はじめに

アレルギー

膠原病

成人病

その他の症状

この手記を印刷する コメントなしバージョンを見る 論文『潰瘍性大腸炎の完治の理論と証拠』を読む

潰瘍性大腸炎「中間報告」
病気で苦しんでいる人全てが真実の医療を受けられる事を願って

西村 勇亮 30歳

 

 (久しぶりに元気もりもりの若者の手記に出会いました。潰瘍性大腸炎(UC)は治るという理論と証左を完璧に理解し、長年患ってきたUCの一生続く軛から逃れることができるという確信と希望に満ち溢れた手記であります。彼はこの手記にも詳しく書いておられるように、難関の国公立医学部を目指しておられたのですが、国立の医学部の保健学科で医学を勉強されたので、他の患者よりも私の理論を完璧に理解され、まるで彼の書いた理論の部分は私が書いたような錯覚にとらわれます。彼は優秀な男ですので、もう一度医学部に入り直して医者になるべく勉強されれば、私の医学を継承することも可能となるでしょう。

 思い返せば私が京大を卒業して京都府立医大に入学した40年近い前にも、東大医学部保健学科を出た須貝さんという同級生がいましたが、彼は京都府立医大卒業後に精神科医となられ、精神科の臨床医として名声をはせています。西村勇亮さん、頑張ってください!)

発症

 僕はあまり体が強いほうではなかったのですが、小学生2年生から中学3年生までやっていた野球で体が鍛えられた事もあり、頑丈な体になったと自分では思っていたのですが、お腹はそうはいきませんでした。小さい頃から、結構下痢になったり便秘になったりとお腹のほうはあまり強くなかったと今思えばそう記憶しています。ちょうど今から14年前の事です。当時僕は高校一年生になったばかりで、受験のプレッシャーから解放されて、今から楽しい高校生活を楽しもうと思った時のことです。ある日トイレに行ったら便が少ししか出ず、ひどい残便感で、お尻を拭いたときにうっすら血がついていました。痔だと思い、その場はそのまま放置したのですが、残便感は消えず次第に鮮血が出だしました。

 (文武両道で才能を発揮されていたのですが、同時に受験勉強をやらざるを得なかったので、肉体はともかくとして精神的ストレスが強く、それに耐えるために自分の副腎皮質ホルモンを過剰に出し続けていたのでしょう。希望の高校に合格しストレスから解放されてホッとされてまもなく免疫が回復したのです。今ほど受験勉強が激しくて、しかもこれだけ化学物質が多い時代には多かれ少なかれ全ての若者はアレルギーになります。

 彼は実は当院に受診されたときにまず気になったのは顔のひどいニキビでした。本来ニキビは男性ホルモンが急激に増えるときに脂腺から大量の皮脂が作られ、その皮脂を排泄するだけの毛孔の成長が追いつかず、かつ詰まった皮脂を好むプロピオニバクテリウム アクネ菌が繁殖する10代のはじめにでるものであり、毛孔の成長と共に自然に排泄され治っていくものです。ところが20歳を超えてもニキビがある人はアトピーもある人なのです。化学物質を排泄しようとするアトピーは、ニキビの炎症部位からも化学物質を排泄しようとして、アトピーが治るまではニキビも出続けるのです。このニキビも良くなったので彼は喜んでくれました。もちろんニキビの治療も色々やってきたようですから、同時にアトピーの治療もしてきたはずですから、結局は間違った治療で一部アトピーを膠原病であるUCに変えてしまった面もあるのです。アレルギーと膠原病は同じ病気であることを世界中の医者の誰一人として気がついていないので、一般大衆もいつまでも無知にならざるを得ない現状は永遠に変えることができないでしょう。私が毎週NHKの健康番組に出て、真実の医学というテーマで出演すれば全ての病気は治るのに残念です。

 最近のNHKの日曜朝の健康番組でも相も変わらず「アトピーの治療はたっぷりステロイドを塗れば治る」という嘘が堂々と報道されているのを、私の患者さんが口を揃えておかしいと言ってくれるのですが、(私は日曜日は診察日ですから、開業以来未だかつて日曜日のテレビを見たことがありませんが)NHKも権力の一部ですから、日本皮膚学界と馴れ合って真実を語ろうとしません。なぜアトピーが出るのか、なぜステロイドがアトピーに良いのか、なぜステロイドはアトピーの症状を良くするのかについては全く触れないのです。アトピーの症状を良くすることは、一時的に免疫の遺伝子の発現を抑えるだけであり、後でリバウンド症状が起こるということも一切説明しないのです。真実を語るべきNHKテレビであるはずなのですが、医師会や医学会に牛耳られてしまっています。残念です。)

 残便感がひどい事もあって、気張ったりしていたのですが、その影響で、肛門のところが、切れてしまったのかなと素人ながら思ったりもしました。ですが、残便感はおかしいと思って、近くの病院の肛門科で見てもらいました。初めは痔だね、と言われたのですが、念のために肛門鏡で調べようと、肛門科の先生が説明してくれたので、その場で診てもらいました。その時に肛門だけではなく直腸のほうまで赤くなって炎症しているねと言われ、消化器内科の先生に紹介状書いてもらい消化器の先生に診てもらいました。すると、今若い人に徐々に増えてきている病気があるし、内視鏡の検査を受けておこうといわれ、大腸の検査を受けることになりました。胃カメラを飛び越えて大腸の検査を16歳で受けることになるとは、と思いながら頑張って受けました。胃カメラはただある程度の時間絶食したら何も処置しなくて受けることができるのですが、大腸の検査はそう行きません。前日寝る前に、下剤を内服して大腸を便が出やすい状況にして、検査の当日から腸の洗浄薬を内服しなければなりません。14年前のその内服薬はとてもまずく、今はとても改善されているのですが、本当にまずくしかも量が2Lと多く。吐きそうな思いをして飲んだことを覚えています。検査もつらくとても楽な検査とは言えないのですが、頑張って受けて検査結果を担当の先生から聞きました。そしたら、軽いほうだけど潰瘍性大腸炎だねと診断されました。私の場合、発症当時は炎症が直腸に限定していたので、直腸炎型だと診断されました。この病気は欧米に多く、日本ではまだまだ少ないけれども、若い人を中心に増加してきているという事も聞きました。

 (日本の医学者は、新しい病気が増えだすとすぐに欧米の生活様式や食事が原因であると言います。しかしながらどうして欧米の食事が病気を生み出しているかについては一言も語りません。本当は膠原病の全ての原因は化学物質でありますから、かつ免疫を抑えるストレスの多い生活に耐えるためにステロイドホルモンを出しすぎたためにアレルギーをUCなどの膠原病に変えただけなのです。ところが決して彼らはこの真実を語ろうとしません。本質を語らずに常に問題の論点をすり替えてしまうのです。一言で言えば、欧米先進国は飲食物に化学物質が多くて、かつストレスの多い世界であるという事実を隠し、かつ日本も同じ状況にあるという事を説明しないのです。人体で作られるステロイドがIgEをIgGに逆クラススイッチしていることを絶対に言わないのです。ましてや化学物質が原因であるという事を口が裂けても言わないのです。)

 しかもなかなか治らず国の特定疾患に認定されていて、国の補助が受けられるという説明も聞き、役所に行って申請しました。薬代は無料になり、診察代は上限が決まっていてそれ以上は払わなくてよいというシステムでした。その時の気持ちは只々大変な病気になってしまったのだという気持ちで目の前が真っ暗になりました。どうしようという思いと、この先どうしていったらいいのだろうという思いで、病院から帰ったことを記憶しています。

 (国の特定疾患というシステムも、患者のためではなくて医薬業界の為に、ずる賢い頭の良すぎる医学者が作り出したのです。病気を治すという目的を果たさずともお金を巻き上げることができるシステムが現代の社会保険医療システムであり、とりわけ際立って医者が儲かるシステムは特定疾患のシステムであり、高額な医療費の負担を税金でまかなうというシステムであります。このようなシステムが続く限り、“医薬業界栄えて国滅ぶ”という事態が早かれ遅かれ生じるでしょう。いや現に起こりつつあることです。さらに“医薬業界の懐が肥えて病気が増える”という悲しい現実が目の前にあります。しかしながら医学に無知な国民は、私の患者を除いて誰一人として気がつかないのです。

 この世に原因のない病気は何もなく、従って治らない病気は何一つないのです。ただ患者の心が免疫を抑えて病気を作っていることを知ってもらう必要があります。グローバルな競争社会であり、日本の一人勝ちは終わってしまったので、若者たちは一流大学に入るためや医学部に入るために子供の頃から受験勉強に励まざるを得ないので、これからもクローン病や潰瘍性大腸炎は激増していくでしょう。しかも医者たちは患者をいいカモにし続けるでしょう。残念です。)

治療の開始

 主治医からは、潰瘍性大腸炎のお薬で坐薬と内服薬を飲み始めました。サラゾピリン坐薬です。すぐに効果は出てきました。出血しなくなり、残便感はなくなりました。国から特定疾患に認定されている病気とは、思えないぐらいの治療のスタートでした。魔法の様に効いた感じでした。イギリスに短期の留学もしたのですが、途中で薬も切れたのですが、坐薬をしなくても薬を飲まなくても、向こうで調子が悪くなることもなく順調に留学生活も送り帰国しました。

 (彼は優秀なのでイギリスに短期留学ができたのです。受験勉強と違って好きな英語の勉強も思い切りできたので、ストレスがないどころか、さらに楽しい生活だったのでしょう。しかしUCが治ったわけではなかったのです。)

 このままずっと、この感じで行ってくれたらいいなと思いましたが、そうはいきませんでした。ある日風邪を引いたのですが、風邪をひくと同時にお腹の調子が悪くなり、風邪の影響でお腹の具合も悪いのだと思いましたが、風邪の症状が治ったにも関わらず、お腹の調子は下痢が続きました。

 (全てのUCとCD(クローン病)の患者さんについて言えることですが、風邪を引くと必ず症状が悪化します。それは風邪のウイルスをやっつけるために免疫が上昇し、腸管の上皮に侵入する化学物質も免疫に認識されやすくなり、免疫と化学物質との戦いが激しくなるからです。現代の世界中の医者が気づいていないことは、症状は命を守ってくれる免疫が高まったために生じていることですが、決してその真実を口に出さないことです。彼らは免疫が高まっているから症状が出るということをどうして知っているかというと、症状を取る為に免疫をいじめる薬を出すからです。免疫をいじめると戦いがなくなりますから、症状が楽になることを全ての医学者が知っているにもかかわらず、免疫をいじめているとは言わないのです。一方では「免疫が命を守るためには一番大事な要であるので免疫を高めましょう、高めましょう」と言いながら、実際やっていることは口で言っていることとまるで反対の免疫抑制をやっているだけなのです。だからこそ私は“医者は詐欺師だ”と言いたくなるのです。

 免疫は異物に対してあるときは正しく働き、あるときは間違って働く、などというような気まぐれなことは絶対にしません。なぜならば免疫の働きは全て遺伝子によって統括されているからです。一方、医者を含めて人間の方は真実とは関係のない快楽や損得だけで動くので、100%気まぐれな存在といえます。彼らはあるときは免疫が悪い、あるときは免疫が良いなどと気まぐれにほざきまわるのです。免疫は絶対なのです。なぜならば遺伝子は絶対的な存在であるからです。この世に変わらないものがあるとすれば、それは免疫の遺伝子です。もちろん日本で唯一のノーベル生理学・医学賞の受賞者である利根川進が見つけ出したように、遺伝子の組み換えはしますが、それはあらゆる異物に対して戦いを挑み勝つためであり、決して気まぐれで遺伝子の組み換えをやっているわけではないことを知っておいて下さい。

 遺伝子も環境に応じて突然変異を生じ、何万年単位で、いや何十万年単位で徐々に新たなる遺伝子を作る可能性がありますが、私たちの寿命に比べれば無限大の時間がかかります。従って遺伝子は永遠不滅といっても許されるのです。従って遺伝子は神であるのです。)

 どうしたのだろうと思い、先生に質問したら、風邪が引き金となって潰瘍性大腸炎そのものが悪くなるという事も聞きました。

 (この医者は、なぜ風邪が引き金となってUCが悪くなるかの根拠を説明していません。上に述べたように免疫が上がるからです。)

 その時は、サラゾピリンというお薬がペンタサという薬に代わって、副作用がサラゾピリンという薬よりも少ないという事で、潰瘍性大腸炎とクローン病に処方され始めた時期という事を、主治医の先生から伺い副作用が少ないならこの薬を飲もうという事でペンタサを内服し始めました。それから、高校3年間では、症状は行ったり来たり、肛門が切れたみたいに下血をしたと思えば、症状がよくなって普通の便のときもあり、症状が落ち着いているのかどうか、わからないような期間が続きました。でも、治らないという不安はいつも頭の中にあり、常日頃から病気の事を考えない日はありませんでした。大学受験のときは、それほどストレスはかからなかったみたいで大きく体調を崩すことはなかったのですが、でも自分ではストレスはかかっていないとは思っていても、実際体にはかかっているのかもしれません。病気を発症した時には、僕の場合そんなにストレスかかったとは思っていなかったのです。大学は自分の志望としている所には入れず、常にもう一度再受験するといったことばかり、考えていました。それが精神的に体に負担をかけていたのかもしれません。

 (そう、彼は難関の国立大学医学部を狙っていたのです。若い学生にとって医学部は最高の飯が食えることを永遠に保証される仕事です。もちろん医学部受験生は今の医者たちが病気を作ってお金を稼いでいることは一切知らないのです。あらゆるマスメディアを使って医者たちが国民の健康の為に日夜励んでいる虚像を伝えていますが、病気を作るのも治すのも一人一人の個人の免疫であることを一切語りません。ましてや病気の原因はもとより、病気の正しい治し方、つまり免疫で治すものであることを絶対に語らないのです。現代の文明の最も大きな免疫の敵は、つまり病気の原因は化学物質とヘルペスウイルスであることは、絶対に口に出して言わないのです。化学物質とヘルペスに関係する病気は全て原因不明であると言い続け、治療ときたら免疫を抑え続け一生治らない病気に作り上げてしまうのです。

 このUCに関しても絶対に治らない病気だとまず宣告し、同時に原因も一切分からないと言い続け、自分たちはお金を儲けるために特定疾患にUCを祭り上げ、若者の命を食い物にしているのです。日本中の医学部を目指している皆さん、このような真実について一片のかけらもご存知でないでしょう。しかし医学部に入れば、もてる、楽しめる、未来が保証される、金は儲かる、と思い、医師国家試験に合格すべく勉学に励み、医者になれば最高の生活が待っているとお思いでしょうが、実は嘘偽り100%の世界であり、病気を拡大再生産するだけで免疫の遺伝子を抑え続けて、最後は殺人医学にまで堕落せざるを得ないことを知っていますか?もちろん誰も教えないので知るわけはないでしょうが。そんな医者になって何の生き甲斐が生まれ、何の価値がある人生といえるでしょうか?

 私の医院にはUCやCDで現役の国立大学医学部の研修医や現役の学生が受診しております。おかしいと思いませんか?医者になろうとする人間が、自分の大学の医学部のUCやCDの大専門家といわれる医者の治療を受けずに、私のような一介の開業医の治療を受けるのはどこか狂っていると思いませんか?研修医や医学生が間違っていると思いますか?それとも私が稀代の天才的なペテン師医者だとお思いですか?私は66歳の老人ですが、中学までは秀才の名を欲しいままにしました。しかし途中で挫折したのですが、死ぬ前に何でもいいですから、嘘でも“天才”という名がつけば死に土産に持っていけるでしょう。ワッハッハ!)

