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「心と体(リウマチさん、ありがとう)」

安江幸代 56歳 平成21年9月

 (このようなタイトルが書けるのは、この患者さんしかおられません。心が体を支配し、心の感謝、喜びが肉体の免疫を上げることによってリウマチが治ってしまうというなんと象徴的な素晴らしい手記の題名でしょう。もちろんリウマチにかかられた18年前にこのような心になっておられたらリウマチもならなかったでしょうが。

 世界中のリウマチを代表とする膠原病の患者さんに教えてあげたいことがあります。実は膠原病は不治の肉体の病ではなくて、心の病であり、リウマチさん、ありがとうと思えるほどにリウマチになったことを心から喜ぶことができれば、心で免疫を最大限に高めてリウマチを治すことができるという真実を。

 私は今まで患者さんの手記を2回も3回も読み返したのは、このこの患者さんの手記だけです。1行1行が病気は心で治すものだということを物語ってくれます。医者でもないのに、まるでこの方の手記は私の分身が綴ったように思います。この方も若い時に色々な人生の試練に出会って、リウマチになり、心の救済を求めて『意識の流れ』という、いわば自分の心を徹底的に見つめ続ける瞑想の会に入られて、20年間の心の練成を経て、誰よりも心の知恵を獲得された方です。彼女の至高の心の幸せが世界で唯一の真実の医学である松本医学の知恵をも間単に見抜くことができた人です。

 肉体を完璧に心で支配することができる人は、このような手記に書かれているように奇跡を起こしたのです。タイトルから素晴らしいと思いませんか?リウマチになったからといって、それを恨まず、その原因は心であるということを自覚され、病んだ肉体を心の反面教師として自家薬籠中のものとして取り込み、心を自由に操り、最後は心が肉体を完璧に支配できることを証明した方です。この方の手記は、単に心で免疫を完全に支配することによって、肉体の病であるリウマチをいとも簡単に克服された症例として読んでもらうのみならず、人間の持っている邪悪な心を、たゆまぬ日々の心の省察により、この上もない高貴なレベルまで人間の心を上昇させることを如実に示していただける記録です。しかもこの方は宗教家でも何でもない市井の一御婦人でいらっしゃることを知っていただければ、努力さえすれば誰でもこれほどの心の幸せを獲得することができる証拠にもなっています。この方の一言一言に私は共鳴し、感銘していますので、コメントが長くなることをお許しください。)

 なぜ私はリウマチになったのだろう。

 (この疑問は本来医者が徹底的に追及すべき疑問なのですが、私以外のいかなる医学者も答えを見出せないのにもかかわらず、一介の患者さんがこのような問いをいつまでも持ち続け、最後に私との出会いがあり、その答えを見つけた人は未だかつていなかったでしょう。

 この世には一言で言えば、因果応報に基づかない現象、つまり原因のない現象はあり得ないのです。とりわけ科学である医学の世界では全て原因のない病気というものはあり得ないのです。病気とは現象としては自覚的他覚的症状であります。この症状はなぜ起こるのでしょうか?答えは極めて簡単です。次に述べましょう。

 人間にとって5大栄養素と酸素と水以外のものが入ってきた時に、それを異物として認識した人間の免疫が排除しようとする時に戦いが始まり、その戦いが自覚的他覚的に認識される症状が病気なのです。従って症状、つまり病気は喜ぶべきものであって決して悲しむべきものではないのです。悲しむべきなのは不必要な敵である異物であります。症状などはどうでもよいことなのです。この症状を引き起こす原因は何かと追究すべきなのに、この症状に応じて無数の病名をつけることで満足している人たちが昔も今も変わらない医学者達なのです。この異物が何であるかを徹底的に解明すべきが医学という学問であるのに、医学者は医学者であることを放棄して、その原因を追究することを怠惰にも簡単に諦めてしまい、正しい免疫の働きを抑えて、症状だけを一時的に除去する製薬メーカーの薬を売ることに専念してしまっています。とりわけ医学者という名にふさわしい大学の教授先生は真実を追究することよりも金を得ることによって自分の幸せをあくまでも追求しますが、病気の原因や真実や患者さんの幸せは全く興味がないようです。現代の医療ほど欺瞞に満ちたものはありません。

 あらゆる社会はヒエラルキーによって支配されており、権威と権力と金を持った人間が支配しております。世界は損得を越えた真実で支配されるべきものでありますが、金の力が全てを支配している資本主義の世の中では、真実は常に足蹴にされております。なぜ人は生きるのでしょうか?という疑問さえ学者は抱いておりません。口では患者の幸せを回復するため、病気を治すためと言っていますが、実は金儲け以外に何もないのです。金が全ての快楽を得ることが可能であるからです。お金は患者の病気を治して初めて、見返りに報酬としてもらうべきものであるのにもかかわらず、日々病気を治すどころか治療薬という毒薬で病気を拡大再生産しているのが現代の医者の仕事であります。実はこのように不実なことをやって金を儲ける世界は全ての分野で見られていることです。資本主義が続く限りは永遠にこの欺瞞は続くでしょう。この欺瞞が最後は人間のみならず地球も滅ぼしてしまうことになるでしょう。)

 素朴な疑問を抱えたまま発症から18年、松本医院のHPにたどり着きその間の様々な出来事を通して病気と心の関係が少しでも伝えられたら嬉しいなと思います。

 (日本の教育は、完全に間違っています。あらゆる現象の真実を明らかにするためには、「なぜ」という素朴な疑問を永遠に持ち続けさせ、その答えを見つける楽しみや方法を教育で教えるべきなのです。しかし現代は記憶の正確さと記憶量で教育の効果を図っています。記憶の勝負はDVDをはじめとする大容量記憶メディアには絶対に勝てません。しかしながらこれらのメディアは記憶容量が増えるだけで「なぜ」という疑問を発することもできないし、それを解決することも不可能です。しかし人間は「なぜ」という疑問を追究できる唯一の生命体であります。「なぜ」という疑問を追究するがゆえに、勉強は面白いのでありますが、教育はその面白さを示すことができていません。私は64歳のオジンでありますが、「なぜ」を求める知的求道精神は18歳の大学受験生には絶対に負けない自信があります。この方も18年間もなぜリウマチになったかを求め続けて、私のHPを見て一挙に全ての疑問が解けてしまったのです。私以外の学者の誰もが答えられなかった数々の「なぜ」に答えを与えることができたのです。この感動を彼女は頭で理解したのではなくて、優れた心で直感したのです。そして私のHPを読むだけで、病気の原因と具体的な治療法を一瞬にして知ってしまったのです。なんという心の知能の高さでしょう。医学を頭で勉強しなくても心で理解できることを私も初めて知りました。)

 リウマチ完治の道しるべを示された松本医師の理論に沿って実際に私自身が体験したものであり、喜びの記録であることを証明するものです。

 (まさに私がやるべきことは、患者さんに対して真実の道しるべを教えるだけなのです。私の教えたとおりに治療を実践すれば、私の仕事は終わるのです。あとはその患者さんが忠実に実践すればよいのですが、残念なことにこの手記のタイトルにあるように、心が体の免疫を支配していることです。私の真実の理論と数多くの真実の松本医学の実践の手記を完全に理解し、信じなければいつまでも免疫は高まらないのです。私が治らない病気はこの世にないと言えば、ないのです。私がリウマチが治ると言えば、治るのです。にもかかわらずこの患者さんほど私の言葉の真実と自己の免疫の真実を信じてくれた人はほとんどおられないのです。

 なぜ私を信じてよいかその理由を2つ述べましょう。一つは人が嘘をつくのはお金儲けのためです。もし私が医学会で治らない病気を治ると言って嘘をついて世間が信じてくれば、私の医院に患者がたくさん押しかけてきて、私がお金が儲かる可能性が生まれるでしょう。しかし、治らなければ私の信用は失墜してしまいます。ということになれば私は最後は名誉もお金も失ってしまうことになります。私はそんな馬鹿なことをする男だと思いますか?私は曲がりなりにも3つの有名大学に属したものであり、しかも博士号も持っています。そんな男がバレる嘘をつくと思いますか?しかも嘘をついてお金を儲けてどうして幸せになれますか?私はどんな人よりも幸せになりたい欲の強い男です。しかも後で書くように自分よりもお金を持っている人、優れた人の喜びを心から感ずることができるようになったからこそ20年の鬱状態から脱却できた男です。そんな男が金の為に肉欲の為に嘘をつくと思いますか?

 さらに2つ目のもっと重要な根拠があります。私が医学生であった40年近く前は免疫学などというのは全く支離滅裂でした。ところがここ20~30年の間に免疫学が飛躍的に発展しました。それは1953年にワトソンとクリックによって遺伝子の本体がわかったからです。これがきっかけとなって免疫が遺伝子の働きであるということが徐々に解明され、今や遺伝子の30億個の塩基も解明され、個々の免疫反応の遺伝子も徐々に徐々に明らかにされてきたからです。このように作り上げられた免疫遺伝子学を勉強すればするほど、病気をつくる原因は二つしかないということが分かりました。この24年間の開業の中で診てきた患者はのべ数十万に達します、これらの患者さんから学んだ実践医学と免疫の理論をフィードバックしてわかった事実が、本当の病気の原因は生きたウイルス・細菌と死んだ化学物質だけであります。

 このような見方は私以外のどんな医学者も気がついていない事実ですが。それは病気は殺すべき異物と共存することのできる異物があり、殺すべき異物はワクチンと抗生物質で制圧されてしまい、共存すべき異物はアレルギーか膠原病として症状が出るということが分かったのです。殺せない異物である現代文明が作った化学物質はIgEで戦うとアレルギーになり、IgGで戦うと膠原病になることも分かったのです。しかも本来アレルギーで処理できるものを免疫を抑えることによって膠原病になるということも分かりました。そしてさらにIgGをクラススイッチしてIgEに変え、そして最後は免疫寛容を起こして化学物質と共存できるということがわかったのです。この真実は私が都合よく勝手に言っているのではなくて、まさにクラススイッチは京大の本庶祐がみつけたものであり、免疫寛容は東大の多田富雄が見つけた真実なのであります。ただ、彼らは基礎の研究者であり、臨床家ではありません。私がこの事実を臨床で見つけたのは世界で初めてであります。この臨床の証拠が患者さんの手記であります。このこの患者さんの手記も膠原病がアトピーになって化学物質と共存することによりリウマチが治るという手記のひとつとなるのです。だからこそ私の言ったことは松本医師一人が嘘をついて言っているのではなくて、現代免疫学を勉強し尽くし、さらにのべ数十万人の患者さんの治療の中で知りえた真実に基づいて述べているので、私の言う真実を信じてくださいと言っているだけに過ぎないのです。

 さらに3つ目の根拠は、他の医学者は常に遺伝子の働きが間違いがあり、これを変えようとしている過ちを犯していることにまるで気がついていないことです。科学研究というのは医学も含めて未知なる真実を探し続け、その真実を理解し利用することは許されるかもしれませんが、科学的真実を変えることは絶対に許されないのです。彼らが今治療と称してやっていることは、明らかになった遺伝子の働きの真実を利用するのではなくて、遺伝子の働き自身が間違いであると勝手に考えて、無理やり絶対的善である遺伝子の科学的真実を変えようとしているのです。だからこそ共存できる遺伝子の働きを妨害するためにアレルギーや膠原病を治すことができないのです。つまりクラススイッチや免疫寛容の遺伝子まで変えてしまっていることに気がつかないのです。ちょうど勝手に重力は間違った真実であるから、重力により物が上から下に落ちるのではなくて、下から上に永遠に上がるようにしているのと同じであることに気がつかないのです。このようないわば神の摂理、言い換えれば自然の摂理に対抗しているようなものであり、永遠に間違いを犯し続けるだけなのです。それは医学者が真実よりも快楽をもたらすお金が好きであるからこそ、真実を否定し続けるのです。

 この患者さんは以上述べた意味において、『私を疑う』というストレスをかけたことがない方です。私の医学は完璧な医学なのです。それは単に病気の全てが分かっているだけでなく、治し方も完璧であるのです。それは免疫の遺伝子の働きに逆らうことをしないからです。従って患者さんは私の言う通りに自分の持っている免疫を上げることをやれば、必ず治るのです。にもかかわらず、わざわざ私の治療を遠近から受けにきておられるにもかかわらず、私の治療に疑いを挟む人がいるのです。この方のように心の知恵で直感的に正邪がわかってもらえないのみならず、それを理解しようとする努力を全くしない人が多すぎる時に大いなる苛立ちを覚えます。この患者さんの話では、彼女は私の医院に来る前に、私の理論を10回は読み、かつ毎週1回は私の理論を読み続けているということです。こんな患者さんが他にいるでしょうか?

 このような優れたこの患者さんでも、私のHPを今でも週に1回は熟読していると言ってくれます。治療を受けながらひとつひとつの症状に対して、この患者さんはなぜかなぜかと思いながら、読めば読むほど私の理論は極めて簡単であると言ってくれます。同時に彼女のご主人も一緒に読んでおられるのですが、同じく医学用語は分からないけれども私の言っていることは本当に分かりやすいと言ってもらっています。

 患者さんにはいつも言っていることがあります。ご家族の方も必ず理解していただきたいと。そうでなければ家族の心からのヘルプを患者さんが受けることができないからです。奥さんが信じていても旦那さんが信じていなければ患者さんの免疫の上がり方が違います。好ましくない例がいくつかあります。私の医院には何人かお医者さんの奥さんがリウマチで来られています。しかもご主人が整形外科医である人もいます。尋ねてみますと、私の医院にこっそり来ているというわけです。こんな人はリウマチの治りも時間がかかります。奥さんは私の理論はある程度わかっているのですが、ご主人に伝えるとけんかになるから言えないというわけです。困ったものです。しかしいずれ必ず真実の松本医学は世界を席巻することになるでしょう。それまで私も我慢我慢の毎日です。

 この患者さんは私のHPを読むだけで、リウマチが治ったと心で確信に至ったので、私を一度も疑うことがなかったのです。私が一番ストレスを感じるのは、自分の言っていることが理解されず、従って信じられないことです。嘘をついていないのに疑念を抱かれる時に、一番人はストレスを感ずるものですが、私は彼女が受診することを常に楽しみにするようになりました。その理由は3,4つあります。まず第1に私を完璧に信じていることです。しかも私の理論をご主人ともども1から10まで完璧に理解しておられるからです。2つ目が心の邪念がないからです。彼女は『意識の流れ』のお友達を何十人も私の医院に紹介してくれました。世の常として紹介されることによって私の患者が増えて、私だけがお金が儲かり、彼女には一銭もお金は入りません。にもかかわらず彼女の心の中には紹介してあげたというおためごかしな心が一点もないことです。つまりこの患者さんは損得の世界を超えておられる方であるからです。彼女としては治らないとされている様々な症状を私が治してあげることができるということを確信し、その友達の病気が良くなればその人の幸せが増えることが喜びであるからです。その喜びを彼女は自分の喜びとすることができるのです。この心栄えは私の向かおうとしている方向と同じです。この心が彼女にあったからこそ、関節の手術が必要だと言われた18年間に渡るリウマチを数ヶ月でデータが良くなったうえに、クラススイッチもしたと考えられます。これこそ心が奇跡的な免疫の回復をもたらしたのです。

 普通の人は健康の次にお金が大切であります。従ってお金を払って健康を取り戻そうとします。私はその健康を戻してあげるために、このようなHPをしつこく書き続けているのです。ところが現代の医学は健康も回復できずに、さらに医者達にお金を巻き上げられてしまっています。だからこそ私は私の医学を信頼できない人に常に言っています。「私はお金を儲けるために治らないリウマチを治してあげようと言っているわけではありません。」大人が大人に嘘をつくのはもちろんお金儲けしかありません。私はお金も欲しいけれども、心から喜べる幸せが欲しいのです。騙してお金を儲けても私の心は決して幸せにはなりません。ましてや私は才能に恵まれているので、金が全てだと思えばいくらでも儲ける自信があります。もちろん20年以上もの挫折の時代がありましたが。

 この患者さん以上に私は高校時代から20年以上も自死を希求する苦しい人生をやってきました。いわば治らない心のリウマチと言ってもよい鬱を患ってきました。この鬱を乗り越えるために、他人の喜びを自分の喜びとして感ずる以外に治しようがないということを悟り、その鬱を乗り越えました。このような悟りを開く前に、自分の病気を治すために医者になり、世界中のどの医者も治せない病気を治すことができるようになった今では、ますます真実を追究し、それを実践し、その結果報酬としてお金を得る生き方をしています。私も利己的な遺伝子により生命力が付与されています。従って才能にふさわしい野心もありますし、物欲も金銭欲も嫉妬心もあります。しかし決して嘘をついてそのような利己心を満足させることはしないと断言できる医療をやっているときに、疑念を抱いている患者と接することほど心が不幸になることはないのです。

 この患者さんは御自分の集まりである『意識の流れ』の人たちの仲間を沢山紹介していただきました。やはりこの方達も肉体の病を持っておられる方達だからこそ、このような集まりの中に救済を探し求めておられる方ですが、このようなこの患者さんのお仲間の人たちと接するときほど心が和むことはありません。もちろんこの患者さんほど心の知恵に目覚めた方はおられないのですが、紹介されたお友達も私の理論を初めから十分に理解され、私を信じていただけるので、それこそこの方達と出会うことがストレスどころか楽しみになっています。もちろん一番の楽しみはこの患者さんの診察の日ですが。)

 丁度昭和から平成に年号が変わる頃、体に異変が起きました。手首と右膝の関節部分が真っ赤に腫れ痛くて全く身動きがとれない状態になり病院へ行くことすらできませんでした。幸いに腫れは2~3日で跡形もなく引いてきたので近くの整形外科へ診察に行きました。関節周囲炎でしょうから経過を見ましょう、と診断されて湿布薬だけ処方されました。その後腫れは全く出ずに忘れて過ごしていました。

 (この時に既に化学物質との戦いである膠原病のリウマチの症状が出現していたのです。整形外科医の先生は例の如く、誰が見てもすぐに分かる関節周囲炎という診断をつけたのですが、この病気を起こす原因を追究する能力はなかったのです。ただ痛み止めのシップ薬だけをもらっただけです。経過を見るまでもなく、まさにリウマチだったのです。この時に、私のようなレベルの医者であれば、その痛みが出る原因を追究したのですが、とてもではないけれども他の医者には無理なことです。仮に今日の今、同じ症状で行っても、相も変わらず整形外科医は同じような診断をつけ、同じようなシップ薬を出すでしょう。理に聡い整形外科医ならば、レントゲンをかけて保険点数を上げる努力をするでしょう。そんな検査をしても、もちろん原因は分かりませんと言うだけです。医療が何十年も変わっていないのは私のように病気というものが何であり、症状というものが生じているかを追究することをやめ、対症療法をやることで事足れりとしているからです。マスコミは毎日毎日医学の進歩をお経の如く報道していますが、実は口先だけであって医学は退歩しているのです。人間の免疫のメカニズムがさらに深く分かったという報道にもかかわらず、なぜ退歩するのでしょうか?それは新しい免疫の働きを抑える薬を作ることを医者達は進歩と考えているからです。実はこれこそ退歩なのです。

人間の免疫は異物が入った時にそれを処理するメカニズムを38億年かけて作り上げたのです。この事実をさらに深く精細に知れば知るほど、真実がますます明らかにされるだけで、何も医学が進歩したという言い方はおかしいのです。それは人間が知らないというだけであって、人体の免疫は当たり前の如く、営営と密かに黙々とやらねばならない働きをやっていただけであり、それを知ったからといって何の不思議があるのでしょうか?知ったからといって、それを悪用すれば何の医学の進歩となるのでしょうか?例えば核兵器を作る原理を知ったからといって、それは人類の進歩といえるでしょうか?

 オバマ大統領は核兵器をなくすと言っただけで、愚かなノルウェーのノーベル賞委員会は彼にノーベル平和賞をあげました。それこそノーベル平和賞はアメリカが自分の持っている核兵器を完全に放棄した時に与えるべきものなのです。資本主義の世界は金と権力と武力で支配されています。今現在もあちこちで殺し合いが行われています。ましてやアメリカは広島と長崎に2発も無意味な原爆を落としました。20万人以上の人が殺されたのですが、彼らはほとんど非戦闘員です。このようなアメリカがどうして自分から率先して核兵器をなくすことをすると思いますか?

 これと同じように医学者は完璧な免疫の原理を知れば知るほどお金が儲かることを知っています。新たなる免疫を抑えるメカニズムを手に入れて、それを製薬メーカーに売り飛ばせば良いからです。最も簡単な真実を彼らは故意に無視しているのです。免疫は肉体をよそものである敵から守るために、いやいや免疫を発動させていることをまるで気がついていないのです。従って敵である異物を入れないようにすることが全ての問題の解決であるのに、それを知っているのにもかかわらず決して口に出さないのです。何という狡猾な集団でしょうか?医学者集団は。

 今、秋たけなわです。全国で毎日毎日様々な医学会が行われています。日本には何百という学会が設立されています。その学会の運営は誰がサポートしているかご存知ですか?薬屋です。人間は真実のためだけでは生きられません。必ず見返りを要求します。私もこのようなHPを書くのはなぜでしょうか?毎日毎日200人以上の患者を診ている時に、どうしてこのような時間のかかるHPを作るのでしょうか?もちろん休みの日にです。なぜ休みの日に休まずに、時間と労力をHPに投入するのでしょうか?もちろん世界の人に真実を伝えたいという気持ちに動かされているというのは言うまでもありませんが、それだけではありません。やはり下心があります。この真実を伝えることによって、患者を集めようとしているわけです。しかしこれは許されることだと考えています。正しいことをやって仕事を増やすことに何の間違いがあるでしょうか?

 同じように、仕事を休んでまで医学会で発表したり、医学会に参加するのは、真実をさらに知りたいと思うからでしょう。しかし実際はその真実を正しく医療に応用すべきであるのに、実を言えば免疫を抑えてお金を稼ぐという製薬メーカーに利用されているだけなのです。その為に製薬メーカーは惜しげもなく医学会開催の為にお金を援助します。医学者を利用し、免疫を抑える薬を作れば必ず見返りがあるからです。このような関係は資本主義が続く限りは永遠に断ち切れないでしょう。人間の正義感、探究心、功名心、利己心が様々に結びついて、人間の生命活動が行われています。人間が快楽を求める存在であり、かつそれが可能な資本主義社会においては永遠にこのような関係は切れないでしょう。しかしながら地球が人間という肉体を支えることができなくなったときに初めて人間の利己心も永遠に滅び去ることになるでしょう。その日はいずれ近い日になるでしょう。)

 平成2年に甲状腺機能低下症になり、チラージンS錠を服用しました。

 (チラージンSは甲状腺機能低下症を治すための補充ホルモン剤です。ホルモン剤が使われることが許されるのは、補充する必要があるときだけです。ホルモンを人工的に補充する場合はどんな場合でしょうか?その前にホルモンについて簡単に述べておきましょう。

 人体には内分泌器官からおよそ30種類近いホルモンが毎日分泌されています。このホルモンを分泌する内分泌器官の働きが障害されると機能低下症となります。この機能低下が引き起こされる場合に初めて人工ホルモンを使うことが許されるのです。大きく二つの場合があります。まず一つは、癌のためにそのホルモンを産生する内分泌器官を切除しなければならないときです。二つ目は、この患者の場合ですが、膠原病による機能低下症が起こるときです。

 にもかかわらず、現代医療は闇雲にホルモンを投与します。その代表がステロイドホルモンであります。次によく用いられるのは女性ホルモンであります。ホルモンは極めて微量でその働きを発揮しますが、過剰になると様々な副作用をもたらします。まさに私が常に攻撃してやまない問題のホルモンは、医者が好き好んで使うステロイドであることはご存知でしょう。ステロイドこそ免疫の敵であり、医療界の発癌物質であり、ステロイド医原病の後始末が私の仕事の100%を占めているといっても過言ではないことはご存知でしょう。さらに不必要に投与された女性ホルモンは単に免疫を抑えるのみならず、子宮がんや乳がんを引き起こす原因であるのは、アメリカで行われた大規模疫学調査によって既に知られているにもかかわらず、日本ではこのような副作用については一言も触れられずに、白昼堂々と使われています。残念なことです。

例えば子供の成長を早くするために成長ホルモンを投与するでしょうか?男の子が早く男らしくなってもらうために男性ホルモンを投与するでしょうか?女の子ができる限り早く女性らしくなってもらうために女性ホルモンを投与するでしょうか?こんな馬鹿なことは絶対にしないのに、なぜステロイドや女性ホルモンをまるで食べ物のように医者が好んで使うのでしょうか?

 さて、この患者さんは実は甲状腺機能低下症の代表である橋本病になっておられたのです。橋本病は代表的な膠原病の一つであります。いつも言っていますように、橋本病もリウマチも、とどのつまりは同じ敵を相手にしており、武器はIgGであり、戦う場所が違うだけなのです。橋本病の場合は、甲状腺の結合組織に付着した異物を排除しようとして徐々に甲状腺組織が障害を受け、正常な甲状腺ホルモンを作れなくなったために起こった膠原病のひとつなのです。この橋本病も愚かにも自己の細胞を攻撃する自己免疫疾患の一つといわれていますが、これも大間違いです。自己免疫疾患などというのは絶対にあり得ない病気であり、あくまでも体外から侵入した異物が甲状腺の結合組織に沈着し、これを異物と認識できる遺伝子を持った優れた免疫の持ち主がこの異物を排除しようとして生じた病気です。ただリウマチとの違いは、一度障害を受けた甲状腺組織がクラススイッチして免疫寛容になるまでに、正常な働きを取り戻せるかどうかであります。しかもリウマチの関節組織は生命に関わりがないのですが、甲状腺ホルモンはなければ死んでしまいます。だからこそホルモンを補充しなければならないのです。ところが喜んでください。このホルモンを補充し続ける限り、本来の甲状腺の働きはなくても良いのです。従ってリウマチの場合は関節の炎症が強いと痛みの為に普通の生活ができなくなりますが、橋本病の場合はチラージンSという人工甲状腺ホルモンを投与する限り、何の問題もないのです。従って橋本病の膠原病に際しては、何も免疫のクラススイッチや免疫寛容を期待する必要はないのです。

 この患者のように橋本病とリウマチを合併している患者がたくさんおられます。これも当然のことです。10年以上前は橋本病とリウマチの起こるメカニズムが違うのではないかと考えていましたが、臨床経験を深め勉学を深めていく間に、やはり同じメカニズムによって起こる膠原病だと考えています。つまり、昔は橋本病の場合は特発性血小板減少症と同じメカニズムである交差反応によって生じたと考えていました。しかしながら、特発性血小板減少症の人も、クラススイッチをしてアトピーになると同時に、自然と免疫寛容を起こして、血小板減少症が治ってしまった患者さんがいました。このような事実から以前はクラススイッチのみならず、免疫寛容も起こりえないリウマチとは違った膠原病があると考えていましたが、現在はやはり全ての膠原病は理論的にはIgGの世界からIgEの世界へとクラススイッチし、最後は免疫寛容が起こると考えています。

 それではリウマチと橋本病を合併している患者さんのリウマチが治ったのに、どうして橋本病は治らないのでしょうか?この答えも分かりました。つまり橋本病を起こしている間に甲状腺の組織が崩壊し、本来甲状腺ホルモンを作ることができる組織も崩壊してしまうからです。破壊された組織が再び正常に戻れば問題はないのですが、一度壊された甲状腺の組織は正常に戻らないためだと考えています。これはちょうど一度肺の結合組織で膠原病を起こすと間質性肺炎となり、一度壊れた肺の組織である肺胞は再び正常に修復することができないのと同じだということが分かりました。これはまた腎臓の糸球体の組織の膠原病である慢性腎炎が起これば、傷ついた糸球体の組織を修復することができないのと同じであります。これらの修復できない結合組織は極めて毛細血管が豊富であることです。特別に精密に作られた毛細血管は再び正常に戻らないのは、ちょうど脳の毛細血管が破壊されれば再び正常に戻らないことと似ているようです。)

そして翌3年になった春の穏やかな朝、突然に体がこわばって今まで体験した事のない異様さに驚きました。直ぐに内科で診察を受けたところ、血液検査の結果からしてもリウマチに間違いないと判断されました。

 (皆さんはリウマチが特別な怖い一度かかれば治らない病気だとお考えでしょうが、実は原因を考えればいつ起こってもおかしくない病気なのです。アレルギーと言われればありふれた誰もがなる病気だとお考えでしょうが、リウマチはアレルギーと同じ化学物質に対してIgGで排除しようとしているだけですから、何でもない普通の病なのです。ただアレルギーとの違いは、IgEで処理しているのをIgGで処理せざるを得なくなったという点だけです。それではなぜIgGで処理するようになったのでしょうか?これも答えは簡単です。免疫を抑えたからです。免疫を抑えるのは医者の出す薬だけだとお思いでしょうが、実はストレスのために鬱にならないように、人体はアドレナリンやステロイドホルモンを出して対抗し続けると、これらのホルモンが免疫の遺伝子の働きを抑制してIgGを作るようになってしまうのです。それではなぜIgGを作るのでしょうか?この答えも簡単です。アレルギー抗体であるIgEを作るためには必ずIgGを作らなければならないからです。抗体を作るBリンパ球はまずIgGを作ってから抗体のクラススイッチを行って初めてIgEを作りだすようになっているからです。このクラススイッチがステロイドホルモンによって妨害されてできなくなる現象を私は逆クラススイッチと呼んでいます。ストレスが強ければ強いほどこの逆クラススイッチがいつまでも続き、膠原病を起こすIgGが大量に作られ、アレルギーではなくてリウマチになってしまうのです。

 この患者さんもリウマチになる前後の時代は、後で書かれていますが極めてストレスの強い時期であることを述べておられますが、この患者さん自身がリウマチになった理由を良くご存知でしょう。従って現代は欲望過剰のために複雑怪奇なストレスで満たされている上に、文明が作り出した化学物質が無限大といってもよいぐらいに人体に毎日毎日侵入してくるので、まさに現代はアレルギーの時代というよりも膠原病の時代であるというべきでしょう。しかもこの膠原病のメカニズムは以上に述べたように極めて簡単なものですが、医学者達は膠原病の原因が分からないどころか、さらに免疫を抑えることによって逆クラススイッチを続けさせ、ますます医原病という病気を拡大再生産し続ける罪を犯しているのです。残念です。)

 病名関節リウマチ、そう告げられました。原因不明の難病であること、一生薬漬けで治らない病気であること、体の変形や寝たきりになるかもしれないことなど足早にこの病気の特徴を話してくださいました。その話に私はどうやらへらへらして聞いているように映ったようで、医師は丁度来ておられたリウマチ患者を呼んで私の目の前に座らせました。そして、将来あなたはこのようになりますよと、その人を指さしはっきりと云われました。服で隠せない指はほとんどが変形し、松葉杖を支えにかろうじて歩いておられる状態でした。

 (目の前に見せつけられた患者の姿は実は医者が作った医薬原病に過ぎないのです。それをこれ見よがしに初診の患者にまるで見世物を見せるようにしている医者の罪深さを感じ取ってください。リウマチの自然経過のためにこのようなひどい患者さんになったのではなくて、医者の使った薬が作り上げたということを、世界中のあらゆる医者は気がついていないのです。

 原因が不明な病気に科学者である医者が手を出すのは許されるでしょうか?病院は患者の病気を治す場所であるにもかかわらず、絶対に死なないリウマチ患者にその場その場しのぎの治療という行為をやり続けるサラ金医療がどうして許されるのでしょうか?わずかな金を借りたために、この元金よりも遥かに多額の金利を払い続け、最後は雪だるま式に増えていった元利合計の重さの為に自殺せざるを得ない現代のサラ金地獄と、医者のやっている膠原病の治療とは全く同じです。サラ金業界は最高裁判所の判決により利子の取りすぎの分を過払い金として借り手に返すようになりました。そのためにサラ金業界は壊滅状態であります。同じように医療界も過払い金を患者に返すべきではないでしょうか?製薬メーカーと結託した医療界がやっていることは、患者のためではなくて医者と製薬メーカーと厚生省の高級官僚の為に国民皆保険があるということを皆さんに知ってもらいたいのです。

 国民皆保険の目的は病気を治すためであるはずなのです。にもかかわらず医者が取りはぐれのないために作られたものであることがつい最近わかってきました。これはちょうど医学が病気を治すためにあると思い込んでいたのが、実は医者と製薬メーカーと医学者のためにあるのに気がつくのと同じことです。私は自分の病気を時分で治すために3つ目の大学である京都府立医科大に入り直したのですが、入学当初は医学部の教授連が本当に輝いて見えました。この人たちが人間が最も苦しむ病気を治せる集団の中核にいる人たちだと、何の疑問もなく畏敬の目で以って眺めていたものです。確かに基礎の医学の先生は、華やかでもない上に地道な研究を続けるだけでお金が儲からないので、ほとんどの医者は基礎医学を志すことはありませんでした。この基礎医学の研究成果をこっそり盗み取り、いかにしてお金を儲けようとするのが製薬メーカーであり、その製薬メーカーが作った薬を臨床の先生に売らせ、お互いに持ちつ持たれつの関係が医療界であるということがやっと分かりました。

 何十年にもわたって毎日毎日医学の研究成果がマスコミに喧伝されています。しかし、それらの研究成果が実際に大きく人間の病気を治すことに貢献したことがあるでしょうか?抗生物質とワクチン以外に華々しい臨床成果を挙げた薬があるでしょうか?20世紀中に癌は征圧されるとマスコミは大きくアドバルーンを上げ続けていましたが、結局未だ癌を治す薬はありません。これも当然のことなのです。癌は遺伝子の命令ですから、生命の根源である遺伝子がいきたくないと言えば死ぬ以外にないのですから、永遠に治りようがありません。ただ癌遺伝子の発現をできる限り延ばしたりすることと、癌だと分かればできるだけ延命の処置を施すぐらいしかないのです。

 例えばアルツハイマーなどの認知症も長年研究されていますが原因がいつまでも解明されないのは、やはり脳の老化による遺伝子の変性ではないかと考えています。癌がいわば老化による遺伝子の変化であるように、アルツハイマーも脳細胞の遺伝子が変性し修復されなくなったためだと考えられます。種としての人類が発生して以来これほど長寿であった時代はありませんでした。男性が生涯何千億個という精子を作るように、女性も500個以上の卵子を生産できるようになっているのは、まさに人類は若くして死ぬという宿命を背負っていたためです。ところが子供を一生に2人しか産まないというのは、まさに生物としての人間の摂理に反することであります。若くして死ぬことがなくなったその代償として確かに長寿をここ100年で獲得することができたのですが、この代償として逆に人類は長寿、つまり老化に伴う癌やアルツハイマーを病むようになったのは何と皮肉なことでしょうか。

 元来この太陽系が生まれ、地球が生まれ、生命が生まれたのも、無限の時間内に生じた極めて稀な偶然に過ぎないのです。人類が文化を作り出すことによってこのように長寿になったのも偶然に過ぎないのです。ところがこの偶然に遺伝子は耐えられなくなってしまったのです。生まれた以上人間は健康で長生きしたいと思うのは欲望として当然だと思いますが、人間の遺伝子はそうは問屋がおろしてくれないのです。私もいずれ癌になり、いわゆるアルツハイマーになって滅びていくでしょう。私もこのような文章が書けるのも今のうちでしょう。その内に自分の脳の働きに絶望するのも近いことでしょう。これが人間の偶然の定めというべきものです。)

 私は医師がどんなに絶望的な言葉と態度に出ても、何故だかあまり気持ちが動きませんでした。一生治らないと宣告されているのに、悲しいとかどうしようとかの不安がなかったということです。むしろ私がリウマチという病気を選んでいる、自分が望んで決めてきたことならば逃れられる術などあるはずがない、ただ受け容れていこう、そしてそこから動くであろう自分の思いを必死で見ていこう、私が選んだことに間違いはないのだからと頭では解釈していました。

 (このような運命を受容する態度は普通の人ができる心のあり方ではありません。やはり心を見るという集団である「意識の流れ」に参加されていたからです。もちろんこのような素晴らしい集団に参加せざるを得ない心の苦しみがあったために、救済を求めて参加されたのです。この心の苦しみがストレスとなり、免疫を抑制し、抗体の逆クラススイッチが起こり、リウマチになられたのです。

 原因の分からない病気などというのは絶対にないのです。病とは人体にとって異物が侵入し、それを免疫が排除しようとするときに起こる正しい反応ですから、病気を恐れるどころか、その症状を起こしてくれた自分の免疫の勇敢さを褒め称えるべきなのです。ちょうど世の中は理想を求めて努力する人たちが努力し、血を流してきたからこそ徐々に徐々に良くなってきたのです。この世が弱肉強食から友愛へと徐々に変化し、いわゆる社会主義的政治が行われるようになったのも、やはり優れた理想主義者がいたからです。この意味で免疫は理想主義者そのものであります。完璧な理想主義者であります。従って人体に異物が入ってくると、多かれ少なかれ、早かれ遅かれそれに気がつき、その悪い敵を排除しにかかります。この時に見られるのが症状であり、病気であるのです。こんな簡単なことを他の医者は誰も知りません。

 彼らは病気も健康も正しく定義することさえできないのです。せいぜい彼らが言うことは、「病気とは健康でない状態であり、健康とは病気でない状態である」というのが関の山です。彼らのこのような言葉の使い方をトートロジー(Tautology)といい、同語反復といいます。この言葉は文学の世界のものであり、科学の世界では絶対に使ってはならない言葉です。このような文学の世界を科学者であるべき医者がやっているからこそ永遠に病気の意味も知らない上に、病気を治すこともできないのは当然なのです。だって病気が何であるかが分からないのに、どうして病気を治すことができるでしょうか?だからこそ彼らは常に病名を好きなだけ捏造し、原因不明だと患者に言い触れ回り、病気を作り続けることに何の罪の意識も感じないのです。そして一方では、30億個のDNAの塩基配列も分かり、遺伝子が3万個あるので、これが分かれば全ての医学が分かると吹聴しまくっています。私から言わせると精神分裂症状態というべきものです。医学が進めば進むほど患者は減るし、医療費は減るはずなのですが、毎年毎年1兆円ずつ医療費が増え、税収の35兆円と同じ額に達しています。さらにこれだけ不景気になれば安定した仕事はないのですが、医者だけは増える一方です。

 なぜこのような愚かな事態が発生するのでしょうか?それは結局は大衆が無知であるからです。勝手に大衆は医者が多ければ多いほど病気が治ると思い込み、実は医者が患者の免疫を抑えて病気を作っていることさえ知らないからです。患者が医療に無知であるのは当然です。この無知に付け込んでいるのが現代の医療です。

