
「リウマチ性多発筋痛症手記」
白石 建三 64歳 2012年11月23日
「リウマチ性多発筋痛症」の治療経過手記
1)発症
2012年6月末頃から右足付け根に痛みを感じ始めました。私は定年退職後2009年10月から福岡県朝倉市美奈宜の杜に移住する様になり、ここはシニアタウンとして開発された地域で、県外からの移住者がほとんどです。私もこの地域の温泉とゴルフに誘われて、終の棲家としました。趣味のゴルフは週1回のペースでラウンドすると共に練習場にも足しげく通って楽しんでいましたので、ゴルフの影響ではないかと考えていました。 そこで、先ず7月2日に朝倉市のA病院整形外科で診断していただき、「変形性関節症」との病名で非ステロイド性鎮痛薬とロキソニンテープを処方されました。しかし、痛みを感じる部位が両足付け根、両膝、両肩へと拡大して来て、朝ベッドから起き上がる際に体のこわばりを感じたり、夜ベッドで寝返りする際に背中から肩にかけての痛みを感じていました。また、歩く時に少しびっこを引く様になり、車に乗る際には右足が上がらず両手で持上げたり、趣味のゴルフも出来ない状況になりました。私は、定年まで某製薬会社に勤務していましたが、退職後には薬剤師の資格を活用して近くのドラッグストアで週3日のパート勤務をしています。発症後は非ステロイド鎮痛薬を服用しながら勤務は継続していましたが、ゴルフが出来ない体になっては働く目的が消失してしまいそうでした。その後、両足付け根、両膝の痛みは軽減しましたが、痛みを感じる部位は両肩と首周りへと移動しました。
2)治療経過-1
2012年7月6日に久留米市のB大学病院整形外科を受診しました。 レントゲン検査では特に異常はありませんでしたが、血液検査で、CRP値(5.52mg/dl)と血沈の異常が確認され、当日、院内で膠原病内科を紹介されました。7月13日に膠原病内科で再度血液検査を実施していただき、抗CCP抗体(<0.6U/ml)の異常は認められず、関節リウマチではないことが確認されました。先生は病名を「リウマチ性多発筋痛症」と推定され、治療法としてはステロイド薬の服用(20mg/日よりスタート)を提案されました。しかし、薬学知識を有する私としてはステロイド薬連用の副作用が危惧されました。
インターネットで「リウマチ性多発筋痛症」の原因、治療法について検索していましたら、大阪の松本漢方内科医院ではステロイド薬を使用しない治療法が実施されていることをタイムリーに知ることが出来ました。そこで、B大学病院膠原病内科の先生にステロイドを使用しない治療法を先ず検討させていただきたいと申し出て、了解されました。なお、この先生は温厚な方で、その治療法で改善出来なかった場合にはステロイド治療を受けに来る様にと言っていただきました。この時期の体調は37℃前半の微熱、3kgの体重減少と夜間の頻尿(約2時間毎)がありました。
3)治療経過-2
2012年7月20日に新幹線で大阪に出かけ、午後2時半過ぎに高槻駅近くの松本漢方医院を家内とともに初めて訪問しました。インターネットで松本医院のホームページを検索し、「リウマチ性多発筋痛症」に関する院長の論文や患者さんの手記等は事前に確認していました。松本先生診断の前に、当院での鍼灸治療を先行実施されたのには驚きましたが、鍼灸治療は免疫を向上させる作用があり、リウマチ関係の治療には必須とのことでした。先生には、今までの経過、私の体調及び服用薬履歴等を説明しました。
先生は、私の福岡での血液検査結果及び問診から判断されて、「リウマチ性多発筋痛症」との診断をされました。当日は、採血後に内服抗ヘルペス薬(ベルクスロン錠400mg)、内服漢方薬(大防風湯)2週間分と漢方入浴剤4回分を処方され、近くの薬局で購入しました。私が遠方からなので、今後の通院は、月一回のみで薬は、後日送付していただくことになりました。 なお、血液検査結果は、送付される薬に同封されることになりました。 また、薬を電話注文する際には先生と直接会話して、電話診断していただくシステムとなっています。
4)治療経過-3
2012年8月10日には一人で松本漢方医院に出かけました。この頃は微熱と夜間の頻尿はなくなり、下半身の痛みも気にならなくなっていましたが、 両肩と首周りの痛みはありました。ドラッグストアへの週3回の勤務日前夜と当日朝のみは、A病院整形外科で処方される非ステロイド鎮痛薬を服用していました。その日は、採血と先生の診断を受けました。処方薬は初診時と同じで、後日、血液検査結果を同封して送付されました。なお、8月になってから、朝倉市で近くの鍼灸医院に週一回通う様にしていました。一方、我が家では美奈宜の湯の温泉を引いていますので、漢方入浴剤は露天風呂で使用しています。毎日、温泉に入って、痛みを感じる部位をマッサージしているのも改善効果として出ている気がします。