 大学2年の時に、今まであじわったことのないほど、つらい状態になってしまいました。下痢になり普段なら普通に過ごしていたら、回復していくところが全然回復せず、逆にひどくなっていくばかり、下痢の回数が一日20回を超えるほど、食欲はもちろんなく体重が一週間で10㎏ぐらい減りました。熟睡はできず寝返りしたらトイレに行きたくなり、起きているときには何回もトイレに行くことしか考えられなかったです。幸い血便はなかったと記憶しているのですが、一日20回を超えるほど下痢をすると体力もなくなり、何もする気もなくなり、もうつらくて死にたいくらいでした。この時に初めてステロイドを使用しました。

 (ステロイドは病気を治す為の治療薬では決してありませんが、死ぬか生きるかの時には使わざるを得ないのです。手術もUCやCDの治す為の治療の手段ではないのですが、腸管破裂や腸管穿孔などの生死に関わる状況であればやらざるを得ないのです。ステロイドを使えば正常な伝子の働きが失われ、永遠に自分の免疫でUCやCDを治す事ができなくなる可能性が生まれるからです。つまり寿命が尽きるまでにUCをアトピーに変え、最後に自然後天的免疫寛容を起こすことができなくなってしまうのです。遺伝子の修復作用に時間がどれだけかかるかが分からないからです。

 遺伝子を発現させタンパクを作り出すためには転写因子の働きが必要です。ところが大量のステロイドはこの転写因子の働きにブレーキをかけて、一時的に免疫の遺伝子の発現を抑え、免疫の働きがなくなり、一時的に病気が治ったように見えるだけなのです。この転写因子の研究を世界中の免疫学や遺伝子学の優れた研究者がこぞって行っているのですが、極めて難解であり、一筋縄ではいかないのです。今後も決して転写因子の全てを解明することは不可能でしょう。なぜならば生命は遺伝子の配列だけで動いているのではなくて、遺伝子とは関わりのない後天的な因子も大きく関わっているということが徐々に分かりだしたのです。この新しい学問をエピジェネティクスといいます。これについてはiPSの批判の項で少しずつ説明していきましょう。

 例のiPSを作った京大の山中伸弥教授も4つの転写因子を入れて、繊維芽細胞をiPSに変えたのですが、この4つの転写因子がどのような遺伝子にどのように働いたのかが一切分からないのです。だからこそ1000個の線維芽細胞の999個が癌細胞になり、残りの1個が訳の分からないiPSになっただけなのです。京大がこぞって山中教授を支えているので、無知なマスメディアを利用して今にも脊髄損傷の神経細胞ができ、再生医学が完成するような宣伝をしていますが、永遠に絶対に不可能です。その根拠の一つが1年前にアメリカでなされたES細胞を用いた脊髄損傷の治療が失敗したからです。ES細胞はiPSよりもはるかに問題のない万能細胞であるにもかかわらず失敗したのです。遺伝子を触って金儲けなどは絶対にできないのです。iPSが必ず失敗せざるを得ない根拠を徐々に書き続けるつもりですから、まずはiPSについてはここを読んでください。)

 魔法の様に効いたことを覚えています。すぐに効果は現れ、便の回数は劇的に減り、有形便が出るようになり、一安心。でも、ステロイドは体には良くないと先生が説明してくださり、長期間は使えないと釘をさされました。

 (この医者はまだ誠実な医者です。小学校2年でUCになり、ステロイドを大量に使われて6年後に当院に来られた患者さんがいますが、ステロイドの副作用で成長が止まりました。成長を促すためにその子供は成長ホルモン剤を長く大量に使ってきていたにもかかわらず小人症になっていました。日本で一番背の低い男の子でしょう。残念です。)

 僕も自分で勉強し、ステロイドの副作用やステロイドを止めたときのリバウンドが必ず現れるから医師の指示のもと服用し、徐々に減量することが書かれてありました。

 (この“徐々に減量する”ことが曲者なのです。徐々に減量する意味は何もないのです。ステロイドはやめるならばスパッと一挙にやめるべきなのです。ただ条件があります。大量に長期に使い続けている患者は、自分の副腎皮質においてステロイドを作ることをやめてしまっているので、副腎皮質機能不全症になっているかどうかを見極める必要があるのです。私以外の愚かな医者たちはステロイドをやめるときに、免疫が一挙に上昇しステロイド離脱症状であるリバウンドが激しくなることを一番恐れているようですが、この問題は二の次なのです。もちろん生死を分かつようなリバウンドもありますが、免疫が強くなりすぎて生命に影響があることはないのです。しかし患者が耐えられないという事がしばしば見られます。それはそれで対処するのが大変なのですが、リバウンド症状よりももっと大事なことがあります。

 それは副腎の働きがなくなっているので、人体にとって絶対に必要なステロイドが人体から一挙になくなってしまうと、副腎皮質機能不全症になってしまうことなのです。私自身は経験したことはないのですが、私の患者の友達が長期に使っていたステロイドを、副作用を恐れて自分勝手に突然にやめたことで倒れたのを目の前で経験したと語ってくれたことがあります。もちろんその後の処置については聞いていませんが、死んだという事はなかったようです。従ってどれぐらい副腎皮質でコルチゾールという副腎皮質ホルモンを作っているかを調べる必要があります。それがCorticotoropic hormone Releasing Hormone (CRH)と、Adoreno Cortico Toropic Hormone (ACTH)と、Cortisolという3つのホルモンを調べるのです。この値を調べて一挙に人工ステロイドをやめることができるかどうかを決めるのです。90%は一挙にやめても問題はないようです。

 なぜステロイドはできる限り早くやめたほうが良いかを簡単に説明しましょう。西村さんの主治医もステロイドは良くないと明言したにもかかわらず、彼らはなぜステロイドが良くないかは説明していないのです。それは遺伝子は絶対に正しい命令を出して人体を守っているので、ステロイドで遺伝子の働きを変えるのは良くないことを薄々気がついているのです。さらにステロイドの副作用についても原理については勉強していないのですが、ひとたびUCでステロイドを使い始めると一生使い続けねばならないので、その副作用として先ほど述べたように小人症を作り出したり、糖尿病、白内障、緑内障、骨粗しょう症になったり、感染症になりやすく、高血圧や動脈硬化症など全ての病気になりやすくなることを、彼らは臨床経験を通じて知っていたのです。もちろん彼らはなぜこのような病気になるかについては全く知らないのです。私がその答えを紐解いて上げましょう。

 ステロイドは正常な遺伝子の発現に必要な転写因子の働きを一時的に変えるのみならず、使い続ければ使い続けるほど永続的に変え続けるので、生命の正常な営みができなくなるのです。つまり私たちの体は60兆個の細胞からできているのでありますが、その細胞の機能は全て遺伝子によって制御されているのです。全ての細胞は25000種類の同じ遺伝子を与えられているのでありますが、実は25000の全ての遺伝子が全ての細胞で発現し働いているのではありません。細胞によって働いている遺伝子と働いていない遺伝子の2種類があるのです。ひとつは全ての細胞で共通に働いている遺伝子であり、エネルギーや代謝や老廃物の処理などに用いられるハウスキーピング遺伝子といいます。このハウスキーピング遺伝子といわれる遺伝子は、細胞がとにかく生きるために必要な遺伝子群であります。もうひとつは、目は目、骨は骨、膵臓は膵臓の働きをするために分化し専門化した細胞の特殊な遺伝子であり、これらの遺伝子はそれぞれ目、骨、膵臓だけにしか発現していないのです。

 ステロイドを使うとこのハウスキーピング遺伝子はもとより、特殊な遺伝子の両方とも発現できなくなり働かなくなってしまうのです。ハウスキーピング遺伝子の働きが弱くなると、低体温になったり、肥えたり、疲れやすくなったりするのです。従ってリバウンドが出ても体が楽になると口を揃えてステロイドをやめた患者さんは言ってくれます。さらに専門化した細胞の遺伝子の働きも異常になり、白内障や骨粗しょう症や糖尿病になってしまうのです。さらに怖いことに、ステロイドを使い続けると遺伝子に対する影響が強すぎて細胞が死んでしまうのです。

 それでは、なぜ60兆個の細胞の核には全く同じ遺伝子の情報が詰め込まれているのに、目は目、骨は骨、膵臓は膵臓になるのか疑問に思われる人がいるでしょう。例えば目に骨があると困りますから、目の細胞は目の働きだけをするようになっているのです。ここでどのようにして特化した遺伝子だけが働いているのかについて説明しましょう。まず遺伝子はDNAでできていることはご存知でしょう。このDNAはT(チミン)、A(アデニン)、C(シトシン)、G(グアニン)という4種類の塩基から成り立っていることを確認してください。

 このDNAに含まれている遺伝子が、仮に同時に全て仕事をしだしたらどうなるでしょうか?大混乱を生み出し、このような細胞は死んでしまうでしょう。そんなことがないように目は目になるDNAの遺伝子だけが働くようになっているのです。それではどのようにして他の骨や膵臓の遺伝子が働かないようにしているのでしょうか?他の遺伝子が含まれるDNAつまり目の遺伝子に含まれている塩基のひとつであるシトシンにメチル基がつくと、この遺伝子は働くことができないのです。つまりメチル基は手錠のようなものであり、不必要な遺伝子を働かせないようにしているのです。

 ついでに述べておきましょう。iPSを作るために、山中因子といわれる4つの転写因子という遺伝子を入れます。この4つの転写因子は分化し特殊化した線維芽細胞のメチル基の全てを解除してくれます。ところが完全にメチル基という手錠をはずしたと思っても、実は思っているだけで誰も保証する人はいないのです。またどのように、さらにどこでこの4つの転写因子が働くかは誰も知りません。だからこそ線維芽細胞の遺伝子は38億年間に出会ったことのない異変に気づいて、1000個のうち999個は癌化してしまい死んでしまおうとするのです。

 ここでステロイドについて示唆されることがあります。先ほど述べたようにエピジェネティクス(後成遺伝学)を勉強し始めるようになったので分かるようになったのです。私は以前にステロイドを使い続けると、一時的にアレルギー反応が一切起こらない時期があることを指摘しました。これをステロイド性一時性免疫寛容と名づけました。実はこれはステロイドによって転写因子の働きを変えることによって、免疫の遺伝子のシトシン(C)にメチル基がつけられたのではないかと考えるようになりました。つまりステロイドはメチル化を進める働きがあるのではないかと考えるようになりました。ところがこのようなステロイド性一時性免疫寛容が起こって数年経った後で、再び激しいアレルギーが生じることがあるのです。この現象は一度ステロイドで無理やり起こさせられた遺伝子のメチル化が、再び何かのストレスの為に副腎皮質ホルモンが増えて、このメチル化を解除してしまうのではないかとも考えるようになっています。つまり状況によってステロイドはメチル化を促進することもあるし、メチル化を解除することもあるという新しい発見であります。これは今後のエピジェネティクスな研究を待たざるを得ません。いずれにしろ人工的に遺伝子のメチル化の促進も解除もやってはならないという事を言いたいのです。ステロイドで遺伝子を変えることは、単に転写因子の働きを変えるというだけではなくて、明確にメチル化を行うことによって遺伝子の正しい働きを変えてしまうということにもなるのです。)

 幸い僕の場合は主だった副作用やリバウンドは現れずにステロイドから離脱することができたのですが、僕のわからない、目に見えないところで出ていたのだと思います。このころから、症状が段々ひどくなっていきました。以前の様に切れるといった下血ではなくて、コアグラといったグミみたいな凝塊血が出たりするようになってきたのです。主治医にすぐに相談すると、潰瘍性大腸炎の患者さんの場合、悪くなるとすぐに、あっという間に悪くなるよ、重症度の差もあるけれど出血もすぐに出てしまうよ、と説明を受けました。

 (これが実はステロイドの離脱症状なのです。徐々にやめようが、急にやめようが、遺伝子は傷つけられているので、元に戻す修復作用が始まりだすと、必ず正しい免疫の働きである症状、つまりUCの症状が激しくなっていくのです。人間の遺伝子は絶対に嘘をつきません。遺伝子は損得で動いているわけではないので、神である自分自身の遺伝子の命令に従ってのみ行くべき一本の真実の道をただひたすらに歩んでいるだけです。これこそ正しい道であり、そのために生まれた症状は正しい病であるのです。この世に間違った病などというのは何一つありません。異物を入れられた免疫は凛として私たちの命を守るために正しい道を進んでいるだけです。医者は全て愚かですから、現象的な上っ面の症状だけを云々しているだけで、本質を何も分かっていません。残念です。勉強が足りません。)

 ストレスかけたらだめだよと詳しく説明して下さいました。

 (なぜストレスをかけたらダメなのかについての説明も一切ありません。彼らはできないからです。正しい答えを言ってあげましょう。「思い切りストレスをかけなさい。それに耐えなさい。副腎皮質ホルモンを出せば出すほど、西村さんのUCの症状は良くなりますよ。だけれどもストレスがなくなると、あなた自身で作っていたステロイドホルモンをたっぷり出して間違った治療をしていたので、ステロイドを出すことがなくなると、リバウンドでさらに症状がひどくなるからストレスをかけてはいけませんよ」と医者は言うべきだったのです。なぜ彼らはこの正しい答えを言う事ができないのでしょうか?それはステロイドもペンタサもリンデロンも全て免疫の遺伝子を一時的に変えているだけであることがバレてしまい、彼らが詐欺師まがいであることが分かってしまうからです。彼らが詐欺師まがいである証拠は早速リンデロン坐薬を出したことでお分かりでしょう。)

 リンデロン坐薬(ステロイド配合)の坐薬もしましたし、悪くなったらその都度症状を抑える、ストレスを体にかけない。

 (一方ではステロイドのリンデロンを出し、他方ではストレスをかけてはいけない、と言うわけです。こんなちぐはぐな治療は治療といえますか?ちょうど漢方を使いながらリンデロンを使うのと何の変わりもありません。しかもストレスは体にかけるような時代は終わりました。重労働がなくなったからです。ストレスは心にかかるものです。本当に現代の医者は何も知りません。ただし病気の作り方とお金の儲け方は誰よりも優れているようです。ワッハッハ!)

 食事は普通のときは、ほとんど気にしなくて良い、でもファーストフードやインスタントの食べ物はとらないといった生活でした。でも一旦悪くなりだしたら、僕の場合、日常生活に、いくら気を配っていても全然良くならず、大変でした。その様な生活で、大学4年間が過ぎ去ろうとしていたころ、大学院の試験を受けるか就職するか、今まで考えてきた再受験を考えるという時期に入りました。僕は理系の大学に行っていたので、就職は大学院を卒業しなければならないとまで言われていたので、就職の選択ははずしました。大学院の試験は無事に合格したのですが、再受験をしたいという気持ちは、湧いてきました。

 (このように自分の行く末に悩むことは最も大きなストレスです。彼は繊細で優秀な男ですから、ますます選択に迷いに迷ったことでしょう。本当は医者になりたいが、国立の医学部は非常に難しい、しかしなりたい・・・という葛藤は最もストレスとなります。)

 こんな病気にかかり、難病とまでいわれる病気を徹底的に勉強してみたいと思い、医学の再受験を考えていました。でも大学4年生の一年間は、大学院の試験の勉強と卒業研究とで大変で、難関と呼ばれる医学部の受験は一応したのですが、失敗しました。ですが、大学院にはもうこの頃には行く意志はなく、病院で働きたいと思い医学部医学科はだめだったのですが、看護学科には合格したので、看護学科に、病気のことや人間の事を勉強するつもりで入学しました。病気のほうは、ストレスがかかる受験の時には全然症状がでなかったのですが、やはり一呼吸置いた入学してしばらくしたら症状が出てきました。

 (まさに彼は証明しています。ストレスに耐えるために自分で自分の副腎皮質ホルモンを出すことでUCは一時的に良くなることを証明しています。しかし受験が終わればストレスも消え去り、免疫が回復し症状がひどくなるのです。このような簡単なことを世界中の医者が誰一人知らないというのは不思議です。もちろん世界中の医者が全て知っていることですが、真実を語ることが許されないのです。これが世界中の医学会であり、嘘をついて金を儲けるために医学がある証拠です。人類が滅びるまでこの嘘は永遠に続くでしょう。お金の為に。至極残念です。)