 最高裁判所長官も最高検察庁の検事総長も医療に関しては完璧に無知です。もちろん厚生省事務次官も全く医療に関しては、ポッと出の医者よりも無知です。なぜならば彼らは法律のことしか知らないからです。であるのに、どうして法律も医学も知らない大衆が無知でないはずがありません。医療界がよってたかって談合すれば誰もこの間違った医療は永遠に正すことはできません。私一人がほざいても変わらないと分かっていながら私はやはり真実を訴え続けます。この真実を支えてくれるのがこの患者さんのような優れた患者さんなのです。金のために医療界のみならず世界の資本主義が危機に瀕しています。金の前には真実はイチコロです。しかし真実ほど一度傷つけられているようでも本当は永遠不滅なのです。永遠不滅であるがゆえに私たちは真実を求め続けるのです。この世に真実以上に価値のあるものはありません。美も善も時代と共に大きく変化します。しかし真実は変化しないがゆえに真実であります。私は真実を求めて、しかも単に肉体の真実のみならず心の真実を求めて死ぬまで生き続けます。)

 私は「心を見る」という学びに出会って2年目になっていましたので、病気になったから人生真っ暗でもないし、リウマチが悪いわけでもなく自分が出した思いが形となって返ってきた、ということは少しは理解できていました。ただ、理屈では分かっていても心で分かるというところにまでは至らなくて、その後の私の反省ノートには(出てくる思いをそのままノートに書いていく作業)何度もリウマチへの妬み恨みと責任転嫁する心癖の強さを見せつけられるのでした。

 (病は元来、実は二つの要素からしか成り立っていません。異物と免疫の二つだけです。医学は元来この異物がどのような種類があるかを分類することが、まず第一の仕事になります。この異物は大きく分けて二つしかありません。殺さなければこちら殺されるという敵と、殺す必要がない共存できる化学物質のふたつだけです。次に医学が追究すべきは、どのようにこの異物を殺すか共存することができるかだけです。殺す敵はワクチンと抗生物質と免疫の働きによりほとんど征服されてしまいました。二つ目の化学物質が文明社会の最大の敵となりました。その結果アレルギーと膠原病が生まれたのです。ところが現代医学はアレルギーも膠原病も原因が不明として、実はその原因である化学物質と戦いを挑んでいる免疫の働きを抑えることをやることで騙しているだけです。ただ膠原病になるのは免疫を抑えて逆クラススイッチするためだと言うことは既に述べました。この逆クラススイッチをさせたのはまさに患者さん自身であるのです。この患者さんはこのことに気がついていたのですが、私のように免疫の全てがわかっている医者ではないので、どうすればリウマチが治せるかという答えは分からなかったのです。この時に私との出会いがあれば、20年近くもリウマチで苦しむことはなかったのです。肉体の免疫を抑えるのは心の葛藤であるということに気がついておられただけでも、既に心の知恵が素晴らしい人であったことが分かります。結局はリウマチに対する恨みが免疫を下げ、リウマチをさらに悪くしていることには十分には気がついておられなかったようですが。)

 なぜあなたは生まれてきたのか、なぜ死んでいくのか、死んだら何処へ行くのか、肉ではなく(五感で感じる世界のこと)意識が(見えない世界)本当のあなたですよと、私は教えてもらっていました。誰しもが一度や二度はこんな疑問をもったと思います。幼い頃や究極の困難に遭遇した時、心が解放されたいと絶叫するとき人はふと立ち止まる時間を用意しています。

 (この患者さんの言われるように、見えない世界にこそ真実があるというのは正しいのです。リウマチの真実も、まず敵である化学物質が見えません。次にその化学物質を認識する免疫の働きも一切見えません。大食細胞や樹枝状細胞やTリンパ球なども一切見えません。ましてやそれらが作り出すリウマチの抗体であるIgG抗体も人間の肉の五官では絶対に見えません。ましてやこのような有形の肉の働きを超えた遺伝子の発現の結果生まれた機能である免疫の働きはさらに見えるはずはありません。この働きを明らかにし、意味づけるのが本当の科学であります。ましてや心とは一体何かと問われれば、誰も正確な答えは用意していないでしょう。敢えて言えば肉である脳の働きの結果生まれた永遠に見えないものだと言えるのが関の山でしょう。この心が何であるかを突き止めようとする「意識の流れ」の人たちの集まりには私自身も大きな興味を感じております。とりわけ医学を勉強すればするほど免疫の働きこそが肉体の敵を征服し、肉体の幸せをもたらすことができるということがわかるに連れて、それでは免疫を高めるのはどうすればよいのかということに関心が移っていきました。確かに栄養状態を良くし、規則正しい生活をし、十分に睡眠をとり、ストレスをできる限り避けるということは言うまでもありません。ところが最後のストレスは、どのようにして避けることができるでしょうか、という問題になると、やはり心のあり方が一番大切になってきます。言わばストレスとは自己の肉の欲望に対する不満から生じるものです。この自己の肉の喜び、つまりは肉のエゴイズムをどのように受け止めるかという問題に集約されます。これを追究している集団が意識の流れの人たちだと思います。

 実は私はこの問題に対して既に答えを得ています。もちろんこの答えを常に永遠に実践し続けることは極めて難しいことです。しかしストレスを逃れるだけの一瞬の正しい心のあり方は達成する自信があります。それは既に述べたように、自分が欲しいものを持っている人の喜びを自分の喜びとすることです。これは口で言うことは簡単ですが、つまり頭では理解することはできますけれども、心から他人の幸せを自分のものにすることは実際これほど難しいことはないのです。

 自分が欲しいものを獲得するために人間は生きているといえます。美貌、才能、社会的地位、学歴、頭の良さ、性格の良さ、かっこよさ、素敵な家族、素敵な旦那さん、素敵な奥さん、素敵な家、素敵な衣服、最高の食事・・・挙げればキリがありません。そのようなものを最大限に獲得するためにはお金が必要です。ところがこの世で手に入れるのが最も難しいのがお金です。真面目に正しく一生懸命仕事をしても、サラリーマンが死ぬまでに稼げるお金というのはせいぜい家一軒です。お金を得るためにそういうものを欲しいために毎日の新聞は他人から世界で最も価値があるお金を奪い取るために犯された罪の記事のオンパレードです。

 資本主義は文字通りお金を第一に考える世界であります。お金が全てを決定します。全ての人間の活動は合理的にお金で説明できます。医療行為も医者のやっていることは何も患者のためではありません。本来経済活動は価値ある行為をお金でもらうべきものです。従って医者の仕事も患者の病気を治して初めてお金を得るべき経済行為の一つなのです。医学も患者の病気を治すために行われている学問であるにもかかわらず、病気を治すどころか病気を作るために行われているのが現実です。この世から全ての病気が駆逐されると、医者の飯の食い上げとなってしまいます。古来から医者の仕事は聖なる仕事と思われていましたが、実は人間の肉の欲がいつの間にか医療も医者の為の経済行為に堕落してしまったのです。

 なぜ人間はこのような泥沼から逃れられないのでしょうか?やはり人間の遺伝子が成せる業でしょう。遺伝子を持っている人間の生命の存続だけを考えるだけで、他人の遺伝子に関しては一顧だにしません。他人の遺伝子が死んでも、自分の遺伝子だけは最大限生き延びることしか自分の遺伝子は考えないからです。遺伝子は常に利己的であり、利己的な欲望だけを満たそうとします。人類は永遠に自分の遺伝子を最大限拡張するために、他の遺伝子との戦いを永遠に続けることでしょう。

 実は遺伝子の戦いは肉だけの戦いではありません。ここでもまた見えない心の戦いがあります。実を言えば妬みです。口では他人の幸せを喜ぶ振りをしますが、心では他人の不幸を喜んでいる自分に気がついています。しかしこれは外からは見えません。心ある人はこのような醜い心のあり方に葛藤します。そしてまた幸せが減ります。とりわけ肉の喜びを満たすお金をたくさん持っている人に、常に人は嫉妬を感じています。なぜならばお金が全ての肉の欲望を満たしてくれるからです。このような邪悪な心で渦巻いているのが現代の資本主義であります。見えない邪悪な心のためにますますこのような邪気が日本中を覆っています。このような邪気に耐えるために副腎皮質ホルモンを朝から晩まで肉体はこっそり出し続けています。そのために免疫はますます正常な働きを奪われ、風邪も引きやすく、膠原病になりやすくなっていきます。

 免疫を抑制するために生ずる肉体の病が増えるのみならず、幸せもどんどん遠のいていきます。鬱の人たちがどんどんと増えていきます。日本には1000万人以上の鬱患者がいます。精神科の医者は心の異物と戦っている鬱の患者に肉体の病に対して他の医者が出しているように、心の正しい免疫の働きと言っても良い葛藤を感じさせないために心の免疫抑制剤を出します。つまり抗鬱剤です。この薬も一度使えばやめることができなくなります。なぜならば心の鬱の原因は全く解決されていないどころか、ますます増えるだけですから、さらに抗鬱剤が増えることはあっても減らすことはできません。今はやりのパキシルという薬は神経伝達物質であるセロトニンの量を増やすことによって不安をなくすことができますが、それをやめるとシナプスのセロトニンの量が減り、再び鬱状態がひどくなり、やめたときに不安に耐え切れずに自殺願望が強くなり、自殺する人が続出しております。まさに心のステロイドであるパキシルによる離脱症状により起こるリバウンド現象の結果であります。このような現象は多かれ少なかれ他の全ての抗鬱剤についていえることです。

 結局リウマチを治すのも鬱を治すのも、基本は同じなのです。肉体の異物も心の異物もまず受け入れるしかないのです。肉体の異物は受け入れて共存してしまえば症状は消えてしまいますが、心の異物は受け入れるだけでは不十分なのです。この意味では肉体は遥かに取り扱いやすいといえます。というのは、心は受け入れることによって、いわば諦めることをすればいいわけですが、それだけでは心は満足しないのです。肉体は過剰な快楽を要求しませんが、心は常に過剰な快楽である喜びや幸せを感じなければ心は生き続けることができないからです。なぜならば心の欲望は無限であるからです。

 私も既にあちこちで述べていますように、20年間うつ状態でありました。中学校までは勉強しなくても常に全てにおいてトップレベルを続けていると心密かに秀才を任じ、うぬぼれ続けてきたのでありますが、たった一個の硬球ボールが右目に当たったために偏頭痛となんとも表現できない不愉快さと阻止できない眠たさのために、高校からは勉学を続けることができず、高1の夏休みから自殺旅行に出かける人生を始め、同じ鬱の状態を20年近く続けました。この時に私は幸せの絶頂から不幸の地獄へと落ち込んでいきました。何十回も遺書を書きましたが死に切ることはできませんでした。まさに20年間アホになり続け、精神的にも堕落し続けました。

 ところが人の心はまさに奇異なものであります。地獄と天国とは絶対に相交わらない世界であるように見えるのですが、実は地獄と天国を結びつける道が一本だけあることを発見したのです。つまり肉体が死を希求していたときに、最後までそれを許さなかったのは、しかも肉体を救い出したのは他ならぬ心の道であったのです。頭痛、不快さと睡魔に耐え切れずに心も落ち込んでいったのですが、自殺できなかったのは肉体が拒絶したのではなくて、心が拒絶していたのです。肉体が苦しんでいただけではなくて、肉体を乗り越える心も苦しんでいたことに気がついたのです。この心が肉体の堕落と共に同時に堕落していくことに気がついたのです。ますます心は汚れていったときに初めて自分の心の醜悪さのおぞましさに気がついたのです。自分よりも幸せな友達に嫉妬している自分に気がついたときに、そのとき初めて自分の心も生きる資格がないことに気がついたのです。肉体のみならず傷ついた心をも地獄から天国へと導いてくれる一本の道を見つけ出すことができたのです。

 それではどうすれば汚れた心を生きる資格のある心に変え、かつ肉体の苦痛を乗り越えさせることができたのでしょうか?自分の思い通り全てがうまくいった健康であった時には、他人に嫉妬を感じたことがなかったのですが、自分の持っている幸せを失って始めて、徐々に他人に対して嫉妬を感じ始めました。それでも自分は他人よりも遥かに優れていると思い込むことによって、その感情は簡単に消えさせることができましたが、鬱と挫折が続くにつれて自分の感情は徐々に冷厳なる悲しい事実に圧倒されていきました。完全に優越感を失い、劣等感の虜となったときに初めて自分の心の醜悪さに気がついたのです。つまりいつの間にか、素敵な友人に対して激しい嫉妬心を感じでいた自分に気がついたのです。そしてさらにその邪悪な嫉妬心にさいなまれていた自分があったのです。

 嫉妬とは一体なんでしょうか?答えは簡単です。自分の不幸よりもさらに他人をより不幸な状態に貶めたいというこころのあり方です。私自身が長年にわたって死にたいと思っている自分自身以下の人間に優れた他の人にもなってもらいたいという心のあり方であります。この真実を自分の心を眺めて気がついたときに、私は自分のおぞましさに涙を流しました。私が毎日毎日死にたい死にたいと思う自分の苦しみ以上に、とても素敵な友達が苦しんでもらいたいと思っている自分に気がついたときに、私は本当に身震いしました。まさに心の中で他人に拷問を仕掛けているのと何も変わりません。

 自分が肉の快楽を失ったからといって、他人に対して同じ苦しみを与えたいと思う人間の心を許せますか?私は絶対に許すことができなかったのです。かといって長年自殺願望を持ち続けていたにもかかわらず、死ぬ勇気のない自分にも気がついていました。嫉妬の持つ意味を本当に気がついたときに、私は一瞬にしてアウフヘーベンしたのです。つまり悟りを開いたのです。他人の幸せを嫉妬するのではなくて、心から共感し喜びを共有するように無理に努めるように心がけたのです。この努力によって、私の心は喜びに満たされ始め、徐々に徐々に鬱状態から脱却し始めたのであります。

 それでは心の悟りをどのようにして毎日の生活に取り込むことができたのかを説明しましょう。実は人の喜びを自分の喜びにできるなどということは、この世で一番困難なことなのです。なぜかというと肉体の遺伝子は自分の肉の喜びを獲得するだけしか命令しないからです。心のあり方までは遺伝子の設計図には描かれていないからです。心のあり方は人間自身が選択し決断し、自己責任で実行する以外にないのです。それでは私はどのようにして他人を喜ぶ心のあり方を作り上げていったのでしょうか?まず人は自分ではない家族の喜びを自分の喜びとして感じることは確かにできますね。私が長年悩んでいた時に2人の兄妹と母親は本当に悲しんでくれました。(私の父親は私が1歳の時に病死しました。)逆に家族の喜びがあれば、その喜びを自分のように喜ぶことができ、家族の悲しみがあれば、自分の苦しみのように共感することができました。私は死に切れずに子供として言ってはならないことを、何回も母親に言ったことがあります。「なぜ私を産んでくれたのか?」と。親に対してこれ以上深い悲しみをもたらす言葉はなかったのにもかかわらず彼女は答えました。「私の罪だ。」と。

 この世に私の遺伝子とは違う家族が私の苦しみを共有し、私の方は家族の喜びを鬱にもかかわらず喜ぶことができることを知っていました。このときアルベルトシュバイツァーの「人間はみな兄弟だ」という心で彼はアフリカの黒人達の医療に出かけたことが大きな示唆となりました。暗黒のアフリカに出かけた時に、シュバイツァーは38歳であり、医療と伝道に生きることを志し、アフリカの赤道直下の国ガボンのランバレネにおいて、当地の住民への医療などに生涯を捧げたのですが、彼はこの時全てを持っていました。世界的なオルガニストとして、神学者として、哲学者として、医者として、名声を馳せていたのです。人間としてのアフリカ人の苦しみを救済するためにわざわざアフリカに行ったのです。他の全てをなげうって。その当時の私ときたら全てを失い、しかも他人の喜びを嫉妬していたのです。私は心から懺悔しました。少なくとも他人の苦しみをシュバイツァーのようには救うことはできないけれども、他人の喜びを感じることはできるように努力し始めたのです。自分よりも女性にもて、人気があり、自分の才能を伸ばしている友達に会うたびに、無理やり良かった良かったと思うように努めたのです。本当に心からそのように思った時に長年感じたことがない心の喜びを初めて感じるようになったのです。

 ここでまた新しい発見がありました。この喜びを繰り返し感じるようになるにつれて、鬱状態が徐々に良くなっていったのです。つまり、鬱の人間は自分の心に喜びを感じられないどころか、常に不安と不満と悲しみと自己否定と、時に死を求める人たちです。それは心の中に生きる喜びが全くない人の集団です。特に利己的な心に囚われている限り、永遠に喜びを感じることがない人です。もっと具体的に言えば、自分が欲しいものが手に入れられず、従って心が全く満たされることのない人です。まさにあの当時の私がそうであったのです。欲しくないものが心いっぱいに満たされ、欲しいものが全く空っぽだったのです。これが鬱の定義です。ところが欲しいものの心の中に利己の喜びではないのですが、他人の喜びを共感することによって徐々に喜びが心に芽生え始めたのです。何も喜びは自分だけで独占する必要がないので、他人から分けてもらうことができるのです。これを私は毎日毎日努力して他人の喜びを探すようになりました。いくらでも私の欲しい喜びを持っている他人がわんさと身近にいることに気がつきました。友人の喜びのみならず、身近な人の喜びも徐々に空っぽな心の中に入れていきました。

 ここでまた気がついたことがあります。喜びを入れるポケットは無限大であるということです。しかもお金がかからないのです。しかもその喜びを持っている他人自身も私に対して喜んでくれます。つまり私がその他人に対して全く劣っているにもかかわらず、嫉妬心を抱いていないということを知ると相手は心を許してくれます。楽しい人間関係がさらに徐々に確立していきました。そして新しい美しい心の世界がさらに拡大していきました。こうして徐々に鬱状態が消えていきました。

 ここでまた新しい発見がありました。鬱病を治すのは抗鬱剤ではなく、他人の幸せこそが特効薬であるということを。もちろん私は一錠も抗鬱剤を飲んだことはありません。本当に私の心が狂ったら、その時に肉体も心も滅ぼすために自殺しようと常に心のどこかで決めていたからです。

 私がこの特効薬を見つけ、それを心に服用させたのは、私が持っていた全てを失ったときのことでした。だからこそこの特効薬は最も価値があるのです。いや次のように言ったほうが正しいでしょう。全てを失ったからこそこの特効薬が効いたのだ、と。中途半端な苦しみだったらこの特効薬を見つけることはできなかったでしょう。徹底的に苦しんだからこそ、この特効薬を見つけることができたのです。人は他人の幸せをうらやんではならない、嫉妬してはいけないということに気がついています。ところが頭では分かっていても実際に心で実践することはできません。だからこそ今の世の中は嫉妬で渦巻いています。負け組みが勝ち組に、貧乏人が金持ちに、学歴のない人は東大卒に、見目麗しくない人が美人に、才能のない人は才能のある人に・・・挙げればキリがないのですが、嫉妬を抱いています。嫉妬ではなく自分の欲しいものを持っている人に喜びを感じることができれば、この世の中はどれほど住みやすくなるでしょうか?しかも心の病気は減る上に免疫も最大限に上昇し、感染症も膠原病もアレルギーも簡単に治ってしまいます。

 私はアプローチの仕方は違うと思いますが、心はこの患者さんと同じだと考えています。リウマチさえありがとうと言えるこの患者さんですから、私のリウマチの治し方を知った彼女は簡単にリウマチを良くすることができました。この手記はリウマチ完治の手記というよりもむしろ、人間の心と肉体の免疫がどれほど強く関連しているかを示してくれた手記であります。心の喜びが免疫を上げ、肉体の免疫を私の治療が刺激して、そして心の準備はできていたので短期間のうちに肉体の免疫が最高度に上昇し、心の奇跡を起こしたのです。

 ここでついでにどのように心が免疫を高めるかについて簡単に述べておきましょう。心は脳の働きであります。脳は理性と感情の中枢であります。感情を心の動きといっても良いでしょう。この感情の変化を感じ取るのが交感神経と副交感神経でできている自律神経でありますが、この自律神経の中枢は視床下部にあります。視床下部はあらゆる外部からのストレス刺激を感じ取ります。もちろん言うまでもなくストレスの対極である喜びも感じますが、この世知がらい世の中は喜びよりもストレスがいっぱいです。このストレス刺激が自己にとって不利であればあるほど、その刺激に対して対抗しようとします。不利な刺激も受け入れてしまえば刺激にならないのですが、戦おうとすると交感神経が刺激され、この交感神経から戦いのホルモンであるノルアドレナリンというホルモンが分泌され、副腎髄質からはアドレナリンというホルモン、副腎皮質からはステロイドホルモンを出し始めます。これらのホルモンはストレスと戦うために必要なエネルギーを肉体と神経に与えるのです。

 もっと具体的に書きますと、まず刺激が視床下部で感知され、そこからCRHというホルモンが出され、このCRHというホルモンが視床下部からACTHというホルモンを出させ、さらにこのACTHというホルモンが副腎皮質からステロイドホルモンであるコルチゾールというホルモンが出て、敵と対抗する神経と肉体を準備させるのです。この時、同時に脳の神経からノルアドレナリンというホルモンも放出されます。ノルアドレナリンは副腎髄質からも血液に放出され、またアドレナリンと共に、ノルアドレナリンは闘争したり逃げるために必要な酸素を筋肉に大量に運ぶために、心拍数を直接増加させるように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させます。と同時にストレスが強すぎると鬱になってしまうので、脳のアドレナリンは鬱にならない働きも持っております。人間が生き続ける限り、常にストレスにさらされます。そのストレスとの戦いに敗北すれば、単に心が鬱になるのみならず、全ての肉体的精神的働きが低下するのは当然のことなのです。従って鬱になると免疫の働きも落ちてしまうのもお分かりでしょう。

 ところがストレスに打ち勝った時に初めて喜びが芽生えてきます。この喜びというのはいわばプラスの刺激であり、戦いの勝利の証であるので、一切ストレスがない状態なので、免疫を抑えるアドレナリンやステロイドホルモンであるコルチゾールを出す必要がないのです。免疫を抑えない限りは遺伝子に決められた生理的な最大限の量までリンパ球が増え尽くすので、ますます免疫の働きが活発となり病気が治りやすくなるというわけです。)

 宗教ではなく、ただ自分の心を見つめることによって本来の姿、お母さんの温もりに帰っていこう、真実を知るのはあなたの頭ではなく心ですよと何度も同じことを伝えて貰いました。とてつもない大きな何かによって私は今生かされている、長い間の心の苦しみが雪解けのように少しずつ解放されました。そして本当の自分に帰りたい、帰っていこうとする思いは確かに自分の心の中にあると確認したのでした。

 (人間は遺伝子に突き動かされて動く自己実現だけを求めようとする存在です。個々の人間の遺伝子が命令する欲望がせめぎ合うのが社会です。この遺伝子の発現が邪魔される時に、人は悩み、葛藤します。ここに宗教が出現します。この悩みを教祖という絶対者に心も身も委ねることによって宗教集団が成り立ちます。ところがこの患者さんのグループは、『意識の流れ』というグループでありますが、このグループには絶対者はいません。絶対者は自分の心なのです。自分の心の奥底まで眺め続けることによって、自分の心を解き放ち、苦悩を溶解し、喜びを感じることができるようになり始めたのです。私も20年間悩み続け、最後に自我を解き放つことが一瞬でもできるようになったのは、自分よりも優れた幸せ多き人の喜びを感ずることができたからです。この喜びを感ずることができるのは、まさに自分の心であることを確認することができたからです。)

 シオゾール2錠、ロキソニン1錠を半年飲み続けたある日、体中に蕁麻疹のようなものが出てきました。どうせ治らないといいながら出される薬に疑問を感じていたし痛みはなかったのでそのことをきっかけにリウマチ薬を止めました。

 (この蕁麻疹は、シオゾールが人間にとって不必要な金で作られた製剤であると同時に、ロキソニンも異物ですから、これらを排除しようとする免疫の働きのために生じたのです。これらの薬をやめた理由が、治すために出されているわけではないということを賢いこの患者さんが知っておられたからです。患者は病院に行けば病気は治るものだと思い込まされていますが、実は一時的に痛みを取るだけで、結局は毒薬を入れ続け、しかも免疫のクラススイッチや免疫寛容をも抑制していることを医者さえ知らないのです。というよりも、知ろうとしないのです。医学生の免疫の教科書に書かれている京大の本庶佑が見つけたクラススイッチの遺伝子の働きの意味づけを全世界の医学者が全く気づいていないのです。ひょっとすればこの遺伝子を見つけた本庶佑先生自身も気がついておられないかもしれません。なぜならば彼は臨床の先生ではなくて、基礎研究の先生であるからです。彼らは私のように目の前にいる患者さんを、どうしたら治すことができるかという経験が全くないからです。医学研究はすべからく人類を幸せにするべきものであるのですが、現代の医学は研究者としての功名心を満足させることと、製薬メーカーの毒薬を売りつける薬の小売店になってしまっているのです。

 製薬メーカーが作る薬のほとんどが免疫の遺伝子の働きを変えているのみならず、免疫に関わりのない遺伝子を変えていることによって、訳の分からない病気を作っていることに全く気がついていないのです。いわば肉体の神であるといってもよい遺伝子にちょっかいを出したり、変えようとするなどとは気違い沙汰なのです。このような行為は人間の遺伝子は間違っているという傲慢さがなければできることではありません。人間の遺伝子は絶対であり、その絶対的な働きを理解することは許されても、変えるなどということは神に対する冒涜と言うべきものです。

 遺伝子を変えるというようなとんでもないことをやる前に、なぜリウマチなどの膠原病が起こるのかを理解すれば答えは簡単に出てくるのです。常に医学者はずる賢く原因不明であるといい続けますが、アレルギーも膠原病も人間が作り出した化学物質が環境に溢れ出し、それが水、食べ物、空気から人体に取り込まざるを得ないからです。その取り込んだ異物を優れた免疫の遺伝子を授与されている患者さんが、人体に余計な異物を入れないでくれと警告を発しているのが痛みなのです。その痛みも永遠に続くのではなくて、いずれは人体に有害でないということを免疫は判断し、共存するようなシステムが遺伝子の中に内蔵されているのです。私がこの患者さんのリウマチを治したのではなくて、この患者さんの免疫の遺伝子が治したのです。少しだけでも現代の細胞分子遺伝学を紐解けば簡単に分かることなのです。)

 その後3~4年は痛みがあっても病院へは行かず痛み止めだけを服用してなんとか過ごしました。幼い子を育てながら仕事を抱えていたこの時期は一番痛みに耐えた時期で奥歯が欠けるくらい食いしばっていました。しかし心を見れば楽になるという他力の根っこは強く壮絶な痛みに耐え続けるにも限界がきていました。

 (数多くのリウマチ患者さんを見ている中で極めて興味ある症例に出会います。リウマチの炎症データが非常に高度であるのにもかかわらず、ほとんど痛みを訴えない人がいます。この人たちは当院にこられる前に何年間か鍼を打ち続けてきた人たちです。鍼は脳内麻薬であるエンドルフィンやエンケファリンを脳内に大量に放出して、痛みを軽減するということは知られていますが、この患者さんの場合も自分の心を静かに見つめ瞑想している間に、このような脳内麻薬が大量に出ていたのではないかと推察できます。つまり『リウマチさん、ありがとう』という気持ち、つまり喜びがエンドルフィンを脳内に大量に作らせていたのでしょう。鍼をやった後に全ての人が必ず痛みが楽になるのは、心、つまり脳が肉体を支配することができる証拠のひとつでしょう。鍼灸は単に関節の炎症産物や発痛物質を急速に幹部から洗い流し、炎症の傷跡を修復するだけではないのです。

 心つまり脳が喜びを感ずることが快楽をもたらし、関節の痛みなどを脳は感じなくなるのは、同時に免疫を高めて免疫のクラススイッチと免疫寛容を起こさせるきっかけになるのです。自分が不幸である時に他人の喜びを感じ取る心の働きを自分のものにすれば、脳に快楽の化学物質であるエンドルフィンを大量に放出することによって、あらゆる苦悩から開放されると同時に、幸せを持っている他人も喜んでくれるわけですから、これこそ一挙両得の権化でありましょう。常に優れた幸福な他人に嫉妬するのではなくて、他人の幸せは無限にあるわけですから、その幸せを心で盗んで自分の喜びとしましょう。このような盗みによって他人の幸せが減るわけでもなく、警察に捕まるわけでもないどころか、さらに嫉妬されない幸せな人の喜びが増え、幸せの相乗作用により、無限に増えていく幸せですから、これこそ本当の心の喜びであり、この喜びを全世界に広めることによって、全ての人の生き甲斐も増えて免疫も上がり、病気もなくなります。皆さん、他人の喜びを心で盗み合いをしましょう!お金がなくても誰でもができることなのです。そのやり方を私は既に少し述べましたが、機会があればもっと不幸な心を幸せな心に変える具体的なやり方を細かく説明してあげようと思っています。)

 左股関節の炎症で立てなくなり診察を受けました。骨頭付近が炎症を起こし軟骨の消失と共に骨の変形が始まっていました。レントゲンを見た医師が一言「こんなになるまで痛み止めだけで過ごしてきたのですか?」と私の顔を不思議そうに見ました。

 (この状態はリウマチになって何年後か書かれていないのですが、それまで余計な治療を一切止めていたので、まだこの程度の症状ですんでいたのです。医者はリウマチひとつも治すことができないのに、おためごかしなことをいかにも恩着せがましく言いますが、医者という人間の嫌な心のあり方です。この患者さんのようにこの医者も自分の心の真実を見極めれば、自分のために嘘をついていることが分かるでしょうに。医者の仕事は病気を治すことなのです。一時的に痛みを取るからといって、ステロイドをはじめとする麻薬を投与することは素人でもできます。一時的な快楽をあたえることならば、最近話題になった酒井法子がやったように性的快楽を高めるために覚せい剤を用いるのとなんら変わりません。常々私は思っています。遺伝子をたちまち変えてしまうステロイドを入れる医者が捕まらずに、なぜ酒井法子が捕まったのかと。私は24年間ステロイドをはじめとする免疫抑制剤をほとんど一切使わずにのべ何十万人という患者さんに対して治療行為をし、最後まで私についてきた人の病気を全て治すことができました。ほとんどと言ったのは、一つ二つ例外があります。喘息で長期にステロイドを使ってきた患者さんは、突然にステロイドを止めると離脱症状のために呼吸ができないことがある場合と、もう一つは膠原病で長期にステロイドを用いてきた患者さんは、自分のステロイドを作る副腎皮質の働きがなくなっていることがあるので、少しずつ減らしていかないとショック状態になる場合であります。

 私がこの24年間で使ってきた西洋医学の薬は、抗生物質と、抗ヘルペス剤と、補充療法としての甲状腺ホルモン剤、降圧剤、胃薬、睡眠薬、乳酸菌製剤だけです。もちろん漢方薬が私の治療の中心薬となっています。それと鍼灸をやってもらいます。

 民主党が政権をとってから漢方薬が保険適用から外れる噂が出ています。私に言わせると、外すべきは今挙げた以外の全ての新薬と言っても過言ではありません。これらの余計な新薬はまさに一種の麻薬であって、治すための薬ではありません。それどころかこのような余計な新薬を使うがゆえに、治る病気が治らなくなってしまうのです。ましてやこの余計な新薬を漢方薬と一緒に使うということは絶対に許されないことなのです。なぜならばこのような麻薬である新薬は免疫を抑えるためであるのに、一方、漢方薬は患者の免疫を高めて患者さん自身の力で風邪や膠原病、アレルギーを治すことができるように手助けしているのです。全くお互いに正反対の働きを担っているからです。新薬は間違った働きを、漢方薬を正しい働きをしているのです。)

 1本目のステロイド(プレドニン)注射をしました。あっという間に痛みがなくなり初めてのステロイド体験は恐怖と快感でした。

 (免疫の働きは全て即時的なものであります。というのは、異物が入らない限りは免疫の遺伝子は起動する必要がないのです。ただ異物が体内に侵入し、それを免疫が認識すると遺伝子が即座に発動し、排除しにかかるのです。ステロイドの注射は一瞬にして免疫細胞の遺伝子に入り込み、オンになっている遺伝子に作用して即座にオフにしてしまうのです。つまり異物が侵入しない状態、つまり異物に対して人体を無感覚にしてしまうのです。つまり麻薬と同じ仕事をするのです。ところが無理やり、オンをオフにさせられた遺伝子は、死ぬわけでもなく必ず正常に戻す働きがあります。このときに再び遺伝子の再起動が始まり、症状的にリバウンドが見られるのです。ところが大量に長期にわたりステロイドにより遺伝子に人為的障害が加わると、遺伝子の修復が不可能となり、様々な副作用が出てしまうのです。

 というのは、ステロイドの影響は免疫細胞の遺伝子に対してだけではないのです。必ず生命活動が行われている限り、毎日毎日人体の異なった250種類の細胞は遺伝子の発現を行い、絶え間なく新陳代謝を行っています。新陳代謝自身がまさに遺伝子がオンになって、新たなる細胞を作りあげているのです。この細胞を作る元の細胞を幹細胞と言います。この幹細胞という言葉は今をときめいています。それはご存知のように京大の山中教授のiPSで有名になりました。このSは“Stem cell”の頭文字のSであり、幹細胞と言います。常に新陳代謝を行うために遺伝子の働きがオンになっているこの幹細胞にステロイドが入り込むと、古い細胞と新しい細胞が入れ替わらなくなり、不足した新しい細胞を補うために、幹細胞自身が娘細胞(いわゆる普通の細胞)となってしまい、元の細胞である幹細胞が減るのみならず、最後はその細胞自身も著減し、その少なくなった細胞の集団である組織が正常な機能を発揮できず、最後は全ての組織に異常が起こるのです。ステロイドの副作用の一覧表をここに掲げます。ステロイドの副作用はリバウンドのみならずこれほど恐ろしい副作用を起こしているのにもかかわらず、医者は頬かぶりをしています。残念です。)

 シオゾール2錠とロキソニンの処方に戻りました。それからというもの痛くなればステロイド注射をしました。麻薬と同じですね、1年後には両方の肩軟骨の変形が始まっていると云われステロイドを4本くらいしました。

 (肩軟骨の変形は軟骨の幹細胞がステロイドのために死滅したのにもかかわらず、またリバウンドのために再び痛みが生じたにもかかわらず、さらにステロイドを4本追加するというのが現代医学の恐ろしい医療です。このような医療がなぜ続けられるかというと、体の中は医者以外は分かるはずがないからです。いま最後に残された非道の世界は医療界です。遺伝子の働きを変えるような薬は麻薬以外の何者でもないのです。酒井法子が覚せい剤を使って捕まったのに、一方医者はステロイドという麻薬をどんどん使っても病気を治すことができないのみならず、医原病を作っているのになぜ捕まらないのでしょうか?もちろん患者は酒井法子の味わった快楽の幾分かは医者からもらっているでしょうが。)

いくら抗リウマチ薬を飲みステロイド注射をしても益々変形は進みました。何の解決をも見出せなくて、この頃になって一生治らないと云われたことが重くのしかかってきました。痛みに対しては我慢強くなったような気がします。できる限り薬は飲みたくなかったので再びリウマチ薬を止めたのは平成9年の頃、夏の暑い盛りでまだ自転車にもかろうじて乗れていたし、歩くのも左足がびっこながら動いていた頃でした。

 (この患者さんは18年もリウマチを患っていたのですが、薬に対する疑問を常に持ち続け、その間できる限り毒薬であるリウマチに対する薬を使わなかったことが、治りやすい理由のひとつでもあります。病院に行けば病気が治ると思い込み、患者は医者は絶対に金儲けのために悪いことはしないと思い込まされているのが現在の医療の倫理的間違いであります。人間の遺伝子は徹底的に利己的であり、自分の快楽が増える限りはそれがたとえ悪いことであっても捕まらない限り、また罰せられない限りは、利己的善を徹底的に追究できる存在です。

 みなさん、自分の胸に手を当てて考えてください。私は64年生きていましたが、残念ながら常に自分の幸せを最大限に求めようとしている自分に気がつきます。この心は死ぬまで続くというのも確信しております。しかし自己愛に基づく活動であると認めながらも、その行為が他人に対して幸せであるならば許されると考えています。もっと具体的に言えば私の生活はまさにほとんどが医者としての医療行為から成り立っております。他の医者が絶対に治せない病気を治すことによって初めて報酬をもらっています。その報酬をもらうためにも余暇は勉強に励んでいます。医療の実践と医学の理論とを演繹的かつ帰納的にフィードバックしながら、常に真実を求めて生きがいを感じながら生活しております。

 ところが他の医者はどうでしょうか?まさに無知な大衆を食い物にして利己的遺伝子を最大限に満足させるお金を稼いでいます。最近も面白い患者さんに出会いました。大阪の豊津という所にN診療所というのがあります。ここの医者は掌蹠膿疱症をビタミンBのひとつであるビオチンで治せるとインターネットで大々的に宣伝し、全国から患者を集めていました。しかも誰も治ったわけはないのにです。

 耳にタコができるほどに繰り返して言いますが、病気を治すのは薬でも医者でもないのです。自分の免疫で治すものです。病気の原因は生きた異物か、死んだ異物の2つしかないわけですから、生きた異物は殺すことによって治すのですが、現代はワクチンと抗生物質で制圧されています。残りの死んだ異物は化学物質であり、共存することで病気は治るのです。掌蹠膿疱症もアレルギーの一つで、多くの場合は死んだ異物である金属がアレルゲンになっています。この金属と共存することにより、つまり免疫寛容を起こすことにより私も数多くの患者を治してきました。実は私が治したのではなくて、患者の免疫の遺伝子に内蔵されている免疫寛容というメカニズムを発現させることによってであります。このように免疫を抑制しない限り、病気の全ては治すことができるのです。

 その治らない掌蹠膿疱症の患者の2人が当院を訪れました。当然意味のないビオチンを止めさせて治療している中で、激しいリバウンドが出現しました。ビオチンでリバウンドが生じるわけはありませんから、絶対にステロイドを使っていると問い詰めますと、やはりプレドニゾロンというステロイドの塗り薬を1年も2年もたっぷり塗ってきていたのです。このような金儲けのための陽動作戦はあちこちで行われています。悪名高いのは土佐清水病院です。この土佐清水のTという医者は全ての病気の原因は活性酸素であると新聞や本で宣伝し、全国からアトピー患者を集めてテレビでも報道されたことがあります。活性酸素の働きを抑えるとふれこんで、抗酸化食品を売って大儲けしながら、一方では大量のステロイドを使って患者を騙していた男のやり方と同じなのが今述べたN診療所です。結局は目先を変えて患者を集めて金儲けのために騙し、実はステロイドをこっそり大量に使って治ったように見せかけただけであったのですが、それもばれてしまったのにもかかわらず、相も変わらず無知な患者は大勢押しかけているようです。残念です。このような例に見られるように、患者は病院が使うステロイドを止めたいために、このような目先を変えられただけで、実はステロイドを使っている悪徳インチキ病院に引っかかってしまうのです。

 ビオチンとか抗酸化食品という訳の分からない商品を喧伝する病院に藁をも掴むような気持ちで、すがるのは痛いほどよくわかります。しかし結局はステロイドが一番良く効くのです。それはなぜかというと、まさに生命の根源である遺伝子を即座に変えることによって免疫の遺伝子の働きも一挙に止めて、症状を一瞬にして消し去るからです。

 私はこのような金儲けだけを目的とする悪徳医師のみならず、ステロイドを何の良心の呵責もなく使い続け、病気を治すことができない医者の責任の追及をどうして厚生省はやらないのでしょうか、といつも不思議に思っております。結局厚生省も患者よりも医者や製薬メーカーの方が自分達の利己的な遺伝子に都合がいいからでしょう。

 さてここで私は医療を良くする3つの本当に生真面目な提案をしたいと思います。まず一つは治らない病気というのは世の中に何もないわけですから、病気を治さなければお金を払う必要はない。二つ目は、原因の分からない病気というのは遺伝子病を除いては何もないのですから、医者自身が原因が分からないと言う病気を治療を許してはならない。なぜならば原因が分からずしてどうして病気を治すことができるでしょうか?不可能です。三つ目は薬というのは人体にとって異物でありますから、副作用のない薬というのは何もないのですから、副作用を患者に告げないで治療すれば罰せられる。このような3つの提案を含む法律を作れば、医原病は完全になくなるでしょう。患者や医者も製薬メーカーも、さらに患者の負担も激減するでしょう。しかしながら同時にお金を儲ける人も激減するでしょうから、このような法律を作れば日本経済はさらにデフレに落ち込んでいくでしょうから、とても無理な話です。ワッハッハ!)