5)治療経過-4
2012年9月14日に松本漢方医院へ出かけました。この頃は両肩と首まわりの痛みは軽減していましたが、新たに両手首の痛みが気になる様になっていました。「リウマチ性多発筋痛症」の病名通り、痛みを感じる部位が移動します。ヘルペスウイルスが抵抗しながら移動しているのでしょうか? 当日も採血と先生の診断を受けました。今回の処方薬も前回(8月)と同様で、薬と血液検査結果は後日、送付されました。2012年6月末頃に痛みが発症してから、約3ケ月が経過した時点で、振り返って症状を見てみますと、朝起きてからの体のこわばりと痛みを感じる部位等は、7月が最も多かった様です。抗ヘルペス薬と漢方薬の服用が効いて来た様で、9月末頃には体調がかなり改善されて来ました。主な血液検査結果の推移を以下に示します。
「血液検査結果」
7/20採血 8/10採血 9/14採血
・CRP定量 3.39 1.55 0.44
・MMP-3 389.9 391.3 368.1
・単純ヘルペス 9.2 - 10.8
・水痘ヘルペス 63.2 77.8 58.5
CRP値は明らかに下がっていますが、他の数値はあまり変動していません。 抗ヘルペス薬を毎日、約2ケ月間服用していたのに、ヘルペスの数値は減少していませんでした。
6)治療経過-5
2012年10月以降は、まだ両手首と右肩に痛みを少し感じていましたが、ドラッグストアへの勤務日前夜と当日朝に服用していた非ステロイド鎮痛薬の服用は必要なくなりました。体調がかなり改善して来ましたので、大阪まで行くのを止めて、福岡市のC整形外科リウマチ科医院で、今までの経緯を説明して、10月5日に血液検査をお願いしました。その結果、CRP定量値は0.12と基準値(0.30以下)を下回りました。なお、本医院ではリウマチ関連の疾患に対しては、原則としてステロイド治療を実施しているとのことでした。
体調が良くなって来た中で、私には抗ヘルペス薬連用の腎臓への副作用不安がありましたので、松本先生の許可を得ていませんでしたが、抗ヘルペス薬の服用を10月6日から約1ケ月間中止して見ました。また、鍼灸医院での治療も9月末で中止しました。一方、加齢とともに体内の核酸が減少してきて、免疫力が低下するとの情報をインターネットで得ていましたので、核酸ドリンクを10月5日から毎日飲む様にしました。2012年11月5日にC整形外科リウマチ科医院で再度血液検査をしていただきましたが、CRP定量値は0.12で10月と同様でした。この間は、内服漢方薬(大防風湯)は服用していました。
主な血液検査結果推移を以下に示します。
「血液検査結果」
10/5採血 11/5採血
・CRP定量 0.12 0.12 (基準範囲 0.30以下)
・MMP-3 299.0 266.5
・単純ヘルペス 7.7 10.8
・水痘ヘルペス 33.6 26.2
抗ヘルペス薬の服用は今回の採血を実施した期間中は中止していましたが、CRP値は基準値以下に下がりました。他の数値も7月~9月の時よりは減少しています。
7)治療経過-6
2012年11月に入ってからは、体調がずいぶんと良くなって来ましたので、ゴルフの練習を4ケ月振りに再開し、11月3日には近くの秋月カントリークラブで久し振りのラウンドもしました。まだ、下半身の踏ん張りが弱いため、飛距離は発症前の約80%で、前後左右のバラツキもありました。しかし、発症してから4ケ月後にゴルフが出来る体調までに回復しました。
11月16日には松本先生に電話して、その後の経過報告をさせていただくとともに、短期間に体調が改善して来たことへのお礼を申しあげました。先生からは、MMP-3値が200以上であることから、抗ヘルペス薬と漢方薬の服用をもう少し継続する様にとのご指導がありました。そこで、2週間分の薬を送付していただき、11月18日から服用を再開しています。 12月初旬にC整形外科リウマチ科医院で血液検査を実施する予定です。 その結果を松本先生に報告して、今後の治療法の参考にして行きたいと考えています。
8)総括
2012年7月20日に松本漢方医院を訪問し、「リウマチ性多発筋痛症」治療法として抗ヘルペス薬、漢方薬(大防風湯)の服用と薬用入浴剤や鍼灸治療の併用も実施することになりました。一般的に使用されているステロイド薬を服用することなく、この治療法を早期に開始出来たお陰で、炎症反応を示すCRP定量値が約3ケ月で基準値(0.30以下)以下となり、現在では痛みを感じる部位はほとんどなく、私の体調が約80%程度に回復してゴルフを出来る状況になって来ました。今回、「リウマチ性多発筋痛症」を発症し、その治療経過をまとめて見ましたが、ポイントと考えられることを以下に整理しました。