 いきなり凝塊血が出てきて、貧血症状がでました。この時はすぐにステロイドを使うところまではいかなかったのですが、やはりストレスをかけると下血、凝塊血までいくのだなと思いました。看護学科4年間は充実して色んなことを学ぶことができました。大学で学ぶ病気のことや、病院の実習で学ぶ患者さんのことなど人生にとって貴重な経験がたくさんできました。同じ潰瘍性大腸炎で大学病院に通院されている患者さんや入院している患者さんと接することもできましたし、大変学ぶことが多かったです。でもなぜこんな病気があるのだろうと、病気のことを学んでいけばいくほど、疑問に思いました。どの先生に聞いても、この病気は、病気になってからの作用機序は、ある程度わかっているにも関わらず対処療法しかなく、原因もわかっていない。なぜだろうと疑問に思いました、原因は諸説医学界で言われているのらしいですが、決定的なところまで説明できないそれが常識でした。とんでもない病気になってしまったものだとつくづく思いました。

 (UCは化学物質を腸管から排除するためにIgGで戦っている正しい病気なのです。病気の原因が全て分かっている文明社会にとって、怖い病気は何もありません。免疫学が分子のレベルにまで、さらに遺伝子のレベルにまで分かりだしたこの科学文明社会において、治し方が分からない病気などは何もありません。ところが膠原病は化学物質が原因で起こると一言でも言えば、医学者たちは医薬業界から追放されるでしょう。彼らは自分の身の安全の為や金儲けの為に患者を屁とも思っていません。真実を語れば製薬業界から一銭の研究費も貰うことができなくなるでしょう。今さら医学研究などは必要ないのです。

 医学が進めば進むほど、人間の全てに与えられている免疫の遺伝子こそが名医であり、免疫の遺伝子の命令によって作られたサイトカインや抗体が万能薬であることが分かりだしたのです。いや、もう分かってしまったのです。患者が名医になれば医者が必要ですか?要りません。医者は全て失業します。タクシーの運転手にもなれません。なぜならばタクシーが過剰であるからです。患者が万能薬になれば、製薬メーカーは必要でしょうか?不必要です。世界中で最も儲かる業種である製薬業界が破綻してしまうでしょう。もちろん言うまでもなく私も失業してしまうでしょう。真実でお金を儲けることは本来できないのです。物事の本質とは何でしょうか?金を儲けることでしょうか?断じてありません。ただ一つ、真実を知り、真実を教え、真実を実行することが正しく生きられる本質です。)

 そんなときです、長年僕を見てくれていた主治医の先生が転勤で京都を離れることになったのです。丁度その頃、僕の症状は落ちついていたので、先生を追いかけて行くことはしなかったのですが、大変心細い感じになりました。主治医の先生からは、住んでいる家の近くの大きい病院に紹介状を書いていただき、通院することになりました。この病院は大きい病院なのですが今までの先生とちがって、あまり潰瘍性大腸炎にくわしい先生ではなかったみたいです。看護師として働きはじめて一年目の冬に体調をくずして下血がひどく入院することになりました。この時が人生で一番ひどく悪化しました。

 (学生は一人前ではありません。本当の一人前は自分で働き、自分で稼ぐことです。自分で稼げない人は一人前とは言えないのです。ところが受験勉強よりもはるかに自分で稼ぐことはストレスになります。受験勉強などは生まれつき頭さえ良ければ何も難しいことではありません。ところが金を稼ぐことは一番難しいことです。日本は最盛期を越えてしまいました。真面目に勉強しても一生保証される仕事を見つけることは難しくなっていまいました。西村さんはたまたま大学の看護学科を出られて優秀な看護師になっておられるからこそ食べていけるのです。近頃大学を出ても就職がないものですから、「大学を出てから看護師になろう」という本がよく売れています。もちろん看護師になっても飯は食えるでしょうが、病気を医者が治せない限りパラメディカルの仕事である看護師の仕事も非生産的でやりがいのない仕事になっています。治してナンボの医療をしない限りは社会医療保険は破綻してしまうでしょう。いや破綻しているからこそ、ますます少子高齢化の日本で割をくう人たちは若い人たちであり、これから生まれてくる人たちです。近いうちに日本がギリシャにならないことを祈っています。)

 ヘモグロビンの値が健康な人の値よりも半分ぐらいになりました。立っていることができず、ストレッチャーで運ばれて検査に行きました。大腸の検査をうけて直腸のところから血が流れ出ていました。カメラ越しに見ていると僕でもわかりました。ペンタサの量を増やしたのですが全然効果がなく、日毎に悪くなり、体重は5日間で10㎏減少しました。この時ばかりはこれから僕はどうなるのだろう、と病院のベッドですごしていました。ペンタサではどうしようもないので、ステロイドの治療が始まりました。1日40㎎から始まり、症状が治まるまで安静に過ごすということです。前回のステロイドを使った時より、時間が十分に経過していたのでまたすぐに効果が現れ、服用して翌日から血便はとまり3日間もすると、普通便が出るようになりました。そしてここから40㎎より、徐々に減量を始めていくことになりました。ステロイドの量が20㎎になると、退院もきまり仕事にも戻ることもできましたが、ステロイドの量が5㎎になったときには、前回は目に見えたリバウンドは来なかったのですが、今回はあらわれました。

 (リバウンドの強さも患者によってステロイドの使う量が異なりますから多種多様です。私は25年間一切ステロイドを使わずにあらゆるリバウンドを経験し、乗り越えさせてきました。しかもステロイドで治る病気は何一つないということも知ってしまいました。このようなリバウンドを乗り越えていった患者の苦しさを知っているからこそ、死ぬか生きるかの時しかステロイドは使うなと骨の髄から感じ取れるのです。ステロイドは病気を作るためにあるのです。ステロイドは医者の迷医ぶりを救うためにあるだけで、最後は結局病気がひどくなり、造病医学への道を歩み、最後はドツボにはまるのは患者なのです。免疫を下げる医療は全て造病医学であり、治療医学では決してないのです。

 免疫を上げるのは中国医学であり、東洋医学であり、漢方薬であり、心の医学であり、極め付きはまさに患者の免疫で病気の全てを治すのです。もちろん免疫を上げる原理を見つけ出したのは西洋医学の科学でありますが、西洋医学自身が、自分たちが発見した西洋医学の免疫学の真実を踏みにじっていることを考えると、これほど皮肉な現象はないといえます。なぜこんなことが起こるのでしょうか?臨床医学を行う医者と免疫を抑える薬を使う製薬メーカーは真実よりもお金が好きであるからです。私もお金は大好きでありますが、病気を作ってお金を儲けることは犯罪と何も変わることはないということを知っているので、病気を治して初めて報酬としてお金をもらっているのです。)

 初めは、ゆっくりと腹痛が生じて下痢になっていましたが、それが暫くすると、強烈な腹痛が定期的に襲ってくるようになりました。便は水様便で10回を超えるぐらいになりました。こんな腹痛は初めてでした。腹痛が強くなり始めたころから、水様便と今度は下血と凝塊血がかなり出てくるようになりました。このままではまた同じことで苦しむと思い、早めに主治医に相談し、入院することにしましたが、治療方法はステロイドをまた使うと減量をするとまた同じように苦しむと思い、別の方法はないかと相談しました。症状は入院しても良くならず、貧血もひどくなり、今度は輸血しようということになり、輸血をしました。自分が輸血することになるなんてと思い、非常にショックを受けたことを覚えています。それに加えて、免疫抑制剤を使う事になりました。この免疫抑制剤は劇的に効くことはなく、ゆっくり効果が現れるものでした。結局、この免疫抑制剤が効いたことで、症状が落ち着いたので退院となりましたが、ただこれもその場しのぎの対症療法にしかすぎず、これからも不安がずっとついて回るのだな、と思うと本当に憂鬱になりました。

 (いかに優秀な人でも長く同じ病気で悩み、現代の治療がまやかしの対症療法であると知るのに、やはり10年はかかるのです。だからこそ私は現代の医療を造病医学と呼ぶのです。ただ彼は薬で病気を作られただけであるのが幸運というべきです。さらに治療と称して手術を何回もやられてしまう患者もたくさんいます。現代の医療は病気を治さなくても手をかければかけた分だけ金が儲かるシステムになっているので、しかも全てあなた任せの間違った医療ですから、何をされても文句は言えないのです。皆さん、おかしいと思いませんか?かといって、病院に行かずに放置しておくと弱みを持った患者さんは不安でたまらず、いてもたってもどうにもなりません。まさに現代医療は患者の弱みにつけ込んだ悪徳商法といっても過言はありません。

 私のような一介の開業医が病気の全てを知っているというのは滑稽千万です。私よりも頭のいい人はいくらでもいるのにもかかわらず、病気を治す点において私のレベルを超えられないのはなぜでしょうか?いや80大学の医学部の教授は全て私の頭を超えています。ただ彼らは嘘つきであるだけなのです。嘘をついても罰せられないというのは、医療が治外法権であるからです。医療に関しては医者しか知らないので、行政も司法も一切手を出すことができません。必ず医者の言うとおりにせざるを得ないのです。いわば医療界は北朝鮮のような社会主義独裁社会であります。北朝鮮の金一族はいずれ放逐されるでしょうが、この医療界の独裁は永遠に崩されることはないでしょう。実際においても医学知識の面から見ても現代の医療システムが崩される根拠が何もないからです。ただ可能性が一つあります。これから北朝鮮と同じように社会保険の費用が莫大になり、かつ貿易も赤字になり、そのうちに国民が飯を食えないときが訪れるときにこそチャンスがあります。そのときに初めて国民は自覚し始めるでしょう。『病気を治してもらえないのに、なぜ医者にお金を払う必要があるのか?』と。このときこそ社会医療保険は崩壊する可能性があります。ところがこのときでも医者は言うでしょう。『私たちは国民の健康を守っている。金よりも国民の健康が大事であるが故に、医療だけは別であるから』と。いやはや困ったものです!)

 このままでは、また悪くなった時には、またステロイドか免疫抑制剤かどちらかを使うことになり、入院しそれでその薬剤からの離脱に苦労をする、それの繰り返しに過ぎなくなり、本当に使う薬がなくなってくるのではないか、という危機感がわいてきました。

 (彼が10年かかって知ったことを、私はタダでホームページで患者の皆さんに伝えているのですが、現代の医者を信じきっている無知な患者には馬耳東風です。私の治療のほとんどが造病医学で作られた医薬原病の後始末です。私との出会いまでに免疫の遺伝子をいたずらされればされるほど、元の正常な遺伝子に変えるのに時間がかかり、リバウンドで苦しまざるを得ません。誰も身代わりになってくれません。誰も医原病の責任を取ってくれません。間違った医学は私以外の医者がやり、かつ間違った医学教育もあらゆる大学の医学部で行われ、かつマスメディアを通じてお偉い医者たちが間違った医学を喧伝し続けているので、私が認められる余地はありません。しかしながら本当に苦しんできた西村さんのような人が私と出会い、本当に病気を治せる正しい医療をやっと始めることができただけでも、西村さんは幸せだというべきです。それでも今までの苦しみを考えると残念なことです。)

 どうしたらいいのだろう、これからの人生ずっとこんな思いをしながら、暮らしていかなければならないのか、と思うとやり場のない怒りが込みあげてきました。

 (その通りです。やり場のない怒りを感じさせたのは何処のどなたでしょうか?まさに製薬メーカーと医者の癒着で成り立っている医薬業界なのです。誰もが手も足も出ない腐敗堕落した医薬業界をどうしたらまともにすることができるでしょうか?皆さん考えてください。)

 このままではだめだと思い、なんでもいい何か全然違う治療方法はないかと本屋やインターネットで、探し始めました。潰瘍性大腸炎の患者の会や、色んな情報がありましたが、パッとするものはなく、あきらめていたところ「潰瘍性大腸炎の完治」というワードと漢方というワードに意識が向きました。今まで試したことが無いと思い、そしてホームページを読みました。初めは全然漢方のことは全然信じていなかったのですが、よく読んでみると潰瘍性大腸炎の患者さんで完治した手記や、先生が潰瘍性大腸炎の病気の詳しい内容が書いてありました。むさぼるように読み、これだと思いました。

 (私のホームページもなかなか出会えないことがあるようです。ふたつのワードを入れることで初めて私との遭遇があったようですが、やはり西村さんが本当にUCを治そうという気になられたからこそ、やっと私のホームページにたどり着くことができたのです。私は他の医者とは違って、UCの原因、成り立ち、治す方法、治る根拠の全てをホームページに掲載しております。UCを治すのは自分の免疫であるという事を理解された患者だけを診たいために休みもホームページの作成に時間を割いているのです。自分の病気についていつまでも無知で愚かな患者を診察したくはないのです。

 西村さんのように完璧に私の理論を理解され、医学的にだけでも私のレベルまで達してもらいたいのです。それは私がUCを治すのではなくて、患者自身が治しているということを100%知ってもらいたいからです。私は嘘をついてお金を稼ぐつもりは全くありません。治すからこそ、その報酬としてお金をいただくだけです。これが本来のあるべき医療なのです。従ってその本来の医療をやっている私を完全に信頼してもらいたいのです。そうすれば私が人間の患者の免疫を信じているからこそ、患者の病気も治せるという事がお分かりになってもらえると思います。私を信じることは自分の免疫を信じることであるということを、ゆめゆめ忘れないようにしてもらいたのです。

 病気は自分で作り、病気は自分で治すものであり、逆に病気は自分で治さないようにしているということも充分理解してもらいたいのです。リバウンドも耐え切れなければ、私の医院から去らざるを得ないのです。)

松本先生との出会い

 ホームページをしっかりと読み、東洋医学と西洋医学の融合であると自分で理解し、納得してから松本医院を訪ねました。

 (エセ学問がはびこっている資本主義社会においては、愚かな大衆は学問と名のつくものには何でも盲目的に敬意を感じ、学問をやっている学者は全て偉いと思い込んでいます。欲と損得が絡んだ経済学というのは全て眉唾といってもいいぐらいなのに、経済学者を尊敬します。今の世界不況を戻せる経済学者がこの世の何処にいますか?不況も結局は戦争を起こして人を殺すことによって残りを生きた人間が楽しむだけです。誰かの犠牲の上に誰かの豊かさが築かれているに過ぎないのです。全ての人が満足できる経済学というのはこの世にはありえないのです。

 本来学問というのは永遠不滅のものを追究すべきものでありますが、経済学は全く180度違う人たちの寄せ集めみたいなものですから、学問の名に全くふさわしくありません。従って経済学とは立場によって異なる気まぐれな思い込みの強い人たちが勝手に経済学と名づけ、権力層が満足する経済政策を述べたてているだけです。従ってあまりにも経済学には間違いと嘘が多いので、過去の経済学者といわれる人がどんな嘘をついたかをまとめた学問も現れました。それを経済学学といいます。ノーベル経済学賞などというのは、政治的にスウェーデンのノーベル賞委員会に資本主義を無理やり世界に広めるために、アメリカの経済学者が1968年にこっそり作らせたものです。冷戦のさなかに資本主義が正しいという事を世界中の無知な大衆に宣伝するために、ノーベル賞という世界一の権威を経済学にかぶせたのです。そのよい証拠にマルクス主義の経済学者にノーベル経済学賞を与えられたことはないのです。さらに付け加えれば、他にも“学”と名のつく真実を追究する学問は無数にあるにもかかわらず、移り変わりが激しい損得と利害の学問である経済学賞がわざわざ冷戦時代に作られた意味が、皆さん初めてお分かりになったでしょう。

 翻って、医学はどうでしょうか?医学は損得を離れた学問でしょうか?医学の真実とは何でしょうか?38億年かけて出来上がった免疫の遺伝子の秘密を明らかにすることであります。いわば全ての人間に与えられている免疫の働きを理解し、その働きを手助けすることが医学者の勤めであります。それでは東洋医学とか西洋医学というように、医学が2つあるものでしょうか?どちらかが間違っています。というよりも医学という言葉も病気、健康、治療などという言葉と同じように、言葉の定義がなされていないからこそ混乱を招いているのです。従ってもう一度医学の定義をし直す必要があります。

 先ほど言ったように、繰り返しますが“医学とは、人体に異物が侵入したときに、その異物を認識し正しく処理する免疫の遺伝子の働きを解明し、その働きを援助する学問である。”これが医学の正しい定義であります。その目的のために様々な言葉が生まれるのです。例えば、“病気とは異物と免疫の遺伝子によって命ぜられた免疫との働きであり、正しいのです。”“健康とは異物が人体に入らない状態です。”さらに医者という言葉の定義も生まれます。“医者とはこの正しい免疫の働きを手助けする人たちです。”さらに“薬とはこの正しい免疫の働きを手助けする物質である。”などなどと、言葉の正しい定義がどんどん生まれてくるのです。