 平成14年、手首、指、足の指、右肘、股関節と、どこまでも体の変形は止まりませんでした。もう自転車にも乗れずにそれは思い出になっていました。左股関節が痛みで歩けなくなり夜も眠れなくなり病院を変えて受診しました。台所に立つことも包丁を握ることもできなくなりました。トイレが大変で何度も粗相をして夫に後片付けをして貰う日が多くなってきました。毎日少しずつ変形していく箇所を眺めながらの日々が続きました。

 (死んだ化学物質が原因であり、その異物をIgGで殺そうとする免疫の働きはどうして生じるのでしょうか?死んだ異物を殺そうとする免疫の働きは、以前は私は免疫の進化の不完全性に答えを求めようとしてきました。しかしそのような考え方は最近、間違いだと分かりました。やはり免疫の遺伝子は完璧であるのです。以下に詳しく説明しましょう。

 皆さん、赤ちゃんにリウマチは絶対にないのをご存知ですね。その代わりに赤ちゃんのアトピーが非常に増えてきたこともご存知でしょう。なぜ赤ちゃんは膠原病のIgGの世界からアトピーのIgEの世界に間単にクラススイッチができているのでしょうか?

 赤ちゃんはお父さんの精子と、お母さんの卵子が結びついて受精卵になります。従って受精卵には母親と父親の遺伝子が半分半分入っています。そしてお母さんの子宮で胎盤を作り、胎児となり徐々に成長していきます。言うまでもなく胎盤も胎児も全ての細胞はお父さんの遺伝子とお母さんの遺伝子と半分半分でできています。

 私のホームページを熟読している方はご存じだと思いますが、人間の60兆個の細胞の全てにMHC(主要組織抗原)という、その人独自の旗印が与えられています。ちょうど細胞に同じ指紋が刻印されているようなものです。異物を認識する免疫細胞のMHCも、その人の他のあらゆる細胞のMHCも同じであるからこそ、免疫細胞は自分の味方と認識し、自分の細胞を攻撃することがないのです。従って巷に言われている自己免疫疾患などというのは土台存在し得ないのはご存知ですね。この世には指紋が同じ人が2人といないのと同じように、MHCが同じである人は誰ひとりいませんから、他人の臓器を移植した時には、必ずそれを異物と認識し、排除することもご存知ですね。これが誰もがご存知の拒絶反応と言われているものです。この理屈からいくと、お母さんのMHCと胎児のMHCは少なくとも半分は違うわけですから、かならずお母さんの免疫細胞は遅かれ早かれ胎児を異物と認識してしまい、拒絶反応が生じ、胎児は全て流産という運命にさらされます。さて、ここで進化の神はこの運命を避けるためにどのような方策を採ってきたのでしょうか?以下に述べましょう。

生命発生以来、生命を維持し続けることがまず全ての生命の目的でした。そのために自分の生命を脅かす敵が人体に侵入した時に、それを排除するために生命は進化を続けてきました。それが免疫の始まりでした。一番怖い敵は人体に侵入してどんどん増殖し続けて、自分の生命が殺されてしまうことです。まず下等生物は敵を食べてしまう働きを持った貪食細胞と言われる大食細胞や好中球を発達させました。この貪食細胞の果たす免疫の働きを生まれたときから人間も持っており、先天免疫といわれるものです。ところが、ウイルスのように簡単に先天免疫で殺すことができずに簡単に人間の細胞に入り込んで好き放題増殖してしまうと、先天免疫は手も足も出せなくなったので、そのウイルスに対抗するためにリンパ球という後天免疫を作り上げました。このリンパ球の仲間がIgG抗体を作るようになったのです。

 このIgG抗体はウイルスに引っつくと目印になって、すぐに好中球や大食細胞に見つけられて食べられやすくしたのです。例えば現在世界中に猖獗を極めているインフルエンザウイルスも、何もタミフルやリレンザやワクチンが殺しているわけではないのです。結局は大食細胞とキラーT細胞で殺しているのです。タミフルとリレンザの役割はただ単にインフルエンザを人体の細胞の中で増殖することを抑えるだけであり、殺しているのではないのです。

 さらにインフルエンザワクチンについて言えば、インフルエンザワクチンがウイルスを殺しているわけではないのです。ワクチンを注射するとき、インフルエンザウイルスのほんの一部を注射することによって、インフルエンザにかかった時にすぐにIgG抗体を作れる準備をしているだけであって、IgG抗体自身を作るのは患者自身の免疫であり、このIgG抗体と結びついたインフルエンザウイルスを貪食細胞が食べることによってウイルスを殺しているのです。

本論に戻りましょう。このIgG抗体を生命は命を守るために最初に作らなければならない理由はお分かりでしょう。どのようにしてこのIgG抗体はできるのでしょうか?抗体を作るためには、ヘルパーTリンパ球とB細胞と、さらに先天免疫の協力が必要です。先天免疫の大食細胞や、さらに樹枝状細胞という細胞は、人体に異物が入ってきたとき、まずその異物を食べて断片にし、さらに例のMHCⅡという蛋白と結びつき、この断片とMHCⅡの複合体をヘルパーT細胞に提示します。と同時に異物を食べた大食細胞は、インターロイキン12というサイトカインを出して、ヘルパー0Tリンパ球をヘルパー1Tリンパ球に変われと命令します。するとヘルパー1Tリンパ球がどんどん増えていきます。次に、このヘルパー1Tリンパ球はインターロイキン2(IL-2)とインターフェロンγ(IFN-γ)というサイトカインを作り始めます。さらに、この2つのインターロイキン2(IL-2)とインターフェロンγ(IFN-γ)というサイトカインは、Bリンパ球に作用してIgG抗体を作れと命令します。

 一方、ヘルパー1Tリンパ球が作ったインターロイキン2(IL-2)はキラーT細胞に作用してどんどん増殖し、人体の細胞に入り込んだ異物であるウイルスや、人体に臓器移植などによって移植された生きた細胞を殺せと命令します。このような働きが妊娠中に続けば、生きた異物である胎盤や胎児は完全に母親の免疫によって殺されてしまいます。それではどうすれば胎児は出産まで生き延びていくでしょうか?その答えを次に述べましょう。

 殺す仕事をするIgGを作らせないようにすることと、キラーT細胞の働きをなくしてしまえばいいのです。要するに、殺すために働くヘルパー1Tリンパ球(Th1)を減らして、できる限りその働きをなくしてしまえばよいのです。ところで、私はあちこちで素人に分かりやすくヘルパーTリンパ球はもともと2種類あるような書き方をしてきました。ヘルパー1Tリンパ球とヘルパー2Tリンパ球です。実はそうではないのです。リンパ球はまず骨髄で作られます。この骨髄で作られるリンパ球はヘルパー0Tリンパ球というべきものであります。このヘルパーTリンパ球が骨髄から胸腺に運ばれて、胸腺で種々のTリンパ球に分化するための教育がなされます。ここで教育されたヘルパー0Tリンパ球は、人体の数千個以上もあるリンパ節に移動します。ここで様々なサイトカインという細胞間伝達物質によって刺激を受けて、ヘルパー1Tリンパ球やヘルパー2Tリンパ球に分化して成熟していくのです。ところが妊娠時の胎盤は特殊な組織で母親にとっては先ほど述べたように半分は生きた異物でありますから、免疫的にはヘルパー1Tリンパ球の世界で処理し、殺すべきものであります。ところがそんなことをすれば人類は一挙に絶滅してしまうわけですから、そこで進化の知恵が発揮されるのです。ここでヘルパー2Tリンパ球の登場となります。

 殺すためのヘルパー1Tリンパ球の世界を、ヘルパー2Tリンパ球のアレルギーの世界や免疫寛容の世界に変えてしまえばよいのです。それは胎盤の細胞にヘルパー1Tリンパ球をヘルパー2Tリンパ球に変えさせるサイトカインを作らせばよいのです。まさに作っているのです。胎盤の細胞自身からBリンパ球にIgGからIgEにクラススイッチさせるインターロイキン4やインターロイキン5やインターロイキン10や、さらに免疫寛容を起こさせるインターロイキン10やTGF-βを大量に産生していることが最近分かってきたのです。このような胎盤細胞が作り出すサイトカインの環境で10ヶ月間も育ってきた赤ちゃんの免疫は、生まれてからもまさにヘルパー2Tリンパ球になるように運命付けられているのです。しかも、妊娠中も臍帯を通じてお母さんの血液から胎児の間に感染症にかからないようにIgG抗体をたっぷりともらっているので、胎児はIgG抗体を作る必要がないのです。出産後も生後6ヶ月間は赤ちゃん自身がIgGを作る必要もないくらいに母親からIgG抗体をもらっているので、IgG抗体を作らなくてもよいので、赤ちゃんはIgE抗体を作るだけでよいのです。これが赤ちゃんが同じ抗原に対して膠原病にならないでアトピーになる根拠なのです。このような意味づけも世界で私が初めて発見したと言っても過言ではないでしょう。ついでに、赤ちゃんも大人になるにつれて膠原病を起こす理由についても説明しましょう。

 この患者さんだったらお分かりでしょう。赤ちゃんは生後6ヶ月から本格的に自分で抗体を作っていきます。もちろん胎児である時に既に5種類の抗体、つまりIgM、IgG、IgA、IgE、IgDの全てを作っていることは知られていますが、この胎児の免疫抗体産生機能に対して、今述べたような胎盤が大きく影響していることはいうまでもありません。つまり胎盤の母体側の細胞は母親の免疫に影響を与えて、胎盤と胎児を異物とみなさないようにすると同時に、胎児側の細胞もIgGを作るよりもアレルギー抗体を作ったり、さらに免疫寛容を起こしやすい状態にしているのです。従って出産直後にでも赤ちゃんの頭皮が“クサ”とか“カサ”とか言われるアトピーの症状を持って生まれるのもうなずけます。ところが生まれてから早速風邪を引いても解熱剤や抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を投与されることによって免疫を抑え続けると、アレルギーが膠原病になる準備をすることになります。さらに子供の頃から競争社会に放り込まれるのでストレスが子供に重なるとアレルギーの免疫寛容が起こらないのみならず、逆クラススイッチが起こって若くしてリウマチやクローン病や潰瘍性大腸炎が起こってしまうのです。)

 肩軟骨消失変形、右肘軟骨消失変形、左手首軟骨減少、右足首炎症、左股関節軟骨消失変形、右股関節炎症、体中の関節が悲鳴を上げていました。私の病状はどんどん悪化するばかりで手立てはありませんでした。治らないとされる難病に医者はお手上げ状態でした。だから手術という話を頻繁にするようになりました。

 (18年もの長い間リウマチを患っても、この程度の障害で済んだのも、この患者さんができる限り免疫を抑える毒薬を用いないように努力したからです。これだけ全身の関節に炎症が起こっているリウマチは悪性リウマチと言ってもいいほどに勢いの強いリウマチです。30年以上前の医学はいわば偽りの医学でありました。1953年にワトソンとクリックにより遺伝子の本体が明らかにされ、さらに1977年に利根川進によってBリンパ球の抗体を作る遺伝子が常に変化し、同じようにTリンパ球の抗原を認識する受容体も常に遺伝子の組み替えにより変えられることが分かり、免疫学の全てが飛躍的に発展を遂げました。免疫の全てが遺伝子によって制御され、病気の全ての症状は異物と免疫の戦いの結果に過ぎないということが分かったのです。

 私が籍を置いた3つの大学では自信を持って劣等生であったことを任じます。誰よりも向学心はあったのですが、勉強すれば必ず生じる頭痛の為にさらに20年にわたる鬱の為に劣等生を続けたのです。しかし漢方の出会いがあり、かつ一瞬でも他人の喜びを自分の喜びにすることによって鬱から徐々に脱却できるようになるにつれて、開業しながら、毎週月木の休診日に京都府立医科大学で10年もの長い間研究を続けて博士号も取得できたのです。と同時に世界の基礎の免疫学者が明らかにした本当の免疫学を勉強し始めたのです。

 この免疫学を勉強するに際して用いたテキストはたいてい英語で書かれたものでありました。日本の免疫学者が書いた免疫学の書物は医学会が認めた通り一遍のものであり、免疫の様々な現象を自分の頭で意味づけようとする書物は一切見られません。それは日本は島国であり、常に和を大事にします。医学会に属する限り、そのボス共の意見に相反することをやれば必ず村八分にされます。学会の意見が正しくなくとも数の力で新しい考え方や金の儲からない治療方法を潰しにかかります。従って色んな日本の学者が書いた免疫学の書物も、中身は全く新鮮味もない上に、なぜという疑問を徹底的に追究することはしないのです。

 私は20年もの間、鬱のために挫折を続けてきたのでありますが、英語だけは誰にも負けないという自身は持ち続けることができました。現在も私の愛読日刊新聞紙は、“THE JAPAN TIMES”であり、週刊誌は“TIME”であります。一介の開業医で邦字新聞や邦字週刊誌と同じようにこのような英文雑誌をすらすらと読むことができる人はいないでしょう。さらに患者さんには何人かの外国人がいますが、英語で談笑しながら診察が自由にできる医者も他にざらにはいないでしょう。このような英語力を持って、私は様々な免疫学の原書を英語で読み続けることをしてきました。64歳になった今現在でも免疫学の疑問を解くために、さらに過去の劣等生の汚名を挽回すべく、英語で免疫学をはじめとする医学を勉強しています。

 私の強みは、このような英語で書かれた免疫学や医学の書物を読むだけではないのです。全国から受診される患者さんを延べ10万単位で診てきたのです。おびただしい患者さんの自覚症状、他覚症状、血液検査の意味づけを、分子生物免疫学の最新の知見とを照らし合わせながら、意味づけてきたのです。そしてこのように他の医学者が治らないとしている病気は、実は医者が治せないようにしているのだということも100%分かったのです。

 現代の病気の原因は2つしかなく、それはウイルスと化学物質だということが分かり、ウイルスは殺すことが治すことであり、化学物質は共存することが治すということであり、この殺すのも共存することができるようにさせるのも、決して医者でも薬でもなく患者の免疫の遺伝子であるということも分かったのです。患者の遺伝子の命令である免疫の働きを邪魔しない限り、必ず全ての病気は治るのです。

 ここで漢方医学界の最近の間違いぶりを記しておきましょう。民主党が事業仕分けの中で歳出を減らすために漢方を保険診療から外そうとする動きがありました。このとき漢方医学界は28万人の署名を厚労省に持ち運び陳情を行いました。漢方医を何人か引き連れて陳情にでかけた漢方医学界のボスである千葉大学の教授の寺澤捷年氏は「西洋医学の薬と併用すれば漢方の効果は素晴らしい」というような話をしている場面がテレビに映し出されましたが、これは間違いです。実は彼は次のように言うべきだったのです。「西洋医学のほとんどが免疫を抑えるものであり、病気を治す免疫の力を損ねているので、このような西洋医学の薬を保険診療から外してください。しかし、漢方はいわゆる人間の自然治癒力、つまり免疫力を上げるので、病気を治すことに貢献できますから、絶対に漢方を保険診療から外さないで下さい」と。もちろんこんなことを言えば、10兆円前後の西洋医学の薬の使用に対して漢方はたったの1000億円前後ですから、製薬メーカーのみならず、西洋医学の医者から袋叩きにされてしまうでしょうから言えるはずもありませんが。

 彼がエセ漢方医学者である最も大きな証拠としては、彼が高名な漢方医であるのにもかかわらず、私が治せる病気が治せないことは言うまでもなく、さらに明確な証拠があります。彼は自分のホームページでステロイドを堂々と使うことを記しています。ステロイドこそが漢方の敵であるにもかかわらず、免疫に対してステロイドは免疫を下げ、一方、漢方は免疫を上げるという正反対のことを同時にやっていることも知らず、しかも併用すればさらに病気がおかしくなることも知らず、しかも相変わらず免疫学が全く知られていない2000年前の漢方の証に従うというのが座右の銘であると言っている限り、日本の漢方は永遠に浮かばれません。『証』はいわば症状に過ぎないのであり、隠された免疫の働きの結果であることを彼はまだ気づいていないのは一体どうしてなのでしょうか?分子細胞免疫学が確立した現在では、『証』は極めて未熟な医学の過去の遺物に成り下がってしまったことに何も気がついていないのはなぜでしょうか?彼は患者の病気を治すよりも漢方製薬メーカーを儲けさせることに興味があるのでしょうか?

 漢方を使う限りは西洋医学の薬は使ってはならないのです。西洋医学の薬で使ってよいのは抗生物質と抗ウイルス剤とワクチンであり、これらは免疫を助けてくれるからです。必要な薬は残りは免疫とは関わりのない胃薬や降圧剤ぐらいなものです。

 私なら厚労省の長妻昭大臣に次のような陳情を行いたいものです。「病気を治さない限り漢方薬も西洋医薬も使わせないで下さい。漢方薬を使う限りは西洋医薬と同時併用は抗生物質と抗ヘルペス剤と降圧剤だけにさせてください。そうすれば治らない病気が治り、医療費は現在の10分の1に減るでしょう。」と。そうすれば今年の参議院選挙も民主党が勝つでしょうが、長妻大臣の命はどうなっているのかは知りません。ワッハッハ!)

 いずれは人工ばかりの手術でロボットのようになるのだろうか。医者は私にそう宣告しているような感じでした。

 (その通りです。生きた人体に死体の人工関節の部品を入れ替えるのがリウマチの手術です。彼女は意識の流れのお友達のリウマチの患者さんを何人も紹介してくれました。既に手術をしてしまった患者も紹介してくれたのですが、手術してしまえば元の生まれたままの正常な組織には絶対に戻らないのです。

 生まれ持った人間の体は遺伝子の正しい命令で生き続けています。この遺伝子を持った生きた細胞を、遺伝子や細胞を除去して死体の部分品と入れ替えるという悲しい仕事を整形外科医たちは喜々としてやり続けています。遺伝子の嘆きが心の嘆きであります。遺伝子があっての心の働きであります。遺伝子に損傷を与えてどうして心が受け入れることができるでしょうか?

 私は世界で最も冷酷非情な人たちの集団は医学者集団だと考えております。真実を追究し、人間の幸せのために医療があるのにもかかわらず、実はまるで正反対のことをやっているからです。最近もある初診の膠原病の患者さんと大学病院の医者とのやり取りを患者さんが私に伝えてくれました。そのリウマチの患者さんはレミケードという今はやりの生物製剤を何十回も膠原病の治療で使われてきていました。ところが新聞でレミケードは特に若い人には滅多に起こらない癌を引き起こすことがアメリカで報告されたのです。当然です。レミケードはTNF-αの働きを抑える仕事をします。日本語でTNFの意味は「癌を殺す因子」という意味であります。まさにTNF-αの働きを抑えてしまうと癌細胞を殺せなくなってしまい、癌になっても何の不思議もないのです。この薬をその医者に止めたいと告げると、その医者曰く、「癌になった時にはその時はその時で考えましょう。」何と残酷な医者だと思いませんか?まだ30代そこそこの患者に言うべき言葉でしょうか?

 人間の遺伝子は自分さえよければよいという利己的な遺伝子です。その遺伝子が他人の遺伝子と摩擦を起こさない限り、つまり他人に罰せられない限りは永遠に自己を主張します。これが今現在、世界中の医者がやっていることです。病院は病気を治すためにあるのですが、実際は病気を作るために存在しています。金儲けのためです。自己の遺伝子が最大限に発揮できる手段はお金が最高の手段であるからです。まさに資本主義的医療そのものであります。

 今現在デンマークのコペンハーゲンでCOP15が開催されていますが、先進国と発展途上国の戦いが繰り広げられています。インド、中国、ブラジルなどの発展途上国は日本やアメリカやヨーロッパの生活水準を目指してどんどんCO2を増やし続けるでしょう。人間の利己的な遺伝子は永遠にCO2を増やし続けるでしょう。南海の孤島であるバヌアツも海底に消え去ってしまうでしょう。大国にとってバヌアツの国がなくなったからといって、どうってことないからです。

 CO2が温暖化現象に大きな原因となっていることが、実は本質の問題ではないのです。とめどなく大国が自己の遺伝子の欲望を実現しようとする資本主義のシステム自身がCO2をとめどなく増大させていることに誰も気づいていません。自分自身だけが一国だけが繁栄すること、つまり肉欲をお金を貪欲に求め続けることを認めるために無限にCO2が増えていくのです。この遺伝子の欲望を最大限に可能にする資本主義が結局人類を破滅させるのです。それは地球は有限でありますが、欲望は無限極まりないからです。

 このような欲望の上に築かれた現代の日本の医療システムもいずれは崩壊に瀕するでしょう。病気を治さなくても病気を作ってもお金が稼げるこのシステムは永続不可能です。ちょうど自民党が長年やってきた土建政治が崩壊したように、いずれ日本の医療制度のみならず、あらゆる制度は見直さざるを得なくなるでしょう。それは資源のみならずお金は無限に増えるものでもなく、天から降ってくるものでもないからです。物という有限さは貪欲という心の無限さに勝てないからです。

 ただ一人私が「治せない病気はない、病気を治すのは人間の免疫であり、怖い病気を引き起こす原因は何もないから、いかなる病気も怖がることは全くない」と言い続けても、世の中はそう簡単には変わらないでしょう。ましてや文明が作り出した唯一の病気の原因である化学物質との戦いの結果生じるアレルギーや膠原病も、真実よりも金が好きな医者の心がある限り、永遠にアレルギーも膠原病も治ることはないでしょう。さらに免疫を抑える患者の心と医者の心とが結局病気を作っているのだと言ったところで、金の前には真実は無力です。考えれば考えるほど人間の未来に絶望を禁じざるを得ません。心をこの患者さんのようにするためには『意識の流れ』に参加することしか方法はないのでしょうか?)

 何があっても起こっても受け容れていこうと自分で決めたからにはそうするしかない。しかし実際はそうと分かっていても絶叫する思いに蓋をすることは出来ず叫び声を書いていくしかない日々を過ごしました。しかしそうやって書いていくと苦しんでいること可哀想だと自分を慰めてきたことが実は間違いであったということに気付いて心は落ち着くのでした。

 (人の心は一筋縄ではいきません。間違いに気づくことで一時的には心はホッとしますが、実際に間違いや苦しみが除去されない限り、やはり再び人間は葛藤するものです。リウマチで悩んでいる方は本当の心の喜びはやはりリウマチを治す以外にはないのです。それを私がやってあげたのです。やってあげたというのは言い過ぎで、正しいリウマチの治し方を教えてあげただけに過ぎないのです。実際に治したのはこの患者さんの心であり、間違った心のあり方が免疫を抑えなくなり、この患者さんの免疫の遺伝子のクラススイッチの発現がたやすくなり、肉体があるべき姿に戻っただけなのです。肉体は絶対に正しい真実一路の道を歩むだけで心がこの道を妨害しない限りは必ずリウマチの敵とは共存するように運命づけられているのです。患者のよこしまな心と医者のずるい頭は常にその場限りの一瞬の快楽だけを得ようとしますが、真正直な肉体の遺伝子はこの邪悪な心と嘘つきな頭に一時的に邪魔されても、患者さんがその自分の心の誤りと医者の頭の誤りに気がつけば、必ず肉体は正しい道に戻り、異物と共存できるようにしてくれるのです。私はただそばから正しく助言し、手助けしただけなのです。)

 そしてリウマチという病気を受け容れていくのではなくて、リウマチを通して見えてくる自分の思いを受け容れていこうと思うように変化してきました。思いは正直です。罵詈雑言は山のようにどこまでも高く積まれていきました。それでも自分の恨み妬みを見ていくことは嬉しかったのです。微かなりとも自分が愛しくて許していこうと思えたからです。

 (結局はリウマチがなければ心の葛藤は起きないにもかかわらず、厳然としてリウマチがある限りはどのような心のあり方を模索したとしても、やはり葛藤は残るのです。治らない病気に対して医者はよく事もなげに言います。「病気と仲良く付き合いましょう」と。何という無慈悲な言葉でしょうか。治る病気を医者が治せないようにしておいて、どうしてこんな言葉が吐けるのでしょうか?病気が治らない限り病気と仲良くなれるはずはないのです。よこしまな悪い人間と仲良くしなさい、と言われても正義感が少しでもある限りは相手の悪を非難せざるを得ないのと同じです。どのように仲良くしようとしても、心の奥底で、ああでもない、こうでもないと、探っているうちに、自分の心をまるで他人の心を見ているように完璧なほどに客観視できる自分に気づいた時に、一瞬でも利己心を離れることができたので嬉しく感じられたのでしょう。このような心の境地まで行くと、意識の中で自己の遺伝子の働きを他人の遺伝子の働きのように見られる自分というものが一種の悟り・解脱というべき境地に達する瞬間があるのでしょう。しかし日々の肉体の痛みや不便さを伴う生活はこの心の境地だけでは実際には楽しく生き続ける事はできないので、やはり一瞬の心の境地といえるでしょう。それはちょうど私は他人の幸せを自分の幸せに感じるように一瞬できるのですが、普通の生活ではそのような心を必要でもないし感じ続けることもできないのと同じです。しかし嫉妬を感じる瞬間に心の反省を行えば一瞬だけでも嫉妬を自分の喜びに変えることができるだけなのです。もちろん人間には漠然とした不安感や不満感が漂い、心がすっきりしないときがしばしばあるものです。そんな時に解毒剤として、今をときめくユニクロの柳井正さんや、ソフトバンクの孫正義やゴルフの石川遼などの幸せを共感することによって、心の鬱屈がとれ、喜びを感ずるということもできるようになりました。皆さんも無理にでも気分が優れないときに他人の幸せを感ずるようにトライしてみてはいかがですか。他人の小さい喜びは解毒剤にはなりませんが、他人の大きすぎる幸せは精神を高揚させることが可能なのです。)

 多分「心を見る」学びをしていなければこの時期自殺をしていたかもしれません。このまま醜い姿で生き恥をさらすことの苦しさ、息子との葛藤のさなかにも感じていた、死んでしまいたいという本音。こんな私がいるのに周りで笑う人がいる、おぞましいと笑っているのだろうか。常に自分が自分に脅しをかけてくる、死んでしまえの声。狂いそうなほどの心の叫びを淡々と書いていくこととそれに伴って「お母さんの反省」が日課となっていました。

 (ちょうど私が20年もの間、右後頭部の偏頭痛と、常に炎症が起こっている感じや、常に眠り病のごとくいくら寝ても眠たい気分や、左右の強度視力差のために、本を読めない苛立ちなどのために、自分の持っている才能を磨くことができず、その才能を全く発揮できないために高校一年生のころから常に自殺願望を持ち続けていたように、彼女も自分の苦しさに耐え切れずに自殺したいと思うのもよく理解できます。

 母親の子供に対する愛情は母親自身が自分に対する自己愛以上に子供を愛するのは全ての動物で共通であります。それは自分の遺伝子を分かち合っていることを本能的に知っているからです。逆に子供はこの世で自分を最も愛しているのは母親であることも本能的に知っています。自分の苦しみを最も愛してくれる母親が理解しているからといって、何もリウマチの苦しみがなくなるわけではありません。私も死ぬ以外に自分の苦しみを除去できないと思いながらも、何回も遺書を書いて自殺の真似事をしたにもかかわらず死に切れず、苦しんでいる最中に母親に「何で産んでくれたのか」と何回も言ったことがあります。これは子供に対しては母親は最も愛おしく感じているが故に子供に対しては最も弱い立場にいることを知りながらこのような言辞を吐くことは、この世において最も恥ずべき卑劣な心の働きでありますが、自分を愛する人を苦しめることによって初めて自分の苦しみを分かってもらえ、かつ同じ苦しみを共有することができ、苦しんでいるのは自分だけではないという共感が慰めとなるからでしょう。このような私の言葉に対して、母親に「私を産んだのは罪だ」と言わせたことが何回もありました。自分の苦しみを母親に負担させることによって自分の生きる苦しみを軽減したところで事実は何も変わらないわけですから、このようなやり取りも一瞬の慰めに過ぎないのです。結局は心の苦しみの原因そのものを除去しない限りは永遠にこのような心の葛藤は続くものであります。

 私が今20年もの長い鬱を乗り越えてこのような仕事ができるのも、結局頭痛が軽減し、睡魔に襲われることもずいぶん減り、自分の才能を少しでも発揮できることができるようになったからです。それでも高校以来、精神的に堕落していく自分を顧みるたびごとに、小学校5年のときに右目に当たった硬球の一発さえなければ、もっともっと幸せな人生が可能であったと思うことや、自分の才能が十分に発揮できないために苦しんだ瞬間瞬間を思うたびに、今でも苦痛にさいなまれることがあります。たいした努力もせずに優れた成績で高校に入学したその一日目に、京大の文学部西洋史学科を卒業した世界史の先生に言われました。「お前は末は博士か大臣か」と。ところが2年生になったときに成績がどんどん落ちて75番目になったときに、その同じ先生に面と向かって言われました。「なんや、お前、成績75番やなあ、お前は期待はずれやなあ」と。数学の先生にも言われました。「お前だったらこんな問題100点取れてもいいのに何でや」と。高校2年のときにブラスバンドの部長になったのですが、人前で指揮棒を振っても頭が痛くてどうにもならなくなり、退部を申し入れたのですが、なかなか辞めさせてもらえずに30枚の手紙を切々と書いて先生に持っていって、やっと辞めさせもらったこと。生徒会議長にもなったのですが、人前に出ることがあんなに嬉しかったのが、人前に出ることが逆に恐ろしくなって議長を辞めたこと。思えば私の脱落の人生の出発点でした。

 しかし、64歳になった今、このような人生ももうすぐ終わるでしょうが、自分の遺伝子を共有している4人の子供に永続性を伝えているのですから、私の遺伝子が2人分継承されているのでいつ死んでも特に悲しむこともないでしょう。それでも苦渋に満ちた過去を思い出す度に、心苦しくなるのは利己的な遺伝子が十分に発現できなかったゆえに苦しむのでしょう。)

 

 身体障害者手帳を貰いシオゾールに変わってリマチル2錠を服用しました。医師からはステロイド剤を勧められましたが、ステロイドでは痛みは多少取れても骨の変形を早めるだけだということに気付いたので断わりました。

 (製薬メーカーが作る薬は全て不必要な異物であり、従って人体にとっては敵であり、侵入者であります。いかなる薬も病気を治さない限りは、患者に飲ませるのは、新たなる異物を入れることによって、新たなる病気、つまり免疫との働きによる症状をさらに増やすことになるだけであります。唯一製薬メーカーが作った薬で価値があるのは、ワクチンと抗ヘルペス剤と抗生物質だけといっても過言ではありません。とりわけワクチンと抗生物質は人類の最大の敵である感染症から守り、人間の命を奪う本当の病気がなくなってしまい、圧倒的な寿命をもたらしました。

 しかし抗生物質も長期に投与し続けると免疫がこれを異物と認識して、排除するアレルギー反応が多かれ少なかれ必ず出現します。さらに抗生物質が大量に人体に入ると細胞毒となり、死をもたらすことがあります。ましてやシオゾールはもともと金剤でできているものであり、財布に入れるのには嬉しいものですが、人体に入れるべきものではありません。ただ人体に大量に薬として投与すると、人体の免疫は即座にシオゾールを異物と認識し、それを排除しようとして、今までのリウマチの原因となった異物から目を逸らされます。すると今までのリウマチの痛みが一時的に消えるというわけです。言わば、大悪を以って一時的に小悪を征するという陽動作戦です。つまり免疫は小悪よりも大悪に向かうというわけです。しかしながら、この金剤が異物となって様々なアレルギーや膠原病を引き起こすのです。それでは、一度シオゾールの効能書きに記載されている副作用を書いてみましょう。これらの副作用が起こされるのは金剤であるシオゾールが人間の免疫にとって化学物質の異物として認識されるので、それをIgEで排除しようとするときにアレルギーとなり、IgGで排除しようとするときに膠原病になっているのです。もちろん毒性が強いときには細胞毒となり、免疫が認識する前に細胞が殺されてしまうというとんでもない副作用も見られるのです。

 1.重大な副作用:本剤の投与により次のような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には減量、休薬、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状(そう痒、発汗、血管浮腫、呼吸困難等)が現れることがある。
2).剥脱性皮膚炎(0.1~5%未満)、Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)(0.1%未満):剥脱性皮膚炎(初期症状:そう痒感、皮疹等)、また、Stevens-Johnson症候群(皮膚粘膜眼症候群)が現れることがある。
3).再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少(0.1~5%未満)、無顆粒球症(0.1%未満)、赤芽球癆(頻度不明):再生不良性貧血、血小板減少、白血球減少、無顆粒球症、赤芽球癆が現れることがある。
4).ネフローゼ症候群(膜性腎症等)(頻度不明):ネフローゼ症候群(膜性腎症等)が現れることがある。
5).間質性肺炎、肺線維症(0.1%未満)、好酸球性肺炎(頻度不明):間質性肺炎、肺線維症、好酸球性肺炎が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、副腎皮質ホルモンの投与など適切な処置を行う。
6).気管支炎、気管支喘息発作の増悪(0.1%未満):気管支炎、気管支喘息発作が増悪することがある。
7).大腸炎(ときに劇症)(頻度不明):大腸炎(ときに劇症大腸炎)が現れることがある。
8).角膜潰瘍、網膜出血(0.1%未満):角膜潰瘍、網膜出血が現れることがある。
9).脳症、末梢性神経障害(頻度不明)、ミオキミア(0.1%未満):脳症(錯乱、傾眠、痙攣等)、末梢性神経障害(多発性神経炎)、ミオキミアが現れることがある。
2.その他の副作用:本剤の投与により次のような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には減量、休薬、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).皮膚・粘膜:(5%以上又は頻度不明)皮膚そう痒感・粘膜そう痒感、皮疹、皮膚炎、脱毛、口内炎、舌炎、(0.1~5%未満)皮膚色素沈着・粘膜色素沈着、結節性紅斑。
2).血液:(5%以上又は頻度不明)好酸球増多。
3).腎臓:(5%以上又は頻度不明)蛋白尿、血尿等の腎障害、腎炎。
4).肝臓:(5%以上又は頻度不明)黄疸、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇。
5).消化器:(5%以上又は頻度不明)食欲不振、悪心・嘔吐、上腹部痛、消化管出血、下痢。
6).眼:(0.1%未満)結膜炎、角膜金沈着症。
7).亜硝酸塩様反応:(5%以上又は頻度不明)注射直後の顔面潮紅、眩暈、立ちくらみ、霧視、発汗、悪心・嘔吐、衰弱感、重症の場合は失神、脈拍減少、舌の肥厚、呼吸困難。
8).その他:(5%以上又は頻度不明)浮腫、しびれ感、関節炎増悪、発熱。

 以上が公表されている能書きに記載されている副作用でありますが、リウマチの全ての薬がこのような副作用を必ず有しています。あなた方は疑問に思いませんか?リウマチを治すことができないのに、しかもリウマチでは絶対に死なないのに、あらゆる死に至る副作用をもたらす薬を健康を守るべき製薬メーカーが作り、健康のみならず病気をなくすための権力を維持している厚生省が認め、病気を治す医者が使っているのは気違い沙汰だとは思いませんか?なぜこんなことが白昼堂々と行われるのでしょうか。答えは簡単です。資本主義医療であるからです。お金が第一のシステムが何をやってもお金を儲けることが優先されるからです。元来大切なお金を使うことが許されるのは、お金を使う目的が達成されるからこそ許されるのです。薬に金を使うのは何はともあれ病気を治すことができるからです。いつも私が口を酸っぱくして言っているように、今現在世界を支配しているアメリカの製薬メーカーが主導している現代医療は、病気を治せないどころか病気を作り、死を招く可能性がある薬を売るために出来上がったシステムであるのです。抗生物質も異物であることは間違いはないのですが、死をもたらす細菌を殺すことができるからこそ感染症を治せるので薬として価値があるのです。それ以外の薬は極論をすれば全て患者のためではなくて製薬メーカーのためであり、医者のためであり、厚生省のためであるのです。どうしたらこのような悪事を変えることができるのでしょうか?私のできることはちっぽけなちっぽけな存在でありますが、この患者さんのような真実を理解できる患者さんを一人ひとり治すことによって、真実をちょぼちょぼ世間に広める以外にはありません。私が何年か前に診察室で怒鳴り散らしたのは、このような不正に対してでありますが、一般大衆はこの患者さんのように知的レベルも心のレベルも残念ながら高くはありません。私のHPの理論を読めと言っても読まないし、自分の病気だから自分の病気を十分に理解するためにも私の理論を理解し、患者さんの手記を読んでくださいと言っても読まない患者さんに対して憤りしかなかった時代がありました。損得を忘れて患者に嫌われることも忘れて、「お前らは馬鹿だ」とか「アホだ」とか罵ったこともあります。しかし罵ったところで人の頭も心も変わるわけではありません。自分が疲れるだけです。やっとその自分の愚かさもわかり、心から反省し、無知に対する怒りを抑えるようにはしていますが、間違った医療の現状、それに無知な患者、免疫の意味も病気の意味も全く考えようともしない能天気な患者を診て絶望するしかありません。しかしその中でも『意識の流れ』の人たちは少なくとも心の知恵は普通の人よりもはるかに優れています。心の知恵で私の理論を直感的に理解する人たちが多いので、『意識の流れ』の人に出会うたびに心は慰められ、診察が楽しくなります。この世の中を少しでもよくするには全ての人が『意識の流れ』に参加されて心の鍛錬をするべきだと思う今日この頃です。