① 当初、「変形性関節症」と診断されて非ステロイド鎮痛薬での治療を開始しましたが、その後、早い時期(約2週間後)に「リウマチ性多発筋痛症」であることが特定されました。
② 久留米市B大学病院膠原病内科では、「リウマチ性多発筋痛症」の治療法としてステロイド薬の使用を提案されましたが、それを保留して、大阪の松本漢方医院を訪問し、早期に抗ヘルペス薬と漢方薬(大防風湯)等での治療を開始出来ました。
③ 発症原因としては、ドラッグストアでの週3日、1日8時間勤務でストレスが溜まって来ていたためではないかと推定されます。7月途中から1日6時間勤務へ変更させていただきました。この変更により、64歳の私にとっては1日の精神的負担がかなり減少しました。
④ 今後の再発防止に向けては、自己の免疫力を高めておく必要があると実感し、現在は核酸ドリンクの飲用を継続しています。
一般的なステロイド薬を使用せず、この特異的治療法をしていただいた 松本先生に感謝申し上げます。また、手間がかかる漢方薬の煎じ役を担当してくれた家内にも感謝しています。
以 上

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アレルギーは医学部の教科書には、現代の医学では治らないと書かれています。何故、一介の開業医である私は治すことができるのに他のお偉い方々は治らないとおっしゃるのでしょうか?いずれにしても、私が如何に大声をあげてアトピ-やリウマチが治るといっても変人扱いされるだけでしょうが、ここに証拠をお見せしましょう。ここで紹介される患者さんの手記は、巷に出ているノンフィクションの本よりも遙に感動的であり、今アトピ-や喘息やリウマチと戦いつつある患者さんの皆さんに大きな励ましとなるでしょう。このホームページを読めば、体の中で起こっている自然の正しい免疫反応を抑制してはいけないのに、見せかけだけを良くするために抑制して生じた薬害の後始末をすることが私の主な仕事となり、完治するのはアトピ-やリウマチだけではなく、同時に他のアレルギ-(アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息やアレルギー性結膜炎)が全て消失してしまうのもお分かりになるでしょう。
患者さんが経験された厳しい症状などについて医学的な意味付けが赤字でコメントしているものもありますから、私のアトピ-やリウマチの治療法がさらによく理解できると思います。何回も読み返してください。この記録から、ステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗炎症剤の免疫抑制剤が一時的に症状を良くしても、結局は見せかけの治療薬に過ぎないことが理解され、とりわけステロイドの乱用によりステロイド皮膚症になった人が、いかにステロイドから脱却し、最後はアトピーやリウマチを治しきってしまうこともお分かりになるでしょう。
アトピー・リウマチをはじめ、全てのアレルギー・膠原病の治療において、一切ステロイドを使いません。
それは、ステロイドをはじめとする免疫抑制剤を使っている限り、アトピー(アレルギー)やリウマチなどの膠原病はもとより、全ての病気を治すことができないからです。また、私は何も漢方で治しているのではなくて、正しくは漢方を使って免疫を上げて、患者の免疫を高め続けることによって、自分でクラススイッチをしたり免疫寛容を起こさせたりする手助けをしているだけなのです。漢方が治したり、私が治したりしているのでもなく、あくまでもあらゆる病気は自分の免疫で治しているのです。
漢方治療中(治療中でなくても)、市販の風邪薬は飲まないでください。
市販で売られている、もしくは他医院で処方された風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤が含まれています。とりわけ、小児用の風邪薬の中には、必ず、ぺリアクチンという抗ヒスタミン剤が入っています。私のアトピーや花粉症の患者さんの治療が、なぜか長引いてしまうことが時にありました。この方々は風邪を引くたびに、このぺリアクチンの入った市販の薬を服用していた患者さんたちであることがわかりました。これらの風邪薬は、鼻水や鼻づまりなどの見かけの症状を取りながら、同時に、本来のアレルギーを抑制しています。風邪が治ったあと、必ずリバウンドが繰り返され、アトピーをはじめとするアレルギーやリウマチの完治が遅れますので、服用しないでください。
松本医院の「なぜ」
病気とは何でしょうか?