 これを続ければキリがないので、最後に臨床医学とは何かを定義してあげましょう。『臨床医学とは、正しい免疫の働きを理解した医者が、免疫を助ける薬を用いて異物を3つの方法で処理すること』といえます。3つの方法とは何でしょうか?まず1つめは、その異物を殺すことであり、これが感染症であり、2つめは、その異物を人体から外部へ除去することであり、これがアレルギーであり、最後は異物と共存することであります。3つめは、その異物を人体に留めても異物と認識できないところに追い詰めることであります。これがヘルペスウイルスに対する対処のしかたです。

 言うまでもなく、異物が人体に入らない限り病気は絶対に起こりえないということであります。残念ながら地球には人間だけが存在しているわけではないので、いやそれどころか他の人間にとって異物となる生物、無生物があるからこそ、私たちの生存が保証されているというべきなのです。それでも人間にとって不必要な異物が病気の原因となるのです。

 さらに考えを深めると、進化というものを考えざるを得ません。私たちは今現在だけを考えているので、現在人間にとって不必要な異物が数億年後に人間という種にとって不可欠なものになる可能性もあるのです。例えば、ミトコンドリアなどというのは10億年以上前に存在していた細菌が人間の祖先に侵入してきた異物だったのですが、今となってはその細菌と共存するどころか、人間にとって絶対必要なエネルギー器官となってしまったのです。例えば人体の神経節に封じ込められている人体にとって最悪の敵であるヘルペスウイルスが、数億年後に人間の神経活動にとって絶対不可欠なものになっているかもしれませんね。神のみぞ知ることです。従って異物の定義も、あくまでも“免疫の遺伝子が今現在認識している敵に過ぎない”ということも知っておいてください。

 そこで東洋医学と西洋医学の違いをあえて述べておきましょう。東洋医学は人体の自然な働きに沿うように、症状、つまり病気を処理してきました。“自然に”というのはとどのつまりは、「知らず知らずのうちに遺伝子の命令に沿って処理してきた」といえます。一方、西洋医学は「無理やりにその症状だけを除去しようとしてきた」といえます。ただ西洋医学はルネッサンス期に勃興した科学的な追究が、最近になってやっと目に見えない免疫の働きを遺伝子レベルにまで解明したといえます。しかしながらそれまでに既に免疫の働きを抑える薬を既に作り出してお金儲けをしすぎていたので、西洋医学がやっている治療医学は彼らが見つけ出した免疫の遺伝子の働きとは相反することを認めようとしないのです。彼らは異物を攻撃する薬を作ったのではなくて、正しい免疫を攻撃して真実の医学と相反することをやっていることに気づいていないのです。いや気がついているのですが、医学をお金儲けのターゲットにしたいために嘘をつきまくっているのです。

 一方、中国人が2000年前に作りあげ、今なお営々として行われている東洋医学の臨床とは西洋医学の治療は異なっているのです。中国人は古来から自然の営みは天の命ずるところであると考えてきました。天とはまさに遺伝子の働きであり、未来永劫変わりえない天の摂理であります。福島に地震が起こり、津波が襲ったのは、人間がいかんともしがたい天の摂理なのであります。生命は遺伝子によって支配されていますが、一方、宇宙に存在する無限の無生物は、遺伝子をはるかに超えた人知が及ぶべからずの世界の宇宙の自然の摂理で動き、これを古代中国人は熟知し、それに基づいて病気を治してきたのです。その3本柱が漢方煎じ薬であり、鍼であり、お灸であるのです。これらは全て生命の摂理を統括する遺伝子の働きを助けるものであることを知っていたのです。中国人よ、お前たちはなんと素晴らしい民族であるのだ、と感嘆せざるを得ないのです。

 従って私がやっている医学は、3つの方法で敵を処理しようとする免疫を助けることによって、全ての病気を人間自身が治す手助けをしているのです。私が治しているのではありません。私の漢方や鍼灸が治しているわけではないのです。患者自身が自分の作るステロイドホルモンで免疫を異常にさせて作った膠原病を患者の免疫を元に戻させて患者自身の免疫で治す手助けをしているだけなのです。免疫があるからこそ全ての病気を治すことができるのです。だからこそ治せない病気などというのは何一つないのです。免疫よ、万歳!免疫の敵を殺せ!それは異物であり、かつ現代の医学なのだ!)

 初めて医院に入った時の印象は他の方が書かれている手記に出てくる内容とそんなに変わりません。ですが、僕の目に最初に飛び込んできて印象に残ったのは「潰瘍性大腸炎とクローン病の方は必ず先生の指導の下に針治療を受けてください」という張り紙でした。この内容を見て、ここで間違いないと思いました。他の患者さんも同じことを感じていると思いますが、大きな病院や大学病院とかではこんな張り紙はありません。堂々としっかり書いてあるということは、松本先生は今まで大勢の潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんを治療して来られた経験があり、かつ完治させてきた経験があるという事なのだと直感しました。その様なことを僕が思うほど、大きな病院などでは潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんへ、等といった難病に特化した張り紙はありません。

 (私が自信があるのは、病気は全て患者が治すものだということだけです。ただ医者がやるべきことは、その患者の免疫の働きを手助けすることだけなのです。とりわけ大事なことは、患者の心のあり方です。患者の間違った心のあり方が副腎皮質ホルモンを出しすぎて膠原病を作り、かつ膠原病を治さないようにしていることに気づかせ、かつそのような心を持たないように指導してあげることです。しかし他人の心を変えることが難しいのです。というよりも、心を変えることは患者自身しかできないからこそ、間違った心のあり方に気がつき、深く反省して、簡単に膠原病を治せる患者と、死ぬまで治せない患者の違いが出てくるのです。

 心というのは摩訶不思議なものです。免疫の遺伝子は異物と戦うという点においては一本の道しかないのです。ところが心というのは無数の歩む道が開けています。というよりも、心がその道を選択することができるのです。その中で自分の免疫の働きを上げる、言い換えれば自分の免疫の働きを邪魔しない道はたった一本しかないのですが、それを正しく選び取れる数少ない患者さんと、選び取れない患者さんがゴマンといます。

 実は免疫を手助けする心のあり方は、最高に幸せな心のあり方なのです。もともと膠原病になるのは不幸な人がなっているのです。幸せな人は自然に、つまり遺伝子の働きに抵抗せずに生きている人です。自分の持つ遺伝子の限界を自然に知り、無理せずに心清らかに生きてきた人です。自分の与えられた遺伝子の力以上にできないことは諦め、他人が自分よりも優れた遺伝子を発揮したときには妬みも抱かずに心から喜べる人たちです。他人からストレスをかけられても、素直にそのストレスを受け入れるか諦めるかして、葛藤を避けてきた人です。他方、いつまでも不幸であり、従って膠原病の治らない人は、様々なストレスから自分を解放することができない人たちです。このようなストレスについての真実を理解してもらうのが大変なのです。

 さらに理解してからその真実を実行することはなお大変になります。一言で言うと、過剰なストレスホルモンであるステロイドホルモンが膠原病を作っていることを知ってもらうことほど難しい真実はないのです。別の言い方をすると自分で作り出すステロイドホルモンが少ない人ほど幸せであるといえます。世界で一番幸せな集団は乳幼児であり、赤子です。昔は子供たちもこの集団に属していましたが、残念ながら時代が変わりました。自然から隔離され、かつ金儲けを準備するための無理やりな受験勉強に先進国の子供たちはアップアップしています。これが若い人のクローン病や潰瘍性大腸炎が増えている原因です。

 ステロイドよ、くたばれ!とは言えないのです。なぜならばステロイドがなければ子供も大人も全て鬱になり、精神病院はすぐに満杯になってしまうでしょう。いずれにしろストレスをかけないで生きることほど難しいことはないのです。)

 昔とは違い、両方の病気はどんな先生でも知っている病気にはなってきたと、ある医学書には書いてありましたが、しっかりとこの病気のことを深く理解して、治療にあたっている先生はどれほどいるのだろうと、甚だ疑問に思います。僕の場合は一番初めに僕を見てくださり一番長い間僕を見ていただいた先生は良かったのですが、次の先生もその次の先生も全然頼もしくなく本当にこの病気について、詳しく知っているのと疑問符が付くぐらい僕の中では、信頼感は全然ありませんでした。

 (クローン病のことや潰瘍性大腸炎のことを知り尽くしたからといって、実はあまり意味がないのです。だってそのような専門家さえもがCDやUCの原因はわからないと言い続け、何の根拠もなく絶対に治らないと言い切る医療というのは一体何なのでしょう?私は何一つ専門医の肩書きはありません。しかしながら世界一あらゆる病気を治せるナンバーワンの医者です。なぜでしょう?患者さん自身の免疫が宇宙一であることを知っているからです。宇宙一の患者さんの免疫に素直に仕えている医者が世界一の医者になって何がおかしいでしょうか?

 ただ患者さんはまさか自分の免疫が宇宙一であるという事を知るわけはありません。自分の免疫が医者よりも偉いということを誰も教えてくれないからです。逆に医者の方が自分よりもよく勉強しているから偉いと信じきっていますが、これも大間違いです。医学は患者の病気を治す為にあるにもかかわらず、専門家の医者を含めて金儲けの医学をやっているだけなのです。ということも患者は露ほどにも知りません。知らぬが仏です。医者たちは免疫を抑える以外に能は何もありません。免疫を一時的に抑えたからといってすぐに死ぬわけではないので、生かさず殺さずの金儲けだけの方法で免疫をいじめ続けて遺伝子を変え続け、ときには余計な手術をし、死ぬまで患者を食い物にしているだけです。

 現在CDやUCの患者は日本に15万人います。特定疾患で医者の言う通りに治療すれば、月平均40万円するようですから、40万円×15万人×12ヶ月=7200億円が医者と薬屋の懐に毎年転がり込んできます。こんなうまい商売が他にあるでしょうか?だからみんな医者になりたがるのです。こんな不景気でも稼ぎまくっているのが病院と医者と薬屋です。患者の免疫の遺伝子をなぶりものにして金を儲け続ける医薬集団に怒りを感じませんか?病気を治すのは患者さんの免疫だけしかないのにもかかわらず、です。

 我が母校の京大の名誉教授である本庶佑先生が見つけ出した、クラススイッチを起こすBリンパ球にあるAID遺伝子をONにさせるだけで膠原病がアレルギーに変わるのです。アレルギーに変われば、免疫を抑制しない限りサプレッサーT細胞の遺伝子がONになり自然後天的免疫寛容を起こし、化学物質と共存できるのです。このクラススイッチをできなくさせる代表的な薬がまさにステロイドなのです。だからこそステロイドを使うなと主張し続けているのです。同時にステロイドホルモンは戦いのホルモンであり、鬱にならないためのホルモンであるからこそ、無駄な戦いをやめなさいというのです。自分の限界を知って諦めるべきものは諦めなさいと言い続けるのです。諦めたからといって死ぬわけではありません。いくらでも幸せな人生は可能です。無駄なステロイドを出し続けるのはやめなさい。)

 ごくごく軽症の患者さんで症状がほとんど出ないぐらいなら、それでも上手くやっていけるでしょう。国が定める潰瘍性大腸炎とクローン病のガイドラインも存在しますから、症状を照らし合わせて治療を開始したら良いだけだと思いますが患者の立場からみたらそうは全然いきません。

 (その通りです。一番患者をよく知っているはずの医者が、患者の心や免疫の実態を何も気づいていないのです。学会のお偉い方は何の根拠もなしにUCが絶対に治らないと断言し、治せない治療を標準治療だと言い続け、わざわざガイドラインというものを作って使う薬まで決め、無駄な研究費や無駄な学会のホテル代に転用するために薬屋に儲けさせるのです。UCやCDのみならず、全ての治療が何の根拠もなしに学会のボスたちが仕切っているのです。

 私が治せるUCやCDの治療をやるときに、患者さんの負担を減らすための特疾の手続きをやるために色々な書類を書く必要があるのですが、何十回も却下されたことがあるのです。今なお却下され続けている人もいます。厚生省と掛け合ったことも何回かありました。その書類には、病気を治せないお偉い方が決めた特異治療でないとダメだと書いてあります。こんな恐ろしいことがありますか?何回か文句を書き記しました。「病気を治すのは患者さんの免疫であり、患者さんの免疫を抑えない限りはあらゆる病気は治る」と書き記しますと、返事が返ってきました。「こんな考え方は学会では認められていないので、松本医院の治療は特定疾患と指定できないので無料にならない」というわけです。

 皆さん分かってください。病気を治すのは自分の免疫であるのにもかかわらず、医学会は金儲けの為に絶対に治らない治療法が唯一であると認めているのです。皆さん、憤激を感じませんか?医者たちがいかに非人間的な存在であるか気づくでしょう。そのような輩が日本の医学、いや世界の医学を支配しているのです。これでは患者は永遠に浮かばれないでしょう。患者は医者を選ぶ権利までも奪われています。社会保険の保険料を払っているにもかかわらず、治らない治療をやりなさいと強いられるのです。こんな事が許せますか?

 西村さんのような賢い人でも現代の医療の間違いに気づくのに16年もかかりました。ましてや勉強が大嫌いで遊ぶことにしか興味を持たない一般大衆がどうしてこのような真実を知れるでしょうか?知れるわけはないのです。金よりも大事な人間の健康を奪っても、金を儲けたがる医者たちが医療界を支配している事実を知れば知るほど、人間のエゴに対する絶望を感じ、自分が人間であり続けることが本当に嫌になります。もちろん私もエゴの塊であることを知っています。しかしながら決して他人を傷つけて自分のエゴを満たすことは絶対にしません。健康であるという事、かつ病気を治すという権利は、全てのエゴなる人間に与えられた均等なる権利であります。その権利をも奪おうとする医者たちの存在は何を意味しているでしょうか?欲が人類を破滅させるという予言です。福島原発事故がその予言の一つです。人間が人間に絶望する以外に道はないのでしょうか?悲しいことです。)

 全然良くならないことも多いですし、本当にこれで良いのか、僕の場合はこれでは、全く症状は長期間落ち着いたことはないし、症状を落ち着かせることに苦労してきました。一旦悪くなると止めどなく悪くなり、どん底まで行って回復してくるといった状態でした。初めて潰瘍性大腸炎やクローン病になった患者さんでは、ガイドラインにそって治療をしても効果はあるでしょうが長年苦しんできた患者では、ガイドラインに沿った治療では全く効果がでないのがほとんどだと思います。

 (ガイドラインに沿ってやった治療によって免疫の遺伝子が、とりわけリンパ球の遺伝子が異常になり、かつリンパ球が死んでいったために、繰り返し遺伝子の修復をやりリバウンドが起こり、かつクラススイッチができず、かつ免疫寛容も起こらないという状況が積み重なっていくのです。とにかく遺伝子を傷つけることは絶対に許されないことなのです。

 今をときめくiPSなどというのはステロイドどころではないのです。全面的と言っていいぐらいに遺伝子の働きやエピジェネティクス(後成遺伝子)の自然な働きを全面的に変えてしまうわけですから、再生医療などというのは絶対に失敗することを予言しておきましょう。世界中で一番もてている山中教授に何も嫉妬しているのではありません。世界中で山中教授を批判できるのは私しかいないでしょう。なぜならば医学会自身が身内であるからです。まして京大閥は東大閥と天下を二分する医学会の大勢力でありますから、彼らを批判することは医学会という組織に所属している限り、一切の批判は許されないのです。もちろん村八分にされる覚悟であれば批判できますが、村八分になれば彼らは全て失うことになることは分かっているので、絶対に批判できないのです。

 それではなぜ松本仁幸は批判できるのでしょうか?私は真実という永遠不滅の世界に所属しているからです。これで私の心は最高に幸せであり、私は安心して死ねるからです。なぜならば真実は永遠不滅であるからです。私が見つけ出した真実が私の死後も永遠に生き続けるからです。私も生きる限りはお金が要ります。この世の中には西村さんのように最後に私と出会って、病気を治して欲しいと思う患者さんが必ず日本中世界中にいるので、私は飯の食いはぐれはないのです。