 次にリマチルに変えてもらったようですが、この薬も訳の分からない薬で、以前はペニシラミンとして使われ、この薬は免疫を抑制するということが分かっているだけで、一時的に痛みが取れる効果があるという理由で厚生省が認可したものです。シオゾールと同じように、公表されている効能書きに記載されている副作用を下に羅列しましょう。見ればお分かりになりますが、結局はシオゾールと同じくリマチルも化学物質の異物であるので、アレルギーを起こすか、膠原病を起こすか、細胞毒を起こすなどの副作用が生じて当然なのです。

 この副作用からこの世に自己免疫疾患があるわけはないということを私は言い続けています。そのない証拠のひとつをここで見せてあげましょう。この副作用の中に全ての他の医学者が愚かにもでっちあげている自己免疫疾患が全て含まれています。彼らが自己免疫疾患だと言っている病気が、シオゾールやリマチルを投与することによって生じているということは、まさにこのような薬が異物となり、これを排除するために症状、つまり副作用が見られるので、何も自分の細胞を自分の免疫が攻撃して起こした自己免疫疾患ではないということがお分かりになるでしょう。あくまでも薬を排除するために生じた膠原病に過ぎないということがお分かりになるでしょう。こんな簡単な事実も現代の大学の医学者である教授連も何も気がつかないのは本当に目を覆うばかりです。

1.重大な副作用
1).再生不良性貧血(頻度不明)、赤芽球癆(頻度不明)、汎血球減少(頻度不明)、無顆粒球症(頻度不明)、血小板減少(0.04%):再生不良性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少が現れることがあるので、投与中は毎月1回血液検査を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。なお、投与前は必ず血液検査を実施し、血液障害のある患者や骨髄機能低下している患者には投与しない。
2).過敏性血管炎(頻度不明):過敏性血管炎が現れることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
3).間質性肺炎(0.03%)、好酸球性肺炎(頻度不明)、肺線維症(0.03%)、胸膜炎(頻度不明):間質性肺炎、好酸球性肺炎、肺線維症、胸膜炎(胸水貯留)が現れることがあるので、呼吸困難、咳嗽等の呼吸器症状並びに発熱等がみられた場合には投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施し、適切な処置を行う。
4).急性腎不全(頻度不明)、ネフローゼ症候群(膜性腎症等)(0.1%):急性腎不全、ネフローゼ症候群(膜性腎症等)が現れることがあるので、投与中は毎月1回尿検査等を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
5).肝機能障害(1.6%)、黄疸(頻度不明):AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、投与中は定期的に肝機能検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(頻度不明)、天疱瘡様症状(頻度不明)、紅皮症型薬疹(0.01%):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、天疱瘡様症状、紅皮症型薬疹が現れることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
7).重症筋無力症、筋力低下、多発性筋炎(いずれも頻度不明):重症筋無力症、筋力低下、多発性筋炎が現れることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
8).ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、紅斑、発疹、嘔吐、呼吸困難、血圧低下等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).血液:(0.1~5%未満)貧血、(0.1%未満)血小板減少。
2).腎臓:(0.1~5%未満)蛋白尿、血尿、腎機能異常。
3).過敏症:(5%以上)皮疹、そう痒感、(0.1~5%未満)蕁麻疹、発熱、口内炎、舌炎、好酸球増加、(0.1%未満)光線過敏症。
4).消化器:(0.1~5%未満)食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、胃痛、口渇、(0.1%未満)便秘。
5).肝臓:(頻度不明)黄疸、(0.1~5%未満)AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)・Al-P上昇等の肝機能障害。
6).精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、眩暈、(0.1%未満)眠気。
7).その他:(頻度不明)乳房肥大、女性化乳房、(0.1~5%未満)脱毛、味覚異常、手指末端のしびれ感、倦怠感、浮腫、(0.1%未満)黄色爪症候群、眼痛。

 以上、シオゾールの副作用とリマチルの副作用が大同小異であることは分かるでしょう。異物を入れることによって、新たなる副作用、つまり症状、つまり病気が出るのは当然至極なのであります。免疫を少し勉強すれば、薬を入れることによって以上のような新たなる病気が生じるのは当ったり前のことなのです。

 免疫は絶対に抑えてはならないにもかかわらず、ここでも製薬メーカーと医者が儲かり、その結果華々しいあらゆる副作用が出現し、とりわけ死をもたらす間質性肺炎をはじめ急性腎炎、さら血液疾患などが数々引き起こされてしまうのです。とっても滑稽なのはリウマチでは絶対に死ぬわけはないのに、この薬で死んでしまった人達の死体が累々と残し続けられるのです。リウマチを治すわけでもないのに、しかも副作用で死んでしまう薬をなぜアメリカのFDAや日本の厚生省は認めるのでしょうか?それは資本主義的金儲けだけのためなのです。患者を犠牲にして。悲しいことです。

 私はかなりどぎつい言葉をどんどん使いますが、ホームページ上であるといえどもなぜ白昼堂々とこんなえげつない大言壮語をしてはばからない根拠を改めて言いましょう。何よりも世界でたった一人リウマチをはじめとし、他の膠原病である潰瘍性大腸炎、クローン病、天疱瘡、尋常性乾癬、多発性動脈炎、ギランバレー、シェーグレン、MCTDなど何百人も治してきたからです。ましてやアレルギーは何万人も治してきたからです。この事実が私に現代の医療を告発し続けさせる一番大きな勇気を与えているのです。さらにこの患者さんをはじめ、治してあげたリウマチの患者さんが知っておられるように、さらに言うまでもなく、現代免疫学を完璧に理解した私の理論と実践は真実であるからです。私の理論どおりにアレルギー・膠原病が治っていくからです。医学会で今書いていることをしゃべれば、おそらく私の死体が学会の会場から棺桶に入って出て行くでしょう。ワッハッハ!

 ここで改めて述べておきたいのは、私の出会いまでに悪の権化である現代医療の免疫を抑えるという間違った治療の度合いが、私の治療中に見られるリバウンドの苦しみの度合いを決定します。つまりどれだけ正しい肉体の免疫の遺伝子のみならず、他の細胞の遺伝子を変えたかの量によって決まります。このような遺伝子の人工的変異の度合いを知っているのは肉体の遺伝子だけです。この世でこの度合いを知るのは誰もいません。従って当院に来られたら現代医療の治療を全て止めて初めて人工的な変異を起こした遺伝子を元に戻す作業が始まります。どれだけ激しい正しい遺伝子の逆襲を受けるかは、止めて初めて分かっていきます。

 ここで薬による人工的に遺伝子を変異させられた細胞はどのような運命を辿るのかについて語っておきましょう。もちろんひとつの細胞の遺伝子がどれだけ変異改悪されたかは、ステロイドやシオゾールやリマチルの量によって決まりますから、これから述べるのはあくまでも一般的な話です。1つめは変えられた遺伝子が一時的に仕事ができなくなり、免疫の働きがなくなること。2つめは遺伝子が修復されて再び同じ仕事をやり始め、激しいリバウンドを起こすこと。3つめは細胞の遺伝子が働かなくなって死んでしまうこと。4つめは生き続けるが異常な働きを示す遺伝子が出現すること。5つめは癌化すること。の5つであります。いずれにしろこのようなことは起こってはならないことなのです。このような遺伝子のレベルでも、免疫を抑制する薬は絶対に使ってはならないのです。)

 洋服を選ぶようにこの薬で駄目なら次はこれにしたら?という医者に委ねることはできませんでした。でも我慢できない痛みにはすがるしかなく両極端な思いがありました。そして数えてみればステロイド注射は10本以上にもなっていました。もう無茶苦茶でした。元の体に戻れない、戻りようもないと思っていたので怖いというより痛みから解放される方を選択していました。

 (ウイルスは別にして今文明社会に残された唯一の人体の敵は化学物質だけであります。この化学物質と共存できるシステムが人体の免疫に備わっているにもかかわらず、新たに別の化学物質を入れて治療と称して行われているのが現代の医療です。何のために?金儲けのためです。人類の歴史は権力と富によって支配されてきました。現在もこの事実は不滅であります。社会主義が敗北したあと、アメリカの資本主義が世界を支配しています。金がなければ人は生きていけません。豊かさも満喫できません。権力には必ず金がついてきますから、世界中の賢い人々は権力を求め富を求め続けます。学問の世界も真実を追究する世界では最早ありません。大学の先生が会社を作るのも許されるようになりました。私が大学にいた頃は産学協同反対と唱えて、大学を封鎖したこともありました。つまりこの時代は学問が金儲けをしてはならないという原理が貫かれていたのです。なぜその頃はこの原理が通用していたのでしょうか?それは学問的心理を金で蹂躙される可能性が大きかったからです。その憂慮が現実化してしまいました。現在は医学界も専門知識を駆使して真理を踏みにじり、真実を悪用して大儲けをしようとたくらんでいます。しかしながら、当然のことながら未だかつて高等な遺伝子学を駆使した医学関連のベンチャー企業が成功したためしはありません。なぜならば研究の結果作り上げられる薬は全て免疫の敵であるからです。人間に生まれながらに備わった免疫を敵に回す限り、あらゆる病気は治らないのです。ましてや遺伝子をなぶって正しい新しい薬ができるはずはないのです。生命医学を研究すればするほど神々しいほどの進化の事実を前にして畏怖することは許されても、それを変えようとすることは神に対する冒涜であり、生命医学を金儲けにしてはならないことがますます分かってくるだけなのです。それを無理に金儲けをしようとするからこそ新しい病気が増えていくのです。

 毎日毎日メディアは医学の研究成果を喧伝し、この研究成果は全て病人のために社会のためにと、おためごかしにおひれをつけて報道しますが、これを金儲けに利用することは不可能なのです。なぜならば病気を治すことによってしか金を儲けてはならないからです。ところが病気を治すのは、まさに患者自身の複雑極まりない免疫の働きだけであるからです。この複雑な免疫の働きが研究の結果さらに詳しく分かったからといって、免疫の働きを高める薬は絶対に作ることはできないのです。

 免疫の働きを担っているのは蛋白でありますが、その免疫の蛋白を作る遺伝子を新しく見つけたからといって、金儲けなんかできるわけはないのです。遺伝子が見つけられようが、なかろうが、人間の免疫の遺伝子は営営と人類発生以来、異物が入ればそれを排除すべく働き続けてきただけなのです。この遺伝子の働きは絶対であり、遺伝子を変えようなどという試みは絶対に許されないことなのです。遺伝子は神であり、この神の働きを理解し、感謝することだけが人間に許された行為なのです。この働きを変えて大儲けしようと考える輩が今の医学界の学者達であります。

 それでは遺伝子の働きを変えれば何が起こるでしょうか?既に述べたように、その1つは、その細胞が死ぬことです。2つ目は、生き続けても周りの細胞と協調できずに癌細胞となり、人体の他の全ての細胞をも殺してしまうことになります。3つ目は、その細胞の遺伝子の働きが一時的に発現が抑えられても、再び修復されて同じ働きを取り戻すことです。4つ目は、遺伝に符号化されている働きが一時的に強まる可能性があります。もちろん5つ目はその符号化されている働きが一時的に弱まる可能性もあるかもしれません。これについてさらに詳しく考察しましょう。

 まず遺伝子を変えるということはどういう意味を持つのか原点に返って考えましょう。少し専門的な話になりますが付き合ってください。遺伝子の変え方は2つあります。1つは、塩基配列を変えることです。2つ目は、既に知られている遺伝子をセットとして入れ替えることです。これを実際に人間の細胞で無理やりやらせているのがインフルエンザウイルスであります。インフルエンザウイルスが人間の呼吸器の細胞に入り込んで、さらに核の中に入り人間のDNAに侵入し、ウイルスの遺伝子を入れ込みます。そしてウイルスの遺伝子の命令に従って、人間の細胞にウイルスに必要な蛋白を作らせて、自分と同じウイルスをできるだけたくさん作って、その細胞から次の細胞へと乗り移っていきます。利用された人間の細胞はその後どうなるでしょうか?まずその細胞は死んでしまうでしょう。生き続ける細胞はあるでしょうか?ないでしょう。というのは、もし生き続ければ、いつまでも遺伝子はウイルスに変えられたままであり、同じウイルスを作り続けることになるでしょう。ところが実際は、ウイルスの感染は人間の免疫によって終わってしまうわけですから、この細胞は死んでしまっているはずです。つまり遺伝子を変えられた細胞は、必ず死ぬ可能性が一番大きいと考えられます。

 仮にそのウイルスが幹細胞で生き続けたらどうなるでしょうか?この幹細胞は正常な人間の細胞と同じように細胞分裂を必要に応じて新陳代謝を繰り返し、永遠に生き続けることができるでしょうか?今私が考えている問題を解くべく、実は壮大な実験を世界中の学者がやっているのです。日本ではその代表はiPSを見つけた京大の山中伸弥であります。今私が問いかけている問題は、実は次のように言い換えられます。ウイルスによって変えられた幹細胞、つまりiPSの遺伝子は常に死ぬまで変えられたDNAの命令に従って人体に悪影響を及ぼさずに正常に生き続けることができるか、という問題になります。答えはNoです。その理由は極めて簡単です。

 幹細胞を用いなくても遥かに優れた万能細胞があります。それは胚性幹細胞と言われる最も自然な精子と卵子が結びついて生み出された受精卵があります。この受精卵で既に過去30年に渡って人為的に思いのままの細胞を作り出そうとしてきたのですが全て失敗に終わっているからです。人工的にこの万能胚性幹細胞を人間の思いのままの細胞に変えようとすると、成長が止まったり死んでしまったり癌化してしまうということが分かっているからです。

 最新の情報として次のことが分かりました。アメリカの大学でiPS細胞を使わずしてつまり皮膚の細胞を初期化しないで神経細胞に変えるという報道がありました。新しいアメリカで発見された新しい手法は「脳の神経細胞内で活発に働く3つの遺伝子『Asci1』『Brn2』『Myti1』をマウスの胎児などの尾にある線維芽細胞に導入し、神経細胞ができた」という記事です。果たしてこれが同じように神経細胞として永遠に正しく生き続けられるかは極めて疑問です。

 最後にiPSの報道に決定的な間違いがあることを論証しましょう。山中先生は皮膚の細胞の幹細胞を使ってiPSを作成したと述べていますが、これには大きな疑問があります。彼が使った細胞は実はたまたま皮膚組織である真皮にある線維芽細胞に『Oct4』『Sox2』『Nanog3』の3種類の遺伝子を入れて分化を元に戻して色々な細胞になる多能性を持つiPS(人工多能性幹細胞)に戻したという研究でありますが、用いた細胞はあくまでも線維芽細胞であって、本当の皮膚の幹細胞ではないのです。表皮は4つの細胞の層からできています。表皮の幹細胞は基底細胞層にあるもので、これが28日かけて皮膚表面に向かって順番に有棘細胞から次に顆粒細胞となり、最後は角質細胞になって命を終えます。彼はこの基底細胞にある皮膚の幹細胞を使ってiPSを作ったわけではないのです。たまたま皮膚の真皮にある線維芽細胞の幹細胞を使っただけであり、実はこの線維芽細胞はあらゆる組織に見られるコラーゲンやヒアルロン酸などを作るどの組織でも見られる線維細胞の幹細胞に過ぎないのです。

 人間の組織には250近くの種類の異なった細胞があります。この細胞をバラバラにならないように結びつけるために結合組織というものがあります。この人体の全ての結合組織にはほとんど同じ種類の線維芽細胞があり、これが線維細胞となり膠原線維を作り、主に細胞の接着剤の役割をしているのです。ところがこの線維芽細胞は完全に分化した細胞ではないことについて少し述べておきましょう。

 細胞と細胞の間にある空間を間質と言います。この間質に細胞と細胞を結びつける仕事をするコラーゲン線維を作るために線維芽細胞があります。250種類の全ての組織を作り上げている完全に分化しきった細胞を結びつける間質にある線維芽細胞が果たして高度の分化を遂げた細胞と言えるでしょうか?決していえないのです。なぜならば、この線維芽細胞はさらに分化を遂げて軟骨細胞や造骨細胞や脂肪細胞になることができるからです。つまり完全に分化したわけではない細胞を初期化してiPSにしたという言い方は間違いなのです。あくまでも完全に分化した細胞をiPS化すればそれこそ興味のある話ですが、まだ未分化である線維芽細胞をiPS化することは中途半端な研究といえます。例えば、関節の結合組織の線維芽細胞を取ってきても、山中先生はiPS化できるでしょうが、線維芽細胞から分化しきった関節の軟骨細胞や骨の造骨細胞を取ってきて、これらを果たしてiPS化することができるでしょうか?さらに線維芽細胞から分化した脂肪細胞をお尻から取ってきて、果たしてiPS化することが可能でしょうか?おそらく失敗するでしょう。このことはアメリカの研究で皮膚の線維芽細胞を直接に神経細胞にできたという研究にも当てはまることでしょう。この研究でも用いられた細胞はあくまでもどの結合組織でも見られる線維芽細胞であるからです。

 改めてこのような未分化な細胞である線維芽細胞を初期化したという報道は、完全に分化した細胞を初期化するという研究と全く異なるものであるということを付け加えておきましょう。

 そんな中でも時々治ったのかなと思うほど体が動いて痛みもなく快適な状態の時があったので学びの友との旅を楽しみました。しかしそれはつかぬ間のことでここ数年は外出も出来なくなり障害者手帳も更新しました。家では寝たきり状態、季節を感じるのも家の中になりました。唯一の楽しみは春に窓から見える満開の桜です。綺麗なその風景を眺めてはかごの鳥状態で暮らしました。

 (障害者手帳も交付されている患者さんが私のリウマチ完治の理論を見つけ出すやいなや、治らない病気が治るのだということを直感されて涙されたのも驚きです。というのは、障害者手帳は一生治らない病気に対して交付される社会保険の一つであるのにもかかわらず、私の理論を読んだと同時に治ったと確信されたのも不思議なことです。というのも私の膠原病の理論は世界のいかなる学者さえもが気がついていないのみならず、理解もしていないからです。この理論を読むだけで、医学に関してはズブの素人であるこの患者さんが、私を完全に理解してくれたことも奇跡の一つでしょう。『意識の流れ』の心の学びの中で研ぎ澄まされた心の知恵が頭脳の知恵をして、一瞬にして真実に到達させたのでしょう。心と体はまさに同一であるように、心と頭脳も同一であることを彼女はこの手記で証明してくれました。  

 現代文明社会のように肉体の五感の官能の欲望を満たすことを最高の目的としている社会において、第六感である心は完全に踏みにじられてしまっています。官能を最大限に満たしてくれるお金の取り合いをやるのが資本主義であり、国家の第一目標となってしまった現代において、『意識の流れ』の人たちがこの患者さんのように徹底的に心の奥底まで省察され尽くしたがゆえに私の頭脳の真実が簡単にこの患者さんの特別な第六感である心の真実と触れ合うことができたのでしょう。そして私との出会いのあとも、私の言うように素直に肉体の免疫を刺激することによって、18年もの長いリウマチを数ヶ月で奇跡的な免疫のクラススイッチを生じさせたのです。これも彼女の心が私との出会いの後も肉体の免疫を抑制することが全くなかったからです。  

 実はこの患者さんが私を信じたからリウマチが良くなったわけではないのです。私がこの患者さん自身の、つまりは人間が全て有している免疫の働きを素直に信じるからこそ治ったのです。私の理論を信じることは、まさにこの患者さんの免疫の働きを100%信じることと同義なのです。つまり私を信じることは自分を信じることなのです。言い換えれば私はこの患者さんの免疫を信じているからこそ、私はリウマチを治すということができるのです。患者さんの中に私をいつまでも信じることができない方がたくさんいます。私を信じないことは自分の免疫を信じないことであることを知らずにです。

 この世で自分を信じないで何かを成就させることがあるでしょうか?この患者さんが『意識の流れ』の心の学びで学び取ったことは何でしょうか?彼女たちが常に私に言い続けてくれます。全てが自己選択、自己決断、自己責任であると。彼女のこの手記を読んでもお分かりのように、徹底して自分の心を眺め、全てが自分の心次第であると認めていることです。つまり、あらゆる事柄は自分の心の責任であるという結論に達しておられることです。徹底的に邪念を捨て去り、自分の心を納得いくまで清潔に美しく安寧な状態にすることによって、その至高の心を信じきるという生き方がこの患者さんの生き方であります。このような心のあり方こそ、一点の曇りもなく自分の心を信じることができるのです。このような心は肉体の免疫を抑えることをしないのは、ちょうど赤子の心が免疫を絶対に抑えないのと同じです。従って100%私の理論を理解し、信じることによって、自分の肉体の免疫を微塵も抑えることをしなかったからこそ100%自分の免疫の働きを発揮させ、このように簡単にリウマチを治してしまったのです。

 赤子の心は母親の愛情を絶対的に盲目的に本能的に信じています。つまり絶対的に母親の心を信じることは、とりもなおさず疑いすらせず気づきもせずに自分を信じていることであります。従って赤子は風邪のウイルスにはかかりますが、大病にはなりません。もちろん化学物質に対しては当然正しくアトピーをはじめとするアレルギーにはなりますが、心で免疫を抑えることは絶対にないので膠原病は一切起こりようがありません。つまり免疫の逆クラススイッチは絶対に起こらないのです。このような赤子の心を持ったこの患者さんがリウマチを簡単にクラススイッチし、IgGの世界をIgEにして、リウマチの痛みの症状を一瞬のうちに消し去ってしまったのは、彼女の心が一旦私を信じれば疑うことをしないという心の気高さを物語るものです。世界の全ての人が彼女のような赤子の心を持ち続ければ、お互いに心から信じあえることができ、永遠に争いも起こらず幸せな平和が続くでしょう。残念ながら全ての人々が20年前のこの患者さんの心のままであるのです。従って膠原病は満ち溢れ、戦争も永遠に続くのです。人々は自分の心を信じることができず、自分の免疫の働きも信じることができず、従って私の理論も疑われ、永遠に治る病気は治らずヤブ医者にだまされ続けるのです。残念です。

 世界中の他のヤブ医者どもは人類が38億年かけて完璧に作り上げてきた進化の賜物としての免疫を全く信じていないのです。神の領域というべき遺伝子の発現の結果生じる免疫の働きをまるで信じていないのです。この世で変えてはならない世界が唯一あります。それは遺伝子です。悠久の想像を絶する時間の中において作り上げられてきた生命の根源である遺伝子の働きを、傲慢で愚かな学者達は見掛けの症状だけを良くすれば学問をやっている気になっているだけです。まさにステロイドで一時的に遺伝子を変えることは何も病気を治していることではないのに、治した気になって事足れりとしている最悪の集団です。ステロイドを使えば使うほどあらゆる組織の幹細胞の遺伝子を変えることによって、おびただしい病気を生み出していることに気がついていないのがiPSを扱っている人たちの医学者集団です。

 ステロイドが遺伝子を変えることによって様々な病気を作っていることも明らかにできない現代医学が、再生医療という錦の御旗の下で世界中の医学者が遺伝子を変えようとしていますが、絶対に成功することはないでしょう。一時的に遺伝子を変えたところで、遺伝子に関わる病気を治すことは不可能でしょう。なぜならば変えられた遺伝子は必ず元に戻そうとする修復遺伝子が備わっているからです。修復遺伝子まで変えてしまうとまさに癌になるか、その細胞は死滅するかのどちらかでしょう。ましてや50~60年前から癌は、いわば遺伝子病であることがわかっており、この癌遺伝子をやっつけるために全世界の先進国はこぞって大金のみならず優れた学者を全力で投入しましたが、結局は癌撲滅は不可能だということが分かってしまいました。国家のみならず金儲けを第一と考える全世界の製薬メーカーも、癌を治す薬を作れば永遠に大儲けし続けることができる野心を持って癌制圧の薬を開発しかかったのですが全て失敗に終わっています。

 これは何を意味するかについて考えましょう。生まれつき人間が持っている癌原遺伝子を変えることはできないということであります。iPSの発見でラスカー賞をもらった山中先生に言いたいのですが、『遺伝子を変えるのだったら癌の遺伝子を変えることになぜ全力を注がないのですか?』と。再生医療に成功したところで知れていますが、癌遺伝子を変えたほうがノーベル賞を何百個ももらえるでしょうから。もちろん先ほど述べたように彼は皮膚の分化しきった基底細胞の幹細胞をiPSに変えたのではなくて、未分化な線維芽細胞をiPSに変えたに過ぎないことをラスカー賞を与えた審査員の学者はご存知だったでしょうか?山中先生はおそらく基底細胞の幹細胞はiPSに作成することに失敗したことを世間に公表していない可能性が大きいのです。

 癌は病気というのは元来間違いなのです。癌は人間を永遠に生かせないための神である遺伝子の知恵で作られたものなのです。つまり年を取ったら人間が死ななければならない寿命というものを設定したのです。これも生まれたときに組み込まれた癌遺伝子の発現に過ぎないのですから、何も癌は病気ではないので、癌になったからといって悲しむ必要はないのです。年を取れば私も含めて死んであげることが若い人たちに対する務めであるのです。

 それでは病気とはなんでしょうか?本当の病気というのは、人体にあってはならないものを排除しようとする免疫の正しい働きに過ぎないのです。病気そのものは異物との戦いに見られる正しい免疫の働きですから、病気を治すという言い方も間違っているのです。この世に人体にとって異物がない限り症状である病気は起こりえないからです。病気とは現象に過ぎないのであって、現象を恐れることは全くないのです。原因のない現象というのはこの世に一切ありようがないのです。全ての現象はその原因を処理するために生じる五感で感知できるだけで、見えない本質ではないのです。見かけの現象を起こす原因を探し出し、処理できないものであるときに初めて恐れるべきなのです。処理できる原因である限りは何も恐れる必要はないのです。病気の場合、その原因はまさに人間にとって異物であるのです。

 膠原病の全ての原因はリウマチも含めて化学物質なのであります。この化学物質をIgEで人体の免疫が処理する時にはアレルギーとなり、この異物をIgGで処理する時にいわゆる膠原病になるに過ぎないのです。

 ジェル-クームズ分類といって、アレルギー反応を発症機序によって4つ形に分類方法があります。実はこのアレルギーのⅠ型とⅣ型はまさにアレルギーそのものでありますが、Ⅱ型とⅢ型は膠原病といってもよいのです。膠原病という病理組織学的に1942年にクレンペラーによって初めて提唱された病気であります。一方このジェル-クームズ分類が発表されたのは1960年前後でありまして、ジェルもクームズも膠原病とアレルギーの概念も知っていたので、このときにひょっとすれば膠原病とアレルギーは結局は同じ病気ではないかと考えていた節があります。この頃は免疫学は現代と比べて比較にならないほど遅れていたので、人間にとって都合の悪い免疫の働きを膠原病をもひっくるめてアレルギーと考えていたとすれば、この分類の先見性は特筆に価します。

 この時代はIgE抗体も発見されていなかったので、IgG抗体が膠原病で用いられ、IgE抗体がアレルギーで用いられる武器であるということが分からなかったにもかかわらず、敵が同じであると見抜いている点は、今の医学者よりも優れているといえます。何十年前に分かっている事実を、進んだ現代の免疫学の知識を持っている医者が気がつかないのはなんとも皮肉なことです。つまりアレルギーも膠原病も、敵が同一であり、IgG抗体をIgE抗体にクラススイッチし、最後は免疫寛容を起こせば全てのアレルギーも膠原病も完治してしまうことを、現代の世界中のどんな医学者も知らないというのは医学の悲劇であります。専門馬鹿が多すぎるからであります。)

 

18年のリウマチ歴清算のとき、平成21年4月23日のこと。  左股関節の悪化で人工関節の手術しかないと思い、手術は納得できる病院でしたいと考えていました。PCで検索しながら何気なく目に留まったのが漢方医 松本医院のHPでした。

 (医者に漢方医も西洋医もあるわけはありません。ちょうど免疫に東洋免疫と西洋免疫がないように、真の医学は唯一で絶対なものです。医学とはあらゆる異物を処理するために絶対唯一の免疫の働きを解明する学問であり、この普遍的な絶対的な免疫は洋の東西を問わず、かつ過去現在未来を問わず、全ての人間に備わっているからです。ところが現代医学では漢方医や西洋医に分けてしまう風潮がありますが、これは医学者が無知であるからです。例えば、いわゆる東洋医学の発祥地である中国や韓国では、医者の国家試験の資格は中国医学と西洋医学に分かれるようですが、医学に無知であるのは日本の学者だけではなさそうです。

 免疫学が確立していない過去においてはこのような分類があっても仕方ないことだったのですが、現代のように免疫遺伝学まで解明されている時代においては全く無意味なことです。東洋医学の本場である中国においても私のようにあらゆる病気を治せる医者がいないのは、ちょうど日本が明治維新に際して何もかも西洋にかぶれてしまい、医学も西洋医学が最高で東洋医学が価値がないと廃棄したのと同じです。本来医学とは病気に関する学問であり、結局は病気を治すのが最終目標であります。病気を治すのは何も医学をやっている医者でもなくて、医者が使っている薬でもないのです。病気を治すのは患者自身の免疫であり、その免疫をヘルプするのが医者と薬に過ぎないのです。患者の皆さんに言いたいのですが、医者や薬よりも自分の免疫を信じなさい、と。免疫を下げる医者や薬を信じてはいけません。この世に免疫を上げる薬は一切ないと言っても過言ではありません。免疫は下げることは極めて簡単ですが、免疫が上がるのは刺激によってしかないということを付け加えておきましょう。さらに免疫を下げる心の邪悪さをなくしなさい。この患者さんのような人になりなさいと言っておきましょう。)

 何かに突き動かされるように自然に開いた瞬間、涙がドド~っと溢れてきました。自分でも訳が分からずとにかく後から後から出てくる涙をぬぐいながら松本医師の論文を読み始めました。

 (18年もリウマチで苦しんできた方が、しかも最後は手術しかないと思い込んできた方が、私のHPと出会って、このような心の動きを見せられたのは、過去にも未来にもこの患者さんひとりとなるでしょう。30年前に自分の病気を治すために京都府立医大に入り、その原因が分かり、人生に絶望し、しかしながら自殺する勇気もない人間が、曲がりなりにも医者になり、漢方との出会いがあり、頭痛と嗜眠病が軽減され、青春時代に激しい向学心を潰されてしまったのを、やっと徐々に取り戻し、仕方なく勉強を続けてきた挫折を20年も続けてきた人間ですから、このような私が、初めからアトピーやリウマチが治るなどということは言うまでもなくわかるはずはありませんでした。

 症状が出始めた頃は、あちこちの病院に診断治療を求めて行ったのですが、原因はどの医者も見つけることができませんでした。毎日生きるに耐えられず死を願望する真っ黒な青春時代を送ったのですが、このような20年間の鬱状態の中でも私は1錠も鬱の薬を飲んだことはありません。そんな薬は私の鬱の原因を取ることはできないとわかっていたからです。

 小学校5年に右目に当たった硬球のために、徐々に右目の視力が落ちていくと共に、右目の後頭痛が出始めました。勉強しなくても目で理解し覚えた能力が徐々に阻害されて勉強も続けられず鬱になったのですから、右目の正常な視力の回復と頭痛さえなければ全ては解決することが分かっていたからです。この時に病気を治すのは原因を除去することしかないというを、徐々に学習していたのでしょう。あの1個ボールが目に当たらなければ、素晴らしい青春を送っていたのにと何千回、何万回思ったことでしょう。もしこのようなときにお前の病気は治るといってくれた人がいたならば、私もこの患者さんと同じように、とめどなく涙を流し、感謝したことでしょう。しかしながら私にはそのような出会いはありませんでした。だからこそ自分で医者になったのです。医者になっても私の症状は続くでしょうから、未来に何の希望もありませんでした。ただ瞬間瞬間を生きていただけでした。その頃、映画界に田宮二郎というモテモテの最高の映画俳優がいました。今は亡き勝新太郎とコンビで素晴らしい娯楽映画を作っていました。今で言えば木村拓哉以上の存在でした。ところがこの田宮二郎が猟銃自殺をしてしまったのです。その原因は明らかにはされませんでしたが、見かけの華やかな銀幕の陰で鬱病で悩んでいたのでした。このような時代の寵児である田宮二郎が自殺したことは、私に大きな意味を与えました。私も医者になってその時にこそ本当に自殺しようと心に決めました。これが青春のロマンティシズムというものであります。自分がどんな理由でどれだけ悩んでいるかを知られずに次々と挫折を続けていたのにも関わらず、やっと手に入れた医者の資格を命と共に消滅させるというのは、あの当時の私にとってはまさにロマンティシズムの権化といっても良い思いでした。

 京都府立医大においても留年を繰り返し、やっと医者になったのですが、やはり死ぬことはできませんでした。私を愛してくれる母に対していつも死ぬ死ぬと言い続けましたが死ぬことはできませんでした。その頃私の姉の旦那も事業に失敗し、鴨居に縄をかけて首吊り自殺をしたのですが、その死体をおろす時に、自殺の悲しみよりも自殺をした勇気に対して私は感嘆したものでした。そうこうしているうちに医者になり、漢方の出会いがあり、漢方で眠り病も頭痛も徐々に良くなり、少しずつ残された向学心に火をつけて博士号も取り、少しずつ解明されつつあった免疫学を独学で身につけていったのです。その間、松本医院の診療の中では絶対にステロイドを使わない、その他あらゆる免疫抑制剤を使わないという徹底したアンチ現代医学を貫き通しました。アトピーの患者さんがいかなるリバウンドを起こしても、私についてくる限りは最後までステロイドを使わず責任を持って治していったのです。さらに喘息をはじめとするあらゆるアレルギー患者を一切ステロイドを用いずに治すことが可能であることがわかり、さらにリウマチをはじめとするあらゆる膠原病が治すことができるようになり、最後はあらゆる病気は自分の免疫で治すことができるように至ったのが現在の松本医学であります。もちろんその武器は漢方医学、中国医学でありました。

 実は独学の教科書は患者さんの病気そのものでした。ステロイドを止めることでどうなるかについても初めから分かっていたわけではありません。しかしながら最後までステロイドを絶対に使わないということを信じてくれた患者がついてきてくれました。様々な症状が出るたびに、なぜこのような症状が出るのか徹底的に勉強し始めました。理論と実践を交互にフィードバックしあいながら、病気の意味を深めていったのです。最後にはこの世には怖い病気は何もない、死ぬような病気は何もない、挙句の果てに病気は良いことだとも言える確信を得ることができたのです。もちろん病気を治すのは患者自身であり、薬でも医者でもないということは自明の理であり、これほど簡単なことも他の医者は誰も気づいていないこともわかったのです。

 なぜ私が徹底的に松本医学を追究できたのでしょうか?それはおそらく私が死ねなかった理由は、私の持っている遺伝子が生み出す生命力が死にたいという願望よりも強かったためであります。同じようにどんなリバウンドの症状が出ても、それはあくまでも生命力の源泉である遺伝子の発現であるわけですから、症状で人が死ぬことはないという自然な確信があったからだと思います。もっと具体的に言うと、呼吸ができている限りは死ぬことはないという確信を自然に持っていたからだと思います。つまりこのような呼吸ができないという事態が起こらない限りは、必ず病気は治るという確信に至ったのです。つまり人間の免疫を信じ、遺伝子の発現を信じたからです。病気は免疫の正しい働きの結果出現する症状であり、まさに人間の命を死から守る戦いであるに過ぎないということに、いつの間にか気づいていたからだと思います。

 人間の心は邪悪さで満たされていますが、肉体は生き続けることだけを望んでいるのでありますから、なぜその症状が出るのかという原因を突き止めれば、いかなる症状も恐れる必要はないということが分かったのです。つまり、その原因はただ2つ、ウイルスと化学物質であるということが分かったのです。これが松本医学、いや本当の医学の真髄であるのです。病気を治すのは免疫を上げることによってしかできませんし、この免疫の力を全ての人間は生まれたときに遺伝子に書き込まれているのです。皆さん医者や薬を信じてはいけません。自分の免疫を信じなさい。と同時に免疫を抑えるような邪悪な心を捨てなさい。肉体の免疫を上げるやり方は私が教えてあげましょう。)  

 免疫は押さえてはいけないこと。IgG抗体からIgE抗体へクラススイッチすること。サプレッサーT細胞の存在とメカニズムなど、どれもが口々に自然に帰るんだよと話しかけてきます。医者が作り出す医原病のことは最も納得できました。なんせ今の私がそのものだったからです。(この4行が私の医学の全てです。この患者さんは隠された物事の本質を簡単に述べてくれました。よほど頭の良い方です。この世の真実は常にシンプルです。頭のずる賢い人たちは医学者も含めてでありますが、シンプルな真実を覆い隠すために物事を常に複雑にしています。美辞麗句を並べて無知な大衆をたぶらかせます。現代の医学はこの4行で尽きる話を、権力と富のために嘘800を並べています。この悪しき中枢にいる人たちが医学会のボスたちです。)

 しかし医者だけが悪いのでしょうか。違います、一番はやはり私自身の心に原因があるのです。そしてリウマチと共に生きることを選びました。そう捉える方が自然でした。

 (肉体の痛みを取ってもらいたいと思うのは万人全て共通であります。この思いに付け込むのが医者であります。ステロイドをはじめとする免疫抑制剤や鎮痛剤は一時的な麻薬であるということを知りながら、医者達は日々金儲けの為にその場その場の痛みを麻薬で取り、治る病気を治らないようにしているのを患者に伝えません。この患者さんはこのような麻薬医学を告発せずに、その麻薬を求めた自分の心を責めています。松本医学が世界を制圧すればあらゆる病気が治ることまで、この患者さんは私との出会いまでは知る由もありません。人を責めても怒りが募るだけで、ますます心の痛みが増えるだけで肉体の痛みと同時に2重に苦しまなければなりません。それを解決するためにこの患者さんの心は自分を責めることになったのです。これも心が肉体を支配する一例と言えます。自分の心を責めることは、結局は事実を受け入れ、諦めに通ずるものであります。人間は不思議な存在で自分の肉体の苦しみを自分の責任であると考えることで心が安らかになります。なぜでしょう?他人を責める限りは、その他人がその苦しみの責任を取らない限りは心はいつまでも憤怒の苦しみで心は休まりません。しかしながらその責任は自分にあると納得すれば他人に対する怒りはなくなります。それでは自分の心を責め続けることに置き換えるだけであって、今度は自分が自分を責め続けるという心の苦しみはどうなると思いますか?ここで利己的な遺伝子が登場することになります。利己的な遺伝子は自分自身を責め続けることを嫌うようになっているのです。それは利己的な遺伝子は他人に対しては厳しいのですが、自分に対しては甘くなっているのです。つまり、自分に対しては甘えを許し、厳しさがなくなってしまうのです。例えば人間は生まれつき他人より劣る所をいくらでも持っています。例えば醜い顔とか劣った才能とか劣った身体能力とか頭の悪さもすぐれた他人と比べると、それこそ認めたくない部分は山ほどあります。しかしながら全ての人間はそのような出来損ないの部分を完全に受け入れ、心の葛藤をやめてしまって平穏な生活ができています。それは受け入れなければ利己的な遺伝子は生き続けることはできないからです。そうでなければ全ての人間はコンプレックスで自殺せざるを得なくなってしまうからです。つまり利己的な遺伝子は常に自分に対して甘く自分の持っている劣等性を喜んで受け入れているのです。この甘えが苦しみの原因が他人のせいではなく自分のせいだと納得すれば心が安らかになる根拠です。このようにして心が肉体の苦痛を支配することによって、心が肉体の苦しみを許すことによって葛藤するのをやめることができるからです。というよりも、とどのつまりは多くの苦しみは心で感じるものでありますから、感じる自分の心が誤っていると考えれば、心は楽になるのです。)

 ステロイド注射で狂わされた60兆もの肉体細胞達はその仕事をこなしました。そして私の体が作り出したステロイドにも文句も言わず休むことなく働き続けてくれていました。私と思っている器は細胞の塊にしか過ぎないということを強く感じました。しかも自分が働いてこの体を維持しているのではなく肉体細胞達なのだということを忘れてはならないと思いました。(使ってはならないステロイドを使うことによって、肉体の細胞はステロイドを受け入れて、肉体を生き続けさせているという意味で書いておられるのでしょう。自分を生かすために自分の肉体の細胞は無理な仕事もやってくれているというわけです。)

 松本理論は実に単純で何かしら爽やかなのです。本物は単純だということは心を見るなかで知っていましたから、医学用語がさっぱり分からずとも伝わってくるのです。それを私の心はキャッチしました。医学の真実がここにあった、私はこの時点で松本理論を信じ「リウマチは治った」と強く思いました。

 (この言葉はすごいです。松本理論という書き方をすると何か私が真実を離れて独自の自説を述べているように思えますが、この患者さんも分かっているように、真実以外の何者でもない理論が松本理論なのです。つまり医学者達が書いている医学の教科書や巷に溢れている医者の書いたリウマチの理論は全て間違っているのです。しかし学会で皆で認め合った理論が真実であるように思い込んでいるだけで、真実のために書かれているのではなくて、医者や製薬メーカーの利益のために書かれているに過ぎないのです。松本理論が世界を席巻すれば、まず製薬メーカーがつぶれます。もちろん数多くの医者が私も含め失業することになるでしょう。もちろん病院もどんどん不必要になってしまうでしょう。言うまでもなく世界中の医療費も現在の10分の1以下になってしまうでしょう。となれば、第一義的に金を儲けるための経済界はどうなるでしょうか?今でも不景気です。毎年毎年世界中で何百兆円という医療費が無駄に費やされています。世界中の薬の売上高だけで80兆円です。しかし、そのお金が世界中に流れなければ世界の経済はどうなるでしょうか?1929年の世界恐慌に負けない大恐慌が訪れることになるでしょう???ワッハッハ!)

