をするのです。
皆さん、膠原病をUCやCDやリウマチのような膠原病は、化学物質を殺しの武器であるIgGで戦っているので炎症が起こることはご存知でしょう。なぜならばIgGのしっぽに化学物質を殺すことができる大食細胞や好中球が引っ付いて、IgGの先端に結びついている化学物質を食べて殺そうとすると大食細胞や好中球から活性酸素をはじめとする様々な強力な組織をつぶす化学物質が出るからです。しかし元来、化学物質を殺すなどというようなアホなことをし続けることには意味がないと気づいた免疫は、抗体のクラススイッチ、IgGをIgEに変えて、敵である化学物質を体外に吐き出そうとするアレルギーの戦いに変えることはご存知でしょう。
5種類の抗体は全てY字型になっているのはご存知でしょう。同じ化学物質をIgGもIgEも、Y字型の先端で同じ化学物質を捕まえているのでありますが、IgEのしっぽにひっつくのは殺しの仕事をする大食細胞や好中球ではなくて、痒みを感じさせたり、くしゃみをさせたり、鼻水や涙を出させたり、ときには下痢をさせたりする肥満細胞や好酸球がひっつくと、化学物質を排除しようとする上記の症状が出ることもご存知でしょう。いつまでもこのような症状が続くのではありません。現代文明において永遠に体内に入ってくる化学物質を死ぬまでやり続ける必要はないのです。この働きが免疫寛容と呼ばれるものです。38億年かかって進化した免疫の遺伝子は、化学物質は殺される敵ではないということに気がつくと、自然後天的免疫寛容を起こして最後は共存できるシステムを内蔵しているのです。この共存を可能にさせるのが、今までサプレッサーT細胞と呼ばれたものであり、最近はレギュラトリーT細胞(iTreg)と呼ばれるものであるのです。
自然後天的免疫寛容という言葉は、20年以上前に私が臨床で見つけたので名づけたのですが、単純に化学物質に対する免疫寛容といっても良いのです。これからは免疫寛容という言葉を使いたいと思います。今語ろうとしているのは、このiTregはどのようにして未熟なナイーブT細胞から誘導され、かつどのような働きをして最後は免疫寛容を起こすのか長い長いストーリーについて説明しようとしているのです。
この説明はIgGをIgEにクラススイッチするメカニズムと似ているので、もう一度クラススイッチの話に戻りながら、最後はiTregの話に戻ることになるでしょう。つまり私しか治せない膠原病やアレルギーが、どのように私が治しているか、というよりも患者さん自身が自分の免疫で治しているかを1から10まで語り尽くしたいのです。いささか難しすぎますが、病気を治すのは私でもなく、さらに薬でもなく、ただただ患者さんの免疫が治していることを理解してもらうためには仕方のないことですからついてきてください。
まず化学物質が人体に入ります。この化学物質がハプテンとなり、この化学物質を運ぶキャリアタンパクと結びつき、大食細胞や樹状細胞(DC)が見つけて食べます。大食細胞が作り出すサイトカインであるTNFと結びついた樹状細胞は、この複合体をリンパ節に運びます。1日かかってリンパ節に行く間に、この樹状細胞はクラスⅡMHCというタンパクを作り、かつ化学物質キャリアタンパクをペプチドにして、MHCⅡ-ペプチド複合体(抗原)を作り出します。と同時に、B7というタンパクもどんどん作り、膜の表面に表出します。リンパ節でこの複合体とピッタリ結びつくレセプターを持ったT細胞と出会うと、抗体を作る第一歩を歩みだします。このT細胞のレセプターをT-cell receptor(TCR)といいます。
残念ながらT細胞が敵を認識するだけでは簡単にIgGを作るわけにはいきません。さらにIgG抗体やIgE抗体を作るためにはさらに複雑で長いプロセスが必要となります。このときに樹状細胞のB7の働きが必要なのです。このB7というタンパクは、ナイーブT細胞(Th0)のCD28というタンパクと結びつくと、既にMHCⅡ-ペプチド複合体と結びついていたTh0細胞がさらに刺激され、このTh0細胞はTh1細胞になる準備をします。従ってこのB7のことを補助刺激タンパク(共刺激タンパク)といい、CD28を補助刺激受容体(共刺激受容体)といいます。つまりそれぞれのT細胞はそれぞれに特異的な敵(抗原)と結びつき認識するだけでは活動が始まらないのです。B7とCD28とが結びつくことによって初めてT細胞は本格的に活動し始めるのです。さらに抗体を作るためにはCD4 Co receptor(補助受容体)がT細胞と樹状細胞とが結びつく必要があるのです。樹状細胞がTh0を活性化するのに1週間かかります!結構難しいでしょう?ついてきてください。