 大衆は100%医学に関しては無知といえます。医者が医学知識を独占し、医師免許を持った医者でない限り治療行為が許されないので、彼らは医薬集団という利権社会を作って知識の独占と治療の独占を図り、決して全く医学知識のない患者自身が病気を治せることは不可能であるということを宣伝しまわっているので、ますます一般大衆は医者に騙され続けるのです。仮に医学の知識を持った人がいても、全て医者が伝えた間違った医学知識であるので、100%医学の無知という以上に、さらに医者によって与えられた知識も間違いであるということも気がつかないというおまけがつき、ますます私との出会いが遠ざかっていきます。

 それでも間違った医療を続けられると、医原病が深まりますます治らないという事が分かって初めて、最後に真実の医療を私に求めざるを得なくなるのです。このような患者さんが私に飯を食わせてくれます。だからこそ私は真実を語り続ける事ができるのです。もちろん私は66歳の死にぞこないのオジンでありますが、今なお勉強し続けています。他の医者のようにガイドラインを鵜呑みにする勉強ではありません。病気を治せる真実を日夜学び、ガイドラインが間違いであることを知ることができるのです。

 今日も元旦の2日です。それでも仕事をしています。なぜでしょうか?真実をあなた方に伝えたいためです。今朝仕事をしかかるときに娘が言いました。『お父さんは鉄人です。』と。年末も仕事をやり、年始も仕事をやり、毎日朝から晩まで100人以上の難病患者を診ているのに休むまもなく仕事をしている姿を彼女は鉄人と言ってくれました。

 実は私は何も鉄人ではありません。ただ真実が私の心に情熱を湧かせてくれるだけです。真実を知りそれを語ることは楽しみ以外の何者でもありません。真実を求め続ける仕事は疲れをもたらすことはないのです。人生において最も価値ある仕事は真実を知り、それを実行することだけです。敵が何百万人いようとも何千万人いようとも、私を抹殺することは簡単であっても、真実を殺すことは永遠に不可能なのです。皆さん、真実のために生きましょう。真実を実行して初めて飯を食えるように毎日勉強しましょう。)

 全てやれる薬は全部使って症状が落ち着いた時にはいったいどの薬の効果があったのか、全然わからないといったことが多いと思います。

 (“薬の効果”という言い方も間違いなのです。厚生省が認める薬は全て、命を守る免疫をいじめてその間敵を跳梁跋扈させているだけのまやかしのインチキの免疫殺しの薬なのです。愚かな大衆はこのような薬が大好きです。一時的な快楽が大好きな人たちのことを大衆といいます。医者の出す薬はもとより薬局で出される薬、つまり製薬メーカーの出す薬は全て免疫殺しの薬であり、遺伝子を一時的に変えるだけの毒薬以外の何者でもないことを誰も教えないのです。教えてしまえば製薬メーカーは全てつぶれ、医院も病院も全てつぶれてしまうからです。この真実が世界中に伝われば、医薬業界が大不況となり、それをキッカケに世界恐慌が起こるでしょう。その根本原因は松本医学であるとなれば、私はどうなるでしょうか?

 しかしながらそんなことは絶対に起こらないのです。なぜならば人間の免疫の遺伝子が傷つけられたからといって、すぐ死ぬわけではないからです。なぜならば現代文明社会において、免疫が負けるような敵、言い換えると免疫がなければ死んでしまう敵などというのは全てなくなってしまったからです。先ほどから私は製薬メーカーの薬は全て毒薬だと言い続けてきましたが、例外があります。ワクチンと抗生物質と抗ヘルペス剤は唯一製薬メーカーが作る価値ある薬です。なぜならばこれらは免疫を手助けしてくれるからです。とりわけワクチンは価値があります。

 乳幼児時代に打つワクチンには定期勧奨摂取ワクチンに、ポリオ、BCG(結核)、麻疹、風疹、ジフテリア、破傷風、百日咳、日本脳炎があります。任意摂取ワクチンに、おたふくかぜ、水痘、インフルエンザ、B型肝炎、A型肝炎、インフルエンザ菌B型(Hib)、肺炎球菌、ワイル病(出血性黄疸)、秋やみ病(レプトスピラ)があります。さらに海外への渡航時に国によって摂取証明を必要とするワクチンに、黄熱病、コレラがあります。相手国の状況によって望まれるワクチンに、狂犬病、破傷風、A型肝炎があります。

 よく考えてみますと、このような病原菌は文明社会である日本のような先進国では衛生状態が良いので、まず人体に入るというチャンスがほとんどありません。かつ仮に上記の怖いと言われている病原菌が人体に入ったとしても、栄養状態が良いので、とりわけ免疫に絶対必要なタンパクが充分摂取されているので、免疫の働き、つまり先天免疫も後天免疫も充分に働けるので、仮にかかったとしても自分で病原菌を殺すことができ、まず死ぬなどということは考える必要がないぐらいです。特にウイルスは自分の免疫で殺す以外に何も手はないのですが、一方の細菌は優れた抗生物質が作られていますから、免疫を手助けして細菌を殺すこともいとも簡単にできるようになりました。

 ヘルペスウイルスについては何度も述べていますが、神経節に隠れるという裏技を持っているヘルペスは人の命を奪うことは絶対にないのですが、あらゆる神経症状に関する病気はヘルペスとの戦いによって生じる症状ですから、自分の免疫を落とさないように常に心がけることが大事なのです。ところが現代医学の全ては免疫を抑えるということをやるので、結局へルペスを神経節に封じ込め続けるためにも、ワクチンと抗生物質以外の現代医学が作り出した免疫いじめの薬をできる限り飲まないことが大切になるのです。

 もちろんこのような感染症になりやすいのは患者自身の免疫を患者自身が貶めていることによって作っていることをも知っておくべきです。心の葛藤を防ぐこと、規則正しい生活をすること、オーバーワークにならないこと、遊びすぎないこと、暴飲暴食をやめること、睡眠不足にならないこと、タバコを吸わないこと、肥えないことなどが免疫を落としていないという保証になります。もちろん痩せすぎないことなどということは書く必要もないでしょう。豊か過ぎる日本において痩せている人を見つけ出すことは不可能でしょう。

 結局この文明の世の中には、人間の免疫が負ける敵も100%いなくなったと言ってもいいし、ましてや免疫を下げるような生活をし続ける人も少なくなったので、医者が免疫を抑える薬を入れ続けても、昔だったら弱まった免疫が戦いに負けて死に至らせる病原菌もいなくなったので、死ぬ理由もなくなってきたのです。だからこそ製薬メーカーは免疫をいじめる毒薬を作り続け、医者がそれを患者に飲ませ続けてもすぐには死なないのです。このような真実を誰も教えてくれないものですから、洗脳された一般大衆は、医者はいいことをやっている、薬はいいものだと盲目的に今なお信じ続けているのです。新聞やテレビの宣伝は無知な大衆が医療を知る唯一の道となっているからです。自分の免疫が世界最高の名医であり、名薬であるということを私以外のどんな医者も教えないものですから、愚かな大衆は騙され続けるのです。知らぬが仏です。残念なことです。もちろんテレビで自分の免疫で病気を治すという宣伝をやっても、誰も宣伝費を出してくれないでしょうが。

 ちなみに具体的にCDやUCに用いられるステロイドや、ペンタサや、サラゾピリンや、イムランや、プログラフや、レミケードをはじめとする全ての薬を飲んできた人はリンパ球が極端に減っています。とどのつまり、人間の免疫は一言で言うと、リンパ球で支えられているのでありますが、このリンパ球の働きを抑えて抗体を作らせないという目的が免疫を抑えるという事であります。免疫を抑えるという事は、リンパ球の遺伝子の働きを変えるという事であり、最後はリンパ球を殺してしまうという事で現代の医療は成り立っているのです。全ての膠原病の患者さんのリンパ球が極端に下がってもなぜ生き続けられるのでしょうか?答えは極めて簡単です。人間を殺す敵がなくなったからです。

 人類を一番たくさん殺した敵は何だと思いますか?ペスト菌です。次に天然痘のウイルス(痘瘡ウイルス)です。今現在この文明のどこにペスト菌がいますか?いません。天然痘は1977年に地球上から完全に駆逐されました。皆さん、感染症で死んだ友達がいますか?周辺の人たちで、感染症で死んだという話を見聞したことがありますか?私は66年間生きてきていますが、しかも長い間医者をやっていますが、若い人が感染症で死んだという話は聞いたことがありません。

 もちろん年をとって肺炎で死んだ話は聞きますが、年をとって死ぬのは当たり前のことですから、老衰と変わりません。この世に生を受け子供を生み育て、人生の責任が終われば老人に最後に残された仕事は死ぬことです。若い人に迷惑がかからない死に方をするよう努めるべきです。老人が死ぬことは何も悲しむことはありません。万歳を叫んでください。私のようなバリバリ仕事ができ、今なお真実の医学を実践しようとしている66歳のオジンはいつ死んでもいいのです。私が死んだら喜んでください。最も喜ぶのは間違った医療を続けている医療業界でしょうが、私が死ぬのは医療業界を喜ばせるためではありません。年をとったからこそ死んでいくべき存在なのです。ワッハッハ!)

 僕だけではなく、重症で苦しんで最後の最後に、松本先生のところに行きついた患者さんは少なくないはずです。いやほとんどだと思います。軽症で松本先生を見つけることができた人は非常に幸運です。

 (その通りです。それでも来ない人がいるのです。医薬業界の悪事の根は深く深く地球の裏側まで張っています。どうして若者にUC、CDが多いのかについて理解している人はこの世に私しかいないでしょう。しかしながら徐々に徐々に西村さんのような若い賢い患者さんが増えつつあります。彼も今現在病院勤めをしていますが、その病院に入院しているUCやCDの患者さんを説得して私の医療を受けるようこっそり仮に勧めても、納得して理解して私の治療を喜んで受ける人は誰一人としていないでしょう。とどのつまりは最終的には人間の知能の問題です。生まれつきの知能を変えることはできません。生まれつきの知性や知能の遺伝子を変えることはできません。

 子供のときから私にとって真実を知るほど面白いことはありませんでした。全ての事柄に興味を持っていました。もちろん20年間の死ぬほど苦しんだ鬱の時代は知性の空白としてありますが、それを取り返すように晩学をやっております。何も知性を発揮できるのは医学だけではありません。歴史も文学も語学も政治も経済も、それらの真実を知る楽しみは全て同じです。悩みながらも3つの国公立大学に通い、かつ開業してから博士号をとるべく10年間も月曜木曜の休診日に京都府立医大に通い続けた情熱の根本は何だったのでしょうか?ただ一つ真実を知りたかったからです。

 知性の根本は永遠不滅を求める心に支えられています。勉強は学生時代にするだけではありません。全ての人間が真実を求め実行すれば、この世は天国になるでしょう。しかしながら自分の病気にも関心を持たず、ただただ医者任せにするだけの知性の持ち主に対して、どのようにその知性を高めることができるでしょうか?どうにもならないという以外に言い様がありません。

 さらに現代の医薬業界のように金を儲けるためになりふり構わず病気を作りまくっているという不真実をどうすればよいでしょうか?皆さん考えてください。ましてや金よりも命がはるかに大事であるにもかかわらず、命を食い物にしてお金を儲け続ける世界の医薬業界を誰が正すことができるでしょうか?皆さん考えてください。)

松本先生の治療の理論にふれて

 実際に先生がインターネットで書かれている論文を、自分で実際に読んで本当に驚きました。本当にきめ細かく記載されているので、初めて読んだときは何が書かれているのかわからなかったのですが、自分なりに勉強し何が書かれているのかが、ちょっとずつ理解出来てきました。

 (彼は本当に賢い男です。私の論文を読むのには必ずあるレベルを超えた知性が必要です。彼ははるかに超えています。1回で分からなければ2回と、分かるまで読み続けるという真実を求める情熱、さらに加わるに理解する能力、彼は全てを持っています。生まれつき持っている情熱と知性の遺伝子が活動したのです。だからこそもう一度彼は国公立の医学部を再受験されることを勧めるのです。)

 読んでいて本当に感銘をうけたのが、“自己免疫性疾患などは存在し得ないという事、免疫を抑制されている限り、絶対に完治などはしない”という事です。先生が書かれている文章を読んで、腑に落ちることがあまりにも多かったのです。

 (“自己免疫疾患などは存在しない”という論文を完全に理解された唯一の私の患者さんかもしれません。それが可能になったのは、彼は理科系の大学を卒業した後に、さらに国立の保健学科で勉強されていたからです。そうでない限りは100ページ以上もある免疫学の理論を私が駆使して書いた“自己免疫疾患などは存在しない”という難解な論文を理解することはまず不可能です。もちろん私はできる限りやさしく書いたつもりでありますが、医学専門用語が多いので最後まで読みきった人はいないと思っていました。ところが彼はそれを読みきり、理解できたのです。彼一人でも理解してくれたことを知って、長い時間をかけて書いた甲斐がありました。)

 今まで僕は、治療という名のもとにされてきた処置はその場しのぎの対処療法で、医師からの説明は上手くこの病気と付き合っていかなければならない。この言葉がどんなに今まで、僕の心の中に重く響いてきたことか、本当に闇でした。調子が良い時でも、心のどこかで病気と付き合っていかなければならない、このことが足かせとなり全力が出し切れなかったことが、山ほどありました。

 (知性のない愚かな人であれば、「UCは原因が分からず治らない病気ですから、死ぬまで付き合っていくしかない」と言われても、「そういうものか」で終わってしまいます。医者の言う事は全て正しいと思い込み、知らぬが仏と決め込むわけです。一生治らないと言われるだけで、賢い感受性の強い人ならば、それだけで生きる力がなくなるのですが、日本にいる15万人のUC、CDの患者さんの99%がそのような人たちの集団です。愚かな人たちはまず疑問を持つことがないのです。これらの人たちは残念ながら、権力が左を向けといえば左に向くし、右に向けと言われれば右を向く、いわば人間ロボットのような人たちですから、自分の病気の原因や治し方をハナから知ろうとしないのです。もちろん医者が医療を支配しているものですから、医者が治らないと言えば治らないし、一生付き合わざるを得ない病気と言われれば、認めて諦めることが一番生きやすいのです。

 何も医学を知らない一般大衆だけがこのような態度を取るのではありません。UCやCDになっている医者もたくさんいますが、ほとんどの医者が権威主義であり、病気の本質を改めて考えようとする医者はほとんどいません。私にしてもそうです。私が府立医大に入学したときには、医学部の教授は頭が良くて研究熱心で努力家で、功なり名を遂げた人種だと考えていました。私が現在のような松本医学を樹立するのにも、私の特殊性があったことは既に述べました。実は現代の治療が間違っていると気づいたのは、アトピーや喘息で長期にステロイドを用いて、ますますひどくなるという事を身にしみて体験してきた人が、私がステロイドをはじめとする全ての免疫抑制剤を使わないことを知って受診されたことがキッカケとなったのです。ちょうど西村さんがUCの現代医療の治療はおかしいと気がついて、当院を見つけられて受診されたのと同じです。

 ただもうひとつ大事な条件が私にはありました。自分が15年悩んできた偏頭痛が漢方で良くなりつつあることに気がついたことです。もちろん府立医大では誰も漢方を教えてはくれません。因縁があり、岳父が漢方をやってこられ、かつそれを熟知した女性と結婚したことが漢方を勉強するキッカケとなったのです。

 さらにもう一点大事な点があります。それはステロイドをやめると恐ろしいほどに症状が重篤になり、リバウンドを乗り越えさせる中で、症状とは病気とは何なのかということが分かりだしたのです。いや理解しなければ、私についてくる患者を最後まで責任を持つことができなかったのです。なぜリバウンドが起こるのかについて必死に勉強しました。なぜリバウンドの途中に高熱が出るのかについても必死に勉強しました。そしてとうとう最後に皆さんもご存知のように、アトピーも膠原病も同じ敵を相手にしているという事も分かったのです。全ての病気の原因が分かり、全ての病気を治すのは患者さんの免疫であるということが分かるのに20年近くかかりました。