 特に強烈に心に残ったカ所があります。 「精神的葛藤(ストレス)に対して知らぬ間に副腎皮質を刺激してそれに耐えるためにステロイドホルモンを出して免疫を抑え、リバウンドが生じリウマチになった」 (この指摘もなかなか的確な指摘です。これもこの患者さんが長い間『意識の流れ』で気がついていたからこそすぐに共感できたのでしょう。これもこの患者さんならでこその言葉です。世界中の医者もこの事に誰も気がついていません。IgEで処理すべき化学物質を免疫を抑えている間に、IgGがIgEにクラススイッチできなくなり、IgGにとどまってリウマチになり、さらに心の葛藤が続くとIgGの世界で免疫が抑え続けられて、その後免疫が正常に戻る時にリバウンドすることで、IgGの世界の膠原病が激しくなるということもこの患者さんは自己の体験で分かっておられたのです。なんという民間の優れた医学者というべき人でしょう。現代の免疫の最大の敵は実はウイルスではなくて現代文明が作った化学物質という異物です。心が免疫を抑えることによって、アレルギーで排泄すべき敵が膠原病になってしまうのです。これからのグローバルな世界はますます生きていくために必要なお金を儲けるためにストレスが増えていきます。このストレスが免疫を抑え続け、膠原病がどんどん増えていくでしょう。ストレスのない幸せな世界から人間はますます遠ざかっていくでしょう。残念です。)

 なぜ私はリウマチになったのか、勿論自分が決めてきたことなのです。間違いはありません。しかしリウマチでなくとも他の病気でもよかったんじゃないかと疑問でした。

 (この疑問を発するこの患者さんは、またまたすごい人です。現代医学は医学という学問に値しません。学問は常に真実以外に求めるものはありません。曖昧な説明や原因が分からないなどという症状はこの世にはないからです。にもかかわらずリウマチを自己免疫疾患などと言いながら、どうして自己免疫疾患が起こるのかについては言及しません。私は既に自己免疫疾患はあり得ないということはここに論証していますが、愚かな学者は常に嘘をついています。さらにいわゆる自己免疫疾患といわれる膠原病そのもので死ぬ人は誰もいないのです。にもかかわらず膠原病で死ぬのは、ステロイドをはじめとする不必要な薬という様々な麻薬や毒薬を入れ続けるからこそ、間質性肺炎や腎炎を起こして死に至る病となったりまた免疫を抑えてしまうので感染症になりやすくなって死を招いてしまうのです。また、余計な手術をして失敗したりして命を落としてしまうことになります。最近新聞で報道された奈良の山本病院のような良性の肝血管腫を悪性の癌だと故意に診断し、金儲けのために慣れない院長が無理やり手術をして患者を殺すというような事例は他にもないとは言えません。この事例も正直な看護婦が密告したからこそ表に出ただけであり、資本主義医療というのは多かれ少なかれあちこちで行われていることです。残念です。

何回も繰り返しているように、膠原病は人体に入り毛細血管から膠原腺維の多い結合組織に漏れ出て沈着した化学物質を排除する戦いに見られる症状に過ぎないのです。だからこそ先ほど述べたように膠原病はジェル-クームズのアレルギーの分類の中のひとつとされているのは当然のことなのです。この化学物質が人体の命を奪うほど大量に入れば、膠原病自身だけで死に至ることはあり得ますが、日本は中国と違って得もしないのに化学物質を大量に入れる会社はないのですから、起こりようがありません。ただ、化学物質との戦いが関節で行われればリウマチといっているに過ぎないし、皮膚の結合組織で起これば尋常性乾癬や天疱瘡と勝手に名づけているだけであり、数多くの結合組織でその戦いが広がればSLEやMCTDと好き勝手につけているだけで、病名は病気の原因や治療には関係ないのです。膠原病は正しくは化学物質をIgGで処理している症状に過ぎないので、怖がる必要はないのです。医者は膠原病を見つければ鬼の首を取ったように患者を怖がらせ脅かしますが、そのために患者は心の葛藤を背負って心の安寧を失い幸せを失い、さらには心が免疫を抑え、新たなる病気を自分で作るようになってしまうのです。)

 だから病気は癌を除いて二種類しかない、病名などはなんでもいいという的確な答えはとても心地よかったです。松本理論は医学博士でなくても頭脳明晰でなくても普通のおばちゃんの私でもその真髄にかすかなりとも触れさせてもらえる場でした。

 (実は病気とは何かについて大医学者に聞いても、せいぜい“健康でない状態”と答えが出るだけでしょう。逆に健康とは何かと問えば、再び“病気でない状態”という答えが関の山でしょう。どの医者も正しく病気も健康も定義できないのにもかかわらず、朝から晩まで世界中は健康・病気とがなり立てています。

 古来、人類は普通でない都合の悪い症状が出て初めて病気となり、ただ事ではないと考え、その症状を除去することが病気を治すことだと考えてきました。そのような症状を起こす原因は何かを見つけ出すには、あまりにも人類は長い間無知であり続けました。19世紀の終わりに初めて病気の原因は細菌であるということが分かり、細菌に対して様々なワクチンが作られ始め、病気の原因はなくなったと考えた時代もありました。ところが細菌以外に病気を起こす原因が分かり、それも新たにウイルスであることが分かり、これに対するワクチンも作られ、再び人類は病気から開放されたと考えた時代もありました。と同時に、細菌に対してもペニシリンなどの抗生物質が作られ、ますます人類は病気に打ち勝ったと考えました。

 ところが、文明社会が発展するにつれて、化学物質に対する免疫の戦いであるアレルギーや膠原病が増えだしたのです。ところがこのアレルギーや膠原病に対して、医学者達は患者の遺伝子が悪いと言いだしました。従ってアレルゲンに対しては人体は勝手に過敏に反応しているので人間の免疫が悪いと言ってみたり、膠原病に対しては自分の構成成分に対して人間の免疫が戦っている自己免疫疾患だと言い始めました。

 実は人体にとって不必要な化学物質を入れない限りは人間の免疫は異物と認識する必要がないので、戦いを始めることは絶対ないのですが、化学物質を非難することは人類が営営と築き上げてきた文明を否定することになるので、人間の免疫の遺伝子を攻撃し始めたのです。ここで文明社会とは何かをちょっと考えてみましょう。一言で言えば、天然には存在しない化学物質を科学の力によって作り出し、人間の快楽を高めている社会と言えます。先進国とはまさに化学物質を最大限に新たに作れる能力を持っている国と言えます。この化学物質が実はアレルギーや膠原病の原因となっているのです。従って先進国ほど人類が苦しんできた感染症が少なく、アレルギー・膠原病が多いのもうなずけます。

 人間の遺伝子は38億年の生命の進化の中で作られてきた絶対的な神といってもよいのにもかかわらず、ここわずか200年前後の科学技術の発達によって作られた文明の産物である異物である化学物質を絶対視してしまったのです。しかも最後に残った病気であるアレルギー・膠原病を治すこともできないのに、人間の免疫が悪いといって人間の遺伝子まで攻撃する化学物質である薬という名の毒薬を作って、新たなる化学物質医原病をどんどん作るので、ますますアレルギー・膠原病が増えているのです。

 さらにウイルスや細菌による感染症はワクチンと抗生物質によって死ぬことはなくなったので、寿命が延びました。するとまず癌が増えました。と同時に成人病も増えてきました。成人病は食欲に任せて必要なエネルギー以上に摂取した食物が人体にたまり生じるものですから、これは人類が勝手に作った病気でありますから、食べなければ正常に戻りますから、怖い病気では決してありません。さらに癌は遺伝子の命令ですから、病気でもなんでもなく、年寄りが癌で死ぬのは当たり前のことであり、恐れることはないのです。遺伝子の命令により生き死にが決まるわけですから、癌にならないで生きていることと、癌になって死ぬことは同じことだといえます。予告しておきましょう。いずれにしろ私もいずれ癌で死ぬでしょう。皆さん、私が癌にかかって死ぬ時には喜んでやってください。こんなうるさいおしゃべりな男が亡くなって世の中も静かになると褒めてやってください。最後に残された遺伝子病がありますが、生まれつき遺伝子の異常があり、正常な生活ができない病気の遺伝子病こそ最も悲しむべき運命でしょう。私は遺伝子は神だと口にしますが、まさに生まれつき持っている遺伝子病は変えることができない悪い神としか言いようがありません。

 このように病気の原因を考えていけば症状などというのはどうでもよいことがおわかりでしょう。さてここで再び現代のもっともよくみられる感染症とアレルギー・膠原病のふたつの病気について、もう少し深く考えてみましょう。私は現代の病気は原因から考えると感染症とアレルギー・膠原病の2種類しかないことを説明しました。つまり現代人、とりわけ先進国である日本人の体に入ってくる異物は、ウイルス・細菌と化学物質しかないからなのです。この2種類の原因物質が人体に入らない限りは免疫は排除する戦いを開始する必要がないのです。

 古来からこの免疫とウイルス・細菌との戦いに見られる症状を人間は病気といってきたのです。いわゆる病気の症状は原因もなくて起こるわけではないのです。そのことがここ20年来、免疫の遺伝子のレベルにまで明らかにされてきました。にもかかわらず、医者達は症状を病気と言い続けているのです。それはなぜでしょうか?医者だけが体の中の免疫の働きについての知識を独占しているからです。しかも症状さえ取れば医療に愚かな患者は満足するからです。さらに感染症を起こすウイルスや細菌は殺す以外にないことは医者も知っていますが、アレルギー・膠原病の原因である化学物質とは共存する以外にないということを世界中のどんな医者も知らないからです。免疫は化学物質との戦いは共存する以外にないということを知るまでは症状が出続けることを知らないからです。つまり、化学物質とは免疫寛容を起こすことによって初めて共存することができるということを知らないからです。人体の免疫が免疫寛容を起こすまでは、人体の免疫は戦い続けるのです。症状はあくまでも免疫が異物と戦っている勇敢な戦いであり、戦いであるが故に不愉快であるのです。いわば免疫は殺すか共存するかの戦いに全力を投入し頑張り、殺すものは殺し、共存できるものは共存できるまでは戦い続けるのです。この免疫の頑張りに医療は水をさしているのです。異物である化学物質を手助けし、命を守ってくれる人間の免疫を破壊しているのです。現代医学は戦いの最後に見られる、東大名誉教授である多田富雄が発見した免疫寛容という簡単な真実を無視し、一時的に戦いだけをやめさせる薬は作り投与するのですが、同時に免疫寛容を起こす働きも起こさせないようにしているのです。

 どうしてこのような間違った医療がいつまでも続くのでしょうか?それは免疫を助ける薬は永遠に作ることはできないからです。ただ免疫を潰す薬はいとも簡単に作ることができ、そして麻薬のように患者を一瞬にして楽にさせることができるのですが、永遠に患者は化学物質と共存できなくなり、最後は医者の投与した毒薬を一生飲み続けなければならなくなってしまうのです。なぜならば薬をやめることは快楽を奪い取られるのみならず、リバウンドという激しい苦痛にさいなまれるからです。最後の最後は薬という毒薬で新たなる膠原病になり、命を失うこともしばしばみられるのです。)

 肉体生命の単純さ、単純なゆえに間違ったことを許さない厳しさ、心の世界と一緒でした。上から物を落とせば下に落ちる、免疫を下げれば病気は治らない、真実は誰でも分かる簡単なことだったのです。

 (私は常に思っています。学者は頭が良い人たちの集団です。単純な真理をこてこてこね回して複雑にする優れた頭脳を持っていると。そして常に真実を大衆から遠ざけていると。とりわけ日本のような経済的にも教育的にも社会的にも成熟しきった国において、最後に唯一残された独占できる専門家集団は何だと思いますか?資本主義社会では権力や権限を独占できる人たちがお金を稼ぐことができます。そのために野心と能力のある人たちは資格を求めます。以前は、司法試験であり、公認会計士試験であり、歯科医師や医師国家試験であります。ところがアメリカのような国にするために弁護士や公認会計士が増えすぎてしまいました。歯科医師は10万人を超えるようになり、過当競争となり独占の一角が崩れてしまいました。ところが医者は30万人もいますが、まだまだ足りないと言われだしました。他の先進国に比べて人数が少ないとかGDP比に対して日本の医療費は少ないとか言われて、最近医学部の定員の数を増やしました。世間が不景気不景気と言いっていますが、製薬メーカーや病医院や医者は不景気には関係なさそうです。なぜでしょうか?答えは簡単です。病気を治さないどころか、病気を作っているからです。

 この事実を本能的に知っている偏差値の高い優秀な学生は、医学部を目指します。病気の真実を知っている私から言わせると、病気を治すのは医者でもなく薬でもなく、自分の免疫であり、病気を作っているのは医者と薬ですから、医者を増やすのは全く理解を超えています。世界の医学はアメリカの金儲け第一主義の資本主義医療ですから、これからもますます病気を作っては薬を増やし、医者を増やし続けていくでしょう。

 とりわけ偏差値の高い医学部の学生たちは理数科が得意であります。理数科ができないと京大医学部や東大医学部は絶対に合格できません。しかしながら断言すれば、人体の免疫を理解するのに、数学や物理はいらないのです。人体の免疫は数学や物理とは違って、感情で動くものです。つまり心で動くものです。数学や物理は頭で解くものであり、決して心では解けません。一方、心はホルモンで支配されるものです。医学生に必要なのはただ一つ、このようなホルモンの働きを支配する免疫の遺伝子を素直に理解する頭だけです。つまり人体の働きを変えるための頭脳もいらないし、人体の働きを変える薬を作る頭もまるで必要ないのです。絶対的善である遺伝子の働きだけを赤子のように徹底的に素直に認め、理解し、それを患者に教育し、病気を治すのは患者であるということを教えればよいだけです。病気の原因と経過と心の持ち方をあるがままに教育するだけでよいのです。

 例えばお母さん方が育児で困られるのは、子供が熱を出すときです。現代の日本では熱が出る子供の病気は99%風邪ウイルスによってでありますから、熱が出ているのはウイルスと戦っているから一晩様子を見なさい。その間赤ちゃんの体を冷やさないで風呂にも入れないで、お乳をたっぷり飲ませなさい。母乳には免疫を支える栄養素がたっぷり入っているうえに、分泌IgA抗体という言わば生きた最高の抗生物質も含まれるうえに、スキンシップを通じて赤ちゃんが安心することでストレスもなくなるから、普通に免疫のある子供は自然にウイルスを自分で殺してしまうから安心しなさい、と教えてあげればよいのです。熱性痙攣などがない限り解熱剤は使わないで下さいと。万一、二次感染のために川崎病や腎炎になってはいけないので、抗生物質も熱があれば飲んでください、と教えてあげればいいのです。さらに漢方が飲める子供には、免疫を上げるから漢方煎じ薬を飲ませなさいと。

 ついでにインフルエンザについて述べておきましょう。タミフルやリレンザは、日本が世界の70%以上を使っています。これも奇妙な話でありますが、タミフルよりも遥かに免疫を上げる漢方があることは既に実証されております。とりわけ煎じ薬は苦さの故に、子供たちの免疫を上げることができるのです。この世に取り返しのつかない病気の原因というのは滅多にないから、心配することはないことを母親に十分教育することが大切です。

 私は過去24~25年間の開業医として何十万人のあらゆる症状を持った患者さんを診てきましたが、この世に恐れるに足る病気の原因は全くないと断言できます。原因不明でかつ人の命を奪う病気などというのは日本にはないと断言できるようになりました。このように患者に安心を与えることによって免疫が上がり、病気も治りやすくなるのです。病気は感染症かアレルギー・膠原病か成人病の3つしかないのです。)

 学びを知る前の私は子供の問題、離婚、仕事、異性とのトラブルなど本当に多くのストレスをかけ続けていました。特に子供の問題では何度も鬱になりいつ死んでもおかしくない状態の日々を過ごしていました。子供はただ大いに遊び、楽しいことを見つけては仲間とはしゃいでいただけなのに、私は世間の常識に縛られ子供までも型にはめようとしていました。本来持ち合わせた子供の純粋な心は知識ばかりを詰め込んだ頭でっかちな考えに従うはずもなく、私はたったひとりの子供すらほとんど放棄していた状態でした。その子供のおかげで学びに出会いストレスから解放され心が緩んでリバウンドしリウマチになったのでした。

 (現代は差別が許されない時代だといわれます。ところが知能が世界を支配しています。試験というのは全て差別であるのにもかかわらず、まるで差別とは無縁のような態度を世間は装います。この患者さんが子供さんのどんな具体的な問題で葛藤されたかは聞いていませんが、やはり受験勉強に関係があるのでしょう。私有財産制に基づいた資本主義国家では、より富を生み出すために好きなように国家は会社や家庭を支配し続けます。

 私も中学2年生の時にかわいがってくれた担任の先生が夏休みに私をこっそり呼んでくれて、密かに耳元で日直の夏のある日に囁いてくれました。『あなたは知能が極めて高いから、私のお兄さんのように東大法学部に行くことができますよ』と。その頃は毎日毎日が天国であったので、東大がどうの、京大がどうの、というのは私はあまり関心はなかったのですが、さらに私のナルシシズムに火をつけてくれました。東大や京大に入れば、一番偉い人間になれると囁いてくれたのです。結局私も長い間思い通りに行かずに挫折し続けたのですが、やはり競争社会において最高の学歴を持つことが人間を支える最大の武器であるという考えから今も逃れることはできません。それが資本主義においては富と権力と権威を獲得する最も保障された道であるという思いは今なお取り付いています。今なお、64歳という年寄りにもかかわらず勉強をし続けているのは、青春時代の敗北感によるコンプレックスと傷ついた負の優越感が今なお持ち続けている向学心のエネルギーの源泉になっているのかもしれません。20年間の鬱状態も結局はトップを続けられなかった為に強いられた不本意な事態だったわけです。

 人間が生きている限りはストレスから逃れることはできません。ストレスの重圧の為に自殺せざるを得ない人もいるでしょう。私のように自殺をせずに再び人生をやり直している人も沢山いるでしょう。たとえ社会主義や共産主義になっても様々な人間関係で葛藤は永遠に続くでしょう。だからこそ心の病である精神病が増え、心が免疫を抑えることによって生じる膠原病もますます増えていくでしょう。こんな時にこの患者さんが属しておられる『意識の流れ』で勉強されるのもひとつの道しるべを与えてくれるかもしれません。また宗教に走る人もいるでしょう。心が肉体を支配する高みまで上ることができたと思っても、実は思い込みに過ぎないこともあるでしょう。常にこの患者さんのように移ろいやすい心を常に省察し続けることによってはじめて心が免疫を高めることができるのです。この高みに上るのにこの患者さんでも20年かかったのです。)

 あの当時の私を支えてくれていたのが実は自らが作り出しているステロイドだったのだと松本理論で教えてもらいました。ストレスに負けないように耐えてくれていたのです。私が元気になるのを一番に待ってくれていました。苦しかったあの頃、死のうと思っていたあの頃を必死で支えてくれていたのでした。私は信じがたい真実を知りただただ号泣でした。

 (この患者さんにかかればどんな難しい理論も簡単に解読してくれそうです。なぜ人間に免疫を抑えるステロイドが必要であるかを簡単に見抜いてしまいました。人間にとって異物は肉体だけではありません。心の異物というものがあります。心が認めたくない嫌なことは日々溢れかえっています。嫌な思いを跳ね返すためには跳ね返す力が要ります。この力は肉体が作る副腎皮質ホルモンであるステロイドホルモンが与えてくれるのです。手ごわい肉体の異物と心の異物の2つの敵と同時に真正面で戦うのは無理であります。借金取りと風邪の2つの敵に対して戦い続けたり、東大受験と風邪と同時に戦うのはいずれにも力を出し切れません。2つとも負けることがあります。心の敵よりも本当に怖い敵は風邪のウイルスであります。風邪のウイルスを殺さなければ肺炎で死んでしまいます。一方、借金取りは借主を殺してしまえば元も子もなくなります。東大受験はどうしても東大に行きたければ浪人すればよいだけです。

 ところが肉体がステロイドやアドレナリンを出すことができなければどのような結果になるでしょうか?人間の肉体のみならず、気力さえもでなくなり、鬱になってしまうのです。この患者さんがステロイドが自分を支えてくれたと言っているのは、まさにステロイドが心が鬱にならないように支えてくれていたのです。

 肉体の異物は本当の敵は細菌やウイルスであります。これらの敵は常に体に侵入するものではありません。昔ならば不衛生なものを食べれば様々な細菌が進入したこともあったでしょうし、ウイルスもせいぜい寒い冬にしか人体に侵入しません。ところが一方、人間が社会生活を営むようになってから、人間同士の地位の取り合い、男女の取り合い、物の取り合い、数えればキリのない戦いを人間はし始めました。必ず思い通りにならないことが頻出します。この戦いに心が負けてしまいますと鬱になります。社会生活ができなくなります。敗北者として馬鹿にされるのみならず、さらに人間としての弱さを指摘され、ますます心は沈んでいきます。馬鹿にされても無視されても、なにくそと頑張らせてくれるのが、まさに戦いのホルモンであるステロイドホルモンやアドレナリンなのであります。やっと心を立て直して生き続ける状態が確保されます。その時、細菌やウイルスが体内に入ったらどうなるでしょうか?ステロイドやアドレナリンで心の敵と戦っている間は免疫が抑えられているはずなのに、その間、人間の免疫はこれらの肉体の異物に対してどのように対処できるのでしょうか?

 実はステロイドで免疫を抑えるということの意味についてもっと具体的に説明しましょう。ステロイドは漠然と免疫を抑えるという言い方をしますが、実はこの言い方は間違っています。ステロイドが抑制しているのはリンパ球の働きであるのです。リンパ球は高等脊椎動物だけが保有している極めて高度な遺伝子を持った免疫細胞なのであります。このようなリンパ球は後天免疫細胞、あるいは獲得免疫細胞と言われます。ところが免疫細胞は実はリンパ球だけではありません。下等脊椎動物やそれ以下の生物が持っている先天免疫に属する免疫細胞がうようよいます。その代表が好中球、好酸球、好塩基球、大食細胞、NK細胞、樹枝状細胞、濾胞性樹枝状細胞などであり、細胞ではありませんが免疫の働きを有している蛋白である補体であります。この補体は極めて大事な先天免疫のメインプレーヤーであり、7億年前に進化して生まれたといわれるウニも持っているものです。ほかに皮膚や粘膜のバリヤー、外分泌液の中にあるリゾチームなどであります。これらは別に自然免疫とも呼ばれます。これらの先天免疫はステロイドによって影響を受けにくいのです。

 60兆個の人間の細胞の中に、これらの先天・後天免疫細胞はトータルで2兆個あると言われます。免疫を勉強すればするほどわかりますが、私達は免疫といえばすぐにリンパ球のことを考えますが、実は先天免疫がなければ、例えば補体が作れないとか、好中球が作れなければ、それこそ簡単に細菌やウイルスで死んでしまいます。ウイルスも実は人体の細胞に入らない限りは増殖もできないので、人為的に細菌ウイルス化学兵器として大量に人体に入れない限りは、人体の細胞に入ることはできないのでそんなに怖い敵ではないのです。細胞内に入って増殖するのに数日間かかりますから、その間ストレスホルモンであるステロイドで抗体を作ることができなくてもそんなに怖くないのです。しかも心のストレスがとれてしまうとリバウンド現象があり、リンパ球が急に増え続けてウイルスに対する特異的な抗体が1週間以内にできて簡単にウイルスをやっつけることができるのです。このように考えると人間が自然に免疫を抑えた後にリバウンドが起こるのは皮肉ではありますが非常に合目的だと思いませんか?

 ついでですから、面白い話をしてあげましょう。このリバウンド現象を利用し、自分の病気を治して日本一金持ちになった男がいます。ソフトバンクの孫正義社長です。彼は若い時にB型の慢性肝炎ウイルスで悩んでいました。この肝炎ウイルスを肝臓から駆逐するために大量にステロイドを投与し、一挙にステロイドを抜くことによって激しい免疫のリバウンド現象を起こさせて、肝臓からウイルスを駆逐することに成功したのです。もちろんこのリバウンド現象は肝臓に劇症肝炎を起こし、死ぬこともあるのですが、彼は勇敢にもこの治療に挑戦し、完全に肝炎を治してしまったのです。元気を取り戻した孫社長のその後の活躍ぶりはあえて述べる必要もないでしょう。

 ただ、ステロイドを外部から入れると問題は全く異なってきます。例えば今インフルエンザが猖獗を極めていますが、日本では2000万人かかって、死んだ人はたったの100人です。しかもこの人たちは人為的にインフルエンザにかかる前からステロイドを投与されたり、免疫を抑えてきた人ばかりです。ストレスのためにインフルエンザにかかって死んだ人はまずいないと考えられます。

 さらにもっと面白い話をしてあげましょう。ストレスの最中にステロイドホルモンで免疫を抑えている間に実は、好中球、好酸球、好塩基球、大食細胞、NK細胞、樹枝状細胞、濾胞性樹枝状細胞、補体などの先天免疫系の細胞は着々と侵入者の敵についての情報をしっかりと溜め込んで、後天免疫のT細胞やB細胞に情報を伝える準備をしているのです。ストレスが一瞬でも解決し、心が穏やかになると、すぐさまリンパ球の働きは回復し、自然のリバウンド現象が起こり、リンパ球が仕事ができやすくなると、その情報をたっぷりとTリンパ球やBリンパ球に伝えるのです。このように心の不幸が人間の体の免疫に一時的に悪影響を与えても、実際は後天免疫が先天免疫の働きをこっそりと補っているのです。ましてや現在の感染症の原因は風邪のウイルスとヘルペスウイルスだけですから、長期に外部からステロイドを放り込まない限りは死に至る感染症になることは滅多にないのです。このような意味でも人類発祥以来、人間の最大の敵であった感染症は怖い敵ではなくなっているのです。この事実を私は知っているからこそ力強く『怖い病気はない』とか『死なない限り病気は治る』と言い続けることができるのです。

 それでは他に何か怖い敵がこの世にいるでしょうか?感染症以外に他に何か怖い病気があるのでしょうか?実は他には何もないのです。せいぜい化学物質だけなのです。なぜ化学物質が怖くないかというと、農薬をはじめとするあらゆる化学物質を人体に投与する量が法律的に決められているからです。その範囲内での化学物質は絶対に人を殺すことがないということが保障されているのです。それでこの化学物質が起こす症状、つまり病気はアレルギーであり、膠原病だけなのです。この患者さんも本来はアレルギーになるべき人だったのですが、心の葛藤により心を守るために彼女の言うように肉体がステロイドを出して守っている間に、代表的な膠原病であるリウマチになったのです。このこともこの患者さんは百も御承知なのです。ところが医者は膠原病で絶対に死ぬことはないのにもかかわらず、さらに外部からステロイドを大量に放り込み、治療と称して悪事を続けているのです。許すことができると思いますか?きつい言葉ですが使うのを許してください。ワッハッハ!)

 昼に読み始めた松本理論は私の中でエネルギーとして取り込まれ夕方まで一滴の水も飲まずに読み続けました。(すごいですね!私のHPをこれほど感動を持ち、かつ情熱的に、かつ知的に、かつ飲食を忘れて読んで頂いた患者さんは未だかつてありません。彼女が心も頭も私と同じレベルであったからでしょう。世界中の患者さんがこの患者さんのようなレベルにおられれば、この世から膠原病もアレルギーも一切消え去ってしまうでしょう。しかしそうなれば世界中の製薬メーカーがつぶれ、世界中の医者が失業してしまうでしょう。ワッハッハ!もちろん私もです。というのは私の患者さんは他の医者に病気を作られたことを気がついて来られ、医原病を治すのが私の仕事ですから、医原病がなくなれば私も確実に仕事を失うでしょうから。ワッハッハ!)

 平成21年4月28日、雪解けの日はついにやってきました。心の真実と医療の真実、私は両方の切符を持って主人と姉との3人で松本医院を訪れました。

 (真実とは一体何でしょうか?真実とはあらゆる条件、時間、空間を超えて永遠に変わらない不滅の誰もが求める普遍的な事実であります。それでは心の真実とは何でしょうか?時、空間を超えて永遠に幸せな心の状態です。果たしてそのような永遠の幸せがあるでしょうか?あるのです。一言で言えば、人の喜びを自分の喜びに感じられる心の状態です。それにより自分も喜び、他人も喜び、世界中の人々の心が幸せになることです。そしてその心の喜びが人間の免疫を抑えない状態が続くことです。この心の状態は現実を変えなくても、持ち得る心の状態です。地位もお金も権力も名声もなにも必要としないので、極めて簡単なことなのです。しかし残念ながら実際は極めて稀な心の在り方なのです。

 それでは医療の真実とは何でしょうか?人間の免疫の遺伝子の命令に反することをしないことです。つまり遺伝子の働きを素直に理解し、それに基づいて遺伝子の働きの手伝いをすることです。既に述べたように、現代の病気の原因は化学物質だけですから、しかも化学物質を避けることができない限りは、化学物質と共存を生み出す免疫の働きを抑制しないことです。)

 松本医師からどうしてもっと早く私のHPにたどり着けなかったのですかと問われ、とっさに「堪忍してや」という思いが出てきました。早く来ればそこまでひどくならなかったのに、という松本医師の優しさが十分すぎるほど溢れて伝わってきます。

 (いつも間違った医療を長い間知らないうちにされて、どうにもならなくなってから当院を受診されるときに、私が患者さんに必ず問いかける言葉です。どうせ来るならもっと早く私と出会えば簡単に治るのに、苦しまなくてもいいのに、という思いと、病気を医者に作られてやっと気がつくという愚かさと仕方なさに対する苛立ちもこの言葉には入っています。

 病院に行けば膠原病は治ると思い込まされているのか、何もしないよりも医者に手をかけてもらった方がよいと思い込んでいるのか、患者は病院に行きたがります。こんな無知な患者を思うがままに扱い、不当な金を稼ぎ続ける現代の医療や医者に対する憤りも含まれています。何年か前はこの苛立ちを患者にぶつけて、怒鳴り声をあげていた時代もありました。怒鳴れば怒鳴るほど自分の品位を落とし、評判も落とすということは分かっていたのですが、頭脳よりも直感と感情で生きるタイプですから、しかも思いをストレートに吐露するタイプだったのですが、最近やっと自分の愚かさに気がつきました。怒鳴っても損するのは自分だけで、世の中が変わるわけではないという絶望感というのか諦観によって近頃は怒鳴ることは止めました。患者さんに怒鳴っているわけではなかったのですが、患者さんにすれば自分がどうして怒鳴られているのか分からないのは、ちょうど患者さんは医学のことが何も分からないのと同じです。このHPでも心の激しい憤りが言葉となり、誤解を招くようなことがあるようですが、あくまでも現代の間違った医療を何とかしたいという思いから生まれた心であるということを理解してください。あらゆるものを優しく受け止めればよいのですが、やはり真実の心が悪を見つけ出したときに怒りを感じるのは間違いでしょうか?という思いがいつまでも続き、今でも悶々としながら。晴れない気持ちで診察を続けています。)

 いいんです。少しの違いもなく、これでいいのです。今思えばリウマチの長い時間は私にとってかけがえのない反省の日々でした。肘が曲がり指も曲がり軟骨という軟骨が減少しても私は心を見るために生かされ続けました。心の闇は根深く本当の自分から遠い私です。でも母は何もかもを承知で生んでくださいました。そのことに感謝することもなく自分の道を切り開いたのは私自身だ、などと豪語してきた愚か者です。育てて頂いたことなど一度も思い起こすことなくましてや生んで頂いたことへの感謝などしたことがありませんでした。私の人生は私が決める、親なんか必要ないと、ほんとうに思い上がりもいいところです。 おかあさん、ごめんなさい。

 (母親の愛情はそれこそ無償のものです。自己愛に次いで強い愛情は母親の子に対する愛情でしょう。ときには自己愛が子に対する愛情よりまさり、子を亡き者にする母親も見られますが、自己愛は自分の遺伝子の成せる業ですが、子供の遺伝子の半分は母親のものですから、やはり子に対する愛情も自己愛の延長だと考えています。人間は自分を愛するが故に苦しみ、自己愛を捨て去ることができないのです。悟りを開いたと思っても、気がついてみたら自己愛に戻るという業から人間は永遠に逃れられないでしょう。私も自己を心から愛するが故に、自己の心を最大限幸せにするために、逆説的に一瞬自分より優れた、賢い豊かな人を喜ぶことができるだけです。この一瞬こそ全てのストレスを開放できる瞬間でありますが、それを永遠に続ける自信はまるでありません。私は他人のために自己を犠牲にすることはためらいます。ただ自分が不幸である時にだけ他人の喜びをこっそりと盗み、喜んでいるだけです。このような盗みは全ての人間が幸せになる盗みであります。このような盗み合いは全世界の人に奨励すべきものであり、人類が幸せになる最高の手段となるでしょう。私は人間は自分の遺伝子のためには生きられますが、他人の遺伝子のためには人は絶対に生き続けることはできないと思います。お金が最大限遺伝子を実現する手段ですが、正しいことをやってのみお金を儲けるべきです。それでも汚れた心を贖罪するために、私は他人の喜びを幸せと感ずるよう努力することはできます。

 親が子を愛するのは自分の子供であるからです。他人の子供を自分の子供と同じように愛することができる人はこの世にはいません。あくまでも自分の遺伝子の分身であるからこそ、自分の子を愛することは、実は自分を愛していることに気づくべきです。ましてや子供が自立してしまえば、それこそ自分の思いとはまるで関わりなく好き勝手なことをするのが子供です。それは親がいなくても自分で好きなことができるような自由で飯が食える豊かな時代になったからです。親がいなければ生きられないという時代ではなくなってしまったからです。そしてその子はまた親となった時に同じようなことをやり、このことに気がつくことになるでしょう。いずれにしろ人間は自分の遺伝子が生み出す自己愛から永遠に逃れることはできない運命になっているのです。だからこそ人間は生き続けるのです。私は何も遺伝子の命令が悪いとか正しいとか言っているのではありません。同じ遺伝子を持っていても生まれた後の後天的なあらゆる条件に影響を受けながら、遺伝子は発現していくのです。ただこの患者さんのように免疫を抑制しない心のあり方は私達が見習うべき最高の心の状態であることは言うまでもありません。)