複雑でしょう。だからこそ医者も免疫学を完全に理解しようとしないのです。しかも学者も私ほど勉強しようとしないのは、ハナから膠原病は自己免疫疾患だと言ってみたり、原因の分からない病気だと言ってみたり、だから絶対に治らないと学会のボスたちに思い込まされているので、勉強しても意味がないと知らないうちに考えてしまうからです。一方、私は全ての膠原病を患者の免疫で治しているので、なぜ治るのかをどうしても知りたいので、勉強し続けるのです。私以外の医者は、病気を治せなくても金がもらえる国民皆保険のシステムに安住しきってしまうので、免疫の真実を知りたいという意欲が全くわかないのは当たり前のことなのです。そして膠原病患者に不幸な一生を送らせるという間違った医療を改めようとする気は全くないのです。残念なことです。さらに本論を続けましょう。
実は樹状細胞が所属リンパ節(最も近いリンパ節のことを所属リンパ節といいます。)に移動してT細胞に抗原を提示するには、必ずTNFというサイトカインが必要です。安倍首相が潰瘍性大腸炎でいらっしゃることは皆さんご存知でしょう。そして彼はこのTNFの働きを抑えるレミケードという薬を打っていらっしゃることもご存知でしょう。 このTNFこそ、敵が来たと免疫系に伝える最初にしてかつ必須のサイトカインなのです。皆さんさらに、TNFというのは~といい、癌細胞も殺すことができるサイトカインなのです。このTNFこそあらゆる免疫細胞が作り出す化学物質(サイトカイン)のなかで最も大切なサイトカインなのです。このサイトカインはどの免疫細胞が作り出すのでしょうか?まさに大食細胞(マクロファージ)なのであります。この大食細胞はロシアの細菌学者であるメチニコフが発見しました。この免疫学にとって最も重要な働きをする大食細胞を発見したという業績により、1908年にエールリッヒと並んでノーベル生理医学賞を授与されています。100年前に見つけ出されたマクロファージでありますが、医学の発展とともにその働きのほとんど全てが解明されたのです。大食細胞(マクロファージ)が作り出す最も重要なサイトカインがTNFなのであります。このTNFが作られなければ、樹状細胞は所属リンパ節に移動し、抗原をT細胞に提示することができないのです。実はマクロファージと樹状細胞は非常によく似ています。似ている点をまず説明しましょう。
まず1つめは、どちらも活性化されるとT細胞に抗原を提示できるのです。従ってこれらを抗原提示細胞といいます。この抗原提示細胞という言葉はあまり正しくはないのです。正しくは“T細胞刺激細胞”と名づけるべきです。しかも“T細胞刺激細胞”というのをさらに正しく定義してみましょう。高度のレベルのMHC(クラスⅠ-MHCとクラスⅡMHCの両方)を作り、かつ補助刺激分子(B7)を持ち、T細胞を活性できる細胞となります。この細胞には実は3つあるのです。1つめは樹状細胞、2つめは大食細胞、3つめはB細胞なのであります。
次に2つめの共通点は、樹状細胞も大食細胞もToll-Like receptor(TLR)を持っています。これはいわば先天的な免疫細胞が持っている、敵を認識する未発達なレセプターといえます。つまり後天免疫の細胞であるT細胞やB細胞はたった1種類の特異的な敵だけを認識できるレセプターを持っていますが、樹状細胞と大食細胞は敵、つまりウイルスや細菌や他の異物が持つ一般的な共通のタンパクや、RNAやDNAや脂質や糖質をパターンとして認識できるのです。つまり敵を認識するのに特化していないのです。その意味では未熟といえます。しかしながら一般的な敵の情報を認識して、敵が来たということを後天免疫であるT細胞に伝えることができるのです。