 その結果、今では怖い病気は何もありません。しかしながらリバウンドがどこまで精神的にも肉体的にも耐えられるかは、やってみなければ分からないのです。ただひとつ言えることは、リバウンドの強さはどれだけ自分のステロイドを出し続けてきたか、どれだけ医者から免疫を抑制されてきたかによって決まるのです。つまり遺伝子をどれだけ変えてきたかは、遺伝子レベルの問題ですから、実際にステロイドを抜くことによって初めて出現する症状によって、遺伝子の修復の度合いと、免疫の戦いの度合いが分かるのです。従ってリバウンドの程度が強すぎて耐え切れないときには治療をやめざるを得ないのです。これから先もリバウンドを乗り越えるために受診される患者さんに何が起こるかはやってみなければ分からないのです。ただ死なない限りは病気は治ると考えています。死ぬようなときこそ初めてステロイドが必要となるのです。その見極めが極めて難しいのです。

 リバウンドは完全に医原病であります。病気が始まるのは自分で免疫を抑えたために起こすのですが、間違った現代医療の治療と称する免疫抑制は、さらに免疫を抑えて患者自身が作った膠原病をさらに深刻にして治せなくしていることを知ってもらいたいのです。このリバウンドが医原病であるが故に、その責任を誰が背負うかを問いかけているのです。それは医者であり、薬が責任を持つべきでありますが、厚生省は一切不問にしています。もちろん厚生省自身が認めた薬を医者が使っているだけですから、最終責任は厚生省が取るべきでありますが、厚生省の権力が間違っていても、医療に関して厚生省の権力を上回る権力はこの世に存在しないので、相も変わらず医療の間違いが許されてしまうのです。

 私も一介の開業医ですから何の権力もありません。しかしながらそれでも新春早々、西村さんの手記に対してコメントを書き続けるのは、権力や金力よりも大事なものがあると伝えたいためです。それは真実です。真実が実行されればこの世に治らない病気は何一つないという事を伝えたいためです。西村さんのように私の語る真実が理解できる人は松本仁幸の治療を受けられれば良いのです。理解できなければ永遠に縁は結ばれることはないのです。結局私を選んで真実の医療を実行し、病気を治せるかどうかは患者自身の理解と選択と決断の問題です。後は全て患者さんの免疫の問題であります。)

 確かに病気を言い訳にすることは嫌なのですが、病気なのですから仕方ありません。どれだけ病気ではなくて、本気で物事に自分の持てる100%を出し切って、例え自分にとって満足いく結果でなくても、言い訳出来ないそんな状況をどれだけ夢に見たことか。病気のプロセスやなぜこの病気になるか、などは先生が書かれている論文を読んでもらったら一番わかりやすいと思います。よって、僕にとって印象に残ったことを書かせて頂きます。

 (彼もUCの病気がなければ、国公立大学の医学部に充分合格できた人でしょう。しかし病気のために自分の能力を充分に発揮できなかった悔しさがにじみ出ている文章です。私も人生の落伍者になってきた人間のひとりです。死ぬことを20年も考えてきたにもかかわらず、死に切れなった敗残者の青春を送ってきた人間です。だからこそ彼の悔しい思いはよく分かります。UCを治して再び医者になるべく頑張ってください。あなたならできます!)

 1. 潰瘍性大腸炎のIgGを用いる場所は大腸の粘膜の結合組織であり、リウマチの戦いの場所は関節の結合組織であるという違いがあるだけで血液検査を行えば、潰瘍性大腸炎もリウマチも全く同じデータがでる。

 (274種類の細胞の組織は必ず全てに共通な結合組織という細胞を支える組織があります。この組織は膠原線維(コラーゲン)でできています。この膠原線維にたまった化学物質をIgGで戦うとSLE、MCTD、シェーグレン症候群、皮膚筋炎、リウマチ、UC、CD、天疱瘡、尋常性乾癬、ウェゲナー肉芽腫症などが含まれますが、病名はどうでもいいことなのです。)

 2. 本来アレルギーのIgEで除去すべき異物をIgGで処理しようとするのは、やはり免疫を抑えるからということで、潰瘍性大腸炎の場合は特に強いストレスを受けた若い人達によく見られるという事。

 (膠原病の原因は化学物質ですから、化学物質がない未開な非文明国家においては起こりえない病気なのです。免疫を抑えないでIgGをIgEにクラススイッチすると、同じ化学物質をアレルギーで処理すると膠原病がなくなるのです。ただアレルギーが残りますから、これを治す為には自然後天的免疫寛容をサプレッサーT細胞に起こさせれば、化学物質と共存できるようになり、膠原病もアレルギーも全て治ってしまうのです。)

 3. 職場の人間関係や学業の不振や自己の才能に対する不信などの葛藤などが引き金となり、心の異物との戦いをやっている間は、肉体の異物との戦いを行う免疫系を一時的に抑制し、全てのエネルギーを心の異物に向け、気が抜けてリラックスしたときに抑制されていた免疫系のリバウンド現象が出現し、免疫の働きが急激に高まり、アレルギーのIgEを作るには膠原病の抗体であるIgMやIgGを遺伝子学的に大量に作り出さざるを得ないので、作り出されたIgMやIgGが腸管で用いられると潰瘍性大腸炎となり、つまり、同じ死んだ異物をアレルギーですぐに出すべきものを、免疫を抑制されたためにIgMやIgGの膠原病の抗体を作ってしまうという事。

 (なぜ殺すべきでない化学物質をIgGで殺そうとするのかお分かりですか?元来免疫は自分の命を奪う敵を殺すために38億年かかってできた防衛システムです。一番怖い敵は人体に侵入したときに無限に増殖する敵です。それがウイルスであり細菌であります。ところが免疫は敵が増殖するかどうかは全く情報がないのです。ただ進化の過程で、生きた敵であろうが死んだ敵であろうが、自分でない異物を断片にして、ヘルパーT1リンパ球に認識させBリンパ球にIgMやIgGを作らせ、まずは殺して溶かせるようにしたのです。一方、天然の化学物質も生命発生以来、地球上に無限にありますから、そのような化学物質が人体に入ったときにも殺して溶かすということをやりますが、化学物質は溶けないので、その化学物質をヘルパーT2リンパ球に認識されると、今度はBリンパ球に命令してIgMやIgGの代わりにIgEやIgAにクラススイッチさせるのです。このときに発現する遺伝子が京大の本庶佑先生が見つけたAID遺伝子であるのです。

  このAID遺伝子はステロイドを使うと、AID遺伝子を発現するための転写因子の働きがなくなり、発現ができなくなり、ステロイドを使う限り永遠にIgGがIgEにならないのです。転写因子はDNAの遺伝子をメッセンジャーRNA(mRNA)に移し変えて新たにタンパクを作るのに必要な因子でありますが、現代の医学をもってしても解明することが最も難しい研究課題が転写因子です。おそらく永遠に全てを解明するのは不可能と考えられます。転写因子は免疫のタンパクを作るだけではなく、生命に絶対に必要な全てのタンパクを作るときにも絶対に必要なのです。もちろん山中教授のiPSも4つの山中因子といわれる転写因子を無理やり線維芽細胞に入れて作らせたのですが、そのメカニズムも一切分かっていません。メカニズムも一切分かっていないのに、すぐにでも実用化できるような報道はやめるべきです。韓国の黄教授の二の舞いになりかねません。)

 4. IgMやIgGは殺すべきウイルスや細菌に対して作られるものですが、殺す必要がない化学物質に対しては免疫を抑えない限りは体は必ずクラススイッチをしてIgEを作るようになっている。だから、免疫を抑えずにクラススイッチを待てばよく、その間粘血便や下痢や腹痛を軽減する治療をすれば、自然とIgEで処理をする様になり、腸管内に炎症が生じなくなること。

 (その通りです。)

 5. 免疫をあげるには鍼灸をやって、漢方生薬を服用すること、薬では免疫は上がらない。免疫をあげればクラススイッチがおのずから生じ、アレルギーとなり、最後は免疫寛容を起こすことが出来るのだということ

 (免疫が上がるためには異物が入ることや皮膚に傷がつくことが免疫の働きが開始される一番のキッカケになるのです。鍼は人間にとって異物であるステンレスからできており、皮膚に突き刺すと傷がつきます。お灸はやけどを人為的に起こすことによって傷を治そうとする免疫を上げるのです。もちろん熱は免疫の働きを高めることは言うまでもありません。いわば無理やりに異物を入れて傷をつけ体温を局所的に上げることによって免疫が覚醒し、異物を排除しようとする戦いをカスケード的に連続的にやるのです。さらに漢方煎じ薬は苦い薬草の成分を免疫は異物と感ずるからこそ免疫が上がるのです。もちろん鍼灸も漢方も免疫学的に完全に解明されたわけではないのですが、経験的に実証できます。)

 1~5の事を読んで本当に理にかなっている、まさにこれだと驚きました。先生はご自身の論文の中で、リウマチは潰瘍性大腸炎やクローン病とは兄弟病であるという事も述べてらっしゃいます。正にその通りだなと思いました。なぜかというと職業柄、僕は今日の治療薬という本で薬の情報を得ているのですが、リウマチと潰瘍性大腸炎やクローン病の治療薬と重なっている部分があります。つまり、同じ膠原病であり、症状が起きている場所が違うだけなのだという事。例を挙げると、どちらも免疫抑制剤なのですが、レミケードやプログラフなどはリウマチでも潰瘍性大腸炎やクローン病でも使われる有名な免疫抑制剤です。同じ膠原病なのです。

 (彼はやはり賢い男です。病名は異なるけれども、いわゆる治療薬として使われる薬は同じであることを知って、リウマチもUCもCDも同じ病気であると類推したわけです。薬学者はとっくの昔に知っているのでありますが、はじめから全ての膠原病に通用する薬を厚生省は簡単に認めようとしないので、なぜならば薬代が増えるからですが、それを知った上で製薬メーカーは小出しにして、最後は全ての膠原病に使えるようにするのです。

 同じ薬を流用すれば研究開発費がいらなくなるので薬屋は大儲けとなります。新しい薬を見つけるのに30000種類からひとつを見つけ出せば幸運だといわれているぐらいですから、いかに薬屋がずる賢いかがお分かりになるでしょう。というよりも幸運で見つけたからといって価値ある薬はせいぜい抗生物質ぐらいしかないのです。それ以外は免疫を抑える薬ですから、意味はないのです。ただ臓器移植のときに免疫を抑える必要があることは認めざるを得ませんが。

 世界で一番の嘘つきは薬学者であり医学者です。私が知っていることを、東大や京大の医学部や薬学部の教授が知らないとお思いですか?私が世界一頭が良いとお考えですか?そんな嘘はやめてくれ!あなたも嘘つき呼ばわりされますよ!ましてやハーバード大学やエール大学をはじめとするアメリカの大学の医学部の先生が私よりもアホだとお思いですか?やめてくれ!思うだけでもやめてよ!俺は死にぞこないの落伍者ですよ!!)

 僕は、今までの他の先生からは潰瘍性大腸炎やクローン病が膠原病であると説明はうけたことはありません。このこと一つとっても、今までは全然そんな事は先生からは知らされなかったし、私自身が無知でした。もっと勉強すべきでした。普通の病院では潰瘍性大腸炎やクローン病は、消化器内科で診察され、リウマチは膠原病科とか整形外科やリウマチ科などで診察されます。今挙げたどの病気も、松本先生のような免疫を熟知し、その豊富な経験を生かした真の免疫の臨床医が診察すべきだと思います。確かに、症状は腸管や関節といった全然違う場所で起きますが、根治させることが出来るのは原因やそのプロセスを熟知している真の免疫科とでもいうべき松本先生でしか治すことが出来ないと私は思います。

 (すごいことを書いてくれますね。私は元来、京都府立医大の第3内科に所属したできの悪い悩み多い内科医から出発しました。肝臓専門の科でしたから、他の病気については臨床経験が0でした。にもかかわらずこのような松本医学の金字塔を打ち立てることができたのでしょうか?いきさつはあちこちに書いていますが、要するに患者さんが私の臨床医学の先生だったのです。その中で免疫学が全ての病気を制するということ分かったのです。

 漢方を用いて持病であった偏頭痛も減ってきたので、持ち前の向学心に火がつきました。20年もアホになり続けていたので、なかなか本来の力は発揮できなかったのですが、徐々に徐々に基礎の免疫学を勉強し始め、同時に臨床は患者さんに教えていただきました。私を信頼してくれた患者さん、本当にありがとうございます。今もなお免疫学は勉強を続けています。最後に到達したのは、やはり免疫学の根本にある遺伝学であります。遺伝子学であります。全ての医学を含めた生命科学の学問の道は、遺伝子学というローマに通じるのです。遺伝子学ほど面白い学問はないのです。

 遺伝子学を知れば知るほど、遺伝子を変えてはならないということが分かります。1個の受精卵、つまり1個の細胞から10ヶ月かかって人間の生命が生まれるというプロセスは、人間がうかがい知ることができない世界であります。なぜ1個の細胞から30兆個の人間という生物が生まれる謎というのは人知を超えたものです。現在最後に残された謎は2つあります。それは宇宙の生成と生命の生成であります。人間が新たに宇宙を作り出すことが不可能であるように、完璧な生命を作り出すことは不可能なのです。人体が小宇宙であることを誰も気がついていないのです。人間の生命を弄んではなりません。再生医学という名において作った細胞も自然に生まれた命の細胞と全く同じであることを保証するものは何もありません。iPSから作られた細胞は見かけは正常な細胞と同じように見えても、あくまでも見かけだけなのです。これを取り違えている学者があまりにも多すぎます。アメリカで初めて行われたES細胞の脊髄損傷の治療に失敗したように、iPSも必ず失敗に終わります。予言しておきましょう。iPSも必ず失敗します。ES細胞でうまくいかないのに、どうしてiPSでうまくいくでしょうか?不可能です。日本中の医学者にiPSを批判する人は誰もいません。にもかかわらず、私一人が気を吐いてiPSが間違いであると言い切れるのはなぜでしょうか?

 ステロイドが遺伝子を変えることによって、どれだけの苦しみを生み出したかご存知ですか?西村さんもやっと気がついたのです。ステロイドは元来人間が作っている必要なホルモンです。このステロイドが不必要に大量に人体に投与されると、転写因子の働きをなくし遺伝子を変えてしまうことによって、一時は免疫の働きはなくなるのですが、必ず後でリバウンド症状が出るのでやめることができなくなるのです。ステロイドでさえこれだけリバウンドで苦しまなければならないのに、まるで全ての遺伝子を変えるようなiPSがどうして再生医療に役立つでしょうか?一度分化した細胞は、分化したことを覚えているのです。遺伝子のどこかに刻印されているのです。自由に遺伝子を人間の思うように変えることなど不可能なのです。ちょうど人間の記憶を別の人間の記憶と入れ替えることが不可能であるように。

 永遠に生き続けるといわれるES細胞やiPS細胞は異常であるからです。寿命のない細胞はまさに癌細胞しかないのです。癌細胞になってしまえば正常な細胞に戻すことは不可能なのです。皆さん、山中先生は癌を治す事ができると言わないのはなぜだかご存知ですか?それこそ彼は遺伝子を変えることができるわけですから、癌細胞の遺伝子を正常な遺伝子に変えて癌を治す事ができるほど素晴らしい業績はないはずなのです。ノーベル医学賞を100個はもらえるのに、にもかかわらず癌を治せると言えないのはなぜだかご存知ですか?癌も治せるなどと言ってしまえば、彼の嘘がばれてしまうからです。というよりも皮肉を言わせてもらえば、彼は癌細胞を作る名人なのです。

 このようなことまで書けるのも、全て患者さんから学んだのです。もちろんここまで書き切れるのは、私が学者でも何でもない一介の開業医であるからです。患者さんありがとう!私の言っていることが間違いかどうかは、私の死後、証明されるでしょう!)