 治療の最初は何もかも初めてのことばかりで戸惑いました。 朝起きたら煎じ器で煎じ薬を作ります。出来上がるチャイムが鳴るまでの時間、私は丹田呼吸をして瞑想をします。目を閉じれば自分の世界だけが広がっています。肉を持ちながら心は肉の世界にいない楽しい至福のひと時です。 (昔から丹田呼吸は健康と勇気を与えることができると言われています。へその下にある丹田といわれる所に力をいれて深く呼吸をすると、丹田から生命エネルギーが体に充満するというわけです。瞑想も禅宗ではよく行われる修練法ですが、いずれにしろ医学的には心を穏やかにし、ストレスを減らすことができ、ステロイドホルモンを出させないようにすることが可能なのです。)1番煎じはややトロ~っとした感じで甘くて飲みやすかったです。2番煎は100ccにして飲みました。3番煎じまで飲むと一日中トイレに忙しいことが分かったので私は2番煎じまでにしました。お通じがよくなり、こんなに食ったのかいと思うほどみんな出ていくので爽快でした。痩せなくても体が引き締まる可能性大です。 (漢方は草根木皮からできているので、繊維成分が多いので、腸管の蠕動が良くなり快便になります。)

 お灸は熱いです。あっちちを連発しながら体中の力を込めて耐えるので最初は肩が凝りました。しかし痛みへの効果は絶大でいつしか魅了されていました。お灸の良さが納得できると同時に体も熱に慣れてくるようで、手伝って貰った姉や友人との会話が笑いで盛り沢山になりました。毎日2時間くらいかけてお灸を楽しみました。 (お灸を楽しみとしてやっていただければ、ますます免疫は上がるでしょう。このお灸をやった部位周辺のリンパ節から免疫のクラススイッチが起こし、痛みを痒みに変えさせるためにもお灸は絶対に必要です。しかも自分でどこでもただでできますから、安上がりの免疫向上手技といえます。ましてや現代はデフレの時代であり、不景気の時代であります。時間がある限り、痛みの箇所にすすんでお灸をすべきです。)

 お風呂は1時間ゆっくりと入ります。ベットでは寝返りもままならないのですが、お風呂の中では水を得た魚のよう?なったつもりで自由にあっちこっち向きを変えられました。溺れないように気をつけながら。(漢方風呂では浮力を利用しリハビリもできます。同時に言うまでもなく免疫もあがります。長く入れば入るほど体が温まり、全身の血流が良くなり、痛みが痒みに変わりやすくなります。)

 鍼は痛いです。痛いから思い出もたっぷりあります。受診するたびに有里さん(早田先生)にしていただくのですが、生まれて初めてする鍼の痛さには驚きました。突き刺してるやん、と思うほどに痛くてしかも寒くて震え痛くて怯え、踏んだり蹴ったりでした。しかし当然です、リウマチが長くなれば体は硬いです。固いところに鍼をさせばどうなるか、痛い結果があるのみです。初診で有里さんから「カチカチや」と褒められました。いや嘘を言いました、本当は呆れられていたかもなのです。鍼をする度にギャギャ喚き倒して余りに喧しいのと、体が硬くて鍼を置きにくかったのだと私は勝手に推測しました。ある日、いつものように鍼が怖いので有里さんの名を思いっきり「はりさん」と呼んでしまい大笑いになりました。しかし反対にいえばそれくらい鍼の効果は絶大であったということです。帰りの私は別人のように例の階段をホイサッサと降りられたのです。それにお灸は効き目があるようでたびたび「真っ赤や」と嬉しいことを言って貰えました。お灸一つ鍼1本で周りが真っ赤になる体質の私は大阪流に云えばセコク儲かっているのです。しかも免疫は上がる一方、嬉しくてうれしくて絶好調なのです。

 ついでに免疫が上がってくるとどうなるのか。医者じゃないから詳細は全部省いて、イコール病気が治り元気になるのですが、おまけが付いてきます。運動もしないで歩くことも出来ない私ですが、お灸をした後の体内の燃焼率はなんと31歳やねんて、体脂肪計が数字でそういいます。まぁ見た目は年相応だけど体は若者のように燃えているなんて本人にしか分からない事実です。お灸で年齢差25歳の燃焼率を確保できることを知ったのも漢方医学に触れられた特権です。

 お灸に関してもう一つ歯医者事件がありました。奥歯を抜いたその日にいつものようにお灸をしたら夜になって血が出てきて止まらなくなりました。朝に抜歯して昼食も夕食も食べて何ともなかったのに今頃からじゃ歯医者は開いていないし困りました。次の日まで我慢できる量の出血ではなかったのでとても怖かったです。仕方なく救急車を呼び処置してもらって血は治まりましたが、恐るべしお灸の力に感激してしまいました。免疫を上げるということは血流が半端じゃなく物凄く良くなるということも学びました。

 (その通りです。結局免疫を上げるというのは、体の炎症組織から体中に数千箇所あるリンパ節に異物を食べた樹枝状細胞をできるだけ早くたくさん到達させ、そこでその異物を認識させるTリンパ球に認識させ、Bリンパ球にIgGを作らせ、さらにBリンパ球をIgGからIgEに抗体を作り変えさせるクラススイッチを起こさせることです。さらにこのIgEを血流に乗せて炎症組織に運ばせ、そこで痒みを生じさせることなのです。

 抜歯の跡の傷口からお灸の後に血流が増大し、抜歯の炎症箇所に大量の血流が勢いよく流れていったので血が止まらなかったのでしょう。これは一種の人体実験みたいなものです。近頃『体温を上げると免疫が上がる』という本がよく売れていますが、今さらという感じです。

 この世には免疫を下げる薬は吐いて捨てるほどあります。製薬メーカーの作る99%の薬が正しい免疫を抑えて症状を一時的に取ると言う麻薬といってもよいくらいです。それではどうして製薬メーカーは免疫を上げる薬を作れないのでしょうか?これに対する答えは免疫のシステムのあり方を考えれば簡単に出ます。免疫の働きを担っている細胞は異物が入らない限りは仕事をする必要がないのです。仮に死ぬまで一度も異物に出会ったことがないという人がいれば、常に新陳代謝によって作りかえられている免疫の軍隊は何の仕事もする必要がないのです。ちょうど日本の自衛隊と同じことです。もちろん自衛隊もいざという時に準備はしているのですが、従って軍事費を上げれば上げるほど装備は優秀になりますが、それを使わない限りは軍事力が発揮できることはありません。同じように人間の免疫も栄養が悪く、毎日過労があり、さらにストレスが強ければ免疫の準備状態は万全ではないでしょうが、異物が入らない限りは準備が完全であろうがなかろうがどうでもよいことなのです。従って敵が入ってきて初めて刺激されて戦いが始まるのです。従って免疫を常に標準的な普通の体制にしておくということはできますが、それはあくまでも敵が来るまでに免疫の状態を最大限に良い状態にするという言い方しかできません。

 実際に免疫を上げるというのは、敵が入ってきて初めてそれを異物と認識した時に開始され、かつその信号を免疫の細胞の核に伝え、それにより免疫細胞がどんどん増えて、それを排除しようとする戦いが始まって初めて免疫が上がるといえるのです。それでは何も症状のない人が鍼やお灸をやることはどのような意味を持つのでしょうか?普通は症状もないのに熱いお灸や熱い鍼や金のかかる漢方風呂に入り、金のかかる煎じ薬を飲むことは実際まずないでしょう。つまり敵がいないのに血流を良くしたり、体温を高めることは、あまり意味のないことになるでしょう。ちょうどそれは大学受験もしないのに受験勉強をやっているようなものです。つまり趣味で鍼やお灸をやり、趣味で受験勉強をする人はまずないでしょうから、実際にはあえて言えば、知らないうちにストレスで低下した免疫を上げて、ちょっとした健康維持のためにやっている程度の話になるでしょう。

 一方、リウマチ患者さんの場合は明確な目的があります。患者さんの目的はクラススイッチを行い、免疫寛容を行うために異物との戦いをさらに激しくするためです。ただ鍼とかお灸とか体を温めるのは、単純に血流をよくしているだけではありません。おそらくこのような刺激が遺伝子に影響を与えて、やらなければオフになっている遺伝子の発現をオンにしている可能性もあります。

 人間の遺伝子のゲノムの塩基配列の全てが解明されましたが、3万個近くある遺伝子がどのような機能を持ち、かつどのようにオンになるかについては近い未来に明らかになるでしょう。しかも人間の遺伝子は分析可能な科学の要素還元的な手法では到底理解しがたい偶然性の高い有機的総合的な対象ですから、人間が理解したと思っても実は思い込みに過ぎないことが多いのです。いずれにしろ完全に遺伝子が解明できた時がきても、遺伝子の働きの素晴らしさや美しさや完璧性や、その凄さに感銘を受けることだけは許されますが、遺伝子を変えることは絶対に許されないことなのです。38億年の時間というとてつもない悠久の中で徐々に徐々に試行錯誤を繰り返して確立してきた遺伝子の成り立ちや働きを一瞬にして変えるなどということは絶対に許されることではないでしょう。その理由の一つは人間の頭脳は分析科学、つまり要素還元主義には長けていますが、有機的な総合科学には適していないのです。つまり人間の体はパーツが集まったロボットではなくて、予想を超えた想像を絶するネットワークで作られているからです。

 実はもっと大事な遺伝子の働きを学者は見逃しています。それは遺伝子のもっとも大きな目的は恒常性を維持するということです。遺伝子がちょっとした影響で変わってしまえば簡単に人間の目が3つできたり、耳が4つできたり、手足が10本できたりする可能性が出てきます。この可能性を起こしてはならないように遺伝子の中に修復遺伝子が長い時間をかけて作り上げられてきました。遺伝子に短期間に突然変異が起こるととんでもない事態が起こってしまうので、急激に突然に遺伝子が変わってしまえばこれを元に戻そうとする働きが想像もできない時間をかけて、人間をはじめとする全ての生命体に備わっていったのです。

 細胞が癌化する時も修復遺伝子というものが常に働いており、細胞が癌化しないようになっているのは皆さんもよくご存じでしょう。このように遺伝子が変われば癌化するか、その遺伝子が死んでしまうか、あるいは細胞自身が自殺してしまうか、さらに細胞の働きが異常になり、正常な働きができなくなっていくのです。このような報復がいつ起こるかというのも誰もわかりません。いずれにしろ短時間に遺伝子を変えて金儲けをたくらんで喜んでいる学者が世界中にはびこっていますが、生命や遺伝子の意味をなめている集団と言えましょう。38億年かけて進化した遺伝子やさらに遺伝子によって支配されている生命は完璧であり、それを操作することはこのような意味においても許されないものなのです。科学者は傲慢すぎます。この傲慢さは神すなわち遺伝子によっていずれ報復されるでしょう。

 私も漢方医学の研究で博士号を取ったのですが、生薬を分析すればするほど生薬の効能が支離滅裂となり、解析不能となってしまうことを何回も経験しました。漢方の生薬はまさに生命が作り出したものであり、生薬の中の全ての成分が突き止められていないのみならず、そのような生薬を何十種類も混ぜて煎じた時に、新たに生まれる化学物質を分析できないのみならず、その相互の働きもますます解明するのが難しくなっていったのです。同じように人間の免疫も、まさに登場人物はある程度までは突き止められたのですが、その登場人物がどのような状況で、どのような働きをするのかを一度に全て理解することは人知を超えた問題なのです。

 従ってこのような生命の働きの根源となっている遺伝子を操作するということは単なる科学者の慰みものに過ぎないのです。この世に治らない病気は遺伝子病だけであり、他の病気は私が常々述べているように、異物との戦いに見られる症状を病気と言っているだけで、その異物を明確にすれば全ての病気、つまり症状は治ってしまうのです。それでも学者どもはその原因の追及を放棄したうえに原因不明だと言い張り、従って治らないと詭弁を弄し、しかも治せなければ治療などはする必要はないのに新たなる異物を投与し続けて、さらに新しい病気を作っている人たちの集団であります。にもかかわらず、神そのものと言っていいぐらいの遺伝子をなぶりものにするのは言語道断というべきものです。このような傲慢至極の集団が遺伝子を弄ぶという大それたことをやり続けるのは全く気違い沙汰だと思います。このような人間の傲慢さは全ての分野に見られるのですが、いずれこの傲慢さが生命のみならず、地球を滅ぼしてしまうことになるでしょう。

 ここで私が自分の診察室に掲げている、自分が陥りやすい傲慢さ(hubris)をいさめる為の標語があります。『Hubrisになるな』。このHubrisにまつわる語源は、ヒュブリスといううぬぼれの強い女神ヒュブリスが、神々に対する不遜のために罰を与えられたギリシャ神話に基づくものであります。この古来から繰り返される人間のうぬぼれをいさめるギリシャ神話についての話を下記に掲載しておきましょう。下の文章を読むときに、「神々」を「遺伝子」と読み変えれば、私の意図がよく理解していただけるでしょう。

 ヒュブリス(HYBRIS)
◆ 権 能 ◆ 傲慢の女神
◆名前の意味◆ 「傲慢(hybris)」
◆ 両 親 ◆ アイテル×ガイア
◆ 配偶者 ◆ 戦の神ポレモス
◆ 愛 人 ◆ 神々の王ゼウス
◆ 子 供 ◆ 過度・飽満の神コロス(父は不明)・牧神パン(父はゼウス。しかし、普通パンはヘルメスとペネロペの息子とされる)

 ヒュブリスは人間にとって最も避けねばならない悪徳の女神です。彼女に魅入られて自分の力を過信した人間は、他者への思いやりを失い、横暴な振る舞いで周囲を傷つけ、争いを引き起こします。秩序を乱し、正義を踏みにじり、平和を崩し去るヒュブリスは、法の女神テミスとその娘ホーラたちの大敵です。 また、「自分が一番優れている」という思い上がりは、人間よりもはるかに優れた存在である神々への挑戦につながります。実際ギリシア神話では、こうした思い上がりから神に対して不敬な振る舞いをし、世にも恐ろしい罰を食らったという例が後を絶ちません。 人間が力や才能を発揮できるのは神々が加護を垂れてくれているお陰なのに、ヒュブリスはその「神々のお陰」という謙虚な感謝を忘れさせてしまうのです。しかし、恩を忘れて天に牙剥く愚か者には当然神々からの怒りの報復を受けてしまうのです。)

 煎じ薬や1時間の漢方風呂など免疫を上げる療法を始めて最初に異変を感じたのは口の中でした。治療から二日目のことです。やたら粘々して何度も唾をはきたくなるのです。鏡で口の中を見たら舌は真っ白で粘々して不気味でした。

 (一番考えられる原因はヘルペスウイルスによる口内炎である可能性があります。松本医学の根本原理は常にその症状の原因は何かということです。この世には原因の分からない症状というのは1%もありません。遺伝子病であれば永遠に続くでしょうから、それは私の手には負えません。さらに生まれたときから続く症状もないのに、途中で遺伝子病だと言われる人がいますが、これも後天的に外側からの影響を受けて悪い遺伝子がオンになった可能性があります。しかしこれは一時的なオンであるからして、その原因を除去すれば必ず元の状態に戻ると考えております。

 近頃私は遺伝子は永遠に変わらないという考えを少しずつ修正しだしました。遺伝子そのものはもちろん変わらないのですが、人間が有している遺伝子が眠っている状態であり、その眠っている遺伝子が後天的な何かのきっかけでオンになったり、逆に発現していた悪い遺伝子が心や後天的な環境のためにオフになったりすることがあるのではないかというように考えるようになってきました。その根拠はやはり免疫学から学んだものです。

 利根川進が抗体やT細胞受容体の多様性は遺伝子の組み合わせが変わるということを発見してノーベル賞をもらいましたが、実はB細胞は成熟の過程で超突然変異が抗原の刺激を受けて起こることがあることを知ったからです。つまり抗原とBリンパ球のレセプターが強く結びつくようにレセプターの遺伝子が激しく変わることがあるのです。利根川さんの発見は外部からの異物によって刺激されて起こるものではなく、先天的に遺伝子の成り立ちの結果生ずるものであるのです。ところがこのような抗原の刺激を受けてBリンパ球が変異する現象を超突然変異といいます。このような超突然変異は後天的な異物との出会いによって生じ、Bリンパ球の働きがさらに高まるのです。これは隠された遺伝子が後天的な抗原との出会いによって生ずるものであり、全ての人間に見られる遺伝子の発現ではないので、全ての人に見られる遺伝子の発現とは意味が全く異なるのです。従って人生の途中で生じる、例えば筋萎縮性側索硬化症などという病気も、きっかけは後天的な異物による刺激により遺伝子がオンになったのではないかと考えます。従って、このような刺激を取ればオンがオフになり、元の状態に戻るのではないかと考えるようになってきています。このような遺伝子の現象については今後さらに勉強を続けます。)それは2、3日程で治りましたが、次にびっくりしたのは五日目のこと、漢方風呂に入っているとき耳の中からドロ~っとしたものが出てくるのです。慌てて耳の中に手を入れてみましたが耳の中はいつものように乾いていました。それはたった一度だけでおしまいでした。(このエピソードはたまたま耳に漢方風呂の成分が入って固まっただけではないかと考えます。)

 初診から2週間目にリウマチ特有のこわばりがありました。いよいよお出ましのリバウンドでしょうか。一日中だるくて何をするのも億劫になりました。元々家事等は再婚した夫がせっせとしてくれていましたので、私はただ体が要求するままに大半を寝て過ごしても何の問題も起きませんでした。リウマチ患者をおさぼり病だと批判する人がいて一時期傷つきましたが、それはとっくの昔のことで今じゃここぞとばかりに妻の役もついでにさぼっている次第です。

 (私の治療を受け始めて、様々な方法で免疫に刺激を与えることによって、下がっていた免疫をどんどん上げていくにつれて、新たなる異物との戦いが始まります。免疫の戦いのみならず、この世には楽な戦いというものは何もありません。免疫の戦いが開始されますと、戦いのない場合と比べて多かれ少なかれ必ず自覚的所見、つまり症状が出ます。今も昔も世界中の医者のみならず一般大衆もこのような優れた免疫の証拠となっている症状の意味を全く理解せずに、古来の無知な人類が感じたように医学が進んだ現代に生きている人も恐怖を感じます。

 何回も繰り返しますが、文明国家には感染症を起こすウイルスや細菌以外に怖い敵は一切ありませんから、症状が出れば、自分の免疫が自分自身が気がつかない見えない敵と戦っていることを喜ぶべきなのです。現代社会に残された免疫の唯一の敵は化学物質だけですから、この化学物質も人体に入れても良い量というのは厳しく決められていますから、死ぬわけでもなく後遺症を残すわけでもない戦いですから、免疫と化学物質という異物との戦いの結果症状が出たからといって何も心配しなくても良いのです。この戦いがアレルギーであり、膠原病なのです。このふたつの戦いはサプレッサーT細胞が働き、免疫寛容、つまり共存するまで免疫は戦い続けますが、その戦いの症状を頭で理解し、心で受け入れてしまえばよいだけです。ただその間、不快さやだるさや発熱や痛みがあっても、体が要求するままに充分に休息をとられ、免疫の働きを最大限に発揮させればよいだけで何も怖がることはないのです。ましてやリウマチをはじめとするあらゆる膠原病で死ぬことは絶対にあり得ないのですから安心すればいいのです。これを受け入れるためには自分一人でできないときには、家族の協力が必要なこともあるのです。この患者さんの場合は、この患者さん自身以上にご主人も私の理論と実践を完璧に理解していらっしゃるので、こちらも大安心でした。

 今まで家族の協力が得られない患者さんがたくさんおられました。例えば女性のリウマチの患者さんで旦那さんが医者であったり大学教授であったりすると、家族と一緒に来てくださいとお願いしても、彼女達の配偶者のプライドが高すぎて、なぜ妻の病気なのに私が同伴する必要があるのかと理解が得られず、患者さん自身も私の治療を途中で挫折せざるを得なかった症例をいくつも覚えています。特に私の医院はJR高槻駅の駅前にあるのですが、ビルの2階の薄汚れた一室にあるので、ますます権威主義的な職業をお持ちの配偶者達には気に入られないかもしれません。

 しかし真実は何もホテルのような大病院にあるのではなくて、患者さんの免疫の遺伝子の中に備わっているのですから、病気を治すのは医者でも薬でもなく、ましてや病院の豪華さでもないのですから、手助けできる医者がどこで医療を実践しようが関係ないのです。医者の仕事は患者さんの免疫を上げるだけでいいのですが、これも世界中の医者が誰も理解していないので困ったものです。)

この頃の症状としては、左足首の腫れと頭皮に出来ているおできのようなものが痒く(アトピーになるのかな)なりました。かつてはリンデロンを塗っていましたのでリバウンドしています。免疫は覚えている、という論文の件がありますがまさにその通りです。

 (免疫が抑制を覚えているというよりも、薬によって無理やりに変えられた免疫の遺伝子を人体は必死で修復してリバウンドが生じると言ったほうが正しいのです。この患者さんもできる限りステロイドを使わない努力をしておられる間に、賢い免疫はそのチャンスにクラススイッチをしていたのですが、この意味づけを誰も気がついていなかったのです。しかも『意識の流れ』の会で心を磨いている間に、つまりストレスをいかに心で処理するかの力をつけている間に心が免疫を抑えることがなくなるにつれて免疫のクラススイッチ、つまりIgG抗体からIgE抗体へとクラススイッチしていたときもあったのです。

 肉体の免疫は何とかして自然にクラススイッチしたいと思っているのですが、なかなかクラススイッチができない人がいます。このようなクラススイッチがしにくい患者さんの多くが必ず隠された心の葛藤が潜んでいます。このような意味でこの患者さんが所属しておられる『意識の流れ』で心を切磋琢磨されたのは単にこの患者さんが本当の幸せを掴むためであったわけですけれども、実はリウマチを治す心の準備をしておられたともいえます。冗談ですが、私の膠原病の患者さんの全てに『意識の流れ』の会員になってもらいたいものです。アッハッハ!

 一言で言えば、病気は不幸をもたらすというよりも、既に不幸な人に膠原病という病気が訪れると言った方が正しいと思います。なぜならば不幸な人の免疫は常に低下しているからです。同じような気の毒な不幸な出来事が巷に溢れかえっています。その不幸を心でどのようにして幸せに変えていくかが『意識の流れ』の目標であるようです。この患者さんのご紹介で数多くの膠原病の患者さんが来ておられますが、皆さんクラススイッチが極めて早いように思われます。それは優れた心のレベルが一般の人よりも遥かに免疫の抑制がないからでしょう。

 現在日本人が貧乏になっていくことが憂えられていますが、実は心の貧乏が一番問題ではないかと思います。物質的には世界第2の経済大国であるにもかかわらず、どうして貧困貧困という言葉がメディアに飛び交っているのでしょうか?不思議でなりません。日本人は物質的に史上稀な豊かさを獲得したにもかかわらず、ひょっとすれば心の豊かさは世界一低いのかもしれません。物質的・肉体的エゴを満たしすぎたために、心はからっぽになってしまったのかもしれません。自分よりも優れた自分より幸せな人たちを喜ぶ本当の心の豊かさを忘れてしまったかのようです。)

 痒いのは治ってゆく過程なのでブドウ球菌にやられないよう気をつけながら掻いて楽しみました。今にして思えば冬になると皮膚がカサカサして衣服を脱ぐとどっさり皮膚の粉が雪のように舞っていましたので、私はリウマチとアトピーを合わせもっていたということです。だから抗リウマチ剤のリマチルだけですんだのかもしれません。担当医からも検査結果はたいしたことないのに症状がどうしてこんなに重いのかなといつも首をかしげておられました。今なら担当医にお礼として云って差し上げます。ステロイド注射による医原病ですよ、とね。

 (この患者さんの手記はまるで私が書いた論文のようです。私の極めて明瞭簡潔なアレルギー・膠原病の理論をまるで紙切れのように弄んでおられるようです。近頃私は医学そのものに退屈さを感じるようになりました。ましてや医療などというのは、不必要ではないかと思うぐらいです。結局私の医療は間違った医学に基づいて行われた間違った医療の結果生まれた医原病を処理しているだけに過ぎないからです。医原病がなくなれば私の仕事も激減してしまうでしょう。

 医療とは一言でいえば、患者さんが異物と戦っている免疫を手助けする以外に何もする必要はないのです。免疫の敵である異物を殺すか共存するかという目的のために免疫が戦いの症状を出しているに過ぎないのですから、その働きを素直に理解し、手助けをしてあげればよいだけなのです。ところが薬は免疫の働きを敵と考え、それを押さえつけるだけで、つまり免疫の遺伝子をやっつけているだけで、これもいわば遺伝子という神に対する傲慢さの結果なのです。どうして人間はこのような傲慢さを持ち続けるのでしょうか?それは悪しき遺伝子の発現である肉体の快楽を最大限にするためにお金を儲けたいからです。そのために毒薬を投与するだけではなくて、不必要な検査を好きなだけやるのです。悲しいです。

 それでは正しい医療とは何でしょう?人体に異物が入った時に、その異物の種類に応じて人体の免疫は正しく反応しているだけですから、それを理解しその働きを全面的に支えてあげるだけで異物を殺すか共存するかの答えを免疫自身が自然に出してくれるので、そのヘルプをするのが正しい医療です。医学の真実は、人体の免疫の働きは理解することは許されるのが、絶対に変えてはいけないということです。毎日毎日マスコミでは医学の細かい遺伝子レベルの真実が報道されていますが、これはただ単に38億年かけて進化した免疫の奥深さが明らかになっているだけで、それが医療に貢献することは絶対にないのです。もう既に病気、つまり症状という形で免疫自身が自己選択・自己決断・自己責任で彼らの免疫の仕事をこなしているのです。この免疫が果たしつつある責任を理解することでとどまれば、余計なことをしない限り全ての病気は治ってしまうのですが、それだけではお金が儲かりません。国家予算や製薬メーカーから研究費をもらい続けるためには、見返りが必要です。大義名分としては“国民の健康に貢献する”と言い続け、製薬メーカーに免疫をいじめる薬を作らせて儲けさせないとお互いに儲からないからです。免疫を上げる薬は永遠に作ることは不可能ですから、結局は免疫を悪者に仕立て上げて、人間の免疫の遺伝子を否定し、永遠に嘘をつき続けなければ金が儲からないのです。残念です。人間の強欲は人間が生き続ける限り消え去ることはないでしょう。

 そもそも遺伝子は38億年という無限の年月の間に徐々に変異を続け、価値ある遺伝子だけを残すという自然淘汰の中で出来上がったものですから、本来は損得とか善悪とかを超えた唯一無二の絶対的事実である以外にありようがないのです。この意味で遺伝子の事実は受け入れる以上に、どうにもならないことなのです。それを変えようとする愚かな試みが医薬品であり、iPS(誘導性多能性幹細胞)であります。

 遺伝子が1953年にワトソンとクリックによって明らかにされ、その後莫大な国家予算と製薬メーカーの金が遺伝子を変える研究につぎ込まれましたが全て失敗しております。当然です。癌も遺伝子の命令によって生じる死に至る症状でありますが、永遠に癌を撲滅することは不可能でしょう。これは何を意味しているのでしょうか?まさに遺伝子を変えることは不可能であることを意味しております。なぜiPSの中心人物でいらっしゃる我が母校・京大の山中伸弥先生はiPSを癌遺伝子と入れ替えれば癌も撲滅できると言われないのでしょうか?iPSの理論から言いますと、理屈としては癌細胞を正常な細胞のiPSを使って入れ替えればいいだけのことですから、なぜ言われないのでしょうか?そんなことを言い出すと、大風呂敷が広がりすぎるから言われないのでしょうか?一度聞いてみたいものです。)

 耳鳴りがひどくなってきたのはこわばりが消え体全体にこそこそと痒くなってきた頃からです。お灸をしている時と漢方風呂に入っている時が多いように思います。特にお灸の時はまるで耳の中に蝉を飼っているように煩く感じました。免疫がバンバン上がってきている証拠だと思いました。耳の中のヘルペスは回復に向かっている兆しの表れでもありましたので私はドンドン出ておいでと思っていました。

 (私は独学で耳鼻科も眼科も皮膚科も膠原病科も漢方内科も全部標榜しております。漢方も岳父や妻に手ほどきは教えてもらいましたが、さらに深く漢方を勉強したのは独学であります。どうして一人の人間がしかも途中でうつ病になり、アホに成り下がった内科医が自信満々であらゆる病気を診ることができるのでしょうか?答えは実に簡単です。

 ここ15年近くにほとんど免疫学の全てが解明され、その免疫学を完全に独学で習得したからです。既に述べたように私は中学までは自分の才能にうぬぼれていました。しかし一発の右目に当たった硬球の為に人生が変わり、20年間鬱になりアホを続けました。しかしまがりなりにも医者になり、漢方との出会いがあり、漢方煎剤を飲み続け偏頭痛も軽減し、再び向学心も燃え上がり、徐々に生まれつきの遺伝子を取り戻すことができるようになり勉強が続けられる状況になり、最新の免疫学を英語で独学で習得できるようになったからです。

 免疫学を勉強すればするほど病気の成り立ちが根本的にわかるようになったのです。一言で言うと、病気というのは免疫の異物との戦いに見られる症状に過ぎないということであります。さらに現代世界に見られる病気の原因は唯一異物だけであり、その異物には2種類しかないということがわかったからです。それは殺すべきウイルス・細菌と共存すべき化学物質の2つだけなのです。その2つの異物に対して人体の免疫は先天免疫と後天免疫で戦います。先天免疫はこの地球上の全ての生命が有しており、高等脊椎動物はさらに最も手ごわい異物であるウイルスをやっつけるために後天免疫を進化の中で発展させたものが抗体を作るリンパ球の誕生です。後天免疫とはまさにリンパ球の働きを意味します。この後天免疫の武器はウイルス・細菌に対してはIgGを用い、殺してしまうまで戦い、共存できる異物に対してはIgEで戦い、共存できるまで戦うように進化したのです。従ってどの臓器でもこの2つの戦いが行われ、臓器別にその戦いに見られる症状に病名がつけられようがどうでもいいことに気がついたのです。それはちょうどこの世に何万という病名がありますが、病名などはまるで医者が勝手に楽しみで作っただけであり、病気の本質には全く関係がないのです。病名には世界で初めて症状を見つけ出した医者の名前がその人の名誉のために何百とつけられていますが、このような病名はすぐにやめるべきです。そうでなければ病気の本質がいつまでもいつまでも誤り伝えられるからです。ましてや同じ原因の病気を臓器別に病名をつけるなどということは愚の骨頂であります。

 病気の原因が同じである限り、症状を出している患者の性別や年齢や臓器によって治療方法は全く同じで変える必要はないのです。だからこそ手術という技術が必要でない限りは科目別に医者の専門を変える必要がないことが分かったのです。例えば耳鼻科の先生は多くの場合、耳そのものを診ているというよりもむしろ、外耳道の皮膚の病気を診ていることに気がついていないのです。皮膚を診ているにもかかわらず耳鼻科の先生は耳鼻科だけを標榜して皮膚科を標榜していないのはおかしな話なのです。なぜならば外耳道は皮膚が覆っているわけですから、外耳道は皮膚科の先生が見るべきなのにもかかわらず、耳鼻科の先生が診ているのはおかしいと思わないところが現代の臓器別医療の矛盾のひとつです。

 さらに耳腔や耳管や中耳は粘膜でできているわけですから、粘膜専門の先生が診るべきものなのです。ところが粘膜科という標榜科目はありません。さらに産婦人科の先生は女性の生殖器を専門にしていますが、生殖器は皮膚も粘膜も絡んでいますから、皮膚科の病気も粘膜の病気も診ているわけですから、産婦人科の先生は皮膚科、粘膜科も標榜すべきなのです。さらに腸管の病気であるクローン病や潰瘍性大腸炎はまさに粘膜の炎症ですから、これも粘膜科という科が診るべきなのです。なぜ私が粘膜に固執するかというと、免疫の働きはあらゆる粘膜に共通な特異的な免疫の働きがあるからです。この働きを粘膜免疫学を勉強すれば全ての粘膜の病気を治すことができるのです。この粘膜免疫の働きを誰よりもよく勉強しているからこそ、私は自信を持ってクローン病や潰瘍性大腸炎も治すことができると言えるのです。

 眼科も一部は粘膜からできている結膜も診ているのですから、粘膜科という科で診るべきものなのです。ましてや小児科は全ての臓器の病気を診ているわけですから、小児科の標榜科目を全科とすべきです。しかも小児の免疫は未成熟であるわけですから、余計に小児を診る場合に慎重を期する必要があるのに、なぜ小児科医が全ての子供の臓器を見ることが許されているのでしょうか?小児ほど未熟でもなく成熟している大人の体の全てを内科の医者が診ないのでしょうか?さらに言えば呼吸器科というのはまさに気管支粘膜の病気を診ているのですから、これも粘膜科に診てもらうべきものです。このように現代の臓器別医療がめちゃめちゃであることがお分かりでしょう。結局このような臓器別医療は病気の本質がわからなかった100年以上前に便宜的に作られたでたらめな医療だということもわかったのです。病気の本質を知るためには免疫学が必要であったのですが、100年前は免疫学という概念さえもなかった時代ですから、仕方がなかったことなのです。しかしながら現代は免疫学が100%と言ってもよいぐらいに解明されたわけですから、医療システムを完全に変えるべき時代になったのですが、私以外の世界の他のどの医者も気がついていないのは、極めて残念です。

 それでは本当の医療とは何でしょうか?まさに松本医学が唱える病気の原因別、従って免疫学的標榜医療をやるべきなのです。それができるようになったからこそ私はほとんど全科を標榜する自信ができたのです。この患者さんの耳鳴りも、実を言えばまさに耳鼻科に属する症状なのです。ところがこの耳鳴りの原因がまさに内耳神経の支脈である蝸牛神経に居ついたヘルペスとの戦いであることを専門医である耳鼻科医の誰一人も知らないのです。彼女の免疫が上昇するにつれて抑制されていた免疫の力が回復すると共に、蝸牛神経に住み着いたヘルペスウイルスを見つけ出し、殺そうとするときに神経が刺激され、耳鳴りが起こったのです。実は耳鳴りだけがヘルペスとの戦いではないのです。メニエール症候群などと呼ばれているめまいは、実は内耳神経の一支脈である前庭神経に隠れていたウイルスが免疫で見出され、異常に刺激された前庭神経が生み出す症状に過ぎないのです。これも世界中の専門医である耳鼻科医は誰も知らないのです。

 いや、実は全ての耳鼻科医は知っているのです。こんな簡単なことを私だけが知っているわけではないのです。知っているのですが真実を語ることができないだけなのです。私は常々いっているように免疫は抑えてはいけないということは私だけが知ってるわけではないのです。なぜ真実を知っているのに同じ間違いを続けるのでしょうか?この答えも極めて簡単です。ふたつあります。

 ひとつは今まで犯してきた医学会の誤りを認めることは、医者の組織の権威のトップである医学会の中では絶対に許されないからです。それを認めることは医療の連綿と犯してきた罪を認めることになり、医学会医療の全てを否定することにつながるからです。ちょうど第2時世界大戦の敗北のあとにドイツや日本が一億総懺悔をやったのと同じ総懺悔をやらなければならないからです。原因を永遠に不明であると言い続ければこの許しがたい過ちの免罪符を持ち続けることができるからです。耳鼻科が生まれて以来、先人の偉い耳鼻科医がやってきた間違いを認めるなどということは、自分の首を絞めるのと同じことになるからです。このようになれば医療集団は国民の尊敬と信頼を一挙に失うことになるでしょう。

 ふたつめは、まさにメニエール氏病や耳鳴りや難聴を起こすのは、ヘルペスウイルスであるということが分かってしまうと、このヘルペスウイルスを増殖させた原因も分かってしまうからです。まさに免疫を抑えることによってヘルペスウイルスを増殖させた責任は、耳鼻科医であるということが暴露されてしまうからです。つまり医者は病気を治しているのではなくて、病気の原因を隠し増やし続けているということが分かってしまうからです。

 例えば突発性難聴というのも、免疫を極度に抑えたために蝸牛神経に一度に大量に増殖したヘルペスを見つけ出した免疫との激しい戦いの結果生まれた正しい症状であるのにもかかわらず、彼らはその原因がわからないと言っているにもかかわらず、さらにやらなくてもよい間違った治療をほどこしていることが世間に分かってしまうからです。

 彼らは突発性難聴は原因不明だと何十年も言い続けています。しかしながらずる賢くうまくいけば症状が取れる治療は知っています。その治療は入院して毎日大量のステロイドを点滴するだけです。が、原因が分からないという講釈をつけるものですから、治るかもしれないが治らないかもしれないというという言い方で治療を始めます。なぜこのような大量のステロイド治療をやり、かつ中途半端な言い方をするのでしょうか?まずステロイド大量投与は免疫を極端に抑えることができます。すると内耳神経や蝸牛神経や前庭神経での戦い、つまり炎症が一時的に止まりますと、症状は消えてしまうことがあるのです。ところが炎症によって神経細胞に傷がつくとステロイドで一時的に炎症が無理やり止められても、その傷が癒えない限りは難聴という症状が取れないことがあるので、曖昧な言い方で患者を言いくるめるのです。さてここで新しい間違いが生まれます。それはステロイドを大量投与することによって、ヘルペスウイルスに天国を与えることになります。ステロイド投与中の免疫の働きがない間にさらにヘルペスウイルスが内耳神経周辺に増殖して、再び免疫が取り戻された時に症状がリバウンドして激しくなり、結局は一生治らない病気になったり、難聴が悪化してしまうのです。この事実も彼らは隠蔽し続けるのです。

 それでは耳鳴りが出た時にどのように治療すればよいのでしょうか?それは抗ウイルス剤であるゾビラックスやバルトレックスやベルクスロンやビクロックスなどを投与すれば症状が取れるのです。もちろん神経の傷が多ければ多いほど症状が取れるのには時間がかかります。つまり免疫が神経の傷を治すのには時間がかかるためです。

 それではインフルエンザウイルスとの戦いの際に、ステロイドを投与すれば免疫が抑えられるためにあらゆるインフルエンザの症状は消えてしまうのに、なぜステロイドを大量投与しないのかご存知ですか?答えは簡単です。症状は一挙に取れますが、その間に気管支粘膜の細胞でインフルエンザウイルスはどんどん増え続けて、最後は肺の粘膜にまで到達し、肺炎で死んでしまうからです。インフルエンザウイルスは増えれば増えるほど肺炎を起こしやすくなり、最後は息ができなくなってしまいますが、一方ヘルペスウイルスはいくらあらゆる神経で増え続けても、それらの神経細胞に潜んでいるだけで、普通は人間の神経細胞を殺すということまでしないからなのです。この意味ではヘルペスウイルスは極めてずる賢いといえます。なぜならば宿主である人間をインフルエンザウイルスのように殺してしまえば、自分も死んでしまうからです。この意味では免疫を抑えない限りヘルペスウイルスは人間の神経細胞に住み着くことだけで満足しているタチのよいウイルスといえるでしょう。しかし医者の出すステロイドがタチのよさを悪質化させて、人間を苦しませるようにしたのも医者であり、医者が作り出した非常に大きな医原病のひとつといえましょう。免疫は永遠に抑えることは許されないのです。この世に原因の分からない症状、つまり病気というものは、現在のような医学が発達した世の中では何もないのです。医者が原因不明だといっているのは、ほとんどの場合医者が作り出した医原病であると言っても過言ではないでしょう。)