病気とは、人体に不必要な異物が侵入してきたときにそれを排除しようとする正しい免疫の働きに見られる症状のことを病気だといえば一番わかりやすいでしょう。となれば、病気とは否定的に捉えるのではなくて肯定的に捉えるべきものではないでしょうか?つまり否定されるべきものは侵入してくる異物であり、病気そのものではないのです。言い換えると異物が人体に侵入しない限り、免疫の働きは行使される必要はないのです。この世から人体に必要な5大栄養素と水と空気以外の異物が存在しなければ、病気は絶対に起こらないのです。言い換えると、病気を起こす原因は人体に不必要な異物なのです。
それでは異物には何があるでしょうか?2種類しかありません。ひとつは、病原細菌であり、ウイルスであります。これらはワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。つまり、間単に殺すことができるようになったのです。このために人類の寿命は飛躍的に延びました。ふたつめは何でしょうか?まさに近代化学が作った化学物質であります。この化学物質が人体に侵入したときに、それを排除する免疫の働きの症状がアレルギーとなるのです。
アレルギーとは何でしょうか?
アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。
膠原病とは何でしょうか?
膠原病はアレルギーと同様、環境汚染物質という同じ敵を排除しようとしています。ただ、膠原病はIgG抗体を用い、アレルギーはIgE抗体を用います。つまり武器を変えて戦っているだけの違いなのです。
アレルギー・膠原病はなぜ治るのでしょうか?
敵は無限に存在する化学物質や環境汚染物質であり、味方はアレルギーの場合は有限であるIgE抗体であり、リウマチの場合はIgG抗体やリウマチ関連抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、有限は無限に絶対に勝つことはできないからです。ところが現代の医学は異物を排除しようとする免疫の働きを一時的に抑制するだけですから、IgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が再び作り出されいたちごっこになり永遠に戦いが終わらないのです。従って免疫の働きを一切抑制せずにアレルギーの症状を楽にしてあげるだけで最後はIgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が作られなくなるのです。これを発見したのは世界で私が初めてなのであります。これを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。
リウマチの患者さんの家族の皆様に
他医院で治療をされていない初期のリウマチは、「風邪よりも治すのが簡単である」と言っても過言ではありません。しかし、私の患者さんは当院に来られる前に間違った現代医学の免疫を抑制する治療を受けて来られる方がほとんどです。従って、私の治療を始めると、間違って受けてきた治療の度合いに応じて、多かれ少なかれ必ずリバウンドが出現し、それに伴い、痛みが増強します。大量のステロイドを注射されたり飲まされてきた人、長期に渡って他の病院でリウマチ治療を受けてきた人は、激しい痛みのために、自分自身の身の回りの世話が不可能になる事態もしばしば遭遇します。
そのために、私の治療を受け続けるには、絶対に家族の協力が必要となります。ところが、遠方から来られる方や、お年寄りの方の中には、リウマチ治療の困難さを全く理解せずに、すぐにリウマチが治ると思って気軽に一人で受診される方がいます。実際の治療の困難さや、具体的な私の治療法、何より私自身を知ってもらうためにも、初診時には必ず家族の方と一緒に来て下さい。また、患者さんはもちろん、家族の方も私のホームページに記載されている理論とその証拠である手記を繰り返し読み、私の理論と治療法を理解してから来て下さい。
また漢方薬だけでは絶対にリウマチを治すことは出来ないのです。他の免疫を上げる鍼・お灸・漢方風呂などを総動員して初めて徐々に免疫は回復し、上昇し、最後はクラススイッチし、自然後天的免疫寛容となるのです。