 

実際の診察を受けて治療の開始

 実際に初回の診察を受け、まず初めに看護師さんから松本先生がどのような治療をされているか説明を受けました。血液検査を受けてその項目の詳しい説明を松本先生から受けました。

 (当院の看護婦さんが当院で仕事をされるきっかけは何だったと思いますか?彼女も大病院で働きすぎて、ストレスに耐えるために出し続けた自分のステロイドホルモンがアレルギーを膠原病に仕立て上げてしまったのです。その診断名はMCTDでありました。MCTDは“Mixed Connective Tissue Disease”の略であります。日本語では“混合性結合組織病”といいます。膠原病で一番病名が恐ろしいのはSLEでありますが、それに次ぐ、というよりもSLEと同じ病気であるといわれているのがMCTDであります。最近いつの間にかMCTDという病名は使われなくなり、SLEに統一されたようです。このように病名というのは何の当てにもならない、医者が楽しみで勝手につける病気の名前です。このMCTDを治す為に私のホームページを読まれて完全に私の理論を理解され、当院を受診され、縁があり当院の看護婦さんとして働いてもらっている方です。いずれ彼女もMCTDの手記を書いていただけます。自分自身がMCTDでいらっしゃる上に、勉強家でもいらっしゃるので、初診の患者さんには膠原病について詳しく語っていただけます。私の仕事の負担を減らしていただいています。もちろん彼女もMCTDをアトピーにクラススイッチをさせていることも自ら体験しておられるので、膠原病の成り立ちや治療方法の説明を充分すぎるほどできる方なので、本当に助かっています。彼女がニセ女医になれば松本医院よりももっと流行るかもしれませんね、ワッハッハ!)

 血液検査を受けてその項目の詳しい説明を松本先生から受けました。今までの病院ではこんなに詳しい血液検査の項目はありませんでした。CRPや血液一般検査や肝機能の検査、腎機能の検査はあったとしてもIgG、IgM、IgA、蛋白分画α1、α2、β、γ、抗核抗体、あとリンパ球など、普通の病院ではまず受けない詳しい検査の項目の説明を受けました。先生は初回の僕の血液検査のデータを見て瞬時に、膠原病の特徴がきれいに出ているよと言われました。

 (大学病院の専門医といわれる医者でも、病気の本質さえ知らないのです。病気とは異物と免疫との戦いにすぎないことさえ知らないのです。この無知は医学部の教育が間違っているからです。というよりも、医学部を支配している大学の教授方が無知であるからです。病気の本質も知らない上に、昔から漠然と“病気は医者と薬で治すものだ”と大学の医学部の教授方でさえ思い込んでいるのです。言い換えると、異物が人体に入らない限り病気は起こらないという事さえ彼らは知らないのです。しかも高度に保健衛生状態が最高度に良くなった上に、清潔至極な文明社会の現代において、常時人体に侵入し留まり続けるのは化学物質とヘルペスウイルスしかないということもご存じないのです。現代医療は無知と誤謬と思い込みと独善のテーブルの上に拝金主義が乗っかっているだけで、病気の本質や患者の姿は全く見えないのです。

 当院の検査器具といえば注射器以外に何もないと言っても過言はないのです。大掛かりな装置を入れるスペースもない上に、お金もないからという理由で採血しかできないというわけではないのです。患者の免疫の状態を知るには血液検査に勝るものはありません。患者はもとより、医者でさえ目に見える症状が病気の全てだと考えているようですが、そんな目に見えたり触知できる症状は表面的で皮相的な現象であって、見えない隠れた免疫と、見えない異物との戦いの結果に過ぎないのですから、何が原因であるとか、免疫がどんな戦いをしているかは一切分からないのです。大昔からこの免疫と異物との戦いの結果だけに右往左往し、症状が全てであるというアナクロニズムに現代の医者も支配されてしまっているのです。なぜそのような結果が起こるのか、その原因と体の免疫の働きと、その免疫の働きのプロセスを誰一人として見つけ出そうとしないので、結局は原因不明の難病だと決めつけてしまうのです。

 私は採血で何を知ろうとしていると思いますか?まさに免疫系の働きを見ているのです。過去25年間に延べ何十万人もの患者の血液の状態を見ることで、患者の正常な免疫の状態のみならず、異常な免疫の状態、つまり敵と戦っている武器の種類やその度合い、何が敵であるかなど、さらに免疫抑制を他のヤブ医者にどれぐらいされてくるかなども、採血の結果を知ることによって一目瞭然となるのです。何もCTやPETなどの大仰な検査をしなくても、血液検査で先天免疫、後天免疫の働きも充分に分かるのです。

 とどのつまりは、この文明社会に人間にとって異物は限られてくる上に、免疫と異物との戦いで免疫が負けるというような異物は文明社会には何もないので、医者が免疫を抑えて、さらに薬という新たなる異物を入れるという悪行をしない限り人は死なないのです。死なない限りは免疫の方が絶対に異物よりも強いので負けることはないので、最後は異物を正しく処理して病気を治してくれるのです。免疫の勝ち方には4つの方法があります。敵を殺すこと、排除すること、封じ込めること、共存することの4つです。

 この4つの答えのひとつが出るまでは免疫は異物と戦い続けますが、その間に患者が死ぬような状況に至ることはないのですが、常に気をつけなければならないことが2つあります。1つは、感染症による敗血症であります。2つめは、戦いの途中で取り返しのつかない臓器障害を起こすことです。そのひとつが脱水や栄養不良のために循環血流が極端に減少し、その結果生じる腎機能障害であり、さらに間質性肺炎による肺障害であり、また視力を失う結果をもたらすブドウ膜炎や角膜炎などであります。これらは異物と免疫が戦うことで生じる炎症のためですから、命を救うためにはステロイドを使わざるを得ないのと同じように、臓器の機能不全により機能の命を奪われるような緊急時にはステロイドを使わざるを得ないのです。ステロイドは治療薬ではなくて、蘇生回復剤であります。

 要するに、取り返しのつかない状況が起こらない限りは、全て異物との戦いに勝利をもたらすのは自分の免疫だけであるのです。この免疫の働きを採血のデータを仔細にウォッチしながら、死ぬか生きるかに充分留意すると同時に、臓器機能の生死についても注意しながら、患者さんの免疫と異物との戦いを継続させれば必ず免疫が4つの答えの中で正しい1つの答えを出してくれるのです。この正しい答えを出すのも医者ではなくて患者さんの免疫なのです。医者は患者さんの免疫のヘルプだけやってあげればよいのです。漢方煎じ薬はまさに患者さんの免疫を手助けしてくれるのです。)

 また、今まで行ってきた処置によって免疫を抑制されてきたために、リンパ球がかなり減少していると言われました。

 (現代使用されている薬は全てリンパ球を減らしていると言っても過言ではありません。というよりも、免疫の王者であるリンパ球の働きをなくせば、症状はたちどころに良くなるからです。生命は38億年かかって、免疫の王者たるリンパ球を作り上げたのです。命を守ってくれるリンパ球を殺してしまうという残虐非道な医療を行っているのが世界中の厚生省が認めている薬なのです。なんというえげつない治療でしょうか?

 それでは38億年かけて人類が作った命を守ってくれるリンパ球を医者が減らしても、なぜ死なないのでしょうか?その理由は極めて簡単です。ひとつは衛生状態が良くなり、人体の免疫を打ち負かす敵がいなくなったからです。人類最大の敵であったペスト菌も天然痘も絶滅してしまったといってもいいぐらいです。言うまでもなく、あらゆる種類の優れた抗生物質が開発されたからです。さらに以前書いたように、人体の免疫が負けそうな敵に対しては、乳幼児期にワクチンを全て無理やり施されているからです。付け加えれば、弱い風邪のウイルスなどに対しては乳幼児期にかかり、栄養状態が良くなったので、患者自身が自分自身でワクチンを作ってしまっているからです。

 しかしながらよく言われることですが、免疫を抑えている治療をしている人はインフルエンザワクチンを打つように勧められるのも、結局医者がリンパ球を減らすような間違った治療をしているからです。普通の人にとってインフルエンザウイルスなどは何も怖くないのです。私の家族の誰もが未だかつてインフルエンザワクチンを打ったことはありません。

 膠原病やアレルギーになる人は、実はリンパ球の性能がいいからです。化学物質を異物と認識できる能力の高い人がIgGやIgEをたくさん作るのです。いずれこれらの化学物質とも共存するために自然後天的免疫寛容をリンパ球がわざわざ起こさなければいけないのであれば、はじめから異物を認識しなければよかったのに、ということになりますが、生命の進化はそう簡単には話を進めてくれません。

 というのは、仮に何百年後かに人類が月旅行や火星旅行ができた時に、そこで人類が初めてプリオンのような訳の分からない敵と出会ったらどうなるでしょうか?人類からリンパ球をなくしてしまえば、人類は簡単に絶滅してしまうでしょう。物事を考える場合に、短いスパンで見ると良いことが、長いスパンでは破滅をもたらすこともあるのです。人間は瞬間瞬間にしか生きられないので、しかも自分のエゴでしか生きられないので、次の世代以後については全く知恵が及ばないのです。その意味では人間はエゴイスティック・ニヒリストであります。)

 また、抑制されてきた免疫を元に戻すために必ずリバウンドが起きるよと言われました。僕も先生の論文を読んで、今まで先生と真逆の処置を行ってきたのだから当然だと思いました。でも、先生は手を握って必ず治すから安心してついて来てな、とおっしゃってくれました。どんなリバウンドが出るのかと考えると心配でしたが、これで治るのだと思うと本当に嬉しかったです。初回の診察では今まで飲んできたペンタサと同じ作用のアサコールを毎食後2錠と免疫抑制剤イムラン朝1錠飲んできましたが、いきなり全部服薬をしないようにと言われました。これには流石にびっくりしましたが、松本先生を信じるのだと思い翌日から指示のもと全部やめました。そして、漢方を煎じて飲み始めましたが、匂いは強烈でしたが、味はそんなにまずいとは感じませんでした。そして2週間に一度先生の診察を受け、鍼灸の治療を受け、漢方を処方していただく。あと月に一度血液検査を受け体調を見るという事になりました。

 (毒薬はすぐにやめるべきです。ただステロイドは長く飲んでいると副腎皮質の働きを喪失させてしまっていますから、すぐにやめるかどうかは副腎の働きを見ながら決めなければなりません。他の医者はリバウンドが出るかでないかでステロイドをやめるかどうかを決めているようですが、そんな問題は二の次です。ステロイドを突然やめようが、徐々にやめようが、ステロイドのやめ方にかかわらず必ずリバウンドは出るものです。ただ生命には直接リバウンドは関係ないのにもかかわらず、他の医者は医者が作り出した副腎機能不全症とリバウンドの話をすり替えているだけです。もちろんリバウンドの処理も大変であることは言うまでもありません。患者自身が勝手にやめることは危険です。)

現在の状況

 

 14年間飲んできたペンタサとアサコールや既存の潰瘍性大腸炎の薬の服用を中止してから5か月になりますが、嫌な腹痛はありませんし、血便はありません、ただ、まだ軟便は続いています。血液データもまだまだ完治とまでは言えませんが、必ず完治すると思います。現に完治されている方もいらっしゃいますし、今まで服用してきた薬をやめても症状は悪くなったりしていません。むしろ落ち着いています、ただこれからも治療の段階でリバウンドが出るかもしれませんが、「完治するよ、必ず治るから」と言ってくださった松本先生を信じるまでです。だってリバウンドを乗り越えれば完治が待っているのですから、僕のせつに願ったものです。それに入院の時に出ていた嫌な腹痛、水様便、下血、血便はありません。快方へとむかっていると自分自身の体でわかります。軟便でトイレの回数も4~5回と多いですが順調に経過しています。最後に他の患者さんの参考になるかわかりませんが、初診日から現在の僕の血液データを添付しておきます。これからも更新の度にデータも新しくさせて頂きます。これが僕の現在の状態です。自分の体調の変化なのですが相関関係がしっかり出ていると思います。自分自身の感覚では、ちょうど松本先生のもとに通院してから5か月目に1回目のリバウンドが出たかなと思いますが、CRPの値もそれ以来減少していますし、それは身をもってわかります。

 (14~15年命を守る免疫をバッシングされてきたので、どのようなリバウンドが出るかは、全ての薬をやめてみなければ分かりません。リバウンドとは、いつも言っているように免疫の遺伝子を一時的に無理やり変えることです。一言で言うと、生まれつき持っている遺伝子の働きは死ぬまでに様々な環境、心の状態、ストレスの状態などの全ての環境の変化に適応するために瞬間瞬間に発動されています。ところがこのような環境の変化に適応するために遺伝子を発動させるのですが、その遺伝子を発動させてタンパクを作るためには転写因子という働きが必要です。

 言うまでもなく、この転写因子の働きは人間の意志で左右することもできないし、生き続ける為に刻々と変化する環境や心の働きや、自分の思いや年齢や受精や出産など、ありとあらゆる時間の中に見られる全ての生活因子によって影響を受けて、その影響に適応するために瞬間瞬間に人体の遺伝子の転写因子が発動しているのです。このような転写因子が人間を自然に生かし続けるために38億年かかったともいえます。つまり30億対の4種類の塩基の並びはジェノム計画により最近解明されたのでありますが、受精卵から徐々に手足ができ分化して10ヵ月後にこの世に生を受け、飲み食いしながら成長を繰り返し、あらゆる環境に適応し、死ぬまで生命を存続させるためにはこの転写因子の働きが何兆回も繰り返し、働き続けるのです。

 従って人間はこの遺伝子に暗号されたタンパクしか作れないのですが、そのタンパクをいつ、どのように、なぜ作ることができるかを解明する学問が最近やっと芽生え始め、エピジェネティックスと名づけられました。日本語で後生遺伝学といいます。京都大学の山中教授がやっていることもエピジェネティックスのひとつであり、無理やりに遺伝子の発現を抑制したり、逆に分化した遺伝子の抑制を元に戻すという事をやっているので、エピジェネティックスのひとつといえるのです。ステロイド治療もいわば、昔の医者たちは、今もですが、知らないうちにエピジェネティックスな治療をやっているのです。つまりステロイドやペンタサやイムランやアサコールなどは、人間の免疫の遺伝子を無理やり変えて、一時的に遺伝子の働きを同じように無理やり変えて症状をなくならせてきたのです。ところがこのような人工的なエピジェネティックスの操作は、根本的に病気を治しているのではなくて、結局はその薬をやめれば再び免疫の働きがエピジェネティックスに修復されてリバウンドが出るのです。

 実は自然な遺伝子の振舞いを制御しているエピジェネティックスな働きに非常に大きな影響を与えているのは、正常な人間自身が生活の中で加えられたストレスに対して対抗するために副腎皮質が作り出しているステロイドホルモンであるという事が分かりだしたのです。自然に人間が作り出しているステロイドホルモンは、鬱にならないために増産するのですが、そのときに作られた自然のステロイドホルモンが遺伝子の発現に影響を与えて、鬱にならないように遺伝子の発現を自然に制御しているということも徐々に分かりだしたのです。そのメカニズムはさらにエピジェネティックスな研究が進めばもっと詳しく理解されるでしょう。つまりこの事実は遺伝子が支配しているのは肉体だけではなく、精神も支配しているという事を如実に物語っているのです。心がステロイドでどの様に支配され、ステロイドが遺伝子の発現に影響を与えて心をどの様に支配しているかも、エピジェネティックスな学問がさらに深まれば解明されることになるでしょう。つまり人間は“パンのみにて生きるものにはあらず”であり、遺伝子がステロイドホルモンを通じて無形の心や精神にまで影響しているということが徐々に分かってきたのです。ステロイドがいかにホルモンとして特別な存在であり、あらゆる遺伝子の発現に関わっているからこそ、医療においても万能薬として用いられるようになったのも“むべなるかな”です。ステロイドと遺伝子と肉体と心の関係が分かれば分かるほど、ステロイドをむやみに用いてはならないということもさらに明らかになるでしょう。これについてはまたの機会に詳しく書きましょう。

 さらにDNAだけの問題ではなくて、DNAをコンパクトに巻きつかせ、繋ぎとめているヒストンというタンパクの働きもエピジェネティックスな遺伝子の発現に大きな役割を占めていることもわかっています。徐々に分かりだしたエピジェネティックスですから、機会があればヒストンの働きについても詳しく説明するつもりです。