 ヘルペス治療にベルクスロンが処方されました。この薬がどのように効くのか興味があったのでお尋ねしたら松本先生は看護婦の泰子さんを(横山さんのこと)呼んでお絵描きしながら教えてくださいました。医学知らずの私には面白い絵くらいにしか分からないけど、要は新しく増殖するヘルペスウイルスをやっつけるということに頷けました。ヘルペスは神経細胞に入り込んで見つからないように増殖するらしくゴキブリさんに似ているなぁ~と何となく思いました。私はゴキブリさんのがめつい生命力が何処か好きなのです。多分私に似ているからでしょう。

 (ウイルスは遺伝子であるDNAかRNAのいずれかを持っています。ヘルペスウイルスはDNAを遺伝子として持っているので自分のDNAを増やすためには、mRNAに転写しなければなりません。このときにRNAを合成するためにRNAポリメラーゼという酵素が必要であります。この酵素に抗ウイルス剤であるベルクスロンが入り込んで、この酵素を作らせなくしてしまうのです。

 既に述べたようにウイルスを殺す薬は永遠に作ることは不可能ですが、ウイルスを増やすことをさせない薬は作れるのです。ヘルペスとの戦いのときに見られる症状はこの抗ウイルス剤を飲むことによって減らすことはできるのです。ヘルペスと免疫が戦う時に炎症というものがおきます。この炎症が起こるとその周辺の血管が開いて、抗ウイルス剤を飲むとこの血管から組織に出やすくなり、免疫の敵であるヘルペスを増殖させないようにして戦いが終わりやすくなり、症状も消えてしまうのです。)

 5月8日2回目の受診後最低1回の鍼を2回にしょうと思い近所の鍼灸医へ受診しました。鍼は流派があると聞いていました。鍼の形からして違うのですね、とにかく免疫を上げる為にするのだから何でもいいのかと思いました。しかしその後1度も行かなくなりました。男性の方だったので着るものに気を遣うのが煩わしいと感じたからです。なんせ有里さんの前ではほとんどスッポンポンに近い下着状態でしてもらっているので楽過ぎて困ったものです。 (近頃看護婦という名称が看護師という名に変わりました。病人といえども羞恥心があるので、裸を見なければならない仕事はやはり女性が適していると今でも考えています。例えば大工さんや瓦屋さんやとび職が女性よりも男性が適職であるように、やはり鍼灸師やナースは女性のほうがよいと考えています。職業選択の差別はあってならないと思いますが、仕事の性質柄、男女の差異があってもおかしくないと思います。近頃は何もかも男女差別がないという大義で微妙な人情の機微が無視されているのは残念です。)

 6月に入ると体のだるさと難聴の右耳から聞こえてくる蝉風味はその後も相変わらず続きましたが、リウマチ特有の痛みはあまりありませんでした。 (体のだるさもヘルペスウイルスとの戦いによる症状である可能性があります。これはいわゆる慢性疲労症候群といってもよい戦いです。この戦いの場所は十番目の脳神経である迷走神経におけるヘルペスとの戦いであります。迷走神経は自律神経である交感・副交感神経を支配していますが、この神経に炎症が起こり続け、必要に応じて戦いの神経である交感神経が刺激されずに、生きる戦いが臨機応変にできないためです。さらに迷走神経以外にも自律神経が走っています。このような自律神経に潜んだヘルペスウイルスとの戦いで炎症が起こると神経が傷つくと様々な神経症状が出現し、いわゆる自律神経失調症にもなります。しかし徐々に神経の炎症も傷も癒されてこのだるさも取れていくのです。この世に癒えない症状というのはないのです。難聴と耳鳴りも長年にわたるヘルペスウイルスとの戦いにより傷ついた内耳神経・蝸牛神経がすぐに癒えないから相変わらず続いていたのです。しかしどちらも私の治療で必ず良くなっていきました。)毎年梅雨の季節になると気圧の変化で手首右足首や右肘、股関節などすでに変形してしまっている個所すら痛みを感じ横になっていることが多かったですが、今は朝早くに目覚め動きたいと思うようになってきました。鍼でも一番痛いところを聞かれるのですが返答に困り、考えてはエ~ットえ~っとを連発していました。(漢方煎剤、漢方風呂、お灸、鍼により、リウマチの炎症による発痛物質をリウマチの患部から流し去っているので、痛みは感じなくなりつつあるのです。血流を良くする現代医学の薬も色々使われていますが、中国医学・漢方医学に勝るものはないでしょう。)

 嬉しかったのは早くも変形した箇所が本来の姿に戻ろうとしていたことです。特に右足指の変形でバネ指になっていたところや地面から浮いて不格好だった指達は少しずつですが真っ直ぐに伸びていこうとしているのが感じられます。いつものように靴下を穿かせてくれる夫が伸びようとしている指を見て驚きながらさすってくれました。私も上からしか自分の指を眺められないけど嬉しいなぁ~と思いました。

 (リウマチの専門である医者達は、関節が破壊されるとか、骨が破壊されるとか、色々と自分達のやっている間違った治療を正当化するために、医学知識と地位を悪用して有りもしないことを言いふらし、患者を怖がらせます。しかも薬によって骨粗しょう症を起こしているにもかかわらず、リウマチのせいだと言い張り続けています。抗炎症剤は一時的に痛みを止めますが、同時に修復する免疫の遺伝子の働きも止めていることを一切口に出すことをしません。人間の免疫はそれこそ正しい自己選択・自己決断・自己責任で働いてくれています。医者のような無責任な仕事は絶対にしません。異物が入った後、それを殺すか共存するかまで戦うのですが、その度ごとに戦場である組織を傷つけますが、同時に傷つけた場所を元に戻そうとする働きがちゃんと免疫がわきまえていることを医者は患者には伝えません。人間はそもそも自分の快楽のためにしか生きられないので、自分の都合の悪いことは決して他人のエゴに対しては伝えることをしません。特に医者がそうです。私がやっている治療は止めてはいけない免疫の働きを止めたことによって生じる医原病の後始末が99%であります。

 異物と共存したり殺したりするのも免疫の働きであるわけですから、病気を治すのは医者でもなく薬でもなく、患者さんの自己責任を貫徹してくれる免疫の働きですから、近頃は医者も要らないのではないかと思うようになったぐらいです。悪い医者がいるので私の仕事も繁栄するわけですから、損得からいくと私は他の医者の悪口を言う必要は無いどころか、仕事を増やしてくれる他の全ての医者には感謝すべきなのでしょうが、生まれつき正義感の強いタチですから、やはり真実を語らなければ気がすみません。やはり医者の仕事は患者の免疫をヘルプするだけであるということは死ぬまで言い続けなければならないと思っています。

 さらに私が世界で一番自信のある医者なのは、私が患者さんの免疫の働きを世界一信じているからです。逆説的に聞こえますが、患者さんが私を信じてくれるのは、実は私が患者さんの免疫の働きを信じているからだということを分かってもらいたいのです。つまり私は患者さんの真実の免疫の働きを世界で誰よりも信頼しているからこそ、このように治せない病気はないということを言い切ることができるのです。全ての人が持っている免疫こそ自己責任で命を守ってくれているのです。この守護神を亡き者にしようとしている人たちこそ製薬メーカーであり、医者であるのです。何と悲しい現実でしょうか?

 皆さんに知ってもらいたいことは変形した関節も元に戻るということです。変形がひどい人ほど時間がかかりますが、患者さんの治そうという免疫の力は厳然とあることを知ってください。にもかかわらず医者どもは変形すれば元に戻らないと言い張り、すぐに仕事を増やすために体を傷つけるメスを入れてしまいますが、まさに手術は人工的障害を起こして永遠に戻らない組織にしてしまうことに気がついていないのです。

 人体は傷つけられた変形した組織を元に戻そうとする遺伝子を個々の組織に細胞が全て有しているにもかかわらず、手術という悪事を積み重ねています。手術さえしなければ私の治療を続ければ徐々ながら必ず元に戻すことができるのに手術をして人工関節を入れたり、滑膜を切除したり、軟骨を除去してしまうと、まさに永遠に戻らない医原病になることを知ってください。)

 7月暑さとともにものすごく楽になってきました。左足首の腫れは多少残るもののびっこながらサッサと歩けました。朝起きも洗濯や掃除が普通に出来ます。家事もいそいそ体が動きます。サボっていたお掃除のホコリが目につきだしました。初診から3ヶ月しか経っていないけど、こんなんでいいのかなと思うくらい楽な生活になりました。

 (この患者さんは私のHPを見ただけでリウマチは治ると確信された方です。現代の膠原病の全ては原因も免疫を抑えたためであり、治らないのも免疫を抑えるためです。免疫を抑えるというのは医者の出す薬だけではありません。医者の間違った言葉のほうが遥かに免疫を抑えてしまいます。その言葉とは何か、リウマチは一生治らないという決定的に誤った宣告です。この言葉を発するだけでも医者たる資格はありません。この言葉で全ての希望が失われてしまい、今度は絶望が患者さんの心から希望を奪い、免疫を抑える番となります。絶望が免疫の働きを奪ってしまうことを世界中のどの医者も知りません。逆に希望こそが免疫を高め、リウマチのクラススイッチと免疫寛容を起こして治る高速道路を作ってくれるのです。この患者さんは私のHPをまず見て絶望を希望に変え、私を見て私をうそつきでないことを知り、さらに私の理論を信頼し、言うとおりに治療を本当に素直にやり続けたので、最速で免疫を高めることができために、自分でリバウンドがないのを不思議に思ったくらいでした。

 なぜ人は素直になれないのでしょうか?それは素直になるということは人を信じるということですから、素直に人を信じることによってお金を奪われたり、快楽を奪われたり、損をしたりするからです。私は常に患者さんに言っています。治らない病気を治るというのは金儲け以外に目的は何もないのですから、私は嘘をつかなくても才能があるからいくらでも正しいことをしてお金を儲ける自信はあります、と。また、お金を儲けても50%は税金で取られるわけですから、半分は自分のためであり、半分は税金を納めることによって社会貢献をしているつもりで医療をやっているし、嘘をつく必要は全くないのです。それに加えて、真実を語り、それを実行して、患者さんの幸せを増やすこと以上に、この世に喜びがありますか、とさえ伝えています。このように伝えても、やはり疑心暗鬼の素直でない患者さんがたくさんおられるのは非常に残念なことです。この意味でも全ての患者さんがこの患者さんのように素直に私の理論を勉強し、納得し、私の言ったように治療に励んでもらいたいものです。ただ単に従順に医者の指示に従う素直さではなくて、学ぼうとする素直さを持っていただきたいのです。この患者さんのように。)

 ある日突然夜中に痒くて目が覚めました。お待ちかねのアトピーです。思い切りボリボリ掻きました。明日が楽しみです。きっと湿疹だらけになっていることだと思いました。しかし目が覚めて見た私の皮膚には跡形もなくて、あんなに掻いたのにあれは夢か幻か。 (異物である化学物質に対するリウマチのIgGがアトピーのIgEに変わるのは、3000箇所もあると言われるリンパ節であります。リンパ節にいるヘルパー2Tリンパ球がサイトカインであるインターロイキン4を放出して、Bリンパ球に命令をして、今まで作ってきたIgMやIgGをIgEに変えなさいと命令した時にはじめてクラススイッチが生じます。このヘルパー2Tリンパ球とBリンパ球との出会いも、ミクロの世界ではなかなか難しいことなのです。徐々にヘルパー2Tリンパ球が増えるにつれて、Bリンパ球にクラススイッチの命令をするのも増えていくのです。一言で言うと確率の問題なのです。この確率が高くなったり低くなったりするのも様々なファクターが関与するので、どのようにアトピーが出るかについては予言できません。生きている限り人は必ず死ぬように、クラススイッチも免疫を上げる限りは必ず生じます。しかしいつどのように生じるかは予言できないのは、人がいつどのように死ぬのかを予言できないのと同じです。)

 耳鳴りは相変わらず続きました。時々右まぶたの上がピクピクしましたがヘルペスだと聞いていたのでせっせとお灸をして免疫を上げました。 (耳鳴りもまぶたの痙攣も原因はヘルペスとの戦いであるということは分かっているのですが、このような症状に対して抗ヘルペス剤は出せないのです。これも現代の医療の間違いですが、医学会のボス達が支配し結びついている厚生省を相手に変えることは不可能であります。しかしながらヘルペスとの戦いで死ぬことはないので、できる限り自分の免疫を上げて自分の免疫でヘルペスを殺してもらうようにしています。症状が出ているのは免疫が上がっているので、いずれはヘルペスウイルスは人体における最後の住処である脊髄の後根神経節という刑務所に閉じ込めることができるのです。ここに閉じ込められたヘルペスウイルスは免疫を抑えない限りは二度と末梢神経に増殖することができません。)

 リウマチでの痛みはほとんど意識することすらなくなりました。ステロイド注射で歪められたものが元に戻っていこうとしているのが私の肉そのものにも現れてきました。ステロイドで薄くなってしまった手や足の皮膚は年齢相応のしわが出来てきました。しわなんか見せても喜ばないでしょうけど私は人に見せたいくらい嬉しいものでした。

 (ステロイドは単に免疫細胞の遺伝子を変えるのみならず、あらゆる細胞の遺伝子の働きも変えてしまうので、皮膚の細胞も遺伝子を変えられてしまい、28日周期の皮膚の入れ替えができなくなり、手や足の皮膚も異常に薄くなったり、赤くなったり、しわもなくなることがあります。逆に若い患者の皮膚がアトピーの場合などは、おじいさん、おばあさんの皮膚のようにしわだらけになったり、象のような皮膚になることもあります。

 ステロイドほど人間の遺伝子を即座にしかも永続的に変えることができる薬はありません。遺伝子は常に正しいのに、遺伝子を無理やり変えられて泣いています。泣きながらも元の自分に戻そうと必死で修復しようとします。ある意味では抑えてはならない炎症を抑えられた医者の間違いに対する逆襲です。この逆襲により医者が苦しめば正しい逆襲でありますが、苦しむのは患者自身ですから、患者さんにとっては踏んだり蹴ったりで、道理の通らない話ですが、生殺与奪の権力を有している医者に対してはどうにもなりません。残念です。

 言うまでもなくステロイドは必要なホルモンですから、人間が毎日必要な分だけ作って遺伝子の発現をコントロールしております。すべからくホルモンというのは超微量で、人間の生命活動をコントロールしているのです。ホルモンを作り過ぎれば減らそうとし、逆にホルモンが少なければ増やそうとして、常に生命活動に必要な量だけを脳が保証しているのです。ところが医者はステロイドが免疫を抑える力があると知るやいなや、お金儲けのためにどんどん人工的に作り出し使いだしました。そして正常な遺伝子が修復不可能になるほどに使いすぎたために、世界中に医原病を起こしているのです。残念です。“過ぎたれば及ばざるがごとし”ということわざは現代の人間生活の全ての分野で見られる悪弊です。この世から節度が無くなってしまいました。)

 初診から4回目の血液検査結果が出ました。 「凄い、みんな消えてしまった」と松本先生のひとこと。やっと煎じ薬やお灸や鍼などが松本理論の波に乗ってきたところだったので半信半疑で聞きました。RF定数だけが27と(正常は20まで)やや高めながら他はほとんどが正常値範囲になってきました。嬉しかったというより誰かのと間違えたのではと疑うほどの数値でした。それに松本先生が私の学び「意識の流れ」を信じないとあかんかな~ぁなどとポツっと云ってくださったのには更にびっくり仰天でした。私は血液結果より松本先生の一言に感動しました。飛び上るほど嬉しくてね、診察室だというのも忘れ主人の手をとって喜びました。うさぎ追いしかの山、ついついこのメロディーが口から出てきます。 (18年もリウマチを患い、間違った治療に葛藤しながらも『意識の流れ』の中で、真実の喜びを追究してこられたこの患者さんだからこその治療経過でありました。診察室ではこのような手記に語られていることを全て聞くわけには行かなかったのですが、私も64歳の老人でありますが、普通の老人よりも何十倍も苦しんできた男ですから、人を見る目はあります。この患者さんを初めて見たときから只者ではないとは分かっていたのですが、その後の診察するたびごとに、さらにその確信は深まっていたのですが、たった2~3ヶ月でリウマチのデータがほとんど完璧に正常化していたことには正直おどろきました。私も25年の診察の中で延べ何十万人の患者を診てきたのですが、こんな凄い完治への経過を見た患者さんは誰もいませんでした。もちろんこの患者さん以上に心が肉体の免疫を支配し、間違った心の在り方がアレルギーを膠原病にしているなどということはとっくに昔に知っていたのですが、逆に心が膠原病を簡単に治してしまうということをこれほど如実に知ったのはこの患者さんが初めてでした。心が肉体を完璧に支配した症例の第一例ではないかと思ったくらいです。感嘆の声をあげざるを得ませんでした。まさに『意識の流れ』の成果でありました。)

 松本先生の診察は毎回楽しいものです。10年前くらいの体験談を見ると熱血で怒鳴るイメージがありますが、今は枯れて?いや失礼、現在はいつもリラックスされていて私は思わず友人に話すような口調になってしまい、時々ここまで踏み込んでいいのかなと思うほど何でも言えました。

 (25年間の私の治療は現代医学と全く相反する医療でした。絶対にステロイドを使わず、中国医学、主に漢方煎剤を用いて免疫を上げるという治療を続けました。はじめの頃は一躍高槻で有名になりました。それはアトピーの治療で治療中にステロイドを使わないと症状が激しくなるものですから、「松本医院に行けばアトピーが悪くなるから行くな」という評判でした。その頃はB型肝炎やC型肝炎の漢方治療に集中していたので、皮膚科の患者さんが少なくなっても気に留めませんでした。それは私以上にステロイドでアトピーがよくなるどころか、悪くなるという真実を知り、最後まで私がステロイドを使わないということを信じてきてくれた患者さんがいたからでした。開業しながら10年かけて漢方の研究で博士号を取ったあと、本格的にアレルギー・膠原病に取り組み始めました。と同時に、最新の免疫学も勉強し始めたのです。

 アトピーをはじめとするアレルギーの原因が化学物質であるということが分かり、治るのは化学物質との共存、つまり免疫寛容しかないということに気づきました。その頃、東大の免疫学教授であった多田富雄先生が動物実験で免疫を抑えない限り抑制Tリンパ球が免疫寛容を起こし、症状がなくなるということを証明され、文化功労賞を授与されたのであります。この事実を知る前に、私は臨床の中で全てのアレルギーは免疫寛容を起こして治るということを知っていたので、これを自然後天的免疫寛容と名付けていました。私は多田先生とは違って、動物実験で免疫寛容を知ったのではなくて、ステロイドでは絶対にアトピーは治らないことを経験的に知っていた患者さんが、ステロイドを絶対使わない私を信じてくれていた患者さんのアトピーを治すことによって免疫寛容の事実を教えてもらったのです。

 このようにして他の医者が治せないアトピーをはじめとするアレルギーを治すことができる医者だという評判が巷に伝わるにつれて、リウマチも治すことができるだろうという希望を持って来院されるリウマチの患者さんも徐々に増えてきました。そして中国医学の免疫を上げる手法を駆使して、リウマチの治療中に全ての患者さんがアトピーになることに気がついたのです。

 ちょうどその頃、京大の教授でいらっしゃった本庶佑先生がクラススイッチの遺伝子であるAIDの遺伝子を発見されて時の人になられたのです。この功績により彼は文化勲章を受章されたのです。彼のクラススイッチの理論は何もリウマチがアトピーになると言っている訳ではないのです。本庶佑先生はあくまでもラットやマウスの実験動物のBリンパ球にAIDという遺伝子を見つけられただけであり、しかも彼は研究者であるからして臨床の現場で一人も患者を見ておられないものですから意味づけができなかったのです。ところが私は毎日毎日アレルギーの患者や膠原病の患者を診ていた訳ですから、しかも日ごろリウマチがアトピーになることを知っていたので、すぐに理論と臨床とが簡単に結びつき、難病である膠原病を治す答えがわかったのです。リウマチを治すためにはリウマチをクラススイッチしてアトピーに変えて免疫寛容を起こせばアレルギー・膠原病の全てが治るということがわかったのです。

 ところが続けて患者さんと私の間に極めて不愉快な事件が持ち上がりました。あまり書きたくないのですが、私がどうして怒り始めたのかという理由にもなり、かつそれによって新たなる真実を患者さんから教えてもらったかという意味で書き留めておくつもりでしたが、今現在HPに出すことは他にも差しさわりがあり、自分の心もこだわりがあるので、そのうちに本を出版するときにでも書くことができるようになったときに公表したいと思います。

 その種の事件が3つありました。この3つの出来事が私の心を大きく傷つけました。これをきっかけにして私は患者さんを信用できなくなったのです。その頃から患者さんの無知を責め始めました。ときには無知は罪であるとさえ言い放ったことさえあります。診察室が怒号で響き渡ったこともたびたびありました。世界中であらゆるアレルギー・膠原病を治すのは私一人であるという確信に基づいた傲慢さが私の心を支配し続けました。私を信じない患者に対してとりわけ私のHPの理論を読んでこないで来た初診の無知な患者に「この部屋から出て行け!」と怒鳴り飛ばしたこともありました。

 しかし大衆の無知をなじっても埒があくわけでもありません。自分の品格を落とし、自分の本来の正義感を誤解され、評判を落とし、怒りの為に心の平安を失い、さらに患者さんさえも失っていきました。言うまでもなく、本来自分が持っている優しさも怒りに変えてしまったことにも気がついていなかったのです。3つの大きな出来事以外にも、症状が悪くなることにより私に文句をつけた患者にも怒鳴りつけたものでした。私を信用しなければ出て行ってくれと。患者と殴り合いをしかけたこともありました。私の医療は世界で唯一の松本医学の実践です。一般大衆にどうして私の理論を理解してもらえるはずはないのです。にもかかわらず、私は自分の知っている真実は全ての患者さんにわかってもらえるはずだと思い込んでいたのです。間違いです。短気にならず怒らず、忍耐強くあらゆる患者さんの質問に快く答えるべきなのです。何回かインターネットを読まないで遠方から来た患者も治療もせず何十人も帰してしまったことがありました。

 今から思うと冷や汗の出ることばかりでした。徐々に3大事件の精神的外傷である深いトローマも徐々に癒されると共に心の内省も深め、自分の心の辞書から怒りをなくすように努力しております。それでもときに私の医療を理解しないで来られる時には、いかに親切に説明しても納得してもらえず、苛立ちが募ることもありますが、何とか抑えきっています。その心は『世界中の医者が誰も理解できなく、当然実践もできない医療を、どうして素人である患者さんが分かるはずはない』という諦観の気持ちです。

 このような思いがまだなお続いていた時にこの患者さんと出会ったのはまさに天の恵みというものです。一人の患者さんの手記に対してこれほど長いコメントをしたのはこの患者さんの手記が初めてです。無理にコメントしようとしているのではありません。彼女の便りに対して私が素直に書きたい心の真実を書いて返信しているようなものです。これだけのコメントをさせてもらっているこの患者さんには心から感謝しております。同時に彼女のお友達でいらっしゃる『意識の流れ』の皆さんにも感謝しております。)

 先生は私の素人質問が面白いようで丁寧に答えてくださいました。しかし大抵は世間話と心の勉強討論会を開催しているという感じのもので、患者のTPOにもちゃんと合わせてくださる機転の利く方でした。

 (こんなに心が気高くいらっしゃるのはどうしてなのかを私は知りたいのです。病気は自分の免疫で治すということは言うまでもないことですが、こんな簡単に免疫を上げる心を持っておられるこの患者さんの心の秘密を何とかして知りたいと思うからこそ診察室では禅問答のような話になるのです。私は残念ながらまだ『意識の流れ』の人たちの真実の心のあり方には到達できていませんが、何とか知ろうと努力したくなるのです。私自身の『意識の流れ』の最高目標は、他人の幸せを自分の心で一瞬でも感じ取れる人間になることです。できれば常に自己中心的にならず、他人の幸せを常に見つけ出し、共感できる人間になることです。このように私の心の目標は明快でありますが、まだ『意識の流れ』の人の心の在り方の目指すところは完全には理解できていません。『意識の流れ』が到達すべき最高の目標が自分では理解できないので、逆に彼らを批判してしまうので、ひょっとすればこの患者さんに嫌われているかもしれません。

 しかしながらこの患者さんは「先生は先生、私は私」という言い方をされて軽く私の批判をいなしてくれるのが救いです。私は何とかしてこの患者さんのような優れた人の心の奥底を言葉で理解しようとするのですが、彼女は言葉では表現できないと言います。その時私は言い返します。言葉で表現できない思いというのは信用できないと。ちょうど私は病気の全てについて語り尽くしました。目に見えない免疫の働き、目に見えない免疫の敵、目に見えないクラススイッチや免疫寛容について、目に見えないストレスと心の関係、目に見えない心が免疫が免疫を上げることについて、全て具体的に説明しました。しかも私の心の最高の目標についても明らかにしました。このように私の目や心では見えないこの患者さんの心の高みを具体的に言葉で以って提示してもらいたいのです。だからこそ「先生は先生、私は私の世界だ」と言ってもらいたくないのです。彼女ほどの素晴らしい心を他の人にも分け与えてもらいたいのです。そして少しでも全ての患者さんが全ての人間が、私も含めて彼女の心の仲間になってもらいたいのです。)

 私が面白いと思ったのは「治してあげるよ、自分の免疫が治すんだよ、怖い病気などはない」などの名言で励ましてくださり握手してくださいますが、私の心からは「次にアメリカで会いましょう」としか出てこないのです。それと診察すれば誰でも机の上に書いてある文言の紙を見られると思いますが、私はいつもその紙が受験生のようで可笑しくて仕方ないのです。こんな少年のようなかっこいい医者にはお目にかかりたくてもなかなか見つからないものです。

 (なぜ私が「病気を治すのはあなたの免疫ですよ」と言い切れるのでしょうか?それはここ15年間で明らかにされた免疫学を誰よりも勉強しているからだということは既に述べました。ただ、このような免疫学のまともな書物を書いている人たちは基礎医学の研究者です。彼らは医学者でありながら患者を誰一人診たこともない人が多いのです。一方、臨床家で免疫学の書物をモノにしている人がいますが、残念ながら彼らは臨床家として、いまだかつて一人もリウマチを治したことがない人たちなのです。にもかかわらず、私が病気について絶対的な自信を持っているのは、何百人ものリウマチの患者さんを治しているからです。そればかりではありません。あらゆるアレルギーを治し、難病であるとして特別疾患に指定されている潰瘍性大腸炎、クローン病、天疱瘡など、あらゆる治らない病気を治しているからです。本来、医学の理論というのは患者を診察し、それを治すことから生まれるべきものなのです。私は患者を治すことと同程度に、さらに現代の最高に進んだ免疫学をものにすることによって理論も理解し、実践と理論の両車輪を正しく実践しているからこそ病に対する絶対的な確信を持つことができるようになったのです。

 全ての科学は現象を説明するために出発したのです。医学の場合は患者さんの現象、つまり症状、つまり病気があって初めて理論が生まれるのです。私の医学は他の医者とは違って圧倒的な強みがあります。それは患者さんの主観的な症状を良くしているのみならず、客観的なデータも全て良くしているのです。他の医者はリウマチが治らないという証拠が何もないのに、ペチャクチャと筋の通らない治らない理由ばかり言って、素直に免疫の基礎研究の成果を理解しようとしません。ところが私はまず治したという事実から出発しているわけですから、どうして治るのかを説明するだけでよいのです。その説明はまさに基礎医学である免疫が証明してくれるのです。だからこそ分からないことがなく、全て単純に明快に免疫の働きを説明し、その遺伝子に命令された免疫の働きを自然に発現させるだけでリウマチは治るということが素直に分かるのです。しかも自分がその免疫に対して何をやっているかもちゃんと知っているからこそ、この患者さんに「リウマチを治すのはあなたですよ、あなたの免疫が治すのですよ、私はただヘルプをしているだけですよ。」という簡単な真実を語ることが許されるのです。言い換えるとこの患者さんが私を信用している以上に、この患者さんの免疫を信じているからこそ、このような言葉を語ることが可能なのです。)

 8月、5回目の血液検査結果。少し高めだったRF数値が正常値に入ってきました。血沈は15と高めでした。体がだるかったのでリウマチの名残りはまだまだあるなと感じられました。油断大敵火がぼうぼう、なんだかそんな思いが心にありました。松本先生のHPは週一の感じで読み込みました。

 (この世は無知が支配しております。と言うよりも遊んで楽をして、快楽や幸せを得ようとしています。リウマチを治すのは私の理論なのです。私の理論という言い方は言い過ぎるように聞こえますが、私の理論はまさに患者さんの免疫の真実を判りやすく語っているだけです。理論というのはあらゆる分野で真実を語るべきものでなければなりません。リウマチを治す理論というのは私の理論しかありません。私の理論が唯一正しいのではなくて、全ての患者さんが持っている免疫の理論は唯一正しいからなのです。  

 治らない理論などというのは本来あるべきではないのですが、現代の医療は金儲けだけのために行われているので、支離滅裂の矛盾だらけの屁理屈の理論に終わっています。そのような屁理屈は理論というべきではないのですが、世界の医学会が黒を白といえば白になり、白を黒と言えば黒になる、という損得の世界に堕落しているから間違った理論が生まれるのです。損得の理屈は無数に生まれますが、真実の理論は唯一つです。それを実践しているのがこの患者さんの免疫なのです。)

リバウンドしても乗り越えられるよう一番肝心な根っこの理論だけを繰り返し読みました。枝葉となる体験談もドンドン読みました。 (この患者さんが素晴らしいのは、肝心な根っこの理論が一番大事だということを認識していらっしゃる点です。体験談は単に普遍的な正しい免疫の理論を一人ひとりが個人的に実践しているだけですから、枝葉末節なのです。普通の人は体験談が一番正しいと考えるのですが、この患者さんは逆です。この辺りがこの患者さんが心の真実の実行者であると同時に、頭の真実の実行者であるゆえんです。医学者でも彼女のレベルに達している人を探すのは難しいくらいです。こんな頭の良い人に出会ったのも医者冥利に尽きる邂逅のひとつです。)

 激しいリバウンドを乗り越える様は想像を超えています。しかもそれぞれが様々な症状と向かい合っていくしか治るすべはないという険しい道です。皆さん痛々しくも必死で耐えておられるのが文面でも十分過ぎる程分かり私も頑張ろうという気になるのでした。

 (リウマチのリバウンドで死ぬ理由はありません。リバウンドは死ぬまで続くわけではないからです。元来リウマチで死ぬ理由は全くありません。膠原病の全てについて言えるのですが、元々の膠原病で死ぬ理由は全くありません。膠原病で一番怖いのは間質性肺炎と腎炎です。しかしながら、普通の生活で化学物質である異物が入り、間質性肺炎や腎炎を起こすことはまずありません。リウマチの治療で製薬メーカーが作る化学物質である薬が間質性肺炎を、さらに腎炎を作っているのが一番原因です。腎炎の場合は、ときには感染で起こることはあります。

 膠原病の中で一番怖い間質性肺炎はどうして起こるかを説明しましょう。食べ物のように薬を一日欠かさず何年も異物を入れ込むと、処理できなくなった薬という異物が異物が肺の間質(結合組織)にたまり、それを異物と認識した免疫の戦いが間質性肺炎を起こすからです。リウマチで死ぬわけでもないのに、製薬メーカーの毒薬で間質性肺炎で死ぬ人が何人もいます。

 薬をやめる時にも間質性肺炎が顕現化することがあることを付け加えておきましょう。全ての炎症症状は免疫を抑えることにより隠れてしまいますが、薬をやめて免疫を元に戻す時に隠れていた症状、つまり新たなる病気が現れることがあります。特にリンデロンをはじめとするステロイドを長期に飲んでいる人がステロイドを止めていく中で免疫の力が回復し、新たなる病気が出現することがあるので、常に注意しながらデータを見る必要があるのです。とりわけあらゆる科で用いられているセレスタミンという薬はリンデロンとポララミンの合剤であることを知っておいてください。このセレスタミンをやめることによって様々な膠原病が出ることを経験しております。)

 ところが私には勝負どころだと考えていたリバウンドらしき大物が今のところ皆無と云っていいほどないのです。あっちこっちに現れる小物たちは辛いと感じる間もなくあっという間に通り過ぎていくし何だか心構えだけが空回りしています。クラススイッチは一体どの場面でなったのかが解明できないほど急テンポに治っていきました。呆れるほど楽チンな状態になって松本理論の証拠人がまた一人増えるのでした。

 (そもそもリバウンドとは何かについて原点に戻りましょう。まず言葉の説明から始めましょう。リバウンドは反跳現象、離脱現象、禁断現象、と訳されます。その意味は、抑えてはいけないものを抑えた後に、正常に戻ろうとする力が働き、勢いがついて、元の正常を超えて新たなる不都合な現象が激しく出ることです。つまり自然に反する人工的な力を加えることによって無理が生じ、そのような不自然な力がなくなったときに抑えられてきたエネルギーが一挙に爆発する現象といえます。

 一番よく見られるのは快楽を求めるために麻薬を投与することによって中枢神経を抑制し、陶酔をもたらすのです。麻薬の場合は作用部位とかその機序は明確でなく、経験的に快楽をもたらすことが知られているだけです。しかし一度麻薬を用いだすと嗜癖や依存性が出てこの麻薬から逃れられなくなるのです。しかしこの麻薬を続けると心のみならず、人体が様々な形で障害を受けるので、極端な場合は死を招くことがあるので麻薬を断ち切らなければならなくなります。これを止めようとする時に耐え切れない症状が経験されます。これを普通は禁断症状と言っています。

 同じように医療で用いられる頭痛薬や鎮痛剤や解熱剤やステロイドをはじめとするあらゆる免疫を抑える薬は一時的な快楽をもたらしますが、症状という不快さの根本原因を解決する薬ではなく、ONになった免疫の遺伝子を一時的にOFFにするだけで再び遺伝子の働きが修復されてONになってしまうので、快楽を得るためには永遠に同じ薬を使い続けなければならなくなります。医薬品と麻薬の違いは、医薬品の方は薬の作用部位と機序は全て解明されている点であります。末期癌の苦痛に際して近頃は麻薬も用いられるようになりましたが、麻薬によって死期が近くなっても痛みを取る方が人道的だという考え方であります。いずれにしても人体の当然の働きを一時的に抑えるわけですから、投薬を中止すると必ず2倍3倍の免疫の働きが復活し、激しい免疫と異物との戦いが人体で開始されます。これをリバウンドと言うわけですが、このリバウンドの強さはどれだけ薬を用いて免疫の遺伝子を変えて、炎症の蛋白をどれだけ作らないようにさせてきたかの量と使う期間によって決まるのです。

 ところがどの医学書にも使った薬を止めた時に症状がひどくなることについて一行もまともな説明がされたことはありません。医学を一番良く知っている医者がリバウンドの苦しみについて一言も説明しないというのは犯罪ではないでしょうか?一度使えば止められない薬を、一時的に症状を取るだけで根本治療とはまるで反対のことをやっているのにもかかわらず、効果があるというだけで厚生省がどうして薬として認めてしまうのか皆さん考えてください。私が答えを出さなくてもお分かりでしょう。酒井法子が麻薬を使ったからといって逮捕されるのに、なぜ医者は捕まらないのでしょうか?常に私は疑問を感じています。医者は病気を治すために薬を用いるべきなのに、病気を治さないどころか病気を作っても責任が問われず、いつまでも病人が増え国民の医療費が莫大になり続けるにもかかわらず、誰も告発できません。民主党の小沢幹事長は検察にしつこく追われていますが、検察は絶対に医療界の欺瞞性を永遠に追及することはできないでしょう。なぜならば検察は金の動きは簡単に解明できますが、人体の免疫の働きと薬との関係については赤子同然であるからです。このような医療の間違いは永遠に解明されることがないことを予言しておきましょう。

 再びここで繰り返させてください。なぜ一介の開業医が医者や製薬メーカーや厚生省に難詰をつけることができるのでしょうか?それは私があらゆるアレルギーや膠原病を治すことができる証拠を手中にしているからです。決して医者や製薬メーカーや厚生省に対して恨みがあるわけではありません。ただ簡単に治せる病気を彼らは治せなくしているからだけです。それ以外に他意は全くありません。

 本論に戻りましょう。患者さんは私に当然の質問をします。「リバウンドがいつ始まりどれぐらい強くなり、いつまで続き、クラススイッチがいつ起こり、免疫寛容が生じるのはいつでしょうか?」と。答えは簡単です。「あなたの免疫の遺伝子だけが知っています。」と。私が遺伝子の抑制の状態がどうしてわかるでしょうか?わかるはずはありません。ただ言えるのは、どれだけ医者から免疫を抑える薬を投与されたか、かつどれだけ自分の心で免疫の働きを抑えてきたか、によってリバウンドの全てが決まります。苦しいリバウンドが嫌であれば従来どおりの治療を続けなさい。治したいと思うならば、あなたの免疫の遺伝子の働きに素直になりなさい。この世に治らない病気というのは何もないので、死なない限りは全ての病気は治ります。最後はあなたの心の自己選択、自己決断、自己責任です。

 この患者さんの所属していらっしゃる『意識の流れ』の人たちは、初めからリバウンドを覚悟して来られているので、こちらとしては本当に気が楽です。ストレスがかかりません。リバウンドを受け入れるという自己決断をして来られたこの患者さんのように、たいしたリバウンドが起こらないときには、決意に対して逆に失望落胆させてしまうことがあるほどです。どうしてこの患者さんの場合はリバウンドが少なかったのでしょう?一言で言えば、下げられた免疫を心がいともたやすく上げ続けることが可能であったためです。

 実は心が免疫を上げるという言い方は正しくないのです。心が免疫を下げないことで人間の免疫を正常に保ってきたからだと言ったほうが正しいのです。心が免疫を下げるというのはどういうことかを説明しましょう。この患者さんのように心が優れているという人は、あらゆるストレスを心で消化吸収できる人といえます。他の人であれば、同じ不愉快な事柄が、この患者さんにとっては愉快なことなのです。この手記のタイトルで、彼女はいみじくもその心を表現しています。「リウマチさん、ありがとう。」この世にリウマチになって心からこのように思える人が何人いるでしょうか?不治の病と言われているリウマチになっても、ありがとうと言える人は、いかなる不幸も幸せと感じる心の持ち主なのです。このような方は不幸と戦う必要がないのです。不幸と葛藤する必要がないのです。常に戦ったり葛藤したりする必要がない人は、戦う力を与えてくれるホルモンである副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)を不必要に出す必要がないのです。このステロイドホルモンを不必要に出し続けない限りは免疫を抑えることはないからです。