3つめの共通点は、両者とも活動するためには必ず異物を認識して初めて活性化されるのです。言い換えると、異物が樹状細胞(DC)や大食細胞(MФ)に取り込まれない限りは免疫の働きは絶対に起こり得ないのです。つまり免疫の働き、つまり敵と戦う病気という症状は、樹状細胞(DC)や大食細胞(MФ)が敵を取り込まない限り絶対に起こらないのです。だのにこんな原理原則を無視して自己免疫疾患という病名、つまり病気を作り上げてのほほんとしているのが今の医学会です。自己免疫学を研究している彼らの書物のどこに大食細胞や樹状細胞が自己の成分を食いちぎり、それを異物と認識し、自己免疫疾患が起こると書いてありますか?どこにもありませんね。悲しいことです。自己免疫疾患はでっち上げの病気です。
4つめの共通点は、両者とも皮膚や粘膜の下にいて敵を見張っている斥候の仕事をしているといえます。
それでは次に樹状細胞とマクロファージの違いをあえて書いておきましょう。1つめの違いは、先ほど書いたように樹状細胞は活性化されて初めて所属リンパ節まで移動できるのです。それでは誰が樹状細胞を刺激するのでしょうか?これこそ大食細胞なのです。ところが大食細胞は敵を食べたからといって組織から移動できないのです。この点が一番大きな違いです。先ほど述べたように、刺激された大食細胞が最初に作る危険信号であるTNFがなければ樹状細胞はリンパ節に移動することはできないのです。
2つめの違いは、樹状細胞は後天免疫、つまり抗体を作らせる仕事を開始させることができます。言い換えると、樹状細胞は先天免疫と後天免疫の橋渡しの仕事をすることができますが、大食細胞はこの橋渡しの仕事の手助けをするだけです。大食細胞は移動することができず、従って所属リンパ節に行って直接Tリンパ球に抗原を提示することができないからです。もちろん移動してきたT細胞に再び抗原を提示することはできます。
3つめの違いは、大食細胞がまず敵を取り込んで活性化されなければTNFを作ることができないので、どちらが欠けても抗体を作る後天免疫の働きは不可能ですから、樹状細胞と大食細胞はお互いに助け合っているといえます。活性化された樹状細胞は、敵の情報を伝えることができる報道写真家のような仕事ができますが、樹状細胞は敵を殺す武器は持っていないのです。一方、大食細胞はまさに敵を殺すための重装備をした兵士といえます。大食細胞は敵に対して好中球に負けないほどの殺しもできるのです。
4つめの違いは、大食細胞は未熟なTh0を刺激できませんが、組織に流れてきた成熟したTh1やTh2を再び刺激することができるのです。一度活性化されたT細胞が戦場である組織で仕事をし続けるためには、常に活性化されなければ死んでしまうからです。
5つめの違いは、というよりも今までの話はT細胞に抗原を提示するという観点からの相違について述べたのですが、実は樹状細胞が絶対にできなくてマクロファージだけしかできない仕事があります。それについてさらに詳しく述べましょう。
そのテーマはTNFの働き、つまりUCやCDでレミケードを使って一時的にはUCやCDの症状が取れても、病気は治らないどころか新たに様々な病気を作り出すことになることを述べましょう。敵を処理する出発点が、実は大食細胞の作るTNFであることを考えれば、ステロイドに勝るとも劣らない副作用をもたらすことを免疫学的に証明してみせましょう。
まず敵を大食細胞が食べると、刺激された大食細胞はTNFを作り始めます。大食細胞は自分の細胞膜にTNFのレセプターを持っています。自分が作り出したTNFが自分の持っているTNFレセプターと結びつくと、まずIL-12を作れと自分自身に命令します。このIL-12とTNFは一緒になって近くにいる同じ敵を食べこんだNK細胞にインターフェロンγを作れと命令します。このインターフェロンγは、今度は大食細胞にもっともっとTNFを作れと命令します。つまり大食細胞にはインターフェロンγに対するレセプターがあるからです。
一方、近くにいたNK細胞は大食細胞が作り出すTNFに反応してIL-2というサイトカインも作り始めます。元来、NK細胞はインターフェロンγとIL-2を作る重要な細胞であります。ところがNK細胞は自分が作り出すIL-2に対するレセプターを持っていないのですが、TNFと結びつくと自分自身の細胞の表面にIL-2のレセプターをどんどん作り出します。IL-2というのは増殖因子と呼ばれ、キラーT細胞やNK細胞やTh1細胞を増殖させる働きがあるのです。以上述べたように、このような先天免疫のサイトカインを通じて刺激し合うというダンスをして、ますますTNF、IL-12、IL-2、インターフェロンγがどんどん作られ続け、先天免疫の武器作りが活発になるのです。ついでに述べておけば、TNFは好中球も活性化することができるのです。
ここでTNF、IL-12、IL-2、インターフェロンγ(IFN-γ)の4つのサイトカインの仕事をさらに詳しく述べておきましょう。この4つのサイトカインが、先天免疫が作り出す最も重要なサイトカインでありますが、このようなサイトカインをどんどん作り出すキッカケは何でしょうか?TNFなのです!!素人の皆さんが、以上に説明したことを完全に理解し記憶することはおそらく無理でしょう。しかしながらTNFが先天免疫の中で王者の役割をしていることがお分かりでしょう。
実はこのTNFやIL-12は先天免疫の世界だけで仕事をしているのではありません。特にIL-12は大食細胞が作り出したTNFで活性化された樹状細胞でもIL-12を作ることができるのです。このIL-12を作り出すことができる樹状細胞が抗原をTh0(ナイーブT細胞)に提示すると、このTh0細胞がTh1細胞になれと命令するのです。つまりTh1細胞ができるのはIL-12があって初めて生まれるのです。皆さん覚えておられますか?Th0がTh2になるのはIL-4によってであることをご存知でしょう。さらにTh1細胞はインターフェロンγ(IFN-γ)がB細胞に働いてIgG抗体を作ることもご存知でしょう。一方、Th2細胞が作り出すIL-4がB細胞に働いてIgEを作ることもご存知でしょう。
ここで全てを語るにはあまりにも複雑なので、一旦書き終わった事柄と次回に書く話をまとめます。大食細胞がTNFを作り出すことによって殺しの世界であるIgGを作り、いくらIgGを作っても殺せない敵である化学物質に対してはどうすると思いますか?どんどんIgGが作られても組織に溜まる敵に対して、組織に常に大量に常駐している肥満細胞のIgGレセプターと結びついてIL-4を作らせることは既にあちこちで述べました。するとIL-4は既に樹状細胞と結びついたTh0やTh1に結びついて、さらにアレルギーの世界を作り出すIL-4を作り出させます。するとTh0やTh1はTh2に変わります。しかもこのIL-4はB細胞に結びついて抗体の産生をIgGからIgEに変えてしまうのです。これがクラススイッチです。
次回は以上を最後にまとめた話を詳しく書くことと、さらにどうして腸管で起こっているUCやCDがクラススイッチしやすく、さらに最後は免疫寛容を起こしやすいかについて述べる予定です。少し私も疲れました。)
今日はここまでです。2013/01/31
2012年7月 潰瘍性大腸炎と診断 2ヶ月半の入院生活
紹介された病院はとても大きく清潔感もありました。小児科での診察でしたので、看護師さんも優しく、前の病院に不信感が あった私はここなら大丈夫そうだと安心しました。担当の医師は息子にも気遣いながら、とても丁寧に経緯を聞いてくれました。その後で、前病院の検査結果から潰瘍性大腸炎であることは間違いない と思うが、もう一度大腸カメラの検査が必要なこと。治療の進め方。最低でも2ヶ月の入院になることを告げられました。それを聞いて、今までどの病院でも気丈にしていた息子も涙をこぼしました。その姿を見て、胸が締め付けられる思いで、私も涙をこらえきれません でした。動揺したまま病室へ案内されました。難病宣告、予想以上の長い入院生活、息子の将来のこと、家族の生活のこと、次から次へといろんな事を考えて、夫と話していても一人でいてもショックと不安で 涙があふれてきました。点滴、絶食、説明、大腸内視鏡検査と入院の初めの数日は慌ただしく過ぎました。検査に不安が大きいと伝えると眠っている間に終わるからと丁寧に説明をしてくれました。実際に痛みも感じずに検査が済み、息子もホッとしていました。検査結果も時間をかけてしっかり説明してくれました。私はこの病院で治療できるならよかったと思い込んでいました。検査後に正式に潰瘍性大腸炎と診断され、IVH(中心静脈栄養) とペンタサでの治療が始まりました。すると、腹痛も弱まり、便の回数も減りました。同じ病気の子供たちが何人もいたので、絶食もそこまで苦痛に感じずに すみました。病院からは、最初は副作用がないペンタサから始めて、効かないようなら薬を強いものに変えていきます。
ステロイドは子供に使うと一時的に成長を止めてしまう副作用があるから出来るだけ使わない治療方針です。と説明されていました。ステロイドについての詳しい知識はありませんでしたが、漠然と怖いという思いはありました。でも、実際にはステロイドを使って長く入院している子供たちが多くいました。3度目や4度目の入院という子もいて、また不安になってきたのです。入院から一週間程経ち、気持ちも落ち着いてきたので、病気のことを ネットで調べるようになりました。松本医院を知ったのはその頃です。ホームページには松本先生の理論や実際に治った方の手記がたくさん載っていました。読めば読むほどに、薬の怖さを知りました。医療制度の怖さを知りました。長く入院していると、いろいろな話が嫌でも聞こえてきます。医師と話しながら泣いている子もいました。このままではいけないと思いました。すぐに夫に相談しましたが、現実問題としてIVHを付けた状態で は松本医院には行けませんでした。
そして、2ヶ月半が過ぎ、幸か不幸か、息子はペンタサで症状が良くなり、退院の目処が立ちました。退院する間際に病院から言われた事は、この病気は治らないこと。再燃しないように薬は一生飲み続けなければならないこと。薬を飲んでいても、どんなに食事に気をつけていても発症する時はしてしまうこと。この年齢でこの病気になって再入院していない子は一人もいないこと。それを聞いて、背筋がぞっとしました。そんな事を言われる病院より、必ず治ると言ってくれる病院に行きたいと思うのは当然です。すっかり痛みがなくなり、一見元気になった息子でしたが、すぐに松本医院に行こうと思いました。それまでにホームページを読んでいた夫も賛成してくれました。
2012年9月 松本医院へ
9月末、松本医院を訪れました。ドアを開けると漢方の優しい香りがしました。まずは鍼とお灸をしていただき、家でもお灸が出来るようにやり方を説明してもらいました。お灸をするのは初めてだった息子は熱くて涙目になっていました。待合室にはたくさんの方の手記が置いてあり、それを読みながら待っていました。松本先生のお人柄は想像していましたが、お会いするのはやはり緊張し ました。勉強不足でお叱りを受けるのではないかと思ったからです。しかし、実際にはとても情のある方で、現在の医療制度について、医者が病気を作り出していることについて、ユーモアたっぷりに熱心にお話をして下いました。息子を見て、『可愛い顔をしているなぁ。』と言って、『将来のある10歳の子供に一生治らない病気だなんてそんなアホな話があるか。必ず治るからね。君の免疫力が治すんや。』と力強く握手してくれました。本当に嬉しくて心強かったです。家に戻り、漢方薬を煎じました。ある程度の覚悟はしていましたが、とても苦くて匂いも独特です。息子は最初、1回分の130mlを飲むのに1時間もかかり、1日3回も飲めそうもないと言いました。松本先生の理論を息子にも理解して納得した上で治療を受けて欲しかったので、私なりに説明をしました。
これは息子にした例え話ですので、正しくは松本先生が書かれた理論をお読みください。大腸を家、食べ物などに含まれる化学物質をゴミ、薬を消火器、漢方薬をお手伝いさん、ストレスを忙しさ、免疫力を時間と気持ちの余裕に例えました。生活していると家の中にゴミは必ず出る。通常はゴミを分別して出して家の中を快適に保つ。時間と気持ちに余裕があれば難しいことではない。でも、忙しさが続いてゴミ処理をする余裕がなくなると、どんどん家の中に溜まっていく。そのままにはしておくと生活が出来ないから、家の中で燃やして、どうにかゴミをなくそうとする。ゴミはなくなるけれど、家は煙たくなり、部分的にこげてしまう。それが腹痛や出血。家の中で燃えている火が熱いから消す為に消火器を使う。見た目にはゴミも火もなくなるけれど、正しくゴミを処理している訳ではない。 このままでは、強力な消火器がどんどん必要になっていくだけで、家の中はボロボロになってしまう。最悪の場合は家をなくしてしまう。お手伝いさんの助けをかりながら、消火器は使わずに自分でゴミをどうにかしなければいけない。それには、多少の煙に耐えなければならない。痛みは一時的におきてしまうけれど、それは必要な痛みで、そうしていくうちに、元々自分一人で出来ていた方法でゴミを処理をできるように戻っていく。余裕がある生活を取り戻す為に乗り越えようと話しました。『自分で悪くしていたなら、自分で元に戻さなきゃダメってことか。』と息子なりに理解したようでした。
これまでは、原因不明としか説明されてなかったのに、薬は飲み続けるように言われてきました。それでも治らないと言われる治療に前向きになれるはずはありません。松本先生の理論は息子にも納得のいくものだったようです。『自分(の免疫力)で治したい』と言い、一口飲んではハチミツで味を消し、それでも苦みが残り、嗚咽で少量吐いてしまう状態でしたが、頑張って飲み続けました。そのうちにコツを掴み、ハチミツなしで一気に飲み干せるようになりました。お灸も自ら準備して、熱さにも耐えられるようになりました。体が温まり、よく眠れるらしく、今では寝る前のお灸が好きになっています。息子は何でもそつなくこなせる器用な子ではありません。しかし、生真面目でとても努力家で、時間をかけて頑張って結果を出す子です。穏やかでユーモアもあるので、周囲からは辛そうには見えないかもしれません。しっかりしているとか大人っぽいと言われることが多いのです。家でも学校でも感情を爆発させるようなこともなかったし、塞ぎ込むこともありませんでした。そこは息子のよい面で誇らしくもありますが、時間に追われる毎日でいろいろな面でストレスを感じていたのではないかと思います。私がもっと変化に気がついて、時間をかけて話を聞いたり、ストレスを貯めないように力になってあげられていたらと悔やまれます。松本先生のご指示で、漢方薬を飲み始めてペンタサを今までの半分の量 にしましたが、悪化するようなことはありませんでした。一週間後、電話をして状態を伝えると、ペンタサは止めてよいとのことでした。それからはペンタサは全く飲んでいません。たまにおきる腹痛はヘルペスが原因だからと、抗ヘルペス剤のベルクス ロンを処方していただきました。それを飲むと痛みは楽になり、日常生活に支障はありませんでした。そして、詳しい血液検査の結果も教えていただき、アレルギー体質だと初めて知りました。
2012年11月 リバウンド
今までより強い腹痛がおきて、下痢をしました。便には少し血も混じっていました。すぐに松本先生に電話をすると、『リバウンドが始まったな。出血を止める薬をすぐに送ってあげるから。』とすぐに手配していただきました。その漢方薬は煎じると黒色で甘い香りがしました。食後に飲むと翌日には下痢も出血も止まりました。理論通りのことが息子にも起こり、本当にすごいと思いました。腹痛も徐々に減り、1週間程で学校に行けるようになりました。もっと壮絶なリバウンドを覚悟していましたが、その後は下痢をすることはありませんでした。何故だか膝を痛がるようになり、松本先生にお話しました。すると『リウマチが出ている。』とのことでした。これもヘルペスが原因で起こる痛みなので、ベルクスロンを飲むと楽になりました。松本先生は部分的にではなく、その人の体全体を診ているのだと実感しました。こうして、遠方ではありますが、電話で症状を伝えながら、薬を送ってもらい、安心して治療を受けることができました。
2012年12月末 現在の様子
その後は腹痛も下痢も全くなく、元気に学校に行き、普通の生活ができています。 漢方薬は今も飲んでいますが、アトピーの症状はまだでていません。来月、二度目の受診に行く予定です。息子はこの難病と言われる病気を必ず克服できると確信しています。漢方薬での治療は高額だと思われる方もいるかもしれません。遠方から行くには交通費もかかります。しかし、いくら国の特定疾患制度で治療しても、長く入院しているとそれなりに費用も精神的な負担もかかります。完治しない病気だと言われるなら、一生それが続く事になります。そして、間違った治療で心も体もボロボロにされてしまうのです。このような治療が当たり前のように子供たちに行われていることに憤りを感じます。入院していた病院で再燃しないようにするには薬を飲み忘れずに、食事に気をつける事が大事だと言われていました。しかし、ペンタサを3ヶ月間飲んでいなくても、食事をきつく制限しなくても息子はとても状態が良いのです。大きい病院で行われている医療が全て正しい訳ではないことを、身をもって知りました。
松本医院の治療を受けることができて、本当によかったと思っています。どんな治療をどこで受けるかは自分で選ぶ事ができるのです。本来人間が持っている免疫力で病気は治せる、その真実を伝える為に戦っている松本先生に心から感謝しています。つたない手記ではありますが、困っている方や迷っている方の参考になれば幸いです。


注目の手記・ブログ
●かあさんくまさんの松本医院のアトピー治療ブログ
(2人娘はアトピっ子。「絶対に治る!」という主治医のコトバを信じ、ステロイドや抗アレルギー剤を使わず、漢方治療をはじめました・・・)
漢方科 松本医院について
ホームページについて
アレルギーは医学部の教科書には、現代の医学では治らないと書かれています。何故、一介の開業医である私は治すことができるのに他のお偉い方々は治らないとおっしゃるのでしょうか?いずれにしても、私が如何に大声をあげてアトピ-やリウマチが治るといっても変人扱いされるだけでしょうが、ここに証拠をお見せしましょう。ここで紹介される患者さんの手記は、巷に出ているノンフィクションの本よりも遙に感動的であり、今アトピ-や喘息やリウマチと戦いつつある患者さんの皆さんに大きな励ましとなるでしょう。このホームページを読めば、体の中で起こっている自然の正しい免疫反応を抑制してはいけないのに、見せかけだけを良くするために抑制して生じた薬害の後始末をすることが私の主な仕事となり、完治するのはアトピ-やリウマチだけではなく、同時に他のアレルギ-(アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息やアレルギー性結膜炎)が全て消失してしまうのもお分かりになるでしょう。
患者さんが経験された厳しい症状などについて医学的な意味付けが赤字でコメントしているものもありますから、私のアトピ-やリウマチの治療法がさらによく理解できると思います。何回も読み返してください。この記録から、ステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗炎症剤の免疫抑制剤が一時的に症状を良くしても、結局は見せかけの治療薬に過ぎないことが理解され、とりわけステロイドの乱用によりステロイド皮膚症になった人が、いかにステロイドから脱却し、最後はアトピーやリウマチを治しきってしまうこともお分かりになるでしょう。
アトピー・リウマチをはじめ、全てのアレルギー・膠原病の治療において、一切ステロイドを使いません。
それは、ステロイドをはじめとする免疫抑制剤を使っている限り、アトピー(アレルギー)やリウマチなどの膠原病はもとより、全ての病気を治すことができないからです。また、私は何も漢方で治しているのではなくて、正しくは漢方を使って免疫を上げて、患者の免疫を高め続けることによって、自分でクラススイッチをしたり免疫寛容を起こさせたりする手助けをしているだけなのです。漢方が治したり、私が治したりしているのでもなく、あくまでもあらゆる病気は自分の免疫で治しているのです。
漢方治療中(治療中でなくても)、市販の風邪薬は飲まないでください。
市販で売られている、もしくは他医院で処方された風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤が含まれています。とりわけ、小児用の風邪薬の中には、必ず、ぺリアクチンという抗ヒスタミン剤が入っています。私のアトピーや花粉症の患者さんの治療が、なぜか長引いてしまうことが時にありました。この方々は風邪を引くたびに、このぺリアクチンの入った市販の薬を服用していた患者さんたちであることがわかりました。これらの風邪薬は、鼻水や鼻づまりなどの見かけの症状を取りながら、同時に、本来のアレルギーを抑制しています。風邪が治ったあと、必ずリバウンドが繰り返され、アトピーをはじめとするアレルギーやリウマチの完治が遅れますので、服用しないでください。
松本医院の「なぜ」
病気とは何でしょうか?
病気とは、人体に不必要な異物が侵入してきたときにそれを排除しようとする正しい免疫の働きに見られる症状のことを病気だといえば一番わかりやすいでしょう。となれば、病気とは否定的に捉えるのではなくて肯定的に捉えるべきものではないでしょうか?つまり否定されるべきものは侵入してくる異物であり、病気そのものではないのです。言い換えると異物が人体に侵入しない限り、免疫の働きは行使される必要はないのです。この世から人体に必要な5大栄養素と水と空気以外の異物が存在しなければ、病気は絶対に起こらないのです。言い換えると、病気を起こす原因は人体に不必要な異物なのです。
それでは異物には何があるでしょうか?2種類しかありません。ひとつは、病原細菌であり、ウイルスであります。これらはワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。つまり、間単に殺すことができるようになったのです。このために人類の寿命は飛躍的に延びました。ふたつめは何でしょうか?まさに近代化学が作った化学物質であります。この化学物質が人体に侵入したときに、それを排除する免疫の働きの症状がアレルギーとなるのです。
アレルギーとは何でしょうか?
アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。
膠原病とは何でしょうか?
膠原病はアレルギーと同様、環境汚染物質という同じ敵を排除しようとしています。ただ、膠原病はIgG抗体を用い、アレルギーはIgE抗体を用います。つまり武器を変えて戦っているだけの違いなのです。
アレルギー・膠原病はなぜ治るのでしょうか?
敵は無限に存在する化学物質や環境汚染物質であり、味方はアレルギーの場合は有限であるIgE抗体であり、リウマチの場合はIgG抗体やリウマチ関連抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、有限は無限に絶対に勝つことはできないからです。ところが現代の医学は異物を排除しようとする免疫の働きを一時的に抑制するだけですから、IgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が再び作り出されいたちごっこになり永遠に戦いが終わらないのです。従って免疫の働きを一切抑制せずにアレルギーの症状を楽にしてあげるだけで最後はIgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が作られなくなるのです。これを発見したのは世界で私が初めてなのであります。これを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。
リウマチの患者さんの家族の皆様に
他医院で治療をされていない初期のリウマチは、「風邪よりも治すのが簡単である」と言っても過言ではありません。しかし、私の患者さんは当院に来られる前に間違った現代医学の免疫を抑制する治療を受けて来られる方がほとんどです。従って、私の治療を始めると、間違って受けてきた治療の度合いに応じて、多かれ少なかれ必ずリバウンドが出現し、それに伴い、痛みが増強します。大量のステロイドを注射されたり飲まされてきた人、長期に渡って他の病院でリウマチ治療を受けてきた人は、激しい痛みのために、自分自身の身の回りの世話が不可能になる事態もしばしば遭遇します。
そのために、私の治療を受け続けるには、絶対に家族の協力が必要となります。ところが、遠方から来られる方や、お年寄りの方の中には、リウマチ治療の困難さを全く理解せずに、すぐにリウマチが治ると思って気軽に一人で受診される方がいます。実際の治療の困難さや、具体的な私の治療法、何より私自身を知ってもらうためにも、初診時には必ず家族の方と一緒に来て下さい。また、患者さんはもちろん、家族の方も私のホームページに記載されている理論とその証拠である手記を繰り返し読み、私の理論と治療法を理解してから来て下さい。
また漢方薬だけでは絶対にリウマチを治すことは出来ないのです。他の免疫を上げる鍼・お灸・漢方風呂などを総動員して初めて徐々に免疫は回復し、上昇し、最後はクラススイッチし、自然後天的免疫寛容となるのです。