 もちろん人工的に無理やりに遺伝子の転写因子の働きを変えてしまえば、死んでしまう細胞も出てくるのです。それが西村さんのリンパ球が少なくなっていた理由です。言い換えると、リンパ球の幹細胞が死んでしまったので、増やすことができないのです。死んでしまった幹細胞は再び戻すことはできないということを知っているのは世界で私だけなのです。なぜならば25年間にわたってステロイドの影響を見続けさせてもらっている患者さんがたくさんおられるからです。現在も訳の分からない症状が出るアレルギーや膠原病の患者さんがいますが、この現象もステロイドによって引き起こされたエピジェネティックスな現象だと考えています。言うまでもなくエピジェネティックスはやっと生まれてきた学問ですから、エピジェネティックスが解明されればされるほど、遺伝子のみならず、遺伝子の発現を人為的に左右することは許されないことが分かってくるでしょう。もう既に分かっていることですが、残念ながらステロイドによってエピジェネティックスに影響を与えられた西村さんのリンパ球も今後も増えることはないと思います。

 私が京大の山中先生のiPSについて物申しているのは、まさに遺伝子を自由に変えられるなどという研究は遺伝子学的にもエピジェネティックス的にも、一時的に効果があるようで、実はとんでもないことをやっているからです。またひとたび大量のステロイドを使われた患者さんのリンパ球の数を25年も見続け、かつ遺伝子修正のリバウンドの証拠を見続けた故に、患者さんが悩み続けている姿を見ているものですから、声を大にして遺伝子を変えてはならないと言い続けているのです。

 それではなぜ無理やりに人為的に遺伝子を変えたり、人工的に遺伝子の発現を阻止したり変えたりすることは許されないのでしょうか?つまりなぜ無理に変えられた遺伝子はリバウンドという形で修復せざるを得ないのでしょうか?少し考察してみましょう。

 それは人間の遺伝子はたわれみに遺伝子を発現しているのではないからです。人体は人体の中だけで生きているのではありません。人体は空想で生きているのではないのです。人体という小宇宙は無限と言ってよい大宇宙という外部の環境の中で生きなければならないのです。私たちは時間の中でしか生きられません。この時間はニュートラルな一定不変のものであり、無機質な生きるための絶対的環境といえます。言い換えると、人間が生きようが死のうが全く関係のない条件です。未来永劫に続く時間の中で永遠に変わらないのは時間の経過だけですから、ニュートラルな環境といえるのです。それ以外の認識できる存在は全て変化します。その無限に変わる変化の環境の中で生き続けねばならないのが生命です。生命自身も受精され、分化し成長し、新陳代謝し、最後は死んでいくという内的環境の変化を知らず知らずのうちに経験しているのです。いずれにしろ、私たちが認識しようがしまいが、時間以外はこの世の全てが変化しているのです。それを一言で言えば、永遠に変化し続ける環境といっていいでしょう。その無限に変化する環境に適応して初めて生命は永続できるのです。その永続を可能にするのが、つまり変化に対応し、生き続けることができるために遺伝子が無限の時間をかけて進化し、最高の正常な状態を維持し続け、生命が存続してきたのです。さらにこれからも環境が激変すれば、無限の時間をかけて遺伝子も変わる可能性がありますが、瞬間に変わることはできないのです。瞬間に変わらなければならない環境に出会えば、おそらく人類は絶滅してしまうでしょう。恐竜のように。もちろん恐竜以外にも絶滅してしまった種は数え切れないほどありました。

 このような時間をかけて定着してきた遺伝子を人為的に人間が自分の都合で傲慢に突然瞬時に変えたらどうなるでしょうか?その対応の仕方は4つです。1つは変えられた遺伝子の修復です。2つめはその遺伝子を持った細胞が死ぬことです。3つめは異常になる、つまり癌になることです。4つめはその変えられた遺伝子が子孫に伝わり、生き続ける為に必要であればその遺伝子を定着させてしまうことです。これには時間がかかります。この変化もエピジェネティックスな変化といわれるもののひとつです。この4つの対応は全て人間にとって好ましいことではありません。だからこそ遺伝子を変える治療はやめなさい、と私は主張するのです。もちろん山中教授のiPSなどというのは、ステロイド治療の何万倍も許してはならない再生医療の治療です。なぜならば必ず失敗するからです。

 エピジェネティックスな現象を最も分かりやすく理解するために一つの例を挙げましょう。一卵性双生児です。彼らは生まれたときは全く同じDNAの塩基配列を持っており、従って同じ遺伝子を持っているのですが、環境の中で顔つきも、頭のよさも、運動能力も、性格も、全て徐々に徐々に変わっていきます。これはわずかな環境の違いの積み重ねによって、遺伝子の発現が変わったためにその違いが生まれたのです。つまりわずかな環境に適応するために発現される遺伝子の種類が変わったためです。これは生きるために自然に生じた結果なのです。ところがどのような遺伝子が、どのような環境因子によって変わったのかについては全く分かりません。今後も永遠に解明されないでしょう。なぜならば環境因子が永遠に変わるからです。38億年かかって作り上げられた遺伝子を治療と称して変えることは絶対許されません。ステロイドさえ使うことが許されないのに、どうして訳のわからないiPSを再生医療に使おうとしているのか、許しがたいことです。人間の遺伝子は完璧です。アンタッチャブルな神の領域です。病気は全て人間の免疫で治すものです。

 このような真実を知らないでiPSを作ったからといって世間は騒いでいますが、このような研究は許されるべきではありません。無限に変化する環境に応じて発現される遺伝子の働きを変えて再生医療に用いるなどというのは気違い沙汰です!都合よく変えられた遺伝子が、いつまでも都合よく定着すると山中先生はお考えでしょうか?iPSよりもはるかに優れた胚性多能性幹細胞であるES細胞でも脊髄損傷治療に用いられて大失敗したのに、どうしてiPSが再生医療に用いられ成功することがあるでしょうか?無理です。)

 この手記では残念ながら中間報告とさせて頂きますが、完治として報告させていただけるように、治療に専念していきたいと思います。

 (ステロイドでエピジェネティックスな免疫の働きを変えてしまったために、今後修復するたびごとにどのようなリバウンドが出現するかはやってみなければ分かりません。なぜならば、腸管の細胞の遺伝子の発現や抑制の状態は一切検査しても知ることができないからです。遺伝子の働きが修復されて遺伝子が発現して初めて修復されたことがリバウンドという形でしか分からないからです。しかし免疫の回復によるリバウンドによって死ぬことがないということも分かっていますが、精神的に環境的に耐え切れなかったり、さらにリバウンドの強さが強すぎて死ぬか生きるかのような危機に瀕したときには仕方なくステロイドを使わざるを得なくなります。

 西村さんの15年近くの人工的人為的なエピジェネティックスな遺伝子発現の抑制が解除されて、免疫の働きが回復したときの戦いが命を奪わない限りUCは治ります。私自身はリバウンドで未だかつて患者さんを殺したことはないのですが、そのときこそステロイドを使えばいいのです。そんなことは滅多に起こることではありません。なぜならばリバウンドで死ぬ理由は何もないからです。ただ感染症と脱水症状には常に気をつけねばならないのです。CDとUCの治療で最も必要なのはIVHです。できることであればIVH専門の病院を作りたいのですが、全国的にベッド過剰でまず無理です。残念です。15万人のCDやUCで苦しんでいる若い人をIVHと漢方煎剤で完治できるのに残念です。

 

 CDとUCの治療中にもうひとつ注意しなければならない事柄があります。何回も述べたように腸管穿孔です。外側からは腸管の状態が全くわからないので、腸管に穴が開いて腹膜炎を起こしているかどうかは臨床症状によってしか分かりません。高熱が続き激痛が生じることです。しかしながら腸管穿孔が起きても命を失ったという話は聞いたことがありません。しかしながらそのときは手術が必要です。手術はステロイドと同じくCDやUCの治療法ではないのですが、命を戻すために必要な処置となります。)

図1

 (リンパ球の正常値は、ストレスがなく免疫抑制剤も使ってきていない若い人は40%です。私は66歳でありますが、常に35%以上を維持しています。天真爛漫なストレスが一切ない幸せいっぱいの子供のなかにはリンパ球が常に50%を超えている子供もいます。)

図2

 (IgGの正常値は1700前後です。3ヶ月後ぐらいからIgGが高くなり始めましたが、1回目のリバウンドが起こり始めたと考えられます。)

図3

 (IgGと同じく3ヵ月後頃から免疫の抑制が回復され、リバウンドの1回目が出始めました。CRPが上昇しているのも免疫が回復したためです。)

 (西村さん、素敵な手記ありがとう!あなたのUCを治すのも、あなたの免疫であることを肝に銘じてください。規則正しい生活をすること、睡眠不足は避けること、オーバーワークは避けること、心の葛藤を避けること、一言で言えば、肉体的精神的ストレスをかけすぎて耐えるためにステロイドホルモンを自分で出し続けないことです。全ての膠原病患者さんに伝えたいのですが、ストレスの為にステロイドホルモンを出し続けることによって、自分で間違った治療をしていることを知ってください。自分の心からストレスを省く最高の道はあります。他人の幸せを喜んであげることです。私の心のストレスの取りかたを教えてあげましょう。楽しくないときにはソフトバンクの孫正義社長と、ユニクロの柳井正社長の幸せを思い浮かべ、彼らの幸せを一緒に楽しむことです!)

 2012/01/12

この手記を印刷する コメントなしバージョンを見る 論文『潰瘍性大腸炎の完治の理論と証拠』を読む

注目の手記・ブログ

「心と体(リウマチさん、ありがとう)」 安江 幸代 56歳

「クローン病完治まで」 小西竜二 32歳

かあさんくまさんの松本医院のアトピー治療ブログ
 (2人娘はアトピっ子。「絶対に治る!」という主治医のコトバを信じ、ステロイドや抗アレルギー剤を使わず、漢方治療をはじめました・・・)

漢方科 松本医院について

ホームページについて

 アレルギーは医学部の教科書には、現代の医学では治らないと書かれています。何故、一介の開業医である私は治すことができるのに他のお偉い方々は治らないとおっしゃるのでしょうか?いずれにしても、私が如何に大声をあげてアトピ-やリウマチが治るといっても変人扱いされるだけでしょうが、ここに証拠をお見せしましょう。ここで紹介される患者さんの手記は、巷に出ているノンフィクションの本よりも遙に感動的であり、今アトピ-や喘息やリウマチと戦いつつある患者さんの皆さんに大きな励ましとなるでしょう。このホームページを読めば、体の中で起こっている自然の正しい免疫反応を抑制してはいけないのに、見せかけだけを良くするために抑制して生じた薬害の後始末をすることが私の主な仕事となり、完治するのはアトピ-やリウマチだけではなく、同時に他のアレルギ-(アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息やアレルギー性結膜炎)が全て消失してしまうのもお分かりになるでしょう。

 患者さんが経験された厳しい症状などについて医学的な意味付けが赤字でコメントしているものもありますから、私のアトピ-やリウマチの治療法がさらによく理解できると思います。何回も読み返してください。この記録から、ステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗炎症剤の免疫抑制剤が一時的に症状を良くしても、結局は見せかけの治療薬に過ぎないことが理解され、とりわけステロイドの乱用によりステロイド皮膚症になった人が、いかにステロイドから脱却し、最後はアトピーやリウマチを治しきってしまうこともお分かりになるでしょう。 

アトピー・リウマチをはじめ、全てのアレルギー・膠原病の治療において、一切ステロイドを使いません。

 それは、ステロイドをはじめとする免疫抑制剤を使っている限り、アトピー(アレルギー)やリウマチなどの膠原病はもとより、全ての病気を治すことができないからです。また、私は何も漢方で治しているのではなくて、正しくは漢方を使って免疫を上げて、患者の免疫を高め続けることによって、自分でクラススイッチをしたり免疫寛容を起こさせたりする手助けをしているだけなのです。漢方が治したり、私が治したりしているのでもなく、あくまでもあらゆる病気は自分の免疫で治しているのです。

漢方治療中(治療中でなくても)、市販の風邪薬は飲まないでください。

 市販で売られている、もしくは他医院で処方された風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤が含まれています。とりわけ、小児用の風邪薬の中には、必ず、ぺリアクチンという抗ヒスタミン剤が入っています。私のアトピーや花粉症の患者さんの治療が、なぜか長引いてしまうことが時にありました。この方々は風邪を引くたびに、このぺリアクチンの入った市販の薬を服用していた患者さんたちであることがわかりました。これらの風邪薬は、鼻水や鼻づまりなどの見かけの症状を取りながら、同時に、本来のアレルギーを抑制しています。風邪が治ったあと、必ずリバウンドが繰り返され、アトピーをはじめとするアレルギーやリウマチの完治が遅れますので、服用しないでください。

松本医院の「なぜ」

病気とは何でしょうか?

 病気とは、人体に不必要な異物が侵入してきたときにそれを排除しようとする正しい免疫の働きに見られる症状のことを病気だといえば一番わかりやすいでしょう。となれば、病気とは否定的に捉えるのではなくて肯定的に捉えるべきものではないでしょうか?つまり否定されるべきものは侵入してくる異物であり、病気そのものではないのです。言い換えると異物が人体に侵入しない限り、免疫の働きは行使される必要はないのです。この世から人体に必要な5大栄養素と水と空気以外の異物が存在しなければ、病気は絶対に起こらないのです。言い換えると、病気を起こす原因は人体に不必要な異物なのです。

 それでは異物には何があるでしょうか?2種類しかありません。ひとつは、病原細菌であり、ウイルスであります。これらはワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。つまり、間単に殺すことができるようになったのです。このために人類の寿命は飛躍的に延びました。ふたつめは何でしょうか?まさに近代化学が作った化学物質であります。この化学物質が人体に侵入したときに、それを排除する免疫の働きの症状がアレルギーとなるのです。

アレルギーとは何でしょうか?

 アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。

膠原病とは何でしょうか?

 膠原病はアレルギーと同様、環境汚染物質という同じ敵を排除しようとしています。ただ、膠原病はIgG抗体を用い、アレルギーはIgE抗体を用います。つまり武器を変えて戦っているだけの違いなのです。

アレルギー・膠原病はなぜ治るのでしょうか?

 敵は無限に存在する化学物質や環境汚染物質であり、味方はアレルギーの場合は有限であるIgE抗体であり、リウマチの場合はIgG抗体やリウマチ関連抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、有限は無限に絶対に勝つことはできないからです。ところが現代の医学は異物を排除しようとする免疫の働きを一時的に抑制するだけですから、IgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が再び作り出されいたちごっこになり永遠に戦いが終わらないのです。従って免疫の働きを一切抑制せずにアレルギーの症状を楽にしてあげるだけで最後はIgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が作られなくなるのです。これを発見したのは世界で私が初めてなのであります。これを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。

リウマチの患者さんの家族の皆様に

 他医院で治療をされていない初期のリウマチは、「風邪よりも治すのが簡単である」と言っても過言ではありません。しかし、私の患者さんは当院に来られる前に間違った現代医学の免疫を抑制する治療を受けて来られる方がほとんどです。従って、私の治療を始めると、間違って受けてきた治療の度合いに応じて、多かれ少なかれ必ずリバウンドが出現し、それに伴い、痛みが増強します。大量のステロイドを注射されたり飲まされてきた人、長期に渡って他の病院でリウマチ治療を受けてきた人は、激しい痛みのために、自分自身の身の回りの世話が不可能になる事態もしばしば遭遇します。

 そのために、私の治療を受け続けるには、絶対に家族の協力が必要となります。ところが、遠方から来られる方や、お年寄りの方の中には、リウマチ治療の困難さを全く理解せずに、すぐにリウマチが治ると思って気軽に一人で受診される方がいます。実際の治療の困難さや、具体的な私の治療法、何より私自身を知ってもらうためにも、初診時には必ず家族の方と一緒に来て下さい。また、患者さんはもちろん、家族の方も私のホームページに記載されている理論とその証拠である手記を繰り返し読み、私の理論と治療法を理解してから来て下さい。

 また漢方薬だけでは絶対にリウマチを治すことは出来ないのです。他の免疫を上げる鍼・お灸・漢方風呂などを総動員して初めて徐々に免疫は回復し、上昇し、最後はクラススイッチし、自然後天的免疫寛容となるのです。

松本医院について

患者さんの手記を読む

リンクサイト