 どうしてステロイドが免疫の働きを抑えるか説明しましょう。ステロイドは免疫細胞のみならずあらゆる細胞の中に簡単に入り込み、細胞脂質の中にあるステロイドホルモンレセプターと結びついて、核の中に入ります。その核の中のDNAに結びついて免疫反応を抑制する仕事を開始させるのです。ステロイドが多ければ多いほどあらゆる免疫細胞の核の遺伝子と結びついて、ますます免疫反応を抑制し続けるのです。免疫細胞と言っても、リンパ球だけではありません。ますその他に単核細胞、好塩基球、好酸球、大食細胞、樹枝状細胞など全ての免疫に関わる細胞が減り、免疫の働きが抑制されてしまいます。その結果、免疫反応に必要なTNFやインターロイキン1、インターロイキン2、インターフェロンγなどのあらゆるサイトカインの産生や働きを抑制してしまうのです。

ただ一つ例外があります。細菌を食べる好中球だけは増えます。この好中球はあらゆる下等動物も有している先天免疫に属する細胞であり、高等な脊椎動物だけが有しているステロイドホルモンには影響を受けないからです。つまり好中球は高等なIgEやIgGを作ったりすることには直接関係ないうえに、逆にステロイドが好中球を作る幹細胞に入れば入るほど好中球をどんどん増やす可能性があります。さらにステロイドを使い続けると、血管中の好中球が増える理由は2つ挙げられます。ひとつは好中球が作られる骨髄で成熟した好中球が血中へ出て行く数が増えるためと、もう1つは血管から組織へ出て行く好中球が少なくなるからだと言われています。このような見かけの好中球増多症は、細菌が血管に入ってきた時に血管の中で細菌が増えないように、好中球に細菌を食べさせて敗血症を起こさせないためだと考えられます。細菌が血管で増殖する敗血症が生じると命が危機に瀕することのないように防御するためでしょう。というのは、細菌感染症で一番怖いのは血管の中で細菌が増殖する敗血症のために多臓器不全に陥って死ぬことです。)

 9月、6回目の血液検査結果。血沈12、ぎりぎり正常値に近くなってきました。血沈は風邪を引いても上がるから全体を眺めて数値を見なさいよ、と看護婦の泰子さんに励まされました。学びのセミナーから帰ってきた翌日の採血では体がとても疲れていましたが、こんな状態でも血液結果が良かったなら本当にリウマチが治ってきていると判断できると私は考えていました。 (感染症や膠原病の世界、つまりIgGの世界では、異物と戦うために炎症が起こります。この炎症状態をいち早く表示してくれるのが血沈です。ところが、医療費抑制の為に血沈の検査をするのに100円しかもらえません。しかも検査屋に出せば社会保険が使えず、院内でやるように決められてしまいました。100円では人件費や材料費(注射針、注射筒、抗血液凝固剤など)、さらに処理代などが出ません。その為にこの一番敏感な検査を膠原病でもやらない専門病医院が見られます。悲しいことです。この方も最後に残った血沈だけが正常値上限の12になってきたのです。あらゆる他の炎症所見が正常になっても最後に残る炎症所見は血沈であることを知っておいてください。)

 単純ヘルペスの数値は76.4(正常値2.0未満)で依然として高いですがこれで順調のようです。ベルクスロンを飲んだ時とそうでない時の耳鳴り状態をお伝えしたかったのですが、量れない分この判断は大変難しいです。水痘帯状ヘルペスは42.7あったものが17.1(正常値2.0未満)までなくなりました。

 (最近、テレビでも大きく報道されましたが、頭痛の大部分はヘルペスであると。実は難聴も耳鳴りもヘルペスと免疫の戦いが内耳神経で起こっているからです。ところがこれらの難聴や耳鳴りも専門医である耳鼻科医は色々な検査をしても原因が分からないとのたまいますが、実を言えば99%このヘルペスとこのヘルペスを見出した免疫との戦いの結果なのです。既に述べたように、例えば皆さんご存知でしょうが、突発性難聴という病気を。この病気は何十年も前からあり、耳鼻科医が検査しても原因が分からないというのが決まっているのに、懲りずに耳鼻科医は色々検査をして結局は原因不明となりステロイドが効くからといって一週間続けて大量のステロイドを投与するのが常となっています。この治療の前に医者は言います。早くステロイドを入れれば90%は良くなるが、10%は良くならない、と。なぜ皆さん突発性難聴の時にステロイドを投与して難聴や耳鳴りが良くなるのかご存知ですか?説明しましょう。なぜ耳鼻科の専門医でないのにもかかわらず説明ができるのは、私が免疫学を完全にマスターし、病気の本質を知っているからです。繰り返し詳しく下記に説明することを許してください。

 まずどうして難聴や耳鳴りやめまいが生じるのかを説明しましょう。難聴や耳鳴りが起こるためには条件がいります。それは免疫を抑えることによって内耳神経やその分岐である蝸牛神経や前庭神経にまでウイルスを増殖させる必要があるのです。それでは生活の中で知らないうちに免疫を抑える方法は2つあります。

 ひとつは言わずと知れた頭痛薬や生理痛薬や解熱剤や風邪薬やさらにステロイドをはじめとする全ての薬を飲むことです。2つめはこの患者さんがリウマチもありがとうと言えるぐらいに心をストレスから自由自在にできる人はこの世にはほとんどいないので、結局毎日の心のストレス、葛藤を続ければ、ストレス対抗ホルモンであるステロイドホルモンを出すことによって鬱になったり自殺をしたりすることにはならないのでありますが、その代わりに知らないうちに免疫を抑えることになるのです。もちろん過労や疲れや睡眠不足も肉体のみならず心のストレスになるのは言うまでもありません。

 ここで皆さん、大事なことを知っておいてください。ストレスがかかっている時に耳鳴りや難聴やめまいが起こることは絶対にないのです。なぜならばストレスが最高潮である時に、免疫の抑制も最高潮であることを知ってください。この免疫が落ちている間にヘルペスは我が世の春と言わんばかりに、あらゆる神経に増殖し続けます。ところが人間は24時間1週間1カ月、さらに1年ぶっ通しでストレスに耐え続けることは絶対にできません。睡眠はまさにストレスから解放されるためにあるものです。仕事も勉学も24時間続けることはできません。急速はストレスから解放されるためにあるものです。まさにこの休息の時間にステロイドの産生は極端に減り、すぐさま免疫の働きが活発になるのです。アトピーの人もリウマチの人もご存知だとは思いますが、ステロイドを投与すれば即座に痒みと痛みが取れてしまうでしょう。このように免疫反応というのはレスポンスが迅速なのです。

 ところが外部から不必要に投与されたステロイドの影響は、既に述べたように大量の遺伝子を変えるので、なかなか免疫の働きは回復しないのですが、生活の中で自然に人間が環境に適応して自分で作るステロイドホルモンは生理的な範囲の中でしか作り続けられないので、免疫を抑えるという遺伝子の働きはすぐに回復するのです。このために休息の間に免疫がすぐさま回復し、早速神経に増殖したヘルペスを見つけ出して戦いが始まるのです。この正しい免疫の戦いの結果、症状が出るのです。この戦いが内耳神経や蝸牛神経や前庭神経で行われたときに、初めて難聴や耳鳴りが出現するのです。

 改めてここで気がついておいてもらいたいことを記します。症状はあくまでも人体を異物から守る正しい免疫の戦いの自覚的な証拠であるということです。まさに免疫は元来生きた敵である細菌やウイルスを殺すために出来上がったものであり、永遠に人体に対する最大の敵はウイルスで始まり、ウイルスで続き、終わらないにもかかわらず、この崇高な免疫の戦いを見せ掛けだけ良くしようとしてステロイドを大量に投与する馬鹿なことをやっているのが現代の間違った医療なのです。

 難聴や耳鳴りが出てすぐにステロイドを入れれば治る可能性が高いのは、神経の傷が浅い時です。ヘルペスが知らぬ間に大量に神経に増殖し、免疫との戦いが神経に深い傷を残した時にはステロイドを大量投与してヘルペスの戦いをすぐに中止しても、難聴や耳鳴りが消えないことがあります。さらにステロイドは炎症を止めることができますが、逆に炎症による傷の修復を遅らせることも知っておいてください。

 以上述べたことも世界で初めて私が発見し公開する事実であります。私はどこまでも一介の開業医に過ぎないのですが、なぜ私がこのような事実を知り、耳鳴りが起これば抗ヘルペス剤を投与する唯一の臨床医である理由を説明しましょう。

 それはこのような耳鳴りや難聴を作ったのも医者の薬であるからです。もちろん何回も繰り返しているように、私よりも遥かに優れた医学者がいるのは言うまでもありません。にもかかわらずこのような極めて単純で明快な真実をそのような医学者が知らないわけはないのです。もちろん知っているはずです。しかしこの真実を自分から語れば現代の臨床医学の基盤が完全に崩れてしまうからです。現代の臨床医学の目的はただひとつ、製薬メーカーを儲けさせ、医者が儲けるためにあるのです。如何に病気をなくさず、症状を引き起こす免疫の働きを如何に一時的に楽にして大衆をたぶらかすかであり、口では国民の健康のためと言いながら、実は薬という毒薬を投与することによって新たなる取り返しのつかない膠原病やアレルギーを作り続けているだけなのです。

 真の医学はなぜ病気、つまり症状が起こるかを徹底的に解明すべきであるのに、しかも答えは一介の開業医が見つけることができるほど簡単な真実にもかかわらず、その真実を告白すれば結局は医者が病気を治しているのでもなく、医者が病気を治しているわけでもないということが判明してしまうと、医学界や薬学界や製薬メーカー業界や厚生省が崩壊し、いらなくなってしまうからです。どんな医学者もこの崩壊の第一歩を踏み出したくないのは当然でしょう。東大医学部長や京大医学部長が私の真実、つまり免疫の真実を語れば製薬業界はおろか、医者は医療界は完全に崩壊し、失業者が溢れ、さらに日本や世界の経済は不景気に陥るでしょう。

 資本主義はとどのつまりはいかに大衆を欺いて資本、つまりお金を稼ぐかということが目的であります。この資本主義経済の真実が暴露されない限り、臨床医学を実践している医療界も永遠にその欺瞞性を明らかにすることは不可能でしょう。世の中は全て金です。これが間違いの元であります。しかし私一人の力では、真実の力だけでは永遠に変えることはできないでしょう。しかも現代は民主主義です。資本主義を選んだのも民主主義です。大衆が納得して選んだ経済体制である限り、これからもこの資本主義というシステムは永遠に続くでしょう。それでも私は叫びたいのです。この世に治らない病気はない。医者が治らないようにしているだけだと。

 ここで面白い話を付け加えておきましょう。このような状況は医学界だけではありません。あらゆる科学界も金に支配されています。民主党が政権を担って事業仕分けが大々的に行われました。自民党が決めていたスパコンに回されていた2600億円の予算を減らそうと民主党は試みました。するとノーベル賞受賞者の全てが一同に会して大反対を唱え始めました。こんな滑稽な場面は見たことがありません。なぜかと言うと、日本のノーベル賞受賞者のほとんどの業績は、金では買えない優れた頭脳と紙と鉛筆から生まれたのです。小柴先生のカミオカンデは大金がかかりましたが、その当時はまだ日本も豊かでしたが、現在はまさに巨大な財政赤字で身動きが取れなくなっているときに、自分達だけ可能性の薄い研究に大金を取り込もうとしているのは医療界の学者と変わらないようです。

 それまでの科学関係のノーベル賞の受賞は全て貧困から生まれたのです。にもかかわらず、研究費を減らされることに対して大合唱の反対があったことは悲しい事実です。益川先生は本音を語る誠実な正直な人物だと思っていたのですが、彼も大反対の唱和に参加していました。私は心ひそかに思っていることがありました。貧乏でも努力と頭脳でノーベル賞がもらえるのが日本人であると。この伝統は既に悪しき資本主義に食われてしまったようです。)

 毎日の生活が快適です。痛みでしかめっ面が当たり前でしたがこめかみのしわもすっかり伸びた感じです。時々近くのスーパーや散歩に出かけられるようになり夢のようです。後遺症が残った箇所はこれからリハビリで少しずつ良くなっていくと確信しています。なぜなら元に戻らないのを悲観した私に有里さんから「駄目だと思い込んでいる」と指摘されハッと目が覚めました。心を見るための大事な体です。最初から投げ出してどうするの、あなたの思いが作ったんでしょ、そんな温かな思いが響いてきます。この言葉を忘れずにいたいと思います。本当にありがとうございました。
これからは2週間ごとの診察と漢方浴2日に1度に変更されました。こうしてリウマチ治療というよりはヘルペス治療になってきているように思います。

 さて中間報告が長くなりましたが、松本先生には本当に感謝しかありません。その証拠にすでに私は松本医院の看板を背中にかけながら生活していると思っています。例えば私の周りに集まってくる人がガンと遺伝子病以外の病気なら必ずHPを教えてあげるでしょうし、リウマチは治ります、怖い病気はないよと教えてくださった先生への感謝の気持ちは完治した人からまた次の人へと伝わっていくと私は思っています。

 (私のHPは最高の勉学の教科書であると自負していますが、「私の治療を受ける限り何回も繰り返し読んでください」とお願いしても、難しいからとか時間がないとかと言い訳をして、読んで勉強してくれない患者さんに常に不満を感じざるを得ませんでした。この患者さんは初診に来るまで10回も読み返してくれたようですが、これも記録です。自分の病気を治すのは自分であることをこの患者さんは知っておられたからです。

 世界中の医者が治せない病気を治せると言い切る医者である私の理論や手記を理解しないで当院に来られるのも不思議なことですが、この患者さんのような自己選択・自己決断・自己責任ができる人が少ないからです。なぜこの患者さんのような人が少ないのでしょうか?まず教育が間違っています。自分でものを考えることができる自立的な人を養成するところではなくなっております。機械的にものを覚えさせ、管理しやすい人間を大量生産するところになっているからです。さらに資本主義は根拠のない商品を大量に生産し、マスコミを使って宣伝を繰り返して、価値のないものを売って儲けるシステムですから、自分で考え、自分で理解し、自己選択をする人間が増えすぎると、盲目的に品物を買う人が減るので儲かりません。

 人間の個性がなくなり、自分で自分の生き方を決める力を奪い取り、ものの善し悪しを判断させずに常に権力や金力によって作られた常識に依存させ、甘えさせれば、お金を儲けられるようなシステムが現代の資本主義であります。もちろん自分で考えたり作ったりやったりするのではなくて、お金がある限りは代わりに考えたりやってくれる人にお金を支払えば楽ですし、やる側は儲かりますから、依存と甘えの構造は本質的には資本主義が続く限りはなくなることはないでしょう。かといって、余った時間を心の修練や頭脳の鍛錬にまわさないところが、ますます人間が堕落していく原因となっております。)

 ある日治療について私が先生の言う通りにしますと云うと「あなたは私を信じているのじゃなく自分を信じているんや」と簡単に見破られてしまったエピソードがありました。その通りです、だから常に自己選択自己責任なのです。決して人のせいにはできません。そういう基礎になる部分を学びの中で十分に教えて貰ってから必然的に松本理論に出会いました。そしてそれは私の意識の流れの今なのだということがとても嬉しいです。

 (一言でいえば、父親の精子の遺伝子と母親の卵子の遺伝子が合体して受精卵になった時に、人間の運命は自己選択なしに定まっているといっても過言ではないでしょう。遺伝子の染色体の数から単純計算すると、AとBという2人の親から生まれる子供の遺伝子の組み合わせは830万通りあります。あなたも私もその830万通りの遺伝子の組み合わせの中の唯一独特な遺伝子を神によって定められ、その遺伝子の運命を背負って生まれてきたのです。男女の性別、美醜、才能、性格、運動能力などが定められたこの遺伝子のたった1種類を持って生まれてきたのです。この遺伝子の組み合わせを親も子供も選択できないので、昔から子供は神に授けられたものであると漠然と考えられてきたのです。

 この遺伝子の組み合わせに対して私たちは自己選択・自己決断・自己責任を持つことはできません。このような偶然の運命を背負って私たちは、はたまた偶然な時代、偶然な親、偶然な環境、偶然な地域などの後天的な条件の中で生まれ育っていくのでありますが、物心ついたときにはじめて自己選択・自己決断・自己責任が芽生えてくるのです。『意識の流れ』の人たちは、どの人たちよりも心深く沈潜し、自分の人生をできる限り自分の手にし、心の知恵で自分の肉体をも運命をも自由自在に操ることができる目標を持って修練されておられる集団であります。言い換えると、自分の人生を全て自分で自己決定できる人たらんと目指しておられる方たちです。

 そのような人たちでいらっしゃるからこそ、私のこのHPの理論を完璧に理解できる人たちであるのです。つまり、病気とは自己の体内に入った異物を自己の免疫がその異物を殺すか共存するかのどちらかで処理ができ、かつ自己の心の在り方が自己の免疫を大きく左右し、心が免疫を抑えると、ウイルスも殺しにくくなり、アレルギーで処理できるものを膠原病に変えてしまい、さらに自分の心で免疫の働きを抑制すればするほど、永遠に治らない病気になるのだということが簡単にわかってしまったのです。

 従って、病気を治すのは医者でも薬でもなく、自分の免疫であるということを私がHPで語っていることを完全に理解しておられるこの患者さんは、私の言葉を信じることはとりもなおさずこの患者さん自身の免疫を信じることであり、同時にこの患者さん自身の免疫を戻すのは自分の心であることを信じることができる人なのです。だからこそ、「あなたは私を信じているのじゃなく自分を信じているんや」という言葉が私の口から自然に出たのです。

 自己責任・自己選択で病気を治すだけではなく、実は全てがそうなのです。そもそも自由とは何でしょうか?自由であることは自分の受精卵の遺伝子の決定以外は自分の心で決めることができることです。つまり他人を傷つけたり、他人の財産を奪わない限りは全て自分の心を自分で決め、自分で選択し、自分で思うままに行動し、その結果責任を自分自身で引き受け、責任をとるということであります。ところが、このような自由を保証する責任という考えがいつのまにか放棄されてしまいました。それは自由は快楽でありますが、責任は不愉快であるからです。このように自由の意味が履き違えられ、自分の快楽を最大限に満たすために好きなように選択・決定・行動を許されますが、その責任を取らなくてもいいという社会になってしまいました。誰もが自由に振舞い、しかも誰もが責任を取らない世界というのは、見かけはとても幸せに見えますが、その無責任のしわ寄せは誰かが負わねばなりません。例えば医者や医学者の無責任は患者にまわされ、国家財政に負担がかかります。しかしながら医療の無責任を患者が訴訟しない限り、また医療費の高騰により国家財政が完全に破綻しない限りは誰も文句を言いません。破局が訪れるまで人々はまるで気がついていないのです。このような事態が医療のみならず教育や治安や政治などの全ての分野において見られますが、人々は能天気です。誰も責任を取らないのです。

 既に述べたように20年間も自殺を常に願望していた私には友達というのは誰もいません。友達を必要としないのです。どうしてこんな大それた言葉を吐けるのでしょうか?それは私が苦しんできた問題を解決できる他人は誰もいないということが心の底からわかっているからです。結局は自分の心にしか答えがないからです。他人がどんなに慰めようとしてくれても、また自分の苦しみをどんなに理解してくれたとしても、右目に硬球が当たったために生じた様々の苦痛や後遺症を正常に戻してくれる人は誰もいなかったからです。そのために孤独な心に自閉するだけで鬱状態が20年も続いたのです。この苦しみをどのようにして引き受けていくかは、まさに自分以外の誰も手助けしてくれるわけではなかったのです。自分の心でしか答えは出せないのです。友達というのは自分を理解し、かつ苦しみを分かち合える他人だと定義すれば、私にはそのような他人は全く必要でなかったのです。本当の友は自分の心にしかなかったのです。

 どうにもならない苦しみに対してある人は精神病になるでしょうし、ある人は人生に絶望して自殺を思うだけでなく実際に実行するでしょう。日本でもここ11年間も毎年3万人以上の人が苦しみに耐えきれずに自殺しております。私はどうしても死に切ることができませんでした。それは世の中に未練があったのでしょうか?それとも自分の才能がもったいないと思ったのでしょうか?それとも勇気がなかったのでしょうか?ひょっとすれば自殺の遺伝子がなかったのかもしれません。いずれにしろ20年間も死を見つめてきた人間にとって、人に依存するということは何の答えにもなりませんでした。

 しかしそのような長い心の葛藤の中で、普通の人が見られない真実を数々見つけ出すことができました。ひとつは自分の心の醜さ、全ての人間が持っているエゴの醜さ、その醜悪なエゴから脱却する方法、神の不在、神がいるとしても邪悪な神の存在、真善美の中で真実が最も尊いこと、真実を求めて死ぬまで勉強し続けることの素晴らしさ、権力と富が世界を支配していること、学者は常に権力と富に媚びること、学者は普通の人と同じく真実よりも快楽が好きなこと、常識は常に権力が都合よく作り出すこと、常識は常に疑わなければならないこと、などなどをひとつずつ知っていったのです。そしてついに敵が100万人いようがそれが真実である限りは追究し続けることが生きがいとなったのです。誰もが保証できない真実に対しては、自分の心を磨き自分の頭脳を磨いて、最後は自己選択・自己決断・自己責任で運命を切り開く以外にないということも分かったのです。できる限り正しい自己選択・自己決定を下すためには、常に虎視眈々と真実を探し続け、かつその能力を磨くために心を清浄にし、間違った自我を修正し、頭を聡明にしておく必要があることもわかったのです。この患者さんのように。)

 リウマチさん、私の苦しみを病気という形で表現してくれたのがあなたでした。そのあなたに向かって唾を吐き続けてきました。私を苦しめるものは敵でした。だから闘ってきたのです。でもそれは筋違い、間違いだと気付かされました。

 (結局彼女は気がついたのです。病気を作ったのは自分の心であったということを。異物を認識する優れた遺伝子を持った人が免疫を抑制されると、遅かれ早かれ膠原病になるのです。膠原病のほとんど全てが免疫を抑制することによってアレルギーが逆クラススイッチして生じたものです。免疫が相手にしているアレルギーと膠原病の敵は同じ異物なのです。免疫を抑制する原因は既に述べましたが、一番大きく免疫を抑制するのはまずは女性ホルモンです。従って女性に膠原病が圧倒的に多いのです。次にストレスです。ストレスは交感神経を通じてステロイドホルモンやアドレナリンを大量に放出させ、免疫を抑えます。男性の膠原病は全て心のストレスによって生まれたものだと言い切れます。利害関係や人間関係がますます錯綜していく資本主義社会においてストレスが増えることはあっても減ることはないので、今後男女とも膠原病はうなぎ上りに増えていくでしょう。

 しかし膠原病などは何も恐れるに足る病気ではないのです。それでは他に何か恐るべき病気はあるのでしょうか?何もありません。病気を作る原因が日本には何もないからです。ところがアレルギーと言っても誰も驚きませんが、膠原病と言うと一生治らない病気だと嘘つきの医者どもが喧伝しているので、愚かで無知な大衆は怖れおののきますが、何も怖がる必要はないのです。これも常識が嘘である一つの例です。権力と権威が作り出した得意な嘘の一つです。嘘であるだけであれば笑い飛ばせるのですが、残念なことにこの嘘が生み出した恐れがさらに心を鬱にし、免疫を抑えてしまうので、深刻な膠原病となってしまうことです。私から言わせれば、医者は本当に病気を作るのが上手な人たちの集団であります。病気を作っても医者は金儲けができるので、この不景気の中で偏差値の高い学生は医学部へと突進していくのもうなずけますが、彼らが医者になって私以外の医者のやっている真実を知った時に、どんな態度をとるのか興味があります。

 リウマチや潰瘍性大腸炎やクローン病のような膠原病になった若い男性に私は常に忠告しております。「お金のために健康を売りつける必要はないのです」と。それでも健康を売りつけなければ生きられない資本主義社会制度が現在問われていますが、私もどうすることもできません。ずる賢く生きるしか道はないようです。そのために手を汚さず、体も使わず、責任も取らず、お金を儲ける詐欺行為、犯罪行為が毎日の新聞紙上を賑わせています。私に言わせれば医療界も権力に保護されたペテン師集団だと考えていますが、言いすぎでしょうか?ご存じのように、私も極めて強い自我の持ち主ですから、自我の拡張を保証するお金は儲けるつもりですが絶対に人を騙して儲けるつもりはありません。他の医者が治せない病気を治して稼がせてもらいます。儲ける為には医者にどんどん病気を作ってもらう必要があります。そのために全世界に病気を作る医者をボランティアで配置していただいております。ワッハッハ!)

 私は自分に向って唾を吐いてきただけのことでした。どれだけ苦しいと思いをぶつけてもあなたから流れてくるエネルギーは穏やかで優しいものでした。消えてなくなることも承知で私が気付くのを待ってくれていました。心と体は一つで繋がっていることの実践もさせていただきました。おかしいかも知れませんが今こうして卒業証書を片手だけでも持つことができたことを一番にあなたにお知らせしたい心境なのです。とても嬉しいです、リウマチさんありがとうございました。

 (この患者さんは正しい免疫の働きに対して生じた正しい症状、つまりリウマチに対して唾を吐いたということに気がつかれた世界で最初の患者さんです。古来、病気は全ての人に嫌悪され、唾を吐きかけるものだとされていたのですが、病気は本当は正しい免疫の健康状態であると言ってもいいのです。生まれつき免疫不全の人は症状が出なくて簡単に死んでいってしまいます。従って病気の症状は免疫の素晴らしい役割に喜びこそすれ、悲しむ必要もないし、唾を吐きかける必要もないのです。

 ただ、人類発生以来、極めて長い間人類は病気で苦しんできたので、異常な病気の症状が自覚されれば、まず悲しみ病気になった自分に対して唾を吐き続けたのです。ジェンナーが1796年に天然痘のワクチンを子供に接種するまで、病気の意味が全く理解されていなかったので、その治し方も皆目分からず、ただただ嫌悪しただけでした。ところが免疫学が西洋医学の長い歴史をかけて完成された現在となってはじめて、松本医院の松本に病気万歳!と吐かせるようになったのです。もちろん病気大歓迎という言葉を吐けるのは世界でまだ私一人だけですが、いずれ病気の真実が世界に行き渡れば、「病気は健康の証拠である」という言葉が世界を席巻するでしょう。しかしながら今現在は、臨床医として独学でマスターした最新の免疫学の理論を駆使し、あらゆる症状を持った患者を何十万人も診察し、免疫の働きを正常に戻したために生じる激しいリバウンドのために、この上もなく重篤になった患者を治した経験を持っている私だけに許された言葉かもしれません。

 ここでひとつ付け加えたいことがあります。ジェンナーは幼い子供に世界で初めて天然痘のワクチンを接種したのは何のためだったでしょうか?言えることは絶対に金儲けのためではなかったはずです。天然痘はジェンナーの生きていた時代までは、子供たちがそのために命を失い、全身に生じた痘瘡のために一生醜い姿で生きねばならないまさに唾棄すべき病気でした。医者であったジェンナーは、自己愛ではなく人間愛から子供たちを何とか救おうと経験的に牛痘にかかった牛の乳しぼり女が天然痘にかからないことを知って、天然痘のワクチンを子供に接種して成功したのです。その後200年経って、この地球上から天然痘のウイルスは撲滅されたのです。彼はこの功績によってお金を稼いだこともなく、特許料を一銭も稼いだことはなかったのです。現代の医学にジェンナーの人間愛の一片も見ることができないことが残念です。病気を作って事足れりとしている医学者にジェンナーの爪の垢でも飲ませてあげたいほどです。私も飲みたいです。ワッハッハ!

 この世に優れた免疫学の学者は世界中にゴマンといます。彼らは基礎免疫学の学者であって、臨床をやる仕事を許されていないのみならず、そのような時間もありません。彼らはラットやマウスを実験対象として黙々と実験室で免疫の遺伝子の真実を知るために実験を繰り返すだけであります。彼らの書いた書物を読むと、免疫学の枝や葉っぱを徹底的に詳しく見ていますが、木を見ることもなく、ましてや林や森を見ることはできなのです。葉っぱや枝を構成している分子や遺伝子を眺めて悦に入っていますが、心ひそかにその働きを抑えて金儲けしか考えていないのです。

 生命は完璧なものであり、この完璧な生命を異物から守るために免疫の遺伝子が38億年かけて出来上がったことがまるで眼中にありません。異物から守るためには戦いをせざるを得ないのであって、そのために人間にとって不愉快な都合の悪い炎症が起きるのでありますが、その炎症が悪いと言い続けるだけで、炎症が終わった後免疫は修復という大切な働きがあることも口にしないのです。異物を入れない限り免疫の働きは作動せず、従って都合の悪い炎症も起こらないのでありますが、その異物についても全く言及しないのです。

 傲慢は利己心の中で最も快楽を得られるものの一つです。私もときたまこの傲慢という悪徳を、患者を怒鳴りつけるという形で発揮することが以前はしばしばありましたが、今は反省しております。生命の真実を理解しただけでも喜ぶべきことなのに、それを利用して金儲けをしようとする輩が多すぎます。現在は世界中の学者が競い合って遺伝子まで金儲けの種にしようとしていますが、遺伝子を変えることが傲慢の最たるものであり、神に挑戦していることに気がつきません。権力や金力や武力は一時的には見かけは人間を、さらに人間社会を思いのままに支配しているように見えますが、真実に背く行為は、結局は真実の逆襲を受けてしまいます。遺伝子を一時的に変えても必ず修復遺伝子が元に戻そうとするので、結局は化粧と変わらないことに学者は気がついていないのです。

 私が今やっている治療はまさに傲慢さから生まれた医原病の後始末をしているのです。薬によって遺伝子を変えようとした結果、様々な病気が生まれてくるのです。この病気の後始末を朝から晩までせっせとやっております。この人工的遺伝子変性症といってもいい医原病の責任を誰も取らずに、ただ患者さんだけが正しい元の遺伝子を取り戻すために犠牲になっております。また病気を治してあげた患者さんも善良でおとなしい人達ですから、医原病の責任を厚生省や製薬メーカーや医者に取らせようともしません。この患者さんにされても20年間苦しんできたのは、自分の心の在り方が間違っていたのであって、何も医者や薬屋に責任があるとはこれっぽっちも思っておられないのです。これは私のような白黒をつけたがる人間にとって理解を超えた心の在り方です。もちろん医者や製薬メーカーにどのように責任を取らせるのかは私にもわかりませんが、少なくとも道義的責任を追及すべきだと思います。あるいは少なくとも学問的誤謬に対する責任を取らせるべきです。

 最後に皮肉を述べさせてもらいますと、私もこのような無責任な医原病医学に対しては感謝すべきだと思っています。言うまでもなく私の仕事も増えるからです。ワッハッハ!

 この患者さん、あなたの心の真実を綴って下さった10枚のお手紙に対して、私は頭の真実を物語る100枚以上のお返事を書かせていただきました。あなたの心のお手紙は私の頭から様々なインスピーレーションを呼び起こしていただきました。実はまだまだ書き足りないことが山ほどあるのですがキリがありません。

 伝えたい心に残っている真実は、あなたと同じような心の持ち主のお手紙に対してお返事するときにとっておくつもりです。本当にあなたの誠実きわまる手記をいただいて感謝しております。あなた方の『意識の流れ』の会の繁栄を心からお祈りします。ありがとうございました。)

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 アレルギーは医学部の教科書には、現代の医学では治らないと書かれています。何故、一介の開業医である私は治すことができるのに他のお偉い方々は治らないとおっしゃるのでしょうか?いずれにしても、私が如何に大声をあげてアトピ-やリウマチが治るといっても変人扱いされるだけでしょうが、ここに証拠をお見せしましょう。ここで紹介される患者さんの手記は、巷に出ているノンフィクションの本よりも遙に感動的であり、今アトピ-や喘息やリウマチと戦いつつある患者さんの皆さんに大きな励ましとなるでしょう。このホームページを読めば、体の中で起こっている自然の正しい免疫反応を抑制してはいけないのに、見せかけだけを良くするために抑制して生じた薬害の後始末をすることが私の主な仕事となり、完治するのはアトピ-やリウマチだけではなく、同時に他のアレルギ-(アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息やアレルギー性結膜炎)が全て消失してしまうのもお分かりになるでしょう。

 患者さんが経験された厳しい症状などについて医学的な意味付けが赤字でコメントしているものもありますから、私のアトピ-やリウマチの治療法がさらによく理解できると思います。何回も読み返してください。この記録から、ステロイド・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・抗炎症剤の免疫抑制剤が一時的に症状を良くしても、結局は見せかけの治療薬に過ぎないことが理解され、とりわけステロイドの乱用によりステロイド皮膚症になった人が、いかにステロイドから脱却し、最後はアトピーやリウマチを治しきってしまうこともお分かりになるでしょう。 

アトピー・リウマチをはじめ、全てのアレルギー・膠原病の治療において、一切ステロイドを使いません。

 それは、ステロイドをはじめとする免疫抑制剤を使っている限り、アトピー(アレルギー)やリウマチなどの膠原病はもとより、全ての病気を治すことができないからです。また、私は何も漢方で治しているのではなくて、正しくは漢方を使って免疫を上げて、患者の免疫を高め続けることによって、自分でクラススイッチをしたり免疫寛容を起こさせたりする手助けをしているだけなのです。漢方が治したり、私が治したりしているのでもなく、あくまでもあらゆる病気は自分の免疫で治しているのです。

漢方治療中(治療中でなくても)、市販の風邪薬は飲まないでください。

 市販で売られている、もしくは他医院で処方された風邪薬の中には、抗ヒスタミン剤や、抗アレルギー剤が含まれています。とりわけ、小児用の風邪薬の中には、必ず、ぺリアクチンという抗ヒスタミン剤が入っています。私のアトピーや花粉症の患者さんの治療が、なぜか長引いてしまうことが時にありました。この方々は風邪を引くたびに、このぺリアクチンの入った市販の薬を服用していた患者さんたちであることがわかりました。これらの風邪薬は、鼻水や鼻づまりなどの見かけの症状を取りながら、同時に、本来のアレルギーを抑制しています。風邪が治ったあと、必ずリバウンドが繰り返され、アトピーをはじめとするアレルギーやリウマチの完治が遅れますので、服用しないでください。

松本医院の「なぜ」

病気とは何でしょうか?

 病気とは、人体に不必要な異物が侵入してきたときにそれを排除しようとする正しい免疫の働きに見られる症状のことを病気だといえば一番わかりやすいでしょう。となれば、病気とは否定的に捉えるのではなくて肯定的に捉えるべきものではないでしょうか?つまり否定されるべきものは侵入してくる異物であり、病気そのものではないのです。言い換えると異物が人体に侵入しない限り、免疫の働きは行使される必要はないのです。この世から人体に必要な5大栄養素と水と空気以外の異物が存在しなければ、病気は絶対に起こらないのです。言い換えると、病気を起こす原因は人体に不必要な異物なのです。

 それでは異物には何があるでしょうか?2種類しかありません。ひとつは、病原細菌であり、ウイルスであります。これらはワクチンと抗生物質で征服されてしまいました。つまり、間単に殺すことができるようになったのです。このために人類の寿命は飛躍的に延びました。ふたつめは何でしょうか?まさに近代化学が作った化学物質であります。この化学物質が人体に侵入したときに、それを排除する免疫の働きの症状がアレルギーとなるのです。

アレルギーとは何でしょうか?

 アレルギーとは環境汚染物質を体内から排除する働きであります。何故アレルギーは増えたのでしょう?環境を汚染する農薬をはじめとする化学物質が極めて多く作り出されるようになったからです。実はリウマチもアレルギーのⅢ型であります。

膠原病とは何でしょうか?

 膠原病はアレルギーと同様、環境汚染物質という同じ敵を排除しようとしています。ただ、膠原病はIgG抗体を用い、アレルギーはIgE抗体を用います。つまり武器を変えて戦っているだけの違いなのです。

アレルギー・膠原病はなぜ治るのでしょうか?

 敵は無限に存在する化学物質や環境汚染物質であり、味方はアレルギーの場合は有限であるIgE抗体であり、リウマチの場合はIgG抗体やリウマチ関連抗体であります。排除しても無限に繰り返し入ってくる化学物質を永遠に排除することは不可能であり、有限は無限に絶対に勝つことはできないからです。ところが現代の医学は異物を排除しようとする免疫の働きを一時的に抑制するだけですから、IgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が再び作り出されいたちごっこになり永遠に戦いが終わらないのです。従って免疫の働きを一切抑制せずにアレルギーの症状を楽にしてあげるだけで最後はIgE抗体やIgG抗体やリウマチ関連抗体が作られなくなるのです。これを発見したのは世界で私が初めてなのであります。これを自然後天的免疫寛容と名付けたのです。

リウマチの患者さんの家族の皆様に

 他医院で治療をされていない初期のリウマチは、「風邪よりも治すのが簡単である」と言っても過言ではありません。しかし、私の患者さんは当院に来られる前に間違った現代医学の免疫を抑制する治療を受けて来られる方がほとんどです。従って、私の治療を始めると、間違って受けてきた治療の度合いに応じて、多かれ少なかれ必ずリバウンドが出現し、それに伴い、痛みが増強します。大量のステロイドを注射されたり飲まされてきた人、長期に渡って他の病院でリウマチ治療を受けてきた人は、激しい痛みのために、自分自身の身の回りの世話が不可能になる事態もしばしば遭遇します。

 そのために、私の治療を受け続けるには、絶対に家族の協力が必要となります。ところが、遠方から来られる方や、お年寄りの方の中には、リウマチ治療の困難さを全く理解せずに、すぐにリウマチが治ると思って気軽に一人で受診される方がいます。実際の治療の困難さや、具体的な私の治療法、何より私自身を知ってもらうためにも、初診時には必ず家族の方と一緒に来て下さい。また、患者さんはもちろん、家族の方も私のホームページに記載されている理論とその証拠である手記を繰り返し読み、私の理論と治療法を理解してから来て下さい。

 また漢方薬だけでは絶対にリウマチを治すことは出来ないのです。他の免疫を上げる鍼・お灸・漢方風呂などを総動員して初めて徐々に免疫は回復し、上昇し、最後はクラススイッチし、自然後天的免疫寛容となるのです